JP3285325B2 - 仮設トイレ設置用の地下構造物用蓋 - Google Patents
仮設トイレ設置用の地下構造物用蓋Info
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Description
し家屋のトイレが使用できなくなった場合に、下水用の
マンホールに設置する仮設トイレ設置用の地下構造物用
蓋に関する。
置する仮設トイレとして、特開平9−285424号公
報に示すように地下構造物用蓋の蓋本体を開蓋して受枠
に便器を装着する方式のものが知られている。
置される地下構造物用蓋は、当初から仮設トイレを設置
することを想定していたものではないことから、排泄物
の臭気が漂うなど衛生上問題があった。そのため、現在
では、図6に示すように、排泄後に排泄物を水で流すよ
うに貯水タンク(図示せず)を備え、便器19の下部に
形成した開口をフラップ20で開閉可能としたような仮
設トイレが設置されるようになってきている。この仮設
トイレでは、上述したように排泄物を水で流すために、
これらの排泄物および流水が子蓋を開蓋した後の開口部
の外に流出しないように子蓋を親蓋21から外した後の
開口部にロート状のアダプタ22の一端を差し込んで開
口部の縁でアダプタ22を支持し、アダプタ22の他端
の上方に便器19が位置するようにした構造となってい
る。
アダプタを介して子蓋を開蓋した後の開口部の上方に便
器を位置させた仮設トイレでは、衛生面では向上した
が、この場合でも地下構造物用蓋は仮設トイレを設置す
ることを想定しているものではなかったため、仮設トイ
レを撤去するとき、便器、壁等のほかにアダプタまでを
別の場所に搬送して保管しておかなければならず、部品
点数が増えて嵩張る等、管理が煩わしいという欠点があ
る。
イレを保管する際に部品点数を増やさないで管理を容易
とし、仮設トイレを設置する際には確実に設置できる仮
設トイレ設置用の地下構造物用蓋を提供することを目的
としている。
用の地下構造物用蓋は、仮設トイレを接続可能な地下構
造物用蓋であって、少なくとも蓋本体と該蓋本体を支持
する基体とを有し、該基体の内周に筒状部を下方に向け
て延設し、この筒状部の上部に前記蓋本体を支持する蓋
本体支持部を形成し、この蓋本体支持部よりも下側の筒
状部の内周に、仮設トイレと接続するためのアダプタを
係止可能としたアダプタ係止部を形成し、前記仮設トイ
レを設置しないときには、前記アダプタを前記アダプタ
係止部に係止した状態で前記蓋本体を閉蓋可能としたこ
とを特徴とする。
タを地下構造物用蓋の内部に収納可能な構造となり、ア
ダプタの紛失を防止し、未設置状態の仮設トイレの管理
を容易とすることができる。
造物用蓋は、仮設トイレを接続するためのアダプタを備
えた地下構造物用蓋であって、少なくとも蓋本体と該蓋
本体を支持する基体とを有し、該基体の内周に筒状部を
下方に向けて延設し、この筒状部の上部に前記蓋本体を
支持する蓋本体支持部を形成し、この蓋本体支持部より
も下側の筒状部の内周には、前記仮設トイレと接続する
ためのアダプタの一端に形成した係止部を係止可能とし
たアダプタ係止部を形成し、前記仮設トイレを設置しな
いときには、前記アダプタの他端を下側にして該アダプ
タの係止部を前記アダプタ係止部に係止させた状態で該
蓋本体を閉蓋可能とし、前記仮設トイレを設置するとき
には、前記蓋本体を開蓋した状態で前記アダプタの他端
を上側にして前記アダプタの係止部を前記アダプタ係止
部に係止させることを特徴とする。
イレを未設置のときは、蓋本体を閉蓋した状態でアダプ
タを地下構造物用蓋の内部に収納でき、仮設トイレを設
置する際には、開蓋後、アダプタの上下を逆にして使用
することができるため、アダプタの紛失を防止し、未設
置時の仮設トイレの管理を容易とすることができる。
に、アダプタの外周面に当接するパッキンを設けること
により、アダプタと筒状部の下部とをパッキンで密閉し
て、防臭効果を上げることができる。
端のいずれか一方に、他方に当接するパッキンを設け、
アダプタと筒状部の下部とをパッキンで密閉し、アダプ
タの他端には便器と接続する弾力性のある接続部を形成
して、防臭効果を上げることができる。
おり、この連結具は、蓋本体を開蓋してアダプタと仮設
トイレを接続した際に、アダプタに干渉しないようにし
たため、連結具、蓋本体を基体から外さなくてもアダプ
タと仮設トイレを容易に接続できる。そのため、仮設ト
イレの設置に手間取らない。
の地下構造物用蓋の一実施例を示し、図1はアダプタを
収納した状態を示す縦断面図、図2はアダプタを便器に
接続した状態を示す縦断面図である。
水管路に通じるマンホールの地表面に埋設した受枠2に
基体としての親蓋6が蝶番3により開閉可能に連結され
た構造となっている。この親蓋6の中央には開口部7が
形成され、この開口部7の縁から筒状部12が下方に向
けて延設されている。そして筒状部12には蓋本体であ
る子蓋4が連結具である蝶番金物5により開閉可能に連
結されている。また、この筒状部12の内周上部には子
蓋4を支持するための蓋本体支持部11が形成され、こ
の蓋本体支持部11より下側の筒状部12の内周には仮
設トイレの便器19とマンホールの内部とを接続するた
めのアダプタ8を係止するアダプタ係止部13が形成さ
れている。
は、例えば、特許第2649314号公報に記載されて
いる蝶番金物を利用することができる。この蝶番金物5
は、親蓋6の筒状部12の内周に一端を回動自在に枢支
させた第1蝶番部材9と、子蓋4の裏面周縁に回動自在
に枢支させた第2蝶番部材10とで構成され、第1蝶番
部材9には、第2蝶番部材10を連結するスライド用長
孔9aを側面に開口し、第2蝶番部材10には、第1蝶
番部材9のスライド用長孔9aに摺動可能に係合する摺
動係合部10aが形成されている。
すると、第1蝶番部材9が起立し、開口部7方向に突出
しなくなるので、後述する仮設トイレの便器19に接続
するのにアダプタ8を使用状態とした場合に、アダプタ
8と蝶番金物5との干渉を防止している。
の断面を示し、(a)は図3のA−A断面図、(b)は
図3のB−B断面図、図5はアダプタの一実施例を示
し、(a)はアダプタの平面図、(b)は(a)のC−
C断面図である。
より下側の筒状部12の内周に蓋本体支持部11より小
径、かつ、180度で相対する2箇所に下方が閉じられ
た縦溝状に形成されている。また、アダプタ係止部13
より下側の筒状部12の内周にはリング状のパッキン1
4が装着されている。
であり、一方の端部の外周には、アダプタ8を親蓋6の
アダプタ係止部13に係止した際、筒状部12の内周下
端に装着したパッキン14と当接する径大部15が設け
られ、径大部15にはアダプタ係止部13に係止する係
止部としての凸条16が180度で相対する2箇所に形
成されている。
中央部分に形成することによって、アダプタ8の使用状
態または収納状態にかかわらず凸条16がアダプタ係止
部13に係止された際に径大部15がパッキン14に当
接するようにしている。
の他端部の外周に溝17を形成し、この溝17に便器と
接続するための接続部としてゴム等の弾力性のあるジャ
バラ18を接続している。
ではないが、アダプタ8を便器と接続あるいは地下構造
物用蓋1内部に収納する際、アダプタ8を地下構造物用
蓋1の開口部7から一旦上方に取り出す必要があるた
め、合成樹脂等の軽い材料が適している。
方法について説明する。仮設トイレを設置する場合、図
1に示す閉蓋状態にある子蓋4を蝶番金物5の反対側を
上方に持ち上げて起立させ、図2に示すように親蓋6の
上に垂直反転して開蓋する。次いで、親蓋6のアダプタ
係止部13に係止されているアダプタ8を上方に持ち上
げて取り出す。
上になるように上下反転させた後、アダプタ8の凸条1
6をアダプタ係止部13に合わせて降ろすことにより、
アダプタ8をアダプタ係止部13に係止する。これによ
り、筒状部12の内周下端に装着したパッキン14は、
アダプタ8の径大部15に接触して、密閉される。
ら降ろすと、弾力性のあるジャバラ18により、便器の
高さが異なっても確実に接続することができ、排泄物の
臭気の洩れを防止することができる。
造物用蓋1の内部に収納させる場合は、仮設トイレ撤去
後にアダプタ8を上方に持ち上げて取り出す。
下になるように反転させた後、アダプタ8の凸条16を
アダプタ係止部13に合わせて降ろすことにより、アダ
プタ8をアダプタ係止部13に係止し、図2に示す開蓋
状態にある子蓋4を垂直反転させて閉蓋して収納する。
造物用蓋1の内部にアダプタ8を収納しているので、仮
設トイレを設置する場合には、子蓋4を開蓋してアダプ
タ8の向きを上下逆にするだけで便器19を接続するこ
とができるため、仮設トイレ未設置時に便器19、壁等
と一緒にアダプタ8を保管しなくてよく仮設トイレの管
理が容易となる。
プタ8の一端と親蓋6とをジャバラ18やパッキン14
で密閉したため、防臭効果を得ることができる。
する第1蝶番部材9を有する蝶番金物5で連結したこと
により、開蓋時に開口部7を広くとることができるた
め、アダプタ8使用時にアダプタ8が蝶番金物5に干渉
しないことから、親蓋6から蝶番金物5を外さなくても
仮設トイレを設置することができる。
が、本発明は、上述した実施例に限定されるものではな
い。例えば、蓋本体と基体とを第1蝶番部材と第2蝶番
部材とからなる蝶番金物で連結したが、第1蝶番部材に
相当する蝶番部材が基体に対して水平に固定されたすで
に公知となっている蝶番構造を使用してもよく、この場
合には、外径の小さなアダプタを使用する。
れば、鎖であってもよい。また、筒状部の内周下端にパ
ッキンを設けるようにしたが、アダプタの一端の外周に
パッキンを設けるようにしてもよい。
蓋の径が小さければ、子蓋と親蓋からなる地下構造物用
蓋でなく、単体の蓋本体からなる地下構造物用蓋であっ
てもよい。その際、蓋本体の蓋本体支持部は、基体とな
る受枠の内面となる。
い状態の地下構造物用蓋は、蓋本体支持部より下側でア
ダプタを係止可能とし、仮設トイレを設置しないときに
はアダプタをアダプタ係止部に係止した状態で蓋本体を
閉蓋可能としているため、未設置時の仮設トイレの保管
が嵩張らず管理を容易とすることができる。
にあっては、仮設トイレを設置する場合には、蓋本体を
開蓋してアダプタの上下を逆にするだけで便器を確実に
接続することができる。また、仮設トイレを撤去した場
合にはアダプタの上下を逆にしてアダプタの他端を下側
として収納し、蓋本体を閉じることができるため、アダ
プタの紛失を防止することができる。
たときアダプタに当接するパッキンを筒状部の下部に設
けたり、アダプタと筒状部の下部との間をパッキンで密
着させるとともにアダプタの他端には便器に接続する弾
力性のある接続部材を形成したことにより、仮設トイレ
を設置した状態で排泄物の臭気が洩れてくるのを防止す
ることができる。
おり、この連結具は、蓋本体を開蓋してアダプタと仮設
トイレを接続した際に、アダプタに干渉しないようにし
たため、連結具、蓋本体を基体から外さなくても容易に
接続できる。そのため、仮設トイレの設置に手間取らな
い。
の一実施例を示し、アダプタを収納した状態を示す縦断
面図である。
た状態を示す縦断面図である。
断面図、(b)は図3のB−B断面図である。
タの平面図、(b)は(a)のC−C断面図である。
技術を示す断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 仮設トイレを接続可能な地下構造物用蓋
であって、少なくとも蓋本体と該蓋本体を支持する基体
とを有し、該基体の内周に筒状部を下方に向けて延設
し、この筒状部の上部に前記蓋本体を支持する蓋本体支
持部を形成し、この蓋本体支持部よりも下側の筒状部の
内周に、仮設トイレと接続するためのアダプタを係止可
能としたアダプタ係止部を形成し、前記仮設トイレを設
置しないときには、前記アダプタを前記アダプタ係止部
に係止した状態で前記蓋本体を閉蓋可能としたことを特
徴とする仮設トイレ設置用の地下構造物用蓋。 - 【請求項2】 仮設トイレを接続するためのアダプタを
備えた地下構造物用蓋であって、少なくとも蓋本体と該
蓋本体を支持する基体とを有し、該基体の内周に筒状部
を下方に向けて延設し、この筒状部の上部に前記蓋本体
を支持する蓋本体支持部を形成し、この蓋本体支持部よ
りも下側の筒状部の内周には、前記仮設トイレと接続す
るためのアダプタの一端に形成した係止部を係止可能と
したアダプタ係止部を形成し、前記仮設トイレを設置し
ないときには、前記アダプタの他端を下側にして該アダ
プタの係止部を前記アダプタ係止部に係止させた状態で
該蓋本体を閉蓋可能とし、前記仮設トイレを設置すると
きには、前記蓋本体を開蓋した状態で前記アダプタの他
端を上側にして前記アダプタの係止部を前記アダプタ係
止部に係止させることを特徴とする仮設トイレ設置用の
地下構造物用蓋。 - 【請求項3】 前記筒状部の下部には、前記アダプタの
外周面に当接するパッキンを設けたことを特徴とする請
求項1または2に記載の仮設トイレ設置用の地下構造物
用蓋。 - 【請求項4】 前記筒状部の下部または前記アダプタの
一端のいずれか一方に、他方に当接するパッキンを設
け、前記アダプタの他端に便器と接続する弾力性のある
接続部を形成したことを特徴とする請求項2記載の仮設
トイレ設置用の地下構造物用蓋。 - 【請求項5】 前記蓋本体が前記基体に連結具で連結さ
れており、この連結具は、前記蓋本体を開蓋して前記ア
ダプタと前記仮設トイレを接続した際に、前記アダプタ
に干渉しないようにしたことを特徴とする請求項1乃至
4のうちいずれか1項に記載の仮設トイレ設置用の地下
構造物用蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15253398A JP3285325B2 (ja) | 1998-06-02 | 1998-06-02 | 仮設トイレ設置用の地下構造物用蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15253398A JP3285325B2 (ja) | 1998-06-02 | 1998-06-02 | 仮設トイレ設置用の地下構造物用蓋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11343629A JPH11343629A (ja) | 1999-12-14 |
JP3285325B2 true JP3285325B2 (ja) | 2002-05-27 |
Family
ID=15542530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15253398A Expired - Lifetime JP3285325B2 (ja) | 1998-06-02 | 1998-06-02 | 仮設トイレ設置用の地下構造物用蓋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3285325B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
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JP4181150B2 (ja) * | 2005-06-28 | 2008-11-12 | 株式会社共成レンテム | 簡易トイレ |
KR100575134B1 (ko) | 2005-12-19 | 2006-05-03 | 주식회사동일기술공사 | 하수도관 맨홀 개량구조 |
JP6241892B2 (ja) * | 2015-06-22 | 2017-12-06 | 有限会社エマージェンシー | 災害時トイレ |
JP6959059B2 (ja) * | 2017-07-21 | 2021-11-02 | アロン化成株式会社 | 仮設トイレ用管継手 |
JP7132833B2 (ja) * | 2018-11-28 | 2022-09-07 | アロン化成株式会社 | 管継手、管継手セット、管継手の接続方法および蓋の使用方法 |
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JP7136674B2 (ja) * | 2018-12-05 | 2022-09-13 | アロン化成株式会社 | 管継手セット |
-
1998
- 1998-06-02 JP JP15253398A patent/JP3285325B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH11343629A (ja) | 1999-12-14 |
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