JP2688145B2 - コンバインの刈取前処理構造 - Google Patents

コンバインの刈取前処理構造

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JP2688145B2
JP2688145B2 JP18646192A JP18646192A JP2688145B2 JP 2688145 B2 JP2688145 B2 JP 2688145B2 JP 18646192 A JP18646192 A JP 18646192A JP 18646192 A JP18646192 A JP 18646192A JP 2688145 B2 JP2688145 B2 JP 2688145B2
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卓二 瀬川
龍一 南
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植立穀稈を後方側に掻
き込む回転リールを備えたコンバインの刈取前処理構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】上記コンバインの刈取前処理構造におい
て、従来では、例えば実開平2−131846号公報に
示されるように、前記回転リールを支持アームの揺動端
部に前後スライド自在に支持するとともに、支持アーム
を油圧シリンダにより駆動昇降自在に構成する一方、支
持アームに対して電動シリンダにより前後方向に駆動ス
ライド自在に構成したものがあり、油圧シリンダの作動
と電動シリンダの作動は各別に機体操縦部に配備した人
為操作具により切り換え操作する構造となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような構造
は、植立穀稈の倒伏度合いの違いに応じて、倒伏のあま
り無いほぼ直立姿勢であるときは、回転リールを上方側
の高い位置に設定し、かつ、回転リールをオーガに近い
後方側位置に設定してその後方側に配備されるオーガに
対して掻き込み穀稈を凭れ掛けさせるように掻き込み作
用して有効な搬送が行えるにし、倒伏の激しい穀稈の場
合には、回転リールによる倒伏穀稈の引起し作用を効率
よく行わせるために、回転リールを倒伏穀稈に係止作用
するよう下方側位置に下げるとともに、オーガに対する
凭れ掛け状態を良好に行わせるためにオーガとの間で所
定の間隔を保てるよう、機体前方側にスライドさせるこ
とができるようにしたものである。ところが、上記従来
構造によると、作業圃場内において全ての穀稈がほぼ均
等の倒伏度合であるときは、あまり弊害は生じないけれ
ども、同一圃場内においても、直立穀稈や倒伏の激しい
植立穀稈とが混在するような場合には、上記したような
回転リールの上下位置調節操作と前後位置調節とを各別
に穀稈状態が異なる毎に変更操作しなければならず、操
作が二重となって操作が煩わしいものになる欠点があっ
た。本発明は上記不具合点を解消することを目的として
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本第1発明の特徴構成
は、機体前部の刈取装置の前方上方側に刈取対象穀稈を
後方側に掻込む回転リールを、機体後方側から延設され
駆動上下揺動自在に設けられる支持アームにより上下位
置調節自在に支持し、前記回転リールを前記支持アーム
に対して前後方向に位置調節自在に取付けるとともに、
前記支持アームの上方移動に伴って回転リールを相対的
に後方側に移動させ、前記支持アームの下方移動に伴っ
て回転リールを相対的に前方側に移動させる連動移動手
段を備えてある点にある。本第2発明の特徴構成は、前
記支持アームの上方移動に伴って前記回転リールの車速
に対する回転速度比率を減少側に操作し、前記支持アー
ムの下方移動に伴って前記回転速度比率を増加側に操作
するリール回転速度制御手段を備えてある点にある。
【0005】
【作用】第1発明の特徴構成によると、刈取走行中に圃
場での植立穀稈の倒伏状態が激しい箇所に到り、支持ア
ームを人為操作により下方揺動させ回転リールの対地高
さを低い位置に変更させると、それに伴って自動的に回
転リールが支持アームに対して相対的に機体前方側にス
ライド移動して、倒伏穀稈を有効に引起し作用するとと
もに、横送り用オーガとの間に所定の間隔が形成され引
起し後の穀稈を有効にオーガに凭れ掛けさせることがで
きる。又、植立穀稈が直立姿勢に近いときは、回転リー
ルを植立穀稈の穂先側に有効に係止作用する上方側位置
に人為設定すると、それに伴って自動的にオーガに対す
る凭れ掛け案内が有効に行われる相対後方側位置に自動
スライドするのである。第2発明の特徴構成によると、
上記第1発明の作用に加えて、直立穀稈の場合には回転
リールの対車速回転数比が自動的に減少して、ほぼ車速
に同期した速度で穀稈を掻き込み案内することで、詰ま
りの無い穀稈搬送が行え、倒伏の激しい穀稈の場合に
は、回転リールの回転速度が自動的に速くなり、折り重
なり状態で倒伏している穀稈に対して車速に対して高速
で回転して係止作用し、一回の引起し係止作用の際の稈
本数を少なくして無理な引起しによる穀稈の引きちぎり
等の生じない円滑な引起しが行えることになる。
【0006】
【発明の効果】従って、圃場内でほぼ直立姿勢の穀稈や
倒伏の激しい穀稈が交互に存在するような圃場であって
も、その穀稈の状況に応じてその都度、機体操縦者は機
体走行速度の低減と回転リールの下降操作だけを行うこ
とで、常に倒伏度合に応じた適切な刈取処理状態を現出
させることができ、煩わしい二重操作が不要で操縦操作
性に優れたコンバインの刈取前処理構造を提供できるに
到った。
【0007】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図3
に全稈投入型コンバインを示している。このコンバイン
はクローラ走行装置1を備えた機体フレーム2上に前後
方向の軸芯周りで回転する扱胴を備える脱穀装置3を搭
載するとともに、機体前部に刈取前処理装置4を油圧シ
リンダ5により横軸芯X1周りで駆動昇降自在に連結し
て構成してある。刈取前処理装置4は、回転しながら植
立穀稈の穂先側を後方側に掻き込み案内する掻込みリー
ル6〔回転リールの一例〕、機体走行に伴って植立穀稈
の根元部を切断する刈取装置7、刈取穀稈を後方に載置
搬送するベルトコンベア8、刈取穀稈を刈幅方向中央側
に寄せ集めるオーガ9、中央に集められた穀稈の全量を
脱穀装置3に向けて掻き上げ搬送する幅狭のフィードコ
ンベア10等を備えて構成してある。前記刈取前処理装
置4に対しては、機体側の原動部から昇降回動軸芯X1
に位置する駆動軸11を介して動力が供給されるよう構
成してある。つまり、前記駆動軸11によりフィードコ
ンベア10を駆動するとともに、伝動ベルト12を介し
て刈取前処理装置側入力軸13に動力が供給され、この
入力軸13から第1駆動チェーン14を介してオーガ9
並びにベルトコンベア8を駆動するとともに、第2駆動
チェーン15を介してベルト無段変速装置16の入力軸
17に動力を供給し、伝動ベルト18を介して刈取装置
7を駆動するよう伝動系を構成し、ベルト無段変速装置
16の出力を伝動チェーン19及び伝動ベルト20を介
して掻込みリール6に伝えるようにしてある。前記ベル
ト無段変速装置16は、図2に示すように、各プーリ2
1,22を夫々割りプーリに構成するとともに、反対側
に位置する可動プーリ体21a,22aを操作ロッド2
3を介して一体的にスライド操作して互いのベルト巻回
径を異ならせて変速操作するよう構成し、操作ロッド2
3は第1電動シリンダ24によりスライド駆動するよう
構成してある。図1に示すように、前記掻込みリール6
は、支持枠25に対して横軸芯X2周りで揺動自在に枢
支される支持アーム26の揺動端側に支承され、前記支
持アーム26の途中部に連結される油圧シリンダ27に
より駆動昇降するよう構成するとともに、掻込みリール
6の支軸を支承する支承部材28は支持アーム26に対
して前後方向にスライド自在に外嵌させてあり、第2電
動シリンダ29の駆動によりリンク機構30を介して支
承部材28を前後にスライド駆動して前後位置変更自在
に構成してある。前記昇降用油圧シリンダ27の操作は
機体操縦部に配備した図示しない操作レバーの操作に基
づいて伸縮作動するよう構成してある。そして、前記昇
降用油圧シリンダ27の昇降作動による支持アーム26
の上方移動に伴って掻込みリール6を相対的に後方側に
移動させ、支持アーム26の下方移動に伴って掻込みリ
ール6を相対的に前方側に移動させる連動移動手段A
と、支持アーム26の上方移動に伴って掻込みリール6
の車速に対する回転速度比率を減少側に操作し、支持ア
ーム26の下方移動に伴って前記回転速度比率を増加側
に操作するリール回転速度制御手段Bとを備えてある。
詳述すると、支持アーム26の昇降支点部に上下揺動量
を検出するポテンショメータPMを配設して掻込みリー
ル6の高さを検出するとともに、前記第1、第2電動シ
リンダ24,29の夫々の近傍に実作動量を検出してフ
ィードバックするストロークセンサS1,S2を配設
し、図4に示すように、これらの出力をマイクロコンピ
ュータを備えた制御装置31に入力し、この制御装置3
1により各電動シリンダ24,29を駆動制御するよう
にしてある。前記連動移動手段A及びリール回転速度制
御手段Bの夫々は制御装置31に制御プログラム形式で
備えられ、制御装置31は次のように制御する。つま
り、油圧シリンダ27の昇降操作に伴ってポテンショメ
ータPMの出力より掻込みリール6の高さを判断し、上
方側に位置変更された場合には、第1電動シリンダ24
をストロークセンサS1の出力により実作動量を検出し
ながらベルト無段変速装置16を減速側に切り換え制御
するとともに、第2電動シリンダ29をストロークセン
サS2の出力により実作動量を検出しながら駆動して掻
込みリール6を前方側に移動させる。又、掻込みリール
6が下方側に位置変更された場合には、同様にして、ベ
ルト無段変速装置16を増速側に切り換え、掻込みリー
ル6を後方側に移動させるのである。尚、ベルト無段変
速装置16の変速比は車速に対して1.5倍〜2.5倍
程度の値で変更するよう設定してある。
【0008】尚、図5に示すように、刈取前処理装置4
の下方側に第2刈刃32を相対上下揺動自在に装着し
て、前記刈取装置7により植立穀稈の穂先側箇所の一部
のみ刈取り、残稈を第2刈刃32で切り倒していく作業
形態を採るときは、上記したような自動制御作動は牽制
され、このような高刈り時には、掻込みリール6は常に
相対的に下降させても、後方側に位置するとともに、車
速比速度が最低速度に近い設定値に維持する状態に切り
換えられるようにしてある。
【0009】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】刈取前処理部の側面図
【図2】伝動系を示す切欠正面図
【図3】コンバインの全体側面図
【図4】制御ブロック図
【図5】第2刈刃装着時の刈取前処理部の側面図
【符号の説明】
6 回転リール 7 刈取装置 26 支持アーム A 連動移動手段 B リール回転速度制御手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体前部の刈取装置(7)の前方上方側
    に刈取対象穀稈を後方側に掻込む回転リール(6)を、
    機体後方側から延設され駆動上下揺動自在に設けられる
    支持アーム(26)により上下位置調節自在に支持し、
    前記回転リール(6)を前記支持アーム(26)に対し
    て前後方向に位置調節自在に取付けるとともに、前記支
    持アーム(26)の上方移動に伴って回転リール(6)
    を相対的に後方側に移動させ、前記支持アーム(26)
    の下方移動に伴って回転リール(6)を相対的に前方側
    に移動させる連動移動手段(A)を備えてあるコンバイ
    ンの刈取前処理構造。
  2. 【請求項2】 前記支持アーム(26)の上方移動に伴
    って前記回転リール(6)の車速に対する回転速度比率
    を減少側に操作し、前記支持アーム(26)の下方移動
    に伴って前記回転速度比率を増加側に操作するリール回
    転速度制御手段(B)を備えてある請求項1に記載のコ
    ンバインの刈取前処理構造。
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