JPH0646142B2 - 熱間補修用焼付け材 - Google Patents
熱間補修用焼付け材Info
- Publication number
- JPH0646142B2 JPH0646142B2 JP62309743A JP30974387A JPH0646142B2 JP H0646142 B2 JPH0646142 B2 JP H0646142B2 JP 62309743 A JP62309743 A JP 62309743A JP 30974387 A JP30974387 A JP 30974387A JP H0646142 B2 JPH0646142 B2 JP H0646142B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- baking
- weight
- clinker
- furnace
- raw material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は各種精錬炉用の新規な熱間補修用焼付け材に関
する。
する。
従来、転炉、AOD炉、電気炉、LF鍋等各種精錬炉の炉
壁、炉底の損傷部等への熱間補修材として、熱間吹付け
材、熱間焼付け材等が使用されている。焼付け材として
はドロマイト、マグネシア等の耐火原料をコールタール
バインダーにて混練した稠度ある塊状物が使用されてき
た。この焼付け材は出鋼後炉口より炉内損傷部に投入さ
れ、炉内熱等により損傷部に展開した接着焼付くことに
より補修されるものである。
壁、炉底の損傷部等への熱間補修材として、熱間吹付け
材、熱間焼付け材等が使用されている。焼付け材として
はドロマイト、マグネシア等の耐火原料をコールタール
バインダーにて混練した稠度ある塊状物が使用されてき
た。この焼付け材は出鋼後炉口より炉内損傷部に投入さ
れ、炉内熱等により損傷部に展開した接着焼付くことに
より補修されるものである。
最近の転炉ではレススラグ操業が多くなるにつれ、従来
行われてきたスラグコーテイング等の補修技術が適用さ
れにくくなつており、熱間焼付け材等の煉瓦補修技術が
特に重要になつている。
行われてきたスラグコーテイング等の補修技術が適用さ
れにくくなつており、熱間焼付け材等の煉瓦補修技術が
特に重要になつている。
熱間補修用焼付け材として必要な特性としては、補修材
の経時的変化のないこと、投入後被補修面での展開性の
よいこと、接着性のよいこと、焼付け時間の短いこと等
がある。コールタールをバインダーとする従来の焼付け
材は経時変化で特に問題はないが、展開性、接着性、焼
付け終了時間の面で不充分であつた。特に最近の転炉は
精錬時間の短縮と共に炉修時間の短縮も重要であり、早
い焼付け時間が必要となつてきた。ここで炉内での展開
性がよくて、かつ焼付け終了時間の早い補修材が切に望
まれている。
の経時的変化のないこと、投入後被補修面での展開性の
よいこと、接着性のよいこと、焼付け時間の短いこと等
がある。コールタールをバインダーとする従来の焼付け
材は経時変化で特に問題はないが、展開性、接着性、焼
付け終了時間の面で不充分であつた。特に最近の転炉は
精錬時間の短縮と共に炉修時間の短縮も重要であり、早
い焼付け時間が必要となつてきた。ここで炉内での展開
性がよくて、かつ焼付け終了時間の早い補修材が切に望
まれている。
本発明はこれらの問題点を解決すべく研究を重ねた結
果、ドロマイトクリンカー、マグネシアクリンカー等の
塩基性原料と粉末ピツチとの混合物に助燃剤、湿潤剤と
して重油、ワツクス等を添加したものが展開性に優れ、
又焼付け速度も速くすぐれた耐用性を有することを見出
し、本発明に到達したものである。
果、ドロマイトクリンカー、マグネシアクリンカー等の
塩基性原料と粉末ピツチとの混合物に助燃剤、湿潤剤と
して重油、ワツクス等を添加したものが展開性に優れ、
又焼付け速度も速くすぐれた耐用性を有することを見出
し、本発明に到達したものである。
本発明に使用される塩基性耐火原料としては天然ドロマ
イト、合成ドロマイト、電融ドロマイト等のドロマイト
クリンカー、天然マグネシア、海水焼結マグネシア、電
融マグネシア等のマグネシアクリンカー、さらに焼結石
灰、電融石灰クリンカー等が挙げられる。ドロマイトク
リンカーは遊離石灰を含むものであつても差し支えな
い。又上記のクリンカーを含むレンガ屑なども使用でき
る。
イト、合成ドロマイト、電融ドロマイト等のドロマイト
クリンカー、天然マグネシア、海水焼結マグネシア、電
融マグネシア等のマグネシアクリンカー、さらに焼結石
灰、電融石灰クリンカー等が挙げられる。ドロマイトク
リンカーは遊離石灰を含むものであつても差し支えな
い。又上記のクリンカーを含むレンガ屑なども使用でき
る。
本発明に使用される粉末ピツチは固定炭素30%以上の
もので、軟化点80℃以上を有するものである。
もので、軟化点80℃以上を有するものである。
これらの骨材と粉末ピツチとの混合比は重量比率で骨材
85部、粉末ピツチ15部から骨材55部、粉末ピツチ
45部が望ましい。骨材85部、粉末ピツチ15部の割
合よりも粉末ピツチが少ない場合は焼付け効果が少な
く、耐用性が悪くなる。又骨材55部、粉末ピツチ45
部より粉末ピツチが多くなると焼付け層の組織が多孔質
となり、やはり耐用性に問題が生じてくる。
85部、粉末ピツチ15部から骨材55部、粉末ピツチ
45部が望ましい。骨材85部、粉末ピツチ15部の割
合よりも粉末ピツチが少ない場合は焼付け効果が少な
く、耐用性が悪くなる。又骨材55部、粉末ピツチ45
部より粉末ピツチが多くなると焼付け層の組織が多孔質
となり、やはり耐用性に問題が生じてくる。
液状のコールタールバインダーで混練した塊状物は5〜
10kg入りの袋に梱包し、それを炉口より投入するため
袋同志の重なりで展開性にやや欠ける。
10kg入りの袋に梱包し、それを炉口より投入するため
袋同志の重なりで展開性にやや欠ける。
これに反し、本発明の焼付け材は、例えばフレコンバツ
グや大型ビニル袋等に500〜1000kgと多量に入
れ、炉上部より投入落下させるため炉の幅広い範囲に分
布しやすい。又炉の傾転をくりかえすとき粉末状のため
容易に分散しやすい。
グや大型ビニル袋等に500〜1000kgと多量に入
れ、炉上部より投入落下させるため炉の幅広い範囲に分
布しやすい。又炉の傾転をくりかえすとき粉末状のため
容易に分散しやすい。
一方これらの粉末状のものは粉末間の隙間があるため熱
伝導率が悪くなるので炉内の輻射熱だけからでは粉末ピ
ツチが熱をうけて軟化、溶融、固化する迄に時間がかか
りすぎる。そのためこれらの混合物のほかに重油、クレ
オソート油等を助燃剤として添加する。
伝導率が悪くなるので炉内の輻射熱だけからでは粉末ピ
ツチが熱をうけて軟化、溶融、固化する迄に時間がかか
りすぎる。そのためこれらの混合物のほかに重油、クレ
オソート油等を助燃剤として添加する。
そのほか、熱可塑性フエノール樹脂、ワツクス、C9留
分を主体とする芳香族石油樹脂等も助燃剤として使用で
き、これらは軟化溶融した液状ピツチの流れ性を助ける
働きをする。通常これらは単独でも、2種以上の組み合
せでも使用でき〔塩基性原料+粉末ピツチ〕全体に対し
2〜6重量%を添加する。これらの添加により、より早
い展開性と、より早い焼付け終了時間がえられる。湿潤
剤、助燃剤が2重量%未満では焼付時間の短縮におい
て、その効果が少なく、6重量%を越えると焼付材の焼
固後、組織及び耐用性に問題が生じ好ましくない。
分を主体とする芳香族石油樹脂等も助燃剤として使用で
き、これらは軟化溶融した液状ピツチの流れ性を助ける
働きをする。通常これらは単独でも、2種以上の組み合
せでも使用でき〔塩基性原料+粉末ピツチ〕全体に対し
2〜6重量%を添加する。これらの添加により、より早
い展開性と、より早い焼付け終了時間がえられる。湿潤
剤、助燃剤が2重量%未満では焼付時間の短縮におい
て、その効果が少なく、6重量%を越えると焼付材の焼
固後、組織及び耐用性に問題が生じ好ましくない。
補修される場所がかなり大きな損傷部では上記混合粉末
に100〜10m/m位の粗大なクリンカー及び耐火レン
ガ屑を入れることにより焼付け層を厚くするのに有効で
ある。
に100〜10m/m位の粗大なクリンカー及び耐火レン
ガ屑を入れることにより焼付け層を厚くするのに有効で
ある。
以下実施例をあげて本発明を説明する。
実施例 次表に示す配合で実験した結果を同表に掲げた。なお比
較のため従来品についても併記した。
較のため従来品についても併記した。
各種試験の測定方法を以下に示す。
1.展開性測定法 1) 200℃の場合 平らな鉄板の下部をヒーターで加熱し200℃にする。
試料365gを団子状にして加熱した鉄板上に置く。5
〜10分間放置し、展開が終了した後円形に広がつた径
を測定する。
試料365gを団子状にして加熱した鉄板上に置く。5
〜10分間放置し、展開が終了した後円形に広がつた径
を測定する。
2) 1000℃の場合 厚さ20m/m、大きさ150×150m/m程度のMgO板を
電気炉中で加熱して1000℃とする。試料100gを
団子状にして加熱した板の上にのせる。展開終了後、広
がつた径を測定する。
電気炉中で加熱して1000℃とする。試料100gを
団子状にして加熱した板の上にのせる。展開終了後、広
がつた径を測定する。
2.炉材への接着強さ 電気炉にてマグネシアレンガ又はドロマイトレンガを所
定の温度に加熱し、その上に内径23m/mのリング状金
枠をおき、試料10gをつめ約10分間焼付けた後、熱
間にてせん断強さを測定する。
定の温度に加熱し、その上に内径23m/mのリング状金
枠をおき、試料10gをつめ約10分間焼付けた後、熱
間にてせん断強さを測定する。
〔発明の効果〕 本発明の熱間補修用焼付け材は従来のコールタールをバ
インダーとするものに比し、展開性がよく、かつ焼付け
終了時間が短い上、接着性が優れ従つて耐用性を有し、
生産性に寄与するところ大である。
インダーとするものに比し、展開性がよく、かつ焼付け
終了時間が短い上、接着性が優れ従つて耐用性を有し、
生産性に寄与するところ大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 周司 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 大谷 武雄 神奈川県大和市西鶴間1―6―8 (72)発明者 沖川 伸司 神奈川県座間市ひばりケ丘3―702 (72)発明者 岩島 房夫 神奈川県座間市ひばりケ丘3―703―1 (56)参考文献 特公 昭56−18652(JP,B2)
Claims (2)
- 【請求項1】ドロマイトクリンカー、マグネシアクリン
カー等の塩基性耐火原料85〜55重量%と軟化点80
〜180℃の粉末状ピッチ15〜45重量%とに、湿潤
剤、助燃剤として重油、クレオソート油、ワックス、熱
可塑性フェノール樹脂、C9留分を主体とする芳香族石
油樹脂の1種又は2種以上を含む液状物を、耐火原料と
粉末状ピッチの合計量に対し外掛けで2〜6重量%添加
してなる熱間補修用焼付け材。 - 【請求項2】塩基性耐火原料が100〜10m/mの塊状
耐火クリンカーおよび/またはレンガ屑を含んでもよい
ものである特許請求の範囲第(1)項記載の熱間補修用焼
付け材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62309743A JPH0646142B2 (ja) | 1987-12-09 | 1987-12-09 | 熱間補修用焼付け材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62309743A JPH0646142B2 (ja) | 1987-12-09 | 1987-12-09 | 熱間補修用焼付け材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01150790A JPH01150790A (ja) | 1989-06-13 |
JPH0646142B2 true JPH0646142B2 (ja) | 1994-06-15 |
Family
ID=17996763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62309743A Expired - Lifetime JPH0646142B2 (ja) | 1987-12-09 | 1987-12-09 | 熱間補修用焼付け材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0646142B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03251684A (ja) * | 1990-02-27 | 1991-11-11 | Shinagawa Refract Co Ltd | 窯炉炉壁の熱間補修方法 |
JPH08739B2 (ja) * | 1990-06-15 | 1996-01-10 | ハリマセラミック株式会社 | 真空脱ガス装置スノーケルの熱間補修方法 |
KR100387596B1 (ko) * | 1996-05-29 | 2003-09-19 | 주식회사 포스코 | 정련로 보수용 스프레이재 조성물 |
KR100478142B1 (ko) * | 2000-12-20 | 2005-03-22 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 폐윤활유를 이용한 고로노체 보수용 유계 압입재 조성물 |
JP2007302521A (ja) * | 2006-05-12 | 2007-11-22 | Kurosaki Harima Corp | 熱間焼付け補修材 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2929848A1 (de) * | 1979-07-23 | 1981-02-19 | Basf Ag | Farbstoffmischungen |
-
1987
- 1987-12-09 JP JP62309743A patent/JPH0646142B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01150790A (ja) | 1989-06-13 |
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