JP3285533B2 - 可変指向性マイクロホンシステムを用いた音響装置 - Google Patents

可変指向性マイクロホンシステムを用いた音響装置

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JP3285533B2
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、目的とする音源
の信号のみを効率よく集音できる音響装置の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、特開平1−73272号公報に
記載された音源探査装置を示すブロック図である。図7
において、3個のマイクロホン71で構成される音響検
出部73で検出された音の信号は、A/D変換部74で
デジタル信号に変換され、次にフーリエ変換部75で高
速フーリエ変換(FFT)アルゴリズムにより周波数ス
ペクトルに分解される。
【0003】そして、フーリエ変換された出力からクロ
ススペクトル演算部76でクロススペクトルを計算し、
その出力を方向検知部77に送る。方向検知部77では
クロススペクトルをもとに2次元的な音響強度(インテ
ンシティ)を計算し、音の来る方向を求める。その結果
は表示部78に送られて表示されると共に、テレビカメ
ラ72を搭載した駆動部79にも送られ、音の到来する
方向にテレビカメラ72を動かす。テレビカメラ72で
撮影している映像は、表示部78に送られ、視覚的にも
確認される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来の音響インテンシティを利用した音源探査装置は、
高精度に特性を揃えた複数のマイクロホンを使用する必
要があり、また、音源の方向は算出できるが、任意の音
源の音のみを抽出することはできないという課題があっ
た。
【0005】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたものであり、汎用的なマイクロホンを固
定したままで指向性範囲と指向性の方向を制御できる可
変指向性マイクロホンシステムを用いて、所望の音源の
信号のみを効率よく集音できる音響装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の可変指向性マ
イクロホンシステムを用いた音響装置は、3個以上のマ
イクロホンと、各マイクロホンによって検出された信号
をそれぞれデジタル変換するA/D変換部と、A/D変
換部でデジタル変換されたそれぞれのデジタル信号を、
所定の周波数帯域毎に離散フーリエ変換するフーリエ変
換部と、離散フーリエ変換された各信号の特性を所定の
周波数帯域毎に均一化する特性補正部と、特性補正部の
出力から複数のクロススペクトルを求めるクロススペク
トル演算部と、クロススペクトルの値を判定し、マイク
ロホンが検出した信号に所定の周波数帯域毎に重み付け
をするための判定信号を出力する判定部と、判定信号に
基づいて、所定の周波数帯域毎にマイクロホンが検出し
た信号に重み付けを行うことにより、判定信号に基づい
てマイクロホンが検出した信号を選択的に出力する選択
部と、選択部から出力された信号を離散逆フーリエ変換
する逆フーリエ変換部と、逆フーリエ変換部によって逆
フーリエ変換された信号をアナログ変換するするD/A
変換部とを備える。
【0007】また、上記3個以上のマイクロホンの出力
端に接続された低域通過フィルタ部と、D/A変換部の
出力端に接続された低域通過フィルタ部とをさらに備え
る。
【0008】また、上記判定部でクロススペクトルの値
に基づいて判定信号の信号レベルを制御することによ
り、マイクロホンの指向性を制御することを特徴とす
る。
【0009】また、上記特性補正部における補正量を変
化させることによって、マイクロホンの指向性を制御す
ることを特徴とする。
【0010】さらに、上記音響装置は、電話機または無
線機であることを特徴とする。
【0011】
【実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明の実施
の形態1に係る音響装置の構成を示すブロック図であ
る。図2は、この発明の実施の形態1に係る音響装置を
概略的に示す斜視図である。図3および図4は、この発
明の実施の形態1に係る音響装置の指向性を3次元空間
で表した概念図である。
【0012】図1において、4個のマイクロホン1〜4
の出力は、低域通過フィルタ部(LPF)11〜14に
音圧信号p1(t)〜p4(t)として、それぞれ入力
される。音圧信号p1(t)〜p4(t)は、A/D変
換部21〜24でそれぞれデジタル信号に変換され、次
にフーリエ変換部(DFT)31〜34でそれぞれ所定
の周波数帯域毎(例えば、100Hz毎)に離散フーリ
エ変換された後、特性補正部41〜44でそれぞれ所定
の周波数帯域毎に音圧と位相が補正(均一化)され、周
波数スペクトルP1(f)〜P4(f)に分解される。
【0013】所定の周波数帯域毎に分解された周波数ス
ペクトルP1(f)およびP2(f)と、P3(f)お
よびP4(f)は、それぞれクロススペクトル演算部5
1および52で計算され、クロススペクトルの虚数部I
m{G12(f)}およびIm{G34(f)}が得ら
れる。クロススペクトルの虚数部Im{G12(f)}
およびIm{G34(f)}は、判定部61に入力され
る。判定部61は、周波数帯域毎にクロススペクトルの
虚数部Im{G12(f)}およびIm{G34
(f)}に重み付けを行うための判定信号W(f)(0
≦W(f)≦1)を選択部62に送信する。なお、この
ような処理は、全ての周波数帯域について同様に行われ
るものである。
【0014】選択部62は、判定部61から受信した判
定信号W(f)に基づいて、特性補正部41から送信さ
れる周波数スペクトルP1(f)に重み付けを行うこと
により、選択的に周波数スペクトルP(f)を出力す
る。所定の周波数帯域についての周波数スペクトルP
(f)は、逆フーリエ変換部(IDFT)63に送信さ
れる。全ての周波数帯域についての周波数スペクトルP
(f)が逆フーリエ変換部に送信されると、これらにつ
いて離散逆フーリエ変換が行われて合成された後、さら
にD/A変換部64でアナログ信号に変換された音圧信
号p(t)は、必要な周波数帯域のみを通過させるため
に低域通過フィルタ部(LPF)65を通して出力され
る。
【0015】図2において、音響装置66は、例えば電
話機または無線機等の音響装置である。音響装置66に
対する直交座標軸としてのX軸、Y軸およびZ軸のう
ち、X軸とZ軸は、音響装置66の表面上に含まれ、Y
軸は音響装置66の表面に垂直な方向とする。ここで、
XY平面はX軸とY軸を含む平面、YZ平面はY軸とZ
軸を含む平面である。
【0016】マイクロホン1および2は、音響装置66
の表面のX軸上に設置され、マイクロホン3および4
は、音響装置66の表面のZ軸上に設置されている。マ
イクロホン1および2と、マイクロホン3および4との
それぞれの中心間隔は10mmから100mmの範囲で
選ばれる。
【0017】図3において、Δθ12はマイクロホン1
および2により得られる指向性の角度であり、同様にΔ
θ34はマイクロホン3および4により得られる指向性
の角度である。
【0018】図4において、θ12はマイクロホン1お
よび2により得られる指向性の中心方向のXY平面とな
す角度であり、θ34はマイクロホン3および4により
得られる指向性の中心方向のYZ平面となす角度であ
る。
【0019】次に動作について説明する。クロススペク
トルの虚数部Im{G12(f)}は、周波数f(H
z)の信号が到来する場合において、マイクロホン1と
2が受音する信号の位相差を表すものである。マイクロ
ホン1および2の特性が同じ場合で位相差が0のとき、
Im{G12(f)}は0となる。ここで、過渡的な音
の位相差が0ということは、図2において、音源の位置
がYZ平面上にあることを示している。そして、位相差
が大きくなるほどIm{G12(f)}も大きくなり、
図3において音源の存在する位置がYZ平面上に対して
角度Δθ12の範囲に拡がってくる。
【0020】判定部61でIm{G12(f)}の大き
さにより、所定の周波数帯域毎に(即ち、f(Hz)毎
に)判定信号W(f)(0≦W(f)≦1)の重み付け
量を変え、選択部62で周波数スペクトルP1(f)の
必要な信号を重み付け選択することによって、角度Δθ
12の範囲にある音源の信号のみを選択できる。つま
り、判定信号W(f)の重み付け量を変えることによっ
て、指向性の角度Δθ12を可変にすることができる。
同様にして、クロススペクトルの虚数部Im{G34
(f)}の大きさから判定信号W(f)を変えることに
よりマイクロホン3、4間の指向性の角度Δθ34を可
変にすることができる。
【0021】このようにして、X軸上に設置されたマイ
クロホン1、2により任意の角度Δθ12が得られ、同
様に、Z軸上に設置されたマイクロホン3、4により任
意の角度Δθ34が得られる。そして、これらの指向性
(角度Δθ12およびΔθ34によって表される)を合
成することにより、図3に示すようなY軸方向のみの指
向性を持たせることができる。さらに、このような指向
性の角度Δθ12およびΔθ34を狭くすることによ
り、鋭い指向性を得ることができ、目的の音源の音のみ
を集音することができる。
【0022】以上、マイクロホンの特性が同じ場合につ
いて説明したが、現実にはマイクロホンの特性を高精度
に揃えるのは難しく、高価になる。そこで、マイクロホ
ン1〜4に同一の信号が入力された場合、フーリエ変換
部31〜34の出力端に接続された特性補正部41〜4
4において、同一の信号が出力されるように周波数帯域
毎に音圧と位相を補正する。このようにして、マイクロ
ホン1〜4の特性のばらつきを補正することができるの
で、マイクロホン1〜4の特性を高精度に揃える必要は
ない。
【0023】以上により、図3に示すように、指向性の
中心方向はY軸方向となり、Y軸を中心に角度Δθ1
2、Δθ34の指向性を持つ。ここで、音圧と位相の補
正を変化させると、図4に示すように指向性の中心方向
は、Y軸を中心として角度θ12、θ34だけずれる。
即ち、マイクロホンを固定したままで音圧と位相の補正
量により指向性の中心方向を制御することが可能とな
る。
【0024】また、上述の実施の形態1では、選択部6
2において周波数スペクトルP1(f)を判定信号W
(f)で選択したが、周波数スペクトルP2(f)〜P
4(f)のいずれを選択してもよく、さらに、周波数ス
ペクトルP1(f)〜P4(f)の合成信号を用いても
同様の効果を得ることができる。
【0025】また、以上では、クロススペクトルの虚数
部の値に基づいて、判定信号W(f)を変えることによ
り、マイクロホンの指向性を可変にする場合について説
明を行ったが、この発明は、クロススペクトルの虚数部
の値を用いる場合に限られるものではなく、クロススペ
クトルの虚数部以外の値を用いても同様に実施できるも
のである。また、マイクロホンは圧電形、ムービングコ
イル形、リボン形、コンデンサ形等いずれの形式のマイ
クロホンを用いてもよく、これらのいずれを用いても上
述の場合と同様の効果を得ることができる。
【0026】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2による音響装置の構成を示すブロック図、図6は音
響装置の斜視図である。図5において、マイクロホン1
〜3の出力がそれぞれ低域通過フィルタ部(LPF)1
1〜13を通過した音圧信号p1(t)〜p3(t)
は、A/D変換部21〜23でそれぞれデジタル信号に
変換され、次にフーリエ変換部(DFT)31〜33で
離散フーリエ変換された後、特性補正部41〜43でそ
れぞれ所定の周波数帯域毎に音圧と位相が補正され、周
波数スペクトルP1(f)〜P3(f)に分解される。
【0027】周波数スペクトルP1(f)とP2(f)
およびP1(f)とP3(f)は、クロススペクトル演
算部51、52で計算され、クロススペクトルの虚数部
Im{G12(f)}、Im{G13(f)}が得られ
る。このクロススペクトルの虚数部を用いて判定部61
で重み付けして判定信号を出力し、選択部62で周波数
スペクトルP1(f)を判定信号で重み付け選択する。
選択された周波数スペクトルP(f)は逆フーリエ変換
部(IDFT)63で離散逆フーリエ変換され、次にD
/A変換部64でアナログ信号に変換された音圧信号p
(t)は、必要な周波数帯域のみを通過させるために低
域通過フィルタ部(LPF)65を通して出力される。
【0028】図6において、66は電話機または無線機
等の音響装置である。音響装置66に対する直交座標軸
としてのX軸、Y軸およびZ軸のうち、X軸とZ軸は、
音響装置66の表面上に含まれ、Y軸は音響装置66の
表面に垂直な方向とする。ここで、XY平面はX軸とY
軸を含む平面、YZ平面はY軸とZ軸を含む平面であ
る。マイクロホン1および2は、音響装置66の表面の
XZ平面上のX軸に平行な同一軸上に設置されており、
マイクロホン1および3は、音響装置66の表面のXZ
平面上のZ軸に平行な同一軸上に設置されている。マイ
クロホン1および2と、マイクロホン1および3とのそ
れぞれの中心間隔は10mmから100mmの範囲で選
ばれる。
【0029】次に動作について説明する。クロススペク
トルの虚数部Im{G12(f)}は、到来する信号の
周波数がf(Hz)のときに、マイクロホン1と2が受
音した信号の位相差を表すものである。マイクロホン
1、2の特性が同じ場合で位相差が0のとき、Im{G
12(f)}は0となる。ここで、過渡的な音の位相差
が0ということは図6において、音源の位置がYZ平面
上にあることを示している。
【0030】そして、実施の形態1と同様に判定部61
でIm{G12(f)}の大きさにより、周波数f毎に
判定信号W(f)の重み付け量を変え、選択部62で周
波数スペクトルP1(f)の必要な信号を重み付け選択
することによって、YZ平面に対してある角度に拡がっ
た範囲に存在している音源の信号のみを選択することが
できる。つまり、指向性の角度を可変できる。そして、
クロススペクトルの虚数部Im{G13(f)}により
マイクロホン1、3間の指向性の角度を可変にすること
ができ、実施の形態1と同様に任意の指向性を得ること
ができる。
【0031】以上の説明では、マイクロホンは特性が同
じ場合について説明したが、現実にはマイクロホンの特
性を高精度に揃えるのは難しく、かつ高価になる。そこ
で、特性補正部41〜43で、マイクロホン1〜3に同
一の信号が入力された場合、同一の信号が出力されるよ
うに周波数帯域毎に音圧と位相を補正する。このように
補正を行うことにより、マイクロホン1〜3の特性は高
精度に揃っている必要はなく、このとき指向性の中心方
向はY軸方向となる。また、音圧と位相の補正を変化さ
せると指向性の中心方向はY軸からずれる。つまり、マ
イクロホンを固定したままで音圧と位相の補正量により
指向性の中心方向を制御することが可能となる。このよ
うにこの発明の実施の形態2に係る可変指向性マイクロ
ホンシステムを用いた音響装置は、マイクロホンを3個
用いるだけでも実施の形態1と同様の効果を得ることが
できる。
【0032】選択部では周波数スペクトルP1(f)を
判定信号で選択したが、周波数スペクトルP1(f)〜
P3(f)の合成信号を用いても同様の効果が期待でき
る。
【0033】マイクロホンは圧電形、ムービングコイル
形、リボン形、コンデンサ形等、どの形式のマイクロホ
ンを用いても同様の効果が得られる。また、この実施の
形態2ではマイクロホンを3個用いた場合について、ま
た、前述の実施の形態1ではマイクロホンを4個用いた
場合について説明を行ったが、マイクロホンは3個以上
であればいくつでもよく、(即ち、3個以上のマイクロ
ホンからの入力信号に基づいて、複数のクロススペクト
ルの虚数部を求めることができるので)上述の実施の形
態1および2の場合と同様の効果を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】この発明の可変指向性マイクロホンシス
テムを用いた音響装置は、3個以上のマイクロホンと、
各マイクロホンによって検出された信号をそれぞれデジ
タル変換するA/D変換部と、A/D変換部でデジタル
変換されたそれぞれのデジタル信号を、所定の周波数帯
域毎に離散フーリエ変換するフーリエ変換部と、離散フ
ーリエ変換された各信号の特性を所定の周波数帯域毎に
均一化する特性補正部と、特性補正部の出力から複数の
クロススペクトルを求めるクロススペクトル演算部と、
クロススペクトルの値を判定し、マイクロホンが検出し
た信号に所定の周波数帯域毎に重み付けをするための判
定信号を出力する判定部と、判定信号に基づいて、所定
の周波数帯域毎にマイクロホンが検出した信号に重み付
けを行うことにより、判定信号に基づいてマイクロホン
が検出した信号を選択的に出力する選択部と、選択部か
ら出力された信号を離散逆フーリエ変換する逆フーリエ
変換部と、逆フーリエ変換部によって逆フーリエ変換さ
れた信号をアナログ変換するするD/A変換部とを備え
るので、所望の音源の信号のみを効率よく集音できる音
響装置を得ることができ、また、高精度に特性がそろえ
られたマイクロホンを用いる必要が無くなり、装置を安
価に提供することができる。
【0035】また、上記3個以上のマイクロホンの出力
端に接続された低域通過フィルタ部と、D/A変換部の
出力端に接続された低域通過フィルタ部とをさらに備え
るので、所望の音源の信号のみを効率よく集音できる音
響装置を得ることができる。
【0036】また、上記判定部でクロススペクトルの値
に基づいて判定信号の信号レベルを制御することによ
り、マイクロホンの指向性を制御することを特徴とする
ので、マイクロホンを固定したままで指向性範囲を制御
できる音響装置を提供することができる。
【0037】また、上記特性補正部における補正量を変
化させることによって、マイクロホンの指向性を制御す
ることを特徴とするので、マイクロホンを固定したまま
で指向性の方向を制御できる音響装置を提供することが
できる。
【0038】さらに、上記音響装置は、電話機または無
線機であることを特徴とするので、所望の音源の信号の
みを効率よく集音できると共に、マイクロホンを固定し
たままで指向性の範囲を制御でき、また、マイクロホン
を固定したままで指向性を制御できる電話機または無線
機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による音響装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る音響装置を概
略的に示す斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る音響装置の指
向性を3次元空間で表した概念図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る音響装置の指
向性を3次元空間で表した概念図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係る音響装置の構
成を示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による音響装置の構
成を示す斜視図である。
【図7】 従来の音源探査装置を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1、2、3、4 マイクロホン、11、12、13、1
4 低域通過フィルタ部、21、22、23、24 A
/D変換部、31、32、33、34 フーリエ変換
部、41、42、43、44 特性補正部、51、52
クロススペクトル演算部、61 判定部、62 選択
部、63 逆フーリエ変換部、64 D/A変換部、6
5 低域通過フィルタ部、66 音響装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−50014(JP,A) 特開 平7−209068(JP,A) 特開 平11−83975(JP,A) 特開 昭64−73272(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 3/00 320 H04R 1/40 320 G01S 5/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3個以上のマイクロホンと、 上記各マイクロホンによって検出された信号をそれぞれ
    デジタル変換するA/D変換部と、 上記A/D変換部でデジタル変換されたそれぞれのデジ
    タル信号を、所定の周波数帯域毎に離散フーリエ変換す
    るフーリエ変換部と、 上記離散フーリエ変換された各信号の特性を所定の周波
    数帯域毎に均一化する特性補正部と、 上記特性補正部の出力から複数のクロススペクトルを求
    めるクロススペクトル演算部と、 上記複数のクロススペクトルの値を判定し、上記マイク
    ロホンが検出した信号に上記所定の周波数帯域毎に重み
    付けをするための判定信号を出力する判定部と、 当該判定信号に基づいて、上記所定の周波数帯域毎に上
    記マイクロホンが検出した信号に重み付けを行うことに
    より、上記判定信号に基づいて上記マイクロホンが検出
    した信号を選択的に出力する選択部と、 上記選択部から出力された信号を離散逆フーリエ変換す
    る逆フーリエ変換部と、 上記逆フーリエ変換部によって逆フーリエ変換された信
    号をアナログ変換するするD/A変換部とを備える可変
    指向性マイクロホンシステムを用いた音響装置。
  2. 【請求項2】 上記3個以上のマイクロホンの出力端に
    接続された低域通過フィルタ部と、 上記D/A変換部の出力端に接続された低域通過フィル
    タ部とをさらに備える請求項1に記載の可変指向性マイ
    クロホンシステムを用いた音響装置。
  3. 【請求項3】 上記判定部で上記クロススペクトルの値
    に基づいて上記判定信号の信号レベルを制御することに
    より、上記マイクロホンの指向性を制御することを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の可変指向性マイ
    クロホンシステムを用いた音響装置。
  4. 【請求項4】 上記特性補正部における補正量を変化さ
    せることによって、上記マイクロホンの指向性を制御す
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか
    に記載の可変指向性マイクロホンシステムを用いた音響
    装置。
  5. 【請求項5】 上記音響装置は、上記電話機または無線
    機であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のい
    ずれかに記載の可変指向性マイクロホンシステムを用い
    た音響装置。
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