JP2547743Y2 - 金属積層形ガスケット - Google Patents

金属積層形ガスケット

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JP2547743Y2
JP2547743Y2 JP1992025051U JP2505192U JP2547743Y2 JP 2547743 Y2 JP2547743 Y2 JP 2547743Y2 JP 1992025051 U JP1992025051 U JP 1992025051U JP 2505192 U JP2505192 U JP 2505192U JP 2547743 Y2 JP2547743 Y2 JP 2547743Y2
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tongue
plate
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tongue piece
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JP1992025051U
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JPH0620955U (ja
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田 好 男 山
村 進 稲
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石川ガスケット 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シリンダヘッド・ガス
ケット等として利用する金属積層形ガスケットに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】特開昭57−190738号公報に開示
されているように、金属板からなるプレートの2枚以上
を重ね合わせて一体とする金属積層形ガスケットにおい
て、一方の外層プレートに切込みによる舌片を形成する
と共に、他方の外層プレートの対応位置にも切込みによ
る舌片を形成し、これらの舌片を互いに対向させて、そ
れぞれの舌片を対向する舌片の裏側へ挿入することによ
り、複数のプレートを一体に接合するようにした手段
は、既に知られている。
【0003】このような金属積層形ガスケットにおいて
は、複数のプレートにおける対応位置に互いに他方の舌
片の裏側に挿入される舌片を設けているので、両舌片の
係合によりプレートの接合を行う際に、両舌片を大きく
切り起こした状態に保持してそれらを他方の舌片に係合
させる必要があり、接合作業が煩雑になる。
【0004】また、1本の細い切り込み線によって切り
起こした舌片同士を相互に係止させた場合には、これら
の舌片の基端部付近が互いに衝当して、互いに該基端部
周辺を舌片の形に急激に窪ませるため、該基端部周辺に
は大きな剪断力が作用し、切り込み線の端部から亀裂が
入り易いという問題点も指摘されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案の技術的課題
は、舌片と固定穴という簡単な構造で2枚のプレートを
接合でき、しかもその接合作業を容易に行うことが可能
な金属積層形ガスケットを得ることにある。本考案の他
の技術的課題は、舌片と固定穴とを係止させるに際し、
該舌片の某端部や固定穴の両端部等に亀裂が入るおそれ
がない金属積層形ガスケットを得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案の金属積層形ガスケットは、2枚の金属板か
らなるプレートを積層した金属積層形ガスケットにおい
て、ガスケット面内の適宜位置で、一方のプレートに幅
広のU字形部片の打抜きによるU字形の切り込みを設け
ることにより、該切り込みの内側に、プレートに連なる
基端部以外の部分が幅広の隙間で囲まれた舌片を形成す
ると共に、他方のプレートに上記舌片より十分に幅広の
固定穴を穿設し、上記一方のプレートにおける舌片を他
方のプレートにおける固定穴に通して反対側に突出さ
せ、該固定穴の穴縁に係止させて強圧することにより、
積層された2枚のプレートを相互に固定している。
【0007】上記金属積層形ガスケットにおいては、複
数の舌片及び固定穴を異なる向きに形成することができ
る。
【0008】
【作用】上記構成を有するガスケットは、一方のプレー
トに幅広の隙間で囲まれた舌片を、他方のプレートには
該舌片より十分に幅広の固定穴を設けているので、一方
のプレートの舌片を起こした状態で、その舌片を他方の
プレートの固定穴に位置合わせして挿入し強圧する、と
いう簡易な作業で2枚のプレートを接合することができ
る。
【0009】また、上記の如く舌片を固定穴の穴縁に係
止させた状態でそれらを強圧した場合、これらの舌片と
固定穴の穴縁とは2枚のプレートと同じ面内に位置する
ように変形する。従って、従来のように、1本の細い切
り込み線によって切り起こした舌片同士を相互に係止さ
せた場合には、これらの舌片の基端部付近が互いに
して、互いに該基端部の周辺を舌片の形に急激に窪ませ
るため、該基端部周辺には大きな剪断力が作用し、切り
込み線の端部から亀裂が入り易いが、本考案において
は、上記舌片を、幅広のU字形の切り込みで囲まれた形
に形成し、これを固定穴の穴縁に係止させて強圧するよ
うにしているため、固定穴の穴縁が舌片の回りの隙間に
よって余裕を持って緩やかに変形し、急激に折れ曲がら
ないばかりでなく、舌片の基端部に単純な曲げ力が作用
するだけであり、このため、舌片の基端部や固定穴の
部等に剪断力による亀裂が入るおそれがない。
【0010】さらに、複数の舌片及び固定穴を異なる向
きに形成することにより、2枚のプレートをよりいっそ
安定的に接合することができる。この場合において
も、2枚のプレートの接合は、一方のプレートの各舌片
を起こした状態で、それらの各舌片を他方のプレートの
固定穴に位置合わせして挿入する、という簡易な作業
で、接合作業を容易に行うことができる。
【0011】
【実施例】図1ないし図5は、本考案にかかる金属積層
形ガスケットを、シリンダヘッド・ガスケットとして利
用する場合の実施例を示している。この金属積層形ガス
ケットは、金属板からなる2枚のプレート11,12を
積層することにより構成されるもので、燃焼室穴13の
他に図示しない水穴等の必要な通孔を備え、さらに燃焼
室穴13の周囲に分散して多数のボルト穴14を開設し
ている。
【0012】上記ガスケットにおいては、ガスケット面
内の適宜位置で、一方のプレート11に図2に示すよう
なU字形の切り込み16による舌片17を設けると共
に、他方のプレート12における対応位置に、上記舌片
17よりも十分に幅広の図3のような固定穴18を穿設
している。上記舌片17を形成するためのU字状の切り
込み16は、図2に示すように、U字形部片の打抜きに
より切り込み線間に幅のあるU字形の切り込みとし、そ
れによって舌片17の回りに隙間を設けている
【0013】図2及び図3のプレートを接合して積層形
ガスケットを構成する場合には、図4及び図5に示すよ
うに、一方のプレート11における舌片17を他方のプ
レート12における固定穴18に通して反対側に突出さ
せ、舌片17を該固定穴18の穴縁に係止させる。これ
により、積層された2枚のプレート11,12は相互に
固定される。
【0014】この場合に、固定穴18の巾を必要以上に
大きくすることなく、かつ舌片17の回りに形成するU
字形の切り込みをできるだけ小さくし、その状態で舌片
17が固定穴18に十分に嵌入された位置を基準位置と
して、両プレートの舌片や固定穴を、その加工、組立、
及び組立後の応力状態を考慮した公差で形成することに
なるが、その公差をできるだけ小さくすることにより組
立時の両プレートのずれを最小限にとどめることができ
る。
【0015】図1のガスケットにおいては、プレートの
左右に、一対の互いに反対向きの舌片17を設けてい
る。複数の舌片17をこのように向きを変えて配向させ
ると、それらの各舌片17を他方のプレート12の固定
穴18に挿入した状態では、2枚のプレート11,12
の相対的な位置ずれによっていずれの舌片17も固定穴
18から抜脱しないようになる。
【0016】また、上記舌片17及び固定穴18は、図
6に示すような位置的関係において設けることもでき
る。この場合も、各舌片17を他方のプレート12の固
定穴18に挿入した状態では、2枚のプレート11,1
2の相対的な位置ずれによっていずれの舌片17も固定
穴18から抜脱することはない。しかも、前述した公差
をできるだけ小さくすることにより、両プレートのずれ
を一層抑制することができる。
【0017】上記構成を有するガスケットは、一方のプ
レート11に幅広の隙間で囲まれた複数の舌片17を、
他方のプレート12の対応位置には該舌片17よりも十
分に幅広の固定穴18を設けているので、一方のプレー
ト11の舌片17を起こした状態で、その舌片17を他
方のプレート12の固定穴18に位置合わせして挿入す
る、という簡易な作業で2枚のプレートを接合すること
ができる
【0018】また、一方のプレートにおける舌片17
、幅広の隙間で囲まれた形に形成し、これを固定穴1
8の穴縁に係止させるため、2枚のプレート11,12
の接合後に、固定穴18に対する舌片17の挿入部分を
強圧しても、舌片17の基部付近に大きな剪断力が作用
するようなことがなく、プレートの破損を防止すること
ができる。即ち、上記の如く舌片を固定穴の穴縁に係止
させた状態でそれらを強圧した場合、これらの舌片と固
定穴の穴縁とは2枚のプレートと同じ面内に位置するよ
うに変形する。従って、従来のように、1本の細い切り
込み線によって切り起こした舌片同士を相互に係止させ
た場合には、これらの舌片の基端部付近が互いに衝当
、互いに該基端部の周辺部分を舌片の形に急激に窪ま
せるため、該基端部周辺には大きな剪断力が作用し、切
り込み線の端部から亀裂が入り易いが、上記実施例のよ
うに、舌片17を幅広のU字形の切り込みで囲まれた形
に形成し、これを固定穴18の穴縁に係止させて強圧す
ることにより、固定穴18の穴縁が舌片17の回りの隙
間によって余裕を持って緩やかに変形し、急激に折れ曲
がることがなく、しかも、舌片17の基端部に単純な曲
作用するだけであるため、該舌片17の基端部や
固定穴18の両端部等に剪断力の作用による亀裂が入る
おそれがない。
【0019】さらに、一方のプレート11に設ける複数
の舌片17の向きを変え、かつそれらの各舌片17を他
方のプレート12の固定穴18に挿入した状態では、2
枚のプレート11,12の相対的な位置ずれによってい
ずれの舌片も固定穴から抜脱しない位置的関係におい
て、上記舌片17及び固定穴18を配設すると、2枚の
プレート11,12が安定的に接合される。この場合に
おいても、2枚のプレート11,12の接合は、一方の
プレート11の各舌片17を組立機械の係止部材により
一時的に切り起こした状態に保持し、この状態でそれら
の各舌片17を他方のプレート12の固定穴18に位置
合わせして挿入すればよく、極めて簡易な操作で、接合
作業を容易に行うことができる。
【0020】
【考案の効果】以上に詳述した如く本考案の金属積層形
ガスケットによれば、一方のプレートに舌片を形成し
て、他方のプレートには該舌片よりも十分に幅広の固定
穴を形成し、上記舌片を該固定穴に挿入して穴縁に係止
させるようにしているため、上記舌片を起こした状態で
他方のプレートの固定穴に位置合わせして挿入するだけ
で、両プレートを簡単に結合することができる。しか
も、上記舌片を幅広の隙間で囲まれた形に形成し、これ
を固定穴の穴縁に係止させるようにしているため、それ
らを強圧した場合でも剪断力による亀裂の発生がなく、
両プレートを確実に且つ強固に結合することができる。
即ち、上記舌片を固定穴の穴縁に係止させた状態でそれ
らを強圧した場合、これらの舌片と固定穴の穴縁とは2
枚のプレートと同じ面内に位置するように変形する。従
って、従来品のように、1本の細い切り込み線によって
切り起こした舌片同士を相互に係止させた場合には、こ
れらの舌片の基端部付近が互いに衝当して、互いに該基
端部周辺を舌片の形に急激に窪ませるため、該基端部周
辺には大きな剪断力が作用し、切り込み線の端部から亀
裂が入り易いが、本考案においては、舌片の回りが幅広
の隙間で囲まれているため、固定穴の穴縁がこの隙間に
よって余裕を持って緩やかに変形し、急激に折れ曲がる
ことがなく、しかも、相手方が穴であるため舌片の基端
部周辺には何らの押圧力も作用せず、該舌片の基端部や
固定穴の角部等に亀裂が入るおそれがない。
【0021】 さらに、複数の舌片及び固定穴を異なる向
きに形成することにより、2枚のプレートをよりいっそ
う安定的に接合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる金属積層形ガスケットの実施例
の全体的構成を例示する平面図である。
【図2】上記実施例のガスケットにおける舌片を設けた
一方のプレートの要部拡大平面図である。
【図3】上記ガスケットにおける固定穴を設けた他方の
プレートの要部拡大平面図である。
【図4】上記2枚のプレートの接合状態を示す要部拡大
平面図である。
【図5】上記2枚のプレートの接合状態を示す要部拡大
断面図である。
【図6】本考案のガスケットの他の実施例を示す平面図
である。
【符号の説明】
11 プレート 12 プレ
ート 16 切り込み 17 舌片 18 固定穴
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−190738(JP,A) 特開 昭62−106113(JP,A) 実開 昭60−99308(JP,U) 実公 平3−14341(JP,Y2) 実公 昭62−18718(JP,Y2) 実公 昭62−24805(JP,Y2)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚の金属板からなるプレートを積層した
    金属積層形ガスケットにおいて、 ガスケット面内の適宜位置で、一方のプレートに幅広の
    U字形部片の打抜きによるU字形の切り込みを設けるこ
    とにより、該切り込みの内側に、プレートに連なる基端
    部以外の部分が幅広の隙間で囲まれた舌片を形成すると
    共に、 他方のプレートに上記舌片より十分に幅広の固定穴を穿
    設し、 上記一方のプレートにおける舌片を他方のプレートにお
    ける固定穴に通して反対側に突出させ、該固定穴の穴縁
    に係止させて強圧することにより、積層された2枚のプ
    レートを相互に固定した、 ことを特徴とする金属積層形ガスケット。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のものにおいて、 複数の舌片及び固定穴を異なる向きに形成したことを特
    徴とする金属積層形ガスケット。
JP1992025051U 1992-03-25 1992-03-25 金属積層形ガスケット Expired - Lifetime JP2547743Y2 (ja)

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JP4246726B2 (ja) * 2005-10-21 2009-04-02 石川ガスケット株式会社 金属積層型ガスケット
JP4378376B2 (ja) * 2006-12-07 2009-12-02 石川ガスケット株式会社 金属製ガスケット及びその製造方法
JP5051285B2 (ja) 2010-08-20 2012-10-17 トヨタ自動車株式会社 溶接構造及び溶接方法

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