JPS5942270B2 - アラ−ム付アナログ電子時計及びそのアラ−ム設定方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、アラーム音を発生するアナログ電子時計に
係り、さらに詳しくは、アラーム時刻設定表示を、文字
板に設けた窓で行ない、この時刻設定表示と関連した記
憶部を有し、さらに、時および分計数回路を、他の電子
回路とモノリシック集積化した電子時計に関する。

従来、アナログ電子時計において、種々のアラーム付加
機構が考えられ、アラーム時刻設定としては、目安針が
用いられ、これを、文字板上に設け、使用者は、目安針
の設定によって、時刻設定をしていた。

ところが、このような設定では、目安針が、アナログ設
定のため、正確な時刻、例えば、１２時００分ＯＯ秒に
、アラームを鳴らすという設定はきわめて難しいという
欠点を有していた。

この発明の目的は、上述した欠点を無くし、デジタル的
に、アラーム時刻設定を可能とした電子時計を提供する
ことにある。

この発明の他の目的は、文字板上の窓に設けられたデジ
タル時刻表示に関連する記憶部を備えたアナログ電子時
計を提供することにある。

さらに、この発明の他の目的は、分周回路に計数回路を
介して、分計数回路および時計数回路を接続し、これ等
を他の時計回路と共に、モノリシック集積化したアナロ
グ電子時計を提供することにある。

さらにまた、この発明の目的は、リューズ等に関連した
スイッチまたは、独立したスイッチによって、操作容易
なアラーム付アナログ電子時計を提供することにある。

本実施例のアラーム時刻設定時において、時刻表示の時
分針の位置は、文字板上にて使用者が、確認するたけで
あり、何らの電子回路へのフィードバック機構を持たな
いから、時分計数回路の内容と時分針の示す時刻とは必
らずしも一致させることはできない。

しかるに、この時分針の示す時刻が窓に表示されるアラ
ーム時刻に一致したときにアラームを発生させねばなら
ない。

この方法および手段を提供することが、本発明の他の目
的である。

さらに、分周回路、時および分計数回路、この計数回路
に対応する記憶回路などのすべてのリセット回路を、一
つの共通線で共通にしておく。

たとえば、通常の時刻合わせを行こなうとき、リューズ
を引き出して、時針、分針を回転させる際、分周回路の
リセット回路を動作させて、分周回路を停止せしめ、も
って、時分針を停止させる方法は、よく知られている。

本発明は、この方法を、さらに、功妙にアラーム時刻の
設定に応用したものである。

以下、この発明の実施例を、図面に基づいて詳細に説明
すると、 第１図ａは、アナログ電子腕時計の文字板を示し、文字
板１１に設けられた窓１２に、アラーム設定時刻９時１
０分をデジタル的表示によって表示されている。

いま、アラーム時刻を設定する場合について説明すると
、現在時刻が、第１図ａに示すように、９時８分頃を示
している場合において、アラーム設定表示と時計の針と
の同期をとることについて述べる。

いま、９時１０分頃に、ラジオ等によって、時刻時報が
あるとすると、時計使用者は、リューズをＡ方向に回転
することによって、９時の数値表示９を選択する。

次に、リューズをＢ方向に回転することによって１０分
の数値表示１０を選択する。

その後、リコーダを引き抜き、針を９時１０分００秒に
合わせる。

ついで、ラジオ等によって９時１０分ＯＯ秒の報時と同
時に針をスタートさせる。

このような操作（たいていは、時刻修正時におこなう。

）によって、針とアラーム設定用表示とは完全に同期が
とれる。

次に、アラーム設定時刻を、使用者が、２３時４０分と
する場合に、先程と同様、リューズをＡ方向に回転して
、デジタル表示２３を選択し、ついで、Ｂ方向に回転し
、分のデジタル表示４０を選択し、窓１２に第１図すの
ごとく表示選択する。

この操作によって、アラーム時刻設定を完了するその後
のアラーム時刻設定は、リューズを回転するだけでよい
。

すなわち、かかる時刻合わせの時、前述のように、時お
よび分カウンタや分周回路などすべてのリセットを共通
にしておくと、分および時記憶回路の内容を一定の値（
たとえば、同一の値）にすることができる。

また、一方、文字板上の時分針の示す時刻と文字板窓に
表われた時刻を、リューズを回転するなどして同一の値
に一致させ、その後に、時計をスタートさせる。

この場合、分時記憶回路と、時分カウンタの内容が、一
致しているので、一般に、アラーム音を発生させること
ができ、このことが、使用者には、時計のアラーム動作
が確実に作動していることをむしろ確認させることを提
供することができる。

この場合のアラーム音の停止は、一般のアラーム音の停
止と同じ方法、手段を使うことができる。

第１図Ｃは、アラーム時刻設定機構の断面図を示し、文
字板１１に窓１２が設けられ、窓１２の側壁に、ホール
素子１６ａ、１６ｂをうめこみ、文字板１１の下部には
、時設定車１３、分設定車１４が、位置し、これらは、
時分回転車１５によって、回転するよう構成される。

いま、リューズを入方向に回転すると、時設定車１３は
回転し、時設定車１３上にある時数値は、第１図すの矢
印の向きに移動する。

同時に、時数値に対応して設けた磁性材１７ａは、ホー
ル素子１６ａによって検出され、時数値を何回窓１２に
設けたホール素子１６ａにより検出するかを確認する。

同様に、リューズを、第１図ａのＢ方向に回転すると分
設定車１４が回転し、ホール素子１６ｂが、分数値に対
応して設けた磁性材１７ｂを検出し、電気信号に変える
。

次に、本発明の一実施例を示す電子腕時計の時計回路図
を示す第２図に基づいて説明する。

第２図において、水晶振動子を有する発振回路２１の標
準時間信号を、分周回路２２において、ＩＨ２信号に変
換し、このＩＨｚ信号を駆動回路２３によって利用し、
文字板１１上に位置する針を駆動する。

また、このＩＨｚ信号は、秒を計数する６０進カウンタ
、この６０進カウンクに接続し分を計数する６０進カウ
ンタおよび時を計数する２４進カウンタとからなる計数
回路２４に入力する。

他方、この計数回路２４の分計数カウンタと時計数カウ
ンタに対応する分を記憶する６０進カウンタと時を記憶
する２４進カウンタとからなる記憶回路２５が設けであ
る。

時を記憶する２４進カウンクの入力端子に、スイッチＳ
ａが接続される。

このスイッチＳａは、第１図Ｃに示されるホール素子１
６ａに相当するもので、リューズが入方向に回転したと
き、数字表示が文字板１１の窓を通過するたびに、スイ
ッチオンする等価的スイッチである。

分を記憶する６０進カウンタの入力端子には、パルス数
選択回路２９が接続され、このパルス数選択回路２９の
一方の入力として分周回路２２の分周段出力ｄｊが利用
され、もう一方の入力側には、スイッチｓｂが接続され
る。

このスイッチｓｂは、第１図Ｃに示すホール素子１６ｂ
に相当するもので、スイッチの開閉は、分の数値表示に
対応する位置に設けた磁性材１７ｂによって行なわれる
。

いま、ここで、リューズをＢ方向に回転すると第１図Ｃ
の磁性材１７ｂのホール素子１６ｂの検出によ−って、
等価的スイッチｓｂが閉じ、１ア回路Ｎ０Ｒ２，１ア回
路ＮＯＲ３とからなるフリップフロップは反転し、シフ
トレジスタＳＲによって、フリップフロップ信号は、シ
フトされる。

このシフトレジスタＳＲのクロック信号として利用する
分周段信号ｄｊは、スイッチｓｂの１回の閉状態によっ
て、アンド回路Ａ１の出力から２発のパルス信号を出力
した後、図には示してはいないが、Ｑ２の出力を検出し
てシフトレジスタをリセットする。

これにより２発のパルスが、分計数カウンタに入力する
。

このように、１回のスイッチ動作で、２発のパルスを記
憶する場合には、第１図すに示される分表示の表示間隔
２分間隔にする必要がある。

さらに、第２図の実施例回路図においては、計数回路２
４の時カウンタおよび分カウンタと記憶回路２５の時計
数カウンタおよび分記憶カウンタとの一致を検出する一
致回路２６が設けられ、この一致回路２６の出力信号に
よって、分周段出力信号ｄｋがアンドゲートＡ２の出力
信号として生じ、発振器Ｏ８Ｃを制御し、スピーカＳＰ
から可聴音を発生する。

スイッチＳｄは、アンドゲートＡ２から出力信号がない
場合にも、腕時計携帯者がこのスイッチＳｄを閉じるこ
とによって、必要に応じて、発振器Ｏ８Ｃの電気信号を
スピーカＳＰから可聴音として取り出すものである。

また、スイッチＳｅは、発振器Ｏ８Ｃの発振を停止し、
可聴音の発音を停止するものである。

次に、アラーム設定する場合について説明すると、リュ
ーズの引き出しによってスイッチＳＲを閉じる。

スイッチＳＲの閉状態により、分周回路２２はリセット
し、同時に、計数回路２４を構成する各カウンタをリセ
ットし、さらに、記憶回路２５を構成する各カウンタを
もリセットする。

ここで、発振回路２１、分周回路２２および、駆動回路
２３からなる時計が、遅れ進み等の状態になく、正常に
動作している場合には、アラーム設定時刻とアラームの
発音時刻との誤差を認めるならば、分周回路２２のリセ
ット用スイッチを計数回路２４および記憶回路２５のリ
セット用スイッチとは、独立に設ければよい。

この場合には、腕時計携帯者は、自己の時計の針を見て
、９時８分を示していると、リューズを回転せしめ、窓
１２に、時表示９を、ついで分表示８を設定する。

設定後、ただちに、分周回路２２のリセットスイッチと
独立した計数回路２４と記憶回路２５との共通のリセッ
トスイッチによって、計数回路２２および記憶回路２５
をリセットし、ただちに、アラーム設定時刻例えば、２
３時４０分に、リューズを回転せしめ、設定する。

第２図の如き、分周回路２２、計数回路２４および記憶
回路２５を共通リセットとする場合には、現在時刻が、
９時８分であれば、時報等の正確な時刻を期待できる時
刻、例えば、９時１０分頃に、リューズを回転せしめ、
時表示を９に、分表示を１０に設定する。

ついで、スイッチＳＲを閉じ、リセットし、文字板１１
上の時針を９時に、分針を１０分に、秒針を００秒に修
正する。

時報が、９時１０分００秒を報知したとき、リセットを
解除する。

リセット解除と同時に、記憶回路２５に、アラーム設定
時刻２３時４０分を設定すれば、正確に、２３時４０分
に、一致検出回路２６が動作し、スピーカＳＰから可聴
音を発する。

その後は、計数回路２４と記憶回路２５とは同期をとる
必要がないので、アラーム時刻を設定するだけでよい。

次に、第３図に記載された他の実施例について説明する
。

発振回路２１は、水晶振動子Ｑ、インバータ■、および
コンデンサへ、Ｃ２で構成されたコルピッツタイプの発
振回路で、分周回路２２は、フリップフロップＦＦ１〜
ＦＦｎで構成される。

分周回路２２にフリップフロップＦＦＤ１およびＦＦＤ
２からなる駆動回路２３が接続し、駆動コイルＬによっ
てモータＭを回転せしめる。

第２図実施例と同様に、分周回路２２に計数回路２４が
接続する。

計数回路２４に対応して、記憶回路２５が設けられ、時
記憶回路には、第１図Ｃのホール素子１６ａの電気信号
が、また、分記憶回路には、５ビツトシフトレジスタＳ
Ｒを有スるパルス数選択回路２９の出力信号が入力する
。

パルス数選択回路２９の入力には、第１図Ｃのホール素
子１６ｂの電気信号が人力する。

ここで、第２図実施例との相違は、ホール素子１６ｂと
等価なスイッチｓｂの１回の閉状態に、アンドゲートＡ
１から分記憶回路へ５発のパルスが印加されることであ
り、したがって、第１図すの分表示は、５分間隔で、表
示される。

尚、５発のパルスを出力した後、Ｃ５の出力を検出して
シフトレジスフをリセットすることは言うまでもないが
、第５図においても第２図と同様に省略した。

また、第３図実施例においては、一致回路２６の出力信
号によってトランスミッションゲートＴＧ３の開閉動作
を行い、一致信号の検出によって、トランスミッション
ゲートＴＧ３は開状態となり、分周回路２２の出力信号
によって、周波数選択回路２７を動作せしめ、分周段出
力信号ｄｉおよびｄｉ＋１を交互に発音回路２８に与え
、可聴音を発生せしめる。

可聴音の停止は、一致回路２６にタイマー機能を有する
単安定マルチバイブレークを挿入すればよい。

また、スイッチＳｃは、携帯者が、必要に応じて閉じる
ことによって、ブザー音を確認するためのものである。

また、アラーム時刻の設定は、第２図実施例と同様に行
なえばよい。

上述したように、本発明によれば、電子的アナログ時計
において、アラーム時刻設定をディジタル設定でき、さ
らに、このようなディジタル設定を、リューズと連動す
る時設定車および分設定車でできるので、従来のアナロ
グ電子時計に比較して機械的部品が、多大に増えるもの
ではない。

また、第２図および第３図実施例回路においては、一旦
、計数回路２４と記憶回路２５との間に同期が取れれば
、その後は、必要な時刻のアラーム設定は、ただ、操作
者がリューズを回転して時刻設定するだけでよいという
利点がある。

したがって同期をとる場合は時刻修正時がよい。

また、記憶回路２５の分を記憶するカウンタおよび時を
記憶するカウンタを可逆計数回路とすれば、時設定車１
３と分設定車１４の回転を独立し、それぞれの回転が独
立して左右両方向に回転せしめてもよい。

このようにすれば、アラーム時刻設定操作が、一段と簡
単となる。

さらに、本発明のアラーム時刻設定用の時表示は、２４
時間表示が可能であり、分表示は、１分表示にすると携
帯者が、分表示が小さくなるので、２分間隔から５分間
隔にすれば、適当であり、このような場合にも、パルス
数選択回路２９のシフトレジスフを変更するだけでよい
。

さらにまた、計数回路２４、記憶回路２５、パルス数選
択回路２９も電界効果トランジスタを用いて構成できる
ので、発振回路２１、分周回路２２および駆動回路２３
を含めてモノリシック集積化することができるので、製
造上の効果は著しいものである。

また、第２図および第３図の実施例回路においては、ア
ラーム設定時刻と時計との同期をとるとき、計数回路２
４と記憶回路２５とが、リセットにより内容一致となる
ため、一致検出回路が、動作してアラーム音を発するの
で、リセットが確実に実行されたか否かが明解に判断で
きる利点を有する。

パルス数選択回路は、計数回路に設けた、秒カウンタを
適宜利用することも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは、本発明の一実施例である電子腕時計の文字
板を示す。 第１図すは、アラーム設定時刻の設定方法を示す図であ
る。 第１図Ｃは、アラーム設定時刻の設定機構断面図を示す
。 第２図は、本発明の一実施例である電子腕時計の時計回
路図を示す。 第３図は、本発明の一実施例である他の電子腕時計の時
計回路図を示す。 １１・・・文字板、Ｒ・・・抵抗、１２・・・窓、Ｑ・
・・水晶振動子、１３・・・時設定車、Ｃ１，Ｃ２・・
・コンデンサ、１４・・・分設定車、■１．Ｉ２ｙ Ｉ
３ｙ Ｉ４ｙ Ｉ５ｔ Ｉ６ ｙ■７・・・インバータ
、１５・・・時分回転車、ＦＦ１゜・・・ＦＦｎ・・・
フリップフロップ、１６ａ 、１６ｂ・・・ホール素子
、ＴＧｌ、ＴＧ２．ＴＧ３・・・トランスミッションゲ
ート、１７ａ、１７ｂ−磁性材、ＥＸｌ。 ＥＸ２・・・排他的論理和回路、２１・・・発振回路、
２２・・・分周回路、Ｌ・・・コイル、２３・・・１駆
動回路、Ｍ・・・モータ、２４・・・計数回路、Ｎ０Ｒ
１，Ｎ０Ｒ２゜ＮＯＲ３・・・１ア回路、２５・・・記
憶回路、Ｓａ。 Ｓｂ、Ｓｃ、ＳＲ・・・スイッチ、２６・・・一致回路
、２７・・・周波数選択回路、２８・・・発音回路、２
９・・・パルス数選択回路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 少なくとも、発振回路と、分周回路と、指針と文字
   板により時刻を表示する時刻表示手段と、前記文字板に
   設けた窓にアラーム時刻を表示するアラーム時刻表示部
   材とからなるアラーム付アナログ電子時計において、前
   記分周回路からの分周信号を計数する時間計数回路と、
   前記アラーム時刻表示部材に取り付けられたスイッチン
   グ機構と、前記スイッチング機構の動作により前記アラ
   ーム時刻表示部材のアラーム時刻を記憶する記憶回路と
   、前記時間計数回路の内容と前記記憶回路の内容の一致
   を検出する一致回路と、前記一致回路の出力によって動
   作するアラーム音発生装置からなることを特徴とするア
   ラーム付アナログ電子時計。 ２ 少なくとも、発振回路と、分周回路と、指針と文字
   板により時刻を表示する時刻表示手段と前記文字板に設
   けた窓にアラーム時刻を表示するアラーム時刻表示部材
   とからなるアラーム付アナログ電子時計において、前記
   分周回路からの分周信号を割数する時間計数回路と、前
   記アラーム時刻表示部材に取り付けられたスイッチング
   機構と、前記スイッチング機構の動作により前記アラー
   ム時刻表示部材のアラーム時刻を記憶する記憶回路と、
   前記時間計数回路の内容と前記記憶回路の内容の一致を
   検出する一致回路と、前記一致回路の出力によって動作
   するアラーム音発生装置とを備え、時刻修正時に、前記
   窓に表示されるアラーム時刻と前記指針に示す時刻とを
   一致せしめ、前記時間計数回路と前記記憶回路との計数
   内容を同一にした後、前記指針及び時間計数回路を動作
   させ、その後は前記窓に表示されるアラーム時刻を所望
   の時刻に設定表示することによりアラーム設定を行うこ
   とを特徴とするアラーム付アナログ電子時計のアラーム
   設定方法。