JP3284277B2 - スタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物 - Google Patents

スタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物

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JP3284277B2
JP3284277B2 JP07391892A JP7391892A JP3284277B2 JP 3284277 B2 JP3284277 B2 JP 3284277B2 JP 07391892 A JP07391892 A JP 07391892A JP 7391892 A JP7391892 A JP 7391892A JP 3284277 B2 JP3284277 B2 JP 3284277B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スタッドレスタイヤ用
トレッドゴム組成物に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】従来、氷雪路を走行することが
多い車両には、硬合金製スタッドの多数本をトレッドに
植えたスパイクタイヤが一般的に使用されていた。しか
しながら、車両の増加に伴いスパイクタイヤのスタッド
が道路に突き刺さってその表面を掘り起こし、その結果
生じる砂塵及び道路損傷が増加して社会問題となってい
るため、トレッドゴムに特殊なゴム組成物を使用し、ス
タッドを備えないで氷雪路でも使用できるタイヤ、所謂
スタッドレスタイヤが提案されるに至っている。
【0003】近年、氷上摩擦特性を重視し、氷上での制
動性能を向上させるために、皮革質粒状体及び植物性粒
状体を配合した組成物、又はこれを発泡ゴム化した組成
物が開発されている(例えば特開平3−210342号
公報)。しかるに皮革質粒状体及び植物性粒状体を配合
すれば、耐摩耗性能に対する考慮が必要になってくる。
特に乾燥路面での走行や山岳路等の高シビアリティの路
面での摩耗性能を考えると、カーボンブラック等の補強
剤を増量する必要が生ずるが、該補強剤を増量すると、
タイヤの硬度が上昇したり発熱性が向上し、その結果氷
上での制動性能の低下を来たすという欠点が生ずる。
【0004】このように従来では、氷上での制動性能及
び耐摩耗性能を共に満足するスタッドレスタイヤ用トレ
ッドゴム組成物が未だ開発されていないのが現状であ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、氷上での
制動性能を殆んど低下させることなく、耐摩耗性能が改
善されたスタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物を開
発すべく鋭意研究を重ねて来た。その結果、ベースゴム
に特定のスチレン−ブタジエンゴム使用した場合に本発
明の所期の目的を達成し得ることを見い出した。本発明
は、斯かる知見に基づき完成されたものである。
【0006】即ち、本発明は、重量平均分子量(Mw)
が25万以上、油展ムーニーが27〜43、Tgが−7
0℃以下である溶液重合により得られるスチレン−ブタ
ジエンゴム100重量部、カーボンブラック40〜80
重量部並びに皮革質粒状体及び植物性粒状体よりなる群
から選ばれた少なくとも1種3〜30重量部が配合され
たスタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物に係る。
【0007】本発明で用いられるベースゴムは、Mwが
25万以上、油展ムーニーが27〜43、Tgが−70
℃以下である溶液重合により得られるスチレン−ブタジ
エンゴムである。重量平均分子量Mwが25万より極端
に小さくなると、耐摩耗性の改善効果が低下する傾向が
生ずる。本発明では、Mwが27〜32万程度のスチレ
ン−ブタジエンゴムを使用するのが好適である。また油
展ムーニーが27より小さくなると、本発明組成物の貯
蔵性が低下する傾向となり、一方逆に油展ムーニーが4
3より大きくなると、カーボンブラックの分散性が低下
する傾向となるので、いずれも好ましくない。更にTg
が−70℃を越えると、氷上での制動性能が低下するの
で、好ましくない。本発明では、特に上記の要件を満足
し、しかも1.80≦Mw/Mn≦2.20の範囲内に
あるスチレン−ブタジエンゴムを使用するのが望まし
い。Mw/Mn比が1.80より小さくなると、分子量
分布が狭いために、得られる組成物のオープンロールで
の加工性が劣る傾向になり、2.20より大きくなる
と、分子量分布が広いために、カーボンブラックの分散
性が悪化し、耐摩耗性を向上させることが困難になる傾
向となる。
【0008】本発明においては、上記スチレン−ブタジ
エンゴムの50重量%を越えない範囲で、他のジエン系
ゴムに置き換えることができる。ここで他のジエン系ゴ
ムとしては、上記の要件を満足しないスチレン−ブタジ
エンゴムの他、天然ゴム(NR)、ポリイソプレンゴム
(IR)、ポリブタジエンゴム(BR)等の合成ゴム等
が挙げられる。これら他のジエン系ゴムは、1種単独で
又は2種以上混合して使用され得る。
【0009】本発明で用いられるカーボンブラックとし
ては、特に制限がなく、従来公知のものを広く使用でき
る。本発明では、カーボンブラックを上記ベースゴム1
00重量部当り、通常40〜80重量部程度、好ましく
は60〜70重量部程度配合するのがよい。カーボンブ
ラックの配合量が40重量部より少なくなると、補強効
果が発現され難くなり、一方逆に80重量部より多くな
ると、氷上での制動性能が低下するので、いずれも好ま
しくない。
【0010】本発明で用いられる皮革質粒状体として
は、牛皮等の皮革を粉砕したものやゼラチン粒状体等を
挙げることができる。また植物性粒状体としては、クル
ミ、椿の実等の種子の殻、桃、梅等の果実の核等を挙げ
ることができる。これら粒状体の粒径としては、特に制
限されるものではないが、平均粒径が0.01〜0.5
mm程度のものが望ましい。本発明では、これら皮革質
粒状体や植物性粒状体を1種単独で使用してもよいし、
2種以上混合して使用してもよい。本発明では、斯かる
皮革質粒状体や植物性粒状体を上記ベースゴム100重
量部当り、通常3〜30重量部程度、好ましくは6〜1
5重量部程度配合するのがよい。上記粒状体の配合量が
3重量部より少なくなると、氷上での制動性能が低下す
る傾向となり、一方逆に30重量部より多くなると、耐
摩耗性が低下する傾向となるので、いずれも好ましくな
い。
【0011】本発明の組成物には、発泡剤を添加するこ
ともできる。発泡剤としては、従来公知のものを広く使
用でき、例えばジニトロソペンタメチレンテトラミン
(DPT)、ジアゾカルボンアミド等を挙げることがで
き、またその配合量も、従来の配合量でよい。
【0012】本発明の組成物には、上記成分以外に公知
の加硫剤、加硫促進剤、軟化剤、発泡助剤、老化防止剤
等が配合され、更に必要に応じて加硫遅延剤、粘着付与
剤等が配合され得る。
【0013】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明をより一層明ら
かにする。
【0014】実施例1〜3及び比較例1〜7 下記表1に示す配合で得られたスタッドレスタイヤ用ト
レッドゴム組成物を用いて、通常の方法に従ってタイヤ
サイズ185/70R13の乗用車用スタッドレスタイ
ヤを製造した。
【0015】各タイヤの低温特性(Hs、−5℃)をJ
IS K6301に準じて測定した。氷上制動性は、ラ
バー ケミカル アンド テクノロジー(rubber
Chemical and Technology)
第38巻,第840〜861頁(1965年)に記載の
方法に準じ、英国のスタンレー ロンドン社製のポータ
ブル スキッド テスターを用い、表面を平滑にした温
度−10℃の氷を路面にして、予め温度−10℃の恒温
槽内で調製した試片をテスターに取り付けて、滑り抵抗
を測定し、逆数を比較例1の組成で得られた試片を10
0として指数で示した(数値が大きい程氷上制動性がよ
い)。また、耐摩耗性は、米国材料試験協会規格AST
M D 2228に準拠して測定し、ピコ摩耗指数を求
め、比較例1の組成で得られた試片を100として指数
で示した(数値が大きい程耐摩耗性がよい)。
【0016】尚、表1中、SBRとは、重量平均分子
量が31万、油展ムーニーが30、Tgが−86℃の溶
液重合により得られるスチレン−ブタジエンゴム(10
%スチレン、油展量50重量部、Mw/Mn=2.2)
である。SBRとは、重量平均分子量が24万、油展
ムーニーが31、Tgが−86℃の溶液重合により得ら
れるスチレン−ブタジエンゴム(10%スチレン、油展
量37.5重量部、Mw/Mn=2.3)である。SB
Rとは、重量平均分子量が30万、油展ムーニーが5
5、Tgが−86℃の溶液重合により得られるスチレン
−ブタジエンゴム(10%スチレン、油展量20重量
部、Mw/Mn=2.2)である。皮革質粒状体として
牛皮を機械的に粉砕して平均粒径0.1mmにしたもの
を使用した。植物性粒状体としてクルミ殻を機械的に粉
砕して平均粒径0.1mmにしたものを使用した。老化
防止剤としてN−(1,3−ジメチル−ブチル)−N−
フェニル−p−フェニレンジアミンを使用した。加硫促
進剤としてN−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジル−
スルフェンアマイドを使用した。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】本発明のスタッドレスタイヤ用トレッド
ゴム組成物は、氷上での制動性能及び耐摩耗性能を共に
満足するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 89/00 C08L 89/00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 1/00 C08K C08L

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量平均分子量が25万以上、油展ムー
    ニーが27〜43、Tgが−70℃以下である溶液重合
    により得られるスチレン−ブタジエンゴム100重量
    部、カーボンブラック40〜80重量部並びに皮革質粒
    状体及び植物性粒状体よりなる群から選ばれた少なくと
    も1種3〜30重量部が配合されたスタッドレスタイヤ
    用トレッドゴム組成物。
  2. 【請求項2】 スチレン−ブタジエンゴムが1.80≦
    重量平均分子量/数平均分子量≦2.20を満足するも
    のである請求項1記載のトレッドゴム組成物。
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