JP3384282B2 - 電話装置 - Google Patents

電話装置

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JP3384282B2
JP3384282B2 JP13359897A JP13359897A JP3384282B2 JP 3384282 B2 JP3384282 B2 JP 3384282B2 JP 13359897 A JP13359897 A JP 13359897A JP 13359897 A JP13359897 A JP 13359897A JP 3384282 B2 JP3384282 B2 JP 3384282B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、手操作によること
なく、音声によって自動的に着信通話、或いは発信通話
ができるようにした電話装置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば車載用携帯電話システムでは、電
話機を手に持つことなく通話できるハンズフリー機能を
備えている。このハンズフリー機能付きの車載用電話シ
ステムは、音声認識機能を有し、使用者が発する音声を
認識して、自動的に発信したり、受信したりすることが
できるように構成されている。 【0003】従来、このハンズフリー機能を使用して発
信するには、音声認識により自動発信の開始を指示する
ためのボタン操作を行った後、相手先の氏名を言うと、
電話システム側はその氏名を音声認識し、ダイヤル番号
メモリからその人の電話番号を検索すると共に、認識し
た氏名を合成音声にてスピーカーから流す。使用者はス
ピーカーから発せられる氏名を確認し、ボタン操作する
と、電話システム側が検索した電話番号に対応するダイ
ヤル信号を発信し、相手先と通話できる状態にする。 【0004】また、ハンズフリー機能を使用して着信通
話をするには、電話システム側が着信を検出すると、着
信音を発してその旨を使用者に報知するので、これに応
じて使用者がボタン操作すると、発呼者の電話に接続し
て通話できる状態にされるようなる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】このように従来の車載
用携帯電話システムでは、ハンズフリー機能を備えてい
るとはいっても、通話の開始の指示、或いは音声認識結
果の確認などについては、ボタン操作を必要とし、利便
性の点および安全性の点で問題を残している。 【0006】そこで、従来のハンズフリー機能の他に、
全く手操作をしなくとも発信通話および着信通話できる
フルハンズフリー機能を付加することが考えられる。こ
のフルハンズフリー機能を使用して発信する場合には、
例えば発信する旨の言葉(「デンワ」等)、相手先の氏
名の順に声を出し、認識結果を確認した後、再度通話す
る旨の言葉(「デンワ」等)を発する。すると、自動的
にその人の電話に発信されて通話できるようになる。ま
た、着信があった場合には、着信音が発せられので、こ
れに応じで通話する旨の言葉(「デンワ」等)を発する
と、自動的に発呼者の電話に接続されて通話できる状態
となるものである。 【0007】このようにフルハンズフリー機能を持たせ
ると、音声だけで発信したり、着信を受け付けたりする
ので、不用意に「デンワ」という言葉を発したり、人の
氏名を声に出したりすると、通話する意思が全くないに
もかかわらず、その人の電話につながってしまうという
問題を生ずる。 【0008】また、着信音が発せられたとき、「デン
ワ」という言葉を発すると、自動的に発呼者の電話に接
続されて通話できる状態となるが、このとき、マイクに
は「デンワ」という声と一緒に着信音も入力されてしま
うため、音声認識が正常に行われなくなるという問題も
あった。 【0009】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その第1の目的は、フルハンズフリー着信モードに
設定されている場合には、着信を受け付ける旨の音声
(言葉)に着信音が重畳することを避けることが可能な
電話装置を提供するにあり、また、第2の目的は、使用
者にフルハンズフリー発信モードに設定されていること
を認識させることができ、使用者に対して不用意に自動
発信動作を開始させるような言葉を声に出して言うこと
を回避させることができる電話装置を提供するにある。 【0010】 【0011】 【0012】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の手段は、音声認識手段と、この音声認
識手段の音声認識により相手方に自動的に発信して通話
可能にするフルハンズフリー発信モードに設定するため
のモード設定手段と、前記フルハンズフリー発信モード
に設定されたとき、電源の再投入の際も前記フルハンズ
フリー発信モードに設定するか否かを選択する選択手段
と、この選択手段により電源の再投入時も前記フルハン
ズフリー発信モードに設定する操作がされたことを記憶
する記憶手段と、制御手段とを具備し、前記制御手段
は、電源の再投入時に、前記記憶手段が電源の再投入時
もフルハンズフリー発信モードに設定することを記憶し
ていたとき、自動的にフルハンズフリー発信モードに設
定するように構成されていることを特徴とする。 【0013】この構成によれば、フルハンズフリー発信
モードにするか否かは使用者が自由に選択できる。この
ため、フルハンズフリー発信モードに設定するには、電
源の投入状態において、モード設定手段を操作するの
で、この操作を行ったことにより、使用者は現在フルハ
ンズフリー発信モードにあることを認識できる。また、
電源の再投入時も引き続きフルハンズフリー発信モード
に設定することを望む場合には、使用者は選択手段を操
作する。このため、その操作により、電源の再投入時も
フルハンズフリー発信モードに設定されることを認識で
き、この認識により、自動発信動作が開始されてしまう
ような言葉を不用意に出さないように注意するようにな
る。 【0014】 【0015】また、さらに請求項1記載の手段は、前記
制御手段は、前記記憶手段の記憶内容に基づき、自動的
にハンズフリー発信モードに設定するとき、その旨を告
知手段により告知することを特徴とするものである。こ
の構成によれば、電源の投入時に自動的にフルハンズフ
リー発信モードに設定するときには、その旨が告知され
るので、使用者が不用意に自動発信されるような言葉を
発することが一層確実に防止される。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を車載用
携帯電話システムに適用して図面を参照しながら説明す
る。車載用携帯電話システムは、図5に示すように、自
動車の運転席横のコンソールボックス部分1に設けられ
たクレードル2に携帯電話機本体3を接続して構成され
ている。上記クレードル2には、例えば自動車のバック
ウインドウに設けられたプリントアンテナ(図示せ
ず)、自動車のピラードに取り付けられた補助器4など
が接続されており、この補助器4には音声入力手段とし
てのマイク5と複数個のスイッチ操作用のボタン6が設
けられている。 【0017】一方、携帯電話機本体3には、多数のスイ
ッチ操作用のボタンからなる操作部7、送話部8、スピ
ーカー9(図4参照)を備えた受話部10、LCDなど
から構成された表示器11、アンテナ12などが設けら
れている。この携帯電話機本体3は、クレードル2と電
気的に接続された状態では、電話回線の基地局との電波
による通信は自動車の図示しないプリントアンテナによ
り行われるようになっている。なお、操作部7のボタン
には、電話番号や短縮番号の入力のための0〜9、#、
*などの数字、シャープ、星印の各ボタンが含まれる。 【0018】もちろん、この携帯電話機本体3は、クレ
ードル2との電気的接続を解くと、単体で、通常の携帯
電話として使用することができるようになっており、こ
のときには、基地局との電波による通信は携帯電話機本
体3自身が備えるアンテナ12を通じて行われるように
なっている。 【0019】さて、携帯電話機本体3は、クレードル2
と電気的に接続された状態では、当該携帯電話機本体3
を手にもって相手方と通話する(手動モード)ことがで
きる他、携帯電話機本体3を手に持つことなく通話でき
るハンズフリー機能およびフルハンズフリー機能を備え
ている。 【0020】手動モードで発信する場合には、通常の携
帯電話として使用する場合と同様に、操作部7の数字ボ
タンを操作することによって電話番号を発信できる他、
メモリダイヤル機能を利用した短縮番号によっても所望
の相手に発信できるようになっている。また、携帯電話
機本体3が着信を検出すると、着信音発生手段としての
スピーカー9から着信音が発せられるので、携帯電話機
本体3をクレードル2から持ち上げれば、相手方との手
動モードによる着信通話ができるものである。 【0021】そして、手動モードでの通話は送話部8お
よび受話部10を通じて行われるようになっており、ハ
ンズフリー機能或いはフルハンズフリー機能を使用して
通話する場合には、相手方の声は手動モードと同様に受
話部10を通じて発せられるが、使用者自身の声は補助
器4のマイク5を通じて相手方に送られるようになって
いる。 【0022】図4はハンズフリー機能、フルハンズフリ
ー機能を使用した場合の発信動作および着信動作を果た
すための携帯電話機本体3の電気的構成を示すものであ
る。同図に示すように、携帯電話機本体3は、補助器4
のマイク5に接続された音声認識手段としての音声認識
部13、およびスピーカー9に接続された音声合成手段
としての音声合成部14を備えている。 【0023】上記音声認識部13は音声認識のための標
準パターンを記憶したFLASHROMなどの記憶手段
からなる辞書部を備え、マイク5から入力されてくる音
声のパターンを辞書部に予め登録された標準パターンと
比較して音声認識を行うようになっている。 【0024】この音声認識において、本実施例では、使
用者の発音形態が標準パターンにマッチングせず、音声
認識の精度が低い場合には、辞書部に使用者自身の音声
パターンを特定話者のパターンとして登録することがで
きるようになっており、これにより音声認識の精度を向
上するようにしている。なお、以後の説明では、予め登
録された標準パターンと比較して音声認識を行うモード
を不特定話者認識モードといい、新たに登録された使用
者自身の音声パターンと比較して音声認識を行うモード
を特定話者認識モードということとする。 【0025】上記音声認識部13の認識結果はマイクロ
コンピュータを主体とする制御手段としての制御部15
に入力され、制御部15は音声認識部13の認識結果に
応じた処理を実行するようになっている。そして、携帯
電話機本体3が次の動作を実行するために使用者から音
声にて指示を受ける必要がある段階では、制御部15は
使用者との対話のために音声合成部14を通じて必要な
言葉をスピーカー9から発するように構成されている。 【0026】さて、この車載用携帯電話システムでは、
携帯電話機本体3を単にクレードル2にセットしただけ
の状態では、若干の手操作を必要とするハンズフリー発
信モードおよびハンズフリー着信モードに設定された状
態となっている。なお、この状態で携帯電話機本体3を
手に持てば手動モードとなるものである。 【0027】そして、ハンズフリー発信モードとフルハ
ンズフリー発信モードとの間での変更、およびハンズフ
リー着信モードとフルハンズフリー着信モードとの間で
の変更はモード設定手段としての前記操作部7のボタン
操作により行うことができるようになっている。ここ
で、以後の説明では、若干の手操作を伴うハンズフリー
は、全く手操作が不要なフルハンズフリーと区別するた
めに、セミハンズフリーと称することとする。 【0028】上記セミハンズフリーとフルハンズフリー
との間でのモードの変更は、自動車のイグニッションス
イッチ装置のアクセサリースイッチがオンして電源が投
入された時に行うことができるようになっており、電源
投入時には、モード変更のための操作手順が表示器10
にカタカナ表示されるようになっている。そして、使用
者がその表示に従って操作部3の指定された複数のボタ
ンを指定された順序で押圧すれば、モードの変更がなさ
れるように構成されてるい。なお、このモード変更は、
電源投入時の他、電源が入っているときには、割り込み
処理方式で何時でも行うことができるようになってい
る。 【0029】上記の操作部3を操作することによってフ
ルハンズフリー発信モードおよびフルハンズフリー着信
モードに変更した場合、そのモード変更は電源遮断(イ
グニッションスイッチ装置のアクセサリースイッチのオ
フ)によって無効化され、電源の再投入時に再びフルハ
ンズフリー発信モードおよびフルハンズフリー着信モー
ドに設定したい場合には、電源の再投入時に再度モード
変更のための操作を行う。 【0030】このような電源投入時毎のモード変更操作
の面倒さをなくすために、本実施例では、フルハンズフ
リー発信モードおよびフルハンズフリー着信モードに変
更した後、選択手段を構成する操作部7の所定の複数の
ボタンを所定の順序で操作すると、次回の電源の投入時
もフルハンズフリー発信モードおよびフルハンズフリー
着信モードに自動的に設定されるようになっている。 【0031】すなわち、次回の電源の投入時もフルハン
ズフリー発信モードおよびフルハンズフリー着信モード
に自動的に設定されるようにするために、操作部7の所
定の複数のボタンが所定の順序で操作されると、制御部
15は、その自動設定操作が実行されたことを例えばE
EPROMなどの不揮発性記憶手段からなる記憶部16
に書き込むようになっている。そして、電源が一旦遮断
された後、再投入された時、制御部15は記憶部16に
アクセスし、フルハンズフリー発信モードの自動設定操
作実行済み、或いはフルハンズフリー着信モードの自動
設定操作実行済みが記憶されているか否かを判断し、記
憶されていればフルハンズフリー発信モード、フルハン
ズフリー着信モードに自動的に設定する。 【0032】ここで、上記記憶部13はダイヤルメモリ
としても利用され、電話番号が氏名と短縮番号と共に相
互に関連付けて記憶されている。そして、手動モード或
いは携帯電話として使用する場合に操作部7から制御部
15に短縮番号が入力されると、記憶部13を参照して
その短縮番号に対応した電話番号を検知し、その電話番
号に対応したダイヤル信号を発するようになっている。
また、セミハンズフリー発信モード、フルハンズフリー
発信モードで相手方の氏名が音声で入力されたときに
は、制御部15は記憶部13を参照してその氏名に対応
した電話番号を検索し、その検索した電話番号に対応す
るダイヤル信号を電話回線の基地局に発信するようにな
っている。 【0033】セミハンズフリーは、若干の手操作を伴う
ことは先に述べたが、セミハンズフリー発信モードは、
発信を開始する際にその開始の指示を行う場合、音声入
力した発信先の氏名に対して音声認識部13が認識した
氏名に間違いがないことを確認する場合などに補助器4
のボタン操作を必要とし、それ以外は音声で指示でき
る。 【0034】具体的には、まず、補助器4のボタン6を
操作すると、携帯電話機本体3の制御部15はセミハン
ズフリー発信モードで発信すべき指示がなされたことを
検出する。次に、ドアスピーカ5から「ドウゾ」の音声
が発せられるので、使用者は相手方の氏名を言う。する
と、制御部15は音声認識部13が認識した氏名を音声
合成部14を介してスピーカー9から合成音声にて出力
すると共に、記憶部16を参照して認識した氏名の電話
番号を検索する。 【0035】スピーカー9から発せられた氏名が発信を
希望する相手先の氏名と一致した場合には、使用者は補
助器4のボタン6を操作して検索した電話番号を発信し
てよい旨の許可を与える。これにより、制御部15は検
索した電話番号に対応したダイヤル信号を基地局に発信
し、相手を呼び出す。 【0036】また、セミハンズフリー着信モードとは、
制御部15が着信を検出すると、スピーカー9から着信
音を発せられるので、これに応じて補助器4のボタン6
を操作すると、発呼者の電話と回線接続され、その人と
通話することができるというものである。 【0037】次に上記構成の作用を説明するに、まず、
発信する場合の制御部15の制御内容を図1に示すフロ
ーチャートをも参照しながら説明する。自動車のイグニ
ッションスイッチ装置のアクセサリースイッチがオンさ
れると、携帯電話機本体3が電源投入状態となる。する
と、制御部15は、まず、記憶部16にアクセスして、
電源の再投入時もフルハンズフリー発信モードに自動設
定するための操作の実行済みが記憶されているか否かを
判断する(ステップS1)。 【0038】記憶部16に上記フルハンズフリー発信モ
ードの自動設定操作実行済みが記憶されていた場合には
(ステップS1で「YES」)、制御部15は、音声合
成部14を介して告知手段としてのスピーカー9から
「フルハンズフリーで動作します」という合成音声を出
力し(ステップS2)、その後、フルハンズフリー音声
ダイヤル動作ルーチン(ステップS3)に移行する。 【0039】なお、上記のフルハンズフリー発信モード
で動作することの告知は、表示部11を告知手段として
利用し、当該表示部11に「フルハンズフリーで動作し
ます」の文字を表示するようにしても良く、また、スピ
ーカー9からの音声と表示部11による文字との双方で
告知するように構成しても良い。 【0040】一方、記憶部16にフルハンズフリー発信
モードの自動設定操作実行済みが記憶されていなかった
場合には(ステップS1で「NO」)、制御部15は、
表示部11にフルハンズフリー発信モードに設定するた
めの順序を表示すると共に、この表示に従ってフルハン
ズフリー発信モードに設定するための操作がされたか否
かを判断する(ステップS4)。 【0041】フルハンズフリー発信モードに設定するた
めの操作がされなかった場合には(ステップS4で「N
O」)、制御部15はフルハンズフリー音声ダイヤル動
作を停止し、前述のセミハンズフリー発信モードでの発
信、或いは手動モードでの発信を受け付ける状態となる
(ステップS5)。 【0042】これに対し、電源投入時にフルハンズフリ
ー発信モードに設定する操作が行われたとすると(ステ
ップS4で「YES」)、次に制御部15はフルハンズ
フリー発信モードが電源の再投入時も自動設定されるよ
うに操作部7がボタン操作されたか否かを判断し、その
ボタン操作が行われた場合には、自動設定操作実行済み
を記憶部16に書き込み(ステップS6で「YE
S」)、フルハンズフリー音声ダイヤル動作ルーチン
(ステップS3)に移行する。 【0043】また、電源の再投入時にフルハンズフリー
発信モードに自動設定するためのボタン操作が行われな
かった場合には(ステップS6で「NO」)、制御部1
5は記憶部16への書き込みは行わず、仮に記憶部16
に電源再投入時におけるフルハンズフリー発信モードの
自動設定操作実行済みが書き込まれたままになっている
場合にはこれを消去し(ステップS7)、フルハンズフ
リー音声ダイヤル動作ルーチン(ステップS3)に移行
する。なお、電源投入時点以外の時点でフルハンズフリ
ー着信モードの設定がなされた場合にも、同様に、ステ
ップS4,S6,S7の動作が実行されるようになって
いる。 【0044】以上のようにしてフルハンズフリー音声ダ
イヤル動作ルーチンに移行した場合、そのルーチンでの
制御内容は図2のフローチャートに示されている。な
お、この実施例におけるフルハンズフリー音声ダイヤル
動作ルーチンでは、セミハンズフリー発信モードのとき
と同様に補助器4のボタン6が操作されても正常に動作
するように構成されている。 【0045】まず、フルハンズフリー音声ダイヤル動作
ルーチンに移行すると、制御部15は、補助器4のボタ
ン6が操作され、または、「デンワ」という言葉が発せ
られるまで待機した状態となる(ステップST1)。こ
の待機状態で使用者が発信動作の開始を指示するために
「デンワ」という言葉を発すると、その音声がマイク5
を介して音声認識部13に入力される。 【0046】音声認識部13は、入力された音声を、不
特定話者認識モード或いは特定話者認識モードにて登録
パターンと比較し、「デンワ」という言葉であると認識
すると(ステップST1で「YES」)、制御部15は
「ピッ」という受け付け音をスピーカー9から発し、発
信動作の開始指示を受け付けたことを報知する(ステッ
プST2)。 【0047】この受け付け音の報知を受けて使用者が次
に発信先の氏名を言うと、その音声がマイク5を通じて
音声認識部13に入力され、音声認識部13がその氏名
を認識すると、制御部15は、その認識した氏名を音声
合成部14を介してスピーカー9から合成音声にて出力
する(ステップST3で「YES」、ステップST
4)。 【0048】この後、制御部15は、補助器4のボタン
6が操作され、或いは音声認識部13が「デンワ」とい
う音声入力のあったことを検知するまで待機する状態と
なる。ここで、スピーカー9から発せられた氏名が使用
者の希望する相手先氏名と一致し、使用者がその氏名の
電話に発信して良いという許可を与えるために「デン
ワ」という言葉を発したとする。すると、「デンワ」と
いう言葉がマイク5を通じて音声認識部13に入力さ
れ、音声認識部13が「デンワ」という音声を認識する
と(ステップST5で「YES」)、制御部15は、発
信動作(ステップST6)に移行し、ステップST3で
認識した氏名の電話番号を記憶部16から検索し、その
人の電話番号に対応したダイヤル信号を発信する。 【0049】次に、着信通話する場合の制御部15の制
御内容を図3に示すフローチャートを参照しながら説明
する。自動車のイグニッションスイッチ装置のアクセサ
リースイッチがオンされると、携帯電話機本体3は電源
投入状態になる。すると、制御部15は、着信があるま
で待機する状態となる(ステップSA)。 【0050】さて、着信を検出すると(ステップSAで
「YES」)、制御部15は、フルハンズフリー着信モ
ードに設定されているか否かを判断する(ステップS
B)。このとき、フルハンズフリー発信モードの電源再
投入時自動設定と同様に、前回の電源投入時にフルハン
ズフリー着信モードを設定した際に、電源の再投入時に
もフルハンズフリー着信モードに自動設定する旨の操作
がなされ、これを記憶部16が記憶していた場合には、
電源投入と同時に自動的にフルハンズフリー着信モード
に設定されるものであり、また、電源投入時に表示部1
1の表示に従ってフルハンズフリー着信モードに設定す
べき操作がなされたときには、もちろん、フルハンズフ
リー着信モードに設定されるものである。 【0051】今、フルハンズフリー着信モードに設定さ
れていなかったとすると、制御部15はステップSBで
「NO」と判断し、オフフックされるまで、スピーカー
9から着信音を第1のモード、例えば「ピピピ」という
着信音を連続的に発するようになる(ステップSC、ス
テップSDで「NO」)。ここで、オフフックとは、セ
ミハンズフリー着信モードのときには、補助器4のボタ
ン6が操作され、手動モードのときには、携帯電話機本
体3がクレードル2から持ち上げられたことをいう。 【0052】オフフックすると(ステップSDで「YE
S」)、着信音は停止し、発呼者の電話に接続されてそ
の者との通話ができる状態となる(ステップSE)。そ
して、通話を終了し、すなわちセミハンズフリー着信モ
ードでは補助器4のボタン6を操作し、手動モードのと
きには携帯電話機本体3をクレードル2にセットすると
(オンフック)、制御部15は電話回線との接続を断っ
て再び着信を待つ状態となる(ステップSA)。 【0053】一方、フルハンズフリー着信モードに設定
されていたとすると、制御部15は、ステップSBで
「YES」となり、スピーカー9から「ピピピ」という
着信音を出力し(ステップSF)、次いで、音声認識部
13の辞書部に新たに登録された音声が存在するか否か
を判断し(ステップSG9)、存在していないならば不
特定話者認識モードに設定し(ステップSGで「N
O」、ステップSH)、存在しているときには特定話者
認識モードに設定し(ステップSGで「YES」、ステ
ップSI)、補助器4のマイク7から音声認識部13に
音声が入力されたか否か判断する(ステップSSJ)、
という一連の動作を音声入力があるまで繰り返し実行す
る状態となる。 【0054】この一連の動作を1サイクル実行する時間
は例えば2秒に設定されており、従って、着信があった
場合には、「ピピピ」という着信音が2秒間の無音期間
をおいて断続的に出力されるようになる(着信音の第2
のモード)。 【0055】この実施例では、着信があったとき、その
着信に対して、直ぐに通話すること、暫く待ってもらう
こと、電話に出られないため用件を録音しておくことの
3態様のうちからいずれかを選択することができるよう
になっている。 【0056】使用者は、着信が報知されたとき、直ぐに
通話できる状態にあるときには「デンワ」と言い、発呼
者に暫く待って欲しいときには「ホリュウ」といい、電
話に出られない時には、「デンワ」および「ホリュウ」
以外の言葉、例えば「ロクオン」という言葉を発する。 【0057】これらの着信に応答するための言葉は、着
信音が2秒の無音期間をおいて断続的に鳴らされている
ことから、その無音期間中に発する。これにより、マイ
ク5には、着信応答音声だけが入力され、その着信応答
音声に「ピピピ」という着信音が重畳してマイク5に入
力されて音声認識ができなくなるという不具合の発生を
未然に防止できる。 【0058】さて、着信応答音声が発せられると(ステ
ップSJで「YES」)、次に制御部15は、その着信
応答音声に対する音声認識部13の認識結果が「デン
ワ」、「ホリュウ」、それ以外のいずれであるかを判断
する。 【0059】今、着信応答音声が「デンワ」であったと
すると(ステップSKで「YES」)、制御部15は、
発呼者の電話に接続し、通話できる状態とする(ステッ
プSL)。 【0060】また、着信応答音声が「ホリュウ」であっ
たとすると(ステップSKで「NO」、ステップSMで
「YES」)、制御部15はステップSNに移行し、発
呼者の電話に接続して「シバラクオマチクダサイ(暫く
お待ち下さい)」というメッセージを合成音声で送る。 【0061】着信応答音声が「デンワ」、「ホリュウ」
以外の「ロクオン」であったとすると(ステップSKで
「NO」、ステップSKで「NO」)、制御部15は、
ステップSOに移行して発呼者の電話に接続し、いわゆ
る留守番電話と同様のメッセージを送って発呼者の用件
を録音する。そして、その後、発呼者の電話との接続を
断ち、再びステップSAに戻って着信を待つ状態とな
る。 【0062】以上説明したように、本実施例では、フル
ハンズフリー発信モードに設定するか否かは、電源の投
入の度に使用者の意思によって選択できる。そして、フ
ルハンズフリー発信モードに設定するには、操作部7の
ボタンを特殊操作しなければならないので、使用者がフ
ルハンズフリー発信モードに設定したことを忘れ難くな
る。このため、フルハンズフリーでの発信動作を許可す
るような言葉を不用意に発しないように気を付けるよう
になり、不用意に発信動作させてしまうことを回避でき
る。 【0063】また、フルハンズフリー着信モード、或い
はフルハンズフリー発信モードに設定したとき、次回の
電源の投入時もフルハンズフリー着信モード、或いはフ
ルハンズフリー発信モードに設定することを記憶部16
に記憶させておくと、電源の再投入時に自動的にフルハ
ンズフリー着信モード、或いはフルハンズフリー発信モ
ードに設定することができるので、電源の再投入の度に
逐一フルハンズフリー着信モード、或いはフルハンズフ
リー発信モードに設定する操作を行うという煩わしさを
解消することができる。 【0064】この電源の再投入時でのフルハンズフリー
着信モード、或いはフルハンズフリー発信モードの自動
設定を記憶部6に記憶させるには、操作部7のボタンの
特殊な操作を必要とするので、電源再投入時にフルハン
ズフリー着信モード、或いはフルハンズフリー発信モー
ドに自動設定されることを忘れることを極力防止でき
る。 【0065】そして、特に、電源再投入時にフルハンズ
フリー発信モードに自動設定した場合には、その旨を合
成音声、或いは表示部10への文字表示で告知するの
で、フルハンズフリー着信モードに自動設定されたこと
を電源投入の際に確認でき、発信動作させてしまうよう
な言葉を不用意に発することを一層確実に回避できる。 【0066】ちなみに、電源再投入時にフルハンズフリ
ー着信モードに自動設定した場合には、着信音がセミハ
ンズフリー着信モード以外のモードのときとは異なる態
様で発せられるようになるので、着信の都度、フルハン
ズフリー着信モードに設定されていることを認識でき
る。 【0067】そして、このフルハンズフリー着信モード
のときの着信音は2秒程度の無音期間をおいて発せられ
るので、前述のように、その無音期間に着信応答音声を
発することにより、着信応答音声に着信音が重畳してし
まうことを防止でき、音声認識ができなくなるという不
具合の発生を未然に防止できる。 【0068】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施
例に限定されるものではなく、以下のような変形または
拡張が可能である。電源再投入時におけるフルハンズフ
リー着信モード、フルハンズフリー発信モードの自動設
定を選択する操作は、フルハンズフリー着信モード、フ
ルハンズフリー発信モードを設定する操作に続けて行わ
ずとも、フルハンズフリー着信モード、フルハンズフリ
ー発信モードに設定されている状態で行っても良い。 【0069】セミハンズフリー機能およびフルハンズフ
リー機能で相手と話すとき、相手の声が自動車のオーデ
ィオ用スピーカーで再生されるように構成しても良く、
また、着信音もそのオーディオ用スピーカー(着信音発
生手段)から発せられるように構成しても良い。車載用
携帯電話システムばかりでなく、一般の電話に適用して
も良い。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例を示すもので、発信時の制御
内容のフローチャート 【図2】フルハンズフリー音声ダイヤル動作の制御内容
を示すフローチャート 【図3】着信時の制御内容を示すフローチャート 【図4】ハンズフリー機能を果たすための電気的構成を
示すブロック図 【図5】車載用携帯電話システムの構成を示す斜視図 【符号の説明】 図中、2はクレードル、3は携帯電話器本体、4は補助
器、5はマイク、6はボタン、7は操作部(モード設定
手段)、9はスピーカー(着信音発生手段)、11は表
示部、13は音声認識部(音声認識手段)、14は音声
合成部、15制御部(制御手段)、16は記憶部(記憶
手段)である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−202255(JP,A) 特開 平7−115459(JP,A) 特開 平8−125739(JP,A) 特開 平5−83337(JP,A) 特開 平6−30104(JP,A) 特開 平9−83463(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 1/00 H04M 1/24 - 1/253 H04M 1/58 - 1/62 H04M 1/66 - 1/82 H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 音声認識手段と、 この音声認識手段の音声認識により相手方に自動的に発
    信して通話可能にするフルハンズフリー発信モードに設
    定するためのモード設定手段と、 前記フルハンズフリー発信モードに設定されたとき、電
    源の再投入の際も前記フルハンズフリー発信モードに設
    定するか否かを使用者が選択する選択手段と、 この選択手段により電源の再投入時も前記フルハンズフ
    リー発信モードに設定する操作がされたことを記憶する
    記憶手段と、 制御手段と、告知手段とを具備し、 前記制御手段は、電源の再投入時に、前記記憶手段が電
    源の再投入時もフルハンズフリー発信モードに設定する
    ことを記憶していたとき、自動的にフルハンズフリー発
    信モードに設定するように構成され、さらに前記記憶手
    段の記憶内容に基づいて電源の再投入時に自動的に前記
    ハンズフリー発信モードに設定する場合、その旨を前記
    告知手段により告知することを特徴とする電話装置。
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