JPH10327640A - コンバインの刈取前処理装置 - Google Patents

コンバインの刈取前処理装置

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JPH10327640A
JPH10327640A JP13986797A JP13986797A JPH10327640A JP H10327640 A JPH10327640 A JP H10327640A JP 13986797 A JP13986797 A JP 13986797A JP 13986797 A JP13986797 A JP 13986797A JP H10327640 A JPH10327640 A JP H10327640A
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JP
Japan
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support frame
mounting bolt
drive shaft
bolt
scraper
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Application number
JP13986797A
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English (en)
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Ichiro Maeda
一郎 前田
Koichi Kitakaze
孝一 北風
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補助搬送装置の従動プーリを、スクレーパと
一体で動く状態で搬送ベルトの張り操作が可能なもの
を、必要な機能を備えながら構造を簡略化する。 【解決手段】 掻込み回転体の軸が通る板金製支持フレ
ームFbに補助搬送装置の従動プーリ49bを軸支させ
るに、軸に対する遠近方向に長い支持フレームの長孔7
9を通してナット止めする単一の取付けボルト63を設
け、これに回転自在に外嵌支持させる従動プーリ49b
に作用するスクレーパ64に、これが取付けボルト63
で締上げるための円孔64aを形成する。支持フレーム
Fbに対してスクレーパ部材64が長孔79の長手方向
に沿う移動は許容され、取付けボルト63回りの回動移
動は規制されるように、支持フレームFbとプレス成形
された凹入溝66にスクレーパ部材64を嵌め入れて係
合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの刈取
前処理装置に係り、詳しくは、刈取られた穀稈や刈取ら
れる直前の状態にある穀稈を、縦搬送装置の始端部へ積
極的に運ぶための補助搬送装置部分の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】補助搬送装置は、掻込み回転体の上方に
配置されて刈取装置前方から穀稈に係止搬送作用を与え
て、取り損ないによる前零れなく穀稈を掻込み回転体に
向わせる機能を発揮するものであり、掻込み回転体の駆
動軸に装着された駆動輪体と、その前方の従動輪体とに
突起付き無端回動帯を巻回して構成する。従動輪体の支
持構造としては、特開平8‐154453号公報や実開
昭63‐169833号公報に示されたように、掻込み
回転軸の支軸に取付けられた支持フレームに対して支承
させるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】補助搬送装置では無端
回動帯の伸びに対応して従動輪体を張り方向に移動調節
できる構造が必要であり、先に出願した特願平8‐19
9号において、従動プーリとこれに作用するスクレーパ
部材とを、ボルト操作によって一体にベルト緊張方向に
位置調節できるようにするものが提案されている。その
構造では、従動プーリを支承するピンとは別に調節及び
固定用のボルトを備え、これらピンとボルトを移動させ
るための2箇所の長孔を支持フレームに形成するととも
に、調節操作用と両長孔の閉塞用としての板金部材を設
ける等、構成が比較的複雑で部品点数も多く、改善の余
地が残されているものであった。
【0004】本発明の目的は、補助搬送装置における従
動輪体をスクレーパ部材と一体で動くようにした状態
で、無端回動帯緊張用の移動操作が行えるようにしたも
のを、機能はそのままとしながら構造の簡略化を図る点
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕上記目的達成のために第1発明は、刈取装置付
近に位置する穀稈の株元側に作用して縦搬送装置の始端
部に強制移送する掻込み回転体と、この掻込み回転体の
上方において刈取装置前方から掻込み回転体に向けて穀
稈を係止移送する補助搬送装置とを備え、補助搬送装置
を、掻込み回転体の駆動軸に装着された駆動輪体と、そ
の前方に配置した従動輪体とに突起付き無端回動帯を巻
回して構成してあるコンバインの刈取前処理装置におい
て、駆動軸が挿通された板金製の支持フレームに従動輪
体を軸支させるに、駆動軸に対する遠近方向に長い状態
で支持フレームに形成された長孔を通してナット止め可
能な単一の取付けボルトを設け、この取付けボルトに従
動輪体を回転自在に外嵌支持させ、従動輪体の無端回動
帯巻回部位における駆動軸側部分に作用するスクレーパ
部材に、これが取付けボルトで貫通締上げ固定可能とな
るための円孔を形成するとともに、支持フレームに対し
てスクレーパ部材が長孔の長手方向に沿う移動は許容さ
れ、かつ、取付けボルト回りの回動移動は規制されるよ
うに、支持フレームとスクレーパ部材とを係合してある
ことを特徴とする。
【0006】第2発明は、第1発明において、支持フレ
ームと、刈取フレーム側の固定ステーとを取付けボルト
で締上げ連結可能に構成するとともに、固定ステーに、
無端回動帯の緊張操作用突起を形成し、この突起と取付
けボルトとを無端回動帯の張力に抗して互いに遠ざける
方向の操作により、取付けボルトを長孔に沿って駆動軸
存在側の反対側に移動可能に構成してあることを特徴と
する。
【0007】〔作用〕請求項1の構成によれば、スクレ
ーパ部材の円孔に取付けボルトとを通し、かつ、その取
付けボルトに従動輪体を支承してあるので、取付けボル
トを動かして緊張操作しても従動輪体とスクレーパ部材
との位置関係は変わらない。そして、支持フレームとス
クレーパ部材とが取付けボルト回りに回動しないように
係合してあるので、取付けボルトを回動操作してもスク
レーパ部材が回動移動することが規制される。
【0008】又、支持フレームに形成された長孔は、ス
クレーパ部材によって閉塞させることが可能になり、軸
支持部分に切れ藁やゴミ等の異物が入り込まないように
することができる。つまり、単一の取付けボルトによる
共締め構造を採っても、従動輪体を回転自在に支持する
機能と、無端回動帯の緊張操作機能と、スクレーパ部材
の支持及び回り止め機能とが現出できるようになる。
【0009】請求項2の構成では、刈取りフレーム側の
固定ステーと支持フレームとを取付けボルトで共締め連
結してあるので、専用のボルト等の支持手段が不要にな
る。そして、固定ステーに形成した張り支点突起と取付
けボルト又はそれに螺着されたナットとをドライバー等
の工具で抉るようにすれば、無端回動帯の張力に抗して
従動輪体を緊張方向に移動操作することができる(図1
3参照)。従って、専用の緊張操作具を別途用意しなく
ても良い。
【0010】〔効果〕その結果、請求項1又は2に記載
の刈取前処理装置では、主としてスクレーパ部材を回止
め状態に支持フレームに係合させて共締めさせる工夫に
より、固定手段を単一のボルトのみとしながら従動輪体
側に必要な機能を持たせることができ、補助搬送装置と
しての構造の簡素化や部品点数削減によるコストダウン
が可能になった。
【0011】請求項2に記載の刈取前処理装置では、従
動輪体を支持するボルトで支持フレームの固定ステーへ
の取付けも兼用できるとともに、工具を用いることで固
定ステー形状を利用しての無端回動帯の緊張操作も可能
であり、補助搬送装置における従動輪体の支持構造をよ
り合理化することができた。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は2条刈りの自脱型コンバイ
ンの側面を示しており、左右一対のクローラ走行装置1
を備えた機体2の前部に、横軸支点Pを中心にして油圧
シリンダ3で上下に駆動揺動可能に刈取部4が連結され
るとともに、機体2には脱穀装置5、操縦部6、穀粒ホ
ッパー7、エンジン8等が搭載されている。詳しくは後
述するが、刈取部4は機体2に対して横移動可能に構成
されている。
【0013】刈取部4には、横軸支点Pを中心に上下揺
動可能に支持された刈取部主フレーム9、並列配備され
た左右一対の引起し装置10a,10b、引起こされた
穀稈の株元を刈取るバリカン型の刈取装置11、刈取り
穀稈を刈り幅中間に掻込み合流する左右一対のパッカー
12a,12b、各パッカー上部から斜め前方に片持ち
状に延出された左右一対の補助搬送装置13,13が備
えてある。そして、刈取穀稈を後方上方に搬送して横倒
し姿勢で脱穀装置5のフィードチェーン14に受け渡す
縦搬送装置15を備えてあり、この縦搬送装置15と、
横移動可能な刈取部4とで刈取前処理部を構成してあ
る。
【0014】縦搬送装置15は、穀稈株元側に作用する
株元挟持搬送機構15aと穀稈穂先側に作用する穂先係
止搬送機構15bから成り、この縦搬送装置15が横軸
支点Pを中心にして上下に揺動できることにより、扱き
深さ調節を行うことができる公知の扱深さ調節機構Dを
構成してある。
【0015】次に伝動系について説明する。図5に示す
ように、エンジン8の出力は作業系と走行系とに分岐さ
れ、一方の分岐動力は脱穀装置5と穀粒ホッパー7の穀
粒搬出機構に伝達され、他方の分岐動力は走行用変速装
置としての静油圧式無段変速装置(HST)16に伝達
されて適宜変速された後、ミッションケース17で減速
されて左右のクローラ走行装置1に伝達される。又、静
油圧式無段変速装置16の変速出力はミッションケース
17内で分岐され、その一部の分岐動力が刈取部4に伝
達されるようになっている。
【0016】詳述すると、図3,図5,図6に示すよう
に、機体2の前部に立設した刈取部支持台18には、刈
取部の揺動支点となる横軸支点Pと同芯状に原動軸19
がブラケット20を介して横架され、この原動軸19と
ミッションケース17の刈取部駆動軸21とが一方向ク
ラッチ22及びベルト伝動機構23を介して連動連結さ
れ、分岐変速動力の正転動力のみが刈取部駆動力として
原動軸19に伝達されている。
【0017】そして、刈取部主フレーム9の基端ボス部
9aが原動軸19に沿って横スライド可能に支持される
とともに、この基端ボス部9aには、原動軸19にトル
ク伝達可能かつ横スライド自在に外嵌したベベルギヤ2
4、及びこのベベルギヤ24に咬合するベベルギヤ25
が基端ボス部9aと共に横移動可能に装着されている。
又、基端ボス部9aからは前後向き伝動軸26を挿通支
持したパイプフレーム27が前方に向けて延出されると
ともに、前後向き伝動軸26の後端にベベルギヤ25が
連結されている。
【0018】図4及び図7に示すように、刈取部主フレ
ーム9の前端には横向き水平に筒状の伝動ケース28が
連結されるとともに、この伝動ケース28から前方に3
本の分草枠29a,29b,29cが延出され、左右の
分草枠29a,29cの前部に左右の引起し装置10
a,10bの下部が連結支持され、かつ、3本の分草枠
29a,29b,29cに亘って刈取装置11が横架装
着されている。
【0019】図7〜図9に示すように、パイプフレーム
27の前端と右側の引起し装置10aの上部とがベベル
ギヤケース30で連結され、前後向き伝動軸26と引起
し装置10aの入力軸31aとがベベルギヤ連動されて
いる。また、ベベルギヤケース30の下部には、前後向
き伝動軸26にベベルギヤ連動された縦向きの中間伝動
軸32を挿通した筒ケース33が延出されるとともに、
更にその下部に中間ベベルギヤケース34が設けられて
いる。この中間ベベルギヤケース34からは、内外2重
軸状に縦向き伝動軸35,36が下方の伝動ケース28
に向けて延出されている。
【0020】内側の縦向き伝動軸35は中間伝動軸32
の下端に増速状態でベベルギヤ連動されており、この縦
向き伝動軸35の下端が伝動ケース28の右端部に設け
たベベルギヤケース37に挿入されて、伝動ケース28
に挿通した横向き伝動軸38にベベルギヤ連動されてい
る。又、外側に配置された筒状の外側縦向き伝動軸36
は、同じく中間伝動軸32の下端に減速状態でベベルギ
ヤ連動され、その下部に右側のパッカー12aがトルク
リミッタ39を介して取付けられるとともに、このパッ
カー12aの上部に備えられた駆動プーリ40aに右側
の掻き込み搬送ベルト13aが巻き掛けられている。
尚、駆動される右側のパッカー12aに対して左側のパ
ッカー12bが咬合駆動される構造である。
【0021】左右の補助搬送装置13は、駆動プーリ4
0a,40bと、その斜め前方に配置された従動プーリ
49a,49bとに亘って係止突起付きの搬送ベルト1
3a,13bを巻回して構成されている。各従動プーリ
49a,49bは、補助搬送装置13に対する上方カバ
ー部材である板金製の支持フレームFa,Fbに支承さ
れている。
【0022】右側の支持フレームFaは、その後部を後
述するガイド部材52に連結し、前部を右端の分草枠2
9aから立設された引起し支持杆57に固定ステー58
を介して連結することで支持されており、パッカー駆動
軸である外側伝動軸36を上下に非接触状態に挿通して
いる。
【0023】ナイロンやポリアミド系樹脂等の合成樹脂
で成る芯出し部材59を、外側向き伝動軸36と摺接可
能な状態に2本のボルト59aで支持フレームFaの上
面に装着してあり、支持フレームFaは、回転部材であ
る外側向き伝動軸36によって横方向に対する位置決め
が行われている(図4や図11も参照)。又、芯出し部
材59の存在によって外側向き伝動軸36との隙間が殆
ど無いようにされており、支持フレームFaと外側向き
伝動軸36との間から右パッカー12aのドラム部分1
2d内部分に異物が侵入するのを防止している。
【0024】伝動ケース28の左端部からはベベルギヤ
ケース41を介してパイプフレーム42が立設され、伝
動ケース28に挿通した横向き伝動軸38とパイプフレ
ーム42に挿通した縦向き伝動軸43とがベベルギヤ連
動されている。また、パイプフレーム42の上端部と左
側の引起し装置10bの上部とがベベルギヤケース44
を介して連結され、パイプフレーム42に挿通された縦
向き伝動軸43と引起し装置10bの入力軸31bとが
ベベルギヤ連動されている。
【0025】左側の支持フレームFbは、パイプフレー
ム42に取付けられた支軸48と、左端の分草枠29c
から立設された引起し支持杆67に固定されたステー6
0とによって支持されており(図4参照)、左パッカー
12bは支軸48に回転自在に支承されている。又、左
右の従動プーリ49a,49bは、共に同構造によって
テンション調節可能に構成されており、次に説明する。
【0026】図12,図13に示すように、従動プーリ
49a,49bは、カラー61を介して取付けボルト6
3に回転自在に挿通するとともに、この取付けボルト6
3とナット65とによって、スクレーパ部材64の円孔
64aと、支持フレームFa,Fbの長孔79と、固定
ステー58,60の長孔58a,60aと、カラー61
とを貫通して一体に締付け固定してある。
【0027】固定ステー58,60と支持フレームF
a,Fbとはそれらのボルト挿通孔を、従動プーリ49
a,49bと駆動軸36とを結ぶ方向の長孔として、従
動プーリ49aが緊張輪として機能できるようにすると
ともに、スクレーパ部材64のボルト挿通孔を円孔64
aとしてあり、取付けボルト63を動かしての搬送ベル
ト13aの緊張操作を行っても、スクレーパ部材64と
従動プーリ49aとの位置関係が変化しないようにして
ある。
【0028】図14に示すように、支持フレームFa,
Fbには、スクレーパ部材64が丁度侵入する程度の幅
でもって上方に隆起させた溝部66をプレス形成してあ
り、前述した緊張操作に対するスクレーパ部材64の回
り止めとしてある。スクレーパ部材64の先端部は屈曲
形成して従動プーリ49a後方側においてプーリ底に近
接してあり、ゴミや異物のプーリ底への付着を防止する
スクレーパ作用が常に良好に発揮されるようにしてあ
る。
【0029】又、固定ステー58,60の先端部を上方
に折り曲げて張り支点突起68としてある。これは、ナ
ット65を緩めた状態で、図13に示すようにドライバ
ー等の工具69を用いて、張り支点突起68を支点とし
てのテコの原理でナット65を、すなわち取付けボルト
63を搬送ベルト13aの張力に抗して強制移動可能と
するためのものであり、比較的手軽に搬送ベルト13a
の緊張操作が行えるようにしてある。
【0030】又、図9,図10に示すように、伝動ケー
ス28の右端部に設けたベベルギヤケース37におい
て、前後方向に向かう刈刃駆動軸45と内側の縦向き伝
動軸35とがベベルギヤ連動され、この刈刃駆動軸45
の前端部に設けたクランク46と刈取装置11に備えた
縦向きのナイフヘッド47とを係合させ、刈刃駆動軸4
5の回転によって刈取装置11を一定ストロークで左右
に往復駆動するよう構成されている。
【0031】図3及び図4に示すように、縦搬送装置1
5における株元挟持搬送機構15aと穂先係止搬送機構
15bとの共通する駆動軸50が、原動軸19の左端部
に横向きの第1軸心Pを中心に回動可能に装着した回動
ケース51に備えられており、穀稈長さ検出センサに検
出結果に基づいて縦搬送装置15を図示しない電動式の
駆動機構で上下揺動することで、稈長に関わらず扱深さ
量を一定に維持する扱深さ制御が実行されるようになっ
ている。
【0032】又、縦搬送装置15は、回動ケース51に
対して縦向きの第2軸心Yを中心に左右揺動移動も可能
に枢支されるとともに、縦搬送装置15の前部に設けた
前後伸縮移動可能なブラケット53を、刈取部4側に装
備されたガイド部材52に遊嵌合することにより、図2
に示すように、刈取部4の横移動に追従して縦搬送装置
15が第2支点Y回りに揺動移動するようになってい
る。
【0033】図3,図11に示すように、ガイド部材5
2は、パイプ材を第1軸心Pを中心とする円弧状に形成
して、上端部をベベルギヤケース30にボルト止めさ
れ、かつ、下端部を右側の補助搬送装置13の支持フレ
ームFaに連結して配備してある。詳述すると、支持フ
レームFa後部に棒材で成るピン部材54を立設固定
し、ガイド部材52の下端部を外嵌挿入し、かつ、これ
らピン部材54とガイド部材52とに割りピン55を貫
通することにより、支持フレームFaとガイド部材52
とを連結してある。
【0034】次に、刈取部4の支持構造について説明す
る。図3,及び図14〜図17に示すように、左右向き
の軸心Q周りで上下揺動自在に機体に枢支される揺動フ
レーム70と、この揺動フレーム70を駆動揺動させる
油圧シリンダ3とで、刈取部4を駆動昇降する昇降機構
Aが構成されている。揺動フレーム70は、主フレーム
9に下方から接当する左右に長い押圧作用部70aと、
左右のアーム部70b,70bとが一体となった門型の
屈曲パイプから構成されて支点パイプ70cに固着一体
化されており、主フレーム9における押圧作用部70a
が接当する範囲の下面には、摺接補強部材71が取付け
られている。
【0035】油圧シリンダ3のピストンロッド3a先端
部は、押圧作用部70aに固着されたコ字形状の取付ブ
ラケット72に枢支されるとともに、この取付ブラケッ
ト72の下面に螺着されるストッパーディスク73、及
びこのストッパーディスク73に接当可能な接当部材7
4を油圧シリンダ3の本体3bに固定してある。つま
り、接当部材74とストッパーディスク73との接当に
よって油圧シリンダ3の短縮限界、すなわち刈取部4の
下降限界が決まるものであり、ストッパーディスク73
の形状は、これのネジを緩めての回動操作によって接当
部材74との接当位置を可変調節できるように、その径
を略渦巻き状に変化させてある。従って、ストッパーデ
ィスク73の位置調節により、刈取部4の下限位置を上
下に調節できる下限調節機構Bが構成されている。
【0036】そして、主フレーム9に係合されてこれと
一体で左右移動する横送り部材75と、これに螺合する
状態で左右のアーム部70b,70bに架設配備される
ネジ軸76と、このネジ軸76を駆動回動するギヤード
モータ77を備えることにより、主フレーム9を、すな
わち刈取部4を強制横スライドさせる横送り機構Cを構
成してある。ネジ軸76の左側を軸支するアーム部70
bのブラケット70dに、ギヤードモータ77を取付け
てあるとともに、横送り部材75の回り止めを行うバー
部材78を左右のアーム部70b,70bに固着してあ
り、そのバー部材78が、揺動フレーム70の強度・剛
性向上に寄与する補強部材にもなっている。
【0037】図15に示されるように、主フレーム9の
荷重は必ず押圧作用部70aに作用させて、ネジ軸76
には荷重が作用しないようにする都合上、正面視で略U
字形状の横送り部材75の底部75aと、主フレーム9
下面とには、これら両者が最も接近する状態においても
上下に隙間ができる状態に設定してある。バー部材78
によって横送り部材75を回り止めしてあるので、ネジ
軸76を正回転と逆回転との反転駆動時に、横送り部材
75前後の底端部75f,75rと主フレーム9下面と
が接当することがなく、従ってその衝突音も発生しない
ようになっている。主フレーム9は、揺動フレーム52
に受け止め載置されているので、揺動フレーム70の上
下揺動に追従して上下動するとともに、地上の隆起物に
乗り上がる場合には揺動フレーム70に対して刈取部4
のみが離反して上昇できるようになっている。又、刈取
部4は作業の形態によって以下のようにスライド調節さ
れる。
【0038】(回り刈り作業)機体1の左側を未刈り地
として刈取り作業する通常の回り刈り時には、横送り機
構Cを駆動して、図2(ロ)に示すように刈取部4を最
大限左方にスライド変位させ、刈取り幅の左端が左側の
クローラ走行装置1よりも未刈り地に突出する状態にす
る。このようにすることで、最も機体1に近い未刈り穀
稈を左側のクローラ走行装置1から離すことができ、湿
田作業において左側のクローラ走行装置1の沈下によっ
て盛り上がった土が未刈り穀稈の株元を押したり、機体
側に倒れ込んだ未刈り穀稈が左側のクローラ走行装置1
に接触したり踏み倒されたりするのを未然に回避するこ
とができる。
【0039】(中割り作業)圃場の中間を突っきって刈
取り走行する中割り作業時には、横送り機構Cを駆動し
て、図2(イ)に示すように刈取部4を最大限右方にス
ライド変位させ、刈取り幅が左右クローラ走行装置1の
踏み幅内に収まる状態にする。このようにすることで、
一対の引起し装置10a,10bで3条の穀稈を刈取
り、左右(特に右側)クローラ走行装置1による踏み倒
しなく全面刈りを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】刈取部の横スライド状況を示す平面図
【図3】刈取部の基部を示す側面図
【図4】刈取部の前部を示す平面図
【図5】刈取部への伝動系統図
【図6】刈取部への伝動系の基部を示す断面図
【図7】刈取部の伝動系における補助搬送装置部分を示
す縦断側面図
【図8】刈取部の伝動系の一部を示す正面図
【図9】右側パッカー及び刈取り装置の駆動系を示す縦
断側面図
【図10】刈取り装置の駆動系を示す横断平面図
【図11】右側補助搬送装置のカバー支持構造を示す斜
視図
【図12】補助搬送装置の従動プーリ支持構造を示す断
面図
【図13】補助搬送装置の従動プーリ支持部分の平面図
【図14】補助搬送装置の従動プーリ支持部分の断面図
【図15】刈取部の横スライド部構造を示す正面図
【図16】刈取部の横スライド部構造を示す側面図
【図17】刈取部の横スライド部構造の要部を示す底面
【図18】下限調節機構の構造を示す分解斜視図
【符号の説明】
11 刈取装置 12a 掻込み回転体 13 補助搬送装置 13a 無端回動帯 15 縦搬送装置 36 駆動軸 40a 駆動輪体 49a 従動輪体 58 固定ステー 63 取付けボルト 64 スクレーパ部材 64a 円孔 68 固定ステー 79 長孔 Fa 支持フレーム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取装置付近に位置する穀稈の株元側に
    作用して縦搬送装置の始端部に強制移送する掻込み回転
    体と、この掻込み回転体の上方において前記刈取装置前
    方から該掻込み回転体に向けて穀稈を係止移送する補助
    搬送装置とを備え、前記補助搬送装置を、前記掻込み回
    転体の駆動軸に装着された駆動輪体と、その前方に配置
    した従動輪体とに突起付き無端回動帯を巻回して構成し
    てあるコンバインの刈取前処理装置であって、 前記駆動軸が挿通された板金製の支持フレームに前記従
    動輪体を軸支させるに、前記駆動軸に対する遠近方向に
    長い状態で前記支持フレームに形成された長孔を通して
    ナット止め可能な単一の取付けボルトを設け、この取付
    けボルトに前記従動輪体を回転自在に外嵌支持させ、 前記従動輪体の前記無端回動帯巻回部位における駆動軸
    側部分に作用するスクレーパ部材に、これが前記取付け
    ボルトで貫通締上げ固定可能となるための円孔を形成す
    るとともに、前記支持フレームに対して前記スクレーパ
    部材が前記長孔の長手方向に沿う移動は許容され、か
    つ、前記取付けボルト回りの回動移動は規制されるよう
    に、前記支持フレームと前記スクレーパ部材とを係合し
    てあるコンバインの刈取前処理装置。
  2. 【請求項2】 前記支持フレームと、刈取フレーム側の
    固定ステーとを前記取付けボルトで締上げ連結可能に構
    成するとともに、前記固定ステーに、前記無端回動帯の
    緊張操作用突起を形成し、この突起と前記取付けボルト
    とを前記無端回動帯の張力に抗して互いに遠ざける方向
    の操作により、前記取付けボルトを前記長孔に沿って前
    記駆動軸存在側の反対側に移動可能に構成してある請求
    項1に記載のコンバインの刈取前処理装置。
JP13986797A 1997-05-29 1997-05-29 コンバインの刈取前処理装置 Pending JPH10327640A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102210219A (zh) * 2011-05-24 2011-10-12 贺炳松 轻小型稻、麦收割机及其收获斗桶的壳体结构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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