JP2001345883A - 電話端末装置 - Google Patents

電話端末装置

Info

Publication number
JP2001345883A
JP2001345883A JP2000165548A JP2000165548A JP2001345883A JP 2001345883 A JP2001345883 A JP 2001345883A JP 2000165548 A JP2000165548 A JP 2000165548A JP 2000165548 A JP2000165548 A JP 2000165548A JP 2001345883 A JP2001345883 A JP 2001345883A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
music data
data
music
sound
reproduction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000165548A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3821352B2 (ja
Inventor
Sei Hasebe
聖 長谷部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2000165548A priority Critical patent/JP3821352B2/ja
Publication of JP2001345883A publication Critical patent/JP2001345883A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3821352B2 publication Critical patent/JP3821352B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 報知するメロディ音を複数の楽曲により生成
できるようにする。 【解決手段】 プログラム再生モード用のメドレーリス
トは、ステップS4ないしステップS6が繰り返し実行
されて楽曲ナンバ、ループ回数、全部あるいはサビパタ
ーンの再生がプログラムナンバPN毎に設定されること
により作成される。ループ再生モード用のメドレーリス
トは、ステップS8,S9が実行されて楽曲ナンバ、全
部あるいはサビパターンの再生が設定されることにより
作成される。プログラム再生モードあるはループ再生モ
ードとされた際は、それようのメドレーリストに基づい
て楽曲データが再生されてメロディ音が生成される。ラ
ンダム再生モードとされた際は、再生時にランダムに楽
曲データが選択されてメロディ音が生成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、報知音をメロディ
音で報知可能な電話端末装置に関するものであり、特
に、自動車電話機や携帯電話機に適用して好適なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】アナログセルラーシステムやデジタルセ
ルラーシステムとして知られているPDC(Personal D
igital Cellular telecommunication system)等の携帯
電話システムや、簡易型携帯電話システム(PHS:Pe
rsonal Handyphone System)において、ユーザが携帯し
ている携帯電話機に着信があった際には、着信をユーザ
に報知するために着信音が放音される。この着信音とし
ては、従来ビープ音が放音されていたが、ビープ音が耳
障りな音であることからビープ音に変わりメロディ音を
着信音とすることが最近行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】メロディ音を再生する
ことのできる従来の携帯電話機では、自動演奏すること
のできる楽音生成手段が備えられている。この楽音生成
手段は、一般に中央処理装置(Central Processing Uni
t:CPU)、ROM(Read Only Memory)、RAM(R
andom Access Memory)、楽音生成部を備え、ROMに
記憶された自動演奏プログラムをCPUが実行すること
により、ROMあるいはRAMに記憶された楽曲データ
を読み出して、楽音生成部に対して発音パラメータを設
定することにより楽曲を生成するようにしている。そし
て、高品質の楽音を生成するために、最近の楽音生成手
段は複数チャンネルからなる楽曲を再生できるようにな
されている。
【0004】しかしながら、携帯電話機等の従来の電話
端末装置においては、ユーザに着信や保留を報知するた
めのメロディ音は、あらかじめ指定された楽曲が繰り返
し放音されるようになされており面白味に欠けるもので
あった。そこで、本発明は、メロディ音で報知可能な電
話端末装置において、メロディ音を複数の楽曲により生
成することができる電話端末装置を提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電話端末装置は、報知音をメロディ音で報
知可能な電話端末装置であって、複数の楽曲データを記
憶可能な記憶手段と、前記報知音のスタート指示がされ
た時に、あらかじめプログラムされた順序で前記記憶手
段から複数の楽曲データを読み出して、楽音生成手段に
転送する制御手段と、該制御手段から転送された楽曲デ
ータを再生して、前記メロディ音を生成する楽音生成手
段とを備えている。
【0006】また、上記本発明の電話端末装置におい
て、各楽曲データの再生順序およびループ再生回数が設
定可能とされていてもよい。さらに、上記本発明の電話
端末装置において、各楽曲データの再生順序およびルー
プ再生回数に加えて、各楽曲データの全部再生あるいは
一部を再生するよう設定可能とされていてもよい。
【0007】次に、上記目的を達成することのできる本
発明の他の電話端末装置は、報知音をメロディ音で報知
可能な電話端末装置であって、複数の楽曲データを記憶
可能な記憶手段と、前記報知音のスタート指示がされた
時に、ランダムな順序で前記記憶手段から複数の楽曲デ
ータを読み出して、楽音生成手段に転送する制御手段
と、該制御手段から転送された楽曲データを再生して、
前記メロディ音を生成する楽音生成手段とを備えてい
る。
【0008】さらに、上記目的を達成することのできる
本発明の他の電話端末装置は、報知音をメロディ音で報
知可能な電話端末装置であって、複数の楽曲データを記
憶可能な記憶手段と、前記報知音のスタート指示がされ
た時に、前記記憶手段から複数の楽曲データを順次読み
出して、楽音生成手段に転送する制御手段と、該制御手
段から転送された楽曲データを再生して、前記メロディ
音を生成する楽音生成手段とを備え、プログラム再生モ
ードと設定されている場合には、前記制御手段は、前記
報知音のスタート指示がされた時に、あらかじめプログ
ラムされた順序で前記記憶手段から複数の楽曲データを
読み出して、前記楽音生成手段に転送するようにし、ラ
ンダム再生モードと設定されている場合には、前記制御
手段は、前記報知音のスタート指示がされた時に、ラン
ダムな順序で前記記憶手段から複数の楽曲データを読み
出して、前記楽音生成手段に転送するようにされてい
る。
【0009】また、上記本発明の電話端末装置におい
て、ループ再生モードと設定されている場合には、前記
制御手段は、前記報知音のスタート指示がされた時に、
一曲の楽曲データを繰り返し前記楽音生成手段に転送す
るようにされていてもよい。さらに、上記本発明の電話
端末装置において、プログラム再生モードと設定されて
いる場合には、前記制御手段は、メドレーリストに基づ
いて楽曲データを順次読み出すようにされており、プロ
グラム再生モードにおけるメドレーリストでは、各楽曲
データの再生順序およびループ再生回数を設定可能とさ
れていてもよい。さらにまた、上記本発明の電話端末装
置において、プログラム再生モードあるいはループ再生
モードと設定されている場合には、前記制御手段は、メ
ドレーリストに基づいて楽曲データを順次読み出すよう
にされており、メドレーリストでは、楽曲データの全部
再生あるいは一部を再生するように設定可能とされてい
てもよい。
【0010】このような本発明によれば、あらかじめプ
ログラムされた順序、あるいは、ランダムな順序で複数
の楽曲データを再生することにより、メロディ音を生成
することができるようになる。この場合、各楽曲データ
の再生順序およびループ再生回数、各楽曲データの全部
再生あるいはサビパターン等の一部を再生するよう設定
可能とされているので、ユーザは自分好みのメロディ音
を生成することができる。また、プログラムされたとお
りに複数の楽曲データを再生するプログラム再生モー
ド、ランダムな順序で複数の楽曲データを再生するラン
ダム再生モード、および、一曲の楽曲データを繰り返し
再生するループ再生モードのいずれかの再生モードを選
択してメロディ音を生成することができるので、種々の
態様のメロディ音で報知することができるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の電話端末装置を携帯電話
機に適用した場合の実施の形態の構成例を図1に示す。
図1に示す携帯電話機1は、一般にリトラクタブルとさ
れたアンテナ1aを備え、アンテナ1aは変調・復調機
能を有する通信部13に接続されている。システム用の
中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)1
0は、電話機能プログラムを実行することにより携帯電
話機1の各部の動作を制御するシステム制御部であり、
動作時の経過時間を示したり、特定の時間間隔でタイマ
割込を発生するタイマを備えている。また、システムC
PU10は後述する楽音生成関連処理を行う。システム
RAM11はダウンロードセンター等からダウンロード
された複数パートからなる楽曲データの格納エリアや、
ユーザ設定データ格納エリア、および、システムCPU
10のワークエリア等が設定されるRAM(RandomAcce
ss Memory)である。システムROM12はシステムC
PU10が実行する送信や着信の各種電話機能プログラ
ムや楽音生成関連処理等のプログラムや、プリセットさ
れた楽曲データ等の各種データが格納されているROM
(Read OnlyMemory)である。
【0012】また、通信部13は、アンテナ1aで受信
された信号の復調を行うと共に、送信する信号を変調し
てアンテナ1aに供給している。通信部13で復調され
た受話信号は、音声処理部(コーダ/デコーダ)14に
おいて復号され、マイク21から入力された通話信号は
音声処理部14において圧縮符号化される。音声処理部
14は、音声を高能率圧縮符号化/復号化しており、例
えばCELP(Code Excited LPC )系やADPCM
(適応差分PCM符号化)方式のコーダ/デコーダとさ
れている。楽音生成部15は、音声処理部14からの受
話信号を受話用スピーカ22から放音したり、楽曲デー
タを再生することにより着信メロディ、保留音を生成し
て出力している。なお、着信メロディは着信用スピーカ
23から放音され、保留音は受話信号とミキシングされ
て受話用スピーカ22から放音される。
【0013】また、楽曲データは音色データ、テンポデ
ータおよび複数パートの音符データから構成されてい
る。そして、楽音生成部15は楽曲データに基づいて楽
音を再生しており、この際に、内部に音符データを記憶
するFIFOが設けられている。このFIFOは一曲分
の音符データが記憶できる記憶容量とされてもよいが、
記憶容量が小さく一曲分の音符データを記憶できない場
合は、FIFOに所定量の空きエリアが生じた際に、楽
音生成部15が割込要求信号(IRQ)をシステムCP
U10に与え、システムCPU10がRAM11あるい
はROM12に記憶されている音符データの続きを読み
出して楽音生成部15に転送するようにしてもよい。
【0014】さらに、インタフェース(I/F)16
は、パーソナルコンピュータ等の外部機器20から1つ
以上のシーケンスデータを含む楽曲データをダウンロー
ドするためのインタフェースである。入力部17は携帯
電話機1に備えられた「0」から「9」のダイヤルボタ
ンや各種ボタンから構成される入力手段である。表示部
18は電話機能のメニューや、ダイヤルボタン等のボタ
ンの操作に応じた表示がされる表示器である。バイブレ
ータ19は、着信時に着信音に代えて携帯電話機1の本
体を振動させることにより、着信をユーザに知らせるバ
イブレータである。なお、各機能ブロックはバス24を
介してデータや命令の授受を行っている。
【0015】次に、本発明の実施の形態にかかる携帯電
話機1における楽音生成部15の第1の構成を図2に示
す。第1の構成では、楽音生成部15がシーケンス機能
を有するようにされている。また、この楽音生成部15
で再生される楽曲データのデータ構成を図3に示し、こ
のデータ構成を先に説明する。図3に示す楽曲データ
は、システムRAM11あるいはシステムROM12に
記憶されている楽曲データである。図示するように楽曲
データは、先頭にヘッダが配置されており、続いてパー
ト毎の音色データ、テンポデータ、および、音符データ
とされ、最後に終了データが配置されたデータ構成とさ
れている。音符データは、各パートの音符データが混在
して構成されており、図示するように、音符データは、
属するパートを示すパートデータ、ノート情報とオクタ
ーブ情報からなる音階データ、次の音符データまでの時
間長を示すインターバルデータ、4分音符や8分音符等
の音長情報からなる発音長データにより構成されてい
る。なお、休符はインターバルデータにより表されてい
る。
【0016】音符データにおけるインターバルデータお
よび発音長データの分解能は、テンポデータに基づいて
おり、テンポデータが異なっていると、インターバルデ
ータおよび発音長データの値が同じであっても実際に示
す時間は異なるようになる。また、音符データ間にマー
クが挿入されているが、このマークは、マークで挟まれ
た音符データがサビパターンの音符データであることを
示している。すなわち、マークで挟まれた音符データだ
けを抽出することにより、サビパターンの音符データだ
けを再生することができるようになる。このマークは、
サビパターンの音符データを示すだけのものではなく、
イントロパターンやメインパターン、あるいはエンディ
ングパターン等の音符データをマークで挟むことによ
り、そのパターンの音符データを示すようにしてもよ
い。
【0017】また、楽曲データの最後に配置されている
終了データを検出することにより、その楽曲データが終
了したことを検知することができるので、これにより、
次に再生する楽曲データがある場合は、その楽曲データ
の再生準備を行うことができる。さらに、楽曲データ
は、複数のパートから構成されているが、そのパート
は、例えば、メロディパート、伴奏パート1、伴奏パー
ト2およびリズムパートの4パートとされている。この
ような楽曲データは、図1に示す基地局2等を介して配
信センター等からダウンロードすることができる。ダウ
ンロードされた楽曲データは、システムRAM11に記
憶される。なお、基地局2には基地局用のアンテナ2a
が設けられている。
【0018】本発明の実施の形態の携帯電話機1におい
ては、図2に示すデータ構成の楽曲データを複数曲分順
次読み出して所定の順序で再生できるようにされてい
る。この場合、再生モードとしてプログラム再生モー
ド、ランダム再生モードおよびループ再生モードが用意
されている。プログラム再生モードでは、図6(a)に
示すプログラム再生用のメドレーリストがあらかじめ作
成される。このメドレーリストは、再生する楽曲データ
の順番を決定するプログラムナンバー(PN)と、再生
する楽曲データを指定する楽曲ナンバ(No)と、指定
した楽曲データを繰り返し再生する回数を示すループナ
ンバLNと、指定した楽曲データの全部を再生するか、
あるいはサビパターンだけを再生するかを指示する全/
サビ情報とから構成されている。
【0019】また、ランダム再生モードでは、システム
CPU10が所定の規則に基づいて演算を行うことによ
り、ランダムに指定した楽曲データが再生されるように
なる。この場合、ランダムに楽曲ナンバだけを指定する
のではなく、ループナンバや全/サビ情報もランダムに
設定して再生するようにしてもよい。さらに、ループ再
生モードでは、図6(b)に示すループ再生用のメドレ
ーリストがあらかじめ作成される。このメドレーリスト
では、再生する楽曲データは一曲とされることからプロ
グラムナンバー(PN)は“1”だけとされており、再
生する楽曲を指定する楽曲ナンバと、指定した楽曲デー
タを繰り返し再生する回数を示すループナンバ(LN)
と、指定した楽曲データの全部を再生するか、あるいは
サビパターンだけを再生するかを指示する全/サビ情報
とから構成されている。ただし、図6(b)に示すメド
レーリストにおけるループナンバ“50”はデフォルト
値であるが、ループナンバは“50”に限るものではな
く任意の数値を設定することができる。
【0020】図2に示す第1の構成の楽音生成部15
は、上記したプログラム再生モード、ランダム再生モー
ドおよびループ再生モードのうちのいずれかに設定され
て、メロディ音を生成するようにされている。図2に示
すように楽音生成部15は、インタフェース(I/F)
30、FIFO(First-In First-Out)31、シーケン
サ32、音源33、ディジタル・アナログ変換器(DA
C)34、オア回路35により構成されている。インタ
フェース30は、システムCPU10とバス24で結合
されており、システムCPU10の制御の基でシステム
RAM11あるいはシステムROM12から読み出され
た楽曲データがバス24を介して内部のデータ・レジス
タに書き込まれる。この場合、プログラム再生モードあ
るいはループ再生モードとされている場合は、システム
CPU10はあらかじめ作成されているメドレーリスト
に基づいた順序で楽曲データを読み出すようにする。そ
して、メドレーリストにおいて読み出される楽曲データ
の全/サビ情報として、サビが指定されている際は、シ
ステムCPU10は、マークで挟まれたサビパターンの
音符データを読み出してインタフェース30に転送す
る。
【0021】また、ランダム再生モードに設定されてい
る場合は、システムCPU10が所定の規則に基づいて
演算を行うことにより、ランダムに指定した楽曲データ
を読み出してインタフェース30に転送する。インタフ
ェース30のデータ・レジスタに書き込まれた楽曲デー
タのうちの音符データ(Data)はFIFO31に書き込
まれ、データ・レジスタに書き込まれた楽曲データのう
ちの各パートの音色データは音源33に転送される。イ
ンタフェース30に内蔵されるレジスタには、シーケン
サ・コントロール・レジスタ、データ・レジスタおよび
ステータス・レジスタが含まれている。シーケンサ・コ
ントロール・レジスタは、システムCPU10よりシー
ケンサ32を制御するシーケンサ制御データが書き込ま
れるレジスタである。シーケンサ・コントロール・レジ
スタに書き込まれるシーケンサ制御データの中には、楽
音再生開始を指示するシーケンサ・スタート指示データ
(Start)や楽音再生停止を指示するシーケンサ・スト
ップ指示データ(Stop)が含まれている。
【0022】また、データ・レジスタはシステムCPU
10より楽曲データが一時的に書き込まれるレジスタで
あり、データ・レジスタに書き込まれた楽曲データのう
ち音符データは、FIFO31に書き込まれ、音色デー
タが音源33に書き込まれ、テンポデータ(Temp)はシ
ーケンサ32に転送される。さらに、ステータス・レジ
スタは楽音生成部15の楽音生成状態を示すレジスタで
ある。このステータス・レジスタには、FIFO31か
ら出力される音符データ空きフラグ(Empty)、およ
び、シーケンサ32から出力される楽曲データ終了フラ
グ(END)とを含んでいる。このステータス・レジス
タは、システムCPU10により読み出されるレジスタ
である。
【0023】FIFO31は、例えば32バイト(32
×8ビット)の容量を有し、インタフェース30のデー
タ・レジスタを介してシステムCPU10から選択され
た楽曲データの音符データが順次書き込まれると共に、
書き込まれた順に音符データがシーケンサ32の読出要
求信号(Req)により順次読み出される。シーケンサ3
2により読み出された音符データはFIFO31内から
破棄される。このFIFO31は、このようなFIFO
機能のほかに、格納されている音符データのデータ量を
監視する機能を有し、音符データのデータ量が予めシス
テムCPU10により設定されたデータ量(例えば8バ
イト)以下になったときに、音符データ空き信号(Empt
y)を発生して、音符データ空きフラグをインタフェー
ス30のステータス・レジスタにセットする機能を有し
ている。なお、この音符データ空き信号は、オア回路3
5を介して割込要求信号(IRQ)としてシステムCP
U10に通知される。
【0024】シーケンサ32は、インタフェース30の
シーケンサ・コントロール・レジスタにシステムCPU
10からシーケンサ・スタート指示データが書き込まれ
ることにより、シーケンサ・スタート指示(Start)さ
れて概略次のように動作する。ただし、シーケンサ・ス
タート指示に先立って、テンポデータ(Temp)がシーケ
ンサ32に転送されており、各パートの音色データが音
源33に書き込まれていると共に、FIFO31にいく
らかの音符データが書き込まれている必要がある。
【0025】まず、FIFO31に記憶されている先頭
の音符データを、シーケンサ32が取り込む。先頭の音
符データは、通常最初の発音を行うためのインターバル
データのみとされており、このインターバルデータとテ
ンポデータに基づく待ち時間に達するのを待って、次の
音符データを取り込んで、その音階データと発音長デー
タに基づいて、キーオン、キーオフ、キーコード等の発
音パラメータを生成して音源33に供給する。また、こ
のタイミングで続く次の音符データの取り込みを行い、
次の再生の準備をする。この再生の準備は取り込んだ音
符データに対応する時間の管理であり、テンポデータと
インターバルデータとに基づいて時間管理が行われる。
音源33は供給された発音パラメータに基づいて、発音
パラメータで指示されるパートの楽音を生成する。この
場合、そのパートで生成される楽音の音色は、あらかじ
めインタフェース30から供給されている音色データで
設定されたパートの音色とされる。
【0026】そして、その音符データに含まれている発
音長データに対応した時間が経過するのを待って、音源
33による再生を停止させる。次いで、次に取り込んだ
音符データに対して同様の生成処理を行う。このような
生成処理を終了データが検出されるまで行い、終了デー
タを検出した場合、シーケンサ32および音源33は動
作を停止するとともにFIFO31の全データをクリア
する。また、楽曲データ終了信号(END)を発生し、
インタフェース30のステータス・レジスタに楽曲デー
タ終了フラグをセットする。システムCPU10はこの
フラグを参照することにより、次に再生される順番の楽
曲データをシステムRAM11あるいはシステムROM
12から読み出して、その楽曲データをインタフェース
30に転送する。これにより複数の楽曲データを再生し
たメロディ音、あるいは、同じ楽曲データを繰り返し再
生したメロディ音を生成することができる。このような
生成処理は、携帯電話機1において入力部17の着信ボ
タンが操作された時、あるいは、保留解除操作された時
に終了される。また、通信回線が切断された際にも終了
される。
【0027】なお、音源33は、キーオン、キーオフ、
キーコード等の発音パラメータに基づき複数パートから
なるPCM波形データを生成して出力する。このPCM
波形データはデジタル・アナログ変換器(ADC)34
によりアナログの楽音信号に変換される。この楽音信号
が着信を報知するメロディ音として使用される場合は、
生成されたメロディ音が着信用スピーカ23から放音さ
れる。また、楽音信号が保留を報知するメロディ音とし
て使用される場合は、再生されたメロディ音(送信用保
留音)が音声処理部14に供給され、高能率圧縮符号化
されて相手側へ送信される。
【0028】オア回路35は、FIFO31内の音符デ
ータが所定量以下になったときにFIFO31から出力
される音符データ空き信号(Empty)に基づき、システ
ムCPU10に対して割込要求信号(IRQ)を発生す
る。さらにオア回路35は、シーケンサ32から出力さ
れる楽曲データ終了フラグ(END)に基づき、システ
ムCPU10に対して割込要求信号(IRQ)を発生す
る。割込要求信号(IRQ)を受けたシステムCPU1
0は、インタフェース30のステータス・レジスタにお
けるフラグを参照して、割込要求信号(IRQ)の原因
を調べてそれに対応した処理を行う。この際に、音符デ
ータ空きフラグがセットされており、割込要求信号(I
RQ)の原因がFIFO31の音符データ量不足と検出
されたときには、例えば32バイト−8バイト=24バ
イトの音符データの転送をシステムCPU10が行う。
この音符データの転送では、続く音符データがシステム
RAM11あるいはシステムROM12から読み出され
て転送されるようになる。この24バイトの音符データ
の転送は、必ずしも直ちに行う必要はなく、また、必ず
しも24バイトの全てを転送する必要もない。楽音生成
部15において再生音が途切れることなく再生できるタ
イミングと転送量で転送するようにすればよい。また、
インタフェース30のステータス・レジスタに楽曲デー
タ終了フラグがセットされていた場合は、次に再生され
る順番の楽曲データをシステムRAM11あるいはシス
テムROM12から読み出して、その楽曲データをイン
タフェース30に転送する。
【0029】上記説明したように、図2に示す楽音生成
部15においては、システムCPU10がメロディ音の
再生スタート指示を行った際に、このことをシーケンサ
32が検知してメロディ音の生成を開始する。システム
CPU10が再生スタート指示を行う場合は、携帯電話
機1において着信通知が受信されて着信音(着信メロデ
ィ)の再生がスタートされた場合、および、保留操作キ
ーを操作して保留音の再生がスタートされた場合であ
る。
【0030】次に、図1に示す本発明の実施の形態にか
かる携帯電話機1における楽音生成部の第2の構成を図
4に示す。第2の構成の楽音生成部115では、システ
ムCPU10がシーケンス機能を受け持つようにされて
いる。また、第2の構成の楽音生成部115で再生され
る楽曲データは、上記した図3に示すデータ構成とされ
ている。図4に示す第2の構成の楽音生成部115は、
上記したプログラム再生モード、ランダム再生モードお
よびループ再生モードのうちのいずれかに設定されて、
メロディ音を生成するようにされている。
【0031】図4に示すように楽音生成部115は、イ
ンタフェース(I/F)130、音源133、ディジタ
ル・アナログ変換器(DAC)134により構成されて
いる。インタフェース130は、システムCPU10と
バス24で結合されており、システムCPU10で生成
された発音パラメータが、システムRAM11あるいは
システムROM12から読み出された楽曲データ中の音
色データと共にバス24を介して内部のデータ・レジス
タに書き込まれる。この発音パラメータは、システムR
AM11あるいはシステムROM12から読み出された
楽曲データに基づいて、システムCPU10がシーケン
ス処理プログラムを実行することにより生成している。
【0032】インタフェース130は、書き込まれた発
音パラメータを音源133に供給すると共に、音色デー
タを音源133に供給する。音源133は供給された発
音パラメータに基づいて、発音パラメータで指示される
パートの楽音を生成する。この場合、そのパートで生成
される楽音の音色は、インタフェース130から供給さ
れている音色データで設定されたパートの音色とされ
る。キーオン、キーオフ、キーコード等の発音パラメー
タが順次供給されることにより音源133は、複数パー
トからなるPCM波形データを生成して出力する。この
PCM波形データはデジタル・アナログ変換器(AD
C)134によりアナログの楽音信号に変換される。こ
の楽音信号が着信を報知するメロディ音として使用され
る場合は、生成されたメロディ音が着信用スピーカ23
から放音される。また、楽音信号が保留を報知するメロ
ディ音として使用される場合は、再生されたメロディ音
(送信用保留音)が音声処理部14に供給され、高能率
圧縮符号化されて相手側へ送信される。
【0033】このような第2の構成の楽音生成部115
に発音パラメータを供給するシステムCPU10が実行
するシーケンス処理を含む楽曲再生処理について、以下
に説明する。システムCPU10は、携帯電話機1にお
いて着信通知が検出された場合、および、保留操作キー
を操作して保留が検出された場合に、メロディ音の生成
をスタートする。まず、システムCPU10は、メロデ
ィ音を生成するための楽曲データをシステムRAM11
あるいはシステムROM12から読み出す。ここで、プ
ログラム再生モードあるいはループ再生モードとされて
いる場合は、システムCPU10はあらかじめ作成され
ているメドレーリストに基づいた順序で楽曲データをシ
ステムRAM11あるいはシステムROM12から読み
出す。そして、メドレーリストにおいて読み出される楽
曲データの全/サビ情報として、サビが指定されている
際は、システムCPU10は、マークで挟まれたサビパ
ターンの音符データを読み出す。また、ランダム再生モ
ードに設定されている場合は、システムCPU10が所
定の規則に基づいて演算を行うことにより、ランダムに
指定した楽曲データが読み出される。
【0034】読み出された楽曲データのうちの各パート
の音色データはインタフェース130に書き込まれる。
また、読み出された楽曲データのうちの先頭の音符デー
タをシステムCPU10が解釈するが、先頭の音符デー
タは、通常最初の発音を行うためのインターバルデータ
のみとされている。そこで、このインターバルデータ
と、システムRAM11あるいはシステムROM12か
ら読み出したテンポデータとに基づく待ち時間に達する
のを待って、次の音符データを読み出して、その音階デ
ータと発音長データに基づいて、キーオン、キーオフ、
キーコード等の発音パラメータを生成してインタフェー
ス130に書き込む。次いで、続く次の音符データを読
み出して、次の再生の準備をする。この再生の準備は続
く次の音符データに対応する時間の管理であり、テンポ
データとインターバルデータとに基づいて時間管理が行
われる。なお、インタフェース130は書き込まれた発
音パラメータを音源133に供給し、音源133は供給
された発音パラメータに基づいて、発音パラメータで指
示されるパートの楽音を生成する。この場合、そのパー
トで生成される楽音の音色は、あらかじめインタフェー
ス130から供給されている音色データで設定されたパ
ートの音色とされる。
【0035】そして、その音符データに含まれている発
音長データに対応した時間が経過するのを待って、シス
テムCPU10は音源133による再生を停止させる。
次いで、次に読み出した音符データに対して同様の楽曲
再生処理を行う。システムCPU10は、このような楽
曲再生処理を終了データが検出されるまで行い、終了デ
ータを検出した場合、次に再生される順番の楽曲データ
をシステムRAM11あるいはシステムROM12から
読み出して、上記した楽曲再生処理を繰り返し実行す
る。この楽曲再生処理は、携帯電話機1において入力部
17の着信ボタンが操作されるか、あるいは、保留解除
操作されるのを待って終了される。これにより、プログ
ラム再生モードあるいはループ再生モードとされている
場合は、メドレーリストに基づいた順序で楽曲データを
再生したメロディ音を生成することができる。また、ル
ープ再生モードとされている場合は、同じ楽曲データを
繰り返し再生したメロディ音を生成することができるよ
うになる。
【0036】次に、本発明の電話端末装置において、楽
曲再生部がシーケンス機能を有するようにされている第
1の構成とされている際の楽曲再生関連処理を、図5お
よび図7、図8に示すフローチャートを参照しながら説
明する。図5は楽曲再生順序プログラミング処理であ
り、この処理によりメドレーリストが作成される。楽曲
再生順序プログラミング処理が起動されると、ステップ
S1にてプログラムナンバレジスタPNが“1”とされ
る。次いで、ステップS2にてメドレーが指示されて複
数の楽曲からメロディ音を生成するようにされているか
否かが判断される。ここで、メドレーが指示されている
と判断された場合は、ステップS3にてランダム再生モ
ードとされているか否かが判断される。このステップ
で、ランダム再生モードではなくプログラム再生モード
に設定されていると判断されると、ステップS4に進み
選択する楽曲ナンバを設定し、ステップS5にて選択し
た楽曲ナンバの楽曲データを繰り返し再生するループ回
数を設定し、さらに、ステップS6にて楽曲データの全
部を再生するかサビパターンだけを再生するかを設定す
る。これにより、プログラムナンバ1(PN=1)の楽
曲データに関する再生情報が設定される。次いで、ステ
ップS7にてメロディ音を生成するための楽曲データの
設定が全て終了したか否かが判断される。
【0037】ここで、メロディ音を生成するための楽曲
データの設定が終了していない場合は、ステップS11
に分岐してプログラムナンバレジスタPNが”1”だけ
インクリメントされてプログラムナンバ2(PN=2)
とされる。そして、ステップS4に戻りステップS4な
いしステップS6の処理が繰り返し実行されて、プログ
ラムナンバ2(PN=2)の楽曲データに関する再生情
報が設定される。このような処理が、メロディ音を生成
するための楽曲データの設定が全て終了まで繰り返し行
われ、終了したときに楽曲再生順序プログラミング処理
が終了する。
【0038】上記した処理は、プログラム再生モードに
おけるメドレーリストの作成処理であり、上記した処理
が行われると、例えば図6(a)に示すメドレーリスト
が作成される。このメドレーリストでは、プログラムナ
ンバPNは1〜4までとされてそれぞれのプログラムナ
ンバPNにおいて楽曲データが選択されている。最初の
楽曲データの楽曲ナンバは“1”とされ、そのループナ
ンバLNは“2”とされ、サビパターンだけを再生する
ように設定されている。2番目の楽曲データの楽曲ナン
バは“5”とされ、そのループナンバLNは“1”とさ
れ、楽曲データ全部を再生するように設定されている。
3番目の楽曲データの楽曲ナンバは“2”とされ、その
ループナンバLNは”1”とされ、サビパターンだけを
再生するように設定されている。最後の楽曲データの楽
曲ナンバは“4”とされ、そのループナンバLNは”
2”とされ、サビパターンだけを再生するように設定さ
れている。これにより、プログラム再生モードとされた
場合は、このメドレーリストに基づいて楽曲ナンバ
“1”“5”“2”“4”の順番で楽曲データが再生さ
れてメロディ音が生成されるようになる。
【0039】ところで、ステップS2にてメドレーが指
示されていないと判断された場合は、ステップS8に分
岐して選択する楽曲ナンバを設定し、次いでステップS
9にて選択した楽曲ナンバの楽曲データの全部を再生す
るかサビパターンだけを再生するかを設定する。このス
テップS8,ステップS9の処理は、ループ再生モード
におけるメドレーリストの作成処理であり、上記した処
理が行われると、例えば図6(b)に示すメドレーリス
トが作成される。このメドレーリストでは、プログラム
ナンバPNは1だけとされて1つの楽曲データが選択さ
れている。この楽曲データの楽曲ナンバは“3”とさ
れ、そのループナンバLNは“50”とされ、楽曲デー
タの全部を再生するように設定されている。なお、50
回繰り返し可能とするループナンバLNはデフォルト値
であり、当然ながらループナンバは任意の数値に設定す
ることができる。これにより、ループ再生モードとされ
た場合は、このメドレーリストに基づいて楽曲ナンバ
“3”の楽曲データが繰り返し再生されてメロディ音が
生成されるようになる。
【0040】さらに、ステップS3にてランダム再生モ
ードに設定されていると判断された場合は、ステップS
10にてランダム再生モードに設定される。ここでは、
メドレーリストは作成されない。なお、ランダム再生モ
ードとされた場合は、システムCPU10が所定の規則
に基づいて演算を行うことにより、ランダムに指定した
楽曲データが順次再生されて、メロディ音が生成される
ようになる。
【0041】図7は楽曲再生メイン処理のフローチャー
トである。楽曲再生メイン処理がスタートされると、ス
テップS21にて楽曲再生トリガが検出されたか否かが
判断される。この場合の楽曲再生トリガは、携帯電話機
1において着信通知が検出された場合、および、保留操
作キーを操作して保留操作された場合に楽曲再生トリガ
ありと判断される。ここで、着信あるいは保留操作があ
り楽曲再生トリガありと判断されると、ステップS22
にてランダム再生モードに設定されているか否かが判断
される。ここで、プログラム再生モードあるいはループ
再生モードに設定されている場合は、ステップS23に
進みプログラムナンバレジスタPNが“1”とされて、
メドレーリストにおけるプログラムナンバ1のデータに
アクセスされる。また、ランダム再生モードに設定され
ている場合は、ステップS30に分岐してシステムCP
U10が所定の規則に基づいて演算を行うことにより、
ランダムに楽曲ナンバが選択される。
【0042】次いで、いずれの場合にもステップS24
にてプログラムナンバ1で設定されている楽曲ナンバの
楽曲データあるいはランダムに選択された楽曲データに
おける音色データおよびテンポデータが、システムRA
M11あるいはシステムROM12から読み出されて楽
音生成部15に転送される。さらに、ステップS25に
てその楽曲データにおける音符データがFIFO31が
一杯になるまで先頭から楽音生成部15に転送される。
この際に、プログラムナンバ1においてサビパターンだ
けを再生するよう設定されていた場合は、マークで挟ま
れたサビパターンの音符データがFIFO31が一杯に
なるまで先頭から転送される。システムCPU10は、
どこまで転送したかを検出して、次に転送すべき楽曲デ
ータの先頭アドレスを記憶する。
【0043】この場合、ランダム再生モード時には楽曲
データの全部を再生するか、サビパターンだけを再生す
るかをランダムに決定するようにしてもよい。次いで、
ステップS26にてプログラムナンバ1におけるループ
ナンバLNが記憶される。この場合、ランダム再生モー
ド時にはループナンバをランダム値で決定するようにし
てもよい。そして、ステップS27にてシステムCPU
10は、再生スタートコマンド(Start)を楽音生成部
15に転送する。これにより、楽音生成部15は転送さ
れた音色データ、テンポデータ、音符データに基づいて
楽音を再生することでメロディ音の生成を開始する。
【0044】楽音生成部15における楽曲の再生はステ
ップS28にて楽曲終了トリガが検出されるまで実行さ
れる。楽曲終了トリガが検出されるのは、携帯電話機1
において入力部17の着信ボタンが操作された時、ある
いは、保留解除操作された時に検出される。また、通信
回線が切断された際やプログラムされた楽曲データの再
生を全て終了した際にも検出される。ここで、楽曲終了
トリガが検出されると、ステップS29にて再生ストッ
プコマンド(Stop)が楽音生成部15に転送されて、楽
音生成部15の動作が停止されると共にクリアされる。
そして、楽曲再生メイン処理は終了する。また、ステッ
プS21にて楽曲再生トリガが検出されない場合は、そ
のまま楽曲再生メイン処理は終了する。
【0045】ところで、楽音生成部15は楽曲データを
再生中に、割込要求信号(IRQ)をシステムCPU1
0に送る場合がある。この際に実行される割込要求処理
(IRQ処理)のフローチャートを図8に示す。なお、
この割込要求処理は、楽曲再生メイン処理のステップS
27とステップS28との間において行われることにな
る。システムCPU10が割込要求信号(IRQ)を検
出すると、割込要求処理がスタートされステップS41
にて楽音生成部15におけるインタフェース30のステ
ータス・レジスタの音符データ空きフラグを参照して、
割込要求信号(IRQ)の原因が音符データ空き信号
(Empty)か否かを判断する。ここで、音符データ空き
フラグがセットされていた場合は、FIFO31の音符
データ量が不足しているのでステップS48にて続きの
音符データを楽音生成部15に転送する。そして、割込
要求処理は終了する。
【0046】また、インタフェース30のステータス・
レジスタに音符データ空きフラグではなく楽曲データ終
了フラグがセットされていた場合は、ステップS41に
てNoと判断されてステップS42に進む。すなわち、
一曲の楽曲データの再生が終了した際にステップS42
に進むようになり、ステップS42にてランダム再生モ
ードに設定されているか否かが判断される。ここで、プ
ログラム再生モードあるいはループ再生モードに設定さ
れている場合は、ステップS43に進みループナンバレ
ジスタLNが1だけデクリメントされる。次いで、ステ
ップS44にてループナンバレジスタLNの値が“0”
となったか否かが判断される。ここで、LN=0と判断
された場合は、その楽曲データについては設定された回
数再生されたことになり、ステップS45にてプログラ
ムナンバが1だけインクリメントされ、メドレーリスト
の次のプログラムナンバにアクセスされるようになる。
【0047】次いで、ステップS46に進み次のプログ
ラムナンバで設定されている楽曲データにおける音色デ
ータおよびテンポデータが、システムRAM11あるい
はシステムROM12から読み出されて楽音生成部15
に転送される。さらに、ステップS47にてその楽曲デ
ータにおける音符データがFIFO31が一杯になるま
で先頭から楽音生成部15に転送される。この際に、そ
のプログラムナンバにおいてサビパターンだけを再生す
るよう設定されていた場合は、マークで挟まれたサビパ
ターンの音符データがFIFO31が一杯になるまで先
頭から転送される。システムCPU10は、どこまで転
送したかを検出して、次に転送すべき楽曲データの先頭
アドレスを記憶する。これにより、次のプログラムナン
バで設定された楽曲データが再生されるようになり、割
込要求処理は終了する。
【0048】また、ステップS44にてLN≠0と判断
された場合は、ステップS45をスキップしてステップ
S46に進むようになる。ステップS46では再生が終
了した楽曲データにおける音色データおよびテンポデー
タが、再びシステムRAM11あるいはシステムROM
12から読み出されて楽音生成部15に転送される。さ
らに、ステップS47にてその楽曲データにおける音符
データがFIFO31が一杯になるまで先頭から楽音生
成部15に転送される。この際に、そのプログラムナン
バにおいてサビパターンだけを再生するよう設定されて
いた場合は、マークで挟まれたサビパターンの音符デー
タがFIFO31が一杯になるまで先頭から転送され
る。システムCPU10は、どこまで転送したかを検出
して、次に転送すべき楽曲データの先頭アドレスを記憶
する。これにより、ループナンバLNが“0”になるま
で繰り返し同じ楽曲データが再生されるようになり、割
込要求処理は終了する。
【0049】さらに、ステップS42にてランダム再生
モードに設定されていると判断された場合は、ステップ
S49に分岐してシステムCPU10が所定の規則に基
づいて演算を行うことにより、ランダムに楽曲ナンバが
選択され、ステップS46に進む。ステップS46で
は、ランダムに選択された楽曲データにおける音色デー
タおよびテンポデータが、システムRAM11あるいは
システムROM12から読み出されて楽音生成部15に
転送される。さらに、ステップS47にてその楽曲デー
タにおける音符データがFIFO31が一杯になるまで
先頭から楽音生成部15に転送される。この際に、その
プログラムナンバにおいてサビパターンだけを再生する
よう設定されていた場合は、マークで挟まれたサビパタ
ーンの音符データがFIFO31が一杯になるまで先頭
から転送される。システムCPU10は、どこまで転送
したかを検出して、次に転送すべき楽曲データの先頭ア
ドレスを記憶する。これにより、ランダムに選択された
楽曲データが再生されるようになり、割込要求処理は終
了する。
【0050】上記説明したように、本発明の電話端末装
置における楽曲再生関連処理や電話機能処理は、システ
ムCPU10がプログラムを実行することにより実現さ
れている。このようなプログラムはシステムROM12
にプリセットされているが、システムRAM11に外部
機器20からインストールするようにしてもよい。この
ように外部機器20からプログラムをインストールする
ようにすると、プログラムの差し替えやバージョンアッ
プを容易に行うことができるようになる。この場合、外
部機器20をCD−ROM、MO、HDD等のリムーバ
ブルディスクのドライブとしてもよい。
【0051】また、以上説明した楽音生成部15(11
5)における音源33(133)は、周波数変調方式の
音源、すなわちFM音源により構成することができる。
FM音源は、周波数変調によって生じる高調波を楽音の
合成に利用したものであり、比較的簡単な回路で非調和
音を含む高調波成分を持つ波形を発生することができ
る。FM音源は、自然楽器の合成音から電子音まで幅広
い楽音を発生することができる。FM音源では、正弦波
を等価的に発振するオペレータと称される発振器を用い
ており、第1のオペレータと第2のオペレータとを縦続
接続することによりFM音源を構成することができる。
また、オペレータにおける自らの出力をフィードバック
して入力するようにしてもFM音源を構成することがで
きる。
【0052】さらにまた、楽音生成部15(115)に
おける音源33(133)の音源方式としては、FM音
源方式に限るものではなく、波形メモリ音源(PCM音
源、ADPCM音源)方式、物理モデル音源方式等とす
ることができ、音源の構成としてはDSP等を用いたハ
ードウェア音源でも、音源プログラムを実行させるソフ
トウェア音源でもよい。なお、本発明の電話端末装置
は、上記した携帯電話機のみに適用されるものとではな
く、楽音生成手段を備える情報機器や、楽音生成手段を
備えるパーソナルコンピュータ等に適用することができ
る。
【0053】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、あらかじ
めプログラムされた順序、あるいは、ランダムな順序で
複数の楽曲データを再生することによりメロディ音を生
成することができるようになる。この場合、各楽曲デー
タの再生順序およびループ再生回数、各楽曲データの全
部再生あるいはサビパターン等の一部を再生するよう設
定可能とされているので、ユーザは自分好みのメロディ
音を生成することができる。また、プログラムされたと
おりに複数の楽曲データを再生するプログラム再生モー
ド、ランダムな順序で複数の楽曲データを再生するラン
ダム再生モード、および、一曲の楽曲データを繰り返し
再生するループ再生モードのいずれかの再生モードを選
択してメロディ音を生成することができるので、種々の
態様のメロディ音で報知することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電話端末装置を携帯電話機に適用し
た場合の実施の形態の構成例を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態にかかる携帯電話機の楽
音生成部の第1の構成を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態にかかる携帯電話機の楽
音生成部で再生される楽曲データのデータ構成を示す図
である。
【図4】 本発明の実施の形態にかかる携帯電話機の楽
音生成部の第2の構成を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態にかかる携帯電話機が第
1の構成の楽音生成部とされている際の楽曲再生順序プ
ログラミング処理のフローチャートである。
【図6】 図5に示す楽曲再生順序プログラミング処理
により作成されるメドレーリストを示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態にかかる携帯電話機が第
1の構成の楽音生成部とされている際の楽曲再生メイン
処理のフローチャートである。
【図8】 本発明の実施の形態にかかる携帯電話機が第
1の構成の楽音生成部とされている際の割込要求(IR
Q)処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯電話機、1a アンテナ、2 基地局、2a
アンテナ、10 システムCPU、11 システムRA
M、12 システムROM、13 通信部、14音声処
理部、15 楽音生成部、17 入力部、18 表示
部、19 バイブレータ、20 外部機器、21 マイ
ク、22 受話用スピーカ、23 着信用スピーカ、2
4 バス、30 インタフェース、31 FIFO、3
2 シーケンサ、33 音源、34 ディジタル・アナ
ログ変換器、35 オア回路、115 楽音生成部、1
30 インタフェース、133 音源、134 ディジ
タル・アナログ変換器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 報知音をメロディ音で報知可能な電話端
    末装置であって、 複数の楽曲データを記憶可能な記憶手段と、 前記報知音のスタート指示がされた時に、あらかじめプ
    ログラムされた順序で前記記憶手段から複数の楽曲デー
    タを読み出して、楽音生成手段に転送する制御手段と、 該制御手段から転送された楽曲データを再生して、前記
    メロディ音を生成する楽音生成手段と、 を備えることを特徴とする電話端末装置。
  2. 【請求項2】 各楽曲データの再生順序およびループ再
    生回数が設定可能とされていることを特徴とする請求項
    1記載の電話端末装置。
  3. 【請求項3】 各楽曲データの再生順序およびループ再
    生回数に加えて、各楽曲データの全部再生あるいは一部
    を再生するよう設定可能とされていることを特徴とする
    請求項1記載の電話端末装置。
  4. 【請求項4】 報知音をメロディ音で報知可能な電話端
    末装置であって、 複数の楽曲データを記憶可能な記憶手段と、 前記報知音のスタート指示がされた時に、ランダムな順
    序で前記記憶手段から複数の楽曲データを読み出して、
    楽音生成手段に転送する制御手段と、 該制御手段から転送された楽曲データを再生して、前記
    メロディ音を生成する楽音生成手段と、 を備えることを特徴とする電話端末装置。
  5. 【請求項5】 報知音をメロディ音で報知可能な電話端
    末装置であって、 複数の楽曲データを記憶可能な記憶手段と、 前記報知音のスタート指示がされた時に、前記記憶手段
    から複数の楽曲データを順次読み出して、楽音生成手段
    に転送する制御手段と、 該制御手段から転送された楽曲データを再生して、前記
    メロディ音を生成する楽音生成手段とを備え、 プログラム再生モードと設定されている場合には、前記
    制御手段は、前記報知音のスタート指示がされた時に、
    あらかじめプログラムされた順序で前記記憶手段から複
    数の楽曲データを読み出して、前記楽音生成手段に転送
    するようにし、ランダム再生モードと設定されている場
    合には、前記制御手段は、前記報知音のスタート指示が
    された時に、ランダムな順序で前記記憶手段から複数の
    楽曲データを読み出して、前記楽音生成手段に転送する
    ようにされていることを特徴とする電話端末装置。
  6. 【請求項6】 ループ再生モードと設定されている場合
    には、前記制御手段は、前記報知音のスタート指示がさ
    れた時に、一曲の楽曲データを繰り返し前記楽音生成手
    段に転送するようにされていることを特徴とする請求項
    5記載の電話端末装置。
  7. 【請求項7】 プログラム再生モードと設定されている
    場合には、前記制御手段は、メドレーリストに基づいて
    楽曲データを順次読み出すようにされており、プログラ
    ム再生モードにおけるメドレーリストでは、各楽曲デー
    タの再生順序およびループ再生回数を設定可能とされて
    いることを特徴とする請求項5記載の電話端末装置。
  8. 【請求項8】 プログラム再生モードあるいはループ再
    生モードと設定されている場合には、前記制御手段は、
    メドレーリストに基づいて楽曲データを順次読み出すよ
    うにされており、メドレーリストでは、楽曲データの全
    部再生あるいは一部を再生するように設定可能とされて
    いることを特徴とする請求項5記載の電話端末装置。
JP2000165548A 2000-06-02 2000-06-02 電話端末装置 Expired - Fee Related JP3821352B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000165548A JP3821352B2 (ja) 2000-06-02 2000-06-02 電話端末装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000165548A JP3821352B2 (ja) 2000-06-02 2000-06-02 電話端末装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001345883A true JP2001345883A (ja) 2001-12-14
JP3821352B2 JP3821352B2 (ja) 2006-09-13

Family

ID=18669006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000165548A Expired - Fee Related JP3821352B2 (ja) 2000-06-02 2000-06-02 電話端末装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3821352B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100456003B1 (ko) * 2001-12-21 2004-11-08 에스케이텔레텍주식회사 이동통신 단말기용 컨텐츠의 사용자 선택 실행방법
KR100703360B1 (ko) 2003-08-28 2007-04-03 삼성전자주식회사 이동통신 단말기에서 복수의 영상 이미지들을 연속적으로디스플레이하기 위한 장치 및 방법
JP2008205894A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Nakayo Telecommun Inc 保留音機能を有する電話装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100456003B1 (ko) * 2001-12-21 2004-11-08 에스케이텔레텍주식회사 이동통신 단말기용 컨텐츠의 사용자 선택 실행방법
KR100703360B1 (ko) 2003-08-28 2007-04-03 삼성전자주식회사 이동통신 단말기에서 복수의 영상 이미지들을 연속적으로디스플레이하기 위한 장치 및 방법
JP2008205894A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Nakayo Telecommun Inc 保留音機能を有する電話装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3821352B2 (ja) 2006-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3580210B2 (ja) 作曲機能を備えた携帯電話機
JP3975639B2 (ja) 電話端末装置
KR100450871B1 (ko) 휴대전화 및 음악 재생방법
JP2001337676A (ja) 楽曲再生装置および携帯端末装置
JP3862061B2 (ja) 楽音再生装置および楽音再生方法ならびに携帯端末装置
KR100578588B1 (ko) 악곡 재생장치
JP2001197159A (ja) 携帯電話機
KR100566460B1 (ko) 전화 단말 장치
JP2002152329A (ja) 携帯端末装置
JP3821352B2 (ja) 電話端末装置
JP3642039B2 (ja) 楽音再生装置および携帯端末装置
JP3279298B2 (ja) 楽曲再生装置、楽曲再生機能を備える携帯電話装置、および楽曲再生方法
JP3279293B2 (ja) 楽曲再生装置、楽曲再生機能を備える携帯電話装置および楽曲再生方法
JP3641999B2 (ja) 楽曲データ配信装置および端末装置
JP3982532B2 (ja) 楽音再生装置および携帯端末装置
JP2001211235A (ja) 携帯電話機
JP2001345886A (ja) 電話端末装置
JP2001285407A (ja) 携帯機器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040723

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041029

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20041110

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20041203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060615

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100630

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100630

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110630

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120630

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120630

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130630

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees