JP3284744B2 - 光学的情報記録媒体 - Google Patents
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Description
かつ高密度に情報を記録再生する光学的情報記録媒体、
特に光ディスクに関するものである。
ると、直径がその光の波長のオーダーの小さな光スポッ
トを作ることができる。そのために、小さい出力の光源
からでも単位面積あたりのエネルギー密度の高い光スポ
ットを作ることが可能である。したがって、物質の微少
な領域を変化させることが可能であり、またその微少領
域の変化を読みだすことも可能である。これを情報の記
録・再生に利用したものが、光学的情報記録媒体であ
る。以下、「光記録媒体」あるいは「記録媒体」と記述
する。
って記録膜材料の状態を変化させ光学定数を変化させ
て、それにともなう反射光量の変化を検出して信号を記
録再生する、いわゆる相変化記録媒体がある。相変化記
録媒体では、一般にアモルファス状態と結晶状態とで光
学定数が異なることを利用して信号を記録再生する。
としては、微小記録領域の反射率がその周囲と異なる場
合と、反射光の位相が微小記録領域とその周囲で異なる
ために回折を起こす場合がある。
モルファス状態の反射率の差によって信号が再生される
ように構造設計されるが、結晶状態とアモルファス状態
の位相差を積極的に利用する提案(特願昭63−227
015号)や、反射率差と位相差の両者を利用する提案
(特願平3−175001号)もなされている。
となく信号が記録でき、また、記録膜材料の状態を可逆
的に変化させることにより信号の書換えも可能であるた
め、近年勢力的に研究が進められている。
がよく知られており、例えばGeSbTe系、InSbTe系、GeSn
Te系、InSe系、SbTe系等がある。これらの材料は比較的
強いパワーのレーザー照射によって溶融後冷却すること
でアモルファス状態になり、比較的弱いパワーのレーザ
ー照射によってアモルファス領域は結晶化温度以上に達
して結晶状態となる。したがって、例えばアモルファス
状態を信号の1に、また結晶状態を信号の0に対応させ
ることで信号の記録ができる。
ムオーバーライトが可能であることが上げられる。すな
わち、信号トラック上にレーザースポットを記録信号で
記録パワーと消去パワーの間で変調しながら一回通過さ
せるだけで、古い信号を消去しながら新しい信号を記録
することができる。1ビームオーバーライト技術の詳細
は、例えばシ゛ャハ゜ニース゛ シ゛ャーナル アフ゜ライト゛ フィシ゛ックス第26巻サフ
゜レメント第61頁(JJAP,Vol.26(1987)Supplement 26-4, P61)
に詳しい。
れており、例えば光ディスクの信号記録用の案内溝上の
みならず、案内溝(以下グルーブ)と案内溝の間(以下
ランド)にも信号を記録して記録密度を高める方法(以
下ランド&グルーブ記録法)が提案されている(特公昭
63−57859号公報)。
状を限定すれば隣接トラック(信号はグルーブ、ランド
の双方に記録するため、両者共に記録トラックである。
以下単にトラックとも記す)からのクロストークを非常
に小さくできる(特願平4−79483号)。
および信号記録用のランドを設けた基板上に、レーザー
光等の照射によって少なくとも反射率の高い状態と低い
状態間で変化する記録層を設けた光ディスクでは、従来
のグルーブまたはランドの一方にのみ信号を記録する光
ディスクでは見られなかった以下の課題が生じる場合が
あることが分かった。
ンドでは隣接するグルーブからの、またグルーブでは隣
接するランドからのクロストーク)の大きさが、基板の
溝形状のみならず、薄膜構成によって大きく異なり、場
合によってはクロストークが大きすぎて実用的でないこ
とがある。
録した場合で、その再生信号の品質、すなわち再生信号
振幅、信号対雑音比(以下CNR)等が異なる場合があ
る。再生信号の品質が大きく異なる場合には、ランドと
グルーブで再生後の信号処理手段を変える必要があると
いった不都合を生じる。
期記録の時では同等であるが、オーバーライトを繰り返
した場合にランドの信号劣化の方が大きい場合がある。
との区別は、レーザー光投入側に対して凸になっている
方をグルーブ、反対側に凸になっている方をランドと定
義する。レーザー光は通常基板を通して照射されるが、
基板と反対側からの照射される場合も、この定義に従え
ば本明細書に記述の内容は本発明に含まれる。
グルーブと、前記グルーブと隣接するグルーブ間のラン
ドの双方を信号記録用トラックとする基板上に、レーザ
ー光の照射によって少なくとも反射率の高い状態と低い
状態間で可逆的に変化する記録層を設けた光学的情報記
録媒体であって、再生光の波長をλとし、前記基板の屈
折率をnとすると、前記グルーブの深さDが、λ/(8
n)<D<λ/(4n)を満たし、かつ、前記グルーブ
の幅が、前記ランドの幅より広く、かつ前記記録層の高
い方の反射率をR1、低い方の反射率をR2とすると
き、0≦R2/R1≦0.2を満たし、さらに、前記記
録層の反射率が高い状態における入射光に対する反射光
の位相をφ1、反射率が低い状態における入射光に対す
る反射光の位相をφ2とするとき、2mπ<φ1−φ2
<(1+2m)π(但し、mは整数)を満たす。
上記のように限定することにより、ランド&グルーブ記
録法においてもクロストークを低減できる。さらに、位
相差を限定することで、基板のグルーブ形状およびノイ
ズレベルによるランドとグルーブの信号品質の差や、サ
イクルに伴うランドでの信号品質劣化を補償できる。
する。
断面図を示す。1は基板であり、その表面には信号記録
用トラックとしてグルーブ7およびランド8が設けてあ
る。
ス、石英、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレー
ト等が用いられ、レーザー光は基板の信号トラック面と
は反対側から投入される。
第2の誘電体層4、反射層5の順に積層されている。さ
らに必要に応じて薄膜層を保護するために保護カバー9
を設けてもよい。
光学的に識別が可能な状態間で可逆的に変化する材料か
らなり、例えば相変化物質として一般的に知られている
ものが使用できる。
るいは結晶とさらに異なる結晶間で状態変化を起こす例
えばTe,Se,Sb,In,Ge等の合金であり、これらの合金はア
モルファス状態と結晶状態では光学定数が変化し反射率
が異なるために、レーザー光等の照射によりその状態が
光学的に識別できる。具体的には例えばGeSbTe,InSbTe,
InSbTeAg,GaSb,InGaSb,GeSnTe,AgSbTe等の合金が適用さ
れる。
は、透明でかつ熱的に安定な物質がよく、例えば、金属
や半金属の酸化物、窒化物、カルコゲン化物、フッ化
物、炭化物等およびこれらの混合物であり、具体的には
例えばSiO2,SiO,Al2O3,GeO2,In 2O3,Ta2O5,TeO2,TiO2,Mo
O3,WO3,ZrO2,Si3N4,AlN,BN,TiN,ZnS,CdS,CdSe,ZnSe,ZnT
e,AgF,PbF2,MnF2,NiF2,SiC等の単体あるいはこれらの混
合物等である。
は例えばAu,Al,Ti,Ni,Cu,Cr等の単体あるいはこれらの
合金を用いることができる。
の誘電体層4の膜厚を適切に設計することにより、反射
層5を用いない構造とすることも可能である。
号を再生する場合においては、図1のようにランドとグ
ルーブの双方に信号を記録しても、グルーブ深さを限定
することでクロストークを抑制できることが、特願平4
−79483号において提案されており、そのなかで、
クロストーク量を−20dB以下にするためにはグルー
ブ深さDを、再生光の波長をλとし、基板の屈折率をn
とすると、λ/(7n)≦D≦5λ/(14n)を満た
すように設定すればよく、さらに略λ/(5n)または
略3λ/(10n)にすれば、クロストークは極小にな
ることが開示されている。
も、再生光の波長λと基板の屈折率nが変化すればグル
ーブの光学的深さは変化するため、本発明におけるグル
ーブの深さDはすべて光学的深さにより限定される。
とグルーブの幅をほぼ同じに保ちながら、グルーブ深さ
を種々変えて基板上にアモルファス相と結晶相との間で
可逆的に状態変化を起こす相変化光ディスクを作製し
て、記録再生特性およびクロストーク特性に付いて検討
を重ねた結果、さらに上述したようなランド&グルーブ
記録特有の課題があることが判明した。
したところ、課題1、2の原因はアモルファス状態と結
晶状態の反射光の位相差、グルーブとランドの幅の差、
グルーブとランドのノイズ差等にあることが分かった。
いが、ランドとグルーブの熱条件の差が起因しているこ
とが考えられる。すなわち、例えばグルーブはレーザー
光投入側に凸になっているのに対して、ランドではレー
ザー光投入側と反対側に凸になっていて幾何学的構造が
異なるため、ランドとグルーブではレーザー照射時にお
ける記録膜の昇温、放熱過程も異なるものと考えられ
る。
されたものであり、記録媒体構成を以下のように限定す
る。
で可逆的に変化する記録層を設けた光学的情報記録媒体
において、再生光の波長をλとし、基板の屈折率をnと
すると、グルーブの深さDが、λ/(8n)<D<λ/
(4n)を満たし、かつ、前記記録層の高い方の反射率
をR1、低い方の反射率をR2とするとき、0≦R2/
R1≦0.2を満たすようにする。
からのクロストークを−20dB以下に抑えられること
が分かった。さらに、ランド再生信号とグルーブ再生信
号の振幅差も小さく抑えらることも分かった。
ークが−20dBを超える場合が現われたが、これは記
録マーク内の反射率(低い方の反射率)が大きくなる
と、記録マークからの反射光と隣接トラックの反射光と
の干渉も大きくなり、記録マークからの反射光の位相に
よっては隣接トラックからも記録マークの有無が検出で
きるようになるためと考えられる。
品質の差およびサイクルによるランド信号の品質低下
は、反射率が高い状態における反射光の位相φ1と反射
率が低い状態における反射光の位相φ2との差、すなわ
ちφ1−φ2(以下Δφ12)を制御することで抑制で
きることが分かった。
π(但し、mは整数)を満たすように薄膜構成を設計す
ることで、ランド幅とグルーブ幅が同一のとき、ランド
の振幅はグルーブの振幅より大きくなる(特願平3−1
75001号参照)。
接トラックの反射光との干渉に起因するものであるが、
本発明はこの現象をランド&グルーブ記録の課題解決に
利用するものである。すなわち、Δφ12を上記範囲に
選べば、信号品質がグルーブよりランドの方が劣る場
合、例えば(1)基板のランド幅がグルーブ幅より狭い場
合、あるいは(2)基板のノイズレベルがグルーブよりラ
ンドの方が高い場合、等に、ランドの振幅を強調するこ
とで、ランドとグルーブとの信号品質を同等かつ良好に
でき、ランド&グルーブ記録に適した記録媒体になり得
ることが分かった。
のオーバーライトを繰り返した場合におけるランドの信
号劣化を補償するのにも有効である。すなわち、ランド
&グルーブ記録においては、グルーブとランドのCNR
が初期記録の時では同等であっても、オーバーライトを
繰り返した場合に、ノイズ増加に伴う再生信号のCNR
の低下がランドの方が早い、すなわちランドの信号劣化
の方が大きい場合がある。この場合ランドのCNR低下
によりサイクル寿命が決まる。
期記録の段階でランド振幅をグルーブ振幅より若干大き
くなるように設計する。このような構成にすることによ
り、グルーブでの初期CNRが若干低下するものの、ラ
ンド振幅が大きくなることでランドの初期CNRが大き
くなり、かつサイクルによるCNR低下も小さくなるこ
とが分かった。すなわち、多サイクル後にランドとグル
ーブの信号品質が同等になるように設計することがで
き、結果としてランド、グルーブともにサイクル寿命の
長い記録媒体が供給できる。
π、(但し、mは整数)を満たすように薄膜構成を設計
すれば、ランド幅とグルーブ幅とが同一のとき、グルー
ブの振幅はランドの振幅より大きくなる。Δφ12をこ
の範囲に選べば、信号品質がランドよりグルーブの方が
劣る場合、例えば(1)基板のグルーブ幅がランド幅より
狭い場合、あるいは(2)基板のノイズレベルがランドよ
りグルーブの方が高い場合、等に、グルーブの振幅を強
調することで、ランドとグルーブの信号品質を同等にで
き、ランド&グルーブ記録に適した記録媒体になり得
る。
晶状態との反射率と位相差の求め方について説明する。
反射率と反射光との位相を計算する手法は、例えばマト
リックス法として公知であり、本発明でも各層の複素屈
折率と膜厚からマトリックス法で計算した(たとえば、
久保田広著「波動光学」岩波書店、1971年 第3章
参照)。
厚をもつものとして(基材−空気界面、密着保護層−空
気界面の効果を無視)みなし、反射率は基材から入射し
た光の基材中に出射してくる比率として求め、位相は基
板1と第1の誘電体層2の界面での位相を基準として求
めた。
Te3元系では、ガラス基板上にスパッタ法で成膜した場
合におけるアモルファス状態の複素屈折率と、さらにこ
のサンプルを不活性ガス中で300℃、5分間熱処理し
て結晶化させた場合の複素屈折率を採用した。
ンドで高いかは基板の製造過程に大きく起因する。基板
ノイズの高低は、本発明にかかわる重要な要因であり、
ここで詳述するとともにノイズレベルの本発明における
定義を記す。
たスタンパーから、インジェクション法(射出成形法)
あるいは2P法(photo polymarization 法)によって
複製される。
充分に研磨されたガラス源盤61を用意する。その上に
フォトレジスト62を塗布し、レーザー光63により溝
を記録し、さらに現像処理により凹凸状の溝64を形成
してガラス原盤をえる。
ッタ法により全面に導電膜65を形成した後、電鋳プロ
セスによりニッケル等からなるスタンパー66を作製す
る。
複製されるが、そのとき基板のグルーブはガラス源盤6
1のガラス面の転写面に対応し、ランドはフォトレジス
ト62面の転写面に対応する。ガラス面は充分に研磨さ
れているため鏡面であるが、フォトレジスト62面は表
面に若干の凹凸が存在する場合がある。このため結果と
して基板のグルーブ面は鏡面であるが、ランド面には凹
凸が存在して信号再生の場合のノイズとなる場合があ
る。
ラス源盤61から1枚のスタンパーしか得られないが、
上記スタンパー66をもとにさらに電鋳プロセスを繰り
返して複数枚のスタンパーを得る方法もあり、最終的に
作製されたディスク基板のグルーブがフォトレジスト面
に対応する場合もあり得、この場合にはグルーブノイズ
がランドノイズより高くなる。
基板を作製する場合には、さらにランドにノイズが発生
する場合がある。インジェクション法は溶融した樹脂を
高圧力でディスクのスタンパーを含む金型内に注入して
固まらせる方法である。このときスタンパーの凹部への
樹脂の流れが不十分でその形状を完全に転写できない
と、複製された基板のランド部の形状に乱れが生じ、結
果として信号を再生した場合のノイズとなる。
は、従来の光ディスク用基板よりグルーブが深いため
に、転写不良によるランドノイズの上昇が発生しやす
い。
ルーブのノイズレベルに差が生じる場合があるが、その
場合でもノイズレベルの高い方の信号振幅が大きくなる
ようにΔφ12を設定することで、ランドとグルーブの
信号品質は同等にすることができる。
は、薄膜を形成する前のディスク基板を信号記録再生装
置に設置して、信号を再生する場合と同じ速度で回転
し、フォーカスおよびトラッキング制御をかけながらラ
ンドもしくはグルーブ上を走査し、そのときの再生信号
をスペクトラムアナライザーへ導き、記録信号帯域にお
けるノイズレベルを測定することで行える。
ブともにノイズレベルはブロードに変化するため、ラン
ドとグルーブとのノイズ比較は記録信号帯域に含まれる
1周波数を選択し、その周波数におけるノイズレベルを
比較することで簡易的に行える。例えば、記録マーク長
1μm(マークピッチ2μm)の場合の周波数は、一般的
に光ディスクの記録信号帯域に含まれるが、この周波数
は、再生レーザースポットと基板の相対速度をV(m/
s)とするときV/2(MHz)で現わされ、したがっ
てこの周波数におけるノイズレベルを測定することでラ
ンドとグルーブとのノイズレベル差を決定することが可
能である。
録部の反射率比および反射光の位相差を上記範囲に限定
した具体的実施例について詳細に記す。
じである。基板としてはポリカーボネイト製で、グルー
ブ深さが異なる3種類のインジェクション基板を用意し
た。グルーブ深さは62nm、71nm、99nmであり、これはポ
リカーボネイトの屈折率n=1.58、レーザー波長λ=780
nmのとき、それぞれλ/(8n)、λ/(7n)、λ/
(5n)に相当する。
λ=780nmの半導体レーザーを光源とする記録再生装置で
評価したため、以下の屈折率等はことわりがない限りλ
=780nmにおける値を示す。グルーブ幅およびランド幅は
等しく、それぞれ0.8μmである。
加した複合材料を用いた。屈折率は2.1である。記録材
料としては、GeSbTeの3元系を用いた。複素屈折率は、
アモルファス状態が4.41-i1.34、結晶状態が5.52-i4.00
であった。反射層としては、AuとAlの両方を用いた。複
素屈折率は、Auが0.18-i4.64、Alが2.18-i6.80である。
録層、第2の誘電体層、反射層の膜厚を変化させて成膜
し、記録部(アモルファス)と未記録部(結晶)との反
射率比および反射光の位相差が異なる光ディスクを種々
作製した。
と、各薄膜構成に対してマトリックス法で求めたアモル
ファス状態と、結晶状態の反射率比R2/R1、および
反射光の位相差Δφ12を示す。なお、ランドとグルー
ブの振幅比とクロストークは、反射率の絶対値R1、R
2ではなくその比率R2/R1に依存するするため、そ
の値を示した。
態からの反射光の位相を基準とし、結晶状態からの反射
光の位相差を示してある。結晶状態のからの反射光の位
相が進んでいる場合符号は正、遅れている場合は負であ
る。位相は2πの周期で等価であるので−πから+πの
範囲で示した。
態のため、予めレーザー光を照射して光ディスク全面を
結晶化させて初期化した。
の開口数(NA)0.55の記録再生装置で、ランドとグルー
ブとに記録した場合の再生振幅差およびクロストークを
測定した。
た。光ディスクを記録再生装置に設置しスピンドルモー
タを回転させて線速度を5m/sとして、半導体レーザ
ーからの光ビームを光学系により微小な光スポットとし
て記録薄膜層に照射し、フォーカスおよびトラッキング
制御をかけて、最初にグルーブ上にレーザースポットを
トラッキングさせる。
周波数で駆動することで、レーザー光をピークパワー
(記録パワー)とバイアスパワー(消去パワー)との間
でパワー変調し、連続する2本のグルーブ上に信号を記
録しする。薄膜構成によって記録感度が異なるため、そ
れぞれの光ディスクに対してピークパワーは再生振幅が
飽和する値に、バイアスパワーはオーバーライト消去率
が最大になる値に設定した。
レーザースポットを信号を記録した2本グルーブ間のラ
ンド上にトラッキングさせ、2.5MHzの信号を記録
する。そして、ランド上で2.5MHzの信号の再生振
幅と、両隣のグルーブからの3MHzのクロストークを
測定する。
zの単一周波数を記録し、トラッキングの極性を再び反
転させ、信号を記録した2本のランド間のグルーブ上に
レーザースポットをトラッキングさせ2.5MHzの信
号を記録する。そして、グルーブ上で2.5MHzの信
号の再生振幅と、両隣のグルーブからの3MHzのクロ
ストークを測定する。
生振幅の差、およびクロストーク量を全ての薄膜構成に
ついて調べ、反射率比R2/R1および位相差Δφ12
との関係を示したのが図2〜4である。
は71nm、図4は99nmの場合である。ここで再生振幅差Δ
Amp(dB)は、ランドの振幅からグルーブの振幅を
減じた値であり、したがって符号が正の場合ランドの振
幅が大きく、負の場合グルーブの振幅が大きいことを示
す。また、クロストークは、アモルファスと結晶との位
相差Δφ12の影響によりランドとグルーブとではその
大きさが異なったが、図2〜4では大きい方の値(悪い
方の値)を示した(概ねΔφ12が正のときグルーブで
のクロストークが大きく、負のときランドでのクロスト
ークが大きかった)。
もに反射率比R2/R1、位相差Δφ12、そしてグル
ーブ深さに依存している。薄膜構成によってはランド&
グルーブ記録用の記録媒体として考えた場合、クロスト
ークが大きすぎたり、あるいは振幅差ΔAmpが大きす
ぎて不適当な場合があることがわかる。しかしながら本
実施例のグルーブ深さ62nm、71nm、99nmでは、0≦R2
/R1≦0.2の範囲に選べばΔφ12の値が変化して
も、クロストークを−20dB以下、かつΔAmpの大
きさを3dB以下にすることができ、ランド&グルーブ
記録用媒体として良好な特性を示すことが分かる。
ればクロストークは小さく、かつランドとグルーブで振
幅を同じにできる。
n))、99nm(λ/(5n))の場合にはクロストーク
は小さく、0≦R2/R1≦0.2の範囲に選べばΔφ
12の値が変化しても、−25dB以下にできることが
分かる。
mpを制御することができ、これを利用することでラン
ド&グルーブ記録の課題であるランドおよびグルーブに
おける信号品質の差、およびサイクルによるランド信号
の品質低下を抑制できることが分かった。以下に具体的
実施例を記す。
製で、グルーブ深さが65nmの2種類の基板AおよびBを
用意した。基板Aは製造過程においてガラス源盤のガラ
ス面がグルーブ面に対応し、フォトレジスト面がランド
面に対応したものであり、逆に基板Bはガラス面がラン
ド面に対応し、フォトレジスト面がグルーブ面に対応し
たものである。グルーブ幅およびランド幅は等しくそれ
ぞれ0.8μmである。
施例1で用いた記録再生装置に基板を設置して再生レー
ザースポットと基板の相対速度を5m/sで回転させ、
5/2=2.5MHzの周波数におけるノイズレベルを
測定した。その結果、基板Aではランドのノイズレベル
が1.5dB高く、逆に基板Bではグルーブのノイズレ
ベルが1.2dB高かった。
成17と12で成膜し、4枚の光ディスクを作製した。(表
1)および図2〜4から分かるように、薄膜構成17はΔ
φ12が正で再生振幅はランドの方がグルーブより大き
くなり、薄膜構成12はΔφ12が負で再生振幅はグルー
ブの方が大きくなる構成である。
号を記録再生した場合の評価結果を(表2)に示す。基
板Aに薄膜構成17を設けた光ディスクでは、ランドの振
幅がグルーブより2.1dB大きく、ランドのノイズが高
いのを補償しており、ランドとグルーブで同等のCNR
が得られた。同様に基板Bに薄膜構成12を設けた光ディ
スクでは、グルーブの振幅がランドより1.9dB大き
く、グルーブのノイズが高いのを補償しており、ランド
とグルーブとで同等のCNRが得られている。
は、ランドにおいてノイズレベルが高くかつ振幅が小さ
いためにランドのCNRが小さく、逆に基板Bに薄膜構
成17を設けた場合は、グルーブにおいてグルーブのノイ
ズレベルが高くかつ振幅が小さいためにグルーブのCN
Rが小さくて、それぞれランドとグルーブで信号品質が
異なり、結果としてランド&グルーブ記録用媒体として
の記録密度等は信号品質の悪い方により制限を受けるこ
とになる。
ドの方が高い場合には、2mπ<Δφ12<(1+2
m)π(但し、mは整数)((表1)の値はm=0に相
当)、となるように、また、基板ノイズがランドよりグ
ルーブの方が高い場合には(2m−1)π<Δφ12<
2mπ(表1の値はm=0に相当)、となるように薄膜
構成を設計することで、ランドとグルーブの信号品質を
同等にでき、ランド&グルーブ記録に適した媒体を提供
することができる。
に起因するものであると考えられるが、インジェクショ
ン時のスタンパーからの転写不良によりランドノイズが
上昇する場合がある。この場合も本実施例と同様に2m
π<Δφ12<(1+2m)πとなるように薄膜構成を
設計することで、ランドとグルーブの信号品質を同等に
でき、ランド&グルーブ記録に適した媒体を提供するこ
とができることはいうまでもない。
ドとグルーブとの幅の差によっても発生する。記録マー
クの幅は、ランドとグルーブの段差によってそれ以上横
方向に広がるのを阻止され、結果としてトラック幅が広
い方が記録マーク幅も広くなって大きな振幅が得られる
からである。ランドとグルーブとの幅が異なる場合にお
いても、光ディスクのΔφ12を制御することでランド
とグルーブの信号品質を同等にすることが可能である。
以下にその実施例を示す。
ブ深さが65nmの基板Cを用意した。基板Cは、ゾーンに
よってランド幅とグルーブ幅とを変化させてあり、ゾー
ン1はグルーブ幅が0.6μm、ランド幅が1.0μmで
あり、ゾーン2はグルーブ幅が1.0μm、ランド幅が
0.6μmである。
膜構成17と12で成膜し、2枚の光ディスクを作製した。
これらの光ディスクに2.5MHzの信号を記録再生し
た場合の評価結果を(表3)に示す。ゾーン1に薄膜構
成12を設けた領域、およびゾーン2に薄膜構成17を設け
た領域ではランドとグルーブとの振幅がほぼ等しく、と
もにランドとグルーブとの幅の差による信号品質の差を
薄膜構成により補償しているのがわかる。
場合には、2mπ<Δφ12<(1+2m)π(但し、
mは整数)((表1)の値はm=0に相当)となるよう
に、また、ランド幅がグルーブ幅より広い場合には(2
m−1)π<Δφ12<2mπ(但しmは整数)((表
1)の値はm=0に相当)となるように薄膜構成を設計
することで、ランドとグルーブの振幅を同等にでき、ラ
ンド&グルーブ記録に適した媒体を提供することができ
る。
の書換え性能が要求される。相変化光ディスクにおける
ランド&グルーブ記録では、前述のように、グルーブよ
りランドにおいてサイクルにともなうCNRの低下が大
きいという現象が現われる場合があることが分かった。
を制御することで多サイクル後にランドとグルーブとの
信号品質を同等にし、結果としてサイクル寿命を長くで
きることがわかった。以下にその実施例を示す。
ブ深さが71nmの基板を用意した。グルーブ幅およびラン
ド幅は等しく、それぞれ0.8μmである。この基板ではラ
ンドとグルーブのノイズレベルはほぼ同じであった。こ
の基板上に、実施例1の薄膜構成17および23で成膜し
て、2枚の光ディスクを作製した。
に、薄膜構成17はΔφ12が正で再生振幅はランドの方
がグルーブより大きくなり、薄膜構成23はΔφ12がわ
ずかに負で再生振幅はグルーブとランドでほぼ等しくな
る構成である。
て3MHzと1.25MHzの信号を交互にオーバーラ
イトし、3MHzの再生信号のCNRを測定して、オー
バーライトサイクルに対してプロットした結果を図5
(上方は薄膜構成23、下方は薄膜構成17)に示す。
はランド、グルーブ共に約54dBで同等であるが、オ
ーバーライト回数が増えるにつれてランドのCNRが低
下し約3万回のオーバーライトで50dBを下回る。こ
こで、例えばCNRが50dBを下回ったサイクル回数
をサイクル寿命と仮定すれば、薄膜構成23の光ディスク
では、ランド&グルーブ記録用媒体としてのサイクル寿
命はランドのサイクル性能で決まり、約3万回となる。
ドの再生振幅の方が大きいために、初期CNRもランド
が約55.5dB、グルーブが約53dBとなりランド
のCNRの方が大きくなった。オーバーライトを繰り返
すと薄膜構成23の場合と同様にランドのCNRが低下
し、約30万回のオーバーライトでグルーブのCNRと
同じになるが、そのとき両者ともに50dBを上回って
いる。つまり薄膜構成17の光ディスクでは、ランド&グ
ルーブ記録用媒体としてのサイクル寿命は、30万回以
上である。
イクルにともなう信号品質の低下が大きい場合があると
いうランド&グルーブ記録における課題は、2mπ<Δ
φ12<(1+2m)π(但し、mは整数)((表1)
の値はm=0に相当)となるように薄膜構成を設計する
ことで抑制でき、ランド&グルーブ記録用媒体のサイク
ル寿命を延ばすことができることが分かった。
に適応できる基板のグルーブ深さをさらに詳しくしらべ
た。以下にその実施例を示す。
ブ深さが41nmと110nmの2種類のインジェクション基板
を用意した。これは波長780nmの場合、それぞれλ/
(12n)、λ/(4.5n)に相当する。グルーブ幅
およびランド幅は、実施例1と同様にそれぞれ0.8μmで
ある。
1〜33で成膜して光ディスクを作製し、さらに実施例1
と同様の方法でクロストークを測定した。その結果、グ
ルーブ深さが41nmの光ディスクは、グルーブ深さが浅い
ためクロストークの低減効果が小さく、全ての薄膜構成
においてクロストークは−20dBより大きくなった。
は、クロストークは小さく良好であったが、ランドのノ
イズレベルがグルーブより5dB程度高いことが分かっ
た。これはグルーブが深すぎるため、インジェクション
時の樹脂の流れが充分でなく、スタンパー表面の凹凸が
完全に転写されなかったためと考えられる。
判断して、本発明のランド&グルーブ記録媒体として
は、クロストークが低減できるグルーブの深さDは、再
生光の波長をλとし、基板の屈折率をnとすると、λ/
(8n)<D<λ/(4n)の範囲であるが、さらに基
板形成の容易さを考えた場合λ/(8n)<D≦λ/
(5n)がよい。さらに、クロストークを充分に小さく
するにはλ/(7n)≦D≦λ/(5n)の範囲がよ
い。
凸による溝状のグルーブと、前記グルーブと隣接するグ
ルーブ間のランドの双方を信号記録用トラックとする基
板上に、レーザー光の照射によって少なくとも反射率の
高い状態と低い状態間で可逆的に変化する記録層を設け
た光学的情報記録媒体であって、再生光の波長をλと
し、前記基板の屈折率をnとすると、前記グルーブの深
さDが、λ/(8n)<D<λ/(4n)を満たし、か
つ、前記グルーブの幅が、前記ランドの幅より広く、か
つ前記記録層の高い方の反射率をR1、低い方の反射率
をR2とするとき、0≦R2/R1≦0.2を満たし、
さらに、前記記録層の反射率が高い状態における入射光
に対する反射光の位相をφ1、反射率が低い状態におけ
る入射光に対する反射光の位相をφ2とするとき、2m
π<φ1−φ2<(1+2m)π(但し、mは整数)を
満たすものであり、ランドとグルーブの双方に信号を記
録しても隣接トラックからのクロストークを小さく抑え
ることができ、したがってランド&グルーブ記録法に適
した光学的記録媒体および記録装置の提供が可能にな
り、高密度光記録を実現することができる。
モルファス状態からの反射光の位相の差を限定すること
で、基板のグルーブやランドの形状およびノイズレベル
に因るランドとグルーブの信号品質の差を補償して、ラ
ンドとグルーブで同等かつ良好な再生信号品質が得られ
るようになる。
モルファス状態からの反射光の位相の差を限定して初期
状態のランドの信号品質をグルーブより上げておくこと
で、オーバーライトを多数回重ねるとグルーブよりラン
ドにおいて信号品質の劣化が大きいという課題を抑制す
ることができ、結果としてサイクル寿命を長くできる。
めの断面図
n)の場合の、ディスク特性と反射率差および位相差の
関係を示す図
n)の場合の、ディスク特性と反射率差および位相差の
関係を示す図
n)の場合の、ディスク特性と反射率差および位相差の
関係を示す図
イクルによる変化の様子を示す図
を示す図
Claims (5)
- 【請求項1】表面に凹凸による溝状のグルーブと、前記
グルーブと隣接するグルーブ間のランドの双方を信号記
録用トラックとする基板上に、レーザー光の照射によっ
て少なくとも反射率の高い状態と低い状態間で可逆的に
変化する記録層を設けた光学的情報記録媒体であって、
再生光の波長をλとし、前記基板の屈折率をnとする
と、前記グルーブの深さDが、λ/(8n)<D<λ/
(4n)を満たし、かつ、前記グルーブの幅が、前記ラ
ンドの幅より広く、かつ、前記記録層の高い方の反射率
をR1、低い方の反射率をR2とするとき、0≦R2/
R1≦0.2を満たし、さらに、前記記録層の反射率が
高い状態における入射光に対する反射光の位相をφ1、
反射率が低い状態における入射光に対する反射光の位相
をφ2とするとき、2mπ<φ1−φ2<(1+2m)
π(但し、mは整数)を満たすことを特徴とする光学的
情報記録媒体。 - 【請求項2】表面に凹凸による溝状のグルーブと、前記
グルーブと隣接するグルーブ間のランドの双方を信号記
録用トラックとする基板上に、レーザー光の照射によっ
て少なくとも反射率の高い状態と低い状態間で可逆的に
変化する記録層を設けた光学的情報記録媒体であって、
前記基板は表面に予め凹凸の溝を設けたスタンパーから
の複製により作製され、前記基板のランド面がスタンパ
ー作製のためのガラス原盤におけるレジスト面の転写面
に対応し、グルーブ面が前記ガラス原盤におけるガラス
面の転写面に対応して作製された基板であって、再生光
の波長をλとし、前記基板の屈折率をnとすると、前記
グルーブの深さDが、λ/(8n)<D<λ/(4n)
を満たし、かつ、前記記録層の高い方の反射率をR1、
低い方の反射率をR2とするとき、0≦R2/R1≦
0.2を満たし、さらに、前記記録層の反射率が高い状
態における入射光に対する反射光の位相をφ1、反射率
が低い状態における入射光に対する反射光の位相をφ2
とするとき、2mπ<φ1−φ2<(1+2m)π(但
し、mは整数)を満たすことを特徴とする光学的情報記
録媒体。 - 【請求項3】表面に凹凸による溝状のグルーブと、前記
グルーブと隣接するグルーブ間のランドの双方を信号記
録用トラックとする基板上に、レーザー光の照射によっ
て少なくとも反射率の高い状態と低い状態間で可逆的に
変化する記録層を設けた光学的情報記録媒体であって、
前記基板は表面に予め凹凸の溝を設けたスタンパーから
インジェクション法によって複製された基板であって、
再生光の波長をλとし、前記基板の屈折率をnとする
と、前記グルーブの深さDが、λ/(8n)<D<λ/
(4n)を満たし、かつ、前記記録層の高い方の反射率
をR1、低い方の反射率をR2とするとき、0≦R2/
R1≦0.2を満たし、さらに、前記記録層の反射率が
高い状態における入射光に対する反射光の位相をφ1、
反射率が低い状態における入射光に対する反射光の位相
をφ2とするとき、2mπ<φ1−φ2<(1+2m)
π(但し、mは整数)を満たすことを特徴とする光学的
情報記録媒体。 - 【請求項4】表面に凹凸による溝状のグルーブと、前記
グルーブと隣接するグルーブ間のランドの双方を信号記
録用トラックとする基板上に、レーザー光の照射によっ
て少なくとも反射率の高い状態と低い状態間で可逆的に
変化する記録層を設けた光学的情報記録媒体であって、
再生光の波長をλとし、前記基板の屈折率をnとする
と、前記グルーブの深さDが、λ/(8n)<D<λ/
(4n)を満たし、かつ、ランドの幅が、グルーブの幅
より広く、かつ、前記記録層の高い方の反射率をR1、
低い方の反射率をR2とするとき、0≦R2/R1≦
0.2を満たし、さらに、前記記録層の反射率が高い状
態における入射光に対する反射光の位相をφ1、反射率
が低い状態における入射光に対する反射光の位相をφ2
とするとき、(2m−1)π<φ1−φ2<2mπ(但
し、mは整数)を満たすことを特徴とする光学的情報記
録媒体。 - 【請求項5】表面に凹凸による溝状のグルーブと、前記
グルーブと隣接するグルーブ間のランドの双方を信号記
録用トラックとする基板上に、レーザー光の照射によっ
て少なくとも反射率の高い状態と低い状態間で可逆的に
変化する記録層を設けた光学的情報記録媒体であって、
前記基板は表面に予め凹凸の溝を設けたスタンパーから
の複製により作製され、前記基板のグルーブ面がスタン
パー作製のためのガラス原盤におけるレジスト面の転写
面に対応し、ランド面が前記ガラス原盤におけるガラス
面の転写面に対応して作製された基板であって、再生光
の波長をλとし、前記基板の屈折率をnとすると、前記
グルーブの深さDが、λ/(8n)<D<λ/(4n)
を満たし、かつ、前記記録層の高い方の反射率をR1、
低い方の反射率をR2とするとき、0≦R2/R1≦
0.2を満たし、さらに、前記記録層の反射率が高い状
態における入射光に対する反射光の位相をφ1、反射率
が低い状態における入射光に対する反射光の位相をφ2
とするとき、(2m−1)π<φ1−φ2<2mπ(但
し、mは整数)を満たすことを特徴とする光学的情報記
録媒体。
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