JP3281000B2 - ポリエステルシートを用いたケースの成形方法 - Google Patents

ポリエステルシートを用いたケースの成形方法

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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/40General aspects of joining substantially flat articles, e.g. plates, sheets or web-like materials; Making flat seams in tubular or hollow articles; Joining single elements to substantially flat surfaces
    • B29C66/41Joining substantially flat articles ; Making flat seams in tubular or hollow articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステルシー
トを所定の形状に裁断し、これを溶剤のみからなる接着
剤で接着してケースを成形する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】非晶状態のポリエチレンテレフタレート
のシートは塩化ビニル樹脂のシートや無延伸ポリプロピ
レンシートに比べて透明性が優れているため、化粧品
や、人形の透明ケース等に加工され、使用されようとし
ている。かかるケースを製造するには、所望の大きさ、
形状のケースを平面に展開したときと同じ大きさ、形状
であって、これに更に要所を接着するときに必要な接着
のりしろ部分を付加した大きさ、形状にポリエステルシ
ートを打ち抜き、折り曲げ用の罫線に沿って折り曲げた
後、接着のりしろ部分に接着剤を塗布するか又は接着の
りしろ部分とケース内面との間に溶剤を少量はさみ込ん
で接着を行ない所望のケース形状に仕上げる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリエ
チレンテレフタレート系の非晶質シートは、溶剤又は溶
剤を含有する接着剤が塗布されることにより白化現象を
起し、外観を損ねる。溶剤又は溶剤を含む接着剤を用い
ず、ホットメルト接着剤を使用する方法も考えられる
が、溶剤系接着剤に比べ、接着加工速度が低く、かつ充
分な接着強度が得られないという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、非晶質ポリエ
ステルシートを用いて、溶剤のみからなる接着剤で当該
シートの端部を接着することにより接着部分に上記のよ
うな白化現象が生じないケースを成形する方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0005】本発明は上記目的を達成するものであり、
発明の要旨とするところは差動走査熱量計で測定して得
られる結晶融解熱が5ジュール/g以下のポリエステル
樹脂層でもって、少なくとも表裏両面層を構成してなる
シートを裁断し、これを接着剤を用いて接着してケース
に成形するにあたり、前記シート同士をエーテル系、ケ
トン系、エステル系、アミド系及びハロゲン系の溶剤か
ら選ばれた少なくとも1種類の溶剤のみからなる接着剤
で接着することを特徴とするポリエステルシートを用い
たケースの成形方法に存する。
【0006】差動走査熱量計で測定して得られる結晶融
解熱(これを以下、単に結晶融解熱と略記する)が5ジ
ュール/g以下のポリエステル樹脂とは、例えば次のよ
うにして得られる。(イ)ポリエステル樹脂を構成する
酸成分として、それの70モル%以上をテレフタル酸と
し、これに残部としてイソフタル酸、アジピン酸、セバ
シン酸などからの1種又は2種以上を組合わせたものを
使用する。(ロ)ポリエステル樹脂を構成するグリコー
ル成分として、それの60モル%以上をエチレングリコ
ールとし、これに、残部としてジエチレングリコール、
ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール
などからの1種又は2種以上を組合わせたものを使用す
る。
【0007】これらの成分は、上記(イ)の酸成分とエ
チレングリコールとの組合わせ、上記の(ロ)のグリコ
ール成分とテレフタル酸との組合わせ又は上記の(イ)
の酸成分と(ロ)のグリコール成分との組合わせで共重
合ポリエステル樹脂とされる。一層具体的な例として
は、酸成分がテレフタル酸80〜85モル%及びイソ
フタル酸20〜15モル%、グリコール成分がエチレン
グリコールの組合せ、酸成分がテレフタル酸、グリコ
ール成分がエチレングリコール60〜70モル%及びシ
クロヘキサンジメタノール40〜30モル%の組合せが
挙げられる。
【0008】本発明における結晶融解熱が5ジュール/
g以下のポリエステル樹脂層でもって、少くとも表裏両
面層を構成してなるシートとは、ポリエステル樹脂シー
トの全体がこの樹脂からの単一層であっても、又は三層
以上の積層シートからなり、外側の両層が結晶融解熱5
ジュール/g以下の樹脂からなるものでもよいことをい
うものである。後者の三層シートの場合、内層として用
いられるポリエステルとしては、いかなるポリエステル
樹脂層であってもよいが、ポリエチレンテレフタレート
系のポリエステルが安価で好ましい。
【0009】本発明におけるポリエステル樹脂シートの
表裏両面層は結晶融解熱が5ジュール/g以下の樹脂層
であることが必要であるが、5ジュール/gを越えると
きは、溶剤系接着剤に触れると白化し、かつその接着箇
所の接着強度は結晶融解熱5ジュール/g以下のポリエ
ステル樹脂層同士の接着強度よりも弱い。
【0010】本発明のポリエステル樹脂シートの結晶融
解熱は次のようにして測定されたものである。パーキン
エルマー社製の差動走査熱量計(DSC−7型)を用
い、試料15mgを、走査速度10℃/分で300℃に
昇温した後、2分間保持し、その後、10℃/分の速度
で−40℃に降温し、2分間保持した後、再度10℃/
分の速度で昇温したときの結晶融解にともなう吸熱ピー
クから結晶融解熱量を求める。
【0011】本発明方法において、接着工程で使用する
接着剤は、従来この種ケース成形時に多用されている接
着剤ではなく、接着性樹脂を含まない溶剤のみからなる
接着剤を選択する。
【0012】しかして、溶剤のみからなる接着剤を用い
てケースを組み立てる際に、接着剤の乾燥速度が速くま
た接着剤が均一に塗布されるので、作業時間の短縮及び
接着部分にバラツキがない均一な製品が得られる。
【0013】接着剤に用いられる溶剤としては、テトラ
ハイドロフランなどのエーテル系、シクロヘキサノンな
どのケトン系、酢酸エチルなどのエステル系、ジメチル
フオルムアミドなどのアミド系、1,1,2−トリクロ
ロエタンなどのハロゲン系の溶剤が1種又は2種以上の
混合溶剤で用いられる。トルエンなどの芳香族系、n−
ヘキサンなどの脂肪族系、メタノールなどのアルコール
系溶剤は、接着強度が不充分である。
【0014】本発明におけるポリエステルシートは、従
来から知られている単層又は多層シートとして押出機の
口金から押出され、冷却ドラムで冷却され、非晶質状態
のシートとして使用される。また三層以上の多層シート
の両面の表層シートは、その素材樹脂に無機の微粒子
(例えばシリカ、酸化チタン、タルク等)を添加し、シ
ート化した後、少くとも一方向に低倍率で延伸を行な
い、実質的に非晶質であって、表面すべり性の良好なポ
リエステルシートとすることもできる。またシート素材
のポリエステル樹脂に、顔料、帯電防止剤、紫外線吸収
剤などの助剤を必要に応じ添加してもよい。
【0015】
【実施例】
実施例1 テレフタル酸80モル%とイソフタル酸20モル%から
なる酸成分とエチレングリコールとから共重合ポリエス
テルを製造した。このポリエステルは極限粘度(以下こ
れをIVと略記する)が0.7であり、結晶融解熱は1
ジュール/g以下であった。この共重合ポリエステルか
ら製造した厚さ250μmのシートを打ち抜き、折り曲
げ罫線をつけた後、ケース状に組み立てた。このとき、
接着のりしろ部分に酢酸エチルを薄く塗布して溶剤接着
を行ったところ、接着部分は透明であり、かつ接着強度
は良好であった。即ち接着部分を引き剥がそうとしたと
ころ、容易に剥がれず、強い力を要してようやく剥がれ
たが同時にケースは著しく変形した。
【0016】実施例2 接着を行なう溶剤として、酢酸エチルの代りに1,1,
2−トリクロロエタンを用いた以外は実施例1と同様に
してケースを組み立てた。得られたケースにおいて、接
着部分は透明であり、かつ接着強度は強固であって、強
く引き剥がそうとしたところ接着部分が剥がれる前にケ
ースは変形してしまった。
【0017】実施例3 この例では三層の積層ポリエステルシートを調製した。
即ち、内層としては、IV0.65のポリエチレンテレ
フタレートシート(厚さ200μm)を用い、その両面
を、実施例1で用いた共重合ポリエステルからなる厚さ
50μmのフィルムで三層の積層シートとした。このシ
ートでもって、実施例1と同様にし、接着剤としては酢
酸エチルを用いケースを組み立てた。得られたケースの
接着部分は透明であり、かつ接着強度は実施例1におけ
る同程度で良好であった。
【0018】比較例1 結晶融解熱が39ジュール/gであるポリエチレンテレ
フタレート(IV0.85)でもって厚さ250μmの
シートを作成し、実施例1と同様にし、接着剤として酢
酸エチルを用いてケースを組み立てた。得られたケース
の接着部分は白化しており、接着強度も不充分であっ
た。即ち、引き剥がすようにしたところ、ケースが変形
することもなく、剥離が起った。
【0019】比較例2 溶剤として酢酸エチルの代りに1,1,2−トリクロロ
エタンを用いた点を除き、その他は比較例1と同様にし
てケースを作成した。このケースの接着部分の接着強度
は実施例2における場合と同程度に優れたものであった
が、接着部分は白化を起した。
【0020】
【発明の効果】通常、ポリエステルシートは溶剤を用い
た接着剤で接着を行なうと、その接着部分が白化を起
す。しかしながら、本発明方法によれば、かかる白化を
起さず、しかも接着強度は優れているので、例えば人形
ケースのように透明性を要求されるものの作成に極めて
好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 67:00 C08L 67:00 (56)参考文献 特開 昭62−32028(JP,A) 特開 昭62−256838(JP,A) 特開 平2−3485(JP,A) 特開 昭49−17441(JP,A) 特開 平4−300924(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 5/12 B29C 65/52 C09J 5/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】差動走査熱量計で測定して得られる結晶融
    解熱が5ジュール/g以下のポリエステル樹脂層でもっ
    て、少なくとも表裏両面層を構成してなるシートを裁断
    し、これを接着剤を用いて接着してケースに成形するに
    あたり、前記シート同士をエーテル系、ケトン系、エス
    テル系、アミド系及びハロゲン系の溶剤から選ばれた少
    なくとも1種類の溶剤のみからなる接着剤で接着するこ
    とを特徴とするポリエステルシートを用いたケースの成
    方法。
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KR101249596B1 (ko) * 2006-09-11 2013-04-01 에스케이케미칼주식회사 우수한 광투과도를 갖는 폴리에스테르용 접착 조성물

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