JPH0620955U - 金属積層形ガスケット - Google Patents

金属積層形ガスケット

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JPH0620955U
JPH0620955U JP2505192U JP2505192U JPH0620955U JP H0620955 U JPH0620955 U JP H0620955U JP 2505192 U JP2505192 U JP 2505192U JP 2505192 U JP2505192 U JP 2505192U JP H0620955 U JPH0620955 U JP H0620955U
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tongue
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JP2505192U
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田 好 男 山
村 進 稲
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石川ガスケット株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で金属積層形ガスケットにおける
2枚のプレートを接合できるようにし、しかもその接合
作業を容易に行うことを可能にする。 【構成】 2枚の金属板からなるプレート11,12を
積層した金属積層形ガスケットにおいて、一方のプレー
ト11に切り込みによる舌片17を設けると共に、他方
のプレート12に上記舌片を挿入する固定穴18を穿設
する。そして、一方のプレートにおける舌片17を他方
のプレートにおける固定穴18に通して反対側に突出さ
せることにより、積層された2枚のプレートを相互に固
定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、シリンダヘッド・ガスケット等として利用する金属積層形ガスケッ トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特開昭57−190738号公報に開示されているように、金属板からなるプ レートの2枚以上を重ね合わせて一体とする金属積層形ガスケットにおいて、一 方の外層プレートに切込みによる舌片を形成すると共に、他方の外層プレートの 対応位置にも切込みによる舌片を形成し、これらの舌片を互いに対向させて、そ れぞれの舌片を対向する舌片の裏側へ挿入することにより、複数のプレートを一 体に接合するようにした手段は、既に知られている。
【0003】 このような金属積層形ガスケットにおいては、複数のプレートにおける対応位 置に互いに他方の舌片の裏側に挿入される舌片を設けているので、両舌片の係合 によりプレートの接合を行う際に、両舌片を大きく切り起こした状態に保持して それらを他方の舌片に係合させる必要があり、接合作業が煩雑で係合の自動化を 実現することが困難である。
【0004】 特に、上述したような舌片の向きを異にする多数対を互いに係合させる場合に は、両外層プレートの各舌片を同時に切起こした状態に保持して、各対舌片の先 端を相互の裏側に挿入する必要があるため、接合の自動化を行うことは極めて困 難である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の技術的課題は、簡単な構造で2枚のプレートを接合でき、しかもその 接合作業を容易に行うことが可能な金属積層形ガスケットを得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本考案の金属積層形ガスケットは、2枚の金属板か らなるプレートを積層した金属積層形ガスケットにおいて、ガスケット面内の適 宜位置で、一方のプレートに切り込みによる舌片を設けると共に、他方のプレー トに上記舌片を挿入する固定穴を穿設し、上記一方のプレートにおける舌片を他 方のプレートにおける固定穴に通して反対側に突出させ、該固定穴の穴縁に係止 させることにより、積層された2枚のプレートを相互に固定することにより構成 される。
【0007】 上記金属積層形ガスケットにおいて、一方のプレートにおける舌片を形成する ための切り込みは、切り込み線に幅のあるU字形の切り込みとすることができ、 また、一方の金属板に設ける複数の舌片は、少なくとも互いに向きを変えて形成 し、かつそれらの各舌片を他方のプレートの固定穴に挿入した状態では、2枚の プレートの相対的な位置ずれによっていずれの舌片も固定穴から抜脱しない位置 的関係において、上記舌片及び固定穴を配設することができる。
【0008】
【作用】
上記構成を有するガスケットは、一方のプレートに舌片を、他方のプレートに は単なる固定穴を設けているので、一方のプレートの舌片を起こした状態で、そ の舌片を他方のプレートの固定穴に位置合わせして挿入する、という簡易な作業 で2枚のプレートを接合することができる。
【0009】 また、一方のプレートにおける舌片を形成するための切り込みを、切り込み線 に幅のあるU字形の切り込みとして舌片を形成すると、2枚のプレートの接合後 に、固定穴に対する舌片の挿入部分を強圧しても、舌片の基部付近に大きな剪断 力が作用するようなことがない。
【0010】 さらに、一方のプレートに設ける複数の舌片の向きを変え、かつそれらの各舌 片を他方のプレートの固定穴に挿入した状態では、2枚のプレートの相対的な位 置ずれによっていずれの舌片も固定穴から抜脱しない位置的関係において、上記 舌片及び固定穴を配設すると、2枚のプレートが安定的に接合される。この場合 においても、2枚のプレートの接合は、一方のプレートの各舌片を起こした状態 で、それらの各舌片を他方のプレートの固定穴に位置合わせして挿入する、とい う簡易な作業で、接合作業を容易に行うことができる。
【0011】
【実施例】
図1ないし図5は、本考案にかかる金属積層形ガスケットを、シリンダヘッド ・ガスケットとして利用する場合の実施例を示している。この金属積層形ガスケ ットは、金属板からなる2枚のプレートの11,12を積層することにより構成 されるもので、燃焼室穴13の他に図示しない水穴等の必要な通孔を備え、さら に燃焼室穴13の周囲に分散して多数のボルト穴14を開設している。
【0012】 上記ガスケットにおいては、ガスケット面内の適宜位置で、一方のプレート1 1に図2に示すようなU字形の切り込み16による舌片17を設けると共に、他 方のプレート12における対応位置に、上記舌片17が挿入される図3のような 固定穴18を穿設している。上記舌片17を形成するためのU字状の切り込み1 6は、図2に示すように、切り込み線間に幅のあるU字形の切り込みとし、それ によって舌片17の回りに隙間を設けるのが好ましい。
【0013】 図2及び図3のプレートを接合して積層形ガスケットを構成する場合には、図 4及び図5に示すように、一方のプレート11における舌片17を他方のプレー ト12における固定穴18に通して反対側に突出させ、舌片17を該固定穴18 の穴縁に係止させる。これにより、積層された2枚のプレート11,12は相互 に固定される。
【0014】 この場合に、固定穴18の巾を可能な範囲で小さくし、かつ舌片17形成する U字形の切り込みの幅をできるだけ小さくし、その状態で舌片17が固定穴18 に十分に嵌入された位置を基準位置として、両プレートの舌片や固定穴を、その 加工、組立、及び組立後の応力状態を考慮した公差で形成することになるが、そ の公差をできるだけ小さくすることにより組立時の両プレートのずれを最小限に とどめることができる。
【0015】 図1のガスケットにおいては、プレートの左右に、一対の互いに反対向きの舌 片17を設けている。複数の舌片17をこのように向きを変えて配向させると、 それらの各舌片17を他方のプレート12の固定穴18に挿入した状態では、2 枚のプレート11,12の相対的な位置ずれによっていずれの舌片17も固定穴 18から抜脱しないようになる。
【0016】 また、上記舌片17及び固定穴18は、図6に示すような位置的関係において 設けることもできる。この場合も、各舌片17を他方のプレート12の固定穴1 8に挿入した状態では、2枚のプレート11,12の相対的な位置ずれによって いずれの舌片17も固定穴18から抜脱することはない。しかも、前述した公差 をできるだけ小さくすることにより、両プレートのずれを一層抑制することがで きる。
【0017】 上記構成を有するガスケットは、一方のプレート11に複数の舌片17を、他 方のプレート12の対応位置には単なる固定穴18を設けているので、一方のプ レート11の舌片17を起こした状態で、その舌片17を他方のプレート12の 固定穴18に位置合わせして挿入する、という簡易な作業で2枚のプレートを接 合することができ、従ってその組立の自動化も容易に実現することができる。
【0018】 また、一方のプレートにおける舌片17を形成するための切り込み16を、切 り込み線に幅のあるU字形の切り込みとして舌片17を形成すると、2枚のプレ ート11,12の接合後に、固定穴18に対する舌片17の挿入部分を強圧して も、舌片17の基部付近に大きな剪断力が作用するようなことがなく、プレート の破損を防止することができる。
【0019】 さらに、一方のプレート11に設ける複数の舌片17の向きを変え、かつそれ らの各舌片17を他方のプレート12の固定穴18に挿入した状態では、2枚の プレート11,12の相対的な位置ずれによっていずれの舌片も固定穴から抜脱 しない位置的関係において、上記舌片17及び固定穴18を配設すると、2枚の プレート11,12が安定的に接合される。この場合においても、2枚のプレー ト11,12の接合は、一方のプレート11の各舌片17を組立機械の係止部材 により一時的に切り起こした状態に保持し、この状態でそれらの各舌片17を他 方のプレート12の固定穴18に位置合わせして挿入すればよく、極めて簡易な 操作で、接合作業を容易に行うことができる。
【0020】
【考案の効果】
以上に詳述した如く本考案の金属積層形ガスケットによれば、一方のプレート の舌片を起こした状態で、その舌片を他方のプレートの固定穴に位置合わせして 挿入する、という簡単な接合構造を有し、しかもそれらのプレートの接合作業を 容易に行うことができる。また、舌片と固定穴の寸法や位置的関係についての公 差を小さくすることにより、プレート相互の位置ずれを防止し、両プレートを正 確に接合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる金属積層形ガスケットの実施例
の全体的構成を例示する平面図である。
【図2】上記実施例のガスケットにおける舌片を設けた
一方のプレートの要部拡大平面図である。
【図3】上記ガスケットにおける固定穴を設けた他方の
プレートの要部拡大平面図である。
【図4】上記2枚のプレートの接合状態を示す要部拡大
平面図である。
【図5】上記2枚のプレートの接合状態を示す要部拡大
断面図である。
【図6】本考案のガスケットの他の実施例を示す平面図
である。
【符号の説明】
11 プレート、 12 プレー
ト、16 切り込み、 17 舌
片、18 固定穴。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚の金属板からなるプレートを積層した
    金属積層形ガスケットにおいて、 ガスケット面内の適宜位置で、一方のプレートに切り込
    みによる舌片を設けると共に、他方のプレートに上記舌
    片を挿入する固定穴を穿設し、 上記一方のプレートにおける舌片を他方のプレートにお
    ける固定穴に通して反対側に突出させ、該固定穴の穴縁
    に係止させることにより、積層された2枚のプレートを
    相互に固定した、 ことを特徴とする金属積層形ガスケット。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のものにおいて、 一方のプレートにおける舌片を形成するための切り込み
    を、切り込み線に幅のあるU字形の切り込みとした、 ことを特徴とする金属積層形ガスケット。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のものにおいて、 複数の舌片を少なくとも互いに向きを変えて形成し、か
    つそれらの各舌片を他方のプレートの固定穴に挿入した
    状態では、2枚のプレートの相対的な位置ずれによって
    いずれの舌片も固定穴から抜脱しない位置的関係におい
    て、上記舌片及び固定穴を配設した、 ことを特徴とする金属積層形ガスケット。
JP1992025051U 1992-03-25 1992-03-25 金属積層形ガスケット Expired - Lifetime JP2547743Y2 (ja)

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