JP3286484B2 - 金属積層形シリンダヘッドガスケット - Google Patents

金属積層形シリンダヘッドガスケット

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JP3286484B2
JP3286484B2 JP33578594A JP33578594A JP3286484B2 JP 3286484 B2 JP3286484 B2 JP 3286484B2 JP 33578594 A JP33578594 A JP 33578594A JP 33578594 A JP33578594 A JP 33578594A JP 3286484 B2 JP3286484 B2 JP 3286484B2
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木 勝 司 青
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石川ガスケット株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2枚の金属板を積層す
ることにより形成した金属積層形シリンダヘッドガスケ
ットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】2枚の金属板を重ね合わせて突片の折り
返し等により一体とする金属積層形シリンダヘッドガス
ケットは既に知られている。しかしながら、これらの金
属積層形のガスケットでは、例えば特開昭57−190
738号公報に開示されているように、金属板の複数枚
を重ね合わせるに際し、一方の金属板に切込みによる舌
片を形成すると共に、他方の金属板の対応位置にも切り
込みによる舌片を形成し、これらの舌片を互いに対向さ
せて、それぞれの舌片を対抗する舌片の裏側へ挿入する
ことにより、複数の金属板を一体に接合するような手段
を採用すると、2枚の金属板の接合作業が煩雑でその自
動化を実現することが困難である。また、シリンダブロ
ックとシリンダヘッドによる挟持部から外側に張り出し
た部分で、一方の板縁に突設した突片を他方の板上に折
り返すことにより接合すると、接合作業を簡単で自動化
が容易な構造になるが、両金属板の接合が不完全になっ
てずれが生じやすいという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、2枚の金属板を容易に精度よく重ね合わせることが
でき、かつ結合作業を容易に行うことができるようにし
た金属積層形シリンダヘッドガスケットを得ることにあ
り、さらに、簡単な手段により2枚の金属板を相互にず
れが生じないように接合できるようにした金属積層形シ
リンダヘッドガスケットを得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の金属積層形シリンダヘッドガスケットは、一
方向に長い2枚の金属板を積層することにより形成した
多気筒用の金属積層形シリンダヘッドガスケットにおい
て、両金属板の長手方向両端部付近に互いに嵌入係止し
て両金属板を位置決めする凹凸係止部を設けると共に、
それぞれの凹凸係止部の近辺に、一方の金属板の板縁に
突設した突片を他方の金属板上に折り返してなるクリン
チ部を設け、上記凹凸係止部は上から見て円形であり、
該凸部の周面は板厚方向のテーパを有していることを特
徴とするものである。上記金属積層形シリンダヘッドガ
スケットにおいては、クリンチ部における突片の折り目
線を、凹凸係止部からほぼ放射方向に向く線に沿って形
成することが望ましい。
【0005】
【作用】2枚の金属板に設けた凹凸係止部は、その凹凸
係止部自体により両板の相互のずれ動きを防止できるば
かりでなく、その凹凸係止部を、一方向に長い2枚の金
属板の長手方向両端部付近に設けることにより、それら
の凹凸係止部の相互作用でそれぞれの凹凸係止部を中心
に両板が相対的に回転するのを抑止することができる。
また、上記凹凸係止部の近辺のクリンチ部において、一
方の金属板の板縁に突設した突片を他方の金属板の板縁
上に折り返すことにより、両金属板は、各凹凸係止部の
近辺においてそれらが相互にずれ動くことなく、精度よ
く位置決めされた状態に接合される。
【0006】さらに、両端部付近のクリンチ部における
折り目線を、凹凸係止部からほぼ放射方向に向く線に沿
わせることにより、隅部の凹凸係止部との協働で両金属
板の接合がより安定化される。一方、上記金属板の接合
作業に際しては、両金属板を凹凸係止部が相互に嵌入係
止するように重ね合わせて、一方の金属板の各突出部分
に設けた突片を他方の金属板の上に折り返せばよく、接
合作業が極めて簡単で、精度よく位置決めして接合する
作業を容易に自動化することができる。
【0007】
【実施例】図1ないし図3に示すように、本発明に係る
多気筒用の金属積層形シリンダヘッドガスケットは、一
方向に長い2枚の金属板1,2を積層することにより形
成したもので、これらの金属板1,2の外形状は、シリ
ンダブロックとシリンダヘッドによる挟持部(1点鎖線
の枠内)から外側に張り出した突出部分3を隅部及び中
間部に有し、両金属板1,2の長手方向両端部付近に位
置する2つの突出部分3,3、望ましくは対角隅部に位
置する一対の突出部分3,3に、両板1,2のずれを防
止するための凹凸係止部4を設けている。図2に明瞭に
示す上記凹凸係止部4は、エンボス加工により互いに嵌
入係止する凸部4a及び凹部4bとして形成している
が、図4に示すように、その凹凸係止部4における凹部
4bを、凸部4aが嵌入する穴状に形成することもでき
る。
【0008】上述するように、2枚の金属板1,2に凹
凸係止部4を設けて両金属板1,2を係止させると、凹
凸係止部4自体による両板1,2の相互のずれ動きを防
止できるばかりでなく、その凹凸係止部4を一方向に長
い2枚の金属板1,2の長手方向両端部付近に設けるこ
とにより、それらの凹凸係止部4の相互作用でそれぞれ
の凹凸係止部4の回りに両板1,2が相対的に回転する
のを防止することができる。なお、これらの凸部4a及
び凹部4bは、一方向に長い金属板1,2の長手方向両
端部付近であれば、シリンダブロックとシリンダヘッド
による挟持部内に設けることもできる。
【0009】また、上記金属板1,2の両端部付近に位
置する各突出部分3においては、一方の金属板1の板縁
に突片1aを突設し、図3に示すように、この突片1a
を他方の金属板2の板縁上に折り返すことにより、両金
属板1,2を接合するクリンチ部5を形成している。こ
れらのクリンチ部5は、一方向に長い金属板1,2の長
手方向両端部付近の上記凹凸係止部4が形成された突出
部分3においては、必然的に該凹凸係止部4の近辺にお
いて両金属板1,2の板縁を接合することになる。さら
に、金属板1,2の中間部に設けた突出部分3にも、両
金属板の接合を安定させるため、同様に金属板1の板縁
の突片1aを折り返すことにより形成したクリンチ部6
を設けている。このクリンチ部6は、両金属板1,2の
接合を安定させるため、必要な間隔で適宜数設けること
ができる。なお、図中、8はシリンダ穴、9はボルト穴
を示している。
【0010】上記金属板1,2の両端部付近における凹
凸係止部4を設けた突出部分3において、クリンチ部5
における両金属板1,2の接合に際しては、それらのク
リンチ部5に設けた突片1aを他方の金属板上に折り返
すための折り目線1bを、凹凸係止部4からほぼ放射方
向に向く直線に沿う方向に形成している。上記突片1a
の折り目線1bをこのような方向に向けると、以下に説
明するように、隅部の凹凸係止部4との協働により両金
属板1,2の接合を精度よく安定化させることができ
る。
【0011】即ち、隅部の凹凸係止部4は、それ自体、
基本的には両金属板1,2のずれ動き(平行移動)を防
止するが、その凹凸係止部4を中心とする両金属板相互
の回転は抑止できず、回転方向の自由度を残しているも
のである。従って、その凹凸係止部4の近辺に設けたク
リンチ部5における突片1aを、その折り目線1bが隅
部の凹凸係止部4からほぼ放射方向に向く直線に沿うよ
うに形成すれば、この突片1aの折り返しにより少なく
とも一方向の回転を抑止することができ、突片1aを回
転の抑止に有効に活用することができる。さらに、図1
の左上及び右下にある凹凸係止部4が形成されていない
突出部分3における突片1aは、上記凹凸係止部4の近
辺の突片1aと90度異なる向きに折り返している。こ
のように、凹凸係止部4が形成されている突出部分3と
凹凸係止部4が形成されていない突出部分3とにおける
突片1aの折り返しの向きを相互に変えておくことによ
り、金属板1,2が凹凸係止部4の回りの両方向に回転
するのを抑止して、一層隅部における両金属板1,2の
接合を安定化させることができる。上記突片1aは、実
線図示位置に対向する鎖線位置に設けることもでき、あ
るいは実線位置と鎖線位置の両方に設けることもでき
る。
【0012】なお、凹凸係止部4の近辺の各クリンチ部
5における突片1aの折り目線1bを、隅部の凹凸係止
部4を中心とする円周方向に沿わせておくと、この突片
1aの折り返しによる挟持力のみで金属板相互の回転を
抑止することになるため、その挟持力が得られなけれ
ば、クリンチ部5は単に両金属板1,2を接合するため
の機能しかもたないことになる。また、前述したよう
に、一方向に長い金属板1,2の両端部付近に凹凸係止
部4を設ければ、それらの相互作用により、それぞれの
凹凸係止部4を中心にして両板1,2が相互に回転する
のを防止できるが、両端部の凹凸係止部4相互間の距離
が長くなると、中間部における金属板の撓み等が生じる
可能性もあり、そのため、凹凸係止部4を設けた各隅部
において、突片1aによりその凹凸係止部4を中心にし
た金属板相互の回転を抑止することは、両金属板1,2
の接合を精度よく安定化させるために極めて有効であ
る。
【0013】一方、上述したシリンダヘッドガスケット
の製造に際しては、予め所要形状に形成した金属板1の
各突出部分3における突片1aを図5に示すように垂直
に折り曲げておき、これに他方の金属板2を凹凸係止部
4が相互に嵌入係止するように重ね合わせて、上記突片
1aを金属板2の上に折り返すことにより、接合作業を
極めて簡易に行うことができる。従って、例えば従来の
技術として説明した特開昭57−190738号公報に
開示のもの等に比して、容易に金属板の接合作業の自動
化を達成でき、しかも簡単な構造により2枚の金属板を
相互にずれが生じないように、精度よく位置決めして接
合することができる。
【0014】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、2枚の金属板を容易に精度よく位置決めして重ね合
わせ、かつ結合作業を容易に行うことができ、さらに、
簡単な手段により2枚の金属板を相互にずれが生じない
ように接合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金属積層形シリンダヘッドガスケ
ットの一実施例の全体的構成を示す平面図である。
【図2】図1におけるA−A位置での部分拡大断面図で
ある。
【図3】図1におけるB−B位置での部分拡大断面図で
ある。
【図4】凹凸係止部の他の構造例を示す部分拡大断面図
である。
【図5】上記実施例における2枚の金属板の組立てに関
して説明するための部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1,2 金属板 1a 突片 1b 折り目線 4 凹凸係止部 5,6 クリンチ部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方向に長い2枚の金属板を積層すること
    により形成した多気筒用の金属積層形シリンダヘッドガ
    スケットにおいて、 両金属板の長手方向両端部付近に互いに嵌入係止して両
    金属板を位置決めする凹凸係止部を設けると共に、 それぞれの凹凸係止部の近辺に、一方の金属板の板縁に
    突設した突片を他方の金属板上に折り返してなるクリン
    チ部を設け、 上記凹凸係止部は上から見て円形であり、該凸部の周面
    は板厚方向のテーパを有している、 ことを特徴とする金属積層形シリンダヘッドガスケッ
    ト。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のシリンダヘッドガスケッ
    トにおいて、クリンチ部における突片の折り目線を、凹凸係止部から
    ほぼ放射方向に向く線に沿って形成した、 ことを特徴とする金属積層形シリンダヘッドガスケッ
    ト。
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JP4378376B2 (ja) * 2006-12-07 2009-12-02 石川ガスケット株式会社 金属製ガスケット及びその製造方法
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