JP3280932B2 - 自動車用ドア - Google Patents
自動車用ドアInfo
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- JP3280932B2 JP3280932B2 JP10711799A JP10711799A JP3280932B2 JP 3280932 B2 JP3280932 B2 JP 3280932B2 JP 10711799 A JP10711799 A JP 10711799A JP 10711799 A JP10711799 A JP 10711799A JP 3280932 B2 JP3280932 B2 JP 3280932B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インナーパネルを
アウターパネル及びトリムで挟んだ構成の自動車用ドア
に関する。
アウターパネル及びトリムで挟んだ構成の自動車用ドア
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用ドアは、インナーパネルをアウ
ターパネル及びトリムで挟んで構成し、アウターパネル
及びトリムに囲まれた空間内にウィンドウレギュレー
タ、ドアロックやスピーカ等のいわゆる機能部品を組み
付ける。インナーパネルの車内側にはトリムと呼ぶ内装
材を貼り合わせるため、前記機能部品の組付態様は、組
付作業性のほか、自動車用ドアとしての軽量化や剛性確
保の観点から決定する。
ターパネル及びトリムで挟んで構成し、アウターパネル
及びトリムに囲まれた空間内にウィンドウレギュレー
タ、ドアロックやスピーカ等のいわゆる機能部品を組み
付ける。インナーパネルの車内側にはトリムと呼ぶ内装
材を貼り合わせるため、前記機能部品の組付態様は、組
付作業性のほか、自動車用ドアとしての軽量化や剛性確
保の観点から決定する。
【0003】組付作業性を改善するものとして、近年で
は、予めインナーパネルに機能部品を組み付けておき、
生産ラインにおいて初めてアウターパネルとインナーパ
ネルとを組み合わせる生産方法が採用されるようになっ
てきている。これは、インナーパネルの「モジュール化」
と呼ばれる方法であり、例えば特開平09-169215号、特
表平11-501882号、USP5,367,832号、USP5,820,191号等
を例示できる。
は、予めインナーパネルに機能部品を組み付けておき、
生産ラインにおいて初めてアウターパネルとインナーパ
ネルとを組み合わせる生産方法が採用されるようになっ
てきている。これは、インナーパネルの「モジュール化」
と呼ばれる方法であり、例えば特開平09-169215号、特
表平11-501882号、USP5,367,832号、USP5,820,191号等
を例示できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】モジュール化は、組付
作業性を改善するばかりでなく、予めインナーパネルに
組み付けた機能部品のメンテナンス性をも高めることか
ら、これから主流となる生産方法と言うことができる。
こうしたモジュール化のためのインナーパネルについて
軽量化を図る手段としては、インナーパネルを樹脂又は
薄肉の金属により一体成形すればよい。しかし、インナ
ーパネルには強度メンバーとしての剛性も同時に求めら
れるため、軽量化に応じた補強対策が必要となる。例え
ば、先に挙げたUSP5,367,832号では中空筒状のフレーム
を、USP5,820,191号では複数の補強リブを設けるように
している。
作業性を改善するばかりでなく、予めインナーパネルに
組み付けた機能部品のメンテナンス性をも高めることか
ら、これから主流となる生産方法と言うことができる。
こうしたモジュール化のためのインナーパネルについて
軽量化を図る手段としては、インナーパネルを樹脂又は
薄肉の金属により一体成形すればよい。しかし、インナ
ーパネルには強度メンバーとしての剛性も同時に求めら
れるため、軽量化に応じた補強対策が必要となる。例え
ば、先に挙げたUSP5,367,832号では中空筒状のフレーム
を、USP5,820,191号では複数の補強リブを設けるように
している。
【0005】ところが、USP5,367,832号の中空筒状のフ
レームでは、車幅方向に余分なスペースが必要となり、
また遮音及び防水対策(例えば開口部全面にビニールフ
ィルムを張るなど)が別途必要になるという問題があ
る。また、USP5,820,191号の複数の補強リブについて
は、剛性確保のためだけに設けるリブが軽量化に反して
インナーパネルの重量を増加させるし、何よりもリブを
含めた形成金型が複雑になるという欠点がある。
レームでは、車幅方向に余分なスペースが必要となり、
また遮音及び防水対策(例えば開口部全面にビニールフ
ィルムを張るなど)が別途必要になるという問題があ
る。また、USP5,820,191号の複数の補強リブについて
は、剛性確保のためだけに設けるリブが軽量化に反して
インナーパネルの重量を増加させるし、何よりもリブを
含めた形成金型が複雑になるという欠点がある。
【0006】そこで、モジュール化を図ることのできる
インナーパネルを樹脂製又は薄肉の金属による一体成形
することを前提に、(1)余分なスペースを要せず、及び
(2)別途リブを設けることなく、必要十分な剛性を確保
でき、そして(3)遮音及び防水対策が軽易で済むよう
に、開口部を極力少なくすることを目標に、検討した。
インナーパネルを樹脂製又は薄肉の金属による一体成形
することを前提に、(1)余分なスペースを要せず、及び
(2)別途リブを設けることなく、必要十分な剛性を確保
でき、そして(3)遮音及び防水対策が軽易で済むよう
に、開口部を極力少なくすることを目標に、検討した。
【0007】
【課題を解決するための手段】検討の結果、開発したも
のが、インナーパネルをアウターパネル及びトリムで挟
んだ構成であり、インナーパネルに、アウターパネル及
びトリムに囲まれた空間を満たす態様の深絞り膨出部を
形成した自動車用ドアである。この自動車用ドアでは、
更にインナーパネルに、(1)ワイヤ式ウィンドウレギュ
レータ用ワイヤを案内するワイヤガイド膨出部を形成し
たり、(2)昇降するウィンドウパネルを案内するガラス
ガイド膨出部を形成したり、更には(3)ウィンドウレギ
ュレータ、ドアロックやスピーカ等のいわゆる機能部品
を取り付けるベース膨出部を形成する。ワイヤガイド膨
出部、ガラスガイド膨出部又はベース膨出部は、深絞り
膨出部に対して一体に形成する方がよい。
のが、インナーパネルをアウターパネル及びトリムで挟
んだ構成であり、インナーパネルに、アウターパネル及
びトリムに囲まれた空間を満たす態様の深絞り膨出部を
形成した自動車用ドアである。この自動車用ドアでは、
更にインナーパネルに、(1)ワイヤ式ウィンドウレギュ
レータ用ワイヤを案内するワイヤガイド膨出部を形成し
たり、(2)昇降するウィンドウパネルを案内するガラス
ガイド膨出部を形成したり、更には(3)ウィンドウレギ
ュレータ、ドアロックやスピーカ等のいわゆる機能部品
を取り付けるベース膨出部を形成する。ワイヤガイド膨
出部、ガラスガイド膨出部又はベース膨出部は、深絞り
膨出部に対して一体に形成する方がよい。
【0008】インナーパネルの深絞り膨出部は、インナ
ーパネルの略全域に及ぶ大きさがよく、この深絞り膨出
部の膨出方向には大きく車外方向又は車内方向のいずれ
かを選択できる。前記膨出方向は、車外からの対衝撃性
や、ワイヤガイド膨出部、ガラスガイド膨出部、そして
ベース膨出部それぞれを一体に形成することを考慮した
場合、車外方向が好ましい。この場合、(1)ワイヤガイ
ド膨出部は、ワイヤを包むように車内方向に膨出し、
(2)ガラスガイド膨出部は、車前又は車後付近で車外方
向に膨出する。(3)ベース膨出部については、取り付け
る機能部品によって、適宜決定する。
ーパネルの略全域に及ぶ大きさがよく、この深絞り膨出
部の膨出方向には大きく車外方向又は車内方向のいずれ
かを選択できる。前記膨出方向は、車外からの対衝撃性
や、ワイヤガイド膨出部、ガラスガイド膨出部、そして
ベース膨出部それぞれを一体に形成することを考慮した
場合、車外方向が好ましい。この場合、(1)ワイヤガイ
ド膨出部は、ワイヤを包むように車内方向に膨出し、
(2)ガラスガイド膨出部は、車前又は車後付近で車外方
向に膨出する。(3)ベース膨出部については、取り付け
る機能部品によって、適宜決定する。
【0009】本発明の自動車用ドアは、機能部品を含む
各種部品の取付母材となるインナーパネルに深絞り膨出
部を形成することで、十分な構造強度を発揮する強度部
材としての役割を担わせる。このように、一方向に膨出
した構造は、インナーパネルの一体成形を可能にし、製
造を容易にする。一体成形品としての材料には、合成樹
脂が適当であるが、プレス加工による金属板材を用いて
も構わない。
各種部品の取付母材となるインナーパネルに深絞り膨出
部を形成することで、十分な構造強度を発揮する強度部
材としての役割を担わせる。このように、一方向に膨出
した構造は、インナーパネルの一体成形を可能にし、製
造を容易にする。一体成形品としての材料には、合成樹
脂が適当であるが、プレス加工による金属板材を用いて
も構わない。
【0010】ワイヤ式ウィンドレギュレータでは、ワイ
ヤが自動車用ドア内を縦断又は横断することになる。そ
こで、 (1)ワイヤとの干渉を避ける溝としてワイヤガイ
ド膨出部をインナーパネルに形成する。特に、このワイ
ヤガイド膨出部を深絞り膨出部に対して一体に形成した
場合、ワイヤガイド膨出部は深絞り膨出部に対してリブ
構造を構成するので、深絞り膨出部がインナーパネルの
略全域に及ぶような大きな態様でも、インナーパネルの
構造強度は必要十分に保つことができる。つまり、イン
ナーパネルに必要十分な構造強度を確保するために、改
めてリブを設けなくてもよいのである。
ヤが自動車用ドア内を縦断又は横断することになる。そ
こで、 (1)ワイヤとの干渉を避ける溝としてワイヤガイ
ド膨出部をインナーパネルに形成する。特に、このワイ
ヤガイド膨出部を深絞り膨出部に対して一体に形成した
場合、ワイヤガイド膨出部は深絞り膨出部に対してリブ
構造を構成するので、深絞り膨出部がインナーパネルの
略全域に及ぶような大きな態様でも、インナーパネルの
構造強度は必要十分に保つことができる。つまり、イン
ナーパネルに必要十分な構造強度を確保するために、改
めてリブを設けなくてもよいのである。
【0011】従来の自動車用ドアでは、ガラスガイド膨
出部は、自動車用ドアを構成する部材とは別に取り付け
ていたが、本発明では、(2)インナーパネルにガラスガ
イド膨出部を形成して、部品点数を削減し、また組み付
けの手間を省略できるようにする。このガラスガイド膨
出部を深絞り膨出部に対して一体に形成した場合、ガラ
スガイド膨出部は深絞り膨出部の断面形状を複雑にする
観点から、一種のリブ構造として働き、インナーパネル
の構造強度を高めることができる。同様に、(3)インナ
ーパネルにベース膨出部を形成することで、別途ベース
部材を用いることなく機能部品を直接インナーパネルに
取り付けられるようにする。このベース膨出部を深絞り
膨出部に対して一体に形成した場合、ベース膨出部の存
在がインナーパネルの構造強度を高めるのに役立つ。こ
のほか、機能部品のためにインナーパネルに別途開口部
を設けなくてもよくなるので、自動車用ドアとしての遮
音性、防水性を高めることもできる。
出部は、自動車用ドアを構成する部材とは別に取り付け
ていたが、本発明では、(2)インナーパネルにガラスガ
イド膨出部を形成して、部品点数を削減し、また組み付
けの手間を省略できるようにする。このガラスガイド膨
出部を深絞り膨出部に対して一体に形成した場合、ガラ
スガイド膨出部は深絞り膨出部の断面形状を複雑にする
観点から、一種のリブ構造として働き、インナーパネル
の構造強度を高めることができる。同様に、(3)インナ
ーパネルにベース膨出部を形成することで、別途ベース
部材を用いることなく機能部品を直接インナーパネルに
取り付けられるようにする。このベース膨出部を深絞り
膨出部に対して一体に形成した場合、ベース膨出部の存
在がインナーパネルの構造強度を高めるのに役立つ。こ
のほか、機能部品のためにインナーパネルに別途開口部
を設けなくてもよくなるので、自動車用ドアとしての遮
音性、防水性を高めることもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図を参照しながら説明する。図1は本発明を適用し
た自動車用ドアの分解斜視図であり、図2は図1中A−
A端面図、図3は図1中B−B端面図であり、図4は図
1中C−C端面図である。本例の自動車用ドアは自動車
の左前席に対応する自動車用ドアの例で、インナーパネ
ル2をアウターパネル1及びトリム10で挟んだ構成であ
る。図1中、右側(手前側)が車外方向、逆に左側(奥側)
が車内方向になる。ウィンドウパネル3の昇降には、ワ
イヤ式ウィンドウレギュレータ4を用いている。
て、図を参照しながら説明する。図1は本発明を適用し
た自動車用ドアの分解斜視図であり、図2は図1中A−
A端面図、図3は図1中B−B端面図であり、図4は図
1中C−C端面図である。本例の自動車用ドアは自動車
の左前席に対応する自動車用ドアの例で、インナーパネ
ル2をアウターパネル1及びトリム10で挟んだ構成であ
る。図1中、右側(手前側)が車外方向、逆に左側(奥側)
が車内方向になる。ウィンドウパネル3の昇降には、ワ
イヤ式ウィンドウレギュレータ4を用いている。
【0013】本例のインナーパネル2は、図1に見られ
るように、ワイヤガイド膨出部5、ガラスガイド膨出部
6、ウィンドウレギュレータ4及びスピーカ7それぞれ
のベース膨出部8,9を一体に形成した樹脂製品で、イ
ンナーパネル2全体としては車外方向に膨出(図1中手
前側、図2以下参照)した深絞り膨出部11を構成してい
る。ワイヤガイド膨出部5は略X字状で、深絞り膨出部
11から車内方向に膨出して一体に形成し、深絞り膨出部
11を縦断又は横断するリブ構造を構成している。
るように、ワイヤガイド膨出部5、ガラスガイド膨出部
6、ウィンドウレギュレータ4及びスピーカ7それぞれ
のベース膨出部8,9を一体に形成した樹脂製品で、イ
ンナーパネル2全体としては車外方向に膨出(図1中手
前側、図2以下参照)した深絞り膨出部11を構成してい
る。ワイヤガイド膨出部5は略X字状で、深絞り膨出部
11から車内方向に膨出して一体に形成し、深絞り膨出部
11を縦断又は横断するリブ構造を構成している。
【0014】ガラスガイド膨出部6は、上記ワイヤガイ
ド膨出部5を挟み、車前及び車後付近で深絞り膨出部11
から車外方向に膨出して一体に形成している。そして、
深絞り膨出部11中央付近にウィンドウレギュレータ4の
ベース膨出部8、車前下方にスピーカ7のベース膨出部
9を設けている。こうしたガラスガイド膨出部6や機能
部品のベース膨出部8,9の深絞り膨出部11への一体成
形は、結果としてインナーパネル2の構造に型抜き可能
な範囲で凹凸断面を付加し、インナーパネル2としての
構造強度を高めることになっている。
ド膨出部5を挟み、車前及び車後付近で深絞り膨出部11
から車外方向に膨出して一体に形成している。そして、
深絞り膨出部11中央付近にウィンドウレギュレータ4の
ベース膨出部8、車前下方にスピーカ7のベース膨出部
9を設けている。こうしたガラスガイド膨出部6や機能
部品のベース膨出部8,9の深絞り膨出部11への一体成
形は、結果としてインナーパネル2の構造に型抜き可能
な範囲で凹凸断面を付加し、インナーパネル2としての
構造強度を高めることになっている。
【0015】このインナーパネル2は、アウターパネル
1と車内とを全面的に分画する隔壁を構成し、必要最小
限度しか開口部を持たないので、遮音性、防水性に優
れ、改めて遮音性、防水性の処理を要しない。また、上
記構造を有するインナーパネル2に予めウィンドウレギ
ュレータ4やスピーカ7を一体に取り付けてモジュール
化を図れば、自動車用ドアは、アウターパネル1、イン
ナーパネル2、ウィンドウパネル3及びトリム10の組み
合わせだけで生産できるようになり、生産効率が向上す
る。機能部品のインナーパネル2への組み付けは、アウ
ターパネル1と無関係に実施できるので、組付作業性が
確保され、インナーパネル2をアウターパネル1から取
り外すだけで容易にメンテナンスできるようにする。
1と車内とを全面的に分画する隔壁を構成し、必要最小
限度しか開口部を持たないので、遮音性、防水性に優
れ、改めて遮音性、防水性の処理を要しない。また、上
記構造を有するインナーパネル2に予めウィンドウレギ
ュレータ4やスピーカ7を一体に取り付けてモジュール
化を図れば、自動車用ドアは、アウターパネル1、イン
ナーパネル2、ウィンドウパネル3及びトリム10の組み
合わせだけで生産できるようになり、生産効率が向上す
る。機能部品のインナーパネル2への組み付けは、アウ
ターパネル1と無関係に実施できるので、組付作業性が
確保され、インナーパネル2をアウターパネル1から取
り外すだけで容易にメンテナンスできるようにする。
【0016】
【発明の効果】本発明により、インナーパネルをモジュ
ール化して、自動車用ドアの生産性、メンテナンス性を
高めることができるようになる。モジュール化したイン
ナーパネルは、樹脂又は薄肉の金属により一体成形可能
でありながら、ワイヤガイド膨出部、ガラスガイド膨出
部や機能部品のベース膨出部をも一体に形成することに
より凹凸断面を構成し、インナーパネルに強度メンバー
としての十分な剛性を付加する。こうして、本発明にお
けるインナーパネルは、別途リブを構成することなく、
軽量化と剛性とを両立させるのである。
ール化して、自動車用ドアの生産性、メンテナンス性を
高めることができるようになる。モジュール化したイン
ナーパネルは、樹脂又は薄肉の金属により一体成形可能
でありながら、ワイヤガイド膨出部、ガラスガイド膨出
部や機能部品のベース膨出部をも一体に形成することに
より凹凸断面を構成し、インナーパネルに強度メンバー
としての十分な剛性を付加する。こうして、本発明にお
けるインナーパネルは、別途リブを構成することなく、
軽量化と剛性とを両立させるのである。
【0017】ウィンドウパネルやウィンドウレギュレー
タ、機能部品の組み付けを予め考慮した金型により一体
成形できる本発明のインナーパネルは、不要なスペース
を極力減らすことができ、また開口部も必要最小限で済
むため、遮音性、防水性を高めることができる。機能部
品を取り付けるベース膨出部は、実質的に各機能部品で
塞がれるため、インナーパネルは、車内外を隔離する遮
音材、防水材として機能するのである。
タ、機能部品の組み付けを予め考慮した金型により一体
成形できる本発明のインナーパネルは、不要なスペース
を極力減らすことができ、また開口部も必要最小限で済
むため、遮音性、防水性を高めることができる。機能部
品を取り付けるベース膨出部は、実質的に各機能部品で
塞がれるため、インナーパネルは、車内外を隔離する遮
音材、防水材として機能するのである。
【図1】本発明を適用した自動車用ドアの分解斜視図で
ある。
ある。
【図2】図1中A−A端面図である。
【図3】図1中B−B端面図である。
【図4】図1中C−C端面図である。
1 アウターパネル 2 インナーパネル 5 ワイヤガイド膨出部 6 ガラスガイド膨出部 8 ウィンドウレギュレータのベース膨出部 9 スピーカのベース膨出部 11 深絞り膨出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平8−295133(JP,U) 登録実用新案3040107(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/04
Claims (4)
- 【請求項1】 アウターパネル及びトリムで挟んだイン
ナーパネルに、アウターパネル及びトリムに囲まれた空
間を満たす態様の深絞り膨出部を形成した自動車用ドア
において、インナーパネルは該インナーパネルの略全域
に及ぶ大きさの深絞り膨出部を形成してアウターパネル
と車内とを全面的に分画する隔壁を設け、該インナーパ
ネルによって車内外を隔離する遮音材、防水材として機
能させることを特徴とする自動車用ドア。 - 【請求項2】 深絞り膨出部は車外方向に膨出し、該深
絞り膨出部からワイヤ式ウィンドウレギュレータ用ワイ
ヤを案内するワイヤガイド膨出部を車内方向に膨出して
一体に形成し、該深絞り膨出部の断面形状を複雑にして
一種のリブ構造として働かせ、インナーパネルの構造強
度を高めた請求項1記載の自動車用ドア。 - 【請求項3】 深絞り膨出部は車外方向に膨出し、該深
絞り膨出部から昇降するウィンドウパネルを案内するガ
ラスガイド膨出部を更に車外方向に膨出して一体に形成
し、該深絞り膨出部の断面形状を複雑にして一種のリブ
構造として働かせ、インナーパネルの構造強度を高めた
請求項1記載の自動車用ドア。 - 【請求項4】 深絞り膨出部は車外方向に膨出し、該深
絞り膨出部からウィンドウレギュレータ、ドアロックや
スピーカ等のいわゆる機能部品を取り付けるベース膨出
部を膨出して一体に形成し、該深絞り膨出部の断面形状
を複雑にして一種のリブ構造として働かせ、インナーパ
ネルの構造強度を高めた請求項1記載の自動車用ドア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10711799A JP3280932B2 (ja) | 1999-04-14 | 1999-04-14 | 自動車用ドア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10711799A JP3280932B2 (ja) | 1999-04-14 | 1999-04-14 | 自動車用ドア |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000296717A JP2000296717A (ja) | 2000-10-24 |
JP3280932B2 true JP3280932B2 (ja) | 2002-05-13 |
Family
ID=14450922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10711799A Expired - Fee Related JP3280932B2 (ja) | 1999-04-14 | 1999-04-14 | 自動車用ドア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3280932B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101856698A (zh) * | 2010-04-30 | 2010-10-13 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 一种门内板下部零件及其制造方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7111894B2 (en) | 2003-06-13 | 2006-09-26 | Mazda Motor Corporation | Automobile door structure |
JP6446096B1 (ja) * | 2017-06-30 | 2018-12-26 | 本田技研工業株式会社 | 車両用スライドドア |
-
1999
- 1999-04-14 JP JP10711799A patent/JP3280932B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101856698A (zh) * | 2010-04-30 | 2010-10-13 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 一种门内板下部零件及其制造方法 |
CN101856698B (zh) * | 2010-04-30 | 2013-01-02 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 一种门内板下部零件及其制造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000296717A (ja) | 2000-10-24 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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