JP3287256B2 - 移動体用電話システム - Google Patents

移動体用電話システム

Info

Publication number
JP3287256B2
JP3287256B2 JP03073397A JP3073397A JP3287256B2 JP 3287256 B2 JP3287256 B2 JP 3287256B2 JP 03073397 A JP03073397 A JP 03073397A JP 3073397 A JP3073397 A JP 3073397A JP 3287256 B2 JP3287256 B2 JP 3287256B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reading
information
identification information
determined
mobile phone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03073397A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10229440A (ja
Inventor
寛 渡辺
宏直 林
裕滋 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP03073397A priority Critical patent/JP3287256B2/ja
Publication of JPH10229440A publication Critical patent/JPH10229440A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3287256B2 publication Critical patent/JP3287256B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動体用電話システ
ムに関し、特に、車両などの移動体において携帯電話機
をハンドフリーで使用するためのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】様々な場所で通話を行えるという利便性
から携帯電話機が普及しつつある。それを背景として、
自動車内で携帯電話機が使用されるケースが多くなって
いる。ドライバー以外の者が携帯電話機を使用するので
あればあまり問題は生じないが、ドライバー自身が走行
中に片手で携帯電話機を持って通話を行ったり、携帯電
話機の操作パネルに視線を移したりするのは、安全走行
上、大きな問題である。その一方、通話を行う毎に車両
を停止させるのは煩雑である。
【0003】そこで、携帯電話機をハンドフリー(ある
いはハンズフリー)で使用するために携帯電話機アダプ
タ(「クレードル」とも呼ばれる)を利用したシステム
が提案されている。かかるシステムにおいて、アダプタ
は携帯電話機を設置するための装置であり、例えば、携
帯電話機からの受話信号を車両内のスピーカに出力する
機能、車両内に設けられたリモートマイクからの送話信
号あるいはリモートスイッチの操作に基づく制御信号を
携帯電話機へ出力する機能、などを有するものである。
このシステムによれば、携帯電話機を直接操作すること
なくリモートコントロールして、電話の受発信を行え
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような電話シス
テムにおいて、運転者の操作性を考慮した場合、必要最
小限のボタン操作で通話先の指定を行えるようにするの
が望ましい。また、通話先の選択を迅速かつ正確に行え
るようにするのが望ましい。ちなみに、通話先の選択に
当たって、ディスプレーなどへの通話先の表示を行うの
ではなく、登録された通話先を順次音声によって読み上
げることも可能である。
【0005】しかし、通話先に関する情報量が少ない場
合、各通話先毎の読み上げ時間が短くなって、迅速な選
択が期待できるものの、読み上げられた通話先が特定で
きない確率が高まり正確な選択を行えないという問題が
生じる。その一方、通話先に関する情報量が多い場合、
正確な選択を期待できるものの、全体として読み上げ時
間がかかり、迅速な選択が困難になるという問題が生じ
る。
【0006】なお、特開平3−243027号公報に
は、音声で操作指令を与えることによってハンドフリー
を実現したシステムが開示されているが、かかる従来シ
ステムでは以下の本発明の目的を達成できない。
【0007】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、通話先の選択時に各通話先を
特定するための情報の読み上げを行う機能をもったシス
テムにおいて、少ないボタン数及びボタン操作で、迅速
かつ確実に通話先の特定を行えるようにすることにあ
る。
【0008】また、本発明の目的は、読み上げモードに
応じて通話先の読み上げ方を変更して通話先のサーチ及
びサーチ後の確認が容易に行えるようにすることにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかる移動体用電話システムは、移動体に
搭載される電話システムにおいて、通話先毎に、複数の
階層に区分された複数の情報からなる識別情報を記憶し
た識別情報記憶手段と、通話先選択のための操作ボタン
と、前記操作ボタンの押し時間に応じて、前記識別情報
の読み上げ範囲を決定して情報を読み上げる階層の深さ
を変える読み上げ範囲決定手段と、前記識別情報のうち
前記読み上げ範囲内の情報を読み上げる音声読み上げ手
段と、を含むことを特徴とする。
【0010】上記構成によれば、操作ボタンの操作時に
おける押し時間を変えることによって操作者は所望の読
み上げ範囲(あるいは読み上げモード)を指定できる。
そして、押し時間に従って決定された範囲の識別情報が
音声によって読み上げられることになる。例えば、登録
された通話先のサーチを行う場合には、各通話先毎に簡
略の読み上げが行われるように操作ボタンが操作され、
その一方、個々の通話先の詳細把握や選択した通話先の
確認などを行う場合には詳細の読み上げが行われるよう
に操作ボタンが操作される。
【0011】上記の識別情報としては、例えば、登録番
号、電話番号、相手先名前、その他の属性情報などが挙
げられる。ここで、電話番号は携帯電話機のメモリから
自動的に読み出して登録することもできる。相手先名前
は実際の音声を録音することによって登録してもよく、
あるいは携帯電話機のメモリから自動的に読み出して登
録してもよい。上記の読み上げ範囲は、読み上げ情報
量、読み上げ深さ、読み上げ階層などに相当する概念で
ある。上記の操作ボタンは、例えば、相手先選択のため
の押込み式又はタッチ式の昇順ボタン及び降順ボタンで
ある。
【0012】本発明は、主に自動車などの車両における
電話システムに適用するのが望ましいが、発信操作にお
いて制約が伴う他の移動体に適用してもよい。
【0013】本発明の好適な態様では、前記識別情報は
第1階層及び第2階層に区分され、前記操作ボタンが長
押しされた場合には前記第1階層の情報のみが読み上げ
られ、前記操作ボタンが短押しされた場合には前記第1
階層に加えて第2階層の情報も読み上げられる。
【0014】上記構成によれば、通話先のサーチを行う
ような場合には、長押し操作が行われて第1階層の情報
が各通話先毎に順次読み上げられ、通話先の詳細確認を
行うような場合には短押し操作が行われて、第1及び第
2階層の情報が各通話先毎に順次読み上げられる。
【0015】例えば、通話先の選択後に一定時間操作が
なされなければ当該通話先に対する自動的な発信処理を
実行させてもよい。このような処理によれば、運転者の
負担をより軽減できる。この場合、運転負担を考慮して
一定時間の計測を行うのが望ましい。例えば、運転負担
が大きい場合にはその一定時間の計測を一時的に中断す
れば運転者の意に反した送信などを防止できる。
【0016】た、上記目的を達成するために、本発明
に係る通話先読み上げ方法は、移動体内でハンドフリー
通話を行うための通話先読み上げ方法において、通話先
毎に、複数の階層に区分された複数の情報からなる識別
情報を記憶しておく工程と、通話先選択のための操作ボ
タンの押され方に応じて、前記識別情報の読み上げ範囲
を決定して情報を読み上げる階層の深さを変える工程
と、前記識別情報のうち前記読み上げ範囲内の情報を読
み上げる工程と、を含むことを特徴とする。
【0017】本発明においては、例えば、操作ボタンの
押し時間に応じて、読み上げ範囲の他、読み上げ速度、
読み上げ音声の性質などを制御してもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づいて説明する。
【0019】図1には、本発明に係る電話システムの好
適な実施形態が示されており、図1はシステムの全体構
成を示す概念図である。このシステムは車両において携
帯電話機をハンドフリーで操作するためのものである。
【0020】電話機アダプタ(クレードル)10は、例
えば運転席と助手席の間のコンソール内に配置される。
このクレードル10は、携帯電話機12を着脱自在に保
持するホールド機構14及び通話制御ユニット16を有
する。クレードル10は各社の携帯電話機に対応してお
り、例えば、ホールド機構14も各社の携帯電話機を保
持できるように構成されている。携帯電話機12と通話
制御ユニット16は携帯電話機の規格に従った多芯ケー
ブル(例えば16芯カールコード)18でコネクタを介
して接続される。
【0021】通話制御ユニット16は、システム上にお
ける各制御(待ち受け制御、着信制御、応答保留制御、
電話番号読み上げ制御、通話制御、発信制御、など)を
実行するための処理部であり、この実施形態では例えば
CPUや記憶部などで構成される。この通話制御ユニッ
ト16には、後に詳述するリモートユニット21、外部
アンテナ20、チューナーなどのオーディオ機器22、
スピーカ24などが接続される。この通話制御ユニット
16は車両バッテリBTから電力供給を受ける。また、
通話制御ユニット16には、車速などの走行状態信号3
6が入力されており、そのような信号が通話制御に利用
されている。
【0022】上記のオーディオ機器22の出力は通話制
御ユニット16によって管理されており、必要に応じ
て、その出力がミュートあるいは遮断される。通話制御
ユニット16によって制御されるスピーカ24は例えば
助手席側のスピーカである。もちろん、これ以外のスピ
ーカに受話信号を与えることもできる。
【0023】リモートユニット21は、例えば運転席側
ピラーにおける運転者の頭の高さ程度に固定配置され
る。このリモートユニット21には、ハンドフリー通話
用のマイク26、各種ボタン28〜34が設けられてい
る。フックボタン(フックスイッチ)28はオフフッ
ク、オンフックなどを行う場合に利用され、昇順ボタン
(UPスイッチ)30及び降順ボタン(DOWNスイッ
チ)32は通話先選択などの場合に利用され、機能ボタ
ン(機能スイッチ)34は機能選択や通話モード選択な
どに利用される。これらのボタンとしては、機械的に押
下されるボタンを使用してもよいが、圧力感知式のボタ
ンなどを利用してもよい。また、発光器内蔵のボタンを
利用してもよい。本実施形態では、できる限りボタン数
を削減してパネル煩雑さの解消及び操作上の便宜が図ら
れている。
【0024】本実施形態のシステムでは、電話操作の内
容や相手先電話番号を表す表示器は車両内に設けられて
いない。その代わりに音声ガイドシステムが機能してお
り、音声による案内や情報提供に基づいてリモートユニ
ット21を操作することにより、発信操作などを行え
る。
【0025】以上のように、リモートユニット21及び
スピーカ24を利用してハンドフリー通話が行われ、送
受話に当たってはクレードル10に搭載された携帯電話
機12を直接操作する必要はない。また、音声ガイドシ
ステムが設けられているため視線を運転に集中できる。
よって、携帯電話機の使用によっても走行時の安全性を
高められる。
【0026】図2には、通話制御ユニット16の具体的
な構成例が示されている。この例では、内部バス40
に、CPU42、入出力回路44、記憶部46、音声合
成プロセッサ48が接続されている。入出力回路44に
は、例えば、A/D変換器、D/A変換器、アンプ、リ
ミッタ、信号切換回路などが含まれ、図1に示した各信
号はその入出力回路44に入力され、及び、その入出力
回路44から各信号が出力される。記憶部46は例えば
RAMやROMで構成され、そのROMには本システム
の動作を制御するプログラムが格納される。CPU42
はそのようなプログラムに従って各種制御を実行する。
音声合成プロセッサ48は電話番号などの読み上げを行
う際に音声合成を行う専用プロセッサであり、その内部
又は記憶部46に格納されたテキストデータなどに基づ
いて音声データを発生させる。
【0027】図3には、図2に示した記憶部46の記憶
空間50が示されている。(A)に示すように、この記
憶空間50には、返信用メモリ領域52、リダイヤル用
領域54、メモリダイヤル記憶領域56、音声メモ記憶
領域58などが含まれる。返信用メモリ領域52は、自
動応答処理中において相手先の電話番号が受け付けられ
た場合にその電話番号を登録するための領域である。リ
ダイヤル用領域54は直前に発信した電話番号を記憶す
るための領域である。音声メモ記憶領域58は通話相手
の音声などを一定時間録音するための領域である。
【0028】メモリダイヤル記憶領域56は、所定件ま
での通話先の情報を登録するための領域であり、本実施
形態では、具体的には(B)に示すように、登録された
通話先の情報(識別情報)として、登録番号(メモリ番
号)毎に、電話番号及び通話先の名前が格納される。こ
こで、登録番号自体も識別情報の一部をなすものであ
る。通話先の名前はこの実施形態では音声を録音するこ
とによって登録される。もちろん、名前以外の情報を登
録するのは自由である。
【0029】後に詳述するように、登録された通話先の
読み上げ処理においては、昇順ボタン30又は降順ボタ
ン32が所定時間t1以上継続して押され続けた場合
に、「長押し」が判定され、図3(B)に示す第1レベ
ルの情報すなわち登録番号のみが順次読み上げられる。
その一方、昇順ボタン30又は降順ボタン32の押し時
間がt2(t2<t1)以上でt1以下の場合に、「短
押し」が判定され、第1レベルに加えて第2レベルの情
報すなわち登録番号、名前、電話番号がその順番で読み
上げられる。なお、それらの情報の読み上げ順序につい
ては適宜設定可能である。また、上記のt1は例えば1
sに設定され、t2は50msに設定されるが、それら
の値は適宜変更可能である。t2は誤操作除外のために
設けられるものである。
【0030】図4には、登録された通話先の読み上げ処
理がフローチャートとして示されている。この処理は、
図2に示したCPU42によって実行されるものであ
る。
【0031】S101では、メモリ番号Mに初期値(例
えば0)が代入される。S102では、図1に示した昇
順ボタン(UPスイッチ)30の短押しがあったか否か
が判定される。S102で短押しがあったと判定される
と、S103においてメモリ番号Mの値が1つインクリ
メントされる。
【0032】一方、S102において昇順ボタン30の
短押しがないと判定された場合、S104において、降
順ボタン(DOWNスイッチ)32の短押しがあったか
否かが判定される。ここで、短押しがあったと判定され
た場合には、S105においてメモリ番号Mの値が1つ
だけデクリメントされる。
【0033】以上のような短押し判定によっても短押し
が判定されていない場合、S106において昇順ボタン
30の長押しが判定され、これと同様にS110におい
て降順ボタン32の長押しが判定される。昇順ボタン3
0の長押しが判定された場合、S107においてメモリ
番号Mが1つだけインクリメントされ、S108では、
当該メモリ番号Mが音声出力される。すなわち、図3に
示した第1レベルの登録番号に相当するメモリ番号がス
ピーカ24から音声として出力されることになる。S1
09において、昇順ボタン30が継続して押されたまま
であると判定された場合、S107及びS108の各工
程が繰り返し実行され、メモリ番号が1つずつ上がりな
がら順次読み上げられることになる。
【0034】一方、S110において降順ボタン32の
長押しが判定された場合、S111においてメモリ番号
Mが1つだけデクリメントされ、S112において当該
メモリ番号Mが音声出力される。S113では降順ボタ
ン32が押されたままであるか否かが判定され、押され
続けている場合にはS111及びS112の各工程が引
き続いて実行され、メモリ番号が1つずつ下がりながら
順次読み上げられることになる。
【0035】上述のようにS103又はS105が実行
された後、あるいは、S109又はS113において長
押しが終了したと判定されると、S114において名前
読み上げが許容されるか否かが判定され、名前の読み上
げを行ってもよいと判断された場合には、S115にお
いて当該メモリ番号M、通話先の名前、電話番号の順番
で音声出力がなされる。
【0036】一方、S114において名前読み上げの禁
止が判定された場合、S116ではメモリ番号M及び電
話番号のみが音声出力されることになる。
【0037】ここで、S114の工程について説明す
る。本実施形態では、このS114の工程において、携
帯電話機10から当該メモリ番号Mの電話番号が読み出
され、その電話番号とクレードル10内部に当該メモリ
番号Mに対応づけられつつ名前と共に登録された電話番
号とが照合され、それらの電話番号が一致すると判定さ
れた場合に名前読み上げの許可が決定されている。そし
て、それらの電話番号が不一致である場合には、名前登
録時における携帯電話機と今回接続された携帯電話機と
が異なることが予想されるため、プライバシーを配慮し
て名前読み出しが禁止される。もちろん、電話番号や名
前が再登録されれば、通話先のすべての情報が読み上げ
られることになる。
【0038】S117では、30秒のタイマが起動され
る。そして、S119では発信スイッチの操作がなされ
たか否かが判定され、そのような操作がなされていない
場合には上記のS102からの各工程が繰り返し実行さ
れる。タイマ起動後において30秒間なんらのスイッチ
操作もなされない場合、S118においてタイマタイム
アップが判定され、S101の工程が実行されて初期状
態になる。S119において発信スイッチ(フックボタ
ン)の操作が判定されると、S120において当該メモ
リ番号Mに対応付けられた電話番号へ発信処理が実行さ
れる。
【0039】なお、メモリ番号は例えばリングバッファ
のようにサイクリックに連続しており、メモリ番号の最
大値とメモリ番号の0番が連続している。
【0040】図5には、名前の登録処理がフローチャー
トとして示されている。この処理も図2に示したCPU
42によって実行されるものである。
【0041】S201では図1に示した走行状態信号3
6等に基づいて車両が停車中であるか否かが判定され
る。車両が停車中である場合のみ以下の各工程が実行さ
れる。S202では、任意のメモリ番号Mが選択され
る。S203では携帯電話機に内蔵されたメモリからメ
モリ番号Mの電話番号が読み出されてクレードル10内
に登録される。
【0042】S204では、当該メモリ番号Mに関し名
前が既に登録されているか否かが判定される。既に登録
されている場合にはS205において、その名前ととも
に登録された電話番号とS203で読み出された電話番
号とが照合される。この場合、一致すればS206が実
行され、当該メモリ番号M、名前、電話番号の順で音声
出力がなされる。
【0043】一方、S204において名前登録がされて
いないと判定された場合、又は、S205において不一
致が判定された場合には、S207において当該メモリ
番号M、電話番号のみが音声出力されることになる。
【0044】S208では発信操作がなされたか否かが
判定され、発信操作がなされたと判定された場合にはS
209において発信処理が行われる。
【0045】一方、S210においては名前の登録を行
うか否かが問い合わされ、名前の登録を行う旨の操作が
あった場合には、S211において名前登録処理が実行
される。これは所定の音声メッセージに続いて所定時間
内で名前を実際に発音してマイク入力することによっ
て、当該メモリ番号Mにその録音信号が対応づけられる
ことになる。
【0046】S212においては名前の録音処理を継続
的に実行させるか否かが判定され、実行させる場合には
S201からの各工程が繰り返し実行される。
【0047】図6及び図7には、読み上げ処理の他の実
施形態がフローチャートとして示されている。この処理
も図2に示したCPU42によって実行されるものであ
る。この実施形態においては、メモリ番号の選択後にお
ける自動発信処理が追加されている。なお、図4に示し
た工程と同様の工程には同一のステップ番号を付しその
説明を省略する。
【0048】図6に示す各工程は図4に示した各工程と
ほぼ同様であり、この実施形態ではS301ですべての
場合においてメモリ番号M、名前、電話番号が音声出力
されているが、もちろん名前読み上げの可否を判定した
後にそのような処理を行わせてもよい。
【0049】図7におけるS302において、新しいメ
モリ番号が選択されたと判定された場合には、S303
においてカウンタに所定の数値がセットされる。一方、
S302において、そのような新しいメモリ番号が選択
されていないと判定された場合には、S304において
車両が走行中であるか否かが判定される。走行中である
と判定された場合、S305ではその時点あるいは将来
において運転負担が大きいか否かが判定される。これは
後述する所定基準に基づいて行われる。運転負担が大き
いと判定された場合には、S303でセットされたカウ
ンタのデクリメントは行われない。一方、運転負担が大
でないと判定された場合、及び、S304において車両
走行中でないと判定された場合には、S306において
カウンタがセットされている場合にはそのカウンタのデ
クリメントが行われる。つまり、車両が走行していない
かあるいは運転の負担が小さいような状態においては、
カウンタのデクリメントを進行させて自動発信処理を速
やかに行わせるものである。その一方、例えばカーブ走
行中等の場合にはメモリ番号の選択が一時的に中断して
いることも予想されるため、そのような場合にはカウン
タのデクリメントが中断される。
【0050】S307では、メモリ選択の中止操作があ
ったか否かが判定され、中止操作があったと判定された
場合にはこの処理は終了する。一方、そのような中止操
作がないと判定された場合には、S308において発信
スイッチの操作があったか否かが判定され、運転者によ
る発信スイッチの操作があればS310において発信処
理が行われる。一方、S308においてそのような発信
スイッチの操作がないと判定された場合にはS309に
おいてカウントが0になったか否かが判定され、0にな
っていなければ図6に示すS102からの各工程が繰り
返し実行されることになる。
【0051】そして、通常の運転を行っているにもかか
わらず、一定時間(例えば20秒)なんらのメモリ番号
の選択も行われないような場合には、処理がS309か
らS310へ移行して自動発信処理が実行されることに
なる。このような自動発信処理によれば運転者による直
接的な操作を省略してより運転者の負担を軽減すること
ができる。またその反射的効果として運転の安全性をよ
り高められるという利点がある。
【0052】上記実施形態ではカウンタによって操作中
断時間を計測したが、もちろんタイマによってそのよう
な時間を計測してもよい。上記実施形態では運転状態に
応じてカウンタあるいはタイマの動作を制御したので、
自動発信処理に移行するまでの時間をより適切に設定で
き、また運転者の意に反して自動発信処理がなされてし
まうような問題を未然に防止できる。
【0053】図7のS305に示した判定においては、
例えば、ブレーキスイッチ、ABS制御の有無、車速に
基づく減速度規定値、スロットルセンサ開度、車速に基
づく加速度の大きさ、エンジン流入空気量、エンジン回
転数、フュエル消費量、エンジン負圧、エンジン正圧、
ステアリングセンサによる角度変化量、ステアリングの
位置、ヨーレートセンサの信号、車両加減速度センサの
信号、トラクション制御の有無、車両走行安定性制御の
有無、シフトリバース位置、等の一又は複数の条件に基
づいて、運転負担が大であるか否かを判定することがで
きる。図1に示した走行状態信号36は、S305にお
いて運転負担が大であるか否かを判定するために必要な
信号であり、そのような走行状態信号36に基づいて通
話制御ユニット16が運転負担が大である否かを判定し
ている。
【0054】なお、上記において説明した各実施形態の
システムは車両に限らずその他の移動体においても実現
できる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通話先の選択時に各通話先を特定するための情報の読み
上げを行う機能を持ったシステムにおいて、少ないボタ
ン数及びボタン操作で、迅速かつ確実に通話先の特定を
行えるという利点がある。また、本発明によれば、通話
先のサーチ及びサーチ後の確認をより容易に行えるとい
う利点がある。よって、本発明によれば走行の安全性を
より高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電話システムの全体構成を示す
概念図である。
【図2】 図1に示す通話制御ユニットの具体的な構成
例を示す図である。
【図3】 図2に示す記憶部の記憶内容を示す概念図で
ある。
【図4】 本発明に係る読み上げ処理を示すフローチャ
ートである。
【図5】 名前の登録処理を示すフローチャートであ
る。
【図6】 他の実施形態に係る読み上げ処理を示すフロ
ーチャートである。
【図7】 他の実施形態に係る読み上げ処理を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10 電話機アダプタ(クレードル)、12 携帯電話
機、14 ホールド機構、16 通話制御ユニット、2
1 リモートユニット、22 オーディオ機器、24
スピーカ、26 マイク、28〜34 操作ボタン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−2246(JP,A) 特開 平4−120943(JP,A) 特開 平5−273991(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 1/26 - 1/57 H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体に搭載される電話システムにおい
    て、 通話先毎に、複数の階層に区分された複数の情報からな
    る識別情報を記憶した識別情報記憶手段と、 通話先選択のための操作ボタンと、 前記操作ボタンの押し時間に応じて、前記識別情報の読
    み上げ範囲を決定して情報を読み上げる階層の深さを変
    える読み上げ範囲決定手段と、 前記識別情報のうち前記読み上げ範囲内の情報を読み上
    げる音声読み上げ手段と、 を含むことを特徴とする移動体用電話システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシステムにおいて、 前記識別情報は第1階層及び第2階層に区分され、 前記操作ボタンが長押しされた場合には前記第1階層の
    情報のみが読み上げられ、 前記操作ボタンが短押しされた場合には前記第1階層及
    び第2階層の情報が読み上げられることを特徴とする移
    動体用電話システム。
  3. 【請求項3】 移動体内でハンドフリー通話を行うため
    の通話先読み上げ方法において、 通話先毎に、複数の階層に区分された複数の情報からな
    る識別情報を記憶しておく工程と、 通話先選択のための操作ボタンの押され方に応じて、前
    記識別情報の読み上げ範囲を決定して情報を読み上げる
    階層の深さを変える工程と、 前記識別情報のうち前記読み上げ範囲内の情報を読み上
    げる工程と、 を含むことを特徴とする通話先読み上げ方法。
JP03073397A 1997-02-14 1997-02-14 移動体用電話システム Expired - Fee Related JP3287256B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03073397A JP3287256B2 (ja) 1997-02-14 1997-02-14 移動体用電話システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03073397A JP3287256B2 (ja) 1997-02-14 1997-02-14 移動体用電話システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10229440A JPH10229440A (ja) 1998-08-25
JP3287256B2 true JP3287256B2 (ja) 2002-06-04

Family

ID=12311881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03073397A Expired - Fee Related JP3287256B2 (ja) 1997-02-14 1997-02-14 移動体用電話システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3287256B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000184038A (ja) * 1998-12-14 2000-06-30 Pioneer Electronic Corp 選択装置
JP3769433B2 (ja) * 1999-11-01 2006-04-26 株式会社ケンウッド 通信端末
KR100374565B1 (ko) * 2000-07-27 2003-03-04 삼성전자주식회사 이동 통신 단말의 이어 마이크 장치 및 제어 방법
JP2014112424A (ja) * 2014-02-20 2014-06-19 Hochiki Corp 多機能操作装置及び警報器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10229440A (ja) 1998-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101040509B (zh) 车辆内免提电话系统
KR20030050151A (ko) 차량용 핸즈프리 시스템
EP1555796B1 (en) On-vehicle handsfree system
US20140106734A1 (en) Remote Invocation of Mobile Phone Functionality in an Automobile Environment
US20060052141A1 (en) Handsfree system and mobile phone
CN102137193A (zh) 一种移动通讯终端及其通讯控制方法
JP2005236615A (ja) 車両用ハンズフリー通話システム及びこれを用いた情報報知方法
JP3287256B2 (ja) 移動体用電話システム
US20230122465A1 (en) Vehicle hands-free call connection system
JP3230451B2 (ja) 移動体用電話システム
JP2004140731A (ja) 車載用ハンズフリー電話装置
JP3330843B2 (ja) ハンズフリー装置及びその制御方法
JP4161908B2 (ja) 携帯電話、ハンズフリー装置、およびハンズフリーシステム
JP2007143119A (ja) 車載ハンズフリー装置
JP4297276B2 (ja) 車載用通話装置
JPH10203257A (ja) 自動車電話システム
KR100770452B1 (ko) 음성메뉴와 이어폰을 이용한 휴대용 단말장치
JP3384282B2 (ja) 電話装置
JP3907526B2 (ja) ハンズフリー通話装置及びハンズフリー通話方法
JP3331898B2 (ja) 移動体用電話システム
JP3156304B2 (ja) 電話装置
JPH08274847A (ja) 携帯電話機の応答保留方式および携帯電話機
JP2524213B2 (ja) 自動車電話器
KR200373011Y1 (ko) 차량용 음성인식 핸즈프리 장치
JPH10248089A (ja) 移動体用電話システム

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090315

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100315

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees