JP3283249B2 - 石膏型等の吸水性型を用いて中実板状のセラミック成形品を得る泥漿鋳込み成形方法及び装置 - Google Patents

石膏型等の吸水性型を用いて中実板状のセラミック成形品を得る泥漿鋳込み成形方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミックス等の
泥漿を石膏型または吸水性合成樹脂型等の吸水性型に充
填して成形する方法及びその方法に使用する装置に関
し、特に、大物の成形に適した方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、石膏型等の吸水性型を用いた泥漿
鋳込みには、石膏型等の吸水性型を静止させて成形する
方法と、石膏型等の吸水性型を回転させて遠心力により
成形する方法とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、石膏型等の
吸水性型を静止させて成形すると、泥漿の自重により成
形品の上部と下部で密度差が生じて後の乾燥または焼成
工程において変形やひび割れを生じるおそれがあるとい
う課題があり、一方、遠心力による成形は、成形品が中
空体に限られ、また、石膏型等の吸水性型が遠心力によ
り装置から脱落したり石膏型等の吸水性型の揺れにより
装置が破損したりするおそれがあることから、大物の成
形には適しないという課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】このよう
な課題を解決するための手段として、請求項1に記載さ
れた石膏型等の吸水性型を用いて中実板状のセラミック
成形品を得る泥漿鋳込み方法の発明は、円板状等の板状
のキャビテイを有し該キャビテイのほぼ中心を通る一つ
の軸を中心線とする石膏型等の吸水性型のその中心線に
形成された注入口からキャビテイ内に泥漿を充填した
後、充填圧力を維持して泥漿を注入しつつ、石膏型等の
吸水性型を中心線がほぼ水平になる姿勢においてその石
膏型等の吸水性型をその中心線を中心として、遠心力が
泥漿の成形に実質的な影響を与えない程度の低速度で回
転させるようにするものであって、泥漿が石膏型等の吸
水性型とともに上下方向に循環移動しつつ成形されるか
ら、成形品の密度が均一となって乾燥または焼成の工程
における変形やひび割れが防止されるとともに、石膏型
等の吸水性型に作用する遠心力が小さいから、大物の成
形に適する効果がある。
【0005】請求項2に記載された石膏型等の吸水性型
を用いて中実板状のセラミック成形品を得る泥漿鋳込み
方法の発明は、請求項1に記載された発明において、石
膏型等の吸水性型の回転中にその石膏型等の吸水性型
を、中心線が垂直面内で揺動するようにしたから、回転
だけでは、泥漿の固化が進むと石膏型等の吸水性型の吸
水にともなう収縮によりいずかの側面が石膏型等の吸
水性型から剥離して脱水が行われなくなるため、その側
面の密度が他側の側面より低くなって乾燥や焼成の工程
でクラックが入ることが防止される効果がある。
【0006】請求項3に記載された石膏型等の吸水性型
を用いて中実板状のセラミック成形品を得る泥漿鋳込み
装置の発明は、基台に取り付けられた第1のモーターの
駆動によりほぼ水平な第1の軸回りで揺動する揺動フレ
ームと、円板状等の板状のキャビテイを有しその揺動フ
レームに第1の軸とほぼ直交する第2の軸回り回転自
由に支持された石膏型等の吸水性型と、揺動フレームに
取り付けられて石膏型等の吸水性型を回転させる第2の
モーターと、石膏型等の吸水性型のキャビテイに泥漿を
加圧状態で充填する泥漿充填手段とからなるものであっ
て、第1のモーターの駆動により揺動フレームを回動し
て石膏型等の吸水性型を中心軸がほぼ水平になる姿勢に
することができるとともに第2のモーターの駆動により
石膏型等の吸水性型を回転させることができるから、請
求項1に記載の発明を確実に実施することができ、ま
た、第2のモーターとともに第1のモーターの駆動する
ことにより石膏型等の吸水性型を回転させつつ揺動フレ
ームとともに揺動することができて、請求項2に記載の
発明を確実に実施することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明装置の一実施の形態
を添付図面に基づいて説明する。図において、1は基台
であって、その両側の水平に対応する位置に軸受け2が
取り付けられ、その軸受け2に、方形の揺動フレーム4
の外側に突出した第1の軸3が回動自由に支持されてい
て、その第1の軸3の一側の端が基台1に据え付けられ
た減速機付きの第1のモーター5の出力軸に連結されて
いる。
【0008】揺動フレーム4内には第1の軸3と直交す
る第2の軸6により石膏型7が回転自由に支持されてい
る。
【0009】この石膏型7は、図1の上下方向において
2つ割りされていて上型がハンドル9の回転によりガイ
ドバー8に案内されて上下動し、油圧シリンダ10によ
り適性な圧力により下型に押し付けられるようになって
おり、また、石膏型7の下面の第2の軸6と同心の位置
には泥漿の注入口が形成されていて、回転継ぎ手11を
介して開閉弁13を備えた注入管12が接続されてお
り、その注入管12は可撓性を有するホース14を介し
て図示しない泥漿圧送源に接続されている。
【0010】石膏型7の下面には大歯車15が第2の軸
6と同心に固定され、揺動フレーム4に取り付けられた
第2のモーター17の出力軸に固定された小歯車16が
かみあっている。
【0011】次に、上記本発明装置を用いて行った本発
明方法の実施例について説明する。
【0012】直径750mm、厚さ20mmの円板状の
キャビテイを有する石膏型7に、アルミナ(昭和電工製
AL160SG−4)83重量%と水17重量%とを混
合し、さらに、アルミナに対して分散剤(中京油脂製D
305)を0.6重量%とバインダ(三井化学製WA−
310)を2重量%を混合した泥漿を、図1に示すよう
に、キャビテイの平面が水平になる姿勢にして、0.0
5MPaの圧力で注入し、10分後に0.2MPaに上
げ、次いで、図2に示すように、第1のモーター5の駆
動により石膏型7を90°回動してキャビテイの平面が
垂直になる姿勢にした後、石膏型を、:静止、:第
2のモーター17の駆動により3rpmで回転、:
の3rpmの回転に加えて、図3に示すように、第1の
モーター5の駆動により左右45°の角度を80sec
で往復する揺動を行うという、及びの3つの条件
で鋳込み成形し、脱型後、乾燥工程におけるクラックの
有無を観察したところ、の条件ではクラックの発生は
なく、良好に成形できたが、の条件では乾燥工程の終
り近くでクラックが入り、2つ割れてしまい、の条件
では脱型したときに既に接線方向に約15cmの長さの
クラックが生じていた。
【0013】直径600mm厚さ30mmのキャビテイ
を有する石膏型を用いて上記と同一の条件で成形したと
ころ、同様の結果が得られた。
【0014】の条件でクラックが生じたのは、揺動を
行うと注入口付近が速く固化することによるものと考え
られたので、注入口の直径を大きくしたところ、結果は
良好でクラックは発生しなかった。
【0015】なお、被成形物が円盤の場合に、石膏型の
回転中心を水平にしてその一側の設けた注入口から泥漿
を注入しての条件で成形したところ、乾燥及び焼成の
工程でクラックや変形は見られず、良好な結果が得られ
た。
【0016】本発明は実施例に示したアルミナ等のセラ
ミックス以外に金属粉末にバインダを混入した泥漿の成
形にも適用することができる。
【0017】また、本発明は、石膏型の他に、ニッコー
株式会社製の樹脂バインダを用いたセラミック成形型
(商品名:セラプラスト)や、株式会社アイ・エヌ・テ
クニカルラボ製の多孔質エポキシ樹脂成型材等からなる
吸水性型も使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る成形装置の正面図である。
【図2】石膏型を90°回動した状態の正面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1:基台 3:第1の軸 4:揺動フレーム 5:第1のモーター 6:第2の軸 7:石膏型 12:注入管(泥漿充填手段) 17:第2のモーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 傑 岐阜県多治見市明和町4−5−316 (56)参考文献 特開 平1−99807(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 1/26 B28B 1/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状等の板状のキャビテイを有し該
    ャビテイのほぼ中心を通る一つの軸線を中心線とする石
    膏型等の吸水性型の該中心線に形成された注入口から前
    記キャビテイ内に泥漿を充填した後、充填圧力を維持し
    て泥漿を注入しつつ、前記石膏型等の吸水性型を前記中
    心線がほぼ水平になる姿勢において該石膏型等の吸水性
    型を該中心線を中心として、遠心力が泥漿の成形に実質
    的な影響を与えない程度の低速度で回転させるようにす
    る石膏型等の吸水性型を用いて中実板状のセラミック成
    形品を得る泥漿鋳込み成形方法。
  2. 【請求項2】 前記石膏型等の吸水性型の回転中に該石
    膏型等の吸水性型を、前記中心線が垂直面内で揺動する
    ことを特徴とする請求項1に記載の石膏型等の吸水性型
    を用いて中実板状のセラミック成形品を得る泥漿鋳込み
    成形方法。
  3. 【請求項3】 基台に取り付けられた第1のモーターの
    駆動によりほぼ水平な第1の軸回りで揺動する揺動フレ
    ームと、円板状等の板状のキャビテイを有し該揺動フレ
    ームに前記第1の軸とほぼ直交する第2の軸回り回転
    自由に支持された石膏型等の吸水性型と、前記揺動フレ
    ームに取り付けられて前記石膏型等の吸水性型を回転さ
    せる第2のモーターと、前記石膏型等の吸水性型のキャ
    ビテイに泥漿を加圧状態で充填する泥漿充填手段とから
    なる石膏型等の吸水性型を用いて中実板状のセラミック
    成形品を得る泥漿鋳込み装置。
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