JP2020080777A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】穀粒を滞留しない状態で円滑に搬送することができるとともに、穀粒が流動する搬送通路の内面が短期間で摩耗しないようにすることが望まれていた。【解決手段】脱穀部4にて脱穀処理して得られた穀粒を搬送する穀粒搬送装置6に、穀粒を横方向に搬送する横搬送部26と、横搬送部26の搬送終端部から受け渡された穀粒を上方に向けて搬送する縦搬送部27とが備えられ、横搬送部26に、横搬送スクリュー28と、その周囲を覆う横搬送周壁部とが備えられ、縦搬送部27に、縦搬送スクリュー32と、その周囲を覆う縦搬送周壁部34とが備えられ、連結部36において、横搬送スクリュー28の回転軸芯と縦搬送スクリュー32の回転軸芯とが、横搬送部26の径方向に沿って位置がずれた状態で交差するとともに、横搬送スクリュー28と縦搬送スクリュー32とが、干渉することなく外端回転軌跡が重複する状態で設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、コンバインに関し、詳しくは、収穫物を脱穀処理する脱穀部と、前記脱穀部にて脱穀処理して得られた穀粒を搬送する穀粒搬送装置とが備えられ、前記穀粒搬送装置に、穀粒を横方向に搬送する横搬送部と、前記横搬送部の搬送終端部から受け渡された穀粒を上方に向けて搬送する縦搬送部とが備えられ、前記横搬送部に、横搬送スクリューと、前記横搬送スクリューの周囲を覆う横搬送周壁部とが備えられ、前記縦搬送部に、縦搬送スクリューと、前記縦搬送スクリューの周囲を覆う縦搬送周壁部とが備えられているコンバインに関する。
上記コンバインにおいて、従来では、横搬送部の回転軸芯と縦搬送部の回転軸芯とが、同一仮想平面上に位置して1点で重なり合うような位置関係となっており、横搬送部の回転軸の軸端と、縦搬送部の回転軸の軸端との夫々に取り付けられたベベルギア同士を噛み合わせて連動連結する構成となっていた。横搬送部により搬送されてきた穀粒は、横搬送部の搬送終端部に備えられた板状の羽根体によって上方に向けて掻き揚げられて、エルボ状の中継用搬送ケースを介して縦搬送部の搬送始端部に向けて案内されるように構成され、各ベベルギアは、中継用搬送ケースの内部に備えられたギア収納ケースに収納される構成となっていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−177077号公報
上記従来構成では、横搬送部により搬送されてきた穀粒は中継用搬送ケースを通過して傾斜姿勢の搬送領域を通して斜め上方に位相させながら縦搬送部に送られる。このように縦搬送部へ穀粒を受け渡す際には、低い位置から高い位置へと送り出すので、一部の穀粒が横搬送部側に逆流することがある。そのことに起因して、この受渡し領域で穀粒が滞留して圧力が高まり、穀粒により押圧されて中継用搬送ケースの内面が短期間の使用で摩耗する等の不利な面があった。
そこで、穀粒を滞留しない状態で円滑に搬送することができるとともに、穀粒が流動する搬送通路の内面が短期間で摩耗しないようにすることが望まれていた。
本発明に係るコンバインの特徴構成は、収穫物を脱穀処理する脱穀部と、前記脱穀部にて脱穀処理して得られた穀粒を搬送する穀粒搬送装置とが備えられ、前記穀粒搬送装置に、穀粒を横方向に搬送する横搬送部と、前記横搬送部の搬送終端部から受け渡された穀粒を上方に向けて搬送する縦搬送部とが備えられ、前記横搬送部に、横搬送スクリューと、前記横搬送スクリューの周囲を覆う横搬送周壁部とが備えられ、前記縦搬送部に、縦搬送スクリューと、前記縦搬送スクリューの周囲を覆う縦搬送周壁部とが備えられ、前記横搬送部と前記縦搬送部との連結部において、前記横搬送スクリューの回転軸芯と前記縦搬送スクリューの回転軸芯とが、前記横搬送部の径方向に沿って位置がずれた状態で交差するとともに、前記横搬送スクリューと前記縦搬送スクリューとが、干渉することなく前記各搬送スクリューの外端回転軌跡が重複する状態で設けられている点にある。
本発明によれば、横搬送スクリューの回転軸芯と縦搬送スクリューの回転軸芯とが、横搬送部の径方向に沿って位置がずれた状態で交差している。その結果、横搬送部にて搬送される穀粒は、縦搬送部との連結部において、回転軸芯の延長方向に向けて穀粒を送り出すのではなく、横搬送スクリューの径方向外方に向けて送り出すことになる。しかも、横搬送スクリューと縦搬送スクリューとは外端回転軌跡が重複する状態となっているから、横搬送スクリューから縦搬送スクリューに向けて、速やかに且つ逆流等のおそれの無い状態で良好に穀粒を受け渡すことができ、穀粒が流動する搬送通路の内面が短期間で摩耗するおそれは少ない。
従って、穀粒を滞留しない状態で円滑に搬送することができるとともに、穀粒が流動する搬送通路の内面が短期間で摩耗しないようにすることが可能となった。
本発明においては、前記横搬送周壁部のうち前記連結部に対応する箇所における下側部分は、前記横搬送部側が高い位置であり且つ前記縦搬送部側が低い位置になるように傾斜状に設けられていると好適である。
本構成によれば、横搬送部における横搬送スクリューと横搬送周壁部との協働により横送り搬送されてきた穀粒は、連結部において、傾斜状に設けられた横搬送周壁部の下側部分によって縦搬送部側に向けて流下案内される。
従って、横搬送部にて横向きに搬送されてきた穀粒が、横搬送周壁部によりそのまま流下案内されるので、穀粒の受け渡しを一層良好に行うことができる。
本発明においては、前記横搬送周壁部は、前記連結部に対応する箇所よりも搬送方向上手側の箇所においても、下側部分が前記横搬送部側が高い位置であり且つ前記縦搬送部側が低い位置になるように傾斜状に設けられていると好適である。
本構成によれば、横搬送部では、連結部に至るまでの間において早い段階から穀粒を下方側に向けて流下案内させることができ、滞ることなく確実に、穀粒を縦搬送部に受け渡すことができる。
本発明においては、前記横搬送スクリューは、前記連結部において、穀粒を前記横搬送周壁部の傾斜状の周面に沿わせて送り出す方向に回転駆動されると好適である。
本構成によれば、横搬送スクリューは、回転に伴って横搬送周壁部の傾斜状の周面に沿わせて穀粒を送り出す機能を発揮することができ、穀粒を一層良好に縦搬送部に受け渡すことができる。
本発明においては、前記縦搬送部は、前記横搬送周壁部のうち前記連結部に対応する箇所の最下端位置よりも低い位置に搬送始端位置が設定されていると好適である。
本構成によれば、縦搬送部は、横搬送部にて搬送されて連結部にて縦搬送部に向けて送り出された穀粒に対して、漏れの無い状態で搬送作用を発揮させることができ、滞留することなく穀粒を良好に搬送することができる。
コンバインの全体側面図である。 コンバインの全体平面図である。 穀粒搬送装置の一部切欠正面図である。 穀粒搬送装置の縦断側面図である。 中継搬送ケースの斜視図である。 支柱の支持構造を示す斜視図である。
以下、本発明に係るコンバインの実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、矢印Fの方向を「前側」(図1及び図2参照)、矢印Bの方向を「後側」(図1及び図2参照)、矢印Lの方向を「左側」(図2参照)、矢印Rの方向を「右側」(図2参照)とする。
〔全体構成〕
図1,2に、本発明に係るコンバインの一例としての稲や麦などを収穫対象とする普通型コンバインが示されている。このコンバインは、機体フレーム1の下部に左右一対のクローラ式走行装置2を装備した走行機体を備え、その走行機体の前部に、収穫対象の植立穀稈を刈り取って後方に向けて搬送する刈取搬送部3が横軸芯周りで揺動昇降可能に連結されている。機体フレーム1上に、刈取搬送部3からの刈取穀稈に対して扱き処理を施すとともに、その扱き処理で得られた脱穀処理物に対して選別処理を施す脱穀部としての脱穀装置4、脱穀装置4からの穀粒を貯留する穀粒タンク5、脱穀装置4にて得られた穀粒を穀粒タンク5に搬送する穀粒搬送装置6、穀粒タンク5に貯留される穀粒を機外に排出するための穀粒排出装置7、操縦者が搭乗して運転操作を行う運転部8等が備えられている。
運転部8は機体前部右側に位置し、運転部8の後方に穀粒タンク5が位置している。脱穀装置4が左側に位置し、穀粒タンク5が右側に位置する状態で、脱穀装置4と穀粒タンク5とが左右方向に並ぶ状態で備えられている。そして、運転部8の下方側には、駆動用のエンジン9が備えられ、エンジン9の動力が各部に伝達される。
刈取搬送部3は、機体走行に伴って、植立穀稈を収穫対象の植立穀稈と収穫対象外の植立穀稈とに梳き分ける分草具10、収穫対象の植立穀稈を後方に向けて掻き込む回転リール11、収穫対象の植立穀稈の株元側を切断するバリカン形の刈取装置12、切断後の刈取穀稈を左右方向の中央側の所定箇所に寄せ集め後方に向けて送り出す横送りオーガ13、刈取穀稈を脱穀装置4に向けて搬送するフィーダ14等を備えて構成されている。そして、刈取搬送部3は、図示しない油圧シリンダにより横軸芯周りで昇降揺動可能に支持されている。
脱穀装置4は、詳述はしないが、内部空間の上部側に、前後軸芯周りで回転する扱胴により、フィーダ14より搬送されてくる刈取穀稈を扱き処理する扱室が備えられ、扱室の下方には、扱き処理物を穀粒、二番物、排ワラ屑等に選別する選別部が備えられている。選別された穀粒は、脱穀装置4の内部にて底部に落下するように案内され、穀粒搬送装置6により穀粒タンク5に向けて搬送されて貯留される。二番物は脱穀装置4内部に還元され、排ワラ屑等は機体後方側外方に排出される。刈取作業終了後に、穀粒タンク5に貯留される穀粒は、穀粒排出装置7により機外に排出される。
図1,2に示すように、穀粒タンク5の底部には貯留している穀粒を後方外方に送り出す底スクリュー15が備えられている。底スクリュー15にて穀粒タンク5の下部から外方に送り出された穀粒を搬送して機体外部の図示しない排出箇所に排出する穀粒排出装置7が備えられている。
穀粒排出装置7は、底スクリュー15から横向きに外方に送り出された穀粒を上方に向けて搬送する縦スクリューコンベア16と、その縦スクリューコンベア16の搬送終端部から先端部に形成された排出口17にまで水平方向に穀粒を搬送する横スクリューコンベア18とを備えている。
縦スクリューコンベア16は、円筒状の外筒ケース19の内部に縦搬送スクリュー20が備えられ、縦搬送スクリュー20を回転することで穀粒を上方に搬送することができる。又、縦スクリューコンベア16は、横スクリューコンベア18を片持ち状に支持するとともに、縦軸芯Y周りで一体的に旋回可能に支持されている。
縦スクリューコンベア16の上下中間部を摺動案内しながら縦軸芯Y周りで回動自在に保持する回動保持部21が備えられ、この回動保持部21が、機体フレーム1から立設された支柱22に連結されている。支柱22は、角筒状に形成されるとともに、縦スクリューコンベア16に対して機体後方箇所にて、回動保持部21が位置する箇所まで上方に延びる状態で機体フレーム1から立設されている。
穀粒タンク5は、上部側の摺動支持部23等によって縦スクリューコンベア16に対して縦軸芯Y周りで回動可能に支持されている。穀粒タンク5は、脱穀装置4の横側に並ぶ通常作業姿勢(図2参照)と、機体前部側が機体横側外方に張り出すように回動したメンテナンス姿勢(図示せず)とにわたり、回動可能に設けられている。その結果、縦スクリューコンベア16を支持するための支柱22には横向きの荷重がかかることがあり、機体フレーム1に対する連結箇所に応力が発生するおそれがある。
そこで、支柱22の機体フレーム1に対する連結箇所は複数の補強部材25によって補強されている。図6に示すように、支柱22は下端部に連結用のベース板24が溶接固定されている。ベース板24と支柱22の前側面との間、及び、ベース板24と支柱22の後側面との間には、夫々、一枚板構造の補強部材25a,25bが溶接にて固定されている。ベース板24と支柱22の左側面とにわたり平面視略U字形の板体からなる補強部材25cが溶接にて固定され、ベース板24と支柱22の右側面とにわたり平面視略U字形の板体からなる補強部材25dが溶接にて固定されている。これらの4個の補強部材25a〜25dにより、支柱22の左右方向並びに前後方向夫々での支持強度を高めてフレーム剛性を大きくさせている。
〔穀粒搬送装置〕
次に、脱穀装置4にて得られた穀粒を穀粒タンク5に搬送する穀粒搬送装置6について説明する。
図1,2,3に示すように、穀粒搬送装置6には、横搬送部としての一番回収部26と、縦搬送部としての穀粒揚送装置27とが備えられている。一番回収部26は、脱穀装置4の底部に備えられ、脱穀装置4の内部にて底部に落下するように案内された穀粒を受止めて脱穀装置4の横一側外方に搬送する。脱穀装置4の横一側外方に搬送されたのち、穀粒揚送装置27により上方に搬送されて穀粒タンク5に貯留される。
図3,4に示すように、一番回収部26には、横搬送スクリューとしての一番回収スクリュー28と、一番回収スクリュー28の横搬送周壁部29の一部を構成する断面略円弧状の案内樋部30とが備えられている。一番回収スクリュー28は、左右方向に沿って延びる状態で設けられている。一番回収部26は、脱穀装置4の底部に左右方向に沿って延びる状態で設けられ、脱穀装置4内部で選別されて落下する穀粒を回収して、一番回収スクリュー28と案内樋部30との協働により穀粒を横側外方に搬送する構成となっている。一番回収スクリュー28は、脱穀装置4の側壁4aに形成された開口31を通して右側外方に突出する状態で設けられている。
図4に示すように、穀粒揚送装置27には、縦搬送スクリュー32と、縦搬送スクリュー32の周囲を覆う縦搬送周壁部33を構成する円筒状の縦搬送ケース34とが備えられている。縦搬送スクリュー32の搬送上手側は2重螺旋構造のスクリューにて構成され、搬送下手側は1重螺旋構造の一般的なスクリューにて構成されている。穀粒揚送装置27の上端部には、揚送した穀粒を排出して穀粒タンク5内に搬入する排出部35が備えられている。
一番回収部26と穀粒揚送装置27との連結部36は、中継搬送ケース37によって覆われている。図3,4,5に示すように、中継搬送ケース37は、一番回収スクリュー28の搬送終端側箇所の周囲を覆う横送り用覆い部37Aと、縦搬送スクリュー32の搬送始端側箇所の周囲を覆う縦送り用覆い部37Bとを備えている。横送り用覆い部37Aは横搬送周壁部29の一部を構成する。縦送り用覆い部37Bは縦搬送周壁部33の一部を構成する。
中継搬送ケース37の横送り用覆い部37Aの横側端部と、開口31が形成されている脱穀装置4の側壁4aとの間は、横向きの円筒状の接続ケース38により接続されている。接続ケース38は、一番回収スクリュー28の外方突出部の周囲を覆っており、一番回収スクリュー28の横搬送周壁部29の一部を構成する。中継搬送ケース37の縦送り用覆い部37Bの上側端部には、縦搬送ケース34が接続されている。
一番回収部26と穀粒揚送装置27との連結部36において、一番回収スクリュー28の回転軸芯X1と縦搬送スクリュー32の回転軸芯X2とが、一番回収部26の径方向に沿って位置がずれた状態で交差するとともに、一番回収スクリュー28と縦搬送スクリュー32とが、干渉することなく各搬送スクリュー28,32の外端回転軌跡が重複する状態で設けられている。
一番回収スクリュー28は、図示しない伝動機構を介して、穀粒揚送装置27が設けられる側とは反対側(左側)の端部にエンジン9の動力が伝達されて回転駆動される。そして、一番回収スクリュー28の右側端部から伝動機構39を介して縦搬送スクリュー32に動力が伝達されるように構成されている。伝動機構39は、複数のベベルギア40、伝動チェーン41等を備えて構成され、中継搬送ケース37の横側に支持された伝動ケース42に収納される状態で備えられる。
一番回収スクリュー28と縦搬送スクリュー32とは、伝動機構39を介して同期する状態で連動連結されるので、回転状態を設定することで、上記したように一部重複する状態で配備されていても、互いに干渉することがないように配備することができる。そして、このように一番回収スクリュー28と縦搬送スクリュー32とが一部重複する状態で備えられることにより、一番回収スクリュー28によって横送りされてきた穀粒が、速やかに且つ確実に縦搬送スクリュー32に受け渡される。
図4に示すように、横搬送周壁部29のうち連結部36に対応する箇所における下側部分、すなわち、中継搬送ケース37の横送り用覆い部37Aのうちで、一番回収スクリュー28と縦搬送スクリュー32とが重複する重複領域43の下側部分43aは、一番回収部26側が高い位置であり且つ穀粒揚送装置27が低い位置になるように傾斜状に設けられている。
説明を加えると、横送り用覆い部37Aの重複領域43の上側部分43bは、一番回収スクリュー28の外周に沿うように円弧状に形成されている。横送り用覆い部37Aの重複領域43の下側部分43aは、円弧状に形成された上側部分43bに連なって延び且つ縦搬送スクリュー32に近づくほど低い位置になるように下向きの傾斜面に形成されている。
一番回収スクリュー28は、連結部36において、穀粒を中継搬送ケース37の重複領域43の下側部分43aにおける傾斜状の周面に沿わせて送り出す方向に回転駆動される。すなわち、図3,4に示すように、右側からの側面視で時計回りで回転するように駆動される。一番回収スクリュー28は、外周端部が重複領域43の上端側から下側部分に向けて回動して、穀粒を穀粒揚送装置27側に送り出し案内するように作用する。このように一番回収スクリュー28が回転することで、穀粒の穀粒揚送装置27への送り出しが円滑に行われる。一方、縦搬送スクリュー32は、図3,4に示すように、平面視で反時計周りで回転する状態で駆動される。
そして、図4に示すように、穀粒揚送装置27は、横搬送周壁部29のうち連結部36に対応する箇所、すなわち、中継搬送ケース37の重複領域43の下側部分43aの最下端位置よりも低い位置から搬送始端位置が設定されている。説明を加えると、中継搬送ケース37の縦送り用覆い部37Bが、重複領域43の下側部分43aにおける傾斜面の下端部よりも下方に延びており、中継搬送ケース37の縦送り用覆い部37Bの下端部の近傍から縦搬送スクリュー32が搬送作用するように構成されている。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、横搬送周壁部29のうち連結部36に対応する箇所における下側部分43aが、横搬送部26側が高い位置であり且つ縦搬送部27側が低い位置になるように傾斜状に設けられる構成としたが、この構成に代えて、横搬送周壁部29が周方向に沿って全域にわたり円弧状に形成されるものでもよい。
(2)上記実施形態では、中継搬送ケース37における横送り用覆い部37Aのうち重複領域43の下側部分43aが、一番回収部26側が高い位置であり且つ縦搬送スクリュー32側が低い位置になるように傾斜状に設けられる構成としたが、この構成に代えて、重複領域43を除く上手側領域44についても、重複領域43と同様に、その下側部分が、一番回収部26側が高い位置であり且つ縦搬送スクリュー32側が低い位置になるように傾斜状に設けられる構成としてもよい。すなわち、横送り用覆い部37Aは搬送方向の全領域にわたって下側部分が、一番回収部26側が高い位置であり且つ穀粒揚送装置27側が低い位置になるように傾斜状に設けられる構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、一番回収スクリュー28が、連結部36において、穀粒を横搬送周壁部29の傾斜状の周面に沿わせて送り出す方向に回転駆動される構成としたが、回転方向はこれに限らず、いずれの方向に回転させてもよい。
(4)上記実施形態では、穀粒揚送装置27が、横搬送周壁部29のうち連結部36に対応する箇所の最下端位置よりも低い位置に搬送始端位置が設定される構成としたが、これに限らず、最下端位置と同じ位置に搬送始端位置を設定してもよく、最下端位置よりも高い位置に搬送始端位置を設定してもよい。
(5)上記実施形態では、穀粒搬送装置として、脱穀処理された穀粒を穀粒タンク5に搬送するための一番回収部と揚穀装置とを備えるものを示したが、この構成に代えて、穀粒排出装置7における底スクリュー15と縦スクリューコンベア16との連結部等に適用してもよく対象は限定されない。
本発明は、普通型コンバインや自脱型コンバイン等、種々の形式のコンバインに適用できる。
4 脱穀部
6 穀粒搬送装置
26 横搬送部
27 縦搬送部
28 横搬送スクリュー
29 横搬送周壁部
32 縦搬送スクリュー
33 縦搬送周壁部
36 連結部
43a 下側部分

Claims (5)

  1. 収穫物を脱穀処理する脱穀部と、前記脱穀部にて脱穀処理して得られた穀粒を搬送する穀粒搬送装置とが備えられ、
    前記穀粒搬送装置に、穀粒を横方向に搬送する横搬送部と、前記横搬送部の搬送終端部から受け渡された穀粒を上方に向けて搬送する縦搬送部とが備えられ、
    前記横搬送部に、横搬送スクリューと、前記横搬送スクリューの周囲を覆う横搬送周壁部とが備えられ、
    前記縦搬送部に、縦搬送スクリューと、前記縦搬送スクリューの周囲を覆う縦搬送周壁部とが備えられ、
    前記横搬送部と前記縦搬送部との連結部において、前記横搬送スクリューの回転軸芯と前記縦搬送スクリューの回転軸芯とが、前記横搬送部の径方向に沿って位置がずれた状態で交差するとともに、前記横搬送スクリューと前記縦搬送スクリューとが、干渉することなく前記各搬送スクリューの外端回転軌跡が重複する状態で設けられているコンバイン。
  2. 前記横搬送周壁部のうち前記連結部に対応する箇所における下側部分は、前記横搬送部側が高い位置であり且つ前記縦搬送部側が低い位置になるように傾斜状に設けられている請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記横搬送周壁部は、前記連結部に対応する箇所よりも搬送方向上手側の箇所においても、下側部分が前記横搬送部側が高い位置であり且つ前記縦搬送部側が低い位置になるように傾斜状に設けられている請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記横搬送スクリューは、前記連結部において、穀粒を前記横搬送周壁部の傾斜状の周面に沿わせて送り出す方向に回転駆動される請求項2又は3に記載のコンバイン。
  5. 前記縦搬送部は、前記横搬送周壁部のうち前記連結部に対応する箇所の最下端位置よりも低い位置に搬送始端位置が設定されている請求項1から4のいずれか1項に記載のコンバイン。
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