JP3286709B2 - アラーム時計 - Google Patents

アラーム時計

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JP3286709B2
JP3286709B2 JP52584294A JP52584294A JP3286709B2 JP 3286709 B2 JP3286709 B2 JP 3286709B2 JP 52584294 A JP52584294 A JP 52584294A JP 52584294 A JP52584294 A JP 52584294A JP 3286709 B2 JP3286709 B2 JP 3286709B2
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秀隆 土屋
樋口  晴彦
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    • G04CELECTROMECHANICAL CLOCKS OR WATCHES
    • G04C21/00Producing acoustic time signals by electrical means
    • G04C21/16Producing acoustic time signals by electrical means producing the signals at adjustable fixed times
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B23/00Arrangements producing acoustic signals at preselected times
    • G04B23/02Alarm clocks
    • G04B23/021Controls (winding up the alarm; adjusting and indicating the waking time)
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    • GPHYSICS
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    • G04C3/00Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means
    • G04C3/14Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means incorporating a stepping motor

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 [技術分野] この発明は、アラーム時計に関し、特に、アラームの
セット,非セット状態の判別と、アラームセット時にお
けるアラームセット時刻の明確化、及び、アラーム非セ
ット時においてアラーム針が目障りにならないようにし
たアラーム時計に関する。
[背景技術] アナログ電子時計においては、あらかじめアラーム針
で設定した時刻になると報時信号を発生する目覚機能を
備えたアラーム時計が従来から採用されている。そし
て、この種アラーム時計においては、アラームがセット
状態にあるのか、あるいは非セット状態にあるのかを、
使用者に簡単かつ確実に知らしめるための工夫のなされ
ているものが多く提案されている。
たとえば、特公昭58−51237号において、文字板に設
けた表示窓から、曜日などの情報と選択的にアラームの
セットの状態(ON,OFF)を表示するようにした腕時計が
提案されており、また特公平3−7078号においては、通
常の時刻表示用針にアラーム針を兼用させることによ
り、アラーム設定時には通常時刻用の針を報時時刻まで
早送りして待機させておき、報時時刻に達すると報時音
を発生させて通常の運針に復帰させるアナログ電子時計
が提案されている。
しかしながら、特公昭58−51237号で提案されたもの
は、アラームがセット状態あるいは非セット状態にある
のかを知るには巻真あるいはボタン等を操作して表示窓
にセットの状態を表示させなければならず、使用者に負
担をかけるという問題があり、さらに特別のアラームセ
ット表示部材を必要とするという構造上の問題もある。
また、特公平3−7078号で提案されたものは、アラー
ム針を別個独立して設ける必要はないものの、アラーム
セット時は時刻表示針がアラーム針として機能し、現在
時刻表示から離れてアラーム時刻表示となってしまうた
め、アラームセット時においては現在時刻を知ることが
できないという問題があった。
したがって、本発明は、このような従来のアラーム時
計の問題を解消し、なんらの操作を行なうことなく、ま
た、特別のセット表示部材を設けることなく一見してア
ラームのセット,非セット状態を判別できるようにする
とともに、アラームのセット時においても現在時刻を知
ることができるようにしたアラーム時計の提供を目的と
する。
また、アラームの非セット時には、アラーム針を時刻
針と同期運針させて、アラーム針に時刻針としての機能
をもたせたり、あるいは、アラーム針を時刻針と重ねて
運針させることによりアラーム針が目障りとならないよ
うにしたアラーム時計の提供を目的とする。
発明の開示 この発明のアラーム時計は、時刻針とアラーム針とア
ラームセット手段を有し、かつ、このアラームセット手
段がアラームのセット状態にあるときはアラーム針を停
止させ、アラームセット手段がアラーム非セット状態に
あるときはアラーム針を運針させるアラーム部を備えた
構成としてある。そして、このような構成とすることに
より、このアラーム時計は、アラームのセット,非セッ
ト状態を、なんの操作も行なうことなく一見して明確に
判別できるようにしている。
また、この発明のアラーム時計は、時刻針とアラーム
針を同軸上に配置し、アラームが非セット状態にあると
きは、アラーム針を時刻針と同期運針させる構成として
ある。そして、このような構成とすることにより、この
アラーム時計は、アラーム非セット時にアラーム針が目
障りとならないようにしてある。
また、この発明のアラーム時計は、アラーム針を、時
計針と異なった軸上に副針として配置し、アラームが非
セット状態にあるときは、アラーム針に時刻針と異った
時刻を表示させ、かつ時刻針と同期運針させる構成とし
てある。そして、このような構成とすることにより、こ
のアラーム時計は、アラーム針にたとえば外国時刻を表
示する機能をもたせ、世界時計としても使用できるよう
にしている。
図面の簡単な説明 図面は本発明のアラーム時計に関するもので、第1図
(a),(b)はアラーム針を副針で表示した第一実施
態様の外観正面図で、(a)はアラーム非セット時、
(b)はアラームセット時の状態を示す。
第2図(a),(b)はアラーム針を時刻針と同一軸
に配置して時針のように表示した第二実施態様の外観正
面図で、(a)はアラーム非セット時、(b)はアラー
ムセット時の状態を示す。
第3図は第1図の第一実施態様におけるアラーム時計
の輪列構成を示した平面図である。
第4図は第3図におけるA−A線断面図である。
第5図は第3図におけるB−B線断面図である。
第6図は第2図の第二実施態様におけるアラーム時計
の輪列構成を示した平面図である。
第7図は第6図におけるC−C線断面図である。
第8図は第1図及び第2図に示すアラーム時計の電気
回路構成を示す第一具体例のブロック図である。
第9図は第8図に示す回路の各部波形信号を示すタイ
ムチャート図である。
第10図は第1図及び第2図に示すアラーム時計の電気
回路構成を示す第二具体例のブロック図である。
第11図は第10図に示す回路の各部波形信号を示すタイ
ムチャート図である。
第12図は第2図の第二実施態様におけるアラーム時計
のアラーム針と時刻針の連動手段を示す平面図である。
第13図は第12図のD−D線断面図である。
第14図(a)〜(d)は第12図に示す手段のアラーム
の状態、及び、そのときの接点ばねとアラーム車の関係
を示す図である。
第15図は第12図に示すアラーム時計のスイッチとアラ
ーム制御手段の関係を示すブロック図である。
発明を実施するための最良の形態 以下、本発明のアラーム時計の好ましい態様を図面に
もとづいて詳細に説明する。しかし、本発明の態様が以
下の態様に限定されるものではない。
本発明のアラーム時計は、アナログ電子時計に適用さ
れるものであり、アラーム針の表示態様としては、第1
図に示す副針として表示するようにしたもの、あるいは
第2図に示す時刻針と同一軸に表示するようにしたもの
などがある。
第1図に示す第一実施態様のアラーム時計は、ケース
1の内部に収納された文字板2の中心部に時針3a,分針3
b,秒針3cの時刻針3を配置するとともに、報時時刻を表
示するアラーム針4(時針4a,分針4b)を文字板2の中
心上部に配置してある。
第3図はアラーム針4を副針表示する第一実施態様の
アラーム時針の輪列構成を示す平面図、第4図は第3図
のA−A線断面図、第5図は第3図のB−B線断面図で
ある。
これら図面においては、ケース1の内部中心に既存の
時針3a用の筒車10、分針3b用の分車11、秒針3c用の秒車
12が同心に設けてあり、筒車10及び分車11は、二番車,
三番車,四番車,五番車からなる時,分の輪列系13を介
して時刻ロータ14を含む時刻モータ15と連係している。
また、秒車12は秒仲介車16を介して秒ロータ17を含む秒
モータ18と連係している。
さらに、アラーム針4を副針表示するためのアラーム
車19が中心上部(12時の位置)に設けてあり、このアラ
ーム車19はアラーム二番車,アラーム三番車,アラーム
四番車からなるアラームの輪列系20を介してアラームロ
ータ21を含むアラームモータ22と連係している。
ケース1の内部には、上記した輪列系,モータなどの
他に、制御用IC23及び水晶振動子24を実装した回路基板
25や電池26、さらにはブザー駆動ユニット27などが内蔵
してある。
また、各輪列系の各車は輪列受29a及び地板29bに支持
され、電池26は電池押え板26aによって押えられてい
る。
そして、これら各構成要素によってアラーム時計とし
ての時刻針3a,3b,3cとアラーム針4a,4bの運針が行なわ
れる。
第2図に示す第二実施態様のアラーム時計は、ケース
1の内部に収納された文字板2の中心部に、時針3a,分
針3b,秒針3c及び報時時刻を表示するアラーム針4を同
軸上に配置してある。
第6図は第二実施態様のアラーム時計の輪列構成を示
す平面図、第7図は第6図のC−C線断面図である。
この実施態様のアラーム時計は、筒車10,分車11,秒車
12及びアラーム車19が同心に設けてある。そして、筒車
10と分車11は、時刻輪列13を介して時刻ロータ14及び時
刻モータ15と連係し、秒車12は秒仲介車16を介して秒ロ
ータ17を含む秒モータ18と連係している。
一方、アラーム車19も、配置は異なるものの第一実施
態様と同様にアラーム二番車,アラーム三番車,アラー
ム四番車からなるアラーム輪列系20を介してアラームロ
ータ21を含むアラームモータ22と連係している。さら
に、回路基板25,電池26,ブザー駆動ユニット27なども第
一実施態様のものと同様に配置してある。
次に、本発明の特徴の一つであるアラーム時計の駆動
用電気回路の各具体例について詳細に説明する。
第8図は駆動用電気回路の第一具体例を示すブロック
図である。同図に示す電気回路は、通常の時刻運針を行
なう計時部100とアラーム針の制御と報時の制御を行な
うアラーム部200を有している。
計時部100は、水晶振動子24の振動を計時用基準信号
として発振する発振回路101、この発振回路101からの基
準信号Sdを分周する分周回路102、この分周回路102から
の分周信号を前記時刻モータ15及び秒モータ18を駆動さ
せるためのパルス信号Pdに波形整形する波形整形回路10
3、この波形整形回路103からの計時パルス信号にもとづ
いて時刻モータ15及び秒モータ18を駆動させる第一駆動
回路104を備えている。
また、アラーム部200は、前記波形整形回路103からの
計時パスル信号Pdを受けてカウントし、現在時刻を記憶
する計時カウンタ201、アラーム針4の位置を記憶する
アラーム針位置カウンタ202、電池投入時などに、時刻
針3とアラーム針4の位置を、それぞれ計時カウンタ20
1とアラーム針位置カウンタ202の内容と一致させるイニ
シャライズ用スイッチ203、アラーム針4を歩進させて
アラームをセット状態にするアラームセット用スイッチ
204、二つのANDゲート205a,205bと一つのORゲート205c
を有するアラーム針制御部205、アラーム針駆動用のア
ラームモータ22を駆動させるための第二駆動回路206、
計時カウンタ201とアラーム針位置カウンタ202の内容の
比較を行なう一致検出回路207、一致検出回路207の出力
を反転させるインバータ(NOTゲート)208、セット・リ
セットフリップフロップからなる報時制御部210、報時
制御部210からの信号Aeにもとづいて報時のための音,
振動あるいは光などを発生する報時手段220を備えてい
る。
ここで、イニシャライズ用スイッチ203とアラームセ
ット用スイッチ204はケース1の側部にプッシュ可能に
それぞれ設けてあり、プッシュするとケース1内に配置
したスイッチばね203aと204aが押されてそれぞれスイッ
チパターン203bと204bに接触しONの状態となる。
また、アラームセット用スイッチ204,アラーム針位置
カウンタ202,アラーム針制御部205及び一致検出回路207
などは、これら全体でアラームセット手段を構成してい
る。
このような構成からなる駆動用電気回路の第一具体例
の動作について第9図のタイムチャートを参照しつつ説
明する。
時刻針とアラーム針の同期合せ動作 電池交換を行なったあとのように、時計の始動に際し
ては、時刻針3とアラーム針4の位置を電気的に合せる
ためのイニシャライズを行なう。
電池の交換が行なわれると電子時計が動作を開始し、
計時部100の各回路が作動して時刻モータ15と秒モータ1
8を駆動させると同時に、波形整形回路103からは、アラ
ーム針制御部205の第二のANDゲート205bに早送りパルス
信号Psが、また第一のANDゲート205aに計時パルス信号P
dがそれぞれ出力される。
しかし、この状態では時計針3と計時カウンタ201と
の位置関係、及びアラーム針4とアラーム針位置カウン
タ202の位置関係は不定となっている。そこで、この状
態よりイニシャライズを行なう手順としては、まず、時
刻用モータ15,18の図示を省略した周知の修正用早送り
手段を操作することにより、時計針3を12時0分0秒の
基準位置に早送りして設定する。
次に、アラームセット用スイッチ204をONにすると第
二のANDゲート205bがONになり、早送りパルス信号Ps
は、第二のANDゲート205bを通過し、アラーム針駆動信
号CKとしてアラーム針位置カウンタ202と第二駆動回路2
06に送られる。この結果、アラーム針位置カウンタ202
内容とアラーム針4が早送り状態となるので、アラーム
針4を12時の基準位置に早送りして設定する。
この状態において、時計針3とアラーム針4との機械
的な位置合せが行なわれたことになるが、それぞれの針
に対して時計カウンタ201とアラーム針位置カウンタ202
の内容は不一致となっている。そこで、前記イニシャラ
イズ用スイッチ203をONにして、計時カウンタ201とアラ
ーム位置カウンタ202に信号を送り、両カウンタ201,202
をリセットすることにより、計時カウンタ201とアラー
ム針位置カウンタ202の内容、及び、時刻針3とアラー
ム針4の位置をそれぞれ一致させる。これによって、時
刻針3とアラーム針4は、電気的にも機械的にも同期し
た状態となる。
通常動作状態 通常動作、すなわち、アラームが非セット状態で、時
刻針3とアラーム針4が同期して運針する場合である。
この場合は、計時カウンタ201とアラーム位置カウン
タ202の内容が一致しているので、一致検出回路207の出
力Saは“H"の状態となっている。これにより、アラーム
針制御部205の第一のANDゲート205aは、波形整形回路10
3からの計時パルス信号Pdを通過させる。アラーム針制
御部205を通過した計時パルス信号Pdは、アラーム針駆
動信号CKとしてアラーム針位置カウンタ202と第二駆動
回路206に送られる。
したがって、時刻モータ15,18とアラームモータ22は
計時パルス信号Pdによって同期駆動され、また計時カウ
ンタ201とアラーム針位置カウンタ202にも計時パルス信
号Pdが供給され両カウンタは電気的にも同期した状態と
なる。
そして、このように時刻針3とアラーム針4が同期し
て運針している状態がアラームの非セット状態を示すこ
とになる。
なお、上記のように時刻針3とアラーム針4が同期運
針する場合において、時刻針3とアラーム針4が同一軸
上に配置してある前記第二実施態様のアラーム時計にあ
って時刻針3とアラーム針4を重ね合せた状態とする
と、両針3,4は重なったまま一緒に運針するので、アラ
ーム針4が目障りとなることがない。
また、第一あるいは第二実施態様のアラーム時計にあ
って、アラーム針4を外国の任意の地の時刻に合わせる
と、アラーム針4は外国時刻を表示することになり世界
時計として使用できる。
アラームセット動作 通常動作の状態からアラームをセットする場合は、ア
ラームセットスイッチ204をONにして、第9図に示すよ
うにセット信号を“H"の状態に維持する。これにより、
アラーム針制御部205の第二のANDゲート205bは、波形整
形回路103から出力されている早送りパルス信号Psを通
過させる。アラーム針制御部205を通過した早送りパル
ス信号Psは、第9図に示すようにアラーム針駆動信号CK
としてアラーム針位置カウンタ202と第二駆動回路206に
送られる。
ここで、アラーム針位置カウンタ202が前記アラーム
セット時の早送りパルス信号Ps(一番目のパルス)を入
力すると、計時カウンタ201とアラーム針位置カウンタ2
02の内容が不一致となるため、一致検出回路207の出力S
aが“L"(第9図におけるSetの状態)となる。これによ
り、計時パルス信号Pdの第一のANDゲート205aの通過が
阻止され、アラーム針位置カウンタ202と第二駆動回路2
06の計時パルス信号Pdによる動作は停止する。
一方、前記早送りパルス信号Psは、依然としてアラー
ム針駆動信号CKとしてアラーム針位置カウンタ202と第
二駆動回路206に供給されるのでアラーム針4とアラー
ム針位置カウンタ202の内容は早送りされる。
そして、アラーム針4が目的のアラームセット時刻に
達した時点でアラームセットスイッチ204をOFFにする
と、セット信号が“L"となるので第二のANDゲート205b
は早送りパルス信号Psの通過を阻止する。これによっ
て、第9図に示すように、早送りパルス信号Psはアラー
ム針駆動信号CKとしてアラーム針位置カウンタ202,第二
駆動回路206への供給が停止され、アラームセットが終
了する。
アラーム待機状態 アラームセットスイッチ204をOFFにしてアラームセッ
トを終了した状態では、前記一致検出回路207の出力Sa
が第9図に示すように“L"に保持されている。したがっ
て、前記アラーム針制御部205の第一のANDゲート205aに
よって計時パルス信号Pdの通過が阻止されており、アラ
ーム針位置カウンタ202及び第二駆動回路206へはアラー
ム針駆動信号CKが供給されない。
このため、アラーム針4はアラームセット時刻で停止
しており、このアラーム針4の停止状態がアラームのセ
ット状態にあることを示すことになる。そして、この状
態では時刻針3の運針と、計時カウンタ201による計時
パルス信号Pdのカウント動作のみが行なわれる。
アラーム動作状態 上述のように、計時カウンタ201において計時パルス
信号Pdのカウントが行なわれ、やがて、計時カウンタ20
1の内容(現在時刻)がアラーム針位置カウンタ202の記
憶内容(アラームセット時刻)と一致すると、一致検出
回路207の出力Saが“H"の状態(第9図におけるSa−on
の状態)となる。これにより、インバータゲート208の
出力▲▼が“H"から“L"の状態となって報時制御部
210に入力される。
報時制御部210は、報時信号Aeを第9図に示すように
“H"の状態として報時手段220に出力し、報時手段220を
動作状態として報時音を発生させ、アラーム時刻を報知
する。この報時音の発生は、報時手段220の内部に設け
てあるタイマーから、第9図に示すように報時終了のた
めのタイマー信号Stが出力され、報時制御部210をリセ
ットすることによって停止される。
一方、前記一致検出回路207の出力Saが“H"状態にな
ると、第9図に示すように、再び計時パルス信号Pdがア
ラーム針制御部205の第一のANDゲート205aを通過してア
ラーム針位置カウンタ202と第二駆動回路206にアラーム
針駆動信号CKとして供給されることになり、時刻針3と
アラーム針4、及び、計時カウンタ201とアラーム針位
置カウンタ202が同期駆動され通常動作状態となる。
このようにして、本発明における第一具体例の駆動用
電気回路は一連の動作を行なう。
第10図は第二具体例の駆動用電気回路の構成図を示し
ている。
この第二具体例は、前記第一具体例に改良を加え、報
時音の発生中におけるアラーム針の駆動を停止させるこ
とによって、報時手段210とアラームモータ22の同時駆
動を防止して電池電圧の低下を防止する構成としてあ
る。
すなわち、第二具体例の駆動用電気回路は、報時制御
部210とシリーズに、セット・リセットフリップフロッ
プからなる針合せ制御部211とアラーム制御部212を接続
するとともに、アラーム針制御部205の第二のANDゲート
205bの前段にORゲート231,アラーム制御部212のリセッ
ト信号用のANDゲート232を設け、かつ、第一具体例にお
けるインバータ208に代えてEX−NORゲート209と、一致
信号記憶部213を設けた構成としてある。
このような構成からなる駆動用電気回路の第二具体例
の動作を、第11図のタイムチャートを参照しつつ説明す
る。
同期合せ動作 前述した第一具体例の場合と同様にして行なう。
通常動作状態 前述した第一具体例の場合と同様の動作を行ない時刻
針3とアラーム針4、及び、計時カウンタ201とアラー
ム針位置カウンタ202は同期駆動する。このとき、一致
検出回路207からの出力Saは“H"状態を保持しており、
したがって、EX−NORゲート209の出力は“H"状態、一致
信号記憶部213の出力▲▼が“H"状態となって、報
時制御部210の出力Aeと針合せ制御部211の出力Fmは“L"
状態、またアラーム制御部212の出力Seは“H"状態に保
持されている。
アラームセット動作 通常動作状態からアラームをセットする場合は、アラ
ームセットスイッチ204をONにしてセット信号を“H"の
状態に維持する。これにより、早送りパルス信号Psをア
ラーム針制御部205の第二のANDゲート205bを通過させて
アラーム針位置カウンタ202と第二駆動回路206に送り、
アラーム針4とアラーム針位置カウンタ202の内容をア
ラームセット時刻に設定する(第一具体例と同じ)。
ここで、アラーム針位置カウンタ202が前記アラーム
セット時の早送りパルス信号Ps(一番目のパルス)を入
力すると、計時カウンタ201とアラーム針位置カウンタ2
02の内容が不一致となるため一致検出回路207の出力Sa
が“L"状態(第11図におけるSet状態)となる。また、
アラーム針制御部205の第二のANDゲート205bを通過した
一番目の早送りパルス信号Psは、“H"状態のセット信号
が入力されているANDゲート232を通過してアラーム制御
部212と、一致信号記憶部213へリセット信号として入力
され、アラーム制御部212の出力Seを“L"状態(第11図
におけるSet(Ps)の状態)にするとともに、一致信号
記憶部213の出力▲▼を“H"にする。
そして、アラーム針4が目的のアラームセット時刻に
達した時点でアラームセットスイッチ204をOFFにする
と、セット信号が“L"状態となるので、第二のANDゲー
ト205bは早送りパルス信号Psの通過を阻止する(第11図
における“アラームセット終了”時)。
この状態においては、前述のように一番目の早送りパ
ルス信号Psによって一致検出回路207の出力Saとアラー
ム制御部212の出力Seが“L"状態となっているため、ア
ラーム針制御部205の第一のANDゲート205aが計時パルス
信号Pdの通過を阻止してアラーム針位置カウンタ202及
び第二駆動回路206への供給を停止する。また、一致信
号記憶部213の出力▲▼は“H"状態となっている。
これによって、アラームセットの動作が終了する。
アラーム待機状態 第一具体例と同様であり、アラーム針4はアラームセ
ット時刻で停止しており、このアラーム針4の停止状態
がアラームのセット状態にあることを示すことになる。
そして、この状態では時刻針3の運針と、計時カウンタ
201による計時パルス信号Pdのカウント動作のみが行な
われる。
アラーム動作状態 上述のように、計時カウンタ201において計時パルス
信号Pdのカウントが行なわれ、やがて、計時カウンタ20
1の内容(現在時刻)がアラーム針位置カウンタ202の記
憶内容(アラームセット時刻)と一致すると、一致検出
回路207の出力Saが“H"の状態(第11図におけるSa−on
の状態)となる。これにより、EX−NORゲート209の出力
が“L"状態となって、一致信号記憶部213をセットし、
その出力▲▼を“L"にして報時制御部210をセット
し、その出力Aeを“H"状態(第11図におけるSa−onの状
態)とする。
この結果、報時手段220が動作して報時音を発生しア
ラーム時刻を報知する。そして、報時手段220の内部タ
イマーによって一定時間後にタイマー信号Stを出力して
報時制御部210をリセットして報時音の発生を停止させ
る(第一具体例と同じ)。
一方、報時音が発生してアラームが動作している間は
アラーム制御部212からの出力Seが第11図に示すように
“L"状態になっているので、計時パルス信号Pdはアラー
ム針制御部205の第一のANDゲート205aを通過することが
できず、計時パルス信号Pdは、アラーム針駆動信号CKと
してアラーム針位置カウンタ202及び第二駆動回路206へ
供給されない。したがって、報時音を発生してアラーム
が動作しているときは、アラームモータ22が同時に回転
することがないので、電池電圧の低下を防止する。
また、アラームが動作している間はアラーム針位置カ
ウンタ202がカウントを行なわない。したがって、計時
カウンタ201の内容(現在時刻)がアラーム針位置カウ
ンタ202の記憶内容(アラームセット時刻)と一致し、
一致検出回路207の出力Saが“H"の状態となった後、計
時カウンタ201が次の計時パルス信号Pdを入力すると、
計時カウンタ201とアラーム針位置カウンタ202の内容は
不一致となり一致検出回路207の出力Saは“L"状態(第1
1図における(Pd)の状態)となる。
アラーム針復帰修正動作 一定時間後にタイマー信号Stによって報時制御部210
がリセットされると、報時制御部210の出力Aeは、第11
図に示すように“L"状態になり、報時音の発生を停止さ
せるとともに、針合せ制御部211をセットして針合せ制
御部211の出力Fmを“H"状態(第11図における(Ae)の
状態)とする。“H"状態となった針合せ制御部211の出
力Fmは、ORゲート231を介してアラーム針制御部205の第
二のANDゲート205bに入力される。
これにより、早送りパルス信号Psがアラーム針制御部
205を通過してアラーム針駆動信号CKとしてアラーム針
位置カウンタ202と第二駆動回路206に送られ、停止状態
にあったアラーム針4を早送りするとともにアラーム針
位置カウンタ202の内容を早送りする。そして、アラー
ム針位置カウンタ202の内容(アラーム針時刻)が計時
カウンタ201の内容(現在時刻)と一致すると、一致検
出回路207の出力Saが再び“H"状態となって針合せ制御
部211をリセットし、針合せ制御部211の出力Fmを“L"状
態(第11図におけるFm−offの状態)にする。
この針合せ制御部211の出力Fmが“L"状態になると、
アラーム針制御部205の第二のANDゲート205bが早送りパ
ルス信号Psの通過を阻止してアラーム針4を停止させる
とともに、アラーム針位置カウンタ202のカウントを停
止させる。これと同時に、針合せ制御部211の出力Fmが
“L"状態になるとアラーム制御部212がセットされ、出
力Seが“H"状態(第11図における(Fm−off)の状態)
となる。
アラーム制御部212の出力Seが“H"状態になると、ア
ラーム針制御部205の第一のANDゲート205aが計時パルス
信号Pdを通過させ、アラーム針駆動信号CKとしてアラー
ム針位置カウンタ202と第二駆動回路206に供給する。
なお、このアラーム針復帰修正動作中に発生する一致
信号Saは、セット状態にある一致信号記憶部213によっ
て阻止されるため、前記報時制御部210をセットでき
ず、無用な報音動作は行なわない。
このようにして、アラーム針4とアラーム針位置カウ
ンタ202のカウント内容が現在時刻に復帰修正されると
ともに、それ以降、時刻針3とアラーム針4及び計時カ
ウンタ201とアラーム針位置カウンタ202が同期駆動し、
通常動作状態となる。
すなわち、本発明における第二具体例の駆動用電気回
路は、報時手段220が報時音を発生している間はアラー
ム針4の運針を停止させた状態としておき、報時音の停
止後にアラーム針4を早送りさせて時刻針3と一致さ
せ、アラーム針4と時刻針3が一致した状態で通常動作
に復帰させて同期運針を行なうようにしてある。
したがって、アラーム動作とアラーム針の運針が重な
らず、電池電圧の低下を防止することができ、電圧低下
による電子時計の異状動作(現在時刻の運針の誤動作)
を防げる。
次に、本発明の特徴の一つである、アラーム針を時刻
針の輪列系の一部と機械的にリンクさせて同期運針させ
るアラーム部の具体例について説明する。
この具体例は、時刻針とアラーム針を同一軸上に配置
した第2図(a),(b)に示す第二実施態様のアラー
ム時計を対象としている。
第12図は第2図におけるアラーム時計のアラームセッ
ト部の輪列系を示す平面図であり、第13図は第12図のD
−D線断面図である。また、第14図(a)〜(d)はア
ラーム時計の動作状態、及び、そのときの接点ばねとア
ラーム車の関係を示す図である。さらに、第15図はスイ
ッチ部とアラーム制御手段の関係を示すブロック図であ
る。
第二実施態様のアラーム時計は、ケース1の内部に収
納された文字板2の中心部に、時針3a,分針3b,秒針3c及
び報時時刻を表示するアラーム針4を同軸上に配置して
ある。
そして、アラーム針4を支持するアラーム車19を電気
的導体で形成するとともに、アラーム車19の下面にはプ
ラスチック等からなる絶縁板31を貼着してある。また、
絶縁板31の任意の位置にはアラーム車19に通じる接点孔
32が形成してある。このアラーム車19は、アラーム車押
え板33の穴34に遊嵌され、かつ、外周部付近を板ばね状
のアラームリード板35によって押えられ、穴34から脱落
しないようになっている。さらに、アラームリード板35
は、第12図に示すように、アラーム車19とアラーム制御
手段(ブザー駆動ユニット)27と電気的に接続してい
る。
一方、筒車10の絶縁板31と対向する側には接点ばね36
が取り付けてある。この接点ばね36は、半リング状の板
ばねによって形成してあり、半リングの両端を筒車10に
固定し、半リングの頂部には鉤形をした接点36aが設け
てある。そして、この接点ばね36は、接点36aの部分が
常に絶縁板31側に押圧されており、通常運針時及びアラ
ーム動作時には絶縁板31に設けた接点孔32に飛び込んで
アラーム車19と接触するようになっている。
すなわち、接点ばね36の接点36aと絶縁板31の接点孔3
2は第13図に示すようにブザー駆動ユニット(アラーム
制御手段)27のアラームスイッチとして機能するととも
に、筒車10とアラーム車19を連動させる連動手段として
の機能をも有している。
なお、アラーム車19は、アラーム輪列系20を介して巻
真5と連結している。
次に、アラーム針を時刻針と機械的にリンクさせて同
期運針させるアラーム部の動作について説明する。
通常動作状態 第14図(a)に示すように、接点ばね36の接点36a
が、アラーム車19の絶縁板31に形成した接点孔32に飛び
込んでいるときは、筒車10の回転とともに接点36aが接
点孔32の内側壁を押して、アラーム車19を連れ回りさせ
る。
なお、接点ばね36の接点36aが接点孔32に飛び込んで
いるときは、アラームスイッチがONの状態にあるが、ア
ラーム制御手段28中に組み込んであるタイマー回路によ
ってアラーム制御手段28はアラーム非動作状態となって
いる。
アラームセット状態 アラーム時刻をセットするため、巻真5及びアラーム
輪列系20を介してアラーム車19を回転させると、絶縁板
31の接点孔32が接点ばね36の付勢力に抗して接点36aを
押し上げ、接点孔32から外す(第14図(b))。アラー
ム車19の回転によりアラーム針4がアラーム時刻の位置
に達してアラームセットが終了すると、接点ばね36の接
点36aは完全に接点孔32から外れ、絶縁板31の上面を押
圧した状態となる(第14図(c))。
この第14図(c)に示す状態で筒車10が回転し、時刻
針3を運針させる。このとき、接点ばね36の絶縁板31を
抑える力は、アラームリード板35がアラーム車19を抑え
る力よりも弱いので、筒車10が回転してもアラーム車19
が連れ回りされることはない。
アラーム動作状態 筒車10が回転し、時刻針3(現在時刻)とアラーム針
4(アラーム時刻)が一致すると、接点ばね36の接点36
aと接点孔32の位置が再び一致し(第14図(d))、接
点36aが接点孔32に飛び込んでアラーム車19と接触す
る。これにより、アラームスイッチがONになりアラーム
制御部28が動作して報時音を発生させる。
なお、アラーム制御手段28中には、前述したように、
タイマーが組み込んであり、一定時間報時音を発生させ
た後、報時音の発生を停止させるようになっており、報
時音が停止すると前述の通常動作状態となる。
このアラーム針と時刻針を機械的にリンクさせて同期
運針させる例においては、アラーム車19を導体とし、こ
の導体に絶縁板31を貼着して接点孔32を形成するととも
に、筒車10に接点ばね36を取り付けた構成としてある
が、接点孔32を形成し、接点ばね36を取り付ける対象
は、アラーム針駆動系の回転体及び時刻針駆動系の回転
体であって、対向配置してあるものであればアラーム車
19と筒車10には限定されない。
また、絶縁板31を貼着して接点孔32を形成する回転体
を時刻針駆動系のものとし、接点ばね36を取り付ける回
転体を、アラーム針駆動系のものとすることも可能であ
る。
さらに、上記具体例では、接点部(スイッチ部)と連
動手段を兼用した構成としてあるが、これらを別個に構
成してもよい。
産業上の利用可能性 本発明にかかるアラーム時計は、腕時計をはじめアラ
ーム機能を必要とする各種の時計に利用することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G04B 23/02 G04C 3/14 G04C 21/00 - 23/50

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】時刻針と、アラーム針及びアラームセット
    手段を有し、アラームセット手段がアラームのセット状
    態にあるときはアラーム針を停止させ、アラームセット
    手段がアラームの非セット状態にあるときはアラーム針
    を運針させるアラーム時計において、 前記時刻針を運針させる計時パルス信号をカウントする
    計時カウンタと、前記アラーム針を運針させる計時パル
    ス信号をカウントするアラーム針位置カウンタと、この
    両カウンタの内容を比較する一致検出回路とを備え、こ
    の一致検出回路で比較した結果が不一致のときに、アラ
    ームモータを停止させアラームをセット状態とすること
    を特徴としたアラーム時計。
  2. 【請求項2】前記一致検出回路で比較した結果が不一致
    のときに、アラーム針位置カウンタのカウントを停止さ
    せることを特徴とした請求の範囲第1項記載のアラーム
    時計。
  3. 【請求項3】前記一致検出回路で比較した結果が一致の
    ときに、アラームモータ及びアラーム針位置カウンタを
    動作させることを特徴とした請求の範囲第2項記載のア
    ラーム時計。
  4. 【請求項4】前記一致検出回路で比較した結果が一致の
    ときに、報時手段を一定時間動作させることを特徴とし
    た請求の範囲第1項記載のアラーム時計。
  5. 【請求項5】前記報時手段による一定時間の報時が停止
    したときに、前記アラーム針運針用のアラームモータを
    動作させる針合せ制御部を有することを特徴とした請求
    の範囲第4項記載のアラーム時計。
  6. 【請求項6】前記針合せ制御部からの信号で早送りパル
    ス信号をアラーム針位置カウンタに供給し、かつ、アラ
    ーム制御部からの信号で計時パルス信号をアラーム針位
    置カウンタに供給することによって、報時手段の報時停
    止後アラーム針を現在時刻まで早送りするとともに、現
    在時刻到達後はアラーム針に通常運針を行なわせること
    を特徴とした請求の範囲第5項記載のアラーム時計。
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