JP3636099B2 - アラーム付電子時計、その操作方法、その制御プログラム - Google Patents

アラーム付電子時計、その操作方法、その制御プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アラーム付電子時計、その操作方法、その制御プログラムに関する。
【0002】
【背景技術】
近年においては、デジタル式電子時計だけでなく、アナログ電子時計(指針式電子時計)に対しても、クロノグラフ、アラーム、タイマー等の多機能付加の要求が強く、色々な多機能アナログ電子時計が商品化されている。
【0003】
これらの多機能アナログ電子時計におけるアラーム付電子時計では、各時針、分針、秒針等の時刻表示用の指針(基本時計用指針)の他に、アラーム時分針(アラーム用指針)を、文字盤の任意の位置、例えば6時位置や9時位置などに専用の小窓を設けて設定している。
【0004】
ところで、このような基本時計用指針の他にアラーム用指針を有する時計では、例えば、特公平7−104418号公報や、特許第2998749号公報に記載されているように、基本時計用指針の針合わせ等を行うリューズの他に、アラーム用指針を操作するための第2のリューズ(巻真)およびスイッチを設けていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなリューズなどの外部操作部材の数が増えると、その操作部材や切り替え機構のスペースを広く取らなければならず、ムーブメントの小型薄型化を阻害したり、レイアウトの自由度が低くなって設計が困難になるという問題があった。
【0006】
また、部品点数も多くなり、コストが増加するという問題もあった。
【0007】
本発明の目的は、リューズ等の外部操作部材の数を増加させる必要が無く、ムーブメントの小型薄型化を実現でき、レイアウト自由度も高めることができるとともに、コスト増加を抑えることができるアラーム付電子時計、その操作方法、その操作プログラムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のアラーム付電子時計は、複数のステップモータと、少なくとも現時刻を指示する基本時計用指針およびアラームセット時刻を指示するアラーム用指針を含みかつ前記各ステップモータで駆動される複数の指針と、前記現時刻を計数する現時刻カウンタと、前記アラームセット時刻を記憶するアラームカウンタと、アラーム鳴音手段と、アラーム用指針およびアラーム鳴音手段を制御するアラーム制御手段と、外部操作部材と、を備えるとともに、前記外部操作部材には、前記基本時計用指針を操作するリューズおよび少なくとも一つのスイッチが含まれ、このリューズは少なくとも0段目、1段目、2段目の3つの位置に変更可能に設けられ、前記アラーム制御手段は、前記リューズの3つの位置に対応して、前記アラームセット時刻が設定されておりかつ現時刻がアラームセット時刻に一致した際にアラームが鳴音するアラーム鳴音モードと、前記アラームセット時刻を設定するアラーム時刻セットモードと、前記アラーム用指針を前記現時刻に合わせるアラーム現時刻合わせモードとの3つのアラーム制御モードに切り替えられるとともに、前記リューズの位置に応じて前記各モードに切り替えられた際には、前記スイッチを操作することで前記切り替えられた各モードにおける操作が行われるように設定され、更に、前記アラームセット時刻が設定されたアラームセット状態では、前記アラーム用指針が前記アラームセット時刻を指示した状態で停止し、前記アラームセット状態でないアラーム非セット状態では、前記アラーム用指針が運針するように制御するアラーム針運針制御手段を有する、ことを特徴とするものである。
【0009】
この構成では、アラーム用指針の操作やアラームセット等を行うアラーム制御手段の各制御モードの切換を、基本時計用指針を操作するリューズによって行うようにしたので、従来のような第2のリューズを設ける必要がない。このため、アラーム用指針を有するアラーム付電子時計であっても、外部操作部材の数を少なくでき、その分、ムーブメントの小型薄型化が図れ、レイアウト自由度も高まり、コストも低減できる。特に、リューズは、切り替え機構などが付属するために、スイッチなどの他の外部操作部材に比べて広いスペースが必要となるため、リューズの数を削減すれば、スイッチを削減する場合に比べても、ムーブメントをより一層小型薄型化することができる。
さらに、外部操作部材としてリューズの他にスイッチを設けるので、リューズを所定の段に移動後、リューズ自身を回転させた場合には、カレンダ修正や基本時計の針合わせが行われ、スイッチを押すなどの操作を行った場合には、アラーム用指針の針合わせやアラーム時刻セット操作等が行われるようにすることができる。このため、時計の使用者は、各アラーム制御モードでの操作と基本時計等の操作とを明確に区別して操作でき、時間で区別する場合に比べて操作性を向上できる。
さらに、使用者は、アラーム用指針が基本時計と一致して運針しているかあるいは停止しているかで、アラームセット状態であるか否かを容易に判別できる。
【0010】
本発明のアラーム付電子時計において、前記リューズは、前記0段目が通常運針時の位置、前記1段目が前記基本時計用指針の日修正を行う位置、前記2段目が前記基本時計用指針の針合わせを行う位置であり、前記アラーム制御手段は、前記リューズが0段目に位置する際に前記アラーム鳴音モードに設定され、前記リューズが1段目に位置する際に前記アラーム時刻セットモードに設定され、前記リューズが2段目に位置する際に前記アラーム現時刻合わせモードに設定されることが好ましい。
【0011】
このように設定すれば、アラーム操作の中で頻度の高いアラーム時刻セット操作は、リューズを1段目に引き出した際に行い、頻度の低いアラーム現時刻合わせ操作は、2段目に引き出した際に行うようにしているので、アラーム操作の全体的な操作性を向上できる。
【0013】
本発明のアラーム付電子時計において、前記少なくとも1つのスイッチにより前記リューズの位置に応じた前記各モード毎の操作を行うために、前記アラーム制御手段は、前記リューズの位置を検出するリューズ位置検出部と、前記少なくとも1つのスイッチの状態を検出するスイッチ検出部と、前記リューズ位置検出部で検出したリューズ位置情報および前記スイッチ検出部で検出したスイッチ状態情報に基づいて前記各モードにおける操作を実行するアラーム制御部と、を備えることが好ましい。
【0014】
前述した各モード毎の操作を行うためのスイッチの数は、アラーム機能のみが追加されている場合には1つでもよいが、クロノグラフ機能等の他の機能も有する時計の場合には、2つのスイッチを設けることが好ましい。
【0017】
本発明のアラーム付電子時計において、前記アラーム制御手段は、前記アラームセット時刻が設定されたアラームセット状態では、前記アラーム用指針が前記アラームセット時刻を指示した状態で停止し、前記アラームセット状態でないアラーム非セット状態では、前記アラーム用指針が運針するように制御するアラーム針運針制御手段を有することが好ましい。
【0018】
ここで、アラーム非セット状態の運針としては、例えば現時刻に時差を持たせたワールドタイム機能用の運針でもよいが、前記アラーム用指針が基本時計と同じ時刻を表示するように運針制御することが好ましい。
【0019】
具体的には、前記アラーム針運針制御手段は、前記アラーム非セット状態では、前記アラーム用指針に前記基本時計用指針と同じ時刻を表示させるように運針制御することができる。
【0020】
このような構成にすれば、使用者は、アラーム用指針が基本時計と一致しているかあるいは運針しているかで、アラームセット状態であるか否かを容易に判別できる。特に、アラーム非セット状態時に、アラーム用指針が基本時計と同じ時刻を表示するようにすれば、アラームセット状態であるか否かをより一層容易に判別できる。
【0021】
本発明のアラーム付電子時計において、前記アラーム制御手段は、アラーム鳴音モード時であり、前記アラームセット時刻が設定されたアラームセット状態であり、かつ前記アラームカウンタと現時刻カウンタの内容が一致した際に、前記アラーム鳴音手段にアラームを鳴音させ、かつ前記アラーム非セット状態に切り替えるアラーム実行手段を有することが好ましい。
【0022】
このような構成にすれば、アラーム時刻になった際に、1度だけアラームを鳴らすワンタッチアラーム機能を容易に実現できる。
【0023】
本発明のアラーム付電子時計において、前記アラーム制御手段は、前記アラーム時刻セットモード時であり、かつ前記設定されたアラームセット時刻と前記現時刻とが不一致(各カウンタ内容が不一致)の場合には前記アラームセット状態に設定し、前記アラーム時刻セットモードであり、かつ前記設定されたアラームセット時刻と前記現時刻とが一致した場合には、前記アラーム非セット状態に設定するアラーム切替手段を有することが好ましい。
【0024】
このように構成すれば、アラームのセット及び非セットを、別のスイッチなどを操作して設定する必要が無く、その分、外部操作部材の増加を抑えることができる。
【0025】
本発明のアラーム付電子時計において、前記アラーム制御手段は、所定の操作により前記アラーム用指針の送り動作を早送り動作に切り替える早送り手段を有し、前記早送り手段は、前記アラーム時刻セットモード時であり、かつ前記アラーム用指針の早送り中であり、かつ設定中の前記アラームセット時刻と前記現時刻とが一致した場合、前記早送り手段による前記アラーム用指針の早送りを中止することが好ましい。
【0026】
このように構成すれば、例えば、アラーム非セット状態にするために、アラームセット時刻と現時刻とを一致させる場合に、アラーム用指針の早送り操作を行うだけで、アラームセット時刻と現時刻とが一致した時点で早送りが自動的に中止されるため、簡単にアラームセット時刻と現時刻とを一致させることができ、アラーム非セット状態への切り換え時の操作性も向上できる。
【0027】
本発明の操作方法は、複数のステップモータと、少なくとも現時刻を指示する基本時計用指針およびアラームセット時刻を指示するアラーム用指針を含みかつ前記各ステップモータで駆動される複数の指針と、前記現時刻を計数する現時刻カウンタと、前記アラームセット時刻を記憶するアラームカウンタと、アラーム鳴音手段と、アラーム用指針およびアラーム鳴音手段を制御するアラーム制御手段と、外部操作部材と、を備えたアラーム付電子時計の操作方法であって、前記外部操作部材として、前記基本時計用指針を操作可能かつ少なくとも0段目、1段目、2段目の3つの位置に変更可能なリューズおよび少なくとも一つのスイッチを用い、前記リューズの3つの位置に対応して、前記アラームセット時刻が設定されておりかつ現時刻がアラームセット時刻に一致した際にアラームが鳴音するアラーム鳴音モードと、前記アラームセット時刻を設定するアラーム時刻セットモードと、前記アラーム用指針を前記現時刻に合わせるアラーム現時刻合わせモードと、に切り替えるとともに、前記リューズの位置に応じて前記各モードに切り替えられた際に、前記スイッチを操作することで、前記切り替えられた各モードにおける操作を行い、
更に、前記アラームセット時刻が設定されたアラームセット状態では、前記アラーム用指針が前記アラームセット時刻を指示した状態で停止し、前記アラームセット状態でないアラーム非セット状態では、前記アラーム用指針が運針する、ことを特徴とする。
【0028】
この方法では、アラーム用指針の操作やアラームセット等を行うアラーム制御手段の各制御モードの切換を、基本時計用指針を操作するリューズによって行うので、アラーム付電子時計に従来のような第2のリューズを設ける必要がない。このため、アラーム用指針を有するアラーム付電子時計であっても、外部操作部材の数を少なくでき、その分、ムーブメントの小型薄型化が図れ、レイアウト自由度も高まり、コストも低減できる。特に、リューズは、切り替え機構などが付属するために、スイッチなどの他の外部操作部材に比べて広いスペースが必要となるため、リューズの数を削減すれば、スイッチを削減する場合に比べても、ムーブメントをより一層小型薄型化することができる。
さらに、外部操作部材としてリューズの他にスイッチを用いるので、リューズを所定の段に移動後、リューズ自身を回転させた場合には、カレンダ修正や基本時計の針合わせが行われ、スイッチを押すなどの操作を行った場合には、アラーム用指針の針合わせやアラーム時刻セット操作等が行われるようにすることができる。このため、時計の使用者は、各アラーム制御モードでの操作と基本時計等の操作とを明確に区別して操作でき、時間で区別する場合に比べて操作性を向上できる。
さらに、使用者は、アラーム用指針が基本時計と一致して運針しているかあるいは停止しているかで、アラームセット状態であるか否かを容易に判別できる。
【0029】
本発明の操作方法において、前記アラームセット時刻が設定されたアラームセット状態では、前記アラームセット時刻を指示した状態で前記アラーム用指針を停止させ、前記アラームセット状態でないアラーム非セット状態では、前記アラーム用指針に所定の運針を行わせることが望ましい。
【0030】
このようにすれば、使用者は、アラーム用指針が基本時計と一致しているかあるいは運針しているかで、アラームセット状態であるか否かを容易に判別できる。特に、アラーム非セット状態時に、アラーム用指針が基本時計と同じ時刻を表示するようにすれば、アラームセット状態であるか否かをより一層容易に判別できる。
【0031】
本発明の操作方法において、前記アラーム鳴音モードであり、前記アラームセット時刻が設定されたアラームセット状態であり、かつ前記アラームカウンタと現時刻カウンタの内容が一致した際に、前記アラーム鳴音手段にアラームを鳴音させ、かつ前記アラーム非セット状態に切り替えることが望ましい。
【0032】
このような構成にすれば、アラーム時刻になった際に、1度だけアラームを鳴らすワンタッチアラーム機能を容易に実現できる。
【0033】
本発明の操作方法において、前記アラーム時刻セットモードであり、かつ前記設定されたアラームセット時刻と前記現時刻とが不一致の場合には、前記アラームセット状態に設定し、前記アラーム時刻セットモードであり、かつ前記設定されたアラームセット時刻と前記現時刻とが一致した場合には、前記アラーム非セット状態に設定することが望ましい。
【0034】
このようにすれば、アラームのセット及び非セットを、別のスイッチなどを操作して設定する必要が無く、その分、外部操作部材の増加を抑えることができる。
【0035】
本発明の操作方法において、所定の操作により前記アラーム用指針の送り動作を早送り動作に切り替えるとともに、前記アラーム時刻セットモード時であり、前記アラーム用指針の早送り中であり、かつ設定中の前記アラームセット時刻と前記現時刻とが一致した場合、前記アラーム用指針の早送りを中止することが望ましい。
【0036】
このようにすれば、例えば、アラーム非セット状態にするために、アラームセット時刻と現時刻とを一致させる場合に、アラーム用指針の早送り操作を行うだけで、アラームセット時刻と現時刻とが一致した時点で早送りが自動的に中止されるため、簡単にアラームセット時刻と現時刻とを一致させることができ、アラーム非セット状態への切り換え時の操作性も向上できる。
【0037】
本発明の制御プログラムは、複数のステップモータと、少なくとも現時刻を指示する基本時計用指針およびアラームセット時刻を指示するアラーム用指針を含みかつ前記各ステップモータで駆動される複数の指針と、前記現時刻を計数する現時刻カウンタと、前記アラームセット時刻を記憶するアラームカウンタと、アラーム鳴音手段と、アラーム用指針およびアラーム鳴音手段を制御するアラーム制御手段と、前記基本時計用指針を操作可能かつ少なくとも0段目、1段目、2段目の3つの位置に変更可能なリューズおよび少なくとも一つのスイッチを含む外部操作部材と、を備えたアラーム付電子時計に組み込まれる制御プログラムであって、前記指針式電子時計に組み込まれたコンピュータに、前記リューズの3つの位置に対応して、前記アラームセット時刻が設定されておりかつ現時刻がアラームセット時刻に一致した際にアラームが鳴音するアラーム鳴音モードと、前記アラームセット時刻を設定するアラーム時刻セットモードと、前記アラーム用指針を前記現時刻に合わせるアラーム現時刻合わせモードと、に切り替える手順を実行させるとともに、前記リューズの位置に応じて前記各モードに切り替えられた際に、前記スイッチを操作することで、前記切り替えられた各モードにおける操作行う手順を実行させ、
更に、前記アラームセット時刻が設定されたアラームセット状態では、前記アラーム用指針が前記アラームセット時刻を指示した状態で停止し、前記アラームセット状態でないアラーム非セット状態では、前記アラーム用指針が運針する手順を実行させることを特徴とする。
【0038】
この制御プログラムによれば、アラーム用指針の操作やアラームセット等を行うアラーム制御手段の各制御モードの切換を、基本時計用指針を操作するリューズによって行うので、アラーム付電子時計に従来のような第2のリューズを設ける必要がない。このため、アラーム用指針を有するアラーム付電子時計であっても、外部操作部材の数を少なくでき、その分、ムーブメントの小型薄型化が図れ、レイアウト自由度も高まり、コストも低減できる。特に、リューズは、切り替え機構などが付属するために、スイッチなどの他の外部操作部材に比べて広いスペースが必要となるため、リューズの数を削減すれば、スイッチを削減する場合に比べても、ムーブメントをより一層小型薄型化することができる。
さらに、外部操作部材としてリューズの他にスイッチを用いるので、リューズを所定の段に移動後、リューズ自身を回転させた場合には、カレンダ修正や基本時計の針合わせが行われ、スイッチを押すなどの操作を行った場合には、アラーム用指針の針合わせやアラーム時刻セット操作等が行われるようにすることができる。このため、時計の使用者は、各アラーム制御モードでの操作と基本時計等の操作とを明確に区別して操作でき、時間で区別する場合に比べて操作性を向上できる。
さらに、使用者は、アラーム用指針が基本時計と一致して運針しているかあるいは停止しているかで、アラームセット状態であるか否かを容易に判別できる。
【0039】
本発明の制御プログラムにおいて、前記指針式電子時計に組み込まれたコンピュータに、前記アラームセット時刻が設定されたアラームセット状態では、前記アラームセット時刻を指示した状態で前記アラーム用指針を停止させ、前記アラームセット状態でないアラーム非セット状態では、前記アラーム用指針に所定の運針を行わせる手順を実行させることが望ましい。
【0040】
このようにすれば、使用者は、アラーム用指針が基本時計と一致しているかあるいは運針しているかで、アラームセット状態であるか否かを容易に判別できる。特に、アラーム非セット状態時に、アラーム用指針が基本時計と同じ時刻を表示するようにすれば、アラームセット状態であるか否かをより一層容易に判別できる。
【0041】
本発明の制御プログラムにおいて、前記指針式電子時計に組み込まれたコンピュータに、前記アラーム鳴音モードであり、前記アラームセット時刻が設定されたアラームセット状態であり、かつ前記アラームカウンタと現時刻カウンタの内容が一致した際に、前記アラーム鳴音手段にアラームを鳴音させ、かつ前記アラーム非セット状態に切り替える手順を実行させることが望ましい。
【0042】
このような構成にすれば、アラーム時刻になった際に、1度だけアラームを鳴らすワンタッチアラーム機能を容易に実現できる。
【0043】
本発明の制御プログラムにおいて、前記指針式電子時計に組み込まれたコンピュータに、前記アラーム時刻セットモードであり、かつ前記設定されたアラームセット時刻と前記現時刻とが不一致の場合には、前記アラームセット状態に設定し、前記アラーム時刻セットモードであり、かつ前記設定されたアラームセット時刻と前記現時刻とが一致した場合には、前記アラーム非セット状態に設定する手順を実行させることが望ましい。
【0044】
このようにすれば、アラームのセット及び非セットを、別のスイッチなどを操作して設定する必要が無く、その分、外部操作部材の増加を抑えることができる。
【0045】
本発明の制御プログラムにおいて、前記指針式電子時計に組み込まれたコンピュータに、所定の操作により前記アラーム用指針の送り動作を早送り動作に切り替えるとともに、前記アラーム時刻セットモード時であり、前記アラーム用指針の早送り中であり、かつ設定中の前記アラームセット時刻と前記現時刻とが一致した場合、前記アラーム用指針の早送りを中止する手順を実行させることが望ましい。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0047】
図1に示すように、アラーム付電子時計1は、通常の時刻表示を行う基本時計用指針としての時針11、分針12、小秒針13を備えている。小秒針13は、時計1の中心軸に対し文字盤の9時方向にずれた位置に配置されている。
【0048】
また、アラーム付電子時計1には、前記時針11、分針12と同軸上に配置され、1/5秒刻みのクロノグラフ秒表示を行う1/5秒CG針(1/5秒クロノグラフ針)15と、時計1の中心軸に対し12時方向にずれた位置に配置され、1分刻みのクロノグラフ分表示を行う分CG針(分クロノグラフ針)16とが設けられている。さらに、時計1には、時計1の中心軸に対し6時方向にずれた位置に配置されたアラーム時針17およびアラーム分針18が設けられている。
【0049】
また、アラーム付電子時計1には、外部操作部材であるリューズ5と、同じく外部操作部材であるAボタン(スイッチA、SWA)6およびBボタン(スイッチB、SWB)7とが設けられている。また、アラーム付電子時計1には、電子ブザー等の音響等を用いるアラーム19が内蔵されている。
【0050】
図2に示すように、各指針11〜13,15〜18は、4つのステップモータでそれぞれ駆動される。すなわち、前記時針11、分針12、小秒針13はステップモータM9で駆動され、分CG針16はステップモータM0で駆動され、1/5秒CG針15はステップモータMCで駆動され、アラーム分針18およびこれに連動するアラーム時針17はステップモータM6で駆動される。
【0051】
具体的には、これらの各ステップモータは、駆動パルス発生回路21〜24に所定のパルスを入力することで、各モータドライバ25〜28を介して駆動される(図3参照)。
【0052】
これらの各ステップモータによって各指針11〜18を駆動する駆動機構(輪列等)の構成は、特許第2998749号公報に開示された従来技術と同様のため、説明を省略する。
【0053】
これらの各ステップモータの駆動制御を行うために、アラーム付電子時計1には駆動制御回路20が内蔵されている。
【0054】
駆動制御回路20は、通常は水晶発振回路31(図3参照、詳細は後述)からの駆動信号に基づいて各ステップモータの駆動を行うものであり、ステップモータM9を介して時針11、分針12、小秒針13を駆動制御する基本指針駆動制御部201と、ステップモータM0を介して分CG針16を駆動する分CG針駆動制御部40と、ステップモータMCを介して1/5秒CG針15を駆動する1/5CG針駆動制御部50とを備えている。
駆動制御回路20はアラーム制御手段を兼ねており、アラーム制御部としてのアラーム針駆動制御部60を備え、ステップモータM6を介してアラーム用指針であるアラーム時針17およびアラーム分針18の調整を含むアラーム設定を行うとともに、所定の設定時刻にアラーム19を鳴音させる制御を行う。
駆動制御回路20は、時間表示を行う各指針11〜13,15〜18の調整を行うために、外部操作部材(リューズ5、Aボタン6、Bボタン7)の内の1つの操作によって修正対象とする指針を選択する指針選択手段202と、他の何れかの操作によって選択された指針の位置合わせを行う指針位置合わせ手段203とを備えている。
このような指針選択手段202および指針位置合わせ手段203の操作を行うために、アラーム付電子時計1にはスイッチ制御部70が内蔵されている。
【0055】
スイッチ制御部70は、外部操作部材(リューズ5、Aボタン6、Bボタン7)の操作を受付けるものであり、リューズ5の引き出し位置(0段目、1段目、2段目)を識別するリューズ位置検出部701と、Aボタン6の押込み操作を検出するスイッチA検出部702と、Bボタン7の押込み操作を検出するスイッチB検出部703と、を備えている。そして、スイッチ制御部70は、外部からの操作状況に応じた信号を駆動制御回路20に送り、各種調整等の操作が行われるようになっている。
従って、何れかの外部操作部材の操作(例えばリューズ5の引き出し)により、指針選択手段202が修正対象とする指針(分CG針16、1/5秒CG針15、アラーム時刻を示す指針17〜18)を選択し、他の外部操作部材の操作(例えばAボタン6の押込み)により指針位置合わせ手段203が選択した指針の調整等を行う。
【0056】
この際、どの指針が操作対象かを表すために、駆動制御回路20には選択対象表示手段204が設置されている。選択対象表示手段204は、例えば選択された指針を一回転させる等により、特別な表示手段を用いることなく操作対象が解るようになっている。
更に、指針選択手段202には選択切替手段206が設置され、調整する指針の選択にあたっては、選択対象の指針が同じ操作で順次切り替わるようになっている。
【0057】
また、指針選択手段202には標準選択手段205が設置され、通常の表示状態から指針の調整に入るための最初の選択時には、予め定められた特定の選択対象(例えばアラーム指針)を選択するようになっている。
なお、アラーム付電子時計1において、前述した駆動制御回路20の各部および各手段、スイッチ制御部70の各部は、例えば後述する論理回路を主体としたハードウェア的な構成としてもよい。この際、前述した各部および各手段は一部が他の部分等で兼用または共用されるようにしてもよい。一方、アラーム付電子時計1に機器組込用の小型コンピュータシステムを内蔵し、このコンピュータシステムで制御プログラムを実行させて前述した各部および各手段をソフトウェア的に実現するものであってもよく、このようなソフトウェア構成と前述した論理回路による構成との組合せとしてもよい。
次に、図3および図4の制御ブロック図を参照して、各ステップモータの具体的な駆動制御に関して説明する。
【0058】
各ステップモータの駆動制御回路20は、時間基準信号を出力する水晶発振回路(OSC)31を備えている。水晶発振回路31からの発振信号は、第1分周回路(DIV1)32、第2分周回路(DIV2)33で分周されて1Hzの信号とされ、駆動パルス発生回路21に入力される。
駆動パルス発生回路21では、前記1Hzの信号入力に対応してモータドライバ25に駆動パルスを出力し、ステップモータM9を駆動する。これにより、小秒針13は1秒分(1パルス分)移動する。また、分針12および時針11は、小秒針13の移動に連動して移動する。
なお、モータドライバ25は、ステップモータM9の回転検出も行い、その情報を駆動パルス発生回路21にフィードバックする。駆動パルス発生回路21は、ステップモータM9が非回転の場合には、再度駆動パルスを発生させてステップモータM9を回転駆動するようにされている。
第2分周回路33の出力信号1Hzは、論理緩急回路34にも入力されている。論理緩急回路34は、発振回路31で出力される時間基準信号の絶対時間からのズレについて補正するために、時間基準信号又は基本信号たる被分周信号(本実施形態では第1分周回路32の出力信号)を所定の補正周期(緩急周期)毎に必要な補正量(緩急量)だけ伸縮させるデジタル緩急を行うものであり、本実施形態では10秒毎に第1分周回路32に信号を出力するようにされている。
第1分周回路32の出力は、第3分周回路(DIV3)35にも入力されている。第3分周回路35は、5Hzの信号を出力し、この信号は1/5秒CG針駆動制御部50に入力される。
【0059】
また、後述するように、1/5秒CG針駆動制御部50からの1分毎のパルス信号は分CG針駆動制御部40に入力される。
さらに、前記論理緩急回路34から10秒毎に出力される信号は、分アラームカウンタ36にも入力されている。分アラームカウンタ36は、3ビットで6進のカウンタとされ、10秒毎の信号が6パルス入力される毎、つまり1分毎にパルス信号をアラーム制御手段であるアラーム針駆動制御部60に出力する。
そして、これらの各駆動制御部40,50,60からのパルス信号が前記駆動パルス発生回路22〜24に入力されて、各ステップモータの駆動を制御している。さらに、アラーム針駆動制御部60からは、アラーム鳴音手段であるアラーム音発生回路29にも信号が出力され、アラームドライバ30によってアラームを鳴らすようにされている。
分CG針駆動制御部40は、図4に詳述するように、分CGカウンタ41、分CG針0位置カウンタ42、第1ラッチ回路43、第1一致回路44、第1制御回路45を備えている。
【0060】
同様に、1/5秒CG針駆動制御部50は、1/5秒CGカウンタ51、1/5秒CG針0位置カウンタ52、第2ラッチ回路53、第2一致回路54、第2制御回路55を備えている。
さらに、アラーム針駆動制御部60は、現時刻カウンタである分・時アラームカウンタ61、アラームカウンタである分・時アラーム針0位置カウンタ62、第3ラッチ回路63、第3一致回路64、第3制御回路65とを備えている。なお、本実施形態では、第3ラッチ回路63は常時非ラッチ状態とされて必要ないが、アラーム針17,18の代わりに時CG針を設けた際にも兼用できるように残されている。
分・時アラームカウンタ61は、図5にも示すように、10ビットのカウンタで構成され、かつカウンタ値が「720」になるとリセット端子Rに信号を入力してカウンタをリセットする720進のカウンタとされている。従って、クロック入力に1分毎の信号が720パルス入力される毎に、つまり720分間(12時間)を計数可能とされている。このため、分アラームカウンタ36からの信号により、基本時計用指針11〜13と同じ時刻(現時刻)が、現時刻カウンタである分・時アラームカウンタ61にカウントされる。
【0061】
同様に、アラームカウンタである分・時アラーム針0位置カウンタ62も10ビット、720進のカウンタとされており、12時間の範囲内でアラームセット時刻を記憶することができるようにされている。
また、1/5秒CG秒カウンタ51は、9ビットのカウンタで構成され、かつカウンタ値が「300」になるとリセット端子Rに信号を入力してカウンタをリセットする300進のカウンタとされている。従って、クロック入力に5Hzの信号が300パルス入力される毎に、つまり1分間を計数可能とされている。そして、この1分毎に所定のパルス信号(CG1分)を前記分CGカウンタ41に出力している。同様に、1/5秒CG針0位置カウンタ52も9ビット、300進のカウンタとされている。
分CGカウンタ41は、6ビットで60進のカウンタとされている。従って、1分毎のパルス信号が60パルス入力される毎、つまり1時間の計数が可能とされている。分CGカウンタ41からは1時間毎にパルス信号が出力され、4ビット12進の12時間検出カウンタ37に入力されている。この12時間検出カウンタ37で12時間経過を検出した場合、つまりストップウォッチ(クロノグラフ)の計測時間が12時間になった場合には、自動的に計測をストップし、リセットを行い、各1/5秒CG針15、分CG針16をリセット状態に戻すようにされている。
【0062】
分CG針0位置カウンタ42は、分CGカウンタ41と同様に、6ビットで60進のカウンタとされている。
各制御回路45,55,65は、各カウンタ41,42,51,52,61,62が設定されたカウンタ値になった際にこれらをリセットするとともに、各一致回路44,54,64の出力やリューズ位置信号、SWA,SWB信号などに応じて各駆動パルス発生回路22〜24に所定のパルス信号(例えば128Hzのパルス信号)を出力するように構成されている。
【0063】
一例として、制御回路65は、図5に示すように、各カウンタ61,62が設定されたカウンタ値になった際にリセットするための、NORゲート81等からなるリセット処理部80と、フリップフロップ82やANDゲート83等からなり、一致回路64の出力やリューズ位置信号、SWA,SWB信号などに応じて駆動パルス発生回路22に所定のパルス信号(例えば128Hzのパルス信号)を出力する信号発生部85を備えて構成されている。
【0064】
他の制御回路45,55も同様の構成とされている。
また、リューズ5やAボタン(SWA)6、Bボタン(SWB)7の操作は、図3に示すように、スイッチ制御部70で検出される。そして、リューズ位置及び各スイッチ操作に応じて、リセット信号、スプリット信号、リューズ位置信号、0セット信号(0set1〜0set3)などが出力され、図7に示すような、各機能が実行されるように構成されている。
なお、リューズ5は、0段目(RM0)、1段目(RM1)、2段目(RM2)の3段階に引き出し可能とされ、その引き出し位置は、スイッチRM1およびスイッチRM2がオン状態であるかオフ状態であるかで検出される。すなわち、リューズ5が0段目の場合にはスイッチRM1,RM2ともにオフとされ(RM0がオン)、1段目の場合にはスイッチRM1のみがオンとされ、2段目の場合にはスイッチRM2のみがオンとされる。
【0065】
また、Aボタン6を押すとスイッチA(SWA)がオンされ、Bボタン7を押すとスイッチB(SWB)がオンされるように構成されている。
従って、図6に示すように、アラーム制御手段である駆動制御回路20において、アラーム制御部であるアラーム針駆動制御部60は、リューズ位置検出部701、スイッチA検出部703、スイッチB検出部704の操作情報に基づいて操作制御信号ALCOT1〜4および0set3を出力するものとなる。
なお、ALCOT1は、現時刻カウンタである分・時アラームカウンタ61をリセットするための信号であり、具体的には、アラーム付電子時計1の電池を交換した場合のようにシステムリセットが発生した際に、カウンタ61をリセットするように出力される。
また、ALCOT2は、信号発生部85から128Hzの早送りパルスを出力するか否かを制御する信号であり、リューズ5が2段目(アラーム現時刻合わせモード)に位置する際に、Hレベル信号となる。このため、アラーム現時刻合わせモードでは、カウンタ61,62の値が一致するまで、信号発生部85から128Hzの早送りパルスが出力されて、アラーム用指針17,18が早送りされ、一致すると停止するようにされている。
ALCOT3は、リューズ5が1段目(アラーム時刻セットモード)時に、Bボタン7(スイッチB)を押す度にHレベル信号を出力するものである。これにより、分・時アラーム針0位置カウンタ62をカウントアップするとともに、アラーム用指針18が1分進められる。なお、アラーム制御部69は、後述するように、Bボタン7を押し続けた場合には、ALCOT3を128Hz程度の早送りパルスとして出力するようにされている。
ALCOT4は、リューズ5が2段目(アラーム現時刻合わせモード)に位置する際に、Bボタン7(スイッチB)を押す度にHレベル信号を出力するものである。これにより、分・時アラーム針0位置カウンタ62の値を変えずに、アラーム用指針17,18のみを1分ごと進めることができ、アラーム用指針17,18の現時刻合わせ処理を行った際に、指針17,18のずれを調整するために用いられる。
0set3は、後述するように、リューズ5が2段目(アラーム現時刻合わせモード)に位置する際に、Aボタン6(スイッチA)を押して、アラーム現時刻合わせモードが選択された際に1パルスのみ出力されるものである。
次に、本実施形態における動作を説明する。
【0066】
(リューズ回転機能)
リューズ5の回転機能は、通常の時計と同様であり、図7に示すように、0段目では回転させてもフリーであり、1段目では右回転で日修正が行われ、2段目では時針11、分針12、小秒針13の基本時計の針合わせが行われる。
(クロノグラフスタート、ストップ)
リューズ5が0段目の時、初期状態では、第3分周回路35、各カウンタ41,51はスイッチ制御部70からリセット信号が入力されてリセット状態とされている。そして、Aボタン6(SWA)を押すと、そのリセット状態が解除されてクロノグラフ機能がスタートする。
すると、第3分周回路35から5Hzの信号が1/5秒CG秒カウンタ51に入力され、カウンタ51のカウンタ値は、1/5秒毎に1つずつアップする。カウンタ51のカウンタ値が1つ増えると、ラッチ状態にされていない第2ラッチ回路53は、カウンタ51の値をそのままスルーする。そして、第2ラッチ回路53と1/5秒CG針0位置カウンタ52の値を比較する第2一致回路54では、値が不一致になるために、その出力COUT2からはHレベル信号が出力される。第2制御回路55には、第3制御回路65の信号発生部85と同じものが設けられており、この信号発生部85のフリップフロップ82にHレベル信号が入力されることで、フリップフロップ82の出力QがHレベル信号となり、ANDゲート83、ORゲート84を介して128Hzのパルス信号が出力される。
このパルス信号は、カウンタ52のクロック入力に入力されるとともに、駆動パルス発生回路23に送られる。カウンタ52は、信号入力によってカウンタ値が1アップし、第2ラッチ回路53の値と一致するため、出力COUT2はLレベル信号に変化し、フリップフロップ82の出力QもLレベル信号となり、128Hzのパルス信号の出力が停止する。すなわち、128Hzのパルス信号は1パルス分のみ出力され、この信号が入力される駆動パルス発生回路23によって、1/5秒CG針15が1パルス分移動する。
以上の動作を繰り返すことで、1/5秒CG針15は1/5秒ごとに移動し、300パルスつまり1分で1周する。なお、1/5秒CG針15は1パルス毎に、角度(360/300)度、つまり1.2度の角度で移動する。
【0067】
また、分CG針駆動制御部40では、分CGカウンタ41に1/5秒CG秒カウンタ51から1分ごとにパルス信号が入力されてカウンタ52との値が不一致になり、1/5秒CG針駆動制御部50と同様の処理によって分CG針16が1パルス分移動する。なお、分CG針16はCG1分が60パルス入力されると、つまり1時間で1周するため、1パルス毎に(360/60)度、つまり6度の角度で移動する。
【0068】
そして、再度Aボタン6を押すと、クロノグラフはストップする。
(スプリット、スプリット解除)
クロノグラフのスタート後、Bボタン7を押すとスプリット状態になる。この状態では、ラッチ回路43,53がラッチ状態とされてその出力値がラッチ時に維持される。このため、各カウンタ42,52の値とも一致した状態に維持され、各1/5秒CG針15、分CG針16は停止状態となる。但し、各カウンタ41,51にはパルス信号の入力が継続するため、各カウンタ値は加算され続ける。
ここで、再度Bボタン7を押してスプリットを解除すると、各カウンタ41,51つまりラッチ回路43,53の値と、カウンタ42,52の値とはそれぞれラッチ状態の経過時間分だけ差がある。このため、その差が一致するまで、各カウンタ42,52には128Hzの早送りパルスが入力される。この早送りパルスは、駆動パルス発生回路23,24にも入力され、前記各カウンタ41,51とカウンタ42,52との値が一致するまでは、各1/5秒CG針15、分CG針16が早送りされ、現在の各カウンタ41,51で指示される経過時間となる位置まで移動する。その後は、通常のクロノグラフ機能の移動に戻る。これにより、スプリットとその解除が行われる。
(クロノグラフリセット)
クロノグラフがストップしている状態で、Bボタン7を押すとクロノグラフがリセットされる。リセット状態になると、各カウンタ41,51がリセットされて「0」となり、各針15,16は、各カウンタ42,52がカウンタ値「0」となるまで、128Hzの早送りパルスで早送りされ、0位置に戻る。
[アラーム処理]
次に、アラーム制御手段であるアラーム針駆動制御部60におけるアラーム処理時の動作に関して図8および図9のフローチャートをも参照して説明する。
【0069】
(1)通常運針
アラーム用指針17,18は、アラーム非セット状態であって、リューズ5が0段目または1段目の場合には、分アラームカウンタ36からの固定パルスで1分周期で駆動され、基本時計用指針11,12と同様に現時刻を表示する。これらの分アラームカウンタ36ないしアラーム針駆動制御部60によりアラーム用指針運針制御手段601の機能が実現されている。なお、リューズ5を2段目にした場合には、指針11,12と同様に、指針17,18も停止する。このため、リューズ5を2段目から0,1段目に解除した場合には、指針18は解除の1分後から固定パルスで駆動される。
(2)ワンタッチアラーム機能
本実施形態では、以下のような処理で、ワンタッチアラーム機能を実現している。
【0070】
(リューズ位置検出)
アラーム処理では、図8,9に示すように、まず、リューズ位置検出部66によってリューズ5の位置をチェックする。すなわち、まず、リューズ5が0段目(RM0がオン)であるか否かのチェック(ステップ1、以下ステップを「S」と略す)し、RM0がオフの場合には、リューズ5が1段目(RM1がオン)であるか否かのチェック(S11)を行う。なお、S11でオフ、つまり、RM0及びRM1の両方ともオフの場合はリューズ5が2段目にあると判断する。
(アラーム鳴音モード)
リューズ5が0段目(アラーム鳴音モード)の場合には、続いて「フラグ1=1」であるかをチェックする(S2)。ここで、フラグ1は、後述するアラーム時刻セットモードにおいてアラームセット時刻が設定された際に設定されるフラグであり、アラームセット中であれば「1」を示すものである。従って、フラグ1が「1」でなければ、何ら処理せずにアラーム処理(リューズ位置検出)に戻る。
「フラグ1=1」の場合には、分・時アラームカウンタ61と分・時アラーム針0位置カウンタ62の内容が一致しているかを判定する(S3)。すなわち、アラームセット時刻を設定した後、リューズ5を0段目に押し込んで通常の運針状態にすると、カウンタ61には分アラームカウンタ36から1分毎にパルス信号が入力されるため、現時刻に対応する値に変化する。一方、第3一致回路64が不一致であっても、第3制御回路65から駆動パルス発生回路22やカウンタ62にはパルス信号が出力されず、カウンタ62の値や指針17,18は同じ状態(停止状態)に維持される。
そして、カウンタ61の値がカウンタ62に一致して第3一致回路64から一致信号が出力されると(S3)、フラグ1が0とされてアラーム非セット状態に戻されるとともに(S4)、アラーム音発生回路29に信号が発せられてアラームが所定時間、例えば20秒間鳴る(S5)。
このように、フラグ1=0に戻しているので、再度、アラームセット時刻を設定しなければアラームが鳴音しないため、ワンタッチアラーム機能が実現される。従って、S4の処理を行わなければ、12時間後に、再度アラームセット時刻と現時刻とが一致した際にもアラームが鳴音するデイリーアラーム機能を実現できる。これらのカウンタ61、カウンタ62、第3一致回路64、第3制御回路65によりアラーム実行手段602の機能が実現されている。
(アラーム鳴り止め)
なお、アラームの鳴音中に、Aボタン(SWA)6、Bボタン(SWB)7のいずれかが押された場合や、リューズ5が1段目、2段目に移動された場合には、20秒間経過する前であっても、鳴音が停止される。
(アラーム時刻セットモード)
S11でRM1がオン(S11)であり、リューズ5が1段目の場合には、アラーム時刻セットモードに移行する。このアラーム時刻セットモードでは、まず、Bボタン7が押されているか、つまりSWBがオンであるか否かをスイッチB検出部68で検出する(S12)。
【0071】
ここで、SWBがオンの場合、「早送F1=1」であるか否かを検出する(S13)。「早送F1」は、現在、アラーム時分針17,18が早送り中であるか否かを判断するフラグであり、後述するように、Bボタン7を所定時間(例えば1〜2秒)以上押し続けることで、「早送F1=1」つまり早送り中に設定される。
早送F1が「1」でない場合には、「フラグ2=1」であるか否かを検出する(S14)。「フラグ2」はBボタン7が最初に押された際に「1」にセットされ(S15)、押されていない場合、つまりS12でSWBがオフの場合に、「0」に戻される(S16)。すなわち、Bボタン7が押し続けられているか否かの判別に用いられるものである。従って、S14において、フラグ2が「1」で無い場合に、S15で「フラグ2=1」とされる。
続いて、アラーム分針18を1分進め(S17)、「フラグ1=1」としてアラームセット状態に設定する(S18)。
【0072】
ここで、分・時アラームカウンタ61と分・時アラーム針0位置カウンタ62の内容が一致しているかを判定する(S19)。一致していなければ、アラーム処理に戻る。
また、S14で「フラグ2=1」の場合、つまりBボタン7が押し続けられている場合、Bボタン7が所定時間(例えば1〜2秒)以上押し続けられているか否かを検出する(S20)。そして、所定時間以上押し続けられていれば、「早送F1=1」とされ、早送り中に設定される(S21)。
【0073】
この「早送F1」は、S12でSWBがオフされると、「0」に戻される(S22)。このため、Bボタン7が押し続けられていると、早送F1が「1」のままであるから、S13では「Y」とされ、分針18の1分ごとの進み(S17)が繰り返されて、アラーム時分針17,18は早送りされる。
そして、S19で各カウンタ61,62の内容が一致した場合、つまりアラーム時分針17,18が基本時計用指針11,12と一致した場合には、アラームセットのフラグ1を「0」にリセットしてアラーム非セット状態とし(S23)、早送F1も「0」にリセットして早送り処理も終了する(S24)。これらにより早送り手段604の機能が実現されている。
従って、アラーム時刻セットモードでは、リューズ5を1段目に引き出した状態(RM1がオン)で、Bボタン(SWB)7を押す毎に、パルス信号ALCOT3が駆動パルス発生回路22(信号COT6INとして入力)および分・時アラーム針0位置カウンタ62に入力され、各指針17,18およびカウンタ62の値が変化し、アラーム時刻セット状態(フラグ1=1)になる。このBボタン7を押す操作を、各指針17,18がアラームを設定したい時刻に移動するまで行うことで、アラーム時刻セットが行われる。
また、RM1がオンの状態で、Bボタン7を押し続けると、パルス信号ALCOT3が早送りパルスとなって入力され、各指針17,18が早送りされる。そして、各指針17,18が現時刻に一致すると、その早送り(運針)は停止し(早送F1=0)、アラームセットも解除される(フラグ1=0)。さらに、Bボタン7を押すと、指針17,18が再度移動し、アラーム時刻セット操作が継続される。
なお、リューズ5が1段目にある時に、アラームセット時刻(カウンタ62の値)とアラーム現時刻(カウンタ61の値)が一致しても、アラームの鳴音は行われない。
【0074】
また、リューズ5が1段目にある時は、指針17,18も基本時計用指針11〜13と同様に通常運針を行うが、一旦、Bボタン(SWB)7が押されてアラーム時刻セット(フラグ1=1)になると、指針17,18は通常運針を停止し、Bボタン(SWB)7によって移動するようになる。
【0075】
但し、Bボタン(SWB)7のワンプッシュによる1分毎の進みや、押し続けによる加速修正中に、アラームセット時刻とアラーム現時刻とが一致してフラグ1=0となり、アラーム非セット状態になれば、通常運針を再開する。
(アラームの解除)
上記でも一部説明したが、アラームの解除は、アラームセット中にアラームセット時刻とアラーム現時刻とが一致した場合、アラームが鳴音された場合(途中で鳴り止めされた場合も含む)、リューズ5が2段目に移動された場合に、アラーム非セット状態にされるようになっている。これらによりアラーム切替手段603の機能が実現されている。
(3)位置合わせ操作:指針選択操作
S11が「N」の場合、つまり、リューズ5が2段目に引き出されている場合には、図9に示す位置合わせモードでの処理が行われる。
【0076】
本実施形態では、位置合わせモードにおいては、アラーム現時刻合わせモード、分CG0位置合わせモード、1/5秒CG0位置合わせモードの3つのモードを、Aボタン6を押すことで切り替えられるようにされている。
(アラーム現時刻合わせモード)
すなわち、S11が「N」の場合には、まずAボタン6が押されているか、つまりSWAがオンであるか否かが検出される(S31)。ここで、SWAがオンの場合、Aボタン6が所定時間(例えば1〜2秒)以上押されているかを判定する(S32)。そして、所定時間以上押されている場合、つまり操作者が明示的にAボタン6を押してモード切替を行おうとしている場合には、モードの切換を行う(S33)。具体的には、リューズ5を2段目に引き出すと、最初にアラーム現時刻合わせモードとなり、その後、Aボタン6を1〜2秒間押して離す度に、分CG0位置合わせモード、1/5秒CG0位置合わせモード、アラーム現時刻合わせモードの3つのモードに順次切り替わる。
一方、S31で「N」の場合には、アラーム現時刻合わせモード(AL現モード)であるかを判定する(S34)。
【0077】
アラーム現時刻合わせモードである場合には、まず、カウンタ61とカウンタ62との値が一致しているかが判定され(S35)、一致していない場合(指針17,18が現時刻を表示していない場合)には、各カウンタ61,62の値が一致するまで、アラーム時分針17,18が早送りされる(S36)。
アラームセット時刻の設定は、分・時アラーム針0位置カウンタ62に設定されるが、本実施形態において、この設定値は、現時刻のデータがセットされる分・時アラームカウンタ61との相対値で設定される。このため、アラームをセットする場合には、まず、アラーム時針17、アラーム分針18を、現時刻に一致させる必要がある。このため、アラーム現時刻合わせモードに移行すると、ALCOT2がHレベル信号となり、カウンタ61の値にカウンタ62の値が一致するまで、そのカウンタ値の差に応じた早送りパルスが出力され、ステップモータM6が駆動される。
そして、カウンタ61とカウンタ62の値が一致すると、フリップフロップ82の出力QがLレベル信号となり、128Hzのパルス信号の出力が停止し、指針17,18も停止する。この際、現時刻とアラーム現時刻の指針表示が同一でない場合には、Bボタン7でアラーム現時刻が現時刻に合うように修正する。このBボタン7での操作は、前記アラーム時刻セットモードの時と同じであり、1回押す毎に信号ALCOT4が1パルス毎出力し、カウンタ62の値を変えることなく、アラーム分針18が1分ずつ進み、押し続けると早送りされるようにされている。
すなわち、Bボタン7(SWB)がオンされているかを判定し(S37)、オンされている場合には、「早送F2=1」であるか否かを検出する(S38)。「早送F2」は、現在、アラーム時分針17,18が早送り中であるか否かを判断するフラグである。
早送F2が「1」でない場合には、「フラグ3=1」であるか否かを検出する(S39)。「フラグ3」はアラーム現時刻合わせモードにおいて、Bボタン7が最初に押された際に「1」にセットされ(S40)、押されていない場合、つまりS37でSWBがオフの場合に、「0」に戻される(S41)。すなわち、Bボタン7が押し続けられているか否かの判別に用いられるものである。S40で「フラグ3=1」とされると、続いて、アラーム分針18を1分進め(S42)、アラーム処理に戻る。
また、S39で「フラグ3=1」の場合、つまりBボタン7が押し続けられている場合、Bボタン7が所定時間(例えば1〜2秒)以上押し続けられているか否かを検出する(S43)。そして、所定時間以上押し続けられていれば、「早送F2=1」とされ、早送り中に設定される(S44)。
この「早送F2」は、S37でSWBがオフの場合に、「0」に戻される(S45)。このため、Bボタン7が押し続けられていると、早送F2が「1」のままであるから、S38では「Y」とされ、分針18の1分ごとの進み(S42)が繰り返されて、アラーム時分針17,18は早送りされる。
(分CG0位置合わせモード、1/5秒CG0位置合わせモード)
一方、S34において「N」の場合には、分CG0位置合わせモードであるかを判定し(S51)、分CG0位置合わせモードであれば分CG0位置合わせ処理を行い(S52)、分CG0位置合わせモードでなければ、1/5秒CG0位置合わせ処理を行う(S53)。
分CG0位置合わせモードや、1/5秒CG0位置合わせモードに移行すると、各カウンタ42,52のクロック入力にワンショットのHレベル信号(0set2,0set1)が入力される。すると、カウンタ41,51つまりラッチ回路43,53の値と同一であったカウンタ42,52の値が「+1」され、ラッチ回路43,53の値と不一致になり、各カウンタ42,52の値がラッチ回路43,53の値に一致するまで、つまり分CG針16、1/5秒CG針15が1周するまで早送りされる。
なお、アラーム現時刻合わせモード(リューズ5を2段目に引き出した直後の第1回目以外)に切り替わったときも、0set3の出力がカウンタ62に入力されることで、アラーム時針17およびアラーム分針18(720パルスで時針17は1周、分針18は12周)も各々早送りされる。
【0078】
これにより、操作者は現在、どの指針15〜18が選択対象とされているかを容易に視認できるようにされている。
(位置合わせ操作:指針セット操作)
各指針15,16が選択された後、Bボタン7を押すと、その打鍵回数分のパルス信号が各モードで選択された指針15,16の駆動パルス発生回路22,23に入力され、各指針を1パルス分毎、移動して修正することができる。これにより、1/5秒CG針15および分CG針16は0位置(通常、時計の12時方向)に対する位置ズレの修正が行われる。
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。
【0079】
(1) アラーム制御手段の各制御モードの切換を、基本時計用指針11〜13を操作するリューズ5によって行っているので、従来のような第2のリューズを設ける必要がなく、アラーム用指針17,18を有するアラーム付電子時計1であっても、外部操作部材の数を少なくできる。
このため、ムーブメントの小型薄型化が図れ、レイアウト自由度も高まり、コストも低減できる。さらに、リューズは、切り替え機構などが付属するために、スイッチなどの他の外部操作部材に比べて広いスペースが必要となるため、リューズの数を削減すれば、スイッチを削減する場合に比べても、ムーブメントをより一層小型薄型化することができる。
また、ムーブメント内のスペースに余裕ができるため、ステップモータや指針、センサ等を適宜組み込んで、クロノグラフ機能、高度計等のセンサ機能等のアラーム機能以外の様々な機能を組み込むことができる。このため、多機能の時計を大型化することなく実現することができる。
(2) リューズ5の0段目でアラーム鳴音モードとなり、1段目でアラーム時刻セットモードとなり、2段目でアラーム現時刻合わせモードとなるように設定しているので、これらの中で頻度の高いアラーム鳴音モードおよびアラーム時刻セットモードを容易に切り替えることができ、アラーム操作の全体的な操作性を向上できる。
(3) リューズ5の他にBボタン7を設け、アラーム制御モードにおける各操作を、Bボタン7を押すことで行うようにしたので、時計1の使用者は、各アラーム制御モードでの操作と基本時計等の操作とを明確に区別して操作でき、リューズ5を、基本時計用指針11〜13の操作用とアラーム制御用とで兼用していても、操作性を向上できる。
(4) また、Bボタン(SWB)7は、他の1/5秒CG針15、分CG針16の針合わせにも共通して利用されるため、外部操作部材の増加を抑えることができ、多機能な時計であっても小型薄型化を実現できる。その上、Bボタン7を押した際の動作は、選択された各指針15〜18が送られる点で各モードにおいて共通しているため、操作者にとって分かりやすく、外部操作部材の数が少なくても操作性を向上できる。
【0080】
さらに、Bボタン7を所定時間以上押し続けることで、各指針15〜18が早送りされるように構成されているため、操作性を向上でき、かつ操作時間を短縮することができる。
(5) Aボタン6は、各位置合わせモードの切換にのみ利用されているので、この点でも、ボタン操作を容易に把握できて操作性を向上できる。
【0081】
すなわち2つのボタン6,7の内、ボタン6は指針の選択機能、ボタン7は選択した指針の位置合わせ機能と各ボタン6,7の機能が決まっているため、利用者が理解しやすく、操作性を向上できる。
(6) アラーム非セット状態時には、アラーム用指針17,18が基本時計と一致して運針し、アラームセット時には、アラーム用指針17,18はアラームセット時刻で停止しているようにしたので、アラームセット状態であるか否かを容易に判別できる。特に、アラーム非セット状態時に、アラーム用指針が基本時計と同じ時刻を表示するようにしているため、アラームセット状態であるか否かをより一層容易に判別できる。
(7) アラームが鳴音した際に、フラグ1=0(S4)としてアラーム非セット状態に切り替えるようにしているので、ワンタッチアラーム機能を容易に実現できる。
【0082】
また、このS4を無くすことで、デイリーアラーム機能を簡単に実現することができる。このため、ワンタッチアラーム機能とデイリーアラーム機能とを切り替えて利用できるようにすることも簡単に設定できる。
(8) アラーム時刻セットモード時に、アラームセット時刻と現時刻とが不一致の場合にはアラームセット状態に設定し、アラームセット時刻と現時刻とが一致した際には、アラーム非セット状態に設定しているので、アラームのセット及び非セットを、別のスイッチなどを操作して設定する必要が無く、外部操作部材の増加を抑えることができる。
(9) アラーム非セット状態にするために、アラームセット時刻と現時刻とを一致させる場合に、アラーム用指針の早送り操作を行うだけで、アラームセット時刻と現時刻とが一致した時点で早送りが自動的に中止されるため、簡単にアラームセット時刻と現時刻とを一致させることができ、アラーム非セット状態への操作性も向上できる。
(10) 1つの外部操作部材であるAボタン6で修正する指針を選択し、他の1つの外部操作部材であるBボタン7で選択した指針の位置合わせを行うことができるため、修正対象となる指針15〜18の数(ステップモータの数)が3つ以上であっても、2つのボタン6,7で各指針15〜18の位置合わせを行うことができる。従って、指針(ステップモータ)が増えても外部操作部材の数を増やす必要が無く、この点でもムーブメントを小型薄型化でき、コストも低減できる。
(11) 指針の位置合わせ操作は、リューズ5を2段目に引き出した際に行われるようにしたので、リューズ5を他の引き出し位置に移動して位置合わせ操作を続行する必要が無く、操作性を向上することができる。
【0083】
さらに、リューズ5が他の引き出し位置(0段目や1段目)に設定されている際に、各ボタン6,7には、クロノグラフのスタート、ストップ、アラームセット等の他の機能を設定でき、ボタン6,7を増やすことなく、多くの機能を実現することができる。
その上、リューズ5を明示的に2段目に移動した場合のみ、前記指針選択や指針修正機能が働くため、誤操作を少なくでき、利用者にとって扱いやすい時計にすることができる。特に、リューズ5の2段目は、時針11、分針12、小秒針13の基本時計の針合わせを行う位置でもあるため、各指針11〜13,15〜18の位置合わせを、リューズ5の2段目という1つの引き出し位置で共用して行うことができ、利用者にとって覚え易くすることができる。このため、指針の修正操作という、頻度の少ない操作であっても、その操作性を向上できる。
(12) また、修正対象の指針15〜18を選択した際に、その指針15〜18が1周回転するようにしたので、選択された指針を容易に把握できて修正作業を効率よく行うことができる。
【0084】
さらに、指針を1周させるには、各カウンタ42,52,62にパルス信号を1つ入力するだけでよいため、駆動制御が簡単になり、かつコスト増加も抑えることができる。
(13) リューズ5を2段目に引き出すだけで、アラーム時針17、アラーム分針18が自動的に選択されるため、指針の選択操作を少なくでき、修正時の操作性を向上できる。
【0085】
(14) さらに、最初に選択される修正対象を修正頻度の高いアラーム針17,18にしたので、修正操作を非常に効率化できる。
なお、本発明は各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は、本発明に含まれるものである。
【0086】
例えば、前記実施形態では、リューズ5でアラーム制御モードを切り替え、Bボタン7を押して各指針17,18の移動を行っていたが、例えば、リューズ5の位置を切り替えた後、一定時間経過前にリューズ5を操作すると日修正や基本時計用指針11〜13の針合わせ操作が行われ、一定時間経過後にリューズ5を操作すると、アラーム時分針17,18のセットや位置合わせ操作が行われるようにしてもよい。但し、Bボタン7で操作した方が、操作が分かりやすいメリットがある。
また、アラーム機能のみを有する時計の場合には、リューズ5以外の外部操作部材としては、1つのスイッチを設ければよい。要するに、リューズ5を2段目に移動した際の位置合わせモードで、モード切替が必要な場合には、2つのスイッチ6,7を設ければよいが、モード切替が不要であれば、1つのスイッチを設ければよい。
さらに、前記実施形態では、アラーム時分針17,18は、アラーム非セット状態では、通常運針を行うようにしていたが、ワールドタイム機能を組み込み、アラーム非セット状態では、所定の都市や国の時刻をアラーム時分針17,18で表示するようにしてもよい。
さらに、前記アラーム付電子時計1では、クロノグラフ機能とアラーム機能とを組み込んでいたが、ワールドタイム機能や高度計等の他の機能を新たに組み込んでもよいし、クロノグラフ機能の代わりに他の機能を組み込んでもよく、要するにアラーム機能さえ組み込んでおけば、他に組み込む機能は実施にあたって適宜設定すればよい。例えば、指針によって値を表示するセンサ機能としては、高度計、水深計、圧力計(水圧等)、太陽電池やボタン電池等の充電(残存)電力量の測定器、電波時計等における受信電波強度の測定器等の各種センサ機能を適宜選択して組み込むことができる。特に、本発明では、ボタン6,7等の外部操作部材の数を抑えることができるため、その分、多くの機能を組み込むことができる。
また、リューズ5の引き出し位置と、3つのアラーム制御モードの関係は、前記実施形態に限らない。例えば、クロノグラフ機能が組み込まれていなければ、0段目をアラーム時刻セットモードにしたりすることもできる。但し、基本時計用指針11〜13の操作モードなどを考慮すると、前記実施形態の設定が最も好ましい。
さらに、各アラーム制御モードでの動作は、図8および図9のフローチャートに記載されたものに限らない。例えば、アラーム時刻セットモードにおいては、アラームセット時刻と現時刻とが一致した際に、アラームセットを解除していたが、他のAボタン6等を操作することで、セット状態と非セット状態との切り替えを行えるようにしてもよい。要するに、各動作は、外部操作部材の数などに応じて適宜設定すればよい。
また、リューズ5以外の外部操作部材としては、押しボタン6,7に限らず、1方向に倒すレバータイプや、円盤状のダイヤル式のものなどでもよく、外部操作部材の具体的な構造や形状などは、時計のデザインなどに応じて適宜設定すればよい。
本発明を実現する主要な機能であるアラーム針駆動制御部60、および関連するスイッチ制御部70、分CG針駆動制御部40、1/5秒CG針駆動制御部50などについては、図5および図6に示すような各種論理素子等のハードウェアで構成されたものに限らず、指針式電子時計1内にCPU(中央処理装置)、メモリ(記憶装置)等を備えたコンピュータを設け、このコンピュータに所定のプログラムを組み込んで前記各機能を実現させるように構成してもよい。
例えば、指針式電子時計1内にCPUやメモリを配置してコンピュータとして機能できるように構成しておき、インターネット等の通信手段やCD−ROM、メモリカード等の記録媒体を介して、本発明に基づく制御プログラムをインストールすることができる。そして、このインストールされたプログラムでCPU等を動作させて、分CG針駆動制御部40、1/5秒CG針駆動制御部50、アラーム針駆動制御部60、スイッチ制御部70などの各機能を実現させるようにしてもよい。
この際、指針式電子時計1内に制御プログラムをインストールするには、その電子機器にメモリカードやCD−ROM等を直接差し込んで行ってもよいし、これらの記憶媒体を読みとる機器を外付けで電子機器に接続してもよい。さらには、LANケーブル、電話線等を電子機器に接続して通信によってプログラムを供給しインストールしてもよいし、外部からの無線通信によって内部の受信機およびメモリに制御プログラムを供給してインストールしてもよい。
このように、記録媒体やインターネット等の通信手段で提供される本発明の制御プログラムを指針式電子時計に組み込めば、前記実施形態に説明した修正操作機能をソフトウェアにより提供できるため、機能の変更等が容易である。更に、既に市場に提供された時計についてもプログラム差替え等により機能改訂を容易に行うことができる。
【0087】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明のアラーム式電子時計によれば、リューズ等の外部操作部材の数を増加させる必要が無く、ムーブメントの小型薄型化を実現でき、レイアウト自由度も高めることができるとともに、コスト増加を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるアラーム付電子時計の文字盤部分を示す正面図である。
【図2】本実施形態のアラーム付電子時計の制御系を示すブロック図である。
【図3】本実施形態の駆動制御回路の構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態の駆動制御回路の要部を示すブロック図である。
【図5】本実施形態のアラーム針駆動制御部の構成を示すブロック図である。
【図6】本実施形態のアラーム針駆動制御部の機能ブロックを示す図である。
【図7】本実施形態のアラーム付電子時計の機能の操作方法を示す図である。
【図8】本実施形態におけるアラーム針駆動制御部の処理を示すフローチャートである。
【図9】図8のフローチャートの続きを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 アラーム付電子時計
5 外部操作部材であるリューズ
6 外部操作部材であるAボタン(スイッチA)
7 外部操作部材であるBボタン(スイッチB)
11 時針
12 分針
13 小秒針
15 1/5秒CG針
16 分CG針
17 アラーム時針
18 アラーム分針
19 アラーム
20 アラーム制御手段を兼ねる駆動制御回路
201 基本指針駆動制御部
202 指針選択手段
203 指針位置合わせ手段
204 選択対象表示手段
205 標準選択手段
206 選択切替手段
21〜24 駆動パルス発生回路
25〜28 モータドライバ
29 アラーム音発生回路
30 アラームドライバ
31 水晶発振回路
34 論理緩急回路
36 分アラームカウンタ
37 12時間検出カウンタ
40 分CG針駆動制御部
41 分CGカウンタ
42 分CG針0位置カウンタ
43 第1ラッチ回路
44 第1一致回路
45 第1制御回路
50 1/5秒CG針駆動制御部
51 1/5秒CGカウンタ
52 1/5秒CG針0位置カウンタ
53 第2ラッチ回路
54 第2一致回路
55 第2制御回路
60 アラーム制御部であるアラーム針駆動制御部
61 分・時アラームカウンタ
62 分・時アラーム針0位置カウンタ
63 第3ラッチ回路
64 第3一致回路
65 第3制御回路
66 リューズ位置検出部
67 スイッチA検出部
68 スイッチB検出部
69 アラーム制御部
70 スイッチ制御部
701 リューズ位置検出部
702 スイッチA検出部
703 スイッチB検出部
80 リセット処理部
82 フリップフロップ
83 ANDゲート
85 信号発生部

Claims (13)

  1. 複数のステップモータと、少なくとも現時刻を指示する基本時計用指針およびアラームセット時刻を指示するアラーム用指針を含みかつ前記各ステップモータで駆動される複数の指針と、前記現時刻を計数する現時刻カウンタと、前記アラームセット時刻を記憶するアラームカウンタと、アラーム鳴音手段と、アラーム用指針およびアラーム鳴音手段を制御するアラーム制御手段と、外部操作部材と、を備えたアラーム付電子時計であって、
    前記外部操作部材には、前記基本時計用指針を操作するリューズおよび少なくとも一つのスイッチが含まれ、このリューズは少なくとも0段目、1段目、2段目の3つの位置に変更可能に設けられ、
    前記アラーム制御手段は、前記リューズの3つの位置に対応して、前記アラームセット時刻が設定されておりかつ現時刻がアラームセット時刻に一致した際にアラームが鳴音するアラーム鳴音モードと、前記アラームセット時刻を設定するアラーム時刻セットモードと、前記アラーム用指針を前記現時刻に合わせるアラーム現時刻合わせモードと、に切り替えられるとともに、前記リューズの位置に応じて前記各モードに切り替えられた際に、前記スイッチを操作することで、前記切り替えられた各モードにおける操作が行われるように設定され
    更に、前記アラームセット時刻が設定されたアラームセット状態では、前記アラーム用指針が前記アラームセット時刻を指示した状態で停止し、前記アラームセット状態でないアラーム非セット状態では、前記アラーム用指針が運針するように制御するアラーム針運針制御手段を有する、ことを特徴とするアラーム付電子時計。
  2. 請求項1に記載のアラーム付電子時計において、
    前記リューズは、前記0段目が通常運針時の位置、前記1段目が前記基本時計用指針の日修正を行う位置、前記2段目が前記基本時計用指針の針合わせを行う位置であり、
    前記アラーム制御手段は、前記リューズが0段目に位置する際に前記アラーム鳴音モードに設定され、前記リューズが1段目に位置する際に前記アラーム時刻セットモードに設定され、前記リューズが2段目に位置する際に前記アラーム現時刻合わせモードに設定されることを特徴とするアラーム付電子時計。
  3. 請求項1または請求項2に記載のアラーム付電子時計において、
    前記アラーム制御手段は、前記リューズの位置を検出するリューズ位置検出部と、前記少なくとも1つのスイッチの状態を検出するスイッチ検出部と、前記リューズ位置検出部で検出したリューズ位置情報および前記スイッチ検出部で検出したスイッチ状態情報に基づいて前記各モードにおける操作を実行するアラーム制御部と、を備えることを特徴とするアラーム付電子時計。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のアラーム付電子時計において、
    前記アラーム針運針制御手段は、前記アラーム非セット状態では、前記アラーム用指針に前記基本時計用指針と同じ時刻を表示させるように運針制御することを特徴とするアラーム付電子時計。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載のアラーム付電子時計において、
    前記アラーム制御手段は、前記アラーム鳴音モードであり、前記アラームセット時刻が設定されたアラームセット状態であり、かつ前記アラームカウンタと現時刻カウンタの内容が一致した際に、前記アラーム鳴音手段にアラームを鳴音させ、かつ前記アラーム非セット状態に切り替えるアラーム実行手段を有することを特徴とするアラーム付電子時計。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載のアラーム付電子時計において、
    前記アラーム制御手段は、前記アラーム時刻セットモードであり、かつ前記設定されたアラームセット時刻と前記現時刻とが不一致の場合には、前記アラームセット状態に設定し、
    前記アラーム時刻セットモードであり、かつ前記設定されたアラームセット時刻と前記現時刻とが一致した場合には、前記アラーム非セット状態に設定するアラーム切替手段を有することを特徴とするアラーム付電子時計。
  7. 請求項に記載のアラーム付電子時計において、
    前記アラーム制御手段は、所定の操作により前記アラーム用指針の送り動作を早送り動作に切り替える早送り手段を有し、前記早送り手段は、前記アラーム時刻セットモード時であり、前記アラーム用指針の早送り中であり、かつ設定中の前記アラームセット時刻と前記現時刻とが一致した場合、前記早送り手段による前記アラーム用指針の早送りを中止することを特徴とするアラーム付電子時計。
  8. 複数のステップモータと、少なくとも現時刻を指示する基本時計用指針およびアラームセット時刻を指示するアラーム用指針を含みかつ前記各ステップモータで駆動される複数の指針と、前記現時刻を計数する現時刻カウンタと、前記アラームセット時刻を記憶するアラームカウンタと、アラーム鳴音手段と、アラーム用指針およびアラーム鳴音手段を制御するアラーム制御手段と、外部操作部材と、を備えたアラーム付電子時計の操作方法であって、
    前記外部操作部材として、前記基本時計用指針を操作可能かつ少なくとも0段目、1段目、2段目の3つの位置に変更可能なリューズおよび少なくとも一つのスイッチを用い、
    前記リューズの3つの位置に対応して、前記アラームセット時刻が設定されておりかつ現時刻がアラームセット時刻に一致した際にアラームが鳴音するアラーム鳴音モードと、前記アラームセット時刻を設定するアラーム時刻セットモードと、前記アラーム用指針を前記現時刻に合わせるアラーム現時刻合わせモードと、に切り替えるとともに、
    前記リューズの位置に応じて前記各モードに切り替えられた際に、前記スイッチを操作することで、前記切り替えられた各モードにおける操作を行い、
    更に、前記アラームセット時刻が設定されたアラームセット状態では、前記アラーム用指針が前記アラームセット時刻を指示した状態で停止し、前記アラームセット状態でないアラーム非セット状態では、前記アラーム用指針が運針する、ことを特徴とするアラーム付電子時計の操作方法。
  9. 請求項に記載のアラーム付電子時計の操作方法において、
    前記アラームセット時刻が設定されたアラームセット状態では、前記アラームセット時刻を指示した状態で前記アラーム用指針を停止させ、前記アラームセット状態でないアラーム非セット状態では、前記アラーム用指針に所定の運針を行わせることを特徴とするアラーム付電子時計の操作方法。
  10. 請求項または請求項に記載のアラーム付電子時計の操作方法において、
    前記アラーム鳴音モードであり、前記アラームセット時刻が設定されたアラームセット状態であり、かつ前記アラームカウンタと現時刻カウンタの内容が一致した際に、前記アラーム鳴音手段にアラームを鳴音させ、かつ前記アラーム非セット状態に切り替えることを特徴とするアラーム付電子時計の操作方法。
  11. 請求項10のいずれかに記載のアラーム付電子時計の操作方法において、
    前記アラーム時刻セットモードであり、かつ前記設定されたアラームセット時刻と前記現時刻とが不一致の場合には、前記アラームセット状態に設定し、
    前記アラーム時刻セットモードであり、かつ前記設定されたアラームセット時刻と前記現時刻とが一致した場合には、前記アラーム非セット状態に設定することを特徴とするアラーム付電子時計の操作方法。
  12. 請求項11に記載のアラーム付電子時計の操作方法において、
    所定の操作により前記アラーム用指針の送り動作を早送り動作に切り替えるとともに、
    前記アラーム時刻セットモード時であり、前記アラーム用指針の早送り中であり、かつ設定中の前記アラームセット時刻と前記現時刻とが一致した場合、前記アラーム用指針の早送りを中止することを特徴とするアラーム付電子時計の操作方法。
  13. 複数のステップモータと、少なくとも現時刻を指示する基本時計用指針およびアラームセット時刻を指示するアラーム用指針を含みかつ前記各ステップモータで駆動される複数の指針と、前記現時刻を計数する現時刻カウンタと、前記アラームセット時刻を記憶するアラームカウンタと、アラーム鳴音手段と、アラーム用指針およびアラーム鳴音手段を制御するアラーム制御手段と、前記基本時計用指針を操作可能かつ少なくとも0段目、1段目、2段目の3つの位置に変更可能なリューズおよび少なくとも一つのスイッチを含む外部操作部材と、を備えたアラーム付電子時計に組み込まれる制御プログラムであって、
    前記指針式電子時計に組み込まれたコンピュータに、前記リューズの3つの位置に対応して、前記アラームセット時刻が設定されておりかつ現時刻がアラームセット時刻に一致した際にアラームが鳴音するアラーム鳴音モードと、前記アラームセット時刻を設定するアラーム時刻セットモードと、前記アラーム用指針を前記現時刻に合わせるアラーム現時刻合わせモードと、に切り替える手順を実行させるとともに、
    前記リューズの位置に応じて前記各モードに切り替えられた際に、前記スイッチを操作することで、前記切り替えられた各モードにおける操作行う手順を実行させ、
    更に、前記アラームセット時刻が設定されたアラームセット状態では、前記アラーム用指針が前記アラームセット時刻を指示した状態で停止し、前記アラームセット状態でないアラーム非セット状態では、前記アラーム用指針が運針する手順を実行させることを特徴とするアラーム付電子時計の制御プログラム。
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