JPH0818058B2 - 厚板圧延の自動板厚制御方法 - Google Patents

厚板圧延の自動板厚制御方法

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JPH0818058B2
JPH0818058B2 JP62145183A JP14518387A JPH0818058B2 JP H0818058 B2 JPH0818058 B2 JP H0818058B2 JP 62145183 A JP62145183 A JP 62145183A JP 14518387 A JP14518387 A JP 14518387A JP H0818058 B2 JPH0818058 B2 JP H0818058B2
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稔也 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、厚板圧延の自動板厚制御方法に係り、特に
自動板厚制御を行う場合に入側板厚偏差と現パスにおけ
る板内の塑性変化に基づいて生じる板厚変動とを同時に
制御するのに好適な厚板圧延の自動板厚制御方法に関す
る。
<従来の技術> 厚板圧延における自動板厚制御(以下、AGCという)
としては、従来から前パスにおける板厚偏差に対応する
ためのフィードフォワードAGC(以下、FF−AGCという)
と現パスの板内板厚偏差に対応するための絶対値AGC
(以下、AG−AGCという)とを被圧延材の圧延パスに応
じて振り分けて使用されるのが通常である。
その理由について以下に説明する。
FF−AGCにおける前パスの板厚偏差の求め方は、例え
ばロードセルを用いて測定される圧延荷重値と例えば磁
気式側長器等で測定されるロール開度から出側板厚偏差
を推定し、それをリファレンス(Δh)として現パスに
おける出側板厚の制御がなされる。しかし、厚板を圧延
する場合はリバース圧延で行うので前パスの板厚偏差デ
ータの順序を反転させて現パスのリファレンスとして与
えるため、板長手方向での対応が充分にとれないいわゆ
るトラッキング誤差が生ずる。また、FF−AGCではポイ
ント毎の制御はできるが、ポイント間あるいは現パスに
おける温度偏差による外乱を制御することは困難であ
る。
一方、AG−AGCにおける現パスの板内板厚偏差の求め
方は、圧延機内に設置されたロードセルにより圧延荷重
を測定し、噛み込み時点でロックオンされた圧延荷重と
比較してその荷重偏差から求めるもので、それをリファ
レンス(Δh)として現パスのロール圧下位置の制御が
なされる。しかし、ロール圧下位置を調節する油圧駆動
系では油圧系の性能などにより応答性に制限があるから
遅れを生じ、板厚偏差は完全にとり切ることはやはり困
難である。
したがって、現状においては両者の長所をそれぞれ生
かして、圧延パスに応じて適用せざるを得ないのが実情
である。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら、近年において厚板製品の板厚精度が厳
しく要求されるのに対処するためには、前述の如くFF−
AGCモードとAG−AGCモードを別々で用いる制御方法では
必ずしも満足されるものではない。
そこで、これらの2つのモードを組み合わせて両者の
長所を利用することを試みたが、単純に組み合わせると
2つのモードが相互干渉し逆効果となることがわかっ
た。
FF−AGCモードを用いて前パスの長手方向の狙い板厚
と推定板厚との差である板厚偏差分布を現パスにそのま
まリファレンスとして与えると、現パスに発生した板内
の変形抵抗の変化に伴う板厚偏差が残る。この板内板厚
偏差をとるためにはAG−AGCモードを用いることが望ま
しいのであるが、単にAG−AGCモードにFF−AGCモードの
板厚偏差Δhをリファレンスとして与えると次のような
問題を生ずるのである。
すなわち、リファレンスΔhが正のとき即ち板厚が狙
い板厚より厚いときは、AG−AGC単独として圧延荷重値
がロックオン圧延荷重値よりも大きいことを検出してロ
ール開度を閉じる方向に制御するのであるが、さらに正
のΔhがFF−AGCより与えられるから一層ロール開度を
閉方向に制御する。一方、リファレンスΔhが負のとき
即ち板厚が狙い板厚より薄いときは、AG−AGC単独とし
て検出される圧延荷重値の減少とFF−AGCからの負のΔ
hのリファレンスの重量によりロール開度を開く方向に
制御して板厚が余分に厚くなるから、板厚偏差は解消さ
れない。
ところで、AG−AGCを用いて板厚偏差の発生を防止す
る方法として、例えば特開昭56−141906号公報に開示さ
れているように、板厚偏差が許容板厚範囲内に入った時
点でモニタフィードバック信号によりロックオン圧延荷
重値を修正するとともに、AG−AGCの積分値を零にリセ
ットしさらに板内板厚偏差制御系のチューニング率を調
整する方法が提案されている。しかしながらこの方法で
は、入側板厚が変動する場合や圧延方向の板厚変動長さ
が短い場合には十分対処し切れない点で問題がある。
本発明は、上記のように問題点を解消すべくなされた
ものであって、フィードフォワードAGCと絶対値AGCとを
組み合わせるのに好適な厚板圧延の自動板厚制御方法を
提供することを目的とする。
<問題点を解決するための手段> 本発明者は、FF−AGCとAG−AGCとを組み合わせて板厚
制御精度を向上させるべく鋭意研究を重ねた結果、板厚
偏差から圧延荷重値を予測することによりAG−AGCのロ
ックオン圧延荷重値を新たに設定できることを見出し、
この知見に基づいて本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、圧延荷重値をロックオンして行
う厚板圧延の自動板厚制御方法において、圧延機に噛み
込まれる被圧延材の板厚を圧延機の直近で連続的に測定
して板厚偏差を求め、ついでこの板厚偏差から現パスに
おける圧延荷重変動量を予測し、この予測された圧延荷
重変動量と前記ロックオン圧延荷重値とからロール圧下
位置を時々刻々修正しながら圧延することを特徴とする
厚板圧延の自動板厚制御方法である。
以下に、本発明の構成を第2図に基づいて具体的に説
明する。
被圧延材1を圧延する圧延機2のロール開度Sは、油
圧制御装置5からの油圧信号で駆動される油圧シリンダ
4を介してロール圧下位置が調整されることによって設
定される。そのときの圧延荷重Fiおよびロール圧下位置
Siはそれぞれ圧延荷重検出器6およびロール圧下位置検
出器7によって測定される。一方被圧延材1の長手方向
の板厚hiは、圧延機2に直近して設けられた厚さ計8に
よって測定される。
これらの測定信号Fi,Si,hiは、それぞれ計算機9に入
力される。この計算機9は、FF−AGCモードとAG−AGCモ
ードとを有しており、その制御信号ΔSを油圧制御装置
5に出力してロール開度Sを制御する。
なお、この発明の特徴の一つとして、被圧延材1の長
手方向の板厚hiの測定タイミングを逆パス方向(矢印R
方向)とした点である。この理由は、従来例の説明で既
に述べたように、前パス終了時の正パス方向(矢印L方
向)に測定すると、現パス時には被圧延材1の先後端部
が逆になるので測定データを計算機9内で反転させて使
用せねばならず、トラッキング誤差を生じてしまう恐れ
があるからである。
<作 用> 厚さ計8により、前パスにおける長手方向板厚hiを
逆パス方向で測定する。
FF−AGCにおいて、このhiと現パスにおける狙い板
厚haimとから長手方向板厚偏差Δhiを求める。
Δhi=hi−haim ……(1) 次に、このΔhiに相当する現パスにおける圧延荷重
変動値ΔFiを予測して求める。
ΔFi=Q・Δhi ……(2) ここで、Q:塑性定数 AG−AGCにおけるロックオン圧延荷重値Foと前記FF
−AGCのリファレンスΔhiとから修正ロックオン圧延荷
重値Fo′を求める。
Fo′=Fo+ΔFi ……(3) このFo′と長手方向の圧延荷重値Fiおよびミル弾性
係数Mとから、ロール開度修正量ΔSiを求める。
ΔSi={(Fo′−Fi)/M}−β ……(4) ここで、β:補正量 このようにして、被圧延材1の長手方向に対応して
順次求められたロール開度修正量ΔSiを油圧制御装置3
に出力してロール開度を修正制御する。
このような本発明における演算制御フローを第1図に
示した。
<実施例> スラブ寸法が長さ:3500mm×幅:2000mm×厚さ:300mm
で、圧延寸法が長さ:29500mm×幅:4500mm×厚さ:15mmの
厚板材の圧延時に、本発明を逆パス方向3パスに限り適
用して制御した。
ここで用いた厚さ計はγ線方式であり、圧延機から45
00mmの位置に設置した。また、圧延荷重検出器としては
ロードセルを、ロール圧下位置検出器としては磁気式測
長器を用いた。
なお比較のために、前パスの正パス方向で板厚測定
したデータを基にした場合と、前パスにおけるロード
セル信号を用いた場合についても制御を行った。
これら3つのケースについて、それぞれ2本ずつ実施
した結果を第1表にまとめて示した。
この表からわかるように、本発明例による板厚偏差が
もっとも良好であることが明らかである。
<発明の効果> 以上説明したように、本発明によれば、フィードフォ
ワードAGCと絶対値AGCを好適に組み合わせたので、入側
板厚変化に基づく板厚変動と、板内塑性変化に基づく板
厚変動を同時に制御できるから、厚板圧延材の板厚精度
を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明方法の手順を説明する流れ図,第2図
は、本発明方法に係る実施例を模式的に示す説明図であ
る。 1……被圧延材(厚板材),2……圧延機, 6……圧延荷重検出器, 7……ロール圧下位置検出器, 8……厚さ計,9……計算機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧延荷重値をロックオンして行う厚板圧延
    の自動板厚制御方法において、圧延機に噛み込まれる被
    圧延材の板厚を圧延機の直近で連続的に測定して板厚偏
    差を求め、ついでこの板厚偏差から現パスにおける圧延
    荷重変動量を予測し、この予測された圧延荷重変動量と
    前記ロックオン圧延荷重値とからロール圧下位置を時々
    刻々修正しながら圧延することを特徴とする厚板圧延の
    自動板厚制御方法。
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