JP3281573B2 - 鋼板の板厚制御方法 - Google Patents
鋼板の板厚制御方法Info
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Description
における板厚制御の技術分野に属するものである。
の板厚に圧延するために、圧延時のミル伸びをゲージメ
ータ板厚式で予測しロールギャップを設定する。また実
績のロールギャップと実荷重を用いてミル伸び量をゲー
ジメータ板厚式で計算し、圧延後の出側板厚を算出して
いる。
の予測精度が十分でないため、出側板厚の平均厚と狙い
板厚との間に誤差を生じる場合がある。そこで、この誤
差を補正するために、放射線厚み計で計測した板厚とゲ
ージメータ板厚式から求めた板厚(以下ゲージメータ板
厚と言う)との差(以下ゲージメータ誤差と言う)を次
パスのミルセッティングに反映し、圧延機出側板厚を狙
い厚へ近づける制御が行われている。
たミルセッティング制御には次のような問題がある。す
なわち、放射線厚み計の計測精度が悪化した場合には、
制御が適正に行われないということがある。具体的に
は、放射線厚み計での厚み計測時に、デスケーリング水
が噴射され計測空間の雰囲気が変動した場合や、先端反
り、びびり波、中波、端波などの鋼板の圧延形状が乱れ
た場合などである。
起因する誤った制御を回避するために、ゲージメータ誤
差に上下限値を設け、制御ゲインを小さくするなどの手
段がとられるが、ゲージメータ誤差の上下限値及び制御
ゲインが小さすぎると本来の板厚制御の効果が小さくな
るという問題が発生する。
なされたもので、放射線厚み計によるサンプリング時間
ごとの計測厚から鋼板の形状不安定領域の計測厚を除く
か、あるいは、この領域の計測厚を形状に応じて補正す
ることによって、鋼板の形状不安定に起因する板厚の誤
制御を防止する鋼板の板厚制御方法を提供することを目
的とする。
の出側に設置した放射線厚み計によって計測されるパス
ごとの長手方向平均板厚と、このときのゲージメータ板
厚との差を次パスのミルセッティングに反映させて行う
板厚制御方法において、放射線厚み計によるサンプリン
グ時間ごとの計測厚から鋼板の形状不安定領域の計測厚
を除いた計測厚から求めた平均板厚を長手方向平均板厚
とするか、あるいは、放射線厚み計によるサンプリング
時間ごとの計測厚のうち、鋼板の形状不安定領域の計測
厚を形状に応じて補正し、補正した計測厚と鋼板の形状
安定領域の計測厚とから求めた平均板厚を長手方向平均
板厚とする鋼板の板厚制御方法である。
響を及ぼす因子を種々調査した結果、鋼板の先端反りや
波などの圧延形状が最も計測精度に影響を及ぼしている
ことを見出した。例えば、図4に示すように、被圧延材
(鋼板)の板厚が厚いほど、また反りが大きいほど放射
線(γ線)厚み計での平均板厚と実板厚との差は大きく
なり、放射線厚み計による計測精度が悪化(厚めに計
測)することだわかる。波についても同様であり、これ
は放射線厚み計における放射線の入射方向に対して、鋼
板が傾斜していることに起因している。
時間ごとの計測厚から鋼板の形状不安定領域の計測厚を
除くか、もしくは鋼板の形状不安定領域の計測厚を形状
に応じて補正して長手方向平均板厚を求め、この長手方
向平均板厚とゲージメータ板厚との差(ゲージメータ誤
差)をもとに次パスのミルセッティングを行うことが重
要である。
図5に示すように、先端反り発生領域と反り量との間に
は相関関係があることがわかった。従って、先端反り発
生領域の計測厚を除く場合には、例えば、先端の反り量
を計測することにより先端反り発生領域Lを次式にて算
出し、その領域の計測厚を除いて長手方向平均板厚を求
めることができる。
、L=1500mm)と原点を通る2次関数である。なお、
鋼板の先端の反り量は、反りセンサなどの反り量測定装
置により計測する。
測厚を補正する場合には、形状をCCD(Charge-couple
d Device) 等で認識し、鋼板の長さを計測する測長装置
により鋼板の長手方向各位置に対応付けられる放射線厚
み計による計測厚の放射線の入射角度を求め、次式によ
り計測厚を補正する。
厚、θ:鋼板表面に垂直な方向と放射線入射方向とのな
す角度、(x) :鋼板の長手方向位置
似し、この関数を放射線計測位置に対応する点で微分す
ることにより各放射線計測位置の放射線入射角度を求め
ることもできる。例えば、先端反りの場合には、鋼板先
端部と反り発生開始位置を通る2次関数であり、波の場
合は、そのピッチと波高さとから決まるsinカーブで
ある。
不安定形状に起因する放射線厚み計による計測誤差を補
正することによって、板厚の誤制御を防止することがで
きる。
いて説明する。 実施例1 鋼板の形状不安定領域の放射線厚み計による計測厚を除
く場合の実施例について説明する。図1は本発明の実施
の形態例を示す図で、熱間圧延機1で鋼板2を圧延す
る。熱間圧延機1には圧下系制御装置3と、熱間圧延機
1の出側には鋼板の長さを計測する測長装置4、厚さを
計測する放射線厚み計5、先端部の反り量を計測する反
り量測定装置6、鋼板の形状を認識するCCD8が設置
され、さらに機側には、これらからの計測量を入力して
演算処理するミルセッティング補正演算装置7がある。
厚み計5による計測厚hと反り量測定装置6で計測した
反り量xはミルセッティング補正演算装置7に入力され
る。ミルセッティング補正演算装置7では、上記の式L
=f(x)に基づいて先端の反り量に応じて先端反り発
生領域Lが決定され、決定された先端反り発生領域L内
の計測厚hを除いて求めた平均板厚を長手方向平均板厚
とする。
からロールギャップとミル伸びをミルセッティング補正
演算装置7に入力し、ゲージメータ板厚を求め、上記長
手方向平均板厚とゲージメータ板厚との差(ゲージメー
タ誤差)を圧下系制御装置3に送り次パスのミルセッテ
ィングに反映させる。
端部が反っている場合、従来は、放射線厚み計による計
測厚を実板厚と見なしていたため、狙い厚に比べて実板
厚が厚いと誤認し、次パスの圧下補正量が過剰に大きく
なり狙い厚に対して板厚を薄く圧延してしまう。しか
し、本発明では、先端反りによる板厚の誤認領域(形状
不安定領域)の計測厚を除いて長手方向平均板厚を求め
ているため、次パスに反映させるゲージメータ誤差が正
しく修正でき、狙い厚の精度が向上する。従って、鋼板
の板厚精度は向上する。その結果は、図2に示すよう
に、実施例1(△印)は実板厚−狙い厚の差が0付近に
集中しているのに対し、従来例は実板厚−狙い厚の差が
マイナス側に偏在している。
状に応じて補正する場合の実施例について説明する。本
発明の実施の形態例を図1に示すが、実施例2では、熱
間圧延機1の出側に設置されているCCD8で鋼板の形
状を認識する。以下、図3に示すフローチャートに基づ
いて説明する。
鋼板長さlを計測し、(3) で放射線厚み計5で厚さhγ
を計測し、(4) でCCD8で鋼板の形状を認識し、これ
らの計測値に基づいて、(5) で放射線入射角度ごとの厚
み補正演算をミルセッティング補正演算装置7で行う。
補正は上記の式hr(x) =hγ(x) ×cosθ(x) で行
う。(6) で被圧延材(鋼板2)が熱間圧延機1を通過し
たかどうかの判断を行い、鋼板2が熱間圧延機1を通過
中のときは(2) 〜(5) の操作を継続して行う。
時点で、(7) で圧下系制御装置3からロールギャップと
ミル伸びをミルセッティング補正演算装置7に入力し、
当該パスのゲージメータ板厚(HG)を演算する。次
に、(8) で鋼板の尾端(後端)が放射線厚み計5を通過
したかどうかの判断を行い、鋼板が放射線厚み計5を通
過中のときは(2) 〜(5) の操作を継続して行う。鋼板2
が放射線厚み計5を通過してしまった時点で、(9) で補
正後の計測厚hr(x) による長手方向平均板厚(hγ)
の演算をミルセッティング補正演算装置7で行う。そし
て、(10)で長手方向平均板厚(hγ)とゲージメータ板
厚(HG)とから次パスの圧下補正量(ΔS)の演算を
ミルセッティング補正演算装置7で行う。ここで求めた
圧下補正量(ΔS)を圧下系制御装置3に送り次パスの
ミルセッティングに反映させる。以上の操作を各パスご
とに行うことによって鋼板の板厚制御の精度を向上させ
ることができる。
は、鋼板は放射線厚み計5を通過中であるので、(2) 〜
(5) の操作を継続して行うが、鋼板が停止している場合
は、この時点で(2) 〜(5) の操作を終了し、(9) の操作
に移り、停止している鋼板2は次パスの圧延のために、
その場で待機中となる。板厚制御に必要な十分な数の計
測厚が既に得られている場合は、鋼板の尾端(後端)が
放射線厚み計5を通過してしまうまで計測する必要はな
く、このように途中で放射線厚み計5による計測を中止
し、次パスの圧延に移ることによって、圧延の生産性を
上げることができる。
すように、実施例2(○印)は実施例1の鋼板の形状不
安定領域の放射線厚み計による計測厚を除く場合と比較
して、狙い厚の精度は同等であるが、鋼板が短く、形状
不安定領域が占める割合が大きい場合には、実施例1で
は、長手方向平均板厚に関与する計測厚の数が少なくな
り、狙い厚の精度が低下する。従って、実施例2では鋼
板の長短にかかわらず鋼板の板厚精度を向上することが
できる。
本発明は放射線厚み計によるサンプリング時間ごとの計
測厚から鋼板の形状不安定領域の計測厚を除くか、ある
いは、この領域の計測厚を形状に応じて補正するため、
鋼板の形状不安定に起因する板厚の誤制御を防止するこ
とができる。従って、本発明によれば鋼板の板厚精度を
向上することができる。
要を示す図である。
い厚の差との関係を示す図である。
板厚との関係を示す図である。
図である。
測長装置、5…放射線厚み計、6…反り量測定装置、7
…ミルセッティング補正演算装置、8…CCD。
Claims (2)
- 【請求項1】 熱間圧延機の出側に設置した放射線厚み
計によって計測されるパスごとの長手方向平均板厚と、
このときのゲージメータ板厚との差を次パスのミルセッ
ティングに反映させて行う板厚制御方法において、放射
線厚み計によるサンプリング時間ごとの計測厚から鋼板
の形状不安定領域の計測厚を除いた計測厚から求めた平
均板厚を長手方向平均板厚とすることを特徴とする鋼板
の板厚制御方法。 - 【請求項2】 熱間圧延機の出側に設置した放射線厚み
計によって計測されるパスごとの長手方向平均板厚と、
このときのゲージメータ板厚との差を次パスのミルセッ
ティングに反映させて行う板厚制御方法において、放射
線厚み計によるサンプリング時間ごとの計測厚のうち、
鋼板の形状不安定領域の計測厚を形状に応じて補正し、
補正した計測厚と鋼板の形状安定領域の計測厚とから求
めた平均板厚を長手方向平均板厚とすることを特徴とす
る鋼板の板厚制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15498597A JP3281573B2 (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | 鋼板の板厚制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15498597A JP3281573B2 (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | 鋼板の板厚制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH115108A JPH115108A (ja) | 1999-01-12 |
JP3281573B2 true JP3281573B2 (ja) | 2002-05-13 |
Family
ID=15596203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15498597A Expired - Lifetime JP3281573B2 (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | 鋼板の板厚制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3281573B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5439704B2 (ja) * | 2006-12-18 | 2014-03-12 | Jfeスチール株式会社 | 鋼帯形状検出装置 |
-
1997
- 1997-06-12 JP JP15498597A patent/JP3281573B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH115108A (ja) | 1999-01-12 |
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