JP3279293B2 - 楽曲再生装置、楽曲再生機能を備える携帯電話装置および楽曲再生方法 - Google Patents

楽曲再生装置、楽曲再生機能を備える携帯電話装置および楽曲再生方法

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JP3279293B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車電話機や携
帯電話機等に適用して好適な楽曲再生装置および楽曲再
生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アナログセルラーシステムやデジタルセ
ルラーシステムとして知られているPDC(Personal D
igital Cellular telecommunication system)等の携帯
電話システムや、簡易型携帯電話システム(PHS:Pe
rsonal Handyphone System)において、ユーザが携帯し
ている電話端末装置に着信があった際には、着信をユー
ザに報知するために着信音が放音される。この着信音と
しては、従来ビープ音が放音されていたが、ビープ音が
耳障りな音であることからビープ音に変わりメロディ音
を着信音とすることが最近行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の電話端末装置では、メロディ音を発生すること
ができるものの、メロディ音の音質としては満足できる
ものではなかった。これを解決するために、従来、自動
演奏することのできる楽曲再生装置を用いることが考え
られる。従来の自動演奏可能な楽曲再生装置は、中央処
理装置(Central Processing Unit:CPU)、ROM
(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memor
y)、音源を備え、ROMに記憶された自動演奏プログ
ラムをCPUが実行することにより、ROMあるいはR
AMに記憶された楽曲データを読み出して、音源に対し
て発音パラメータを設定することにより楽曲を再生する
ようにしている。
【0004】このような電話端末装置には小型かつ安価
で多機能が求められており、内蔵されるCPUには発着
信処理、表示処理等の多くの処理を行うことが必要とさ
れている。すなわち、楽曲再生装置を携帯型の電話端末
装置に適用した際には、CPUは電話機能処理に加えて
楽曲再生処理も行わなければならず、CPUとして高速
のCPUが求められるようになる。このため、高速のC
PUを備える高価な電話端末装置になってしまうという
問題点があった。また、メロディを再生することのでき
るメロディICが知られている。このメロディICは、
音源とシーケンサと楽譜データ記憶用ROMからなり、
外部から再生指令を与えることにより楽譜データ記憶用
ROMに記憶された楽譜データを再生してメロディを再
生することができる。このようなメロディICを電話端
末装置に内蔵させれば、CPUは楽曲再生処理を行う必
要がないことから、低廉な低速のCPUを使用すること
ができることになる。
【0005】しかしながら、メロディICでは楽譜デー
タ記憶用ROMの記憶容量が小さいことから記憶できる
楽曲の種類が限られた種類になると共に、再生される楽
曲の長さを長くすることができない。さらに、楽譜デー
タ記憶用ROMの記憶容量が小さいことから高品質の再
生楽曲とするための大量の楽曲データを記憶することが
できず、低品質のメロディしか再生できないという問題
点があった。そこで、本発明は、楽譜データを記憶する
記憶手段の容量が小さくても高品質の楽曲を再生するこ
とのできる楽曲再生装置および楽曲再生方法を提供する
ことを目的としている。また、本発明は、低速の演算処
理装置であっても高品質の楽曲を再生することのできる
楽曲再生装置および楽曲再生方法を提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の楽曲再生装置は、楽曲再生機能を有してい
ないと共に電話機能処理をメイン処理とする外部演算処
理手段が内蔵されている携帯電話装置において楽曲再生
を行う楽曲再生装置であって、インタフェース手段と、
該インタフェース手段を介して取り込まれた楽譜データ
を記憶すると共に、記憶できる楽譜データ量が限られて
いる楽譜データ記憶手段と、該楽譜データ記憶手段の空
き容量を監視する監視手段と、前記楽譜データ記憶手段
に記憶された楽譜データに基づく発音パラメータを発生
する演奏制御手段と、該演奏制御手段から与えられる発
音パラメータに従い楽音を合成する音源手段とを備え、
前記楽譜データ記憶手段に所定量の空きエリアが発生し
た際に、前記監視手段は、前記外部演算処理手段に楽譜
データ転送要求を通知し、前記外部演算処理手段が外部
記憶装置から読み出した続く楽譜データを、前記インタ
フェース手段を介して取り込み、前記楽譜データ記憶手
段の前記空きエリアに記憶するようにしている。また、
上記本発明の楽曲再生装置において、音色データを記憶
する音色データ記憶手段をさらに備え、前記演奏制御手
段は音色割当情報で指定された音色データを前記音色デ
ータ記憶手段から読み出して前記音源手段に設定するよ
うにしてもよい。
【0007】前記目的を達成することのできる本発明の
楽曲再生機能を備える携帯電話装置は、電話機能処理を
メイン処理とする演算処理手段と、該演算処理手段によ
り管理されている楽譜データが少なくとも記憶される記
憶手段と、楽譜データから楽音を再生する楽曲再生手段
とからなる楽曲再生機能を備える携帯電話装置であっ
て、前記楽曲再生手段は、インタフェース手段と、該イ
ンタフェース手段を介して取り込まれた楽譜データを記
憶すると共に、記憶できる楽譜データ量が限られている
楽譜データ記憶手段と、該楽譜データ記憶手段の空きエ
リアを監視する監視手段と、前記楽譜データ記憶手段に
記憶された楽譜データに基づく発音パラメータを発生す
る演奏制御手段と、該演奏制御手段から与えられる発音
パラメータに従い楽音を合成する音源手段とからなり、
前記演算処理手段は、前記楽譜データ記憶手段に所定量
の空きエリアが発生した際に、楽譜データ転送要求を前
記監視手段から通知されることにより、続く楽譜データ
を前記記憶手段から読み出して前記楽曲再生手段に転送
し、前記楽曲再生手段は、前記インタフェース手段を介
して転送された前記続く楽譜データを取り込んで、前記
楽譜データ記憶手段の前記空きエリアに記憶するように
している。また、上記本発明の楽曲再生機能を備える
帯電話装置において、前記記憶手段には音色データがさ
らに記憶されており、前記楽曲再生手段は、前記記憶手
段から読み出した音色データが記憶される音色データ記
憶手段をさらに備え、前記演奏制御手段が音色割当情報
で指定された音色データを前記音色データ記憶手段から
読み出して前記音源手段に設定するようにしてもよい。
さらに、上記本発明の楽曲再生機能を備える携帯電話
置において、通信回線を通じて楽譜データあるいは音色
データを前記記憶手段にダウンロ−ドする通信機能手段
が、さらに備えられていてもよい。
【0008】前記目的を達成することのできる本発明の
楽曲再生方法は、限られた容量とされた楽譜データ記憶
手段に、電話機能処理をメイン処理とする外部演算処理
手段により転送された一部の楽譜データを記憶させる記
憶ステップと、前記楽譜データ記憶手段に記憶された楽
譜データに基づく発音パラメータを発生する発音パラメ
ータ発生ステップと、前記発生された発音パラメータに
従い楽音を生成させる楽音生成ステップと、前記楽譜デ
ータ記憶手段に所定量の空きエリアが発生したことを検
出した際に、前記外部演算処理手段に楽譜データ転送要
求を通知する通知ステップと、前記通知を受けた前記外
部演算処理手段の制御の基で転送された次の楽譜データ
を、前記楽譜データ記憶手段の前記空きエリアに記憶さ
せるようにした空きエリア記憶ステップとを備え、前記
外部演算処理手段が内蔵されている携帯電話装置におい
楽音を再生するようにしている。また、上記本発明の
楽曲再生方法において、音色データを音色データ記憶手
段に記憶する音色データ記憶ステップをさらに備え、前
記楽音生成ステップにおいて、音色割当情報で指定され
た音色データが前記音色データ記憶手段から読み出され
て、該音色データに基づいて楽音が生成されるようにし
ていてもよい。
【0009】このような本発明によれば、楽譜データ記
憶手段に所定量の空きエリアが発生した際に、次の楽譜
データを楽譜データ記憶手段の空きエリアに順次記憶す
るようにしたので、楽譜データ記憶手段の記憶容量が小
さくてもデータ量が多くなる高品質の楽曲を再生するこ
とができるようになる。また、演奏時間の長い楽曲であ
っても再生することができる。さらに、演算処理手段
は、楽譜データ記憶手段に所定の空き容量が発生した際
に、次の楽譜データを読み出して楽曲再生手段に送る処
理をするだけでよく楽曲再生処理を行う必要がないの
で、低速の演算処理手段を用いても高品質の楽曲を再生
することができるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の楽曲再生方法を具現化し
た本発明の楽曲再生装置を携帯電話機に適用した際に、
携帯電話機に楽曲データをダウンロードする概念図を図
1に示す。携帯電話機におけるセルラーシステムは、一
般に小ゾーン方式が採用されてサービスエリア内に多数
の無線ゾーンが配置されている。この各々の無線ゾーン
を管理するのが基地局A(2a)〜基地局D(2d)で
あり、移動局である携帯電話機1、101が一般電話機
と通話する際には、携帯電話機1、101が属する無線
ゾーンを管理している基地局を介して移動交換局に接続
され、移動交換局から一般電話網に接続されるようにな
る。これにより、携帯電話機1,101は、各無線ゾー
ンを管理する基地局と無線回線を介して接続されること
により他の電話機と通話を行うことができるようにな
る。
【0011】このようなセルラーシステムの一例が図1
に示されており、携帯電話機1,101は基地局A(2
a)〜基地局D(2d)のうちの基地局C(2c)が管
理する無線ゾーン内に属している場合が示されている。
携帯電話機1,101と基地局2cとは無線回線により
接続されており、通話を行う際や位置登録を行う際の上
り信号は基地局2cで受信されて処理される。基地局2
a〜基地局2dはそれぞれ異なる無線ゾーンを管理して
いるが、その無線ゾーンの周縁は相互に重なるようにな
っていてもよい。基地局2a〜基地局2dは多重化回線
を介して移動交換局3に接続され、さらに、複数の移動
交換局3は関門交換局4で集線されて一般電話交換局5
aに接続される。複数設けられた関門交換局4は相互に
中継伝送路で接続されている。一般電話交換局5a,5
b,5c・・・は各地域毎に設置されており、一般電話
交換局5a,5b,5c・・・間も中継伝送路で相互に
接続されている。一般電話交換局5a,5b,5c・・
・の各々には、多数の一般電話が接続されており、例え
ば、一般電話交換局5bにはダウンロードセンター6が
接続されている。
【0012】ダウンロードセンター6には随時新曲が追
加されて多数の楽曲データが蓄積されており、本発明に
おいては、一般電話網に接続されているダウンロードセ
ンター6から、例えば携帯電話機1,101に楽曲デー
タをダウンロードすることができるようにされている。
ここで、携帯電話機1が楽曲データをダウンロードする
際には、携帯電話機1はダウンロードセンター6の電話
番号を発呼する。これにより、携帯電話機1−基地局2
c−移動交換局3−関門交換局4−一般電話交換局5a
−一般電話交換局5b−ダウンロードセンター6の経路
で、ダウンロードセンター6と携帯電話機1とが接続さ
れる。次いで、携帯電話機1は表示器に表示されるメニ
ューに従ってダイヤルボタン等を操作すれば、所望の曲
名の楽曲データをダウンロードすることができる。この
場合の、楽曲データとは楽譜データと音色データとから
構成されている。また、上述の方法により音色データだ
け、あるいは楽譜データだけを携帯電話機1にダウンロ
ードすることもできるようにされている。
【0013】次に、本発明の楽曲再生方法を具現化した
本発明の楽曲再生装置を携帯電話機に適用した実施の形
態の構成例を図2に示す。図2において、携帯電話機1
は、一般にリトラクタブルとされたアンテナ1aを備
え、アンテナ1aは変調・復調機能を有する通信部13
に接続されている。システム用の中央処理装置(Centra
l Processing Unit:CPU)10は、電話機能プログ
ラムを実行することにより携帯電話機1の各部の動作を
制御するシステム制御部であり、動作時の経過時間を示
したり、特定の時間間隔でタイマ割込を発生するタイマ
を備えている。また、システムCPU10は割込要求信
号(IRQ)を受けた際に、後述する楽曲再生処理を補
助する処理を行う。システムRAM11はダウンロード
センター6からダウンロードされた楽譜データおよび音
色データからなる楽曲データの格納エリアや、ユーザ設
定データ格納エリア、および、システムCPU10のワ
ークエリア等が設定されるRAM(Random Access Memo
ry)である。システムROM12はシステムCPU10
が実行する送信や着信の各種電話機能プログラムや楽曲
再生処理を補助する処理等のプログラムや、プリセット
された楽譜データや音色データ等の各種データが格納さ
れているROM(Read Only Memory)である。
【0014】また、通信部13は、アンテナ1aで受信
された信号の復調を行うと共に、送信する信号を変調し
てアンテナ1aに供給している。通信部13で復調され
た受話信号は、音声処理部(コーダ/デコーダ)14に
おいて復号され、マイク21から入力された通話信号は
音声処理部14において圧縮符号化される。音声処理部
14は、送話用の音声を高能率圧縮符号化/復号化して
おり、例えばCELP(Code Excited LPC )系やAD
PCM(適応差分PCM符号化)方式のコーダ/デコー
ダとされている。楽曲再生部15は、音声処理部14か
らの受話信号を受話用スピーカ22から放音したり、楽
曲データを再生して着信音/保留音として出力してい
る。なお、着信音は着信用スピーカ23から放音され、
保留音は受話信号とミキシングされて受話用スピーカ2
2から放音される。
【0015】また、楽曲再生部15が楽曲データを再生
している際に、内部に設けられた楽譜データの記憶手段
に所定量の空きエリアが生じた場合は、楽曲再生部15
は割込要求信号(IRQ)をシステムCPU10に与
え、システムCPU10はシステムRAM11あるいは
システムROM12に記憶されている楽譜データの続き
を読み出して楽曲再生部15に転送している。インタフ
ェース(I/F)16は、パーソナルコンピュータ等の
外部機器20から楽譜データと音色データからなる楽曲
データ等をダウンロードするためのインタフェースであ
る。入力部17は携帯電話機1に備えられた「0」から
「9」のダイヤルボタンや各種ボタンから構成される入
力手段である。表示部18は電話機能のメニューや、ダ
イヤルボタン等のボタンの操作に応じた表示がされる表
示器である。バイブレータ19は、着信時に着信音に代
えて携帯電話機1の本体を振動させることにより、着信
をユーザに知らせるバイブレータである。なお、各機能
ブロックはバス24を介してデータや命令の授受を行っ
ている。
【0016】次に、図2に示す楽曲再生部15の構成例
を図3に示す。図3において、インタフェース30はバ
ス24を介して各種データを受け取るインタフェースで
あり、楽譜データや音色データを含む各種データと、受
け取ったデータが何のデータであるかを示すインデック
スデータ(INDEX)とを分離して、データはDATA出力か
ら出力し、インデックスデータ(INDEX)はINDEX出力か
ら出力している。FIFO(First-In First-Out)31
は楽譜データを、例えば32ワード分格納できる記憶手
段であり、先に書き込まれた楽譜データから順次読み出
されるようにされている。FIFO31から楽譜データ
が読み出されて設定された所定量の空きエリアが発生し
た際には、FIFO31は割込要求信号(IRQ)をシ
ステムCPU10に送っている。
【0017】INDEXデコーダ32は、インデックス
データをデコードして書込パルス(WP)と後述するIR
Q Pointデータのラッチパルス(LP)をFIFO31
に供給し、シーケンサ33が受け取るデータがインタフ
ェース30のDATA出力から出力される際にシーケンサ3
3にその旨を示すインデックスデータAD1を供給し、
音色データ記憶部(Voice RAM)34が受け取るデータ
がインタフェース30のDATA出力から出力される際に音
色データ記憶部(Voice RAM)34にその旨を示すイン
デックスデータAD2を供給している。シーケンサ33
は、FIFO31に読出パルス(Read)を印加してFI
FO31から順次楽譜データを読み出し、楽譜データ中
の時間情報に対応して楽譜データに対応する発音パラメ
ータを音源部35に設定している。また、インタフェー
ス30のDATA出力から取り込まれた音色割当データで指
定されたパート毎の音色ナンバを音色データ記憶部(Vo
ice RAM)34に供給して、音色ナンバに対応する音色
パラメータを音色データ記憶部(Voice RAM)34から
読み出して音源部35に設定している。
【0018】音色データ記憶部(Voice RAM)34は、
インタフェース30のDATA出力から取り込まれた音色デ
ータを記憶する記憶手段であり、例えば8音色分の音色
データを記憶できる記憶容量を有している。音源部35
は、例えば4パートの楽音信号を同時に発音することが
でき、各パートは音色割当データに従って音色データ記
憶部(Voice RAM)34から読み出された音色に設定さ
れ、シーケンサ33から供給される発音パラメータに従
った音高と発音時間長の楽音信号を各パート毎に生成し
ている。生成された4パート分の楽音信号は、所定の再
生タイミング毎にディジタルアナログ変換器(DAC)
36に供給されて、アナログの楽音信号とされる。この
楽音信号は、ミキサ37において音声処理部14により
デコードされた受話信号とミキシングされる。
【0019】次に、図3に示す楽曲再生部15の動作を
説明すると、図2に示す携帯電話機1において、楽曲再
生モードとして表示部18に表示される曲名等の曲に関
する情報から所望の楽曲を選択する。すると、選択され
た当該楽曲の楽曲データがシステムRAM11から読み
出され、バス24を介して楽曲再生部15に送られる。
インタフェース30を介して取り込まれた楽曲データ中
の8音色分の音色データは、音色データに付属していた
インデックスデータをINDEXデコーダ32がデコー
ドして音色データ記憶部(Voice RAM)34にインデッ
クスデータAD2として供給することにより、音色デー
タ記憶部(Voice RAM)34に書き込まれる。音色デー
タ記憶部(Voice RAM)34に書き込まれた8音色分の
音色データの構成例を図5に示す。
【0020】図5に示すように、音色1〜音色8の音色
データは、波形パラメータと、エンベロープパラメータ
と、変調パラメータと、エフェクトパラメータからな
り、それぞれのパラメータは音色1〜音色8に特有のパ
ラメータとされている。各音色データにおける波形パラ
メータは、楽音波形を指示しており、例えば音源部35
が波形テーブルを有するPCM音源とされていた場合
は、波形テーブルの何れかの波形を指示するパラメータ
とされ、音源部35がFM音源とされていた場合は、F
M演算のアルゴリズムを指示するパラメータとされる。
エンベロープパラメータは、アタックレート,ディケイ
レート,サスティンレベル,リリースレート等のパラメ
ータであり、変調パラメータはビブラートやトレモロの
深さや速さのパラメータであり、エフェクトパラメータ
はリバーブ、コーラス、バリエーション等のパラメータ
である。
【0021】また、インタフェース30を介して取り込
まれた楽曲データ中のテンポデータ(Tempo)と音色割
当データは、テンポデータと音色割当データに付属して
いたインデックスデータをINDEXデコーダ32がデ
コードしてシーケンサ33にインデックスデータAD1
として供給することにより、シーケンサ33に取り込ま
れる。シーケンサ33は、取り込んだ音色割当データで
指定された音色パラメータを音色データ記憶部(Voice
RAM)34から読み出して、音源部35に設定する。こ
の際の音色割当データの構成例を図6に示す。図6に示
すように、パート1〜パート4に割り当てられた音色が
音色ナンバで示されている。すなわち、シーケンサ33
がパート毎に指定された音色ナンバを音色データ記憶手
段34に供給すると、音色ナンバに対応する音色パラメ
ータが音色データ記憶手段34から読み出されて音源部
35に各パートの音色としてそれぞれ設定されるように
なる。なお、音色データ記憶部(Voice RAM)34に
は、再生する楽曲データを構成している音色データが転
送されて書き込まれるので、音色データ記憶部(Voice
RAM)34の記憶容量が、本実施例では少なくとも8音
色分の音色データを記憶できる小さな記憶容量であって
も、当該楽曲データを再生する際に必要な音色データは
全て音色データ記憶部(Voice RAM)34に記憶されて
いるようになる。また、テンポはユーザが編集可能とさ
れている。
【0022】さらに、インタフェース30を介して取り
込まれた楽曲データ中の楽譜データは、楽譜データに付
属していたインデックスデータをINDEXデコーダ3
2がデコードしてFIFO31に書込パルス(WP)を
供給することにより、FIFO31には32ワード分の
楽譜データが書き込まれるようになる。この32ワード
分は、楽曲一曲の内の一部の楽譜データであり、その先
頭の楽譜データとされている。FIFO31に書き込ま
れた楽譜データは、音符データと休符データから構成さ
れ、そのデータ構成の一例を図4に示す。図4に示す1
ワードの音符データは、オクターブコードとノートコー
ド、音符データが属するパートナンバと、次の音符また
は休符までの時間長であるインターバルと、発音長の情
報から構成される。また、図4に示す1ワードの休符デ
ータは、休符の種類を示す休符データと、休符データが
属するパートナンバと、次の音符または休符までの時間
長であるインターバルとから構成されている。
【0023】音源部35が楽音を再生する際には、FI
FO31から上記した音符データおよび休符データが順
次読み出されるようになり、読み出された分だけFIF
O31には空きエリアが発生するようになる。FIFO
31には楽譜データの先頭の32ワード分しか書き込ま
れていないため、発生した空きエリアに続く次の楽譜デ
ータを書き込むようにすれば、データ量が多くされる高
品質の楽音を再生する楽譜データとされていても繰り返
しFIFO31に順次続く楽譜データを書き込むことに
より高品質の楽譜データを書き込んで再生することがで
きるようになる。本発明の楽曲再生装置は、このような
原理で楽曲データを再生しており、再生に先立ってFI
FO31に何ワード分の空きエリアが発生した際に次の
楽譜データをFIFO31に書き込むかを設定してい
る。IRQ Pointデータは、このデータで示すワード分空
きエリアが発生した時に、FIFO31に続く楽譜デー
タを書き込むことを指示する割込要求信号(IRQ)を
システムCPU10に与えるためのデータであり、再生
に先立ってIRQ Pointデータが設定される。この場合、I
RQ Pointデータを0ワードに近く設定すると、割込頻度
が増加するが、書込ワード数が少なくなるためシステム
CPU10の処理は軽い処理とすることができる。一
方、IRQ Pointデータを32ワードに近く設定すると、
割込頻度は少なくなるが書込ワード数が多くなるためシ
ステムCPU10の処理は重くなる。従って、システム
CPU10の処理速度に応じてIRQ Pointデータを設定
するのが好適である。
【0024】ここで、楽曲再生部15に楽曲データを再
生するスタート指示を行うと、シーケンサ33はFIF
O33に読出パルス(Read)を印加して、FIFO31
から楽譜データを順次読み出し、楽譜データが音符デー
タの場合は設定されたテンポ情報とインターバル情報に
基づくタイミングで、楽譜データ中のオクターブコード
とノートコードの音高データと、パート指定情報と、キ
ーオンを指示するデータとを音源部35に設定する。音
源部35は、音源レジスタに設定されたこれらのデータ
から指定されたパートに設定されている音色パラメータ
に基づくと共に、指定された音高の楽音を生成する。そ
して、この音符データの発音長が経過したタイミングに
おいてシーケンサ33は当該楽音のキーオフデータを当
該パートを指定して音源部35に設定する。これにより
音源部35は、当該楽音の消音処理を行う。このような
処理が楽譜データをFIFO31から読み出す毎に実行
されることにより、音源部35から再生された楽音信号
がDAC36へ出力されていくようになる。
【0025】そして、楽音再生の進行に伴いFIFO3
1において検出された空きエリアがIRQ Pointデータ値
に等しくなった場合には、割込要求信号(IRQ)がシ
ステムCPU10に与えられる。システムCPU10は
これを受けて、システムRAM11から次の楽譜データ
を(31−IRQ Point)ワード分読み出してバス24に
送出する。この楽譜データは、インタフェース30を介
してFIFO31の空きエリアに書き込まれる。このよ
うなFIFO31への(31−IRQ Point)ワード分の
次の楽譜データが書き込まれる処理が繰り返し実行され
ることにより、多くのデータからなる楽譜データであっ
ても結果的にFIFO31に全てのデータが書き込まれ
ることになる。FIFO31からは読み出された楽譜デ
ータは、音源部35においてテンポに従って再生されて
出力されることから、多くのデータとされる高品質の再
生楽音を得ることのできる楽曲データを、例えば32ワ
ード分しか記憶できないFIFO31を用いても再生す
ることができるようになる。
【0026】ここで、携帯電話機1に着信があった際
に、楽曲再生部15で楽曲が再生されるように設定され
ていた場合は、携帯電話機1に着信があった際に、上記
した楽曲再生処理が行われてDAC36から出力された
楽音信号が着信音としてスピーカ23から放音される。
また、携帯電話機1が保留された際に、楽曲再生部15
で楽曲が保留音として再生されるように設定されていた
場合は、携帯電話機1が保留された際に、上記した楽曲
再生処理が行われてDAC36から出力された楽音信号
が保留音としてスピーカ22から放音される。同時に、
相手側の電話機に保留音を送信するために音源部35か
ら出力される楽音信号が、音声処理部14に供給され、
通信部13を介して送信されるようになる。
【0027】次に、FIFO31の詳細構成を図7に示
し、その動作を図8を参照しながら説明する。インタフ
ェース30からIRQ Pointデータが出力される際には、
INDEXデコーダ32からラッチパルス(LP)がラ
ッチ回路43に供給される。これにより、ラッチ回路4
3に設定された例えば”15”に設定されたIRQ Point
データがラッチされるようになる。また、インタフェー
ス30から楽譜データが出力される際には、INDEX
デコーダ32から書込パルス(WP)が書込アドレスカ
ウンタ41およびアップ/ダウンカウンタ45のアップ
端子に印加される。書込パルス(WP)は1ワード毎に
発生され、初期状態においては、この書込パルス(W
P)により書込アドレスカウンタ41が順次”0”か
ら”31”まで歩進されていくので、32ワードの記憶
容量を少なくとも有するRAM40に32ワードの先頭
の楽譜データが記憶されるようになる。同時に、アップ
/ダウンカウンタ45も”0”から”31”までアップ
カウントされる。この状態が図8(a)のスタート時と
して示されており、RAM40は状態「FULL」とさ
れて、書込アドレスWの番地は”31”とされ読出アド
レスRの番地は”0”とされる。
【0028】ここで、楽曲再生のスタートが指示される
と、シーケンサ33から読出パルス(Read)が読出アド
レスカウンタ42に印加されて歩進されていくので、R
AM40のアドレス”0”番地の楽譜データから順次読
み出されていくようになる。また、読出パルス(Read)
はアップ/ダウンカウンタ45のダウン端子にも印加さ
れる。すなわち、アップ/ダウンカウンタ45は書込パ
ルス(WP)によりアップカウントされ、読出パルス
(Read)によりダウンカウントされるようになる。そし
て、16ワード分の楽譜データが読み出されて再生され
た際のRAM40の状態が図8(b)に示されている。
16ワード分の楽譜データが読み出されたことから、読
出アドレスカウンタ42は”15”番地のアドレスとさ
れており、アップ/ダウンカウンタ45の計数値は(3
1−16)=15となる。前述したようにラッチ回路4
3にラッチされたIRQ Pointデータは”15”とされて
いるので、比較回路44はアップ/ダウンカウンタ45
の計数値とラッチ回路43のIRQ Pointデータ値とが一
致していることを検出する。これにより、比較回路44
から割込要求信号(IRQ)が出力されてシステムCP
U10に与えられる。システムCPU10は前述したよ
うにシステムRAM11から(31−IRQ Point)=1
6ワード分の次の楽譜データを読み出して、バス24に
送出する。
【0029】バス24に送出された楽譜データは、RA
M40の空きエリアである”0”番地から”15”番地
までに書き込まれるが、この際にINDEXデコーダ3
2から書込パルス(WP)が書込アドレスカウンタ41
およびアップ/ダウンカウンタ45のアップ端子に印加
される。書込パルス(WP)は16ワード分である16
パルス発生され、この書込パルス(WP)によりモジュ
ロ31のカウントを行う書込アドレスカウンタ41が”
15”番地まで歩進されて、楽譜データが当該アドレス
番地にそれぞれ書き込まれていく。同時に、アップ/ダ
ウンカウンタ45も”16”だけアップカウントされる
が、この際でも楽譜データは順次読み出されてアップ/
ダウンカウンタ45は読出パルス(Read)によりダウン
カウントされているので、そのカウント値は書込パルス
(WP)と読出パルス(Read)を累積したカウント値と
なる。16ワードの楽譜データが補充されたRAM40
の状態が図8(c)に16ワードの追加書込時(楽譜デ
ータの補充)として示されている。
【0030】次いで、シーケンサ33から読出パルス
(Read)が読出アドレスカウンタ42に印加されて、楽
譜データがRAM40から32ワード分読み出されたR
AM40の状態を図8(d)に示す。読出アドレスカウ
ンタ42もモジュロ31のカウントを行うようにされて
いるので、この状態における読出アドレスカウンタ42
は”0”番地に戻っている。この時には、アップ/ダウ
ンカウンタ45の計数値は再び”15”となるから、比
較回路44からは再び割込要求信号(IRQ)が出力さ
れて、システムCPU10に与えられ、前述した処理が
繰り返されることになり、続く16ワード分の楽譜デー
タが、RAM40のアドレス”16”番地から”31”
番地にそれぞれ書き込まれるようになる。このように楽
譜データが16ワード分さらに補充されて合計32ワー
ド分の楽譜データが追加書き込みされたRAM40の状
態を図8(e)に示す。
【0031】このように、RAM40に16ワード分の
空きエリアが発生する毎に、16ワード分の楽譜データ
が順次RAM40に追加書き込みされて補充されること
により、RAM40の記憶容量が少なくとも32ワード
あれば高品質の再生楽音を得ることのできる大量の楽譜
データを有する楽曲データを、順次RAM40に書き込
んで再生することができるようになる。なお、アップ/
ダウンカウンタ45の計数値は、RAM40から未だ読
み出されずに格納されている楽譜データのワード数と一
致する。
【0032】ところで、各パートには再生される際に音
色割当データに従って割り当てられた音色に設定されて
いるが、楽譜データ中に各パート用の音色割当データを
挿入しておくと、再生中にこの音色割当データがFIF
O31から読み出された際に、シーケンサ33はその音
色割当データの音色ナンバを音色データ記憶部(Voice
RAM)34に供給する。これにより、音色ナンバに対応
する音色パラメータが音色データ記憶部(Voice RAM)
34から読み出されて、音源部35内の音色割当データ
で指示されたパート用の音源レジスタに設定される。し
たがって、音源部35で再生される当該パートの楽音の
音色が変更されるようになる。このように、楽譜データ
中に各パート用の音色割当データを挿入しておくことに
より、再生中に各パートの音色を変更することができる
ようになる。また、音色データ記憶部(Voice RAM)3
4に記憶する8音色分の音色データを、ユーザがシステ
ムRAM11に記憶されている音色データから選択して
音色データ記憶部(Voice RAM)34に転送するように
してもよい。この際に、システムRAM11にはダウン
ロードセンター6や外部機器20から種々の音色データ
がダウンロードされている。
【0033】次に、楽曲再生処理時にシステムCPU1
0が実行する楽曲再生補助処理のフローチャートを図9
に示す。楽曲再生モードとされると楽曲再生メニューが
表示部18に表示され、ステップS1にて表示部18に
表示された選曲メニューからダイヤルボタン等を操作し
て所望の選曲操作を行う。この際の選曲は、システムR
AM11およびシステムROM12に記憶されている楽
曲データのいずれかが選択される。この場合、システム
RAM11にはダウンロードセンター6や外部機器20
からダウンロードされた楽曲データが記憶されている。
選曲操作が終了するとステップS2にて音色データとテ
ンポの設定が行われる。このステップS2では、選曲さ
れた楽曲データ中の8音色の音色データが楽曲再生部1
5に転送されて、音色データ記憶部(Voice RAM)34
に記憶される。さらに、選曲された楽曲データ中のテン
ポデータが楽曲再生部15に転送されて、シーケンサ3
3に設定されるが、この際に表示部18に表示されたテ
ンポデータをダイヤルボタン等を操作することにより編
集するようにしてもよい。
【0034】次いで、ステップS3にて表示部18に表
示されたIRQ Pointデータをダイヤルボタン等を操作す
ることにより所定値に設定する。この際に、システムC
PU10の処理速度を勘案しながらIRQ Pointデータを
設定する。次いで、選曲された楽曲データ中の32ワー
ド分の楽譜データがシステムRAM11から読み出され
て楽曲再生部15に転送されてFIFO31に書き込ま
れることにより、FIFO31が楽譜データでFULL
状態とされる。次いで、ステップS5にてスタート操作
されるまで待機される。このスタート操作は、着信音と
して再生する場合は着呼したことがスタート操作とな
り、保留音として再生する場合は保留ボタンを操作した
ことがスタート操作となる。ここで、スタート操作され
たとステップS5にて判定された場合は、ステップS6
に進んでスタートコマンドが楽曲再生部15に転送され
る。
【0035】また、スタート操作されたと判定されない
場合は、ステップS11に分岐して再生操作のボタンが
操作されたか否かが判定される。再生操作のボタンが操
作されたと判定された場合は、ステップS1に戻りステ
ップS1ないしステップS4の操作を再度実行すること
ができる。再生操作のボタンが操作されたと判定されな
い場合は、ステップS5に戻りスタート操作されるまで
待機される。楽曲再生部15がスタートコマンドを受け
ると、上述した楽曲再生処理が開始されて、選曲された
楽曲が再生されるようになる。そして、楽曲再生部15
において割込要求信号(IRQ)が発生したとステップ
S7で判定されると、ステップS8にて(31−IRQ Po
int)ワード数の続く楽譜データをシステムRAM11
から読み出して楽曲再生部15に転送する。このステッ
プS7,S8の処理はステップS9にてストップ操作し
たと判定されるまで繰り返し実行される。ストップ操作
は、着信音として再生している場合は着信ボタンを操作
したことがストップ操作となり、保留音として再生して
いる場合は保留解除ボタンを操作したことがストップ操
作となる。ここで、ストップ操作されたとステップS9
にて判定された場合は、ステップS10に進んでストッ
プコマンドが楽曲再生部15に転送され、楽曲再生部1
5における楽曲再生処理は停止される。同時に、ステッ
プS5に戻り再びスタート操作されるまで待機される。
【0036】このように、楽曲再生処理が実行されて選
曲された楽曲の再生が行われるのは、着信音として再生
する場合は着呼した時であり、保留音として再生する場
合は保留ボタンを操作した時であり、その場合に再生さ
れる楽曲は選曲操作により選曲された楽曲とされる。ま
た、選曲操作において着信音、保留音として再生する楽
曲をそれぞれ独立して選曲できるようにして、それぞれ
のスタート操作がされた際にそれぞれ独立した楽曲を再
生できるようにしてもよい。また、選曲操作は随時行え
るようにされているので、着信音、保留音として再生す
る楽曲を任意に選曲することができる。
【0037】なお、システムCPU10は図示しない電
話機能処理を実行することがメイン処理とされており、
図9に示す楽曲再生補助処理を合わせて実行するように
しても楽曲再生補助処理は軽い処理とされているので、
システムCPU10として高速のCPUとする必要をな
くすことができる。また、FIFO40の記憶容量は3
2ワード分の楽譜データを記憶できる容量としたが、こ
れに限るものではなくシステムRAM11より大幅に少
ない記憶容量とされていればよい。さらに、音色データ
記憶部(Voice RAM)34は8音色分の音色データを記
憶できる記憶容量としたが、これに限るものではなく少
なくとも発音パート数以上の音色数を記憶できる記憶容
量であれば、システムRAM11より大幅に少ない記憶
容量でよい。
【0038】さらにまた、本発明の楽曲再生装置におけ
る音源部35の音源方式としては、FM音源方式、波形
メモリ音源(PCM音源)方式、物理モデル音源方式等
とすることができ、音源の構成としてはDSP等を用い
たハードウェア音源でも、音源プログラムを実行させる
ソフトウェア音源でもよい。さらにまた、楽譜データは
図4に示すフォーマットとしたが、本発明はこれに限る
ものではなく、時間情報を付加したMIDI形態やSM
F(Standard MIDIFile)形式の楽譜データとして転送
するようにしてもよい。なお、以上説明した本発明にか
かる楽曲再生装置を搭載した携帯電話機が、本発明にか
かる楽曲再生機能を備える装置の実施の形態となってい
る。
【0039】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、楽譜デー
タ記憶手段に所定量の空きエリアが発生した際に、次の
楽譜データを楽譜データ記憶手段の空きエリアに順次記
憶するようにしたので、楽譜データ記憶手段の記憶容量
が小さくても高品質の楽曲を再生することができるよう
になる。また、演奏時間の長い楽曲であっても再生する
ことができる。さらに、演算処理手段は、楽譜データ記
憶手段に所定の空き容量が発生した際に、次の楽譜デー
タを読み出して楽曲再生手段に送る処理をするだけでよ
く楽曲再生処理を行う必要がないので、低速の演算処理
手段を用いても高品質の楽曲を再生することができるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の楽曲再生方法を具現化した本発明の
楽曲再生装置を携帯電話機に適用した際に、携帯電話機
に楽曲データをダウンロードする概念図である。
【図2】 本発明の楽曲再生方法を具現化した本発明の
楽曲再生装置を携帯電話機に適用した実施の形態の構成
例を示す図である。
【図3】 本発明の楽曲再生方法を具現化した本発明の
楽曲再生装置の実施の形態である楽曲再生部の構成例を
示す図である。
【図4】 本発明の楽曲再生装置の実施の形態における
楽譜データのデータ構成例を示す図である。
【図5】 本発明の楽曲再生装置の実施の形態における
音色データ記憶部(Voice RAM)に書き込まれた8音色
分の音色データの構成例を示す図である。
【図6】 本発明の楽曲再生装置の実施の形態における
音色割当データの構成例を示す図である。
【図7】 本発明の楽曲再生装置の実施の形態における
FIFOの詳細構成を示す図である。
【図8】 本発明の楽曲再生装置の実施の形態における
FIFOの動作を説明するための図である。
【図9】 本発明の楽曲再生装置が適用される携帯電話
機におけるシステムCPUが実行する楽曲再生補助処理
のフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯電話機、1a アンテナ、2a〜2d 基地
局、3 移動交換局、4関門交換局、5a,5b,5c
一般電話交換局、6 ダウンロードセンター、10
システムCPU、11 システムRAM、12 システ
ムROM、13通信部、14 音声処理部、15 楽曲
再生部、16 インタフェース、17入力部、18 表
示部、19 バイブレータ、20 外部機器、21 マ
イク、22 受話用スピーカ、23 着信用スピーカ、
24 バス、30 インタフェース、32 デコーダ、
33 シーケンサ、34 音色データ記憶手段(VoiceR
AM)、35 音源部、36 DAC、37 ミキサ、4
0 RAM、41 書込アドレスカウンタ、42 読出
アドレスカウンタ、43 ラッチ回路、44比較回路、
45 アップ/ダウンカウンタ、101 携帯電話機
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−168492(JP,A) 特開 平7−181967(JP,A) 特開 平9−181795(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 102 G10H 1/00 G10H 1/24 H04M 11/08

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽曲再生機能を有していないと共に電話
    機能処理をメイン処理とする外部演算処理手段が内蔵さ
    れている携帯電話装置において楽曲再生を行う楽曲再生
    装置であって、 インタフェース手段と、 該インタフェース手段を介して取り込まれた楽譜データ
    を記憶すると共に、記憶できる楽譜データ量が限られて
    いる楽譜データ記憶手段と、 該楽譜データ記憶手段の空き容量を監視する監視手段
    と、 前記楽譜データ記憶手段に記憶された楽譜データに基づ
    く発音パラメータを発生する演奏制御手段と、 該演奏制御手段から与えられる発音パラメータに従い楽
    音を合成する音源手段とを備え、 前記楽譜データ記憶手段に所定量の空きエリアが発生し
    た際に、前記監視手段は、前記外部演算処理手段に楽譜
    データ転送要求を通知し、前記外部演算処理手段が外部
    記憶装置から読み出した続く楽譜データを、前記インタ
    フェース手段を介して取り込み、前記楽譜データ記憶手
    段の前記空きエリアに記憶するようにしたことを特徴と
    する楽曲再生装置。
  2. 【請求項2】 音色データを記憶する音色データ記憶手
    段をさらに備え、前記演奏制御手段は音色割当情報で指
    定された音色データを前記音色データ記憶手段から読み
    出して前記音源手段に設定するようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の楽曲再生装置。
  3. 【請求項3】 電話機能処理をメイン処理とする演算処
    理手段と、該演算処理手段により管理されている楽譜デ
    ータが少なくとも記憶される記憶手段と、楽譜データか
    ら楽音を再生する楽曲再生手段とからなる楽曲再生機能
    を備える携帯電話装置であって、 前記楽曲再生手段は、インタフェース手段と、該インタ
    フェース手段を介して取り込まれた楽譜データを記憶す
    ると共に、記憶できる楽譜データ量が限られている楽譜
    データ記憶手段と、該楽譜データ記憶手段の空きエリア
    を監視する監視手段と、前記楽譜データ記憶手段に記憶
    された楽譜データに基づく発音パラメータを発生する演
    奏制御手段と、該演奏制御手段から与えられる発音パラ
    メータに従い楽音を合成する音源手段とからなり、 前記演算処理手段は、前記楽譜データ記憶手段に所定量
    の空きエリアが発生した際に、楽譜データ転送要求を前
    記監視手段から通知されることにより、続く楽譜データ
    を前記記憶手段から読み出して前記楽曲再生手段に転送
    し、前記楽曲再生手段は、前記インタフェース手段を介
    して転送された前記続く楽譜データを取り込んで、前記
    楽譜データ記憶手段の前記空きエリアに記憶するように
    したことを特徴とする楽曲再生機能を備える携帯電話
    置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段には音色データがさらに記
    憶されており、前記楽曲再生手段は、前記記憶手段から
    読み出した音色データが記憶される音色データ記憶手段
    をさらに備え、前記演奏制御手段が音色割当情報で指定
    された音色データを前記音色データ記憶手段から読み出
    して前記音源手段に設定するようにしたことを特徴とす
    る請求項3記載の楽曲再生機能を備える携帯電話装置。
  5. 【請求項5】 通信回線を通じて楽譜データあるいは音
    色データを前記記憶手段にダウンロ−ドする通信機能手
    段が、さらに備えられていることを特徴とする請求項3
    または4のいずれかに記載の楽曲再生機能を備える携帯
    電話装置。
  6. 【請求項6】 限られた容量とされた楽譜データ記憶手
    段に、電話機能処理をメイン処理とする外部演算処理手
    段により転送された一部の楽譜データを記憶させる記憶
    ステップと、 前記楽譜データ記憶手段に記憶された楽譜データに基づ
    く発音パラメータを発生する発音パラメータ発生ステッ
    プと、 前記発生された発音パラメータに従い楽音を生成させる
    楽音生成ステップと、 前記楽譜データ記憶手段に所定量の空きエリアが発生し
    たことを検出した際に、前記外部演算処理手段に楽譜デ
    ータ転送要求を通知する通知ステップと、 前記通知を受けた前記外部演算処理手段の制御の基で転
    送された次の楽譜データを、前記楽譜データ記憶手段の
    前記空きエリアに記憶させるようにした空きエリア記憶
    ステップとを備え、 前記外部演算処理手段が内蔵されている携帯電話装置に
    おいて楽音を再生するようにしたことを特徴とする楽曲
    再生方法。
  7. 【請求項7】 音色データを音色データ記憶手段に記憶
    する音色データ記憶ステップをさらに備え、 前記楽音生成ステップにおいて、音色割当情報で指定さ
    れた音色データが前記音色データ記憶手段から読み出さ
    れて、該音色データに基づいて楽音が生成されるように
    したことを特徴とする請求項6記載の楽曲再生方法。
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