JP3280251B2 - コンバインの刈取部支持装置 - Google Patents

コンバインの刈取部支持装置

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JP3280251B2 JP32239096A JP32239096A JP3280251B2 JP 3280251 B2 JP3280251 B2 JP 3280251B2 JP 32239096 A JP32239096 A JP 32239096A JP 32239096 A JP32239096 A JP 32239096A JP 3280251 B2 JP3280251 B2 JP 3280251B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの刈取
部支持装置に係り、詳しくは、刈取部を機体に対して横
スライド可能に、かつ、昇降可能に支持させる部分の構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記技術としては、特開平5‐1538
37号公報に示されたもののように、刈取部を、その主
フレームの付け根部分を六角軸で駆動力伝達する状態で
横スライド、及び揺動昇降可能に軸支し、横移動用の電
動ネジ送り機構と昇降用の油圧シリンダとを備え、駆動
横スライド及び駆動昇降するように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、横
スライドする刈取部を機体に対して上下揺動させるため
に、機体に左右移動不能に枢支される油圧シリンダのピ
ストンロッド先端に左右に長い受止め部材(符号34)
を連結し、かつ、その受止め部材の左端に揺動自在に機
体に枢着された支持アーム(符号30)を取付けること
により、昇降駆動される受止め部材と刈取部のメインフ
レーム(符号12)とを相対横スライド自在に構成され
ている。
【0004】しかしながら、上記構造では、刈取部の重
量が作用する受止め部材を、基本的には支持アームによ
る片持ち梁構造でもって支持させるものであり、その受
止め部材の中間部に油圧シリンダの連結部が存在するも
のではあるが、支持アームと油圧シリンダとは一体の構
造体ではなく、又、実際に駆動昇降させるときにはメイ
ンフレームと油圧シリンダの作用位置とが左右方向に離
間している状態となっている。従って、横スライド可能
に昇降させる構造部分が荷重作用によって捩じれ易い傾
向にあり、油圧シリンダや支持アームに過度の応力が作
用して円滑に作動し難いとか、受止め部材の支持強度・
剛性を確保するには、油圧シリンダや支持アーム等の各
構成部材に相当な強度を持たせるといった対策を必要と
するものであり、改善の余地があるように思える。本発
明の目的は、構造工夫により、強度・剛性不足であると
か、過度な補強をする等がなく、合理的に刈取部を横ス
ライド及び昇降可能に支持させることを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕第1発明は、刈取部を支持する主フレームを左
右向きの支点回りで揺動可能に機体に支承するととも
に、支点部分において主フレームを機体に対して横スラ
イド可能に構成し、かつ、主フレームに下方から接当し
て該主フレームを駆動揺動させることで刈取部の昇降が
可能な昇降機構を備えてあるコンバインの刈取部支持装
置において、 昇降機構を、左右向きの軸心回りで揺動自在に機体に枢
支される揺動フレームと、この揺動フレームを駆動揺動
させるアクチュエータとで構成し、 揺動フレームを、主フレームに下方から接当する左右に
長い押圧作用部と、左右のアーム部とから成る門型に構
成し、 主フレームに係合されてこれと一体で左右移動する横送
り部材と、これに螺合する状態で左右のアーム部に架設
配備されるネジ軸と、このネジ軸を回動することによっ
て主フレームを強制横スライドさせる横送り機構を構成
し、 横送り部材に左右スライド自在に係合することで、受け
部材のネジ軸に関する回り止めとなるバー部材を、左右
のアーム部に亘って架設連結してあることを特徴とする
ものである。
【0006】〔作用〕請求項1の構成によれば、刈取部
を昇降させるための揺動フレームを、主フレームを支え
る押圧作用部と、その左右端のアーム部とから成る門型
に形成してあるから、荷重の作用する押圧作用部を両持
ち梁状態に構成でき、揺動アームの強度・剛性を確保す
ることができる。故に、油圧シリンダの取付に当たって
は、主フレームとの左右方向での相対位置関係に融通が
効くようになり、設計自由度が増すようになる。そし
て、主フレームに係合される横送り部材に螺合して横送
り機構を構成するネジ軸を揺動アームに備えてあるの
で、ネジ軸もその両側において支承できるようになり、
従来のように一端側でのみ支承される場合に比べて、無
理無く支持強度を高めることができる。
【0007】ところで、ネジ軸を左右のアーム部に架設
すると、押圧作用部だけでなくネジ軸も主フレームの下
方に位置するので、押圧作用部を確実に主フレームに接
当させるために、ネジ軸に螺合する横送り部材と主フレ
ームとに上下方向の隙間が生じる状態に設定するように
なる。すると、螺子軸をそれ以前とは逆向きに回動させ
る度に、その隙間の分だけ横送り部材がネジ軸と連れ回
りし、主フレームに接当して止まってから始めて横送り
移動が開始されるようになり、その横送り部材と主フレ
ームとの衝突音が耳障りなものであるとともに、回数を
重ねるとその接当部分が凹むおそれもある。
【0008】そこで、横送り部材に左右スライド自在に
係合することで、受け部材のネジ軸に関する回り止めと
なるバー部材を設けたので、ネジ軸を逆駆動する際の主
フレームとの衝突が無くなり、それによる衝突音も発生
しなくなる。そして、バー部材は左右のアーム部に亘っ
て架設連結されているから、そのバー部材が、揺動アー
ムの強度・剛性を向上させる補強部材としても機能する
ようになる。
【0009】〔効果〕その結果、請求項1に記載のコン
バインでは、両持ち梁化によって軽量ながら必要な強度
・剛性を確保し易い揺動アームを、ネジ軸利用の横送り
機構との有機的合体によって一層強度を向上し得るよう
になったとともに、その構成故にネジ送り機構の逆駆動
によって生じる衝突音等の不都合も解消できたので、必
要な機能をコンパクトに持つ合理的な刈取部支持装置を
提供することができた。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は2条刈りの自脱型コンバイ
ンの側面を示しており、左右一対のクローラ走行装置1
を備えた機体2の前部に、横軸支点Pを中心にして油圧
シリンダ3で上下に駆動揺動可能に、刈取前処理装置で
ある刈取部4が連結されるとともに、機体2には脱穀装
置5、操縦部6、穀粒ホッパー7、エンジン8等が搭載
されている。
【0011】刈取部4には、横軸支点Pを中心に上下揺
動可能に支持された刈取部主フレーム9、並列配備され
た左右一対の引起し装置10a,10b、引起こされた
穀稈の株元を刈取るバリカン型の刈取装置11、刈取り
穀稈を刈り幅中間に掻込み合流する左右一対のパッカー
12a,12b、各パッカー上部から斜め前方に片持ち
状に延出された左右一対の補助搬送装置13,13、刈
取り穀稈を後方上方に搬送して横倒し姿勢で脱穀装置5
のフィードチェーン14に受け渡す縦搬送装置15等が
備えられている。
【0012】縦搬送装置15は、穀稈株元側に作用する
株元挟持搬送機構15aと穀稈穂先側に作用する穂先係
止搬送機構15bから成り、この縦搬送装置15が横軸
支点Pを中心にして上下に揺動されることで扱き深さ調
節を行うことができるよう構成されている。
【0013】次に伝動系について説明する。図5に示す
ように、エンジン8の出力は作業系と走行系とに分岐さ
れ、一方の分岐動力は脱穀装置5と穀粒ホッパー7の穀
粒搬出機構に伝達され、他方の分岐動力は走行用変速装
置としての静油圧式無段変速装置(HST)16に伝達
されて適宜変速された後、ミッションケース17で減速
されて左右のクローラ走行装置1に伝達される。また、
静油圧式無段変速装置16の変速出力はミッションケー
ス17内で分岐され、その一部の分岐動力が刈取部4に
伝達されるようになっている。
【0014】詳述すると、図3、図5、図6に示すよう
に、機体2の前部に立設した刈取部支持台18には、刈
取部の揺動支点となる横軸支点Pと同芯状に原動軸19
がブラケット20を介して横架され、この原動軸19と
ミッションケース17の刈取部駆動軸21とが一方向ク
ラッチ22及びベルト伝動機構23を介して連動連結さ
れ、分岐変速動力の正転動力のみが刈取部駆動力として
原動軸19に伝達されている。
【0015】そして、刈取部主フレーム9の基端ボス部
9aが原動軸19に沿って横スライド可能に支持される
とともに、この基端ボス部9aには、原動軸19にトル
ク伝達可能かつ横スライド自在に外嵌したベベルギヤ2
4、及びこのベベルギヤ24に咬合するベベルギヤ25
が基端ボス部9aと共に横移動可能に装着されている。
又、基端ボス部9aからは前後向き伝動軸26を挿通支
持したパイプフレーム27が前方に向けて延出されると
ともに、前後向き伝動軸26の後端にベベルギヤ25が
連結されている。
【0016】図4及び図7に示すように、刈取部主フレ
ーム9の前端には横向き水平に筒状の伝動ケース28が
連結されるとともに、この伝動ケース28から前方に3
本の分草フレーム29a,29b,29cが延出され、
左右の分草フレーム29a,29cの前部に左右の引起
し装置10a,10bの下部が連結支持され、かつ、3
本の分草フレーム29a,29b,29cに亘って刈取
装置11が横架装着されている。
【0017】図7〜図9に示すように、パイプフレーム
27の前端と右側の引起し装置10aの上部とがベベル
ギヤケース30で連結され、前後向き伝動軸26と引起
し装置10aの入力軸31aとがベベルギヤ連動されて
いる。また、ベベルギヤケース30の下部には、前後向
き伝動軸26にベベルギヤ連動された縦向きの中間伝動
軸32を挿通した筒ケース33が延出されるとともに、
更にその下部に中間ベベルギヤケース34が設けられて
いる。この中間ベベルギヤケース34からは、内外2重
軸状に縦向き伝動軸35,36が下方の伝動ケース28
に向けて延出されている。
【0018】内側の縦向き伝動軸35は中間伝動軸32
の下端に増速状態でベベルギヤ連動されており、この縦
向き伝動軸35の下端が伝動ケース28の右端部に設け
たベベルギヤケース37に挿入されて、伝動ケース28
に挿通した横向き伝動軸38にベベルギヤ連動されてい
る。又、外側に配置された筒状の外側縦向き伝動軸36
は、同じく中間伝動軸32の下端に減速状態でベベルギ
ヤ連動され、その下部に右側のパッカー12aがトルク
リミッタ39を介して取付けられるとともに、このパッ
カー12aの上部に備えられた駆動プーリ40aに右側
の掻き込み搬送ベルト13aが巻き掛けられている。
尚、駆動される右側のパッカー12aに対して左側のパ
ッカー12bが咬合駆動される構造である。
【0019】左右の補助搬送装置13は、駆動プーリ4
0a,40bと、その斜め前方に配置された従動プーリ
49a,49bとに亘って係止突起付きの搬送ベルト1
3a,13bを巻回して構成されている。各従動プーリ
49a,49bは、補助搬送装置13に対する上方カバ
ー部材である板金製の支持フレームFa,Fbに支承さ
れている。
【0020】右側の支持フレームFaは、分草杆29a
といった刈取部4の固定部に支持された支持板56と、
右端の分草フレーム29aから立設された引起し支持杆
57に固定されたステー58とによって支持されてお
り、パッカー駆動軸である外側伝動軸36を上下に非接
触状態に挿通している。但し、ナイロンやポリアミド系
樹脂等の合成樹脂で成る芯出し部材59を、外側向き伝
動軸36と摺接可能な状態に2本のボルト59aで支持
フレームFaの上面に装着してあり、その結果支持フレ
ームFaは、回転部材である外側向き伝動軸36によっ
て横方向に対する位置決めが行われているのである(図
4や図11も参照)。又、芯出し部材59の存在によっ
て外側向き伝動軸36との隙間が殆ど無いようにされて
おり、支持フレームFaと外側向き伝動軸36との間か
ら右パッカー12aのドラム部分12d内部分に異物が
侵入するのを防止している。
【0021】伝動ケース28の左端部からはベベルギヤ
ケース41を介してパイプフレーム42が立設され、伝
動ケース28に挿通した横向き伝動軸38とパイプフレ
ーム42に挿通した縦向き伝動軸43とがベベルギヤ連
動されている。また、パイプフレーム42の上端部と左
側の引起し装置10bの上部とがベベルギヤケース44
を介して連結され、パイプフレーム42に挿通された縦
向き伝動軸43と引起し装置10bの入力軸31bとが
ベベルギヤ連動されている。
【0022】左側の支持フレームFbは、パイプフレー
ム42に取付けられた支軸48と、左端の分草フレーム
29cから立設された引起し支持杆67に固定されたス
テー60とによって支持されており(図4参照)、左パ
ッカー12bは支軸48に回転自在に支承されている。
又、左右の従動プーリ49a,49bは、共に同構造に
よってテンション調節可能に構成されており、左側のも
ので説明する。
【0023】図12、図13に示すように、従動プーリ
49bは、カラー61とワッシャ62を介して軸ボルト
63に挿通されており、この軸ボルト63をテンション
部材64のナット部64aに締め上げることで支持フレ
ームFbに固定されている。支持フレームFbにはステ
ー60と共に長孔65が形成されており、軸ボルト63
は、カラー61、ワッシャ62、支持フレームFb、及
びステー60の4者を共締め固定しており、ステー60
と支持フレームFbとはそれによって一体化されてい
る。
【0024】又、テンション部材64は、支持フレーム
Fbに形成された調節孔66を通して屈曲形成すること
により、従動プーリ49b後方側においてプーリ底に近
接したスクレーパ部64bを形成してある。つまり、テ
ンション部材64は従動プーリ49bと一体でテンショ
ン調節移動されるものであるから、ゴミや異物のプーリ
底への付着を防止するスクレーパ作用が常に良好に発揮
されるのである。加えて、テンション調節に拘らずにス
テー60等に形成された長孔65を覆うべく、テンショ
ン部材64を前方に延設した形状としてある。
【0025】又、図9、図10に示すように、伝動ケー
ス28の右端部に設けたベベルギヤケース37におい
て、前後方向に向かう刈刃駆動軸45と内側の縦向き伝
動軸35とがベベルギヤ連動され、この刈刃駆動軸45
の前端部に設けたクランク46と刈取装置11に備えた
縦向きのナイフヘッド47とを係合させ、刈刃駆動軸4
5の回転によって刈取装置11を一定ストロークで左右
に往復駆動するよう構成されている。
【0026】図3及び図4に示すように、縦搬送装置1
5における株元挟持搬送機構15aと穂先係止搬送機構
15bとの共通する駆動軸50が、原動軸19の左端部
に横軸心Pを中心に回動可能に装着した回動ケース51
に備えられており、穀稈長さ検出センサに検出結果に基
づいて縦搬送装置15を図示しない電動式の駆動機構で
上下揺動することで、稈長に関わらず扱深さ量を一定に
維持する扱深さ制御が実行されるようになっている。
【0027】次に、刈取部4の支持構造について説明す
る。図3、及び図14〜図17に示すように、左右向き
の軸心Q周りで上下揺動自在に機体に枢支される揺動フ
レーム70と、この揺動フレーム70を駆動揺動させる
油圧シリンダ(アクチュエータの一例)3とで、刈取部
4を駆動昇降する昇降機構Aが構成されている。揺動フ
レーム70は、主フレーム9に下方から接当する左右に
長い押圧作用部70aと、左右のアーム部70b,70
bとが一体となった門型の屈曲パイプから構成されて支
点パイプ70cに固着一体化されており、主フレーム9
における押圧作用部70aが接当する範囲の下面には、
摺接補強部材71が取付けられている。
【0028】油圧シリンダ3のピストンロッド3a先端
部は、押圧作用部70aに固着されたコ字形状の取付ブ
ラケット72に枢支されるとともに、この取付ブラケッ
ト72の下面に螺着されるストッパーディスク73、及
びこのストッパーディスク73に接当可能な接当部材7
4を油圧シリンダ3の本体3bに固定してある。つま
り、接当部材74とストッパーディスク73との接当に
よって油圧シリンダ3の短縮限界、すなわち刈取部4の
下降限界が決まるものであり、ストッパーディスク73
の形状は、これのネジを緩めての回動操作によって接当
部材74との接当位置を可変調節できるように、その径
を略渦巻き状に変化させてある。従って、ストッパーデ
ィスク73の位置調節により、刈取部4の下限位置を上
下に調節できる下限調節機構Bが構成されている。
【0029】そして、主フレーム9に係合されてこれと
一体で左右移動する横送り部材75と、これに螺合する
状態で左右のアーム部70b,70bに架設配備される
ネジ軸76と、このネジ軸76を駆動回動するギヤード
モータ77を備えることにより、主フレーム9を、すな
わち刈取部4を強制横スライドさせる横送り機構Cを構
成してある。ネジ軸76の左側を軸支するアーム部70
bのブラケット70dに、ギヤードモータ77を取付け
てあるとともに、横送り部材75の回り止めを行うバー
部材78を左右のアーム部70b,70bに固着してあ
り、そのバー部材78が、揺動フレーム70の強度・剛
性向上に寄与する補強部材にもなっている。
【0030】図15に示されるように、主フレーム9の
荷重は必ず押圧作用部70aに作用させて、ネジ軸76
には荷重が作用しないようにする都合上、正面視で略U
字形状の横送り部材75の底部75aと、主フレーム9
下面とには、これら両者が最も接近する状態においても
上下に隙間ができる状態に設定してある。バー部材78
によって横送り部材75を回り止めしてあるので、ネジ
軸76を正回転と逆回転との反転駆動時に、横送り部材
75前後の底端部75f,75rと主フレーム9下面と
が接当することがなく、従ってその衝突音も発生しない
ようになっている。主フレーム9は、揺動フレーム52
に受け止め載置されているので、揺動フレーム70の上
下揺動に追従して上下動するとともに、地上の隆起物に
乗り上がる場合には揺動フレーム70に対して刈取部4
のみが離反して上昇できるようになっている。又、刈取
部4は作業の形態によって以下のようにスライド調節さ
れる。
【0031】(回り刈り作業)機体1の左側を未刈り地
として刈取り作業する通常の回り刈り時には、横送り機
構Cを駆動して、図2(ロ)に示すように刈取部4を最
大限左方にスライド変位させ、刈取り幅の左端が左側の
クローラ走行装置1よりも未刈り地に突出する状態にす
る。このようにすることで、最も機体1に近い未刈り穀
稈を左側のクローラ走行装置1から離すことができ、湿
田作業において左側のクローラ走行装置1の沈下によっ
て盛り上がった土が未刈り穀稈の株元を押したり、機体
側に倒れ込んだ未刈り穀稈が左側のクローラ走行装置1
に接触したり踏み倒されたりするのを未然に回避するこ
とができる。
【0032】(中割り作業)圃場の中間を突っきって刈
取り走行する中割り作業時には、横送り機構Cを駆動し
て、図2(イ)に示すように刈取部4を最大限右方にス
ライド変位させ、刈取り幅が左右クローラ走行装置1の
踏み幅内に収まる状態にする。このようにすることで、
一対の引起し装置10a,10bで3条の穀稈を刈取
り、左右(特に右側)クローラ走行装置1による踏み倒
しなく全面刈りを行うことが可能となる。
【0033】〔別実施形態〕ネジ軸76を左方に延長し
て、そこに人為操作用の回動ハンドルを装着することに
より、機体左側からの人為操作で刈取部4を横スライド
させる構造でも良く、ネジ軸76の駆動手段は問わな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】刈取部の横スライド状況を示す平面図
【図3】刈取部の基部を示す側面図
【図4】刈取部への伝動系の基部を示す断面図
【図5】刈取部への伝動系統図
【図6】刈取部の前部を示す平面図
【図7】刈取部の伝動系における補助搬送装置部分を示
す縦断側面図
【図8】刈取部の伝動系の一部を示す正面図
【図9】右側パッカー及び刈取り装置の駆動系を示す縦
断側面図
【図10】刈取り装置の駆動系を示す横断平面図
【図11】右側補助搬送装置のカバー支持構造を示す斜
視図
【図12】補助搬送装置の従動プーリ支持構造を示す断
面図
【図13】補助搬送装置の従動プーリ支持部分の平面図
【図14】刈取部の横スライド部構造を示す正面図
【図15】刈取部の横スライド部構造を示す側面図
【図16】刈取部の横スライド部構造の要部を示す底面
【図17】下限調節機構の構造を示す分解斜視図
【符号の説明】
3 アクチェータ 4 刈取部 9 主フレーム 70 揺動フレーム 70a 押圧作用部 70b アーム部 75 横送り部材 76 ネジ軸 78 バー部材 A 昇降機構 B 横送り機構 P 支点 Q 軸心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−289064(JP,A) 特開 平5−153837(JP,A) 実開 平5−48633(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 28/00 A01D 67/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取部を支持する主フレームを左右向き
    の支点回りで揺動可能に機体に支承するとともに、前記
    支点部分において前記主フレームを機体に対して横スラ
    イド可能に構成し、かつ、前記主フレームに下方から接
    当して該主フレームを駆動揺動させることで前記刈取部
    の昇降が可能な昇降機構を備えてあるコンバインの刈取
    部支持装置であって、 前記昇降機構を、左右向きの軸心回りで揺動自在に機体
    に枢支される揺動フレームと、この揺動フレームを駆動
    揺動させるアクチュエータとで構成し、 前記揺動フレームを、前記主フレームに下方から接当す
    る左右に長い押圧作用部と、左右のアーム部とから成る
    門型に構成し、 前記主フレームに係合されてこれと一体で左右移動する
    横送り部材と、これに螺合する状態で前記左右のアーム
    部に架設配備されるネジ軸と、このネジ軸を回動するこ
    とによって前記主フレームを強制横スライドさせる横送
    り機構を構成し、 前記横送り部材に左右スライド自在に係合することで、
    前記受け部材の前記ネジ軸に関する回り止めとなるバー
    部材を、前記左右のアーム部に亘って架設連結してある
    コンバインの刈取部支持装置。
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CN202385498U (zh) 2008-10-31 2012-08-22 株式会社久保田 联合收割机

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