JP2016166144A - 害虫忌避剤並びにこれを用いた害虫忌避性樹脂組成物及び害虫忌避性加工品 - Google Patents

害虫忌避剤並びにこれを用いた害虫忌避性樹脂組成物及び害虫忌避性加工品 Download PDF

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Abstract

【課題】害虫忌避効果が高く、耐熱性にも優れた害虫忌避剤を提供する。また、この害虫忌避剤と各種樹脂を用いて得られる加工品であって、優れた害虫忌避性を発現する繊維、シート、成形品などの害虫忌避性加工品を提供する。
【解決手段】薬剤を無機多孔性物質に担持させてなる害虫忌避剤であって、前記薬剤は、分子量が325〜425であるピレスロイド系化合物であり、前記無機多孔性物質は、BET比表面積が550〜1000m2/gであり、かつ、細孔径が0.8〜15nmであることを特徴とする害虫忌避剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、害虫忌避剤に関する。また、この害虫忌避剤を用いた害虫忌避性樹脂組成物及び害虫忌避性加工品に関する。
害虫である蚊やダニに対して忌避効果のある薬剤は種々のものがあるが、忌避性能に優れ、かつ、安全性が高い薬剤として、ディート(N,N−ジエチル−m−トルアミド)が知られている。しかしこの薬剤は揮発性が高く、これを繊維製品や樹脂成形品などに応用しようとすると、加工時に揮発してしまい、効果が減失してしまう。
このような問題に対して、薬剤である有機化合物を、無機化合物に担持させた害虫忌避剤が開示されている。例えば、特許文献1には、有機機能付与剤を、結晶水結合能力を有する吸水性無機物質に担持せしめた徐効性機能付与剤が開示されており、結晶水結合能力を有する吸水性無機物質としてゼオライト、シリカゲルなどが記載され、有機機能付与剤としてディートなどの各種薬剤が記載されている。特許文献2には、ディートなどの害虫忌避薬剤を、特定の層状珪酸塩の層内に担持させた耐久性害虫忌避剤が記載されている。また、特許文献3には、ピレスロイド化合物を、層状リン酸塩又は層状珪酸塩に担持させてなる害虫忌避剤組成物が開示されている。更に、特許文献4には、防虫・昆虫忌避機能等の生理活性機能を有する有機化合物を、無機物である粘土鉱物と複合一体化した粘土鉱物系複合材料が開示されている。
特開平9−31245号公報 国際公開第2011/040252号 特開2000−302613号公報 特開2007−291097号公報
しかしながら、特許文献1、2に開示されるような害虫忌避剤は、室温下でも薬剤が揮発するため、忌避効果の持続性が不十分である。また、樹脂成形などの加工時に要求される耐熱性についても不十分であり、ポリエステル樹脂やナイロン樹脂などを用いて高温で成形又は紡糸する用途には適さないという問題がある。
また、特許文献3、4に開示されているような複合材料も、忌避効果、持続性及び耐熱性のすべてを満足するものではない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、蚊やダニなどの害虫に対して忌避効果が高く、その効果が持続し、耐熱性にも優れた害虫忌避剤を提供することである。また、この害虫忌避剤と各種樹脂を用いて得られる加工品であって、優れた害虫忌避性を発現する繊維、シート、成形品などの害虫忌避性加工品を提供することである。
本発明者らは、BET比表面積及び細孔径が特定範囲の無機多孔性物質に、特定の分子量のピレスロイド系化合物を担持させた害虫忌避剤が、忌避効果が高く、耐熱性に優れることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
1.薬剤を無機多孔性物質に担持させてなる害虫忌避剤であって、前記薬剤は、分子量が325〜425であるピレスロイド系化合物であり、前記無機多孔性物質は、BET比表面積が550〜1000m2/gであり、かつ、細孔径が0.8〜15nmであることを特徴とする害虫忌避剤。
2.上記薬剤の担持量が、無機多孔性物質のBET比表面積100m2あたり0.007〜0.09mlである上記1に記載の害虫忌避剤。
3.上記無機多孔性物質が、ケイ酸塩化合物、シリカゲル、ゼオライト、金属酸化物、金属水酸化物及びリン酸塩化合物からなる群より選択される少なくとも1種である上記1又は2に記載の害虫忌避剤。
4.薬剤を担持させる前の上記無機多孔性物質の水分が、3質量%以下である上記1〜3のいずれかに記載の害虫忌避剤。
5.上記1〜4のいずれかに記載の害虫忌避剤を含有することを特徴とする害虫忌避性樹脂組成物。
6.上記1〜4のいずれかに記載の害虫忌避剤を含有することを特徴とする害虫忌避性加工品。
本発明に係る害虫忌避剤は、BET比表面積及び細孔径が特定範囲の無機多孔性物質に、特定の分子量のピレスロイド系化合物を担持させているため、害虫忌避効果が高く、かつ、適度な徐放性を有する。ここで、徐放性とは、薬剤が無機多孔性物質から徐々に放出され、害虫忌避効果が持続することをいう。また、本発明の害虫忌避剤と各種樹脂を溶融混練して加工する場合でも、薬剤が熱分解したり揮散したりすることはなく、耐熱性に優れる。更に、本発明の害虫忌避剤を用いて製造された繊維、シート及び成形品などの加工品は、優れた害虫忌避性を発現する。
本発明の一実施形態について説明すると以下の通りであるが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、特に断りのない%は質量%であり、部は質量部を示す。
[1]害虫忌避剤
本発明の害虫忌避剤は、薬剤を無機多孔性物質に担持させてなる害虫忌避剤であって、前記薬剤は、分子量が325〜425のピレスロイド系化合物であり、前記無機多孔性物質は、BET比表面積が550〜1000m2/gであり、かつ、細孔径が0.8〜15nmであることを特徴とする。本発明の構成成分について、具体的に説明する。
本発明に用いる薬剤は、ピレスロイド系化合物である。ピレスロイド系化合物とは、除虫菊の乾燥花から得られる天然ピレスロイド、又はこの天然ピレスロイドをモデルにした合成ピレスロイドである。これらの成分は殺虫剤として用いられるが、同時に害虫忌避剤としても有用である。また、本発明に用いるピレスロイド系化合物は、分子量が325〜425のものである。分子量は345〜415であることが好ましく、350〜400であることがより好ましい。分子量が325〜425であるピレスロイド系化合物は、無機多孔性物質に担持しやすく、担持されたものの害虫忌避効果、徐放性及び耐熱性が共に良好である。分子量が325未満であると担持された化合物の安定性が悪く、加工時の耐熱性に劣る。一方、分子量が425を超えると、揮発性が下がるため、害虫忌避効果が得られにくい。
分子量が325〜425であるピレスロイド系化合物としては、例えば、(1R)−2,2−ジメチル−3β−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパン−1β−カルボン酸[(1,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインドール)−2−イル]メチル(以下、「D−テトラメトリン」ともいう:分子量331.4)、(1R,3S)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)メチル(以下、「トランスフルトリン」ともいう:分子量371.15)、2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸5−ベンジルフラン−3−イルメチル(以下、「レスメトリン」ともいう:分子量338.45)、2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)−1−シクロプロパンカルボン酸=α−シアノ−m−フェノキシベンジル(以下、「シフェノトリン」ともいう:分子量375.47)、2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル(3−フェノキシベンジル)エーテル(以下、「エトフェンプロックス」ともいう:分子量376.49)、rac−3α*−[(Z)−2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル] −2,2−ジメチルシクロプロパン−1α*−カルボン酸(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルフェニル)メチル(以下、「テフルトリン」ともいう:分子量418.74)、rac−3α*−[(Z)−2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパン−1α*−カルボン酸(2−メチルビフェニル−3−イル)メチル(以下、「ビフェントリン」:分子量422.87)、(4−エトキシフェニル)[3−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)プロピル]ジメチルシラン(以下、「シラフルオフェン」ともいう:分子量408.58)、2−(2−メチル−1−プロペニル)−3,3−ジメチルシクロプロパン−1−カルボン酸3−フェノキシベンジル(以下、「フェノトリン」ともいう:分子量350.45)、3−(2,2−ジクロロエテニル)−2,2−ジメチルシクロプロパン−1−カルボン酸(3−フェノキシベンジル)(以下、「ペルメトリン」ともいう:分子量391.29)、(1R,3R)−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパン−1−カルボン酸(S)−2−メチル−3−[(Z)−2,4−ペンタジエニル]−4−オキソ−2−シクロペンテン−1−イル(以下、「ピレトリンI」ともいう:分子量328.45)、(1R,3R)−3−[(E)−3−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸(S)−2−メチル−4−オキソ−3−[(Z)−2,4−ペンタジエニル]−2−シクロペンテン−1−イル(以下、「ピレトリンII」ともいう:分子量372.46)、(1R,3R)−3−[(E)−3−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸(S)−3−[(Z)−2−ブテニル]−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテン−1−イル(以下、「シネリンII」ともいう:分子量360.45)、(1R)−2,2−ジメチル−3α−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸(S)−2−メチル−4−オキソ−3−[(Z)−2−ペンテニル]−2−シクロペンテン−1−イル(以下、「ジャスモリンI」ともいう:分子量330.46)、及び(1R)−3α−[(E)−3−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−1−プロペン−1−イル]−2,2−ジメチル−1β−シクロプロパンカルボン酸(S)−2−メチル−4−オキソ−3−[(Z)−2−ペンテニル]−2−シクロペンテン−1−イル(以下、「ジャスモリンII」ともいう:分子量374.47)等が挙げられる。これらの中でも害虫の忌避効果や徐放性の点から、フェノトリン、ペルメトリン及びトランスフルトリンが好ましく、フェノトリン及びペルメトリンが特に好ましい。
本発明で用いる無機多孔性物質は、BET比表面積が550〜1000m2/gであり、かつ、細孔径が0.8〜15nmの無機多孔性物質である。
無機多孔性物質のBET比表面積は、600〜900m2/gであることが好ましく、650〜800m2/gであることがより好ましい。BET比表面積が550m2/g未満であると、害虫忌避効果が低下する傾向にある。一方、BET比表面積が1000m2/gを超えると、吸油量が低下するために、無機多孔性物質から薬剤がブリードし易くなる。その結果、適度な徐放性が得られない場合がある。なお、本発明のBET比表面積は、Quantachrome社製「AUTOSORB−1」(型式名)で測定した値である。
また、無機多孔性物質の細孔径は、1.0〜10nmであることが好ましく、1.5〜7nmであることがより好ましい。細孔径が0.8nmに満たないと、薬剤が無機多孔性物質の細孔に十分に入ることができない。一方、細孔径が15nmを超えると、薬剤が無機多孔性物質の細孔に留まりにくくなり、適度な徐放性が得られない場合がある。なお、本発明の細孔径の測定方法は後述する。
上記BET比表面積及び細孔径を有する無機多孔性物質としては、例えば、ケイ酸塩化合物、シリカゲル、ゼオライト、金属酸化物、及び金属水酸化物等が挙げられる。これらの中でも、BET比表面積が大きく、かつ、上記細孔径を有することからケイ酸塩化合物、シリカゲル、又はゼオライトが好ましく、シリカゲルが特に好ましい。
ケイ酸塩化合物としては、例えば、ケイ酸アルミニウム及びケイ酸マグネシウム等が挙げられる。ケイ酸アルミニウム及びケイ酸マグネシウムは、天然物あるいは合成物であってもよい。合成のケイ酸アルミニウムは、下記一般式(1)で表されるものである。
Al23・nSiO2・mH2O (1)
但し、式(1)におけるnは6以上の正数であり、より好ましくはnが6〜50で、かつ、mが1〜20の正数であり、特に好ましくはnが8〜15でmが3〜15である。また、ケイ酸マグネシウムは下記式(2)で表されるものである。
MgO・nSiO2・mH2O (2)
但し、式(2)におけるnは1以上の正数であり、より好ましくはnが1〜20で、かつ、mが0.1〜20の正数であり、更に好ましくはnが1〜15でmが0.3〜10であり、特に好ましくはnが3〜15でmが1〜8である。
ケイ酸塩化合物の合成物は、例えば以下のような手段によって得ることができる。
アルミニウム塩又はマグネシウム塩の水溶液と、ケイ酸アルカリ金属塩の水溶液とを混合し、室温、大気圧条件下に必要に応じて酸もしくはアルカリを加えて、pH約3〜7の条件に維持して共沈せしめ、これを、例えば約40℃〜100℃程度において熟成し、もしくは熟成せずに共沈物を水洗、脱水、乾燥することにより合成することができる。
シリカゲルは製造方法により様々な特徴を有するものが市販されているが、上記BET比表面積及び細孔径を有するものであればいずれも使用することができる。
また、ゼオライトは、天然物あるいは合成物であってもよい。ゼオライトの構造は多様であるが、公知のものはいずれも使用することができる。構造としては、例えば、A型、X型、Y型、α型、β型、ZSM−5型等がある。
金属酸化物としては、例えば、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、及び酸化ジルコニウム等が挙げられる。
また、金属水酸化物としては、例えば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化チタン、及び水酸化ジルコニウム等が挙げられる。
上記無機多孔性物質には吸着した水分が含まれるが、当該水分が多い場合は薬剤が無機多孔性物質に担持されにくくなるため、担持前の無機多孔性物質の水分を3質量%以下にすることが好ましく、2.5質量%以下にすることがより好ましい。無機多孔性物質の水分は、減圧乾燥等により除くことができる。なお、前記無機多孔性物質の水分は、JIS K 0067(1992年改正)「化学製品の減量及び残分試験方法」4.1.1(1)第一法により測定した値である。
本発明の害虫忌避剤は、以下の方法により製造することができる。
(1)室温から80℃の温度で無機多孔性物質を撹拌し、これに薬剤を添加して混合する方法。
(2)室温から80℃の温度で無機多孔性物質を撹拌し、これに薬剤の溶液を添加して混合し、その後、溶媒を除去する方法。
(3)室温から80℃の温度で無機多孔性物質の分散溶液を撹拌し、これに薬剤を添加して混合し、その後、溶媒を除去する方法。
(4)室温から80℃の温度で無機多孔性物質の分散溶液を撹拌し、これに薬剤の溶液を添加して混合し、その後、溶媒を除去する方法。
上記無機多孔性物質の分散溶液、及び薬剤の溶液に用いる溶媒は、薬剤を無機多孔性物質に担持した後、容易に除去できるものであればよく、炭素数3以下のアルコール、アセトン、又は水などが好ましい。また、上記の製造方法において、無機多孔性物質と薬剤の添加順序を反対にしてもよい。すなわち、室温から80℃の温度で薬剤又はその溶液を撹拌し、これに無機多孔性物質又はその分散溶液を添加する方法でもよい。
上記製造方法によって得られる混合物は、更に乾燥を行ってもよい。乾燥により、樹脂や繊維に添加した時に発泡や変色などの不具合が起きにくくなる。乾燥温度は、60〜120℃が好ましく、80〜110℃であることがより好ましく、減圧下で行ってもよい。
なお、乾燥時間は、乾燥温度、処理量及び装置により最適な時間があるため、適宜設定すればよい。
害虫忌避剤を製造する場合に、薬剤の担持量は、無機多孔性物質のBET比表面積100m2あたり、0.007〜0.09mlであることが好ましい。この担持量は、0.008〜0.08mlであることがより好ましく、0.01〜0.08mlであることが更に好ましく、0.02〜0.07mlであることが特に好ましい。薬剤の担持量が無機多孔性物質のBET比表面積100m2あたり、0.007〜0.09mlの範囲内であれば、優れた害虫忌避効果が得られる。また、本発明の害虫忌避剤を含有する樹脂組成物を用いて成形する際に、薬剤の熱分解や揮散による強い臭気が発生することなく、作業環境に問題が生じることもない。
[2]害虫忌避性樹脂組成物
本発明の害虫忌避剤を樹脂に配合することにより、害虫忌避性樹脂組成物を容易に得ることができる。用いることができる樹脂の種類は特に制限はなく、天然樹脂、合成樹脂、半合成樹脂のいずれであってもよく、また熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれであってもよい。具体的な樹脂としては成形用樹脂、繊維用樹脂、ゴム状樹脂のいずれであってもよく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル、ABS樹脂、AS樹脂、MBS樹脂、ナイロン樹脂、ポリエステル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアセタール、ポリカーボネート、PBT、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラストマー、メラミン、ユリア樹脂、四フッ化エチレン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、レーヨン、アセテート、ポリビニルアルコール、キュプラ、トリアセテート、及びビニリデンなどの成形用又は繊維用樹脂、天然ゴム、シリコーンゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、フッ素ゴム、ニトリルゴム、クロルスルホン化ポリエチレンゴム、ブタジエンゴム、合成天然ゴム、ブチルゴム、ウレタンゴム、及びアクリルゴムなどのゴム状樹脂がある。また、本発明の害虫忌避剤を天然繊維の繊維と複合化させて、害虫忌避性繊維を作製することもできる。
本発明の害虫忌避剤を樹脂に配合し、害虫忌避性樹脂組成物とする加工方法は、公知の方法がいずれも採用できる。例えば、(1)害虫忌避剤粉末と樹脂とが付着しやすくするための添着剤や害虫忌避剤粉末の分散性を向上させるための分散剤を使用し、ペレット状樹脂又はパウダー状樹脂をミキサーで直接混合する方法、(2)前記のようにして混合して、押し出し成形機にてペレット状に成形した後、その成形物をペレット状樹脂に配合する方法、(3)害虫忌避剤を、ワックスを用いて高濃度のペレット状に成形後、そのペレット状成形物をペレット状樹脂に配合する方法、(4)害虫忌避剤をポリオールなどの高粘度の液状物に分散混合したペースト状組成物を調製後、このペーストをペレット状樹脂に配合する方法などがある。
害虫忌避性樹脂組成物における害虫忌避剤の含有量は、多い方が害虫忌避性の持続性が向上する傾向があるが、あまり多いと成形品の力学的特性が低下するため、樹脂100質量部に対して0.1〜50質量部が好ましく、0.3〜20重量部がより好ましい。
[3]害虫忌避性加工品
上記の害虫忌避性樹脂組成物の成形には、各種樹脂の特性に合わせてあらゆる公知の加工技術と機械が使用可能であり、様々な加工品を得ることができる。具体的操作は常法により行えばよく、塊状、スポンジ状、フィルム状、シート状、糸状、パイプ状、及びこれらの複合体など、種々の形態に成形加工することができる。
本発明の害虫忌避性加工品としては、例えば、繊維、塗料、シート及び樹脂成形品等が挙げられる。
本発明の害虫忌避剤を含有する害虫忌避性繊維としては、蚊・ダニ忌避性を必要とする各種の分野で利用可能である。例えば、当該繊維は、布団、布団カバー、座布団、毛布、じゅうたん、カーテン、ソファー、カバー、シート、カーシート、カーマット、エアーフィルターを始めとして、多くの繊維製品に使用できる。繊維製品への添加方法は繊維製品の表面あるいは裏面にバインダー樹脂を用いて添着する方法や繊維樹脂に練りこむ方法がある。
また、害虫忌避剤を含有する害虫忌避性塗料としては、害虫忌避性を必要とする各種の分野で利用可能である。例えば、当該塗料は、建物の内壁、外壁、鉄道車両の内壁などで使用できる。本発明の害虫忌避剤を含有する蚊・ダニ忌避性シートとしては、害虫忌避性を必要とする各種の分野で利用可能である。例えば、当該シートは、空気清浄フィルター等のフィルター、壁紙、不織布、紙、フィルムなどで使用できる。また、本発明の害虫忌避剤を含有する害虫忌避性樹脂成形品としては、害虫忌避性を必要とする各種の分野で利用可能である。例えば、当該樹脂成形品は、空気清浄器、冷蔵庫などの家電製品や、ゴミ箱、水切りなどの一般家庭用品、ポータブルトイレなどの各種介護用品、日常品などで使用できる。
以下、本発明を更に具体的に説明するが、これに限定されるものではない。なお、下記において、部及び%は質量基準である。
1.評価方法
(1)BET比表面積
JIS Z 8830(2013年改正)「ガス吸着による粉体(固体)の比表面積測定方法」に準拠し、Quantachrome社製「AUTOSORB−1」(型式名)を用いて測定した。
(2)細孔径
・細孔径2〜50nm(メソ細孔)の場合
JIS Z 8831−2(2010年制定)「粉体(固体)の細孔径分布及び細孔特性−第2部:ガス吸着によるメソ細孔及びマクロ細孔の測定方法」に準拠し、Quantachrome社製「AUTOSORB−1」(型式名)を用いて測定した。
・細孔径2nm未満(ミクロ細孔)の場合
JIS Z 8831−3(2010年制定)「粉体(固体)の細孔径分布及び細孔特性−第3部:ガス吸着によるミクロ細孔の測定方法」に準拠して測定することができる。
本明細書における2nm未満の細孔径は、東ソー社のカタログ値を用いた。
(3)水分
JIS K 0067(1992年改正)「化学製品の減量及び残分試験方法」4.1.1(1)第一法により測定した。但し、乾燥条件は150℃、2時間とした。
(4)成形性
所定量の害虫忌避剤をナイロン樹脂(宇部興産製 ナイロン6 商品名「宇部ナイロン 1013B」)に添加し、ヘンシェルミキサーを用いて混合して害虫忌避性樹脂組成物を得た。ここで、実施例1に用いた害虫忌避剤A(実施例1)の薬剤担持量は20%であるので、樹脂組成物中の害虫忌避剤の含有量が2.0%のとき、薬剤(有効成分)の含有量は0.4%と算出される。
次に、前記害虫忌避性樹脂組成物を以下の条件で射出成形して、縦110mm×横110mm×厚さ2mmの平板を作製し、この平板の発泡状態を評価した。また、樹脂組成物を成形機内で5分間滞留させ、成形時の臭気を評価した。
<成形条件>
成形機:名機製作所社製 型式「M−50A(II)−DM」
成形温度:250℃
<発泡の評価基準>
〇:発泡なし、△:発泡が平板あたり1〜9個見られる、×:発泡が平板あたり10個以上見られる
<臭気の評価基準>
6段階臭気強度で判定した。
〇:臭気強度1以下、△:臭気強度2、×:臭気強度3以上
Figure 2016166144
(5)初期ダニ忌避性能
上記成形性の評価で作製した平板から、直径40mmの円盤を切り取り、試験片とした。評価は、JIS L 1920「繊維製品の防ダニ性能試験方法」に基づき、侵入阻止法で行い、初期忌避率を求めた。初期の忌避率が80%以上であれば、ダニ忌避性能は良好であると判断した。
(6)ダニ忌避性能の持続性
上記成形性の評価で作製した平板を、81℃の乾燥機内で48時間保持した。この平板から、直径40mmの円盤を切り取り、加熱後の試験片とした。評価は、初期忌避性能と同様に行い、加熱後の忌避率を求めた。当該忌避率が50%以上であれば、ダニ忌避性は良好であり、80%以上であれば、非常に良好であると判断した。
(7)初期蚊忌避性能
上記成形性の評価で作製した平板を縦40mm×横55mmの長方形4枚に切り取り、試験片とした。評価は、以下の通り行った。
(a)縦200mm×横200mm×高さ500mmの金網をφ1mmのナイロン編地で覆う。
(b)縦100mm×横140mm×厚さ10mmのシャーレに寒天40mlを流し固める。
(c)その上に前記試験片を4枚載せる。次いで、1mlの純水を試験片にまんべんなく滴下する。
(d)このシャーレを金網内に入れ、並べて立て掛ける。害虫忌避剤を添加しないで成形した試験片をブランクとする。
(e)金網内に約50頭のアカイエカ雌成虫を放す。
(f)温度35℃、湿度10〜30%RHの環境下で遮光して静置し、30分後及び60分後に降着した蚊の数を合計する(1回目)。
(g)金網内の試験片を入れ換え、繰り返し試験を行う(2回目)。
(h)次式により忌避率を算出した。
忌避率(%)={(B−M)/B}×100
B:ブランク試験片に降着した蚊の合計
M:害虫忌避剤を含有する試験片に降着した蚊の合計(前記2回の試験の合計)
初期の忌避率が50%以上であれば蚊忌避性は良好であり、80%以上であれば、非常に良好であると判断した。
(8)蚊忌避性能の持続性
上記成形性の評価で作製した平板を、60℃の温水に50時間浸漬した。この平板を縦40mm×横55mmの長方形4枚に切断し、試験片とした。評価は、上記初期蚊忌避性能と同様な方法で行った。
当該忌避率が50%以上であれば、蚊忌避性は良好であり、80%以上であれば、非常に良好であると判断した。
2.害虫忌避剤の製造
<実施例1>
東ソーシリカ社製 商品名「ニップジェルCX−200」を120℃で、24時間減圧乾燥し、水分を1.5%とした。このシリカゲル80.0gを室温下で撹拌しながら、フェノトリン20.0gを添加し(薬剤と無機多孔性物質の合計を100gとする)、10分間撹拌して混合物を得た。次いで、当該混合物を80℃で4時間加熱して乾燥し、害虫忌避剤Aを製造した。
<実施例2〜9>
無機多孔性物質の水分が、1.5〜2.5質量%になるように予め乾燥した。次に、無機多孔性物質、及び薬剤担持量を表1の通りにした以外は、実施例1と同様にして製造し、害虫忌避剤B〜Iを得た。
<比較例1〜11>
無機多孔性物質の水分が、1.5〜2.5質量%になるように予め乾燥した。次に、薬剤、無機多孔性物質、及び薬剤担持量を表1の通りにした以外は、実施例1と同様にして製造し、害虫忌避剤J〜Tを得た。
なお、表2、3中の略号は、次の材料を示す。
・無機多孔性物質
CX−200:東ソー・シリカ社製商品名「ニップジェルCX−200」(シリカゲル)
BY−200:東ソー・シリカ社製商品名「ニップジェルBY−200」(シリカゲル)
NS−100:東亞合成社製商品名「ケスモン」(ケイ酸アルミニウム)
NS−20:東亞合成社製商品名「ケスモン」(ケイ酸アルミニウム)
サイリシア350:富士シリシア社製商品名「サイリシア350」(シリカゲル)
Y型ゼオライト:東ソー社製商品名「HSZ−385HUA」
β型ゼオライト:東ソー社製商品名「HSZ−960HOA」
合成雲母:コープケミカル製「ソマシフME−100」をCaCl2溶液で層間のNaイオンをCaイオンに置換したもの。
Figure 2016166144
<実施例11>
実施例1の方法で製造した害虫忌避剤Aを用いて、上記の成形性、初期忌避性能、及び忌避性能の持続性、を評価した。結果を表3に示した。
<実施例12〜19>
実施例2〜9の方法で製造した害虫忌避剤B〜Iを用いて、実施例11と同様に評価した。
<比較例11〜21>
比較例1〜11の方法で製造した害虫忌避剤J〜Tを用いて、実施例11と同様に評価した。
<比較例22>
無機多孔性物質を使用せず、フェノトリン0.4%のみをナイロン樹脂に添加して成形し、実施例11と同様に評価した。
<比較例23>
無機多孔性物質を使用せず、ペルメトリン0.4%のみをナイロン樹脂に添加して成形し、実施例11と同様に評価した。
<比較例24>
無機多孔性物質を使用せず、ディート0.4%のみをナイロン樹脂に添加して成形し、実施例11と同様に評価した。
Figure 2016166144
表2、3の結果によれば、実施例1〜9の害虫忌避剤は、初期忌避率が80%以上であり、良好な害虫忌避性能を有している。また、実施例2,5,8の害虫忌避剤は、持続性の評価においても忌避率が80%以上であり、非常に良好な害虫忌避性能を有している。一方、比較例1〜5は無機多孔性物質が本発明の範囲外であり、比較例6〜9は薬剤が本発明の範囲外の忌避剤であることから、成形性及び害虫忌避性能が低い。
本発明の害虫忌避剤は、害虫忌避効果が高く、適度な徐放性を有する。また、本発明の害虫忌避剤と各種樹脂を溶融混練して加工する場合でも、薬剤が熱分解したり揮散したりすることはなく、耐熱性にも優れる。このことから、本発明の害虫忌避剤は、繊維、塗料、シート、及び樹脂成形品などの加工品に優れた害虫忌避性能を付与することができる。

Claims (6)

  1. 薬剤を無機多孔性物質に担持させてなる害虫忌避剤であって、
    前記薬剤は、分子量が325〜425であるピレスロイド系化合物であり、
    前記無機多孔性物質は、BET比表面積が550〜1000m2/gであり、かつ、細孔径が0.8〜15nmであることを特徴とする害虫忌避剤。
  2. 上記薬剤の担持量が、無機多孔性物質のBET比表面積100m2あたり0.007〜0.09mlである請求項1に記載の害虫忌避剤。
  3. 上記無機多孔性物質が、ケイ酸塩化合物、シリカゲル、ゼオライト、金属酸化物、金属水酸化物及びリン酸塩化合物からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1又は2に記載の害虫忌避剤。
  4. 薬剤を担持させる前の上記無機多孔性物質の水分が、3質量%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の害虫忌避剤。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の害虫忌避剤を含有することを特徴とする害虫忌避性樹脂組成物。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の害虫忌避剤を含有することを特徴とする害虫忌避性加工品。
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