JP3282843B2 - 水中易分散乳化性固型農薬又は防疫用薬剤用組成物とその使用方法 - Google Patents

水中易分散乳化性固型農薬又は防疫用薬剤用組成物とその使用方法

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JP3282843B2 JP02697792A JP2697792A JP3282843B2 JP 3282843 B2 JP3282843 B2 JP 3282843B2 JP 02697792 A JP02697792 A JP 02697792A JP 2697792 A JP2697792 A JP 2697792A JP 3282843 B2 JP3282843 B2 JP 3282843B2
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光敏 楢崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農薬又は防疫用薬剤と
して使用される水中易分散乳化性の固形組成物とその使
用法に関する。
【0002】
【従来技術】従来、食糧生産効率の高い水田の稲作に
は、粉剤,粒剤,水和剤,乳剤,微粒剤等、一般剤型製
剤を散粉機,散粒器,噴霧機を使って水田に入り直接散
布していた。
【0003】しかし、近年の農業従事者の老齢化による
農薬散布時の省力化と、農産物の低価格化のため農薬単
価の引下げが叫ばれるようになった。これに対し水田に
除草剤成分をまくとき、製剤に分散、発泡、崩壊剤を配
合し、これを例えば水溶性ポバール袋に50g分装し、
水田に施用するとき10a当たり20袋、すなわち、1
kgを畦より投入する方法が、例えば、特開平3−22
3203号公報に水田除草剤用錠剤又はカプセルとし
て、特開平3−264503号公報に水田用除草剤とし
て発表されている。また、本願出願人の出願に係る特開
昭56−18902号公報、特公昭57−15802号
公報、特公昭57−45402号公報、特公昭61−4
9281号公報、特公平3−76281号公報、米国特
許第4,310,520号明細書において固型化乳液剤
又は固形水和乳剤なる技術を公示したが、本発明はこれ
を展開し、更に水中に容易に分散または乳化し得る固型
ないしペースト状の製剤にしたもので、特開平3−26
4502号公報に記載の農薬用粒状水和剤組成(WD
G)を更に改良し機能を向上させた固型水和剤を含めた
技術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの先
行技術に記載の水田除草剤用錠剤又はカプセルを改良
し、前記各公報に記載の固型化乳液剤又は水和乳剤を発
展したもので、農業と住環境整備のための農薬及び防疫
用薬剤を提供するものである。
【0005】さらに、本発明は、その利用に際しては、
広範囲の水田にブロック状として数個所に投げ入れする
のみで、有効成分が自然に均一に拡散散布される省力的
な農薬又は防疫用薬剤を提供する。
【0006】すなわち、かって本願出願人関係者の発明
で特許第159312号及び特許第166576号にお
いて開示した稲作水田用の殺虫拡散油剤、いわゆる豊年
油は、液体の油成分を水面上に分割注油して施用したの
であるが、本発明は水中に組成物を投ずれば直ちに吸油
成分を水中に放出分離させる農薬又は防疫用薬剤とその
有効な使用方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る農薬及び防
疫用薬剤としての組成物は、有効成分及び増量賦型剤を
含有する水中易分散乳化性組成物であって、水中易分散
乳化機能を示す水中崩壊剤としての水難溶性有機溶剤
と、組成物の5%水中分散乳化液のpHが20℃で7.
1〜12.0のアルカリ域を示すようアルカリ性物質を
添加して増量賦型剤の一部として無機珪酸塩類よりなる
ことを特徴とする。
【0008】本発明は、油性の成分又は水難溶性の添加
有機溶剤を水中で容易に分離分散乳化させて崩壊を早
め、水中の有効成分濃度の均一化を自動的に行わせるよ
う弱アルカリ性成分を添加したもので、液状より取扱い
が簡単になるよう固型化するため、増量剤の一部に無機
珪酸塩粉粒体に吸油させる。この際組成物を水中にいれ
た場合、分離する油分の大きさを乳化粒子直径の如く数
オングストロームより分散系域の数mmまで変化させ所
要の大きさの浮力をもつようにするためには、界面活性
剤の親水親油バランス値(HLB値)の組合せと、添加
量を変えることにより、自由に決定される。また、油層
の比重が1より小で水面上に浮遊する油層となるときも
経時中水面の油層の低沸点溶剤成分の蒸発,水中への溶
解又は分散、乳化により油層の比重が変化し、たとえ
ば、1より大となり水底下方へ沈下したり、時には沈下
油滴の成分が水相へ溶解し油滴比重が1より小となり更
に水面に浮上したりして自動的に順次水相中への有効成
分の均一化をはかることができる。また添加する水可溶
性のアルカリ物質は無機、有機共いずれでもよく、たと
えば、無機のものとして、アルカリ金属,アルカリ土金
属類の水酸化物、硫化物、炭酸塩、珪酸塩、ホー酸塩、
リン酸塩、又はこれらのアンモニウム塩化合物を単独又
は併用して利用できる。また、有機性のものとしては、
有機弱塩基,酢酸ナトリウム,酢酸カリウム,アルカノ
ールアミン,低級アミン,アルキレンジアミン(水溶
性)等も利用できる。
【0009】また、これらアルカリは、有効成分がアル
カリにより安定性が悪くなる時、ポリビニルアルコー
ル、アラビアゴム等でコートしたり、マイクロカプセル
化したりサイクロデキストリンで包接化して安定化をは
かることができる。又、弱塩基とその塩を併用した水中
緩衝作用をもった配合とすることもできる。
【0010】また、本発明に使用する有機溶剤は、一般
に沸点80℃以上のものであれば何れでもよいが、本発
明の環境に優しく、低価格資材の目的からすれば、石油
より派生された炭化水素、すなわち、工業用ガソリン
(2号,4号,5号)、灯油(1号,2号)、軽油(特
1号,1号,2号,3号,特3号)、重油(1種,2
種,3種)、マシン油、流動パラフィン、電気絶縁油
(アルキルベンゼン,ポリブテン,アルキルナフタレ
ン,アルキルジフエニルエタン,シリコーン油)及びス
クアラン等がよい。このほか、ハロゲン化炭化水素,ア
ルコール,エーテル,ケトン,エステル,テルペン系油
等が使用できる。
【0011】また、特開昭56−71001号公報に記
載されているように、グリコール類と芳香族炭化水素油
で拡展性を図ってもよいが、少量の界面活性剤の利用に
より低価格の石油系炭化水素油を主体にした方がよい。
かくして、水中脱離油滴の分離による組成物の水中にお
ける分散又は乳化分散は、油滴水面浮上による油層の形
成、油層中低沸点溶剤の気中蒸散による油層比重の増
大、水相中への沈降、更なる上昇移動は水平方面への水
流との合成方位への移動により、成分の水中濃度の分散
均一を比較的短時間で行うように設計することができ
る。この均一分散速度も、これら原料の配合割合によっ
て律速されることは本発明の大きな特徴である。
【0012】また、この時加える界面活性剤は、一般に
非イオン性,アニオン性,カオチン及び両性活性剤より
選ばれるが、水中易分散型、すなわち、分散有効成分,
有機溶剤の油滴をある程度大きくして、分離油滴の浮力
を大きくとって、早く分散させるようにするときは、界
面活性剤のHLBを最適HLB値より少しずれた種類の
ものを少量いれるとよい。また、水中で油滴直径を小さ
くさせいわゆる乳化までさせるときには、最適HLB値
の界面活性剤を安定な乳化相を得るよう充分量のものを
使用すればよい。
【0013】また、賦型増量剤としては、一部に無機珪
酸塩類粉粒体〔クレー,ベントナイト,タルク,無水珪
酸(乾式及び湿式及びフローライト型),無水珪酸カル
シウム,ひる石,パーライト,ロウ石,珪砂,ゼオライ
ト〕を少なくとも1%以上を使用し、更に必要に応じ、
消石灰,炭酸カルシウム,硫安,尿素,塩安,食塩,塩
化カリ,硫酸ナトリウム,硫酸カリウム,硫酸カルシウ
ム,その他水溶性無機中性塩,スラッグ,フライアッシ
ュ,ボトムアッシュ,乳糖,デキストリン,コルク粉
末,木粉粒,蔗糖,小麦粉,セルローズ,ポリエチレン
ポリプロピレンウイスカー,センイ状石膏,脱脂粉乳,
脱脂米糠,脱脂種子粉粒,煎米膨化物,薬草抽出残乾燥
粉粒,リン酸カルシウム,固型ポリアキレングリコール
等吸油性のものも一般に利用できる。この際、無機珪酸
塩類粉粒体、特に吸油性の強い無機珪酸、合成ゼオライ
トは有効成分が液状であれば油分の固型化には高濃度に
できるが、油分と共に強く吸着され、水中に入れても容
易に分散乳化されない。しかし、本発明組成物の5%水
中分散乳化液がその液性として20°でpH7.1〜1
2.0になるようアルカリ性物質を添加すれば、この吸
着油分を水中で容易に分離しその脱離による組成物の崩
壊を促進することができ、これは本発明の大きな特徴で
ある。
【0014】さらに、添加物として必要に応じ芳香剤
(d−リモネン,ターピネオール,オイゲノール,イソ
ボルニルアセテート,アネトール,ゲラニオール,リナ
ロール)より選ばれた香料、有効成分安定剤(BHT等
多価フェノール,プロピルアシッドホスフェート)、保
水剤(大豆レシチン,ラノリン)、硬度補強剤(小麦
粉,グルテン,ポリビニルアルコール,ポリビニルピロ
リドン,ポリエチレンオキシド,エチルセルローズ,メ
チルセルローズ,アラビアゴム,ゼラチン)、消泡剤
(シリコン油乳化分散液)、着色剤としては無機顔料た
とえば酸化鉄,酸化チタン鉛白,クロム酸鉛,群青,紺
青等、有機顔料としてカーボンブラック,キャクリド
ン,ジオキサンバイオレット、染料としてブリリアント
ブルー,エオシン,フタロシアニン等をあげることがで
きる。また、農薬又は防疫用薬剤としては、水に溶解さ
せる水溶剤、乳化させる乳剤、分散水和させる水和剤の
型として用いることができるが、池水,下水,養漁水,
水田,河川及び海水を利用の産業においては、これ等の
中の殺虫、殺菌、除草等農薬又は防疫薬の機能できるよ
うに製剤化することが可能である。
【0015】かくして、得られる本発明組成物は、組成
物には低単価の合理的原料素材の組成をとることがで
き、製法としては粉粒固型成分を予め混合し、液状成分
を均一化又は数種液状成分として区分してそれぞれをつ
くり、これらを最後に合わせて粉粒体乃至ペースト状の
ものを容易に作ることができる。更に、本発明組成物の
省力的施用方法に便利なように整形したり、またそれを
包装分包化へと続く。すなわち、その製剤の目的に応じ
て1〜5mmの粒状にしたもの、或いは捏和円筒状,ボ
ール状にしたり、また錠剤、ペースト、ブリケット化、
カプセル化等にしたりする。
【0016】かくして、1kg以下の一定重量ずつを、
水溶性合成樹脂フィルム袋,通気性不織布袋,合成樹脂
ネット袋等へ秤量包装する。以下これを実際に使用する
とき、たとえば、水田であれば、10a当たり何袋等と
計数的に投与する等、また水口利用,畦よりの投入、ラ
ジコンヘリコプター、ヘリコプター散布等、省力的に施
用することができる。又固型水和剤又は水和乳剤として
一定濃度の希釈液をつくるとき一定量のタンク水量中に
数個と計数的に袋数投入することができる。これは袋に
包装された状態で取扱われるので、在来の粉剤、乳剤、
水懸溶液の散粉、粒、噴霧のようなドリフトによる環境
汚染も防止することができる。
【0017】以上本発明は組成的には水難溶性液体有効
成分及び崩壊助剤的油分成分を高濃度に無機珪酸塩粉粒
体に含有固定させ取扱いに便利な固体剤型をとらせる。
しかし水中に投入すれば混用した水可溶性アルカリの水
酸イオンが珪酸塩のシラノールに結合した油成分の吸着
力を弱め、容易に水中に脱離分散又は乳化して製剤の水
中崩壊ができる。この水酸化イオンの効果は、珪酸塩表
面のシラノール基をアルコールでエステル化したアルキ
ルクロルシランでアルキル化して乾式時の珪酸塩の表面
吸着力を弱めることと現象的に同じ効果をあらわすので
ある。
【0018】
【作用】本発明は殺虫のみならず殺菌、除草、植物成長
調整、有害動物忌避等の機能や一部肥料成分も含めて無
機珪酸塩粉粒体に高濃度に吸油させ水中崩壊剤として水
難溶性液体成分、界面活性剤及び組成物の5%水中分散
乳化液のpHが20℃で7.1〜12.0になるようア
ルカリ性物質の添加をはかったことは全く新規の発明で
ある。
【0019】ただ、アルカリ性化合物のみの添加は特公
昭40−25520号公報のアルカリ性化合物とベント
ナイト、特公昭57−44643号公報の硼酸アルカリ
金属塩と無機珪素化合物、特公昭53−46888号公
報のリン酸,メタリン酸,縮合リン酸のカリウム塩と粘
土質担体等の技術がある。
【0020】しかし、本発明の水中崩壊剤が油滴の分離
浮上や沈降浮遊、また生成油膜の低沸点油分の蒸発によ
る油膜比重の増大による水中への再沈下及び水中への溶
解及び乳化等による水中への有効成分の分布分散を示唆
するものではない。
【0021】また、組成物の5%水中分散乳化液のpH
が20℃で7.1〜12.0のアルカリ域を示すようア
ルカリ性物質を添加し、かつ界面活性剤の種類と添加を
限定して容易に迅速に律速的に油性の有効成分相が水中
に分散し、更に乳化し水相中に均一になるようにしたこ
とは新規である。
【0022】一般に水田の灌漑水質の良否は水稲生産に
著しい影響があるとされ、その液性のpHは河川,湖沼
利用の水質は5.8〜8.6とされ、本発明のアルカリ
域7.1以上のものも自然にあり得る。とくに、都市化
に伴う生活排水,工業排水,畜舎汚水の懸念のあるとこ
ろの用水は、あえてアルカリ性物質の添加は必要ない場
合もあるが、本発明組成物の中にアルカリ性物質を添加
することにより、確実に水中易分散乳化性が期待でき
る。
【0023】本発明は、農薬機能としては、殺虫,殺
菌,除草,植物成長調整剤,誘引剤,忌避剤等に本発明
の組成物を利用できるということも非常に大きな効果を
持つもので、農薬及び防疫用薬剤における多目的用に集
積されたものといえるものである。
【0024】
【実施例】
〔基礎実験〕水中pHの異なる組成物の水中に置ける油
分の分離について、 1.検体組成 フェンチオン30%,ポリオキシエチレンフェニルエー
テル2.0%、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム
1.5%、n−ヘプタノール5.0%、灯油27.5
%、無水珪酸22%、クレー12%、以上を混合して直
径2mmの円柱状に造粒する。
【0025】2.水中崩壊試験 100ml分液ロートにpH一定の緩衝液10ml,水
40mlを入れ均一にする。これに試料1gを投入、5
分間後に5回上下に振とうして15分間放置する。下の
残渣部分を分液(約10ml)除去後、上層部に内部標
準物質フェニトロチオン0.3g入りn−ヘキサン液2
0mlを入れて抽出脱水後、ガスクロで分析する。
【0026】これにより、フェンチオンの上層,下層へ
の移行を百分率で換算してみると、表1のようになる。
【0027】
【表1】 ただし、緩衝液はBritton−Rabinsonの
広域緩衝液で、酸液はM/25酸混合液(8.4gクエ
ン酸+5.45gKH2 PO4 +2.47g硼酸+7.
37gジエチルバルビタン酸+1.46gHcl/1
l)で、アルカリ液は8gNaOH/1lで調整した。
これより判るように、pH7.1〜12.0までのとこ
ろで、上層に移行し、油分の分離が容易であることを表
している。
【0028】以下実施例を挙げて説明する。各例配合割
合及び包装法及び利用法について述べる。
【0029】実施例1〜11 農薬用殺虫,殺菌剤 実施例12〜27 農薬用除草剤 実施例28〜29 農薬用植物成長調整剤 実施例30〜31 防疫用有害動物忌避剤 実施例32〜35 防疫用殺虫剤 実施例1 フェニトロチオン30%、ドデシルベンゼンスルフォン
酸カルシウム0.2%、ポリオキシエチレンオクチルフ
ェニルエーテル0.8%、ケロシン24%、炭酸ナトリ
ウム1.5%、無水珪酸20%、カオリン23.5%、
本品20gを水溶性ポリビニルアルコール製袋に入れ
る。これは水和乳剤として水希釈散布液を作って殺虫剤
として利用できる〔スミチオン(商標)水和乳剤〕。
【0030】実施例2 ダイアジノン30%、ドデシルベンゼンスルフォン酸1
%、炭酸水素ナトリウム3%、キシレン5%、マシン油
11%、パーライト粉末20%、クレー20%、無水珪
酸(フローライト型)10%、本品50gをボール状に
する。これは水田用殺虫剤として10a当たり5個(5
0g×5=250g)投入して、ツマグロ,メイ虫を省
力的に防除できる〔ダイアジノン(商標)水和乳剤〕。
【0031】実施例3 シクロプロトリン20%、n−ブタノール5%、灯油2
5%、ポリオキシエチレンドデシルアルコール2%、ド
デシルベンゼンスルフォン酸カルシウム0.5%、無水
珪酸(フローライト型)15%、炭酸カルシウム粉末2
9.5%、10%ポリビニルアルコールコート炭酸ナト
リウム粉末3%、以上を混合し、直径2mmの円柱状に
造粒し、100gずつ水溶性酸化ポリエチレンフィルム
袋に充填する。本品はイネミズゾウムシに10a当たり
水田水口に2個(100g×2=200g)設置して有
効である(高濃度シクロサール粒剤)。
【0032】実施例4 フェンチオン15%、1種重油15%、灯油10%、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル2.5%、ド
デシルベンゼンスルフォン酸カルシウム0.5%、10
%エチルセルローズコート炭酸カリウム粉末5%、無水
珪酸18%、クレー34%、本品50gを不織布袋に入
れて包装する。本品20個(50g×20=1kg)を
水田10aに投入施用して、メイ虫,ツマグロの防除を
行う〔高濃度バイジット(商標)粒剤〕。
【0033】実施例5 ダイアジノン9%、ミプシン微粉(体積中位径5μ)1
2%、ラノリン5%、灯油14%、ポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテル2.5%、ドデシルベンゼンス
ルホン酸カルシウム0.5%、軽油10%、硼砂2%、
無水珪酸20%、クレー25%、以上を混合後、500
gずつポリエチレンワリフ袋に充填する。本品は10a
当たり2個(500g×2=1kg)施用でツマグロ,
メイ虫の防除薬として利用できる〔高濃度ミプジノン
(商標)粒剤〕。
【0034】実施例6 イミダクロプリド6%、ジメチルホルムアミド30%、
灯油14%、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル2.5%、ドデシルベンゼンスルフォン酸カルシウム
0.5%、軽油10%、硼砂2%、無水珪酸20%、ク
レー15%、本品を混合して造粒し50gずつ水可溶ポ
リビニルアルコール袋に入れ包装する。本品は10a当
たり20袋(50g×20=1kg)施用でツマグロ,
メイ虫の防除に有効である〔高濃度アドマイヤー(商
標)粒剤〕。
【0035】実施例7 エチルチオメトン15%、1種重油15%、ポリオキシ
エチレンオクチルフェニルエーテル2.5%、小麦グル
テン5%、ウンデカノール5%、燐酸三ナトリウム2
%、無水珪酸18%、クレー37.5%、以上を混合し
2mm径の粒剤とし、1個100gになるようブリケッ
トマシンでブリケットを得る。本品100gをポリプロ
ピレン不織布に包装する。10a当たり10個(100
g×10=1kg)施用してメイ虫防除する〔高濃度ダ
イシストン(商標)粒剤〕。
【0036】実施例8 フェンプラド20%、ベンジルエーテル10%、メチル
ナフタレン20%、灯油10%、ポリオキシエチレンオ
クチルフェニルエーテル2%、ドデシルベンゼンスルフ
ォン酸カルシウム0.5%、炭酸ナトリウム1.5%、
無水珪酸16%、クレー20%、本品を混合して直径
1.2mm粒剤にし、50gを水溶性プルラン袋に充填
する。本品は水中易乳化できる水和乳剤として利用でき
る〔ピラニカ(商標)水和乳剤〕。
【0037】実施例9 イソプロチオラン(体積中位径5μ以下)36%、ラノ
リン5%、ポリオキシエチレンジスチリルエーテルサル
フエート2.5%、灯油25%、炭酸ナトリウム2%、
無水珪酸4.5%、炭酸カルシウム25%、以上を混合
後、50gずつポリエチレン不織布に包装する。水田1
0a当たり20個(50g×20=1kg)投入しイモ
チを防除する〔高濃度フジワン(商標)粒剤〕。
【0038】実施例10 イプロベンホス20%、sec−ブタノール10%、ポ
リオキシエチレンジノニルンフェニルエーテル2%、灯
油16.5%、ドデシルベンゼンスルフォン酸カルシウ
ム1.5%、トリポリリン酸ナトリウム1.5%、パー
ライト粉体48.5%、以上を混合後、直径3cmのパ
ック(約50g)にしてポリプロピレン不織布袋に密封
する。水田10a当たり20袋(50g×20=1k
g)投入しイモチ,モンガレ病を防除する〔高濃度キタ
ジン(商標)粒剤〕。
【0039】実施例11 エジフェンホス20%、フサライド(体積中位径1μ)
10%、n−ヘプタノール10%、軽油10%、無水珪
酸カルシウム末20%、ポリオキシエチレンジスチリル
エーテルスルホネート1.5%、トリエタノールアミン
1%、カオリン粉末3.5%、無水珪酸15%、水9
%、以上を混合後、50gをポリプロピレン不織布袋に
包装する。水田10a当たり10袋(50g×10=5
00g)投入し、稲イモチ病防除に有効である〔高濃度
ヒノラブサイド(商標)水和乳剤〕。
【0040】実施例12 ジメタメトリン0.5%、プレチラクロール11%、キ
シレン15%、灯油15%、、ポリオキシエチレンスチ
リルエーテル2%、ドデシルベンゼンスルフォン酸カル
シウム1.5%、無水珪酸16%、、硼砂2%、クレー
37%、以上を混合後50gずつ直径2.5cmの円柱
に打錠する。本品は10a当たり20個(50g×20
=1kg)投入し、水田除草剤として有効である。〔高
濃度バレージ(商標)粒剤〕。
【0041】実施例13 クロメトキシニル(体積中位径1μ)22%、大豆レシ
チン5%、灯油20%、軽油10%、ドデシルベンゼン
スルフォン酸カルシウム2%、炭酸カリウム2%、水5
%、無水珪酸14%、カオリン20%、以上を混合後、
500gずつレーヨン製不織布に包装する。10a当た
り2袋(500g×2=1kg)水田水口に施用して除
草剤として利用される〔高濃度エクスゴーニ(商標)粒
剤〕。
【0042】実施例14 ピラゾレート30%、ジメチルホルムアミド10%、メ
チルナフタレン20%、炭酸水素ナトリウム2%、軽油
10%、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテ
ル3%、無水硅酸(フローライト型)20%、珪ソウ土
5%、以上を混合後、200gずつ不織布に包装する。
水田10a当たり5袋(200g×5=1kg)施用
し、水田除草剤として利用される〔高濃度サンバード
(商標)粒剤〕。
【0043】実施例15 ピラゾスルフロンエチル0.21%、エスプロカルプ2
1%、ジメチルホルムアミド10%、酢酸ブチル15
%、灯油25%、ポリオキシエチレンオクチルフェノー
ル2%、ドデシルベンゼンスルフォン酸カルシウム0.
5%、無水珪酸16%、炭酸ナトリウム1%、クレー
9.29%、以上を混合し、粉粒体を200gずつ水溶
性プルラン製袋に包装する。水田10a当たり5袋(2
00g×5=1kg)施用し、水田雑草防除剤として利
用される〔高濃度エントラクト(商標)粒剤〕。
【0044】実施例16 ピラゾレート18%、ブタノール7.5%、ジキシリル
エタン20%、軽油15%、ポリオキシエチレンスチリ
ルエーテル2%、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリ
ウム1%、炭酸カリウム2%、無水珪酸カルシウム18
%、炭酸カルシウム粉末16.5%、以上を混合し、1
00gずつ水溶性ポリビニルアルコール袋製に包装す
る。水田10a当たり10袋(100g×10=1k
g)施用し、水田雑草防除剤として利用される〔高濃度
クサカリン(商標)粒剤〕。
【0045】実施例17 ピラゾキシフェン18%、プレチラロール4.5%、キ
シレン20%、灯油10%、ポリオキシエチレンノニル
フェノールエーテル1.5%、ドデシルベンゼンスルフ
ォン酸ナトリウム1%、ジエタノールアミン1%、無水
珪酸18%、パーライト粉末20%、クレー6%、以上
を混合後、50gずつ水溶性ポバール袋に包装する。水
田10a当たり20個(50g×20=1kg)施用
し、水田雑草防除剤として利用される〔高濃度ワンオー
ル(商標)粒剤〕。
【0046】実施例18 ピラゾレート18%、ジメタメトリン0.6%、プレチ
ラクロール4.5%、軽油10%、キシレン20%、シ
クロヘキサノン10%、ポリオキシエチレンオクチルフ
ェノールエーテル2%、ドデシルベンゼンスルフォン酸
ナトリウム1.5%、炭酸ナトリウム2.4%、無水珪
酸20%、クレー11%、以上を混合後、100gずつ
水溶性プルランフィルム製袋に包装する。水田10a当
たり10袋(100g×10=1kg)施用し、水田雑
草防除剤として利用される〔高濃度クサホープ(商標)
粒剤〕。
【0047】実施例19 ベンスルフロンメチル0.55%、ベンチオカープ2
1.45%、酢酸エチル10%、灯油15%、ポリオキ
シエチレンスチリルフェノールエーテル2%、ドデシル
ベンゼンスルフォン酸ラウリルアミン塩1%、10%エ
チルセルローズマイクロカプセル化炭酸カリウム3%、
セルローズ粉末(体積中位径66μ)30%、微粉カオ
リン7%、ベンナイト10%、以上を混合し2mm径で
造粒し、100gずつ水溶性ポバール袋に包装する。水
田10a当たり10袋(100g×10=1kg)施用
し、水田雑草防除剤として利用される〔高濃度ウルフ
(商標)粒剤〕。
【0048】実施例20 ピラゾスルフロンエチル0.35%、メフェナセット1
7.5%、ジメチルホルムアミド10%、メチルイソブ
チルケトン10%、灯油20%、ポリオキシエチレンノ
ニルフェノールエーテル1.5%、ドデシルベンゼンス
ルフォン酸カルシウム0.5%、無水珪酸20%、炭酸
マグネシア5%、カオリン15.15%、以上を混合
し、直径2mmの円柱状に造粒し、50gずつ、更に固
めて転動ボール状にし、20個ずつアルミラミネート袋
に包装する。水田10a当たり20個(50g×20=
1kg)畦より投入し、水田雑草防除剤として利用され
る〔高濃度アクト(商標)粒剤〕。
【0049】実施例21 エスプロカルブ21%、ベンスルフロンメチル0.55
%、メチルイソブチルケトン14.45%、硼砂2%、
灯油20%、トリポリリン酸ナトリウム3%、ポリオキ
シエチレンノニルフェノールエーテル2%、石膏粉末3
7%、以上を混合し、25gずつポリエチレンワリフ袋
に包装する。水田10a当たり40袋(25g×40=
1kg)施用して、雑草除草剤として利用される〔高濃
度フジグラス(商標)粒剤〕。
【0050】実施例22 ジメピレート30%、ベンスルフロンメチル0.55
%、メチルイソブチルケトン10%、メチルナフタレン
10%、灯油10%、無水珪酸20%、炭酸ナトリウム
3%、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル2
%、ドデシルベンゼンスルフォン酸カルシウム1%、ク
レー13.45%、以上を混合後、100gずつ水溶性
ポリビニルアルコール製袋に包装する。水田10a当た
り10袋(100g×10=1kg)施用し、水田雑草
防除剤として利用される〔高濃度プッシュ(商標)粒
剤〕。
【0051】実施例23 メフェナセット20%、ジメチルスルホキシド15%、
メチルイソブチルケトン10%、灯油10%、炭酸カリ
ウム2%、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテ
ル2%、ドデシルベンゼンスルフォン酸カルシウム0.
5%、コルク粉末10%、カオリン30.5%、以上を
混合し、直径3cmの円筒状にし250gずつポリプロ
ピレンスパンボンド不織布袋に包装する。水田10a当
たり2袋(250g×2=500g)水田,水口に施用
して、雑草防除剤として利用される〔高濃度ヒノクロア
(商標)粒剤〕。
【0052】実施例24 ピフゾレート18%、モリネート24.5%、ジメチル
ホルムアミド10%、灯油20%、ポリオキシエチレン
オレイルエーテル2.5%、ドデシルベンゼンスルフォ
ン酸カルシウム0.5%、炭酸ナトリウム2.5%、無
水珪酸18%、クレー4%、以上を混合後、50gのブ
ロック状にし、水可溶プルラン袋に包装する。水田10
a当たり20袋(50g×20=1kg)施用し、水田
雑草防除剤として利用される〔高濃度エスドラム(商
標)粒剤〕。
【0053】実施例25 ピラゾスルフロンエチル0.35%、モリネート35
%、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル
2.5%、ドデシルベンゼンスルフォン酸カルシウム
0.5%、軽油6.65%、灯油20%、無水珪酸20
%、硼酸ナトリウム1%、クレー14%、以上を混合
後、100gずつ不織布袋に包装する。水田10a当た
り5袋(100g×5=500g)施用し、水田雑草防
除剤として利用される〔高濃度ベルーフ(商標)粒
剤〕。
【0054】実施例26 モリネート24.5%、シメトリン4.8%、MCPB
2.7%、灯油14%、65%メナジオン原体(20%
ポリビニルピロリドンでコートしたもの)0.16%、
ドデシルベンゼンスルフォン酸モノエタノールアミン
0.5%、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテ
ル1.5%、硼砂2%、トリポリリン酸ナトリウム0.
5%、ターピネオール7.5%、イソボニルアセテート
7.5%、無水珪酸18%、ボトムアッシュ16.34
%、以上を混合後、100gずつ不織布袋に包装する。
水田10a当たり10袋(100g×10=1kg)施
用し、除草剤として利用される〔高濃度低魚毒性マメッ
トSM(商標)粒剤〕。
【0055】実施例27 モリネート39.7%、シメトリン7.5%、MCPB
6.8%、灯油10%、イソオクタン10%、ドデシル
ベンゼンスルフォン酸1%、ジエタノールアミン0.8
%、無水珪酸22.2%、イソボルニルアセテート2
%、以上を混合後、60gずつポリプロピレンスパンボ
ンド不織布袋に包装する。本品は水田10a当たり10
袋(60g×10=600g)投入する。本品は投入当
初比重約0.96の有効成分含有油層が分離上昇して水
面に拡散するが、低沸点のイソオクタンが蒸発して、比
重約1.03となり水底に沈下する(20℃、24時間
後)。この間、水平方面への移動があり、水相系中の濃
度は均一化する〔高濃度マメットSM(商標)粒剤〕。
【0056】実施例28 パクロブトラゾール3.6%、メチルイソブチルケトン
15%、キシレン15%、灯油20%、ポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテル2.5%、ドデシルベンゼ
ンスルフォン酸カルシウム0.5%、無水珪酸20%、
酢酸ナトリウム2%、クレー21.4%、以上を混合
後、250gずつ不織布袋に包装する。本品を水田10
a当たり2袋(250g×2=500g)を投入し、水
稲の節間短縮による稲倒伏軽減を目的に使用する〔高濃
度スマレクト(商標)粒剤〕。
【0057】実施例29 イナベンフィド(体積中位径1μ)18%、大豆レシチ
ン10%、灯油20%、ラノリン5%、ポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテル1.5%、ドデシルベンゼ
ンスルフォン酸カルシウム18%、以上を混合後、50
gずつを水にとける水溶性ポリビニルアルコール製袋に
充填包装する。本品は水稲10a当たり20袋(50g
×20=1kg)投入して、水稲下位節間短縮による倒
伏防止を図る〔高濃度セリタード(商標)粒剤〕。
【0058】実施例30 ターピネオール5%、イソボルニルアセテート5%、ベ
ンジルエーテル10%、ピネン−ジペンテンオリゴマー
(分子量2100)16.5%、ポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテル1%、ドデシルベンゼンスルフォ
ン酸カルシウム0.5%、灯油20%、無水珪酸22
%、ホワイトカーボン22%、乳糖15%、炭酸ナトリ
ウム5%、本品は粒状にして製品化し、水3倍を入れて
乳化液を作り、ネズミ,ゴキブリの忌避剤として有効で
ある(テルペン忌避水和乳剤)。
【0059】実施例31 ターピネオール10%、ジメチルステアリルアミン10
%、ノニルフェノール10%、ヘプタノール5%、ポリ
オキシエチレンオクチルフェニルエーテル3%、ドデシ
ルベンゼンスルフォン酸カルシウム0.5%、ベンジル
エーテル30.5%、無水珪酸30%、炭酸ナトリウム
1%、本品50gずつ水溶性ポリビニルアルコール製袋
に包装する。本品は下水溝1m2 に1袋使用して、ドブ
ネズミの忌避剤として利用される(高濃度テルペン忌避
水和乳剤)。
【0060】実施例32 エスビオール20%、オクタクロルジプロピルエーテル
30%、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル
3%、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム2%、
炭酸カルシウム微粉5%、灯油10%、無水珪酸25
%、クレー5%、本品を1mm粒剤にして500gずつ
アルミ袋に包装する。本品はスパック(商標)水和乳剤
として500倍液を畜舎のハエ防除に噴霧する。
【0061】実施例33 フェニトロチオン20%、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル5%、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナ
トリウム1%、キシレン10%、灯油25%、水酸化マ
グネシウム1%、クレー38%、以上を混合後、20g
ずつ水溶性ポバール製袋に包装する。本品はスミチオン
(商標)水和乳剤として水20倍液をハエ,カの残留噴
霧の薬剤として利用される。
【0062】実施例34 フェンチオン5%、35%ヒドロキシプロピルセルロー
ズマイクロカプセル化炭酸カリウム5%、炭酸カルシウ
ム10%、無水クエン酸12.8%、灯油25%、無水
珪酸10.5%、ポリオキシエチレンオクチルフェニル
エーテル2%、ドデシルベンゼンスルフォン酸カルシウ
ム0.5%、クレー29.2%、以上を混合後、20g
ずつ水溶性ポバール袋に包装する。水1lに本品1袋
(20g)を入れ、50倍乳化液を調製して、ハエ幼虫
(ウジ)の防除に用いられる。
【0063】実施例35 テフルベンズロン(体積中位径0.5μm)40%、無
水硅酸17.5%、炭酸水素ナトリウム1.5%、ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル1.5%、ドデ
シルベンゼンスルフォン酸カルシウム0.5%、水4.
0%、キシレン10%、フェニルグリコール16%、灯
油9%、本品を10g宛水溶性ポバール製袋に充填す
る。本品は高濃度テフルベンズロン固型水和剤として利
用され、水400lに10g×5袋投入して8000倍
液を作り、ミカンのミカンハモグリガやアゲハの防除に
10a当たりに噴霧して使用できる。
【0064】なお、実施例1〜35の組成物の5%水中
分散乳化液のpHは表2の通りである。
【0065】
【表2】
【0066】
【発明の効果】本発明に係る水中易分散乳化性固型ない
しペースト状農薬又は防疫用薬は、水中崩壊剤として水
難溶性溶剤と液状有効成分に乳化剤とアルカリ化合物を
配合して組成物の5%水中分散乳化液の20°における
pHが7.1〜12.0になるようにする比較的単純な
経済的な配合で製剤されるものである。また、この施用
にあたっては1kg以下のある単位定量、たとえば、1
0g,50g,100g,200g,250gという単
位で包装し、それの使用に際してはある広さの水田につ
き何個か、又ある希釈水量に対し何個かという計数概念
で投入施用、又は、調製可能となり、本発明組成品の水
中での自動的易分散乳化拡散能力と共に施用労力の経済
的省力特性を有する農薬及び防疫用薬を得ることがで
き、その効果は甚大なるものがある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−208901(JP,A) 特開 昭63−23806(JP,A) 特開 平3−255002(JP,A) 特開 昭56−57702(JP,A) 特開 昭63−17802(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01N 25/14 A01N 25/08 A01N 25/28

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効成分及び増量賦型剤を含有する水中
    易分散乳化性組成物であって、水中易分散乳化機能を示
    す水中崩壊剤としての界面活性剤を含んだ水難溶性有機
    溶剤と、組成物の5%水中分散酸乳化液のpHが20℃
    で7.1〜12.0のアルカリ域を示すようアルカリ性
    物質を添加して増量賦型剤の一部として無機珪酸塩類よ
    りなる組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、水中易分散乳
    化性組成物が固型農薬又は防疫用薬剤用組成物である組
    成物。
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、有効成分が常
    温固体のとき微粉砕した成分又は溶剤にとかした溶液成
    分と界面活性剤とからなり、有効成分が常温液体のとき
    はそのまま、又は溶剤にとかした溶液と界面活性剤から
    なり、水中において容易に分散乳化するようにした組成
    物。
  4. 【請求項4】 請求項1の記載において、有効成分が常
    温固体微粉末のとき組成物中の液体成分への温度差によ
    る溶解度変化に伴う経時中の微粉末粒度の増大を防ぐた
    め、水を始めとした固体成分溶解度小なる溶剤の添加に
    より微粉末化の安定化をはかった組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1の記載において、有効成分又は
    アルカリ性物質を不活性壁剤でマイクロカプセル化又は
    サイクロデキストリン,尿素等で包接化した組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1の記載において、組成物中の有
    機液状成分の一部分以上をジベンジリデンソルビトー
    ル,ヒドロキシステアリン酸,パラフィンワックス,ラ
    ウロイルグルタミン酸ジブチルアミド,金属石鹸及びカ
    スターワックスより選ばれたゲル化剤でゲル化した組成
    物。
  7. 【請求項7】 請求項1の水難溶性有機溶剤の沸点が8
    0℃以上で、且つ、比重が1より小で、水中崩壊が油滴
    の浮上により生じる組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1の水難溶性有機溶剤の沸点が8
    0℃以上で、且つ、比重が1であって、水中崩壊が水中
    水平方向への離脱により生じる組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1の水難溶性有機溶剤の沸点が8
    0℃以上で、且つ、比重が1より大で、水中崩壊が水底
    水平下方面への油滴の分離によって生じる組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1の水難溶性有機溶剤成分が水
    中にて脱離し、水面に浮上し、組成物の水中での崩壊を
    行わせたり、水面浮上の油層中の低沸点液体成分の大気
    中への蒸散により油層比重が1.0より大となり水中再
    沈降せしめたりして水中への有効成分濃度の均一化をは
    かるようにした組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1のアルカリ性物質がアルカリ
    金属又はアルカリ土金属類の炭酸塩,リン酸塩,硼酸塩
    等、又は水溶性アルカリ物質又はそれ等のマイクロカプ
    セルあるいはポバール,アラビアゴム,カルボキシメチ
    ルセルローズナトリウム,リグニンスルホン酸アルカリ
    金属塩等水溶性高分子物質と、同時微粉砕コーティング
    した組成物。
  12. 【請求項12】 請求項1の記載において、賦型増量剤
    が無機珪酸塩粉粒体(クレー,ベントナイト,タルク,
    無水珪酸,軽石,パーライト,ロウ石,珪砂,ゼオライ
    ト)の1種以上と、消石灰,炭酸カルシウム,硫安,尿
    素,塩安,食塩,塩化カリ,硫酸ナトリウム,硫酸カリ
    ウム,硫酸カルシウム,スラッグ,フライアッシュ,ボ
    トムアッシュ,乳糖,デキストリン,コルク粉末,木
    粉,蔗糖,小麦粉,セルローズ,ポリエチレンポリプロ
    ピレンウィスカー,脱脂粉乳,脱脂糠,煎米膨化粉粒,
    薬草抽出残乾燥粉粒,リン酸カルシウム,固型ポリアル
    キレングリコールより選ばれた1つ以上を用いた組成
    物。
  13. 【請求項13】 有効成分及び増量賦型剤を含有する水
    中易分散乳化性組成物であって、水中易分散乳化機能を
    示す水中崩壊剤としての水難溶性有機溶剤と、組成物の
    5%水中分散乳化液のpHが20℃で7.1〜12.0
    のアルカリ域を示すようアルカリ性物質を添加し、増量
    剤の一部として無機珪酸塩類を用い、さらに、芳香剤
    (d−リモネン,タピネオール,オイゲノール,イソボ
    ルニルアセテート,アネトール,ゲラニオール,リナロ
    ールより選ばれた香料)、着色剤(無機顔料,有機染
    料,ブリリアントブルー,エオシン)、有効成分安定剤
    (BHT等多価フェノール,イソプロピルアシッドホス
    フェート)、保水剤(大豆レシチン,ラノリン)、硬度
    補強剤(小麦粉グルテン,ポリビニルアルコール,ポリ
    ビニルピロリドン,ポリエチレンオキシド,エチルセル
    ローズ,メチルセルローズ,アラビアゴム,ゼラチ
    ン)、消泡剤(シリコン油乳化分散液)、水中崩壊助剤
    として、石油パラフィン,固型脂肪酸,ロウ,ワック
    ス,結晶セルローズ,カルボキシメチルセルローズカル
    シウム,リン酸カルシウム,ステアリン酸金属塩等の添
    加、又は水中発泡剤として、固型炭酸アルカリ又はアル
    カリ土金属塩と固型有機酸の併用した組成物。
  14. 【請求項14】 有効成分及び増量賦型剤を含有する水
    中易分散乳化性組成物であって、水中易分散乳化機能を
    示す水中崩壊剤としての水難溶性有機溶剤と、組成物の
    5%水中分散乳化液のpHが20℃で7.1〜12.0
    のアルカリ域を示すようアルカリ性物質を添加し増量賦
    型剤の一部として無機珪酸塩類よりなる組成物を賦型し
    て、重量1kg以下の単位重量として、秤量包装して、
    用時即ち一定希釈濃度液の調製又は対照水田面積への施
    用時に包装個数の整数倍使用にて達成できるようにした
    組成物の使用方法。
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