JP3282963B2 - 焼付け補修材 - Google Patents

焼付け補修材

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順 桑本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種精錬炉、溶融
金属容器などを熱間で補修するための焼付け補修材に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、転炉、AOD炉、電気炉、LF鍋
等各種精錬炉や容器の炉壁、炉底部等の損傷部位へ施工
される熱間補修材として、熱間吹付材、熱間焼付材等が
使用されている。このような熱間焼付材としては、ドロ
マイト、マグネシア等の耐火原料をコールタールバイン
ダーにて混練した稠度がある塊状物を、例えば転炉では
出鋼後炉口より炉内損傷部に投入され、炉内熱により溶
流展開し焼き付くことにより補修されるものである。
【0003】焼付材としての必要な特性は、経時変化し
ないこと、広がり性がよいこと、接着性がよいこと、耐
用性がよいこと、焼付け硬化時間が短いこと等である。
コールタールバインダーを使用した焼付材は経時変化、
広がり性、耐用性には問題がないが、硬化時間が長いと
いう問題があった。
【0004】そのため、従来のコールタールバインダー
を使用した塊状焼付材の焼付け時間が長い欠点を解消す
る方法として、液体ノボラック型フェノール樹脂を使用
して、焼付け時間の短縮化を狙って、粘稠な流動性ある
練状焼付材が提案され効果を上げている(特開平3−1
26679号公報および特公平6−31161号公報)
が、フェノール樹脂液に溶剤が含まれるために、炭化し
た時の残留カーボンが少ないために硬化体の強度が低
く、粘稠な流動性がある焼付材であるために、保管中に
粗粒子の沈降分離による経時変化があるという問題があ
る。
【0005】また、焼付け時間の短縮、耐用性向上を狙
って、塩基性耐火原料混合粉体にピッチおよび/または
クレオソート油で被覆処理した粉末に助燃剤、湿潤剤と
して重油、C9 留分主体の芳香族炭化水素系石油樹脂等
を添加してなる粉体焼付材が提案されており(特開平4
−170370号公報)、硬化時間が短くなり、カーボ
ン結合による硬化体強度も高いために耐用性に優れてい
るが、助燃剤、湿潤剤として添加されているクレオソー
ト油、重油により夏期保管中に固化するという問題があ
る。
【0006】更に、熱間でカーボン結合を形成する物質
と、流動化剤としてラクタム類よりなる焼付材が提案さ
れている(特開平6−157149号公報)が、流動化
剤として使用するラクタム類が潮解性が強いこと、ある
いは水、アルカリ金属の存在下で開環重合してポリアミ
ドに変化する性質などにより夏期、高温多湿での保管で
は固化するという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、各種精錬炉
に使用されているマグネシア・カーボンれんがのような
カーボン結合れんがに対して、補修材として母材との接
着性、耐用性の点から熱間でカーボンボンドを形成し、
かつ、沈降分離、経時変化なく、熱間での広がり性が大
きく、施工後の焼付け時間が短く、耐用性の高い焼付け
補修材の提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の焼付け補修材
は、耐火材料100重量部に、ナフサ分解油のC5 留分
重合物であって、30℃で粉末状で軟化点が70℃〜2
00℃の脂肪族炭化水素系重合樹脂、脂環族炭化水素系
重合樹脂、エステル基含有脂環族炭化水素系重合樹脂、
水酸基含有脂環族炭化水素系重合樹脂の少なくとも1種
以上から選択される石油樹脂を5重量部〜30重量部、
および熱間でカーボンボンドを形成する物質を5重量部
〜40重量部の割合で配合してなる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に使用する耐火材料は、補
修部位に使用されている母材に合わせた材質が使用で
き、例えばマグネシア、ドロマイト、カルシアなどの塩
基性酸化物や、アルミナ、クロミアなどの中性酸化物、
シリカ、ジルコン、ジルコニアなどの酸性酸化物、炭
素、炭化珪素、窒化珪素などの非酸化物などの1種また
は2種である。耐火材料の粒度は通常の不定形耐火材に
用いられる、例えば0.3mm以下の微粉が20%〜6
0%程度に調整したものが好ましい。
【0010】また、熱間でカーボンボンドを形成する物
質としてはタール・ピッチ類、フェノール樹脂類等が使
用でき、その添加量は耐火材料100重量%に対して5
重量%〜40重量%、より好ましくは8重量%〜20重
量%である。この量が5重量%未満では、十分なカーボ
ンボンドが形成されず、強度、接着性に劣る施工体とな
る。40重量%を越えた場合では、見掛気孔率の大きな
施工体となり、耐スラグ性に劣る。
【0011】更に、本発明は流動促進剤、助燃剤とし
て、ナフサ分解油のC5 留分重合物である石油樹脂を使
用する。ナフサ分解油のC5 留分重合物は、C5 留分中
の1,3−ペンタジエンを主原料として、カチオン重合
して得られる構造式(式中、m、nは正の整数)
【0012】
【化1】
【0013】で示されるC5 系石油樹脂(脂肪族)系石
油樹脂、或いはナフサ分解油のC5留分中に含まれるジ
シクロペンタジエン(DCPD)を熱重合して得られる
構造式(式中、l、m、nは正の整数)
【0014】
【化2】
【0015】で示されるDCPD(脂環族)系石油樹
脂、或いはDCPDと極性モノマー(エステル基、水酸
基等を有するモノマー)とを共重合させた樹脂である。
いずれも30℃で粉末状であって、軟化点70℃〜20
0℃、好ましくは90℃〜150℃の温度範囲で、軟化
し溶融するものである。このような脂肪族炭化水素系重
合樹脂、脂環族炭化水素系重合樹脂、エステル基含有脂
環族炭化水素系重合樹脂、水酸基含有脂環族炭化水素系
重合樹脂の少なくとも1種以上から選択され、熱間での
焼付材の流動化促進作用等の点に効果を示すものであ
る。
【0016】その添加量は、耐火材料100重量%に対
して5重量%〜30重量%、より好ましくは7重量%〜
20重量%であり、5重量%未満では熱間での焼付材の
広がり性が不十分であり、30重量%を越えた場合では
施工体が多孔質となり耐蝕性が低下し、いずれも好まし
くない。
【0017】その他に酸化防止、施工体強度アップなど
のために金属粉末などの併用も可能である。
【0018】本発明においては、結合材である熱間でカ
ーボンボンドを形成する物質として粉末状のものを使用
した場合は粉末状補修材として使用し、液状のものを使
用すれば練土状となるのでプレス成形した成形体として
使用するとよい。いずれの形態でも運搬、保管が容易で
あり、経時変化もほとんどない。
【0019】本発明の焼付け補修材を使用するにあたっ
ては、各種精錬炉などの補修部位に本発明の焼付け補修
材を適当な方法で投入し、焼付けるだけでよい。
【0020】補修される各種精錬炉は少なくとも600
℃以上の高熱であり、本発明の補修材に含まれているナ
フサ分解油のC5 留分重合物である石油樹脂は、炉壁の
保有熱により溶融し、補修材全体が流動状態となって広
がり、補修部位の細部まで流動すると共に耐火材料が充
填され、熱間でカーボンボンドを形成する物質の作用で
補修材が硬化した後、カーボンボンドが形成される。
【0021】本発明におけるナフサ分解油のC5 留分重
合物である石油樹脂は、流動を開始すると共に揮発、分
解し、燃焼逸散するので焼付け時間は短時間で終了す
る。
【0022】本発明では流動促進剤を使用するために、
タールやピッチのみを用いた焼付材より、充填性、接着
性に優れ、耐用性も優れている。更に、本発明のナフサ
分解油のC5 留分重合物である石油樹脂は、揮発、分解
によって低分子化し、炉内の熱により燃焼するので、発
煙は少なく、且つ、燃焼熱により熱硬化の遅いタール、
ピッチ、フェノール樹脂などの結合剤の炭化も促進され
る。以下、実施例により本発明を説明する。
【0023】
【実施例】実施例1〜5は、本発明の焼付け補修材に関
する実施例であり、比較例1は耐火材にピッチを添加し
たもの、比較例2はピッチと湿潤、助燃剤としてクレオ
ソート油及び重油を添加したもの、比較例3は耐火材に
粉末状のフェノール樹脂を添加したもの、比較例4は耐
火材に液体ノボラックフェノール樹脂を添加したもの、
比較例5は耐火材料に粉末状のフェノール樹脂及びε−
カプロラクタムを添加したものである。
【0024】表1に示す配合800gを1000℃に保
持した炉内のキャスタブル板上に投入し、消火後炉内よ
りキャスタブル板を取り出し、焼付材が広がった直径の
平均値を広がり性として測定した。硬化時間は1000
℃に保持したマグネシアれんがの上に内径53mm×4
0hリング状金枠を載せ、試料200g投入し、全体が
硬化するまでの時間を測定した。試料が硬化した後、直
ちに剪断接着強度測定機にて接着強度を測定した。ま
た、1000℃に保持した炉内にマグネシアれんがによ
る囲いの中に1kg投入し、硬化後、その硬化体の物性
も測定した。更に、保管テストとして50℃の温度中に
内径50mm×50hの金枠に試料を150g充填し、
0.25kg/cm2 の荷重を掛け、1hr保持後抜き
出した時崩壊するものを良好とした。また、液体フェノ
ール樹脂で混練した焼付材は、混練物を3日間、室温放
置した時の上部の分離液相深さで保管性をテストした。
その結果を、表1、表2に同時に示す。
【0025】
【表1】
【0026】*1 数平均分子量460、軟化点125
*2 数平均分子量420、軟化点100℃、ケン化価
175 mgKOH/g*3 数平均分子量380、軟化点100℃、水酸基価
220 mgKOH/g*4 数平均分子量1100、軟化点95℃*5 数平均分子量815、融点85℃
【0027】
【表2】
【0028】*5 融点85℃のノボラック樹脂(数平
均分子量815)*6 ノボラック樹脂(数平均分子量265)の50%
トリエチレングリコール溶液、粘度55P(25℃)
(住友デュレズ(株)製) このように、本発明実施例において、比較例に比較して
広がり性で示される流動性、硬化時間で示される焼付け
時間が良好であった。更に、施工体の気孔率の低さ、接
着強度の高さが耐食性、耐用性を格段に良くするものと
考えられる。
【0029】また、本発明実施例は、経時変化を表わす
保管テストにおいて、比較例2及び比較例5は固化現象
が見られ、夏期の経時変化が予想される。更に、液体フ
ェノール樹脂使用の比較例4は粗粒の沈降分離が見ら
れ、経時変化が認められる。
【0030】
【発明の効果】本発明では、流動促進、助燃材としてナ
フサ分解油のC5 留分重合物である石油樹脂を使用する
ことによって、熱間での広がり性、硬化性、接着性、施
工体物性が良好となり、焼付け補修材の耐用性向上につ
ながるのである。しかも、夏期の固化現象、沈降分離な
どの経時変化がないために、輸送や保管が簡便にでき、
取り扱い、施工が簡単で、短時間で焼付け施工ができる
優れた焼付け補修材が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−150790(JP,A) 特開 平4−170370(JP,A) 特開 昭56−98274(JP,A) 特開 昭55−20204(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F27D 1/16 C04B 35/66

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐火材料100重量部に、ナフサ分解油
    のC5 留分重合物であって、30℃で粉末状で軟化点が
    70℃〜200℃の脂肪族炭化水素系重合樹脂、脂環族
    炭化水素系重合樹脂、エステル基含有脂環族炭化水素系
    重合樹脂、水酸基含有脂環族炭化水素系重合樹脂の少な
    くとも1種以上から選択される石油樹脂を5重量部〜3
    0重量部、および熱間でカーボンボンドを形成する物質
    を5重量部〜40重量部の割合で配合してなる焼付け補
    修材。
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