JP3287480B2 - 複数の現像電極を有する静電潜像の液体現像装置 - Google Patents
複数の現像電極を有する静電潜像の液体現像装置Info
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- JP3287480B2 JP3287480B2 JP17303392A JP17303392A JP3287480B2 JP 3287480 B2 JP3287480 B2 JP 3287480B2 JP 17303392 A JP17303392 A JP 17303392A JP 17303392 A JP17303392 A JP 17303392A JP 3287480 B2 JP3287480 B2 JP 3287480B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は絶縁性液体中に帯電トナ
ー粒子を浮遊させ、静電潜像と現像電極間に形成される
電界により現像する液体現像装置に係わり、特に複数の
現像電極を有する液体現像装置に関するものである。
ー粒子を浮遊させ、静電潜像と現像電極間に形成される
電界により現像する液体現像装置に係わり、特に複数の
現像電極を有する液体現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10により湿式現像法について説明す
る。導電性の現像ローラ20と潜像電荷24が形成され
た誘電層または感光層21の間には現像液22が満たさ
れている。現像液22は絶縁性の液体中に潜像電荷と逆
極性の帯電トナー23を浮遊させたもので、潜像電荷2
4による電界により帯電トナー23が引きつけられて現
像が行われる。この時、誘電層または感光層21と現像
ローラ20間を短絡して同電位とすることにより、現像
液中の電界強度Eを強くして効果的に現像するようにす
る。なお、誘電層または感光層21と現像ローラ20間
の間隔Lを短くすることにより電界強度Eを大きくする
ことができるが、間隔Lをあまり小さくすると、現像液
22の量が少なくなって十分な現像が出来なくなるの
で、これらを勘案して最適な間隔Lを決定するようにす
る。
る。導電性の現像ローラ20と潜像電荷24が形成され
た誘電層または感光層21の間には現像液22が満たさ
れている。現像液22は絶縁性の液体中に潜像電荷と逆
極性の帯電トナー23を浮遊させたもので、潜像電荷2
4による電界により帯電トナー23が引きつけられて現
像が行われる。この時、誘電層または感光層21と現像
ローラ20間を短絡して同電位とすることにより、現像
液中の電界強度Eを強くして効果的に現像するようにす
る。なお、誘電層または感光層21と現像ローラ20間
の間隔Lを短くすることにより電界強度Eを大きくする
ことができるが、間隔Lをあまり小さくすると、現像液
22の量が少なくなって十分な現像が出来なくなるの
で、これらを勘案して最適な間隔Lを決定するようにす
る。
【0003】図10に示す液体現像装置は、具体的には
図11に示す皿現像電極を使用したもの、図12に示す
回転ローラ現像電極を使用したものがある。図11に示
すものは、円筒状の静電潜像担持体30に対向させて、
皿状の現像電極31を配置し、両者間に流体現像剤32
を介在させるようにしたもので、バイアス電源33によ
り静電潜像と同極性の電圧を現像電極31に印加して潜
像が形成されていない部分への現像(かぶり)を防止す
るようにしている。
図11に示す皿現像電極を使用したもの、図12に示す
回転ローラ現像電極を使用したものがある。図11に示
すものは、円筒状の静電潜像担持体30に対向させて、
皿状の現像電極31を配置し、両者間に流体現像剤32
を介在させるようにしたもので、バイアス電源33によ
り静電潜像と同極性の電圧を現像電極31に印加して潜
像が形成されていない部分への現像(かぶり)を防止す
るようにしている。
【0004】また、図12に示すものは、静電潜像担持
体30に対向させてアプリケーションローラ40を配置
し、ノズル状の現像剤供給装置41によりアプリケーシ
ョンローラに向けて流体現像剤を噴出し、アプリケーシ
ョンローラによって静電潜像担持体30に対して現像剤
を供給するものてある。また、アプリケーションローラ
40を容器42に満たした流体現像剤43に浸け、ロー
ラの回転によって現像剤を供給するようにしてもよい。
体30に対向させてアプリケーションローラ40を配置
し、ノズル状の現像剤供給装置41によりアプリケーシ
ョンローラに向けて流体現像剤を噴出し、アプリケーシ
ョンローラによって静電潜像担持体30に対して現像剤
を供給するものてある。また、アプリケーションローラ
40を容器42に満たした流体現像剤43に浸け、ロー
ラの回転によって現像剤を供給するようにしてもよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11に示
す装置においては、静電潜像が形成されていない部分の
現像を防ぐためにバイアス電圧を印加しているが、この
バイアス電圧のために現像電極31の面にトナーが電着
され、電極効果を低下させ、特に符号34で示すように
低位置に溜まってしまうという問題がある。このように
現像電極側に溜まってしまうトナーは、現像終了後、次
の現像開始までの一定時間に逆バイアス電圧を与えて静
電潜像担持体30側へ移動させ、クリーナで除去するこ
とができるが、静電潜像担持体30上で乾燥固化する
と、始動時のクリーニングが容易ではない。なお、現像
電極31は静電潜像担持体に近いほど現像が促進される
が、現像液の量は減少し、また近過ぎると現像電極と静
電潜像担持体の間に現像液がメニスカスを形成し、排出
することができなくなり、これが乾燥固化するとクリー
ニングが容易ではなくなるという問題がある。
す装置においては、静電潜像が形成されていない部分の
現像を防ぐためにバイアス電圧を印加しているが、この
バイアス電圧のために現像電極31の面にトナーが電着
され、電極効果を低下させ、特に符号34で示すように
低位置に溜まってしまうという問題がある。このように
現像電極側に溜まってしまうトナーは、現像終了後、次
の現像開始までの一定時間に逆バイアス電圧を与えて静
電潜像担持体30側へ移動させ、クリーナで除去するこ
とができるが、静電潜像担持体30上で乾燥固化する
と、始動時のクリーニングが容易ではない。なお、現像
電極31は静電潜像担持体に近いほど現像が促進される
が、現像液の量は減少し、また近過ぎると現像電極と静
電潜像担持体の間に現像液がメニスカスを形成し、排出
することができなくなり、これが乾燥固化するとクリー
ニングが容易ではなくなるという問題がある。
【0006】また、図12に示す装置においては、アプ
リケーションローラ40に固着したトナーはブレード4
4で機械的に取り除くことが可能であるが、現像装置の
配置が静電潜像担持体30に対し、横方向であったり、
スペースが狭い場合、ローラ面上に現像液を均一に形成
させることが困難で、静電潜像面に現像液を均一に供給
することが難しい。
リケーションローラ40に固着したトナーはブレード4
4で機械的に取り除くことが可能であるが、現像装置の
配置が静電潜像担持体30に対し、横方向であったり、
スペースが狭い場合、ローラ面上に現像液を均一に形成
させることが困難で、静電潜像面に現像液を均一に供給
することが難しい。
【0007】このように液体現像装置においては、現像
電極に静電潜像と同一極性の直流バイアス電圧を印加
し、静電潜像担持体の残留電位等による現像(かぶり)
を防止している。しかし、この直流バイアス電圧のため
に静電潜像が形成されていない部分では逆に現像電極上
に現像剤が電着されてしまい、その部分の電界が弱めら
れて筋むら等のトラブルを起こす場合がある。このた
め、皿状の現像電極では静電潜像と逆極性のバイアス電
圧を時間を限って印加し、電着した現像剤をクリーニン
グするようにしているが、静電潜像が連続的に形成され
る場合には逆極性のバイアス電圧を印加できない。ま
た、回転ローラ状の現像電極は電着された現像剤をドク
ターブレード等により機械的に除去することが可能であ
るが、皿状の現像電極のように現像時間を長くとること
ができない。
電極に静電潜像と同一極性の直流バイアス電圧を印加
し、静電潜像担持体の残留電位等による現像(かぶり)
を防止している。しかし、この直流バイアス電圧のため
に静電潜像が形成されていない部分では逆に現像電極上
に現像剤が電着されてしまい、その部分の電界が弱めら
れて筋むら等のトラブルを起こす場合がある。このた
め、皿状の現像電極では静電潜像と逆極性のバイアス電
圧を時間を限って印加し、電着した現像剤をクリーニン
グするようにしているが、静電潜像が連続的に形成され
る場合には逆極性のバイアス電圧を印加できない。ま
た、回転ローラ状の現像電極は電着された現像剤をドク
ターブレード等により機械的に除去することが可能であ
るが、皿状の現像電極のように現像時間を長くとること
ができない。
【0008】本発明は上記課題を解決するためのもの
で、複数の異なる電極を配置することにより、現像時間
を長くとることができると共に、現像電極への現像剤の
電着を容易に除去することができる複数現像電極を有す
る静電潜像の液体現像装置を提供することを目的とす
る。
で、複数の異なる電極を配置することにより、現像時間
を長くとることができると共に、現像電極への現像剤の
電着を容易に除去することができる複数現像電極を有す
る静電潜像の液体現像装置を提供することを目的とす
る。
【0009】本発明は、静電潜像が形成された静電潜像
担持体と、静電潜像担持体と対向配置された複数の現像
電極を有する液体現像装置であって、複数の現像電極の
うち少なくとも1つが皿現像電極であって、そのうちの
少なくとも1つの電極に静電潜像と逆極性のバイアス電
圧が印加され、且つ複数の現像電極のうち少なくとも1
つが回転ローラ現像電極であって、そのうちの少なくと
も1つの電極に静電潜像と同極性のバイアス電圧が印加
されることを特徴とする。
担持体と、静電潜像担持体と対向配置された複数の現像
電極を有する液体現像装置であって、複数の現像電極の
うち少なくとも1つが皿現像電極であって、そのうちの
少なくとも1つの電極に静電潜像と逆極性のバイアス電
圧が印加され、且つ複数の現像電極のうち少なくとも1
つが回転ローラ現像電極であって、そのうちの少なくと
も1つの電極に静電潜像と同極性のバイアス電圧が印加
されることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明は、静電潜像担持体に対向して複数の現
像電極を配置することにより、静電潜像担持面は順次複
数の現像電極上を移動して現像されるので、現像時間を
長くとることができ、また複数の現像電極のうち少なく
とも1つには逆極性のバイアス電圧を印加して現像電極
への電着を防止し、他の現像電極には静電潜像と同極性
のバイアス電圧を印加することにより、静電潜像が形成
されていない部分への現像を防止する。特に、複数の現
像電極のうち少なくとも1つが皿状の電極で、そのうち
少なくとも1つの現像電極に静電潜像と逆極性のバイア
ス電圧を印加し、その他の現像電極に静電潜像と同極性
のバイアス電圧を印加し、同極性のバイアス電圧が印加
されている現像電極のうちの少なくとも1つを回転ロー
ラ状の現像電極とすることにより、皿状現像電極と回転
ローラ状現像電極の特徴をそれぞれ生かして静電潜像が
形成されていない部分のかぶりを防止するとともに、現
像時間を長くとり、現像電極への電着をなくすことが可
能となる。
像電極を配置することにより、静電潜像担持面は順次複
数の現像電極上を移動して現像されるので、現像時間を
長くとることができ、また複数の現像電極のうち少なく
とも1つには逆極性のバイアス電圧を印加して現像電極
への電着を防止し、他の現像電極には静電潜像と同極性
のバイアス電圧を印加することにより、静電潜像が形成
されていない部分への現像を防止する。特に、複数の現
像電極のうち少なくとも1つが皿状の電極で、そのうち
少なくとも1つの現像電極に静電潜像と逆極性のバイア
ス電圧を印加し、その他の現像電極に静電潜像と同極性
のバイアス電圧を印加し、同極性のバイアス電圧が印加
されている現像電極のうちの少なくとも1つを回転ロー
ラ状の現像電極とすることにより、皿状現像電極と回転
ローラ状現像電極の特徴をそれぞれ生かして静電潜像が
形成されていない部分のかぶりを防止するとともに、現
像時間を長くとり、現像電極への電着をなくすことが可
能となる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の液体現像装置の1実施例を示
す図である。図中、1は静電潜像担持体、2は皿状現像
電極、3は回転ローラ状電極、4はスクイーズローラ、
5はブレード、6は現像剤容器、7は現像液である。静
電潜像担持体1は表面に画像状に静電潜像が形成され、
矢印の方向に回転している。皿状現像電極2には、静電
潜像担持体1と所定の間隔を隔て、図示しないポンプか
ら送られてくる現像液を静電潜像面に供給している。回
転ローラ状現像電極3は静電潜像担持体と所定の間隔を
隔てて回転し、現像剤容器6の現像液7を静電潜像担持
体1の面に対して均一に供給すると共に、現像電界を与
えている。これらの皿状現像電極2、回転ローラ状現像
電極3には可変電圧電源E1より静電潜像と逆極性の直
流バイアス電圧が印加されている。また、スクイーズロ
ーラ4は静電潜像担持体1に近接し、余剰の溶剤を掻き
取っており、静電潜像と同極性のバイアス電圧が可変電
圧電源E2より印加されている。
す図である。図中、1は静電潜像担持体、2は皿状現像
電極、3は回転ローラ状電極、4はスクイーズローラ、
5はブレード、6は現像剤容器、7は現像液である。静
電潜像担持体1は表面に画像状に静電潜像が形成され、
矢印の方向に回転している。皿状現像電極2には、静電
潜像担持体1と所定の間隔を隔て、図示しないポンプか
ら送られてくる現像液を静電潜像面に供給している。回
転ローラ状現像電極3は静電潜像担持体と所定の間隔を
隔てて回転し、現像剤容器6の現像液7を静電潜像担持
体1の面に対して均一に供給すると共に、現像電界を与
えている。これらの皿状現像電極2、回転ローラ状現像
電極3には可変電圧電源E1より静電潜像と逆極性の直
流バイアス電圧が印加されている。また、スクイーズロ
ーラ4は静電潜像担持体1に近接し、余剰の溶剤を掻き
取っており、静電潜像と同極性のバイアス電圧が可変電
圧電源E2より印加されている。
【0012】このような構成において、静電潜像担持体
1と皿状現像電極2および回転ローラ状電極3との間で
は静電潜像担持体1上の静電潜像と現像電極との電界に
より、現像液中の帯電トナーが付着して現像される。こ
のとき皿状電極と回転ローラ状電極には可変電圧電源E
1より静電潜像と逆極性の直流バイアス電圧が印加され
ており、その結果、静電潜像担持体1と現像電極間での
電界が強調され、現像電極に現像剤が電着されるのが防
止される。このように、皿状現像電極、ローラ状現像電
極により長い現像時間をとることができると共に、皿状
現像電極に対しても電着が生じない。
1と皿状現像電極2および回転ローラ状電極3との間で
は静電潜像担持体1上の静電潜像と現像電極との電界に
より、現像液中の帯電トナーが付着して現像される。こ
のとき皿状電極と回転ローラ状電極には可変電圧電源E
1より静電潜像と逆極性の直流バイアス電圧が印加され
ており、その結果、静電潜像担持体1と現像電極間での
電界が強調され、現像電極に現像剤が電着されるのが防
止される。このように、皿状現像電極、ローラ状現像電
極により長い現像時間をとることができると共に、皿状
現像電極に対しても電着が生じない。
【0013】一方、可変電圧電源E1によるバイアス電
圧の印加により、静電潜像担持体1には静電潜像が形成
されていない部分も現像されてかぶりが生じているが、
スクイーズローラ4には静電潜像と同極性のバイアス電
圧が印加され、静電潜像と逆極性の直流バイアス電圧が
印加された現像電極による電界強調で静電潜像のない部
分に生じたかぶりもとり除かれることになる。なお、上
記実施例では皿状現像電極、回転ローラ状現像電極がそ
れぞれ1個設けられるようにしているが、これらをそれ
ぞれ複数個設けるようにしても良く、その場合皿状現像
電極の少なくとも1つは静電潜像と逆極性のバイアス電
圧を印加して現像電極への電着を防ぐようにすれば良
い。
圧の印加により、静電潜像担持体1には静電潜像が形成
されていない部分も現像されてかぶりが生じているが、
スクイーズローラ4には静電潜像と同極性のバイアス電
圧が印加され、静電潜像と逆極性の直流バイアス電圧が
印加された現像電極による電界強調で静電潜像のない部
分に生じたかぶりもとり除かれることになる。なお、上
記実施例では皿状現像電極、回転ローラ状現像電極がそ
れぞれ1個設けられるようにしているが、これらをそれ
ぞれ複数個設けるようにしても良く、その場合皿状現像
電極の少なくとも1つは静電潜像と逆極性のバイアス電
圧を印加して現像電極への電着を防ぐようにすれば良
い。
【0014】図2は本発明の他の実施例を示す図であ
る。本実施例においては、回転ローラ状現像電極3に静
電潜像と同極性の電圧を印加している点を除き、図1の
実施例と同じである。本実施例においては、皿状現像電
極2により現像時間を長くとると共に、静電潜像と逆極
性のバイアス電圧印加により皿状現像電極への電着が防
止される。一方、回転ローラ状現像電極3においては、
静電潜像と同極性の可変バイアス電圧を印加して静電潜
像が形成されていない部分へのかぶりを取り除くと共
に、現像電極3に生ずる電着はブレード5によって機械
的に取り除くことができるので、皿状現像電極2と回転
ローラ状現像電極3のそれぞれの長所が生かされること
になる。
る。本実施例においては、回転ローラ状現像電極3に静
電潜像と同極性の電圧を印加している点を除き、図1の
実施例と同じである。本実施例においては、皿状現像電
極2により現像時間を長くとると共に、静電潜像と逆極
性のバイアス電圧印加により皿状現像電極への電着が防
止される。一方、回転ローラ状現像電極3においては、
静電潜像と同極性の可変バイアス電圧を印加して静電潜
像が形成されていない部分へのかぶりを取り除くと共
に、現像電極3に生ずる電着はブレード5によって機械
的に取り除くことができるので、皿状現像電極2と回転
ローラ状現像電極3のそれぞれの長所が生かされること
になる。
【0015】図3は皿状現像電極を分割した実施例を示
す図である。本実施例においては、皿状現像電極2a,
2bを静電潜像担持体1に対向配置し、一方の皿状現像
電極2aには静電潜像と逆極性のバイアス電圧を印加
し、他方の皿状現像電極2bには静電潜像と同極性のバ
イアス電圧をスクイーズローラ4とともに印加するよう
にしている。図示しないポンプより現像液が供給される
皿状現像電極2aには静電潜像と逆極性のバイアス電圧
が印加されているので電着が防止され、皿状現像電極2
bには静電潜像と同極性のバイアス電圧が印加されてい
るので、皿状現像電極2aによって静電潜像が形成され
ていない部分に対して行われた現像(かぶり)が取り除
かれる。なお、皿状現像電極2bへの電着が起こる可能
性があるが、可変電圧電源Eの電圧調整により電着の低
減化を図ることができる。
す図である。本実施例においては、皿状現像電極2a,
2bを静電潜像担持体1に対向配置し、一方の皿状現像
電極2aには静電潜像と逆極性のバイアス電圧を印加
し、他方の皿状現像電極2bには静電潜像と同極性のバ
イアス電圧をスクイーズローラ4とともに印加するよう
にしている。図示しないポンプより現像液が供給される
皿状現像電極2aには静電潜像と逆極性のバイアス電圧
が印加されているので電着が防止され、皿状現像電極2
bには静電潜像と同極性のバイアス電圧が印加されてい
るので、皿状現像電極2aによって静電潜像が形成され
ていない部分に対して行われた現像(かぶり)が取り除
かれる。なお、皿状現像電極2bへの電着が起こる可能
性があるが、可変電圧電源Eの電圧調整により電着の低
減化を図ることができる。
【0016】なお、図4に示すように、皿状現像電極2
bに静電潜像と同極性の可変電圧電源E3によりバイア
ス電圧を印加するようにし、スクイーズローラとは独立
に電圧調整をするようにしてもよい。この場合、印加電
圧を可能な限り小さくすれば皿状現像電極2bへの電着
を低減化することが可能である。図5は本発明の他の実
施例を示す図である。本実施例においては、図4におけ
る皿状現像電極2aの代わりに回転ローラ状現像電極3
を設けるようにした点が異なっている。本実施例におい
ても、ローラ状現像電極、皿状現像電極2bにより現像
時間を長くとることができると共に、ローラ状現像電極
3への電着が防止されることになる。図6は本発明の他
の実施例を示す図で、図4における皿状現像電極2bを
メッシュ状の電極2cとしたもので、不要な現像剤はメ
ッシュから取り除かれるので、良好な現像を行うことが
可能となる。
bに静電潜像と同極性の可変電圧電源E3によりバイア
ス電圧を印加するようにし、スクイーズローラとは独立
に電圧調整をするようにしてもよい。この場合、印加電
圧を可能な限り小さくすれば皿状現像電極2bへの電着
を低減化することが可能である。図5は本発明の他の実
施例を示す図である。本実施例においては、図4におけ
る皿状現像電極2aの代わりに回転ローラ状現像電極3
を設けるようにした点が異なっている。本実施例におい
ても、ローラ状現像電極、皿状現像電極2bにより現像
時間を長くとることができると共に、ローラ状現像電極
3への電着が防止されることになる。図6は本発明の他
の実施例を示す図で、図4における皿状現像電極2bを
メッシュ状の電極2cとしたもので、不要な現像剤はメ
ッシュから取り除かれるので、良好な現像を行うことが
可能となる。
【0017】以上の各実施例に示すように、本発明にお
いては複数の現像電極上を静電潜像担持面が順次移動し
て現像される際に、複数の現像電極のうち少なくとも1
つには静電潜像と逆極性のバイアス電圧を印加して現像
電極への電着を防止し、その他の現像電極には静電潜像
と同極性のバイアス電圧を印加することにより静電潜像
が形成されていない部分への現像を取り除くことがで
き、しかも複数の現像電極により現像時間を長くとるこ
とができるので良好な現像を行うことが可能となる。
いては複数の現像電極上を静電潜像担持面が順次移動し
て現像される際に、複数の現像電極のうち少なくとも1
つには静電潜像と逆極性のバイアス電圧を印加して現像
電極への電着を防止し、その他の現像電極には静電潜像
と同極性のバイアス電圧を印加することにより静電潜像
が形成されていない部分への現像を取り除くことがで
き、しかも複数の現像電極により現像時間を長くとるこ
とができるので良好な現像を行うことが可能となる。
【0018】次に静電潜像担持体に対向して複数の現像
電極を配置する場合に、現像に必要な最低現像時間と、
静電潜像担持体表面と現像電極との間で形成される有効
な現像領域の静電潜像担持体の移動方向の長さとの関係
について説明する。図7、図8は現像に必要な最低時間
を決める方法を模式的に示したものである。静電潜像担
持体1には、例えば正の電荷による静電潜像が形成さ
れ、これに対向して回転ローラ状の現像電極3が間隙d
をあけて設置されている。いま、静電潜像担持体1は十
分に低速で回転し、ローラ状現像電極3に電源Eより静
電潜像担持体表面の電位よりも大きい電位を印加してお
き、静電潜像面が現像領域を通過する際に、任意の時間
だけ現像電極をスイッチSにより接地すると、図8に示
すように、現像時間Tの間だけ静電潜像が現像される。
この場合、現像後の静電潜像担持面の現像剤の反射濃度
が1.2以上となるように、使用する現像剤、静電潜像
担持体の特性の組合わせにおいて現像に必要な最低時間
として求める。
電極を配置する場合に、現像に必要な最低現像時間と、
静電潜像担持体表面と現像電極との間で形成される有効
な現像領域の静電潜像担持体の移動方向の長さとの関係
について説明する。図7、図8は現像に必要な最低時間
を決める方法を模式的に示したものである。静電潜像担
持体1には、例えば正の電荷による静電潜像が形成さ
れ、これに対向して回転ローラ状の現像電極3が間隙d
をあけて設置されている。いま、静電潜像担持体1は十
分に低速で回転し、ローラ状現像電極3に電源Eより静
電潜像担持体表面の電位よりも大きい電位を印加してお
き、静電潜像面が現像領域を通過する際に、任意の時間
だけ現像電極をスイッチSにより接地すると、図8に示
すように、現像時間Tの間だけ静電潜像が現像される。
この場合、現像後の静電潜像担持面の現像剤の反射濃度
が1.2以上となるように、使用する現像剤、静電潜像
担持体の特性の組合わせにおいて現像に必要な最低時間
として求める。
【0019】このように静電潜像担持体および現像剤が
特定された時に、現像に必要な最低時間が求められた時
にプロセス速度および現像領域の長さについて説明す
る。
特定された時に、現像に必要な最低時間が求められた時
にプロセス速度および現像領域の長さについて説明す
る。
【0020】図9は本発明の液体現像装置の1実施例を
示す図で、静電潜像担持体1に対して皿状現像電極2お
よび回転ローラ状現像電極3a,3b,3cが設けられ
ており、皿状現像電極2には静電潜像と逆極性のバイア
ス電圧が、回転ローラ状現像電極には静電潜像と同極性
のバイアス電圧が印加されている。いま、静電潜像担持
面の移動速度をv、現像に必要な最低時間をt、静電潜
像担持体表面と各現像電極により形成される有効な現像
領域の静電潜像担持体の移動方向の長さの和をLとする
と、 L>v×t ……(1) を満足するように各現像電極を配置する。このように複
数の現像電極を(1)式を満足するように配置すること
により、現像に必要な最低現像時間が満足されるので、
良好な現像を行うことができると共に、各現像電極への
バイアス電圧の極性を選択することにより現像電極への
電着を防止する共に、静電潜像が形成されていない部分
への現像、即ちかぶりを防止することも可能となる。
示す図で、静電潜像担持体1に対して皿状現像電極2お
よび回転ローラ状現像電極3a,3b,3cが設けられ
ており、皿状現像電極2には静電潜像と逆極性のバイア
ス電圧が、回転ローラ状現像電極には静電潜像と同極性
のバイアス電圧が印加されている。いま、静電潜像担持
面の移動速度をv、現像に必要な最低時間をt、静電潜
像担持体表面と各現像電極により形成される有効な現像
領域の静電潜像担持体の移動方向の長さの和をLとする
と、 L>v×t ……(1) を満足するように各現像電極を配置する。このように複
数の現像電極を(1)式を満足するように配置すること
により、現像に必要な最低現像時間が満足されるので、
良好な現像を行うことができると共に、各現像電極への
バイアス電圧の極性を選択することにより現像電極への
電着を防止する共に、静電潜像が形成されていない部分
への現像、即ちかぶりを防止することも可能となる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数の現
像電極を設けて静電潜像担持面は順次複数の現像電極上
を移動して現像されるので、現像時間を長くとることが
でき、また複数の現像電極のうち少なくとも1つには逆
極性のバイアス電圧を印加して現像電極への電着を防止
し、他の現像電極には静電潜像と同極性のバイアス電圧
を印加することにより、静電潜像が形成されていない部
分への現像を防止することができる。特に、複数の現像
電極のうち少なくとも1つが皿状の電極で、その皿状現
像電極のうち少なくとも1つの現像電極に静電潜像と逆
極性のバイアス電圧を印加し、その他の現像電極に静電
潜像と同極性のバイアス電圧を印加し、同極性のバイア
ス電圧が印加されている現像電極のうちの少なくとも1
つを回転ローラ状の現像電極とすることにより、皿状現
像電極と回転ローラ状現像電極の特徴をそれぞれ生かし
て現像時間を長くとり、かつ現像電極への電着をなくす
ことが可能となる。
像電極を設けて静電潜像担持面は順次複数の現像電極上
を移動して現像されるので、現像時間を長くとることが
でき、また複数の現像電極のうち少なくとも1つには逆
極性のバイアス電圧を印加して現像電極への電着を防止
し、他の現像電極には静電潜像と同極性のバイアス電圧
を印加することにより、静電潜像が形成されていない部
分への現像を防止することができる。特に、複数の現像
電極のうち少なくとも1つが皿状の電極で、その皿状現
像電極のうち少なくとも1つの現像電極に静電潜像と逆
極性のバイアス電圧を印加し、その他の現像電極に静電
潜像と同極性のバイアス電圧を印加し、同極性のバイア
ス電圧が印加されている現像電極のうちの少なくとも1
つを回転ローラ状の現像電極とすることにより、皿状現
像電極と回転ローラ状現像電極の特徴をそれぞれ生かし
て現像時間を長くとり、かつ現像電極への電着をなくす
ことが可能となる。
【図1】 本発明の液体現像装置の1実施例を示す図で
ある。
ある。
【図2】 本発明の他の実施例を示す図である。
【図3】 皿状現像電極を分割した実施例を示す図であ
る。
る。
【図4】 分割した皿状現像電極に独立して可変電圧を
印加する例を説明する図である。
印加する例を説明する図である。
【図5】 本発明の他の実施例を示す図である。
【図6】 本発明の他の実施例を示す図である。
【図7】 液体現像装置の必要最低現像時間を説明する
図である。
図である。
【図8】 液体現像装置の必要最低現像時間を説明する
図である。
図である。
【図9】 複数の現像電極を有する装置の実施例を説明
する図である。
する図である。
【図10】 湿式現像方法を説明する図である。
【図11】 皿状現像電極を使用した現像装置を説明す
る図である。
る図である。
【図12】 ローラ電極を使用した現像装置を説明する
図である。
図である。
1…静電潜像担持体、2…皿状現像電極、3…回転ロー
ラ状電極、4…スクィーズローラ、5…ブレード、6…
現像剤容器、7…現像液。
ラ状電極、4…スクィーズローラ、5…ブレード、6…
現像剤容器、7…現像液。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−118169(JP,A) 特開 昭55−149964(JP,A) 特開 昭54−2138(JP,A) 特開 昭57−188076(JP,A) 特開 昭58−114065(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/06 G03G 13/10 - 13/11 G03G 15/06 G03G 15/10 - 15/11
Claims (1)
- 【請求項1】 静電潜像が形成された静電潜像担持体
と、静電潜像担持体と対向配置された複数の現像電極を
有する液体現像装置であって、複数の現像電極のうち少
なくとも1つが皿現像電極であって、そのうちの少なく
とも1つの電極に静電潜像と逆極性のバイアス電圧が印
加され、且つ複数の現像電極のうち少なくとも1つが回
転ローラ現像電極であって、そのうちの少なくとも1つ
の電極に静電潜像と同極性のバイアス電圧が印加される
ことを特徴とする複数の現像電極を有する静電潜像の液
体現像装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17303392A JP3287480B2 (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 複数の現像電極を有する静電潜像の液体現像装置 |
US08/084,518 US5477313A (en) | 1992-06-30 | 1993-06-29 | Liquid development and transfer apparatus for electrostatic latent image |
US08/457,628 US5666614A (en) | 1992-06-30 | 1995-06-01 | Liquid development apparatus for electrostatic latent image using a plurality of electrodes |
US08/905,438 US6141517A (en) | 1992-06-30 | 1997-08-04 | Liquid development apparatus for developing electrostatic latent images using a plurality of electrodes |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17303392A JP3287480B2 (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 複数の現像電極を有する静電潜像の液体現像装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0619266A JPH0619266A (ja) | 1994-01-28 |
JP3287480B2 true JP3287480B2 (ja) | 2002-06-04 |
Family
ID=15952958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17303392A Expired - Fee Related JP3287480B2 (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 複数の現像電極を有する静電潜像の液体現像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3287480B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8939115B2 (en) | 2009-11-18 | 2015-01-27 | Harley-Davidson Motor Company Group, LLC | Cylinder head cooling system |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3037264B2 (ja) * | 1998-05-18 | 2000-04-24 | 新潟日本電気株式会社 | 湿式画像形成ユニットおよび画像形成装置 |
JP3093752B2 (ja) | 1999-03-15 | 2000-10-03 | 新潟日本電気株式会社 | 液体現像装置 |
US7292810B2 (en) * | 2005-06-24 | 2007-11-06 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Liquid electrophotographic imaging device and methods |
JP2009145752A (ja) * | 2007-12-17 | 2009-07-02 | Seiko Epson Corp | 画像形成方法及び画像形成装置 |
JP5257577B2 (ja) * | 2007-12-17 | 2013-08-07 | セイコーエプソン株式会社 | 画像形成方法及び画像形成装置 |
-
1992
- 1992-06-30 JP JP17303392A patent/JP3287480B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8939115B2 (en) | 2009-11-18 | 2015-01-27 | Harley-Davidson Motor Company Group, LLC | Cylinder head cooling system |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0619266A (ja) | 1994-01-28 |
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