JP2007015133A - 2成分形シリコーンの混合吐出装置およびこれを用いた2成分形シリコーンの混合吐出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 主剤と硬化剤の混合時に空気を巻き込むことがなく、一度に主剤と硬化剤を大量に混合することができる2成分形シリコーンの混合吐出装置およびこれを用いた2成分形シリコーンの混合吐出方法を提供する。
【解決手段】 主剤と硬化剤を混合し、その混合物を吐出するノズル11と、そこに備えられたローターを駆動するダイナミックモーター13と、主剤タンク14と、そこに収容した主剤を脱気処理する真空ポンプ15と、脱気処理した主剤を保温する保温タンク16と、そこからノズル11に主剤を移送するモーノポンプ17と、硬化剤を収容する硬化剤タンク18と、そこからノズル11に硬化剤を移送するギアポンプ19と、を具備する2成分形シリコーン混合吐出装置を提供する。
【選択図】 図2
【解決手段】 主剤と硬化剤を混合し、その混合物を吐出するノズル11と、そこに備えられたローターを駆動するダイナミックモーター13と、主剤タンク14と、そこに収容した主剤を脱気処理する真空ポンプ15と、脱気処理した主剤を保温する保温タンク16と、そこからノズル11に主剤を移送するモーノポンプ17と、硬化剤を収容する硬化剤タンク18と、そこからノズル11に硬化剤を移送するギアポンプ19と、を具備する2成分形シリコーン混合吐出装置を提供する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、2成分形(2液硬化型)のシリコーン型取り用液状シリコーンの混合吐出装置およびこの混合吐出装置を用いた2成分形シリコーンの混合吐出方法に関するものである。
シリコーン型取り用液状シリコーンは、主剤と硬化剤からなる2成分形であり、この主剤と硬化剤を混合すると、室温で硬化する樹脂材料である。このシリコーン型取り用液状シリコーンを用いることにより、原型に忠実な母型を形成することができるので、この母型を用いて作製された複製品は、原型の美しさと質感を再現したものとなる。
また、シリコーン型取り用液状シリコーンは、主剤と硬化剤を混合し、その混合物を原型に流し込むだけで室温にてゴム状になるため、安価で原型に忠実な母型を簡単に作ることができるため、工業分野(美術工芸品、仏具、家具、インテリア用品、装飾品、人形など)をはじめとして、趣味、手工芸などの広い分野で使用されている。
また、シリコーン型取り用液状シリコーンは流動性に優れ、微細な隙間にも容易に流れ込む上に、硬化後のシリコーン型取り用液状シリコーンは離型性に優れているので、このシリコーン型取り用液状シリコーンを用いることにより、精密な型取りが可能である。
さらに、シリコーン型取り用液状シリコーンは、硬化後の収縮率が小さく、寸法安定性に優れるとともに、室温で硬化するため硬化時に発熱しないので、このシリコーン型取り用液状シリコーンを用いることにより、原型を損傷することなく、原型に忠実な母型を作ることができる。
さらに、シリコーン型取り用液状シリコーンは、硬化後の収縮率が小さく、寸法安定性に優れるとともに、室温で硬化するため硬化時に発熱しないので、このシリコーン型取り用液状シリコーンを用いることにより、原型を損傷することなく、原型に忠実な母型を作ることができる。
しかしながら、このようなシリコーン型取り用液状シリコーンの主剤と硬化剤は粘度が非常に高いため、主剤と硬化剤を混合する際、空気を巻き込み易いから、一度に大量に混合することができなかった。そのため、主剤と硬化剤の混合物を原型に流し込んで母型を作る作業を効率的に行うことができなかった。
また、主剤と硬化剤の混合物に空気を巻き込んだまま、この混合物を原型に流し込むと、この混合物と原型との間に気泡が形成されてしまい、精密な型取りができないことがあった。さらに、硬化後のシリコーン型取り用液状シリコーン内に気泡が存在していると、得られた母型の寸法安定性が悪く、この母型を用いて原型に忠実な複製品を作製することができなかった。
また、主剤と硬化剤の混合物に空気を巻き込んだまま、この混合物を原型に流し込むと、この混合物と原型との間に気泡が形成されてしまい、精密な型取りができないことがあった。さらに、硬化後のシリコーン型取り用液状シリコーン内に気泡が存在していると、得られた母型の寸法安定性が悪く、この母型を用いて原型に忠実な複製品を作製することができなかった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、主剤と硬化剤の混合時に空気を巻き込むことがなく、一度に主剤と硬化剤を大量に混合することができる2成分形シリコーンの混合吐出装置およびこれを用いた2成分形シリコーンの混合吐出方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る2成分形シリコーンの混合吐出装置は、2成分形シリコーンの主剤と硬化剤を混合し、該主剤と該硬化剤の混合物を吐出するノズルと、該ノズルに備えられたローターを駆動するダイナミックモーターと、前記主剤を収容する主剤タンクと、前記主剤タンクに収容した主剤を脱気処理する真空ポンプと、前記主剤タンクにて脱気処理した主剤を保温する保温タンクと、該保温タンクから前記ノズルに前記主剤を移送するモーノポンプと、前記硬化剤を収容する硬化剤タンクと、該硬化剤タンクから前記ノズルに前記硬化剤を移送するギアポンプと、を具備することを特徴とする。
本発明の請求項2に係る2成分形シリコーンの混合吐出方法は、本発明の請求項1に係る2成分形シリコーンの混合吐出装置を用いた2成分形シリコーンの混合吐出方法であって、前記主剤タンクに収容した主剤を脱気処理する工程と、脱気処理した主剤を前記保温タンクにて保温する保温工程と、前記保温タンクにて保温した主剤を前記ノズルに移送する工程と、前記硬化剤タンクに収容した硬化剤を前記ノズルに移送する工程と、前記主剤と前記硬化剤を前記ノズルにより混合し、前記主剤と前記硬化剤の混合物を吐出する工程とを有することを特徴とする。
本発明の2成分形シリコーンの混合吐出装置によれば、2成分形シリコーンの主剤と硬化剤を混合し、該主剤と該硬化剤の混合物を吐出するノズルと、該ノズルに備えられたローターを駆動するダイナミックモーターと、前記主剤を収容する主剤タンクと、前記主剤タンクに収容した主剤を脱気処理する真空ポンプと、前記主剤タンクにて脱気処理した主剤を保温する保温タンクと、該保温タンクから前記ノズルに前記主剤を移送するモーノポンプと、前記硬化剤を収容する硬化剤タンクと、該硬化剤タンクから前記ノズルに前記硬化剤を移送するギアポンプと、を具備するので、2成分形シリコーンの主剤と硬化剤の混合時に空気を巻き込むことがなく、一度に主剤と硬化剤を大量に混合、吐出することができる。したがって、本発明の2成分形シリコーンの混合吐出装置によれば、寸法安定性に優れ、原型に忠実で精密な母型が得られる。
本発明の2成分形シリコーンの混合吐出方法によれば、本発明の2成分形シリコーンの混合吐出装置を用いた2成分形シリコーンの混合吐出方法であって、前記主剤タンクに収容した主剤を脱気処理する工程と、脱気処理した主剤を前記保温タンクにて保温する保温工程と、前記保温タンクにて保温した主剤を前記ノズルに移送する工程と、前記硬化剤タンクに収容した硬化剤を前記ノズルに移送する工程と、前記主剤と前記硬化剤を前記ノズルにより混合し、前記主剤と前記硬化剤の混合物を吐出する工程とを有するので、2成分形シリコーンの主剤と硬化剤の混合時に空気を巻き込むことがなく、一度に主剤と硬化剤を大量に混合、吐出することができる。したがって、本発明の2成分形シリコーンの混合吐出方法によれば、寸法安定性に優れ、原型に忠実で精密な母型が得られる。
以下、本発明を実施した2成分形シリコーンの混合吐出装置およびこれを用いた2成分形シリコーンの混合吐出方法について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る2成分形シリコーンの混合吐出装置の一実施形態を示す概略構成図である。図2は、本発明に係る2成分形シリコーンの混合吐出装置の一実施形態を示す模式図である。図3は、図1および図2に示すノズルを拡大した模式図である。
図1〜図3中、符号10は2成分形シリコーンの混合吐出装置(以下、「2成分形シリコーン混合吐出装置」と言う。)、11はノズル、11aはノズルの本体(以下、「ノズル本体」と言う。)、12はローター、13はダイナミックモーター、14は主剤タンク、15は真空ポンプ、16は保温タンク、17はモーノポンプ、18は硬化剤タンク、19はギアポンプ、20は制御装置、21は支持部、22はベース、23はシャフト、24は主剤導入口、25は硬化剤導入口、26は先端部をそれぞれ示している。
図1〜図3中、符号10は2成分形シリコーンの混合吐出装置(以下、「2成分形シリコーン混合吐出装置」と言う。)、11はノズル、11aはノズルの本体(以下、「ノズル本体」と言う。)、12はローター、13はダイナミックモーター、14は主剤タンク、15は真空ポンプ、16は保温タンク、17はモーノポンプ、18は硬化剤タンク、19はギアポンプ、20は制御装置、21は支持部、22はベース、23はシャフト、24は主剤導入口、25は硬化剤導入口、26は先端部をそれぞれ示している。
この実施形態の2成分形シリコーン混合吐出装置10は、2成分形シリコーンの主剤と硬化剤を混合し、これら主剤と硬化剤の混合物を吐出するノズル11と、ノズル11に備えられたローター12を駆動するダイナミックモーター13と、主剤を収容する主剤タンク14と、主剤タンク14に収容した主剤を脱気処理する真空ポンプ15と、主剤タンク14にて脱気処理した主剤を保温する保温タンク16と、保温タンク16からノズル11に主剤を移送するモーノポンプ17と、硬化剤を収容する硬化剤タンク18と、硬化剤タンク18からノズル11に硬化剤を移送するギアポンプ19と、各部の動作を制御する制御装置20と、ノズルを支持する支持部21と、これらが全て設けられたベース22とから概略構成されている。
ノズル11は、ベース22上に垂直に立設された支持部21に、この支持部21に沿って移動可能に取り付けられている。また、支持部21には、ノズル11を移動するための駆動機構(図示略)が設けられている。これにより、ノズル11はベース22に対して垂直方向に移動可能となっており、2成分形シリコーンを吐出する位置に応じて、ノズル11の先端部26の高さを調節することが可能となっている。
また、ノズル11内には、ローター12が挿入されており、その後端部がシャフト23を介してダイナミックモーター13に接続されている。
また、ノズル11において、ローター12とシャフト23の接続部近傍に、主剤導入口24が設けられており、この主剤導入口24と保温タンク16が導管27を介して接続されている。導管27の途中には、モーノポンプ17が設けられている。
また、ノズル11において、主剤導入口24よりも先端部26側(主剤導入口よりも下方)に、硬化剤導入口25が設けられており、この硬化剤導入口25と硬化剤タンク18が導管28を介して接続されている。導管28の途中には、ギアポンプ19が設けられている。
さらに、ノズル11の先端部26は、ノズル本体11aの先端に螺合されており、ノズル本体11aと着脱可能となっている。
また、ノズル11の内面、ローター12の表面、先端部26の内面など、2成分形シリコーンと接触する部分は、2成分形シリコーンと離型性の高い材質で形成されているか、あるいは、2成分形シリコーンとの離型性を高める表面処理が施されている。
また、ノズル11において、ローター12とシャフト23の接続部近傍に、主剤導入口24が設けられており、この主剤導入口24と保温タンク16が導管27を介して接続されている。導管27の途中には、モーノポンプ17が設けられている。
また、ノズル11において、主剤導入口24よりも先端部26側(主剤導入口よりも下方)に、硬化剤導入口25が設けられており、この硬化剤導入口25と硬化剤タンク18が導管28を介して接続されている。導管28の途中には、ギアポンプ19が設けられている。
さらに、ノズル11の先端部26は、ノズル本体11aの先端に螺合されており、ノズル本体11aと着脱可能となっている。
また、ノズル11の内面、ローター12の表面、先端部26の内面など、2成分形シリコーンと接触する部分は、2成分形シリコーンと離型性の高い材質で形成されているか、あるいは、2成分形シリコーンとの離型性を高める表面処理が施されている。
主剤タンク14は、その上方(ベース22と接している面とは反対の面側)に設けられた耐圧性の導管29を介して、真空ポンプ15と接続されている。また、主剤タンク14は、その下方(ベース22と接している面側)に設けられた導管30を介して、保温タンク16と接続されている。
真空ポンプ15としては、特に限定されるものではないが、本発明の対象とする2成分形シリコーンなどの高粘度の液状物に含まれている空気などの気体を効率的に除去することができるものであれば、いかなるものでも用いられる。
保温タンク16の下方(ベース22と接している面側)には、主剤タンク14との接続に用いられる導管30が接続されている。また、保温タンク16の上方(ベース22と接している面とは反対の面側)、かつ、導管30と接続されている位置と対向する位置に、ノズル11との接続に用いられる導管27が接続されている。
なお、導管27の主剤が流入する部分(流入口)が、常に保温タンク16に収容されている主剤の液面よりも下方に配されるように制御するために、保温タンク16には、主剤の液面の高さを検知するセンサーが設けられている。導管27の流入口を、常に保温タンク16に収容されている主剤の液面よりも下方に配することにより、主剤に空気などの気体を巻き込むことなく、保温タンク16からノズル11に主剤を移送することができる。
さらに、保温タンク16の外側面には、保温タンク16内に収容された2成分形シリコーンの主剤を所定の温度に調節するための電熱式のヒーター(図示略)が添設されている。
なお、導管27の主剤が流入する部分(流入口)が、常に保温タンク16に収容されている主剤の液面よりも下方に配されるように制御するために、保温タンク16には、主剤の液面の高さを検知するセンサーが設けられている。導管27の流入口を、常に保温タンク16に収容されている主剤の液面よりも下方に配することにより、主剤に空気などの気体を巻き込むことなく、保温タンク16からノズル11に主剤を移送することができる。
さらに、保温タンク16の外側面には、保温タンク16内に収容された2成分形シリコーンの主剤を所定の温度に調節するための電熱式のヒーター(図示略)が添設されている。
硬化剤タンク18は、その上方(ベース22と接している面とは反対の面側)に設けられた導管28を介して、ノズル11と接続されている。
モーノポンプ17は、いかなる液体であっても、定められた量を脈打たずに正確に移送することができるポンプである。
ギアポンプ19は、回転ポンプの一種で、2つの同形のギアの噛み合いにより流体を押し出すポンプである。
ギアポンプ19は、回転ポンプの一種で、2つの同形のギアの噛み合いにより流体を押し出すポンプである。
次に、2成分形シリコーン混合吐出装置10の動作を説明するとともに、この2成分形シリコーン混合吐出装置10を用いた2成分形シリコーンの混合吐出方法を説明する。
まず、所定量の2成分形シリコーンの主剤を、主剤タンク14に投入する。
まず、所定量の2成分形シリコーンの主剤を、主剤タンク14に投入する。
次いで、真空ポンプ15により、主剤タンク14内を真空にする(減圧する)ことにより、主剤タンク14に収容した主剤を脱気処理し、主剤に含まれている空気などの気体を除去する(脱気処理工程)。この脱気処理工程にて、主剤に含まれる水分も除去する。
また、この脱気処理工程にて、脱気処理を行う時間は、特に限定されず、主剤の体積、粘度などに応じて、あらかじめ測定済みのデータに基づいて調整される。
また、この脱気処理工程にて、脱気処理を行う時間は、特に限定されず、主剤の体積、粘度などに応じて、あらかじめ測定済みのデータに基づいて調整される。
次いで、脱気処理を終えた主剤を、導管30を介して主剤タンク14から保温タンク16へ圧送する。
次いで、保温タンク16へ移送された主剤を、保温タンク16の外側面に設けられたヒーターにより、所定の温度に保温する(保温工程)。なお、保温タンク16において、主剤を保温する温度は特に限定されず、主剤の粘度などに応じて適宜調整される。一般的に、2成分形シリコーンでは、硬化剤と混合する前の主剤の温度を40℃程度とする。
次いで、保温タンク16へ移送された主剤を、保温タンク16の外側面に設けられたヒーターにより、所定の温度に保温する(保温工程)。なお、保温タンク16において、主剤を保温する温度は特に限定されず、主剤の粘度などに応じて適宜調整される。一般的に、2成分形シリコーンでは、硬化剤と混合する前の主剤の温度を40℃程度とする。
一方、所定量の2成分形シリコーンの硬化剤を、硬化剤タンク18に投入し、その後、圧縮空気などにより、硬化剤タンク18に収容した硬化剤を加圧する。
次いで、モーノポンプ17により、導管27を介して保温タンク16からノズル11に、所定の温度に調整された主剤を移送する(主剤移送工程)。
この主剤移送工程と同時に、ギアポンプ19により、導管28を介して硬化剤タンク18からノズル11に、硬化剤を移送する(硬化剤移送工程)。
この主剤移送工程および硬化剤移送工程では、モーノポンプ17により主剤のノズル11への移送量を調整し、ギアポンプ19により硬化剤のノズル11への移送量を調整することによって、主剤と硬化剤を所定の混合比率で混合する。ここでは、主剤の移送量を、モーノポンプ17を駆動させるモーターの回数により調整し、硬化剤の移送量を、ギアポンプ19を駆動させるモーターの回数により調整する。例えば、この実施形態では、主剤と硬化剤の移送量、すなわち主剤と硬化剤の混合比率を10:1とする。
この主剤移送工程と同時に、ギアポンプ19により、導管28を介して硬化剤タンク18からノズル11に、硬化剤を移送する(硬化剤移送工程)。
この主剤移送工程および硬化剤移送工程では、モーノポンプ17により主剤のノズル11への移送量を調整し、ギアポンプ19により硬化剤のノズル11への移送量を調整することによって、主剤と硬化剤を所定の混合比率で混合する。ここでは、主剤の移送量を、モーノポンプ17を駆動させるモーターの回数により調整し、硬化剤の移送量を、ギアポンプ19を駆動させるモーターの回数により調整する。例えば、この実施形態では、主剤と硬化剤の移送量、すなわち主剤と硬化剤の混合比率を10:1とする。
次いで、所定の混合比率でノズル11に移送された主剤と硬化剤を、シャフト23を介してダイナミックモーター13により駆動(回転)されるローター12によって攪拌、混合するとともに、ノズル11の先端部26から、主剤と硬化剤の混合物を吐出する(混合吐出工程)。
この混合吐出工程では、ダイナミックモーター13により、主剤と硬化剤の混合速度を調整する。
この混合吐出工程では、ダイナミックモーター13により、主剤と硬化剤の混合速度を調整する。
なお、ノズル11から吐出される主剤と硬化剤の混合物(2成分形シリコーン)の温度は、37〜38℃程度であることが好ましい。
また、2成分シリコーンの混合吐出に係る1日の作業を終えた後は、2成分形シリコーン混合吐出装置10をそのまま放置して、ノズル11内に残留している2成分形シリコーンを硬化させる。そして、翌日以降の作業開始時に、ノズル本体11aに螺合されている先端部26を取り外せば、硬化した2成分シリコーンをノズル11、ローター12、先端部26などから容易に除去することができる。したがって、作業再開までに長時間を要することなく、効率的に作業を再開することができる。
以上説明したように、この実施形態の2成分形シリコーン混合吐出装置10によれば、2成分形シリコーンの主剤と硬化剤の混合時に空気を巻き込むことがなく、一度に主剤と硬化剤を大量に混合、吐出することができる。
10・・・2成分形シリコーン混合吐出装置、11・・・ノズル、11a・・・ノズル本体、12・・・ローター、13・・・ダイナミックモーター、14・・・主剤タンク、15・・・真空ポンプ、16・・・保温タンク、17・・・モーノポンプ、18・・・硬化剤タンク、19・・・ギアポンプ、20・・・制御装置、21・・・支持部、22・・・ベース、23・・・シャフト、24・・・主剤導入口、25・・・硬化剤導入口、26・・・先端部、27,28,29,30・・・導管。
Claims (2)
- 2成分形シリコーンの主剤と硬化剤を混合し、該主剤と該硬化剤の混合物を吐出するノズルと、該ノズルに備えられたローターを駆動するダイナミックモーターと、前記主剤を収容する主剤タンクと、前記主剤タンクに収容した主剤を脱気処理する真空ポンプと、前記主剤タンクにて脱気処理した主剤を保温する保温タンクと、該保温タンクから前記ノズルに前記主剤を移送するモーノポンプと、前記硬化剤を収容する硬化剤タンクと、該硬化剤タンクから前記ノズルに前記硬化剤を移送するギアポンプと、を具備することを特徴とする2成分形シリコーンの混合吐出装置。
- 請求項1に記載の2成分形シリコーンの混合吐出装置を用いた2成分形シリコーンの混合吐出方法であって、
前記主剤タンクに収容した主剤を脱気処理する工程と、脱気処理した主剤を前記保温タンクにて保温する保温工程と、前記保温タンクにて保温した主剤を前記ノズルに移送する工程と、前記硬化剤タンクに収容した硬化剤を前記ノズルに移送する工程と、前記主剤と前記硬化剤を前記ノズルにより混合し、前記主剤と前記硬化剤の混合物を吐出する工程とを有することを特徴とする2成分形シリコーンの混合吐出方法。
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