JP3279040B2 - マイクロホン装置 - Google Patents

マイクロホン装置

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JP3279040B2
JP3279040B2 JP3002494A JP3002494A JP3279040B2 JP 3279040 B2 JP3279040 B2 JP 3279040B2 JP 3002494 A JP3002494 A JP 3002494A JP 3002494 A JP3002494 A JP 3002494A JP 3279040 B2 JP3279040 B2 JP 3279040B2
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R25/00Deaf-aid sets, i.e. electro-acoustic or electro-mechanical hearing aids; Electric tinnitus maskers providing an auditory perception
    • H04R25/43Electronic input selection or mixing based on input signal analysis, e.g. mixing or selection between microphone and telecoil or between microphones with different directivity characteristics

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Otolaryngology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超指向特性を得ること
のできるマイクロホン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロホンは、指向特性を持つ。指向
特性とは、マイクロホンから見た方向と感度との関係を
示す特性であり、主に無指向性、単一指向性、双指向性
の3種類がある。
【0003】無指向性のマイクロホンは、全方向に対し
てほぼ均一な感度で収音できるもので、会場の雰囲気な
どを録音する場合や、不特定の音を方向に無関係に収音
するのに適している。
【0004】単一指向性のマイクロホンは、正面の感度
が最も高く、左右から背面にいくにつれて感度が下が
る。目的音を的確にとらえられるので、ボーカルや特定
の楽器の音を収録するのに向いている。また、ステレオ
録音に用いると、左右の音をよく分離して収音できるた
め、音像も決めやすい。
【0005】双指向性のマイクロホンは、前後に感度の
ある8の字形指向特性で、特殊な場合や、背面に対して
は位相が逆になることを利用して無指向性のマイクロホ
ンや単一指向性のマイクロホンと組み合わせて指向特性
を合成できる組合せマイクロホン装置として使用する。
【0006】上記単一指向性マイクロホンは、正面すな
わち希望方向となる前方に充分な感度を持つ一方で、そ
れ以外の方向の感度は低くしている。正面より90゜の
方向の音に対して、例えば6dBの減衰をする。これに
対して、さらにその減衰の度合を大きくさせ、音の入射
角度が軸方向からずれると感度が急に落ちるようなマイ
クロホンを鋭指向性マイクロホンと呼んでいる。鋭指向
性マイクロホンとしては、ハイパーカーディオ型マイク
ロホンや、スーパーカーディオ型マイクロホンがある。
これらの鋭指向性マイクロホンは、例えばカメラ一体型
VTRに用いられて、被写体方向の音声のみを収音して
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、上述
したような鋭指向性マイクロホンを用いた例えばカメラ
一体型VTRでは、さらに鋭い指向特性(以下、超指向
性という。)を得ることが望まれている。また、この超
指向性をLRの2チャンネル方向に得ることも望まれて
いる。
【0008】従来の技術を用いて超指向性を得るには、
ガンマイクで知られるように、非常に大きな構成が不可
欠であり、民生用に用いられる小型のカメラ一体型VT
Rには適さない。また、LRの2チャンネル方向に超指
向性を得るには、2本のガンマイクが必要とされ、なお
さら小型化を妨げることになる。
【0009】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、小型の構成で超指向性を得ることができるマイ
クロホン装置及び小型の構成で2チャンネルの超指向性
を得ることができるマイクロホン装置の提供を目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るマイクロホ
ン装置は、同一の所定方向に主軸を持ち、それぞれ異な
る複数の有指向特性出力を得るマイクロホン手段と、上
記マイクロホン手段の各出力信号のレベルを検出するレ
ベル検出手段と、上記レベル検出手段が検出した各出力
信号のレベルを比較する比較手段と、上記比較手段での
比較の結果に応じ、最も小さい出力信号レベルを持つ上
記各出力信号の内の一を選択して出力する選択手段とを
有することにより上記課題を解決する。
【0011】また、上記マイクロホン手段は、上記複数
の有指向特性として双指向性、鋭指向性及び単一指向性
を有する。
【0012】また、上記マイクロホン手段は、少なくと
も2つのマイクロホンユニットの出力を適宜混合するこ
とにより、上記同一の所定方向に主軸を持ち、それぞれ
異なる指向特性を有する複数の有指向性出力を得てもよ
い。
【0013】また、上記マイクロホン手段は、単一指向
特性のマイクロホンユニット2台と無指向特性のマイク
ロホンユニット1台との出力を適宜混合することによ
り、それぞれ独立の主軸方向に向いた2チャンネルの有
指向性出力を得、この各チャンネルの指向特性はそれぞ
れ異なる指向特性を有する複数の有指向性出力を得ても
よい。
【0014】上記レベル検出手段、上記比較手段および
上記選択手段は、一定の時間毎にそれぞれの動作を行
う。上記レベル検出手段は、上記マイクロホン手段の上
記各有指向特性に対応する各出力信号を一定時間長の窓
で随時切り出し、該切り出し区間でのエネルギー総和を
算出する。この場合、用いられる窓としては、方形窓、
ハニング窓、ハミング窓等の各種窓がある。そして、上
記比較手段はこの切り出し区間のエネルギー総和を比較
し、選択手段は上記比較手段の比較結果に応じ、最も小
さい出力信号レベルを持つ上記各出力信号の内の一を上
記切り出し区間選択出力する。
【0015】
【作用】レベル検出手段が一定長の切り出し区間で検出
したマイクロホン手段の各出力信号のレベルを比較手段
が比較し、選択手段がその比較の結果に応じ、最も小さ
い出力信号レベルを持つ上記各出力信号の内の一を選択
して出力するので、希望方向を除いた方向からの雑音を
最も低減した音声を上記一定長の切り出し区間毎に出力
することができ、よって従来の指向性マイクロホンでは
得ることのできなかった超指向性を非常に小型の構成で
得ることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係るマイクロホン装置の実施
例を説明する。先ず、第1実施例について、図1乃至図
4を参照しながら説明する。この第1実施例は、図1に
示すように、それぞれ異なる複数の指向特性を有するマ
イクロホン部1と、このマイクロホン部1の各出力信号
のエネルギーを算出するエネルギー算出部2と、このエ
ネルギー算出部2が算出した各出力信号のレベルを比較
する比較器3と、この比較器3での比較に応じ、最も小
さい出力信号レベルを持つ上記マイクロホン部1の各出
力の内の一を選択し、その出力信号のみを出力端子5か
ら出力する切り換えスイッチ部4とを有して成るマイク
ロホン装置である。
【0017】マイクロホン部1は、所定の主軸に対して
それぞれ互いに異なる指向特性を持つ複数のマイクロホ
ンM1、M2・・・Mnよりなる。例えば、このマイクロ
ホン部1が図2に示すように、3種のマイクロホン
1、M2及びM3にて構成される場合の、この第1実施
例のマイクロホン装置の具体例について以下に説明す
る。なお、図2のマイクロホン部1を除く各部は、上記
図1の各部と同様であるので説明を省略する。
【0018】図2において、マイクロホン部1のマイク
ロホンM1は、図3に示すようなポーラパターンPaを
持つ双指向性マイクロホンである。この双指向性マイク
ロホンM1は、ポーラパターンPaが示すように正面及
び後方に共に感度1であり、横方向には感度0であるよ
うな8の字形の指向特性を持つ。また、マイクロホンM
2は、ポーラパターンPbを持つ例えばカーディオイド
型マイクロホンのような鋭指向性マイクロホンM2であ
る。この鋭指向性マイクロホンは、ポーラパターンPb
が示すように、正面に感度1であり、後方に感度約0.
4以下であり、横方向に感度約0.3以下であるような
指向特性を持つ。また、マイクロホンM3は、ポーラパ
ターンPcを持つ単一指向性マイクロホンM3である。
この単一指向性マイクロホンは、ポーラパターンPcが
示すように、正面に感度1であり、後方に感度0である
が、横方向には感度0.5であるような指向特性を持
つ。
【0019】エネルギー算出部2は、これら3種のマイ
クロホンM1、M2及びM3の出力信号を一定長の長さを
持ったウィンドウで随時切り出し、該切り出し区間での
エネルギーの総和を算出している。このエネルギーの総
和は、切り出し区間のデータ各サンプルの二乗値の総て
を加算したものである。この場合に用いられるウィンド
ウとしては、方形窓、ハニング窓、ハミング窓等の各種
窓を用いることができる。ウィンドウ長としては、例え
ば、約42msecのように非常に短い時間である。
【0020】比較器3は、エネルギー算出部2が一定長
の切り出し窓区間で算出した3種のマイクロホンM1
2及びM3のエネルギーを比較し、最も小さいエネルギ
ーを持つマイクロホンがどれかという情報を切り換えス
イッチ4に供給する。
【0021】切り換えスイッチ部4は、比較器3から供
給された上記情報に応じて、その切り出し窓区間内で
の、最も小さなエネルギーを持つ3種のマイクロホンM
1、M2及びM3の内の一の出力信号を出力端子5から出
力する。
【0022】ここで、切り換えスイッチ部4が最も小さ
いエネルギーを持つ出力信号を選択するのは以下の通り
である。図3において、説明したように各マイクロホン
1、M2及びM3の正面方向の感度はいずれも1であ
る。このため、正面方向からの希望音声に対しての各マ
イクロホン出力のエネルギーは、ほぼ同じである。ここ
で、例えば、後方からノイズが入ってくることを考える
と、ポーラパターンPaの双指向性マイクロホンM1
後方にも感度1であるため、高いエネルギーを持つ出力
信号を出力してしまうことになる。すなわち、ノイズを
多く含んだ希望音声を出力してしまうことになる。この
場合、ポーラパターンPcの単一指向性マイクロホンM
3は、後方に対しては指向性を持たないので、エネルギ
ーの総和が最も小さい出力信号を持つことになる。同様
に横方向又は斜め方向から入ってくるノイズを考慮する
と、それぞれのノイズのエネルギーを最も小さくするマ
イクロホンの出力信号を選択すれば良い。
【0023】すなわち、この第1実施例のマイクロホン
装置の具体例は、図4に示すように、ポーラパターンP
aの双指向性マイクロホンM1、ポーラパターンPbの
鋭指向性マイクロホンM2、ポーラパターンPcの単一
指向性マイクロホンM3をそれぞれ単独で用いるより
も、多くの雑音を低減できる。この図4は、希望方向
(図3に示す正面)から女性音声が到来し、一方でノイ
ズ分音声として側方及び後方(図3に示す横及び後方)
から別の女性音声及び男性音声がそれぞれ到来した場合
についての、希望方向を除いた方向すなわち横方向及び
後方のノイズ低減量を示している。例えば、図3におい
て、角度180゜である後方からノイズが入ってくるよ
うな場合には、ポーラパターンPcの単一指向性マイク
ロホンM3の出力信号を選択することでノイズの低減さ
れた図3に示す角度0゜の希望方向(正面方向)の希望
音声だけを出力することができる。また、例えば、図3
において、角度90゜である横方向からノイズが入って
くるような場合には、ポーラパターンPaの双指向性マ
イクロホンM1の出力信号を選択することでノイズの低
減された希望音声を出力することができる。
【0024】したがって、この第1実施例のマイクロホ
ン装置は、希望方向を除いた方向からの雑音を最も低減
した音声を上記一定長の切り出し区間毎に出力すること
ができ、よって超指向性を得ることができる。
【0025】次に、第2実施例について、図5を参照し
ながら説明する。この第2実施例は、無指向性のマイク
ロホンM11と単一指向性のマイクロホンM12の2つのマ
イクロホン出力を用いて、数種の指向特性出力を算出
し、これらの指向特性出力のレベルをレベル検出部であ
るエネルギー算出部14で算出し、このエネルギー算出
部14が算出したレベル出力を比較器15が比較し、こ
の比較器15での比較結果、すなわち最も小さいレベル
出力を持つ上記数種の指向特性出力の一を切り換えスイ
ッチ部16が選択し、その出力信号のみを出力端子17
から出力する。ここで、無指向性のマイクロホンM11
単一指向性のマイクロホンM12は、主軸を揃えて配置さ
れる。
【0026】ここで、上述したように2つの指向特性、
例えば、無指向特性と、単一指向特性から数種の指向特
性を得る原理を説明する。
【0027】1次音圧傾度のマイクロホンの指向特性
は、
【0028】
【数1】
【0029】のように表すことができる。ここで、θは
音の入射角を表しており、この(1)式より指向特性の
ポーラパターンを描くことができる。
【0030】上記(1)式により、求めることのできる
一般的な無指向性、単一指向性、双指向性及び鋭(スー
パー)指向性の各指向特性式を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】このように、各指向特性は、上記(1)式
の係数αとβの値の組合せを変えることによって自由に
生成できる。
【0033】実際には、図5に示すように、乗算器11
1、112、・・・11nにて、無指向性のマイクロホン
11の出力に無指向入力乗算係数a1、a2・・・an
乗算し、乗算器121、122、・・・12nにて、単一
指向性のマイクロホンM12の出力に単一指向入力乗算係
数b1、b2・・・bnを乗算し、それぞれの乗算値を加
算器131、132、・・・13nにて加算して、上記各
種特性出力を得ている。
【0034】このような乗算器、加算器による構成を用
いて実際に、無指向性、単一指向性、双指向性及びスー
パー指向性のそれぞれの指向特性を得る場合の、上記マ
イクロホンM11及びM12から入力される2つの入力に乗
算される各乗算係数の具体的な値を表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】レベル検出器であるエネルギー算出部1
4、比較器15及び切り換えスイッチ16については、
上記第1実施例の各部と同様であるので、ここでは説明
を省略する。
【0037】このように、この第2実施例のマイクロホ
ン装置では、無指向性のマイクロホンM11と、単一指向
性のマイクロホンM12とから数種の指向特性出力を算出
し、これらの指向特性出力のレベルをレベル検出部であ
るエネルギー算出部14で算出し、このエネルギー算出
部14が算出したレベル出力を比較器15に比較させ、
この比較器15での比較結果、すなわち最も小さいレベ
ル出力を持つ上記数種の指向特性出力の一を切り換えス
イッチ16が選択し、その出力信号のみを出力端子17
から出力するので、希望方向を除いた方向からの雑音を
最も低減した音声を上記一定長の切り出し区間毎に出力
することができ、よって従来の指向性マイクロホンでは
得ることのできなかった超指向性を非常に小型の構成で
得ることができる。
【0038】次に、第3実施例について、図6を参照し
ながら説明する。この第3実施例は、1台の無指向性の
マイクロホンM21と、2台の単一指向性マイクロホンM
22及びM23を用いて、それぞれ独立の主軸方向に向いた
2チャンネルの超指向性を得るためのマイクロホン装置
である。
【0039】無指向性マイクロホンM21の出力は、乗算
器211、212・・・21nと、乗算器311、312
・・31nに供給される。単一指向性マイクロホンM22
の出力は、乗算器221、222・・・22nに供給され
る。一方、単一指向性マイクロホンM23の出力は、乗算
器321、322・・・32nに供給される。
【0040】乗算器211、212・・・21nにて無指
向入力乗算係数a1、a2・・・anが乗算された無指向
性マイクロホンM21の出力と、乗算器221、222、・
・・22nにて単一指向入力乗算係数b1、b2・・・bn
が乗算された単一指向性マイクロホンM22の出力は、加
算器231、232・・・23nに供給されて加算され、
それぞれの加算出力がエネルギー算出部24と、切換ス
イッチ部26に供給される。一方、乗算器311、312
・・・31nにて無指向入力乗算係数c1、c2・・・cn
が乗算された無指向性マイクロホンM21の出力と、乗算
器321、322、・・・32nにて単一指向入力乗算係
数d1、d2・・・dnが乗算された単一指向性マイクロ
ホンM23の出力は、加算器331、332・・・33n
供給されて加算され、それぞれの加算出力がエネルギー
算出部34と、切換スイッチ部36に供給される。
【0041】したがって、この第3実施例は上記第2実
施例の構成をステレオRLに対応させるように、2つ用
いた構成である。
【0042】この第3実施例において、1台の無指向性
のマイクロホンM21と、2台の単一指向性マイクロホン
22及びM23は、図7に示すように配置する。単一指向
性マイクロホンM22は右45度方向に主軸を向け、単一
指向性マイクロホンM23は左45度方向に主軸を向けて
配置される。
【0043】レベル検出器であるエネルギー算出部24
及び34、比較器25及び35、切換スイッチ26及び
36については、上記第2実施例の各部と同様であるの
でここでは説明を省略する。
【0044】この第3実施例のマイクロホン装置では、
無指向性のマイクロホンM21と、単一指向性のマイクロ
ホンM22とから数種の指向特性出力を算出し、これらの
指向特性出力のレベルをレベル検出部であるエネルギー
算出部24で算出し、このエネルギー算出部24が算出
したレベル出力を比較器25に比較させ、この比較器2
5での比較結果、すなわち最も小さいレベル出力を持つ
上記数種の指向特性出力の一を切り換えスイッチ26が
選択し、その出力信号のみを出力端子27から出力し
て、ステレオのR方向の数種の指向特性出力を得ること
ができる。一方、この第3実施例のマイクロホン装置で
は、無指向性のマイクロホンM21と、単一指向性のマイ
クロホンM23とから数種の指向特性出力を算出し、これ
らの指向特性出力のレベルをレベル検出部であるエネル
ギー算出部34で算出し、このエネルギー算出部34が
算出したレベル出力を比較器35に比較させ、この比較
器35での比較結果、すなわち最も小さいレベル出力を
持つ上記数種の指向特性出力の一を切り換えスイッチ3
6が選択し、その出力信号のみを出力端子37から出力
して、ステレオのL方向の数種の指向特性出力を得るこ
とができる。
【0045】図8には、この第3実施例のマイクロホン
装置の無指向性のマイクロホンM21と、単一指向性のマ
イクロホンM22とで得られる右45度方向に主軸を持つ
3種類、すなわち、ポーラパターンPaで示す双指向
性、ポーラパターンPbで示すスーパー指向性及びポー
ラパターンPcで示す単一指向性の各指向特性を示す。
この3種類の指向特性は、上記無指向入力乗算係数
1、a2・・・anと、上記単一指向入力乗算係数b1
2・・・bnとを上述した表2のようにすることで得ら
れる。同様にして、この第3実施例は、無指向性のマイ
クロホンM21と、単一指向性のマイクロホンM23とを用
いて、左45度方向に主軸を持つ3種類の指向特性を得
ることができる。以上より、この第3実施例は、小型の
構成で2チャンネルの超指向特性を得ることができる。
【0046】なお、本発明に係るマイクロホン装置は、
上記第1乃至第3実施例にのみ限定されるものではな
く、例えば、比較器は出力信号のエネルギーの総和を比
較するだけでなく、出力信号の振幅、波高値等を比較し
てもよい。また、レベル検出手段は、瞬時瞬時に各出力
信号のレベルを検出するようにしてもよい。
【0047】また、上述したマイクロホン装置は、カメ
ラ一体型VTRの収音マイクロホン装置として用いられ
ることはもちろん、業務用ビデオカメラや、測定用マイ
クロホン装置など、すべてのマイクロホン装置に適用可
能である。
【0048】
【発明の効果】本発明に係るマイクロホン装置は、それ
ぞれ異なる複数の指向特性を有するマイクロホン手段
と、上記マイクロホン手段の各出力信号のレベルを検出
するレベル検出手段と、上記レベル検出手段が検出した
各出力信号のレベルを比較する比較手段と、上記比較手
段での比較の結果に応じ、最も小さい出力信号レベルを
持つ上記各出力信号の内の一を選択して出力する選択手
段とを有するので、希望方向を除いた方向からの雑音を
最も低減した音声を上記一定長の切り出し区間毎に出力
することができ、よって従来の指向性マイクロホンでは
得ることのできなかった超指向性を非常に小型の構成で
得ることができる。
【0049】また、本発明に係るマイクロホン装置は、
単一指向特性のマイクロホンユニット2台と無指向特性
のマイクロホンユニット1台とにより、それぞれ独立の
主軸方向に向いた2チャンネルの指向特性を得るので、
小型の構成で2チャンネルの超指向性を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のマイクロホン装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1に示した第1実施例のマイクロホン装置の
具体例の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示した具体例で用いる3種類のマイクロ
ホン装置のポーラパターンを示す図である。
【図4】図2に示した具体例の効果を説明するための図
である。
【図5】本発明の第2実施例のマイクロホン装置の構成
を示す回路図である。
【図6】本発明の第3実施例のマイクロホン装置の構成
を示す回路図である。
【図7】図6に示した第3実施例のマイクロホン装置で
用いられる3つのマイクロホンの配置図である。
【図8】図6に示した第3実施例のマイクロホン装置で
得られる3種類の指向特性を示す図である。
【符号の説明】
1 双指向性マイクロホン M2 鋭指向性マイクロホン M3 単一指向性マイクロホン 1 マイクロホン部 2 エネルギー算出部 3 比較器 4 切換スイッチ
フロントページの続き (72)発明者 秋葉 育江 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−318796(JP,A) 特開 平4−8097(JP,A) 特開 昭63−144698(JP,A) 特開 昭64−39192(JP,A) 特開 平4−199950(JP,A) 特開 平4−167698(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 3/00,1/40

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の所定方向に主軸を持ち、それぞれ
    異なる指向特性を有する複数の有指向性出力を得るマイ
    クロホン手段と、 上記マイクロホン手段の各出力信号のレベルを検出する
    レベル検出手段と、 上記レベル検出手段が検出した各出力信号のレベルを比
    較する比較手段と、 上記比較手段での比較の結果に応じ、最も小さい出力信
    号レベルを持つ上記各出力信号の内の一を選択して出力
    する選択手段とを有することを特徴とするマイクロホン
    装置。
  2. 【請求項2】 上記マイクロホン手段は、上記複数の有
    指向特性として双指向性、鋭指向性及び単一指向性を有
    することを特徴とする請求項1記載のマイクロホン装
    置。
  3. 【請求項3】 上記マイクロホン手段は、少なくとも2
    つのマイクロホンユニットの出力を適宜混合することに
    より上記同一の所定方向に主軸を持ち、それぞれ異な
    る指向特性を有する複数の有指向性出力を得ることを特
    徴とする請求項1記載のマイクロホン装置。
  4. 【請求項4】 上記マイクロホン手段は、単一指向特性
    のマイクロホンユニット2台と無指向特性のマイクロホ
    ンユニット1台との出力を適宜混合することにより、そ
    れぞれ独立の主軸方向に向いた2チャンネルの指向性
    出力を得、この各チャンネルの指向特性はそれぞれ異な
    る指向特性を有する複数の有指向性出力を得ることを特
    徴とする請求項1記載のマイクロホン装置。
  5. 【請求項5】 上記レベル検出手段、上記比較手段およ
    び上記選択手段は、一定の時間毎にそれぞれの動作を行
    うことを特徴とする請求項1記載のマイクロホン装置。
  6. 【請求項6】 上記レベル検出手段は、上記マイクロホ
    ン手段の上記各指向特性に対応する各出力信号を一定
    時間長の窓で随時切り出し、該切り出し区間でのエネル
    ギー総和を算出することを特徴とする請求項1記載のマ
    イクロホン装置。
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