JP2020011944A

JP2020011944A - 持続放出型組成物

Info

Publication number: JP2020011944A
Application number: JP2018241944A
Authority: JP
Inventors: ▲黄▼弘宗; Hong Zong Huang
Original assignee: Golden Union Biotech Ltd
Current assignee: Golden Union Biotech Ltd
Priority date: 2018-07-12
Filing date: 2018-12-26
Publication date: 2020-01-23
Also published as: CN110710528A

Abstract

【課題】持続放出型組成物を提供する。【解決手段】本発明の持続放出型組成物は、徐放性担体及び防虫剤／誘引剤を含む。前記徐放性担体には前記防虫剤または誘引剤が吸着され、且つ前記組成物は前記防虫剤または誘引剤をゆっくりと所定の速度で放出させる。前記組成物は使用法を変えることで防虫効果または誘引効果を発揮させる。前記徐放性担体は吸着されている組成物を数週間、数カ月間、または数年間ゆっくりと放出させる。よって、少量の組成物で長期間の防蚊、防ハエ、または誘引効果を達成させる。【選択図】図２

Description

本発明は、持続放出型組成物（sustained-release insect resist/attracting agent）に関し、より詳しくは、防虫剤／誘引剤をゆっくりと所定の速度で放出させ、防虫剤／誘引剤の緩慢な放出によって長期間の防蚊、防ハエ、或いは誘引効果を達成させ、使用法を変えることで防虫効果または誘引効果を発揮させる持続放出型組成物に関する。

炎天下の夏季は猛暑以外にも蚊やハエなどにも悩まされる。
蚊の多くは疾病を媒介する。蚊は血を吸うことで疾病をある宿主の体内から別の宿主の体内へと伝染させる。デング熱、マラリア、黄熱、ジカウィルス、フィラリア症、日本脳炎、ウエストナイルウィルス、チクングニア熱等のウィルスも媒介蚊によって素早く拡散されてしまう。ハエは人の食べ物と汚物との間を行き来しているため、細菌や伝染病を伝染させる原因となっている。

よく用いられる防蚊または防ハエ方法として、掃除や殺虫剤の噴霧がある。但し、夏季には人々が野外へ出て活動することが多く、蚊に刺されることを避けられない。

野外で活動する前に身体に虫よけ液を噴霧することが一般的であるが、虫よけ液の効果は短く、何度もスプレーし直さなければならない。また、虫よけ液は汗によって薄まってしまい、防蚊効果が低下することもある。このため、長期間効用が持続する防蚊製品が切に求められている。

そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本発明の提案に到った。

本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、持続放出型組成物を提供することにある。つまり、防虫剤／誘引剤を緩慢に放出させることによって長期間の防蚊または防ハエ効果を達成させる。

上記課題を解決するために、本発明のある態様の持続放出型組成物は、
徐放性担体と、
防虫剤または誘引剤とを含み、
前記徐放性担体には前記防虫剤または誘引剤が吸着され、且つ前記徐放性担体は前記防虫剤または誘引剤をゆっくりと所定の速度で放出させる。
なお、本明細書においては、「防虫剤または誘引剤」、または、「防虫剤／誘引剤」とした場合に、徐放性単体を含む組成物全体を指すこともあれば、防虫剤または誘引剤自体を意味する場合もある。

好ましい実施形態では、前記徐放性担体は多孔性のアルミノケイ酸塩である。

好ましい実施形態では、前記徐放性担体は直径の平均値が０．０５〜３０μｍの範囲に分布する微粒子であり、前記微小孔の容量は０．００１〜０．２ｃｍ^３／ｇの範囲であり、前記微小孔の直径は０．５〜４５Aの範囲であり、含水量は１〜３５ｗｔ％の範囲であり、真比重は１〜７の範囲であり、かさ比重は０．０５〜５の範囲であり、比表面積は５０〜５００ｍ^２／ｇの範囲である。

上述から分かるように、本発明に係る徐放性担体は吸着された防虫剤／誘引剤を数週間、数カ月間、或いは数年間に渡ってゆっくりと放出させる。これにより、少量の防虫剤／誘引剤で長期間の防蚊、防ハエ、または誘引効果を達成させる。前記防虫剤／誘引剤は使用法を変えることで防虫効果または誘引効果を発揮させる。

従来のゼオライトの高倍率型電子顕微鏡の画像を示す。本発明の一実施形態に係る徐放性担体を高倍率型電子顕微鏡で観察した画像を示す。本発明による誘引日数と誘引量との間の関係を示す概略図である。

本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。

本発明に係る持続放出型組成物は、徐放性担体及び防虫剤または誘引剤を含む。
徐放性担体は粉末状粒子、錠剤、塊状、軟膏、または液体である。前記徐放性担体は直径の平均値が０．０５〜３０μｍの範囲に分布する微粒子であり、前記微小孔の容量は０．００１〜０．２ｃｍ^３／ｇの範囲であり、前記微小孔の直径は０．５〜４５Aの範囲であり、含水量は１〜３５ｗｔ％の範囲であり、真比重は１〜７の範囲であり、かさ比重は０．０５〜５の範囲であり、比表面積は５０〜５００ｍ^２／ｇの範囲である。

例えば、一実施形態では、徐放性担体は多孔性のアルミノケイ酸塩である。徐放性担体が液体である場合、その導電量は１５〜１８μｓ／ｃｍの範囲であり、好ましくは１５．５、１５．９、１６．３、１６．７、１６．９、１７、１７．１、１７．５μｓ／ｃｍである。徐放性担体が微粒子である場合、微粒子の直径の平均値は４〜６μｍの範囲に分布し、好ましくは４．１、４．３、４．６、４．７、５．１、５．３μｍである。微小孔の容量は０．００８〜０．０２ｃｍ^３／ｇの範囲であり、好ましくは０．０１、０．０１２、０．０１４、０．０１６ｃｍ^３／ｇである。微小孔の平均的な直径は３．５〜１０．５Aの範囲であり、好ましくは３．９〜１０、４．１〜９．９、４．１〜９．７、４．１〜９．５Ａである。比表面積（BET法）は２００〜２４０ｍ^２／ｇの範囲であり、好ましくは２１０、２１５、２２０、２２５、２３０ｍ^２／ｇである。かさ比重は０．５〜１の範囲であり、好ましくは０．６、０．６４、０．７、０．７４、０．８、０．８４である。真比重は２〜３の範囲であり、好ましくは２．１４、２．２４、２．３４、２．４４、２．５４である。含水量は５〜１５ｗｔ％の範囲であり、好ましくは６、８、１０、１２、１４ｗｔ％である。耐熱温度は３５０〜４８０℃の範囲であり、好ましくは３７０、３８０、３９０、４００、４１０、４２０、４３０℃である。但し以上に限られない。

徐放性担体の原料は多量の非晶質体ＳｉＯ_２（二酸化ケイ素）及び多量の非晶質体Ａｌ_２Ｏ_３（酸化アルミニウム）の合成物を含む。多量の非晶質体ＳｉＯ_２（二酸化ケイ素）は石炭灰、パーライト、ケイ砂、洗浄残土、ガラス屑、廃珪藻土、鋳物廃砂、活性残土、バガス灰、燃焼された農業廃棄物の灰、稲の灰、または天然ゼオライトチップである。多量の非晶質体Ａｌ_２Ｏ_３（酸化アルミニウム）は製紙スラッジ焼却灰、水酸化アルミニウムスラグ、アルミニウム滓、排水スラッジ、急冷高炉スラグ、溶融スラグ、またはアルミン酸塩含有アルカリ溶液である。

多量の非晶質体ＳｉＯ_２（二酸化ケイ素）及び多量の非晶質体Ａｌ_２Ｏ_３（酸化アルミニウム）を原料とし、水酸化ナトリウム（ＮａＯＨ）を高圧反応器に入れ、析出、改質槽、洗浄、変換、固液分離、乾燥を経て本発明に係る徐放性担体が生成される。

上述の製法は本発明に係る徐放性担体の製法の１種であり、本分野の技術者ならば類似するまたは同じ材料を用いて上述の製法とは異なる製法により本発明に係る徐放性担体を製造可能である。よって、本発明に係る徐放性担体の製法は上述の製法に限定されない。

図１は従来のゼオライトの高倍率型電子顕微鏡の画像を示す。図示するように、沸石の表面は平滑であり、且つ孔がほぼ無い。孔があってもその孔径は極めて小さく、放出には適さない。

図２は高倍率型電子顕微鏡での本発明の徐放性担体の画像を示す。図示するように、本発明に係る徐放性担体は多孔性材質であり、微小孔の容量は０．００８〜０．０２ｃｍ^３／ｇの範囲であり、微小孔の直径の平均は３．５〜１０．５Aの範囲である。よって、本発明に係る徐放性担体の微小孔は上述の防虫剤／誘引剤を吸着可能であり、且つ防虫剤／誘引剤をゆっくりと放出させる。

防虫剤／誘引剤は害虫駆除剤または天然虫よけ液である。害虫駆除剤はディート（diethyltoluamide、DEET）である。天然虫よけ液はクローブ、キャットミント、シトロネラ、ミント、ローズマリー、レモングラス、ゼラニウム、ラベンダー、ユーカリ、イヌハッカの内の少なくとも２つの組み合わせである。

上述の防虫剤／誘引剤は防蚊に用いられる。防ハエに用いられる場合、前記防虫剤／誘引剤の害虫駆除剤はシペルメトリン（Cypermethrin）、ピペロニルブトキシド（Piperonyl）、ペルメトリン（Permethrin）、ピレトリン（Pyrethrins）である。防虫剤／誘引剤の天然防ハエ液はシトロネラ、ミント、ローズマリー、レモングラス、ゼラニウムである。

以上のとおり、本発明に係る持続放出型防虫剤／誘引剤は、防虫剤／誘引剤が徐放性担体に吸着され、徐放性担体がスプレー缶、不織布バッグ、通気性ビニール袋、接着剤、または捕獲装置に装填される。以下では前述の装置の使用法について説明する。

一実施形態では、徐放性担体がスプレー缶に装填される場合、スプレー缶から徐放性担体が人体や特定の場所に吹き付けられる。

徐放性担体が防虫剤／誘引剤をゆっくりと所定の速度で放出させ、徐放性担体は防虫剤／誘引剤を数週間、数カ月間、或いは数年間放出させる。その速度は徐放性担体の微小孔の孔径によって決定され、孔径が大きければ徐放性担体は数週間または数カ月間かけて防虫剤／誘引剤を放出させる。孔径が小さければ則徐放性担体は数カ月間または数年間かけて防虫剤／誘引剤を放出させる。防虫剤／誘引剤が防蚊に用いられる場合、蚊は防虫剤／誘引剤の臭いに耐えられず持続放出型防虫剤／誘引剤が吹き付けられた人体や特定の場所から本能的に離れてゆき、人が蚊に刺されなくなる。ゆえに、ゆっくりとした所定の速度とは数週間、数カ月間、または数年間を指す。

同様に、防虫剤／誘引剤が防ハエに用いられる場合、ハエは防虫剤／誘引剤の臭いに耐えられず持続放出型防虫剤／誘引剤が吹き付けられた人体や特定の場所から本能的に離れてゆく。

一実施形態では、徐放性担体が不織布バッグまたは通気性ビニール袋中に装填される場合、不織布バッグまたは通気性ビニール袋が衣類や特定の場所に設置され、上述したように使用される。

図３は本発明が優れた蚊の駆除効果を有することを証明するものであるが、但し、駆逐された蚊の数は証明できない。このため、防虫剤／誘引剤を市販の誘引剤に変更する。

前記市販の誘引剤は前記昆虫が反応する化学的フェロモン、性フェロモン、性フェロモン前駆体、或いはキュウルア（Cuelure）、ラズベリーケトン、4-（3-オキソブチル）ぎ酸フェニル（4-（3-Oxobutyl）phenyl formate）、またはラズベリーケトン派生物などの性フェロモン繁殖干渉剤、またはCodlelure（（E、E）-8、10- ドデカジエン-１-アルコール）、Dotoamirua・B（（Z）-9-テトラデセン-１-アルコール）、酢酸（Z）-11-ミリストレイン酸、Pyrimalure（14-メチル-1-オクタデセン）、Peachflure（（Z）-13-エイコセン-10-ケトン）、または天然殺菌剤、天然殺虫剤であり、例えば、機械油（Machine oils）、フェニル酢酸メチル、α-テルペン、タンパク質加水分解物、（Z）-1-テトラデセン-１-アルコール、テレビン油（Turpentine）である。

市販の誘引剤と本発明に係る持続放出型防虫剤／誘引剤とを既定量設定した状況で昆虫の誘引実験を行った。前記既定量は７〜１０グラムであり、好ましくは７、８、または９グラムである。

前記実験の準備ステップは、上述の市販の誘引剤を本発明に係る徐放性担体に設けることを含む。上述の市販の誘引剤は性フェロモンまたは昆虫が反応する化学的フェロモンである。既定量は防虫剤／誘引剤及び徐放性担体の総重量である。

柱体Ａに使用される有効成分（誘引剤）は前記既定量の重量の約１２％を占める。残りの重量は凝固剤の重量である。図３に示すように、６０日以内に柱体Ａが１、３、７、１０、１４、３０、６０日に渡って３０、６２、１０５、１３３、１６８、２２０、２７０匹の昆虫をそれぞれ誘引し、且つ６０日後に効力を失った。

柱体Ｂには柱体Ａと同じ重量比の誘引剤が使用され、但し、柱体Ｂの実験中には前記既定量の重量の約４〜７％を占める通気性膜体がさらに使用される。好ましくは４%、５%、または６%の通気性膜体であり、通気性膜体はポリビニルアルコール（Polyvinyl alcohol、PVA）である。凝固剤は前記既定量の重量の約５５〜７５％を占め、好ましくは５５%、６０%、または６５%を占め、凝固剤は石膏である。防水剤は前記既定量の重量の約１〜３％を占め、好ましくは１．５%、２%、または２．５%を占め、防水剤は水性ワックスである。

誘引剤の重量比は１２％である。通気性膜体の重量比は４〜７％の範囲である。凝固剤の重量比は５５〜７５％の範囲である。防水剤の重量比は１〜３％の範囲である。誘引剤、防水剤、凝固剤を前述の重量比で徐放性担体と混合した後、通気性膜体内部に装填した。

図３に示すように、８０日以内に柱体Ｂは１、３、７、１０、１４、３０、６０、８０日に渡って４０、７８、１１７、１４２、１７８、２２７、２８３、３１５匹の昆虫をそれぞれ誘引し、且つ８０日後に効力を失った。上述の防水剤は水分を隔絶させ、誘引剤が水分により放出される事態を回避させる。上述の凝固剤により誘引剤が成形される。

柱体Ｃには柱体Ａと同じ重量比の誘引剤が使用され、但し、柱体Ｃの実験中には前記既定量の重量の約４〜７％を占める通気性膜体及び前記既定量の重量の約１〜３％を占める吸湿剤がさらに使用される。好ましくは１．５%、２%、または２．５%の水ガラスの吸湿剤である。

誘引剤の重量比は１２％である。通気性膜体の重量比は４〜７％の範囲である。凝固剤の重量比は５５〜７５％の範囲である。防水剤の重量比は１〜３％の範囲である。吸湿剤の重量比は１〜３％の範囲である。誘引剤、防水剤、凝固剤、吸湿剤を前述の重量比で徐放性担体と混合した後、通気性膜体内部に装填した。

図３に示すように、６０日以内に柱体Ｃは１、３、７、１０、１４、３０、６０日に渡って４４、６９、１０５、１３０、１７２、２０８、２５５匹の昆虫をそれぞれ誘引し、６０日後に効力を失った。

また、柱体Ｄ（本発明に係る持続放出型防虫剤／誘引剤）には柱体Ａと同じ重量比の誘引剤が使用され、但し、柱体Ｄの実験には前記既定量の重量比の約４〜７％を占める通気性膜体、前記既定量の重量の約１〜３％を占める防水剤、前記既定量の重量の約５５〜７５％を占める凝固剤、及び前記既定量の重量の１０〜１５％を占める徐放性担体がさらに使用され、徐放性担体は好ましくは１１%、１２%、１３%、または１４%を占める。

誘引剤の重量比は１２％である。通気性膜体の重量比は４〜７％の範囲である。凝固剤の重量比は５５〜７５％の範囲である。防水剤の重量比は１〜３％の範囲である。徐放性担体の重量比は１０〜１５％の範囲である。誘引剤、凝固剤、防水剤、徐放性担体を混合した後、通気性膜体内部に装填した。

柱体Ｄは１、３、７、１０、１４、３０、６０、８０、１２０、１５０、１８０日に渡って２０、１２０、１１４２、１８２、２１０、２５０、３０１、４４１、５０８、５９３、６２３匹の昆虫をそれぞれ誘引し、１８０日後にも効果を維持させた。

柱体Ｅに使用される持続放出型防虫剤／誘引剤の重量比は柱体Ｄと同じであり、柱体Ｅは柱体Ｄとの比較に用いられる。誘引剤の重量比は１２％である。通気性膜体の重量比は４〜７％の範囲である。凝固剤の重量比は５５〜７５％の範囲である。防水剤の重量比は１〜３％の範囲である。徐放性担体の重量比は１０〜１５％の範囲である。誘引剤、凝固剤、防水剤、徐放性担体を混合した後、通気性膜体内部に装填した。

柱体Ｅは１、３、７、１０、１４、３０、６０、８０、１２０、１５０、１８０日に渡って５５、１０７、１３１、１５５、１９３、２２０、２７８、４０７、４４３、５５１、５７１匹の昆虫をそれぞれ誘引し、１８０日後にも効果を維持させた。例えば、上述の誘引剤は瓜類の臭いである。上述の誘引された昆虫はキイロショウジョウバエであるが、但しこれに限られない。

本発明に係る持続放出型防虫剤／誘引剤には凝固剤が使用され、錠剤のような固体に定型される。また、防水剤により前記固体が被覆され、通気性膜体により防水剤を有する固体が被覆される。

本発明に係る持続放出型防虫剤／誘引剤の防虫剤／誘引剤は水相、油相、または粉末相の内の何れか１つまたは少なくともそれらの任意の２つの組み合わせである。

防虫剤／誘引剤が水相または油相である場合、徐放性担体は徐放性担体内部に吸収され、前記防虫剤／誘引剤がゆっくりと所定の速度で放出される。同様に、防虫剤／誘引剤が粉末相である場合、徐放性担体が粉末相の防虫剤／誘引剤を吸収させ、防虫剤／誘引剤が徐放性担体の微小孔中に充填され、前記防虫剤／誘引剤がゆっくりと所定の速度で放出される。

本発明に係る持続放出型防虫剤／誘引剤の防虫剤／誘引剤はエッセンシャルオイルであり、例えば、柑橘類、花類、ハーブ類、樟脳類、木類、香辛料類、樹脂類、または土類のエッセンシャルオイルである。例えば、わさびのエッセンシャルオイルが使用される場合、わさびのエッセンシャルオイルが殺菌効果を提供し、上述の化学的フェロモン、性フェロモン、性フェロモン前駆体、性フェロモン繁殖干渉剤、またはそれらの何れか１つまたはそれらの内の少なくとも任意の２種類が組み合わせられた防虫剤／誘引剤にわさびのエッセンシャルオイルが配合され、本発明に係る持続放出型防虫剤／誘引剤が長期間の保存効果を備え、天然防腐効果を達成させる。

本発明に係る持続放出型防虫剤／誘引剤の防虫剤／誘引剤がラー油である場合、同様に、ラー油が徐放性担体の微小孔に充填されてゆっくりと所定の速度で放出される。ラー油は刺激臭を有するため、ネズミなどのげっ歯類の生物を寄せ付けなくする。

総合すると、本発明に係る持続放出型組成物は、徐放性担体が吸着された物質をゆっくりと放出させる特性を利用する。その効力は数週間、数カ月間、数年間に渡り、ゆえに少量の防虫剤／誘引剤でも長期間の有効的な防蚊または防ハエ効果を達成させる。

上述の実施形態は本発明の技術思想及び特徴を説明するためのものにすぎず、当該技術分野を熟知する者に本発明の内容を理解させると共にこれをもって実施させることを目的とし、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。従って、本発明の精神を逸脱せずに行う各種の同様の効果をもつ改良又は変更は、後述の請求項に含まれるものとする。

Ａコラム
Ｂコラム
Ｃコラム
Ｄコラム
Ｅコラム

Claims

徐放性担体と、
防虫剤または誘引剤とを含み、
前記徐放性担体には前記防虫剤または誘引剤が吸着され、且つ前記徐放性担体は前記防虫剤または誘引剤をゆっくりと所定の速度で放出させることを特徴とする持続放出型組成物。
前記徐放性担体は粉末状粒子、錠剤、塊状、軟膏、または液体であることを特徴とする請求項１に記載の持続放出型組成物。
前記徐放性担体は多孔性のアルミノケイ酸塩であることを特徴とする請求項１に記載の持続放出型組成物。
前記徐放性担体は直径の平均値が０．０５〜３０μｍの範囲に分布する微粒子であり、前記微小孔の容量は０．００１〜０．２ｃｍ^３／ｇの範囲であり、前記微小孔の直径は０．５〜４５Aの範囲であり、含水量は１〜３５ｗｔ％の範囲であり、真比重は１〜７の範囲であり、かさ比重は０．０５〜５の範囲であり、比表面積は５０〜５００ｍ^２／ｇの範囲であることを特徴とする請求項３に記載の持続放出型組成物。
前記防虫剤または誘引剤は害虫駆除剤、天然防蚊液、または天然防ハエ液或いはフェロモンであることを特徴とする請求項３に記載の持続放出型組成物。
前記害虫駆除剤はディート、シペルメトリン、ピペロニルブトキシド、ペルメトリン、またはピレトリンであり、前記天然防蚊液はクローブ、キャットミント、シトロネラ、ミント、ローズマリー、レモングラス、ゼラニウム、ラベンダー、ユーカリ、イヌハッカの内の少なくとも２つの組み合わせであり、前記天然防ハエ液はシトロネラ、ミント、ローズマリー、レモングラス、ゼラニウムであることを特徴とする請求項５に記載の持続放出型組成物。
前記防虫剤または誘引剤を吸着された前記徐放性担体には粘着剤が混合されることを特徴とする請求項１に記載の持続放出型組成物。
前記防虫剤または誘引剤はエッセンシャルオイルまたはラー油であることを特徴とする請求項１に記載の持続放出型組成物。
前記防虫剤または誘引剤は水相、油相、または粉末相の内の何れか１つ、少なくとも１つ、または少なくとも２つの組み合わせであることを特徴とする請求項１に記載の持続放出型組成物。