JP3287429B2 - 光学活性な1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチルアルキルケトンおよびその製造方法 - Google Patents

光学活性な1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチルアルキルケトンおよびその製造方法

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JP3287429B2 JP07764593A JP7764593A JP3287429B2 JP 3287429 B2 JP3287429 B2 JP 3287429B2 JP 07764593 A JP07764593 A JP 07764593A JP 7764593 A JP7764593 A JP 7764593A JP 3287429 B2 JP3287429 B2 JP 3287429B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子デバイスの
素材である反強誘電性液晶等の中間原料等として、ある
いは医薬、農薬に用いられる化合物に種々の官能基を導
入出来るビルディングブロック剤等として有用な、新規
の光学活性な含フッ素化合物とその製法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、光学活性な物質を得る光学分割
法としては、酵素による生物学的分割法と、既知の光学
活性な物質を用いて分割する化学的光学分割法に大別さ
れる。生物学的分割法による場合は、光学分割に適する
酵素の探索が必要である。また例えば(S)−体または
(R)−体の加水分解酵素を用いて、鏡像異性体混合物
から目的とする光学活性化合物を得る場合について述べ
ると、鏡像異性体混合物をアセチル化したものを基質と
して用い、該アセチル化混合物に、一方の鏡像異性体を
得るための加水分解酵素を作用させることにより、脱ア
セチル化を行い、これにより得られた該加水分解酵素に
依存する一方の鏡像異性体を分取し、他方の鏡像異性体
は、残りのアセチル化化合物に、この鏡像異性体を得る
ための別の加水分解酵素を作用させ、脱アセチル化する
ことにより取得する。すなわち、この方法ではアセチル
化工程、および目的とする鏡像異性体毎の脱アセチル化
工程を経なければ、目的とする各光学活性化合物を取得
することが出来ず、工程が非常に煩雑となる。
【0003】一方、化学的光学分割法では、別の光学的
に純粋な化合物のジアステオメリックな付加体、あるい
は光学的に純粋な化合物の誘導体を生成させ、そのジア
ステレオマーの性質の差を利用して、分割することが可
能である。しかし、一般に添加する光学活性物質は高価
であり、かつ分割する物質と同量モルを必要とし、経済
的に非常に不利である。
【0004】上記に述べたように、従来の分割方法にお
いては、鏡像異性体混合物から(S)−体または(R)
−体を分離するには、鏡像異性体混合物の生成工程を経
た上で、単離、精製工程といった煩雑な工程を必要と
し、しかも使用した光学活性物質または酵素に依存する
どちらか一方の光学活性体が得られるだけであって、他
方の光学活性体を得るためには、更に他の操作が必要で
ある。最近、液体クロマトグラフィを用いる光学分割方
法による直接分割法も知られているが、本発明化合物と
近縁な化合物に適用した例は殆どない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、反強誘
電性を有する液晶化合物あるいは医薬、農薬に用いられ
る化合物に種々の官能基を導入出来るビルディングブロ
ック剤等として有用である、新規な光学活性な含フッ素
化合物を提供し、また該化合物の鏡像異性体混合物を、
簡単な操作で直接、化学的光学分割することにより、該
化合物の(S)−体および(R)−体を、同時に製造す
る方法を提供せんと鋭意研究した結果、本発明を完成し
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、新規化合物で
ある、式(1)で示される光学活性な1−ヒドロキシ−
2,2,2−トリフルオロエチルアルキルケトン(以下
本発明化合物という)に関するものであり、更に本発明
は、式(2)で示される1−ヒドロキシ−2,2,2−
トリフルオロエチルアルキルケトンの鏡像異性体混合物
(以下原料化合物という)を、光学活性なアミロースカ
ルバメート系誘導体を有効成分とする分離剤を用い、液
体クロマトグラフィーよって光学分割することによる本
発明化合物の製造方法に関するものである。
【0007】
【化3】
【0008】
【化4】
【0009】〔本発明化合物:光学活性な1−ヒドロキ
シ−2,2,2−トリフルオロエチルアルキルケトン〕
前掲の式(1)で示される本発明化合物において、式
(1)中のRは、炭素数が3〜10の直鎖状アルキル
基、すなわちn−プロピル基、n−ブチル基、n−ペン
チル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチ
ル基、n−ノニル基およびn−デシル基であり、それら
の中でも化合物の製造の容易性から有用である化合物
は、Rが炭素数4〜8の直鎖状アルキル基のものであ
る。
【0010】好適な本発明化合物は、1−ヒドロキシ−
2,2,2−トリフルオロエチルブチルケトン、1−ヒ
ドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチルペンチルケ
トン、1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチ
ルヘキシルケトン、1−ヒドロキシ−2,2,2−トリ
フルオロエチルヘプチルケトン、1−ヒドロキシ−2,
2,2−トリフルオロエチルオクチルケトンである。
【0011】〔原料化合物:1−ヒドロキシ−2,2,
2−トリフルオロエチルアルキルケトンの鏡像異性体混
合物〕本発明化合物の原料である前掲の式(2)で示さ
れる原料化合物は、新規化合物である。原料化合物にお
いて、式中Rで示されるアルキル基は、炭素数が3〜1
0直鎖状のアルキル基、すなわちn−プロピル基、n−
ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプ
チル基、n−オクチル基、n−ノニル基およびn−デシ
ル基であり、それらの中でも製造の容易性から有用であ
る化合物は、Rが炭素数4〜8の直鎖状アルキル基のも
のである。
【0012】原料化合物は、1−ヒドロキシ−2,2,
2−トリフルオロエチルブチルケトン、1−ヒドロキシ
−2,2,2−トリフルオロエチルペンチルケトン、1
−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチルヘキシ
ルケトン、1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロ
エチルヘプチルケトン、1−ヒドロキシ−2,2,2−
トリフルオロエチルオクチルケトンである。
【0013】〔原料化合物の製造方法〕以下、原料化合
物の製造方法について詳細に説明する。原料化合は、例
えば2−ヒドロキシ−3,3,3−トリフルオロプロピ
オニトリル〔出発化合物(A)ともいう〕または、トリ
フルオロ乳酸エチルエステル〔出発化合物(B)ともい
う〕から製造することが出来る。
【0014】〔出発化合物(A)すなわち2−ヒドロキ
シ−3,3,3−トリフルオロプロピオニトリルからの
原料化合物の製造方法〕原料化合物の製造方法として
は、2−ヒドロキシ−3,3,3−トリフルオロプロピ
オニトリル〔出発化合物(A)〕を出発原料として、こ
れを式(3)で示されるグリニャール試薬(以下、グリ
ニャール試薬という)と反応させ〔第一段反応
(A)〕、次いで反応生成物を鉱酸で加水分解する〔第
二段反応(A)〕ことにより得る方法が挙げられる。 RMgBr (3) (ただし、式中Rは炭素数3〜10の直鎖状アルキル基
であり、式(2)のRに対応する。)
【0015】以下、出発化合物(A)からの原料化合物
の製造方法について詳細に説明する。 〔第一段反応(A)〕2−ヒドロキシ−3,3,3−ト
リフルオロプロピオニトリル〔出発化合物(A)〕1モ
ルとグリニャール試薬2モルを反応させることにより、
式(4)で示す付加生成物1モルが生成し、アルカン1
モルが副生する。第一段反応(A)において、炭素数が
10を超えるアルキル基を有するグリニャール試薬はそ
の調製が困難であり、使用に適さない。
【0016】
【化5】
【0017】第一段反応(A)は、出発化合物(A)を
グリニャール試薬を溶解したエーテル溶液に滴下して行
うのが、充分な反応速度が得られる点から好ましい。
【0018】エーテル溶媒としては、ジエチルエーテ
ル、THF、ジグリム等が挙げられ、ジエチルエーテ
ル、THFが特に好ましい。
【0019】グリニャール試薬のエーテル溶液は、グリ
ニャール試薬をエーテル溶媒に溶解することにより得ら
れ、グリニャール試薬とエーテルとの好ましい配合割合
は、グリニャール試薬1モルに対してエーテル40ml〜
200mlであり、特に好ましくは60ml〜100mlであ
る。エーテルが40ml未満では、グリニャール試薬が均
一に溶解しなくなる場合があり、200mlを超えると経
済的とはいえなくなる。
【0020】出発化合物(A)とグリニャール試薬の供
給割合は、出発化合物(A)1モルに対して、グリニャ
ール試薬2〜3モルが好ましい。グリニャール試薬が2
モル未満では付加生成物の収率が低下する恐れがあり、
3モルを超えると経済的に有利とはいえなくなる。
【0021】出発化合物(A)の反応系への供給速度
は、出発化合物(A)1モルを100分〜250分程度
かけて滴下するのが好ましい。供給を短時間で行うと、
反応熱によって反応温度が上昇し、目的とする付加生成
物の収率が低下し、あまり滴下速度が遅いと、工業的に
有利とは言えなくなる。
【0022】反応温度は−5℃〜5℃が好ましい。−5
℃未満では、付加生成物の生成速度が遅いため、反応時
間がかかりすぎることとなり、5℃を超えると、付加生
成物の収率の低下を招く。
【0023】出発化合物(A)の反応系への供給終了
後、2時間程度攪拌して、未反応出発化合物(A)を充
分反応させ、付加生成物を生成させる。
【0024】〔第二段反応(A)〕第二段反応(A)の
反応の一例を、鉱酸として塩酸を用いた場合について示
す。第一段反応(A)で得られた付加生成物1モルと、
3モルの塩化水素および1モルの水を反応させることに
より、本発明化合物1モルが生成し、臭化塩化マグネシ
ウム2モルおよび塩化アンモニウム1モルが副生する。
【0025】鉱酸としては、塩酸、硫酸、硝酸等が挙げ
られ、特に好ましい鉱酸は塩酸である。鉱酸は、原料と
して使用した出発化合物(A)1モルに対して、3〜4
グラム当量が好ましい。3グラム当量未満では付加生成
物の加水分解が不完全となりやすく、4グラム当量を超
えると経済的とはいえない。鉱酸で加水分解するにあた
り、鉱酸の濃度は1〜5Nが好ましい。1N未満では水
層の量が多すぎ、目的物が水層にも溶解し、目的物の抽
出操作が煩雑となり、経済的とはいえず、また好ましく
ない副反応が進行する恐れがある。5Nを超えると副生
物が多くなる。
【0026】第二段反応(A)においては、第一段反応
(A)で得られた付加生成物を含有する反応液に、鉱酸
の水溶液を滴下して行っても、また鉱酸の水溶液に付加
生成物を含有する反応液を滴下して行ってもよい。
【0027】加水分解反応は出来るだけ穏やかな温度で
行うのが好ましく、常温が特に好適である。あまり高い
温度では、溶媒であるエーテルの引火の危険を招く恐れ
があると共に、好ましくない副反応が進行する恐れがあ
る。鉱酸の滴下後、更に常温付近で20分〜60分程度
攪拌放置することにより、反応を完結させるとよい。
【0028】加水分解反応終了後、エーテル抽出等の操
作により反応液から目的生成物を分離し、抽出液に無水
硫酸マグネシウムを加えて、水分を除去した後、溶媒を
減圧で留去し、残ったシロップ状物質をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー等により精製し、無色透明な液状
の目的生成物である原料化合物を取得することができ
る。
【0029】〔出発化合物(B)すなわちトリフルオロ
乳酸エチルエステルからの原料化合物の製造方法〕原料
化合物のその他の製造方法としては、トリフルオロ乳酸
エチルエステル〔出発化合物(B)〕に、式(3)(前
掲)で示されるグリニャール試薬を加えてまず反応させ
〔第一段反応(B)〕、次いで反応生成物を鉱酸で加水
分解する〔第二段反応(B)〕ことにより得る方法が挙
げられる。
【0030】以下、出発化合物(B)から原料化合物の
製造方法について詳細に説明する。 〔第一段反応(B)〕トリフルオロ乳酸エチルエステル
〔出発化合物(B)〕に、グリニャール試薬2モルを加
えて反応させることにより、式(5)で示すアルコキシ
ド中間体1モルが生成し、式(6)で示すマグネシウム
エトキシド化合物1モルとアルカン1モルが副生する。
【0031】
【化6】
【0032】
【化7】
【0033】第一段反応(B)において、出発化合物
(B)をエーテル溶媒に溶解した溶液に、グリニャール
試薬をエーテル溶媒に溶解した溶液を滴下して行うの
が、充分な収率が得られるという点から好ましい。逆
に、グリニャール試薬に出発化合物(B)を滴下する
と、式(7)で示される化合物が主成分となってしま
い、アルコキシド中間体の収率が著しく低下する。
【0034】
【化8】
【0035】第一段反応(B)において、炭素数が10
を超えるアルキル基を有するグリニャール試薬は、その
調製に困難を生じる。
【0036】グリニャール試薬とエーテル溶媒との好ま
しい配合割合は、グリニャール試薬1モルに対してエー
テル溶媒1,000ml〜4,000mlであり、特に好ま
しくは2,000ml〜3,000mlである。エーテル溶
媒が1,000ml未満では、副反応を生じやすく、4,
000mlを超えると経済的とはいえなくなる。
【0037】エーテル溶媒としては、ジエチルエーテ
ル、ジグリム、THF等が挙げられ、ジエチルエーテル
が特に好ましい。
【0038】出発化合物(B)とエーテル溶媒との好ま
しい配合割合は、出発化合物(B)1モルに対して、エ
ーテル溶媒3,000ml〜7,000mlであり、特に好
ましくは4,000ml〜6,000mlである。エーテル
溶媒が3,000ml未満では、副反応が進行する恐れが
あり、7,000mlを超えると経済的とはいえなくな
る。
【0039】出発化合物(B)とグリニャール試薬の供
給割合は、トリフルオロ乳酸エチルエステル1モルに対
して、グリニャール試薬が1.9〜2.1モルが好まし
い。グリニャール試薬が1.9モル未満ではアルコキシ
ド中間体の収率が低下する恐れがあり、2.1モルを超
えると、式(5)で示すアルコキシド中間体のカルボニ
ル基に、更にグリニャール試薬が反応し、式(7)で示
される副生物が生成し、アルコキシド中間体の収率の低
下につながる。
【0040】グリニャール試薬の出発化合物(B)への
供給速度は、グリニャール試薬1モルを300分〜50
0分程度かけて滴下するのが好ましい。供給時間を短時
間で行うと、前掲の式(7)の化合物を生成する副反応
が進行し、アルコキシド中間体のの収率が低下する恐れ
があり、あまり滴下速度が遅いと、工業的に有利とは言
えなくなる。
【0041】反応温度は−40℃〜−100℃が好まし
い。ドライアイス−アセトン浴を使用すると−78℃に
保持できるので、この温度で反応を行うと工業的に特に
有利である。−100℃未満では、目的とするアルコキ
シド中間体の生成速度が遅いため、反応時間がかかりす
ぎることとなり、−40℃を超えると、副反応が進行
し、付加生成物の収率の低下を招く。
【0042】グリニャール試薬の反応系への供給を完了
後、2時間程度攪拌して、未反応トリフルオロ乳酸エチ
ルエステルを充分反応させ、アルコキシド中間体を生成
させる。
【0043】〔第二段反応(B)〕第二段反応(B)の
反応の一例を、鉱酸として塩酸を用いた場合について示
す。第一段反応(B)で生成した式(5)で示されるア
ルコキシド中間体1モルと、式(6)で示されるマグネ
シウムエトキシド化合物1モルと、塩化水素2モルとを
加水分解反応させることにより、原料化合物が生成し、
臭化塩化マグネシウム2モルおよびエチルアルコール1
モルが副生する。
【0044】第二段反応(B)において、鉱酸として
は、塩酸、硫酸、硝酸等が挙げられ、特に好ましい鉱酸
は塩酸である。鉱酸は原料として使用した出発化合物
(B)1モルに対して、2〜3グラム当量が好ましい。
2グラム当量未満ではアルコキシド中間体の加水分解が
不完全となりやすく、3グラム当量を超えると経済的と
はいえない。鉱酸で加水分解するにあたり、鉱酸の濃度
は1〜5Nが好ましい。1N未満では水層の量が多い
為、目的物が水層にも溶解し、その抽出操作が煩雑にな
り、経済的とはいえず、また好ましくない副反応が進行
する恐れがある。また5Nを超えると副生物が多くなる
可能性がある。
【0045】加水分解反応は、第一段反応(B)で得ら
れた反応液に鉱酸の水溶液を滴下して行うのが一般的で
あるが、鉱酸の水溶液に第一段反応(B)で得られた反
応液を滴下して行う方法を用いても差し支えない。
【0046】加水分解反応は出来るだけ穏やかな温度で
行うことが好ましく、常温が特に好適である。あまり温
度が高いと、溶媒であるエーテルの引火の危険性が生じ
る恐れがあると共に、副反応が進行する恐れがある。鉱
酸の滴下後、更に常温付近で30分以上攪拌放置するこ
とにより、反応を完結させるとよい。
【0047】加水分解反応終了後、エーテル抽出等の操
作によって反応液から目的生成物を分離し、抽出液に無
水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、溶媒を
減圧で留去し、残ったシロップ状物質をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー等により精製し、無色透明な液状
の目的生成物である原料化合物を取得することができ
る。
【0048】〔本発明化合物の製造方法〕本発明化合物
は、上記のようにして得られた原料化合物、すなわち式
(2)で示される1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフ
ルオロエチルアルキルケトンの鏡像異性体混合物を、光
学活性なアミロースカルバメート系分離剤、すなわち光
学活性なアミロース系誘導体を用い、液体クロマトグラ
フィーによって直接光学分割することにより製造する事
が出来る。
【0049】光学活性なアミロースカルバメート系誘導
体とは、光学活性なアミロースの有する水酸基の水素原
子の一部または全てがカルバメート誘導体で置換された
ものをいい、特に全ての水酸基の水素原子がカルバメー
ト誘導体で置換されたものが好適である。具体的なアミ
ロースカルバメート系誘導体としては、例えばアミロー
ス・トリス((S)−1−フェニルエチルカルバメー
ト)あるいはアミロース・トリス(3,5−ジメチルフ
ェニルカルバメート)等が挙げられ、特にアミロース・
トリス((S)−1−フェニルエチルカルバメート)が
好適である。
【0050】光学活性なアミロースカルバメート系分離
剤は、例えばシリカゲル等によりコーティングされて、
耐有機溶剤性および機械的磨耗性に優れた固定相となさ
れたものが好適である。
【0051】光学活性なアミロースカルバメート系分離
剤を用いて分割するための液体クロマトグラフィとして
は、高速液体クロマトグラフィー等が挙げられる。
【0052】溶離液としては、光学活性なアミロースカ
ルバメート系分離剤を溶解したり、またはこれと反応す
るものでなければ特に制約されるものではないが、溶離
液によって本発明化合物の光学異性体の分離特性が変化
するので、各種の展開溶媒を適宜選択すればよい。好ま
しい溶離液としてはn−ヘキサン/イソプロピルアルコ
ールの混合溶離液が挙げられ、その好ましい混合比は、
n−ヘキサン/イソプロピルアルコールの混合比が99
/1〜90/10(重量部)であり、特に好ましくは9
7/3〜95/5(重量部)である。
【0053】溶離液の流速は1.0ml/minを超えないよ
うにするのが好ましく、特に0.3〜0.5ml/minが好
ましい。
【0054】また操作温度は常温、例えば25℃前後が
好ましい。
【0055】原料化合物の供給量は、4.6mmφ×25
0mmH の液体クロマトグラフィーを用いた場合では、
0.5mgを超えないようにするのが好ましく、特に好
ましくは0.2mgである。
【0056】溶離した光学異性体の検出は、波長254
nmの紫外検知器で確認する。これにこれに基づいて分取
された(S)−体および(R)−体の各化合物の溶離液
をそれぞれ減圧濃縮し、目的物である本発明化合物であ
る(S)−体および(R)−体を取得する。
【0057】
【実施例】以下、参考例および実施例に基づいて本発明
を具体的に説明する。
【0058】(参考例1) 〔出発化合物(A)すなわち
2−ヒドロキシ−3,3,3−トリフルオロプロピオニ
トリルを用いた、原料化合物すなわち1−ヒドロキシ−
2,2,2−トリフルオロエチルヘキシルケトンの鏡像
異性体混合物の製造〕 還流冷却器、温度計、攪拌機、ロートを備えた四ツ口丸
底フラスコに、n−ヘキシルマグネシウム=ブロミド1
9.8g(105ミリモル)のエーテル溶液42mlを入
れ、0℃に冷却した。この溶液を攪拌しながら、2−ヒ
ドロキシ−3,3,3−トリフルオロプロピオニトリル
6.3g(50ミリモル)を、滴下ロートから20分間
かけて滴下し、滴下完了後、更に2時間攪拌した。反応
温度は0℃に保った。次いで、攪拌しながら室温まで昇
温し、3Nの塩酸75mlを室温で10分間かけて滴下
し、滴下完了後、10分間攪拌した。得られた反応液を
エーテル抽出し、抽出液に無水硫酸マグネシュウムを加
え、水分を除去し、エーテルを減圧留出して、残ったシ
ロップ状物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(商品名:イナートシルPREP−ODS 分取、ガー
ドカラム2点セットNo.5020−35112 ジー
エルサイエンス(株)製:内径10mm×高さ250m
m,充填剤:純度99.9%の10μmシリカゲルにオ
クタデシル基を化学結合したもの,溶離液:n−ヘキサ
ン/イソプロピルアルコール=90/10,流速2ml
/min,試料供給量1g,検出254nm)で精製
し、無色透明な液状の生成物9.6g(45ミリモル
収率90%)を得た。
【0059】この生成物の核磁気共鳴スペクトル( 1
NMRスペクルおよび19FNMRスペクトル)、赤外線
吸収スペクトル(IR吸収スペクトル)および質量スペ
クトル(MSスぺクトル)を測定した結果は次の通りで
あり、1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチ
ルヘキシルケトンの鏡像異性体混合物であることが確認
された。1H核磁気共鳴スペクルおよび赤外線吸収スペ
クトル図を、それぞれ図1および図2に示す。1 HNMRスペクトル(CDCl3 ) :0.7 〜2.0ppm(11H,m) :2.5 〜2.95ppm( 2H,m) :3.7 〜4.75ppm( 1H,br)19 FNMRスペクトル( from ext. CF 3 COOH ) :-2.17 ppm ( q,J=6.8Hz) IR吸収スペクトル(neat) : 3,510cm-1(OH) : 1,730cm-1(CO) MSスペクトル :m/Z 212(M + ) (参考例2)〔出発化合物(B)の(S)−体、すなわ
ち(S)−トリフルオロ乳酸エチルエステルの製造〕 還流冷却器、温度計、攪拌機を備えた三ツ口丸底フラス
コに、立体配置既知の(S)−トリフルオロ乳酸(光学
純度99.5%ee)〔日本化学会誌,1989(9)
P1576〜1586 久保田等著「含トリフルオロメ
チル化合物構成試薬としてのα−アルコキシ−1,1,
3,3,3−ペンタフルオロプロペンの合成と反応」の
文献記載の方法により合成したもの〕を14.4g(1
00ミリモル)、エタノール300ml及び濃硫酸150
mlを入れ、攪拌しながら加熱還流した。19F−NMRで
乳酸ピークを追跡しながら、10時間加熱還流した結
果、反応液中の乳酸がなくなったことが確認された。次
いで、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和
し、更にpH8〜9になるまで前記水溶液を加えた。得
られた生成物をエーテルで抽出し、抽出液に無水硫酸マ
グネシウムを加え、水分を含水硫酸マグネシウムとして
除去し、濾液からエーテルを減圧留去し、残ったシロッ
プ状物質を減圧蒸留し、目的生成物を得た。得られた生
成物の収量は15.5g(90ミリモル)であり、収率
は90%であった。
【0060】この生成物の沸点、核磁気共鳴スペクトル
1HNMRスペクルおよび19FNMRスペクトル)、
および赤外線吸収スペクトル(IR吸収スペクトル)お
よび質量スペクトル〔MSスペクトル〕で測定した結果
は次の通りであり、またこの化合物の不斉炭素の立体配
置は変化していない。以上の結果から、この生成物が
(S)−トリフルオロ乳酸エチルエステルであることが
確認された。 沸点 :58℃/28mmHg1 HNMRスペクトル( CCl4 ) :1.33ppm(t,J=7.0Hz,3H) :4.31ppm(q,J=7.0Hz,2H) :4.42ppm ( S,1H) :4.50ppm(q,J=7.0Hz,1H)19 FNMRスペクトル( from ext. CF 3 COOH ) :-2.50 ppm ( d,J=7.0Hz) IR吸収スペクトル(neat) : 3,480cm-1(OH) : 1,750cm-1(CO) MSスペクトル :m/Z 172(M + )
【0061】(実施例1)〔出発化合物(B)の(S)
−体すなわち(S)−トリフルオロ乳酸エチルエステル
からの、本発明化合物すなわち(S)−1−ヒドロキシ
−2,2,2−トリフルオロエチルヘキシルケトンの製
造〕 還流冷却器、温度計、攪拌機、ロートを備えた四ツ口丸
底フラスコに、参考例2により製造した(S)−トリフ
ルオロ乳酸エチルエステル1.72g(10ミリモル)
のエーテル溶液50mlを入れ、ドライアイス−アセトン
浴に浸漬し、攪拌しながら−78℃に冷却した。この溶
液を攪拌しながら、n−ヘキシルマグネシウム=ブロミ
ド3.78g(20ミリモル)のエーテル溶液50mlを
滴下ロートから、反応温度が上昇しないように注意しな
がら、35分間かけて滴下した。滴下完了後、−78℃
で2時間攪拌放置した後、ドライアイス−アセトン浴を
取り去り、攪拌しながら1時間かけて室温まで上昇し
た。次いで、2N塩酸水溶液20mlを室温で10分かけ
て滴下し、滴下完了後、30分間攪拌した。得られた反
応液をエーテルで抽出し、抽出液に無水硫酸マグネシウ
ムを加え、水分を含水硫酸マグネシウムとして除去し、
濾液からエーテルを減圧留去し、残ったシロップ状物質
を参考例1と同様のシリカゲルカラムクロマトグラフフ
ィで精製し、無色透明な液状の目的物1.38g(6.
5ミリモル 収率65%)を得た。
【0062】この生成物を核磁気共鳴スペクトル( 1
NMRスペクルおよび19FNMRスペクトル)、赤外線
吸収スペクトル(IR吸収スペクトル)および質量スペ
クトル〔MSスペクトル〕で測定した結果、参考例1で
得た1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル
ヘキシルケトンの鏡像異性体混合物と同じであり、
(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チルヘキシルケトンであることが確認された。これを
(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チルヘキシルケトンの標品とした。
【0063】上記(S)−体標品(試料)を次の条件下
で光学活性な液体クロマトグラフィーにかけた。 ・光学異性体分離カラム(商品名:アミロース系光学異
性体分離用HPLCカラム;ダイセル化学工業(株)
製) :分離剤…アミロース・トリス((S)−1−フェニル
エチルカルバメート)をシリカゲルでコーティングした
もの(商品名 CHIRALPAK AS) :サイズ4.6mmφ×250mmH ・溶離液 :n−ヘキサン/イソプロピルアルコール=
96/4重量% ・流速 :0.4ml/min ・カラム温度 :常温 ・検出 :紫外検出器で波長254nmの紫外吸収を用い
た。 ・試料 :0.1mg(濃度0.5mg/mlの溶液を20μl
使用)
【0064】その液体クロマトグラフィのチャートは図
3(紫外検出器)の通りであり、(S)−1−ヒドロキ
シ−2,2,2−トリフルオロエチルヘキシルケトンの
保持時間は次の通りであった。 保持時間:10.69分 次いで、分取した(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2
−トリフルオロエチルヘキシルケトンの比施光度〔α〕
25 D および光学純度を求めたところ以下の通りであっ
た。 ・比施光度〔α〕25 D :−9.50 (C=3.47,
メタノール) ・光学純度:99.5%ee
【0065】(実施例2)〔原料化合物からの、本発明
化合物すなわち光学活性な1−ヒドロキシ−2,2,2
−トリフルロエチルヘキシルケトンの製造〕 参考例1で得た1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフル
オロエチルヘキシルケトンの鏡像異性体混合物(原料化
合物)を、実施例1と同じ条件で液体クロマトグラフィ
ーにより光学分割した。
【0066】その液体クロマトグラフィーのチャートは
図4(紫外検出器)の通りであり、また図4の解析結果
より、第1ピークである第1フラクションおよび第2ピ
ークである第2フラクションの保持時間は以下の通りで
あった。 保持時間:第1フラクション 10.69分 :第2フラクション 12.76分
【0067】次いで、第1フラクションおよび第2フラ
クションをそれぞれ分取し、各々比施光度〔α〕25 D
よび光学純度を求めたところ以下の通りであった。 比施光度: :第1フラクション〔α〕25 D :−9.50(C=3.
47,メタノール) :第2フラクション〔α〕25 D :+9.50(C=3.
47,メタノール) 光学純度:第1フラクション 99.5ee :第2フラクション 99.5ee
【0068】分取した第1フラクションおよび第2フラ
クションの、核磁気共鳴スペクトル( 1HNMRスペク
ルおよび19FNMRスペクトル)、赤外線吸収スペクト
ル(IR吸収スペクトル)および質量スペクトル〔MS
スペクトル〕の測定結果は、実施例1で得た(S)−1
−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチルヘキシ
ルケトンと同じであり、第1フラクションと第2フラク
ションは鏡像異性体であることが判明した。
【0069】また、実施例1で得た(S)−体標品と、
実施例2で得た第1フラクションの保持時間が一致した
こと、更に比施光度の符号が一致したことにより、第1
フラクションの不斉中心が(S)−配置であることが判
明し、第1フラクションは、(S)−1−ヒドロキシ−
2,2,2−トリフルオロエチルヘキシルケトンである
ことが確認され、残りの第2フラクションは、(R)−
1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチルヘキ
シルケトンであることが判明した。
【0070】
【発明の効果】本発明は、例えば電子デバイスの素材で
ある反強誘電性液晶等の中間原料、あるいはビルディン
グブロック剤等として有用な、新規な光学活性な1−ヒ
ドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチルアルキルケ
トンの提供であり、また該化合物の鏡像異性体混合物か
ら、簡単な手段を用いて、直接、化学的光学分割するこ
とにより、該化合物の各鏡像異性体を同時に製造するこ
とを可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例1で得た1−ヒドロキシ−2,2,2−
トリフルオロエチルヘキシルケトン鏡像異性体混合物の
1H核磁気共鳴スペクトル図である。
【図2】参考例1で得た1−ヒドロキシ−2,2,2−
トリフルオロエチルヘキシルケトン鏡像異性体混合物の
赤外線吸収スペクトル図である。
【図3】実施例1で得た(S)−1−ヒドロキシ−2,
2,2−トリフルオロエチルヘキシルケトンの液体クロ
マトグラフィーのチャートである。
【図4】実施例2で得た光学活性な1−ヒドロキシ−
2,2,2−トリフルオロエチルヘキシルケトンの液体
クロマトグラフィーのチャートである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−240198(JP,A) 特開 平1−246239(JP,A) 特開 昭63−243045(JP,A) 特開 平3−77841(JP,A) 特開 平1−233254(JP,A) 特開 昭61−212539(JP,A) 特開 昭63−30444(JP,A) 特開 平3−109351(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 49/00 - 49/92 C07C 45/00 - 45/90 C07B 57/00 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1)で示される光学活性な1−ヒド
    ロキシ−2,2,2−トリフルオロエチルアルキルケト
    ン。 【化1】
  2. 【請求項2】 式(2)で示される1−ヒドロキシ−
    2,2,2−トリフルオロエチルアルキルケトンの鏡像
    異性体混合物を、光学活性なアミロースカルバメート系
    誘導体を有効成分とする分離剤を用い、液体クロマトグ
    ラフィーによって光学分割することを特徴とする請求項
    1記載の光学活性な1−ヒドロキシ−2,2,2−トリ
    フルオロエチルアルキルケトンの製造方法。 【化2】
JP07764593A 1993-03-11 1993-03-11 光学活性な1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチルアルキルケトンおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP3287429B2 (ja)

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