JP3278821B2 - 空調制御システム - Google Patents
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Description
気ダンパ,還気ダンパを有し、この外気ダンパ,排気ダ
ンパ,還気ダンパの開度を制御することによって給気に
含まれる外気の取り入れ量を制御する機能を備えた空調
制御システムに関するものである。
調機より給気ダクトを介して各部へ給気の供給を行う場
合、各空調対象部位(被制御エリア)の給気吹出口毎に
可変給気量調節ユニット(以下、VAVユニットと呼
ぶ)を設け、このVAVユニットからの給気吹出量を被
制御エリアの負荷状況に応じて制御するようにしてい
る。このような空調制御システムでは、被制御エリアか
らの還気の一部を給気に戻すと共に、外気を取り入れる
ようにしている。
換器をOFFとし、外気ダンパ,排気ダンパ,還気ダン
パの開度を制御することにより、外気の取り入れ量を調
整する。この場合、給気温度の設定値と測定値とから必
要とする外気の取り入れ量を決定し、この決定した必要
外気取入量に応じた制御信号出力(%)より各ダンパ開
度θ1,θ2,θ3(%)を決定し、この決定したダン
パ開度θ1,θ2,θ3を外気ダンパ,排気ダンパ,還
気ダンパへ指示する。
おいては、外気ダンパと排気ダンパとは連動制御とさ
れ、還気ダンパは外気ダンパ/排気ダンパに対して逆動
作制御とされる。すなわち、図9に示すように、外気ダ
ンパへのダンパ開度θ1と排気ダンパへのダンパ開度θ
2は制御信号出力の増大に従って同開度で大きくなり、
還気ダンパへのダンパ開度θ3は制御信号出力の増大に
従って小さくなり、常にθ1(θ2)+θ3=100%
となるように制御される。このような制御方法では、外
気ダンパや排気ダンパ,還気ダンパが共に低開度に制御
される場合があり、圧力損失が大きくなり、結果として
空調機の送風能力が低下し、送風能力を確保するために
余計にエネルギーを必要とする。
なされたもので、その目的とするところは、外気ダンパ
や排気ダンパ,還気ダンパでの圧力損失を抑制すること
で、静圧や風量の確保を促進し、送風能力を確保するた
めの余計なエネルギーを軽減し、省エネルギーを実現す
ることのできる空調制御システムを提供することにあ
る。
るために、第1発明(請求項1に係る発明)は、上述し
た空調制御システムにおいて、必要とする外気の取り入
れ量を設定する外気取入量設定手段と、この外気取入量
設定手段によって設定された必要外気取入量に基づき、
予め定められたダンパ開度決定テーブルに従って、還気
ダンパを全開にしながら外気ダンパおよび排気ダンパの
開度を必要外気取入量の増加に従って開いて行き、外気
ダンパおよび排気ダンパが全開に達したならば還気ダン
パを必要外気取入量の増加に従って閉じて行くように、
外気ダンパ,排気ダンパ,還気ダンパの開度を制御する
ダンパ開度制御手段とを設けたものである。この発明に
よれば、必要外気取入量の増加に従って、還気ダンパを
全開にしながら外気ダンパおよび排気ダンパの開度が開
いて行き、外気ダンパおよび排気ダンパが全開に達した
ならば還気ダンパが閉じて行く。
した空調制御システムにおいて、必要とする外気の取り
入れ量を設定する外気取入量設定手段と、この外気取入
量設定手段によって設定された必要外気取入量に基づ
き、予め定められたダンパ開度決定テーブルに従って、
還気ダンパを全開にしながら外気ダンパの開度を必要外
気取入量の増加に従って開いて行き、外気ダンパが全開
に達したならば還気ダンパを必要外気取入量の増加に従
って閉じて行くように、外気ダンパおよび還気ダンパの
開度を制御する第1のダンパ開度制御手段と、排出され
るべき外部への排気量を設定する排気量設定手段と、こ
の排気量設定手段によって設定された設定排気量に基づ
いてこの設定排気量が確保されるように排気ダンパの開
度を制御する第2のダンパ開度制御手段とを設けたもの
である。この発明によれば、必要外気取入量の増加に従
って、還気ダンパを全開にしながら外気ダンパの開度が
開いて行き、外気ダンパが全開に達したならば還気ダン
パが閉じて行く。一方、排気ダンパは、設定排気量が確
保されるようにその開度が制御される。
発明において、ダンパ開度制御手段の機能を変え、外気
取入量設定手段によって設定された必要外気取入量と現
在の給気風量との比率に基づき、予め定められたダンパ
開度決定テーブルに従って、還気ダンパを全開にしなが
ら外気ダンパおよび排気ダンパの開度を比率の増加に従
って開いて行き、外気ダンパおよび排気ダンパが全開に
達したならば還気ダンパを比率の増加に従って閉じて行
くように、外気ダンパ,排気ダンパ,還気ダンパの開度
を制御するようにしたものである。この発明によれば、
必要外気取入量と現在の給気風量との比率の増加に従っ
て、還気ダンパを全開にしながら外気ダンパおよび排気
ダンパの開度が開いて行き、外気ダンパおよび排気ダン
パが全開に達したならば還気ダンパが閉じて行く。
発明において、第1のダンパ開度制御手段の機能を変
え、外気取入量設定手段によって設定された必要外気取
入量と現在の給気風量との比率に基づき、予め定められ
たダンパ開度決定テーブルに従って、還気ダンパを全開
にしながら外気ダンパの開度を比率の増加に従って開い
て行き、外気ダンパが全開に達したならば還気ダンパを
比率の増加に従って閉じて行くように、外気ダンパおよ
び還気ダンパの開度を制御するようにしたものである。
この発明によれば、必要外気取入量と現在の給気風量と
の比率の増加に従って、還気ダンパを全開にしながら外
気ダンパの開度が開いて行き、外気ダンパが全開に達し
たならば還気ダンパが閉じて行く。一方、排気ダンパ
は、設定排気量が確保されるようにその開度が制御され
る。
〜第4発明において、少なくとも外気ダンパおよび還気
ダンパの開度を制御する制御出力に対して線形化操作端
補正を行うようにしたものである。この発明によれば、
少なくとも外気ダンパおよび還気ダンパの開度を制御す
る制御出力に対して線形化操作端補正が行われ、制御信
号出力と外気の取り入れ量との関係が線形とされる。
発明において、少なくとも外気ダンパおよび還気ダンパ
の開度をダンパ開度決定テーブルに従って制御した際に
実測される外気取量と制御信号出力との関係に基づい
て、少なくとも外気ダンパおよび還気ダンパの開度を制
御する制御出力に対して線形化操作端補正を行うように
したものである。この発明によれば、少なくとも外気ダ
ンパおよび還気ダンパの開度を制御する制御出力に対し
て実測結果に基づく線形化操作端補正が行われ、制御出
力と外気の取り入れ量との関係が線形とされる。
発明において、外気ダンパが設けられている外気ダク
ト,排気ダンパが設けられている排気ダクト,還気ダン
パが設けられている還気ダクトの抵抗、外気ダンパ,排
気ダンパ,還気ダンパの特性、送風機や排風機の特性等
に基づき空調制御システムの計装モデルを作成し、この
計装モデルから少なくとも外気ダンパに対してシミュレ
ーションによって制御信号出力−風量特性を求め、この
求めた制御信号出力−風量特性に基づいて少なくとも外
気ダンパおよび還気ダンパの開度を制御する制御出力に
対して線形化操作端補正を行うようにしたものである。
この発明によれば、少なくとも外気ダンパおよび還気ダ
ンパの開度を制御する制御出力に対してシミュレーショ
ンした結果に基づく線形化操作端補正が行われ、制御出
力と外気の取り入れ量との関係が線形とされる。
き詳細に説明する。 〔実施の形態1:外気取入量制御〕図2はこの発明に係
る空調制御システムの要部を示すブロック図である。同
図において、1は全熱交換器、2は送風機、3は排風
機、4は外気ダンパ、5は排気ダンパ、6は還気ダン
パ、7は外気ダクト内に設けられた風速センサ、8は給
気ダクト内に設けられた給気温度センサ、9は外気取り
入れ制御装置である。
の給気SAを給気ダクトを介して被制御エリアへ送り、
被制御エリアからの還気RAを排風機3を介し排気ダン
パ5を通し排気ExAとして外部へ排出するようにして
いる。また、還気ダンパ6を通して、還気RAの一部を
給気SAに戻すようにしている。また、外気ダンパ4を
通して外気OAを取り入れ、この外気OAを還気RAに
加えるようにしている。なお、この実施の形態におい
て、被制御エリアは多数存在し、これらの被制御エリア
にはVAVユニットやCAVユニットが設けられてい
る。
入れ設定値を入力とし最小外気取り入れ風量設定値(最
小SP(%))を決定する第1の風量決定部9−1と、
給気温度の設定値Tspと給気温度センサ8からの給気
温度の測定値Tpvとを入力とし外気取り入れ風量設定
値(外冷SP(%))を決定する第2の風量決定部9−
2と、制御対象部位のCO2 濃度設定値CspとCO2
濃度測定値Cpvとを入力とし外気取り入れ風量設定値
(濃度SP(%))を決定する第3の風量決定部9−3
と、風量決定部9−1,9−2,9−3からの最小S
P,外冷SP,濃度SPを入力としその中から最も大き
いものを選択し外気取り入れ風量設定値SP1として出
力するハイセレクト部9−4とを備えている。
ンサ7からの検出々力を入力とし外気ダクト内の風速V
1を求める風速演算部9−5と、風速演算部9−5から
の風速V1にダクト断面積A1を乗じて外気ダクト内の
実風量(外気取り入れ実風量)Q1を求める風量演算部
9−6と、風量演算部9−6からの外気取り入れ実風量
Q1の空調機の定格送風量に対する比率(%)を外気取
り入れ実風量値PV1として求める実風量値演算部9−
7とを備えている。
り入れ風量設定値SP1を制御信号出力として入力しこ
の制御信号出力SP1に応ずる外気ダンパ4へのダンパ
開度θ1,排気ダンパ5へのダンパ開度θ2,還気ダン
パ6へのダンパ開度θ3を予め定められているダンパ開
度決定テーブルより読み出すダンパ制御部9−8と、こ
のダンパ制御部9−8から読み出されたダンパ開度θ
1,θ2,θ3に対して後述する線形化操作端補正を施
しダンパ開度θ1’,θ2’,θ3’として外気ダンパ
4,排気ダンパ5,還気ダンパ6へ指示する操作端補正
部9−9とを備えている。
れるダンパ開度決定テーブルを示す図である。このダン
パ開度決定テーブルには、ダンパ開度θ1とθ2とを同
一開度とし、ダンパ開度θ1(θ2)とダンパ開度θ3
が各々一方が中間開度又は全閉のとき他方が全開を維持
するように設定されている。ダンパ制御部9−8は、こ
のダンパ開度決定テーブルに従って、ダンパ開度θ3を
100%(全開)にしながらダンパ開度θ1およびθ2
の開度を制御信号出力SP1の増加に従って0〜100
%へと大きくして行き、ダンパ開度θ1およびθ2が1
00%(全開)に達したならばダンパ開度θ3を制御信
号出力P1の増加に従って100〜0%へと小さくして
行く。
形態特有の動作について、各部の機能を交えながら説明
する。ダンパ制御部9−8は、ハイセレクト部9−4か
らの外気取り入れ風量設定値SP1を制御信号出力とし
て入力し、この制御信号出力SP1に応ずる外気ダンパ
4へのダンパ開度θ1,排気ダンパ5へのダンパ開度θ
2,還気ダンパ6へのダンパ開度θ3を図1(a)に示
したダンパ開度決定テーブルより読み出す。
開度θ1,θ2,θ3は操作端補正部9−9へ与えられ
る。操作端補正部9−9はダンパ開度θ1,θ2,θ3
に線形化操作端補正を施しθ1’,θ2’,θ3’とし
て外気ダンパ4,排気ダンパ5,還気ダンパ6へ指示す
る。
化操作端補正を行わずに、ダンパ開度θ1,θ2,θ3
を直接外気ダンパ4,排気ダンパ5,還気ダンパ6へ指
示する場合について考えてみる。この場合、制御信号出
力SP1が50%であるとすると、従来の制御方法では
ダンパ開度θ1,θ2,θ3が共に50%とされるのに
対し(図9参照)、本実施の形態ではダンパ開度θ1,
θ2,θ3が共に100%とされる(図1(a)参
照)。この場合、従来の制御方法と本実施の形態とで
は、給気に含まれる外気の取入量すなわち外気と還気と
の混合割合はほゞ同じとなる。この場合、外気ダンパ
4,排気ダンパ5,還気ダンパ6での圧力損失は、従来
の制御方法よりも本実施の形態の方が小さくなる。
入量との関係はリニアに近いものとなる。しかし、図1
(a)のダンパ開度決定テーブルより読み出したダンパ
開度θ1,θ2,θ3を直接外気ダンパ4,排気ダンパ
5,還気ダンパ6へ指示するものとした場合、制御信号
出力と外気取入量との関係は非線形となってしまう。制
御では操作量とプロセス量とはリニアになることが望ま
しく、制御信号出力と外気取入量との関係が非線形とな
る現象は好ましいとは言えない。これを補完するため
に、本実施の形態では操作端補正部9−9を設け、ダン
パ制御部9−8からのダンパ開度θ1,θ2,θ3に対
して線形化操作端補正を施している。操作端補正部9−
9での線形化操作端補正の手法としては実測した結果に
基づく方法とシミュレーションした結果に基づく方法が
ある。
4,排気ダンパ5,還気ダンパ6の開度を図1(a)に
示したダンパ開度決定テーブルに従って実際に制御し、
この時の外気取入量を実測し、外気取入量と制御信号出
力との関係を求める。図4に送風機2のファン回転数を
100%,80%,60%とした場合の制御信号出力に
対する外気取入量の実測結果を示す。この実測された外
気取入量と制御信号出力との関係から、この外気取入量
と制御信号出力との関係をリニアにし得るダンパ開度θ
1への補正量を求め、操作端補正部9−9でのダンパ開
度θ1に対する線形化操作端補正量とする。また、上記
実測された外気取入量と制御信号出力との関係から、排
気量と制御信号出力との関係をリニアにし得るダンパ開
度θ2への補正量を求め、操作端補正部9−9でのダン
パ開度θ2に対する線形化操作端補正量とする。また、
上記実測された外気取入量と制御信号出力との関係か
ら、還気量と制御信号出力との関係をリニアにし得るダ
ンパ開度θ3への補正量を求め、操作端補正部9−9で
のダンパ開度θ3に対する線形化操作端補正量とする。
法〕外気ダンパ4が設けられている外気ダクト,排気ダ
ンパ5が設けられている排気ダクト,還気ダンパ6が設
けられている還気ダクトの抵抗、外気ダンパ4,排気ダ
ンパ5,還気ダンパ6の特性、送風機2や排風機3の特
性等に基づき空調制御システムの計装モデルを作成する
(図5参照)。なお、ダンパには平行翼特性と対向翼特
性があるがこの特性も加味する。一般に、圧力損失は、
風量の2乗に圧力抵抗をかけた値となる。
うな制御信号出力−風量特性が描ける。図6(a)は外
気ダンパ特性、図6(b)は給気風量特性である。
量と制御信号出力との関係をリニアにし得るダンパ開度
θ1への補正量を求め、操作端補正部9−9でのダンパ
開度θ1に対する線形化操作端補正量とする。図6
(a)の外気ダンパ特性を排気ダンパ特性として代用
し、その風量と制御信号出力との関係をリニアにし得る
ダンパ開度θ2への補正量を求め、操作端補正部9−9
でのダンパ開度θ2に対する線形化操作端補正量とす
る。図6(a)の外気ダンパ特性に基づき、その風量と
制御信号出力との関係をリニアにし得るダンパ開度θ3
への補正量を求め、操作端補正部9−9でのダンパ開度
θ3に対する線形化操作端補正量とする。
化操作端補正を行いつつ、外気ダンパ4,排気ダンパ
5,還気ダンパ6がなるべく全開となるように制御され
るので、外気ダンパ4,排気ダンパ5,還気ダンパ6で
の圧力損失が抑制され、静圧や風量の確保を促進し、送
風能力を確保するための余計なエネルギーを軽減し、省
エネルギーを実現することができる。
ダンパ6のダンパモータにかかるトルクはダンパ前後の
圧力損失で決まる。従来においては、ダンパ前後の圧力
損失が大きくなるため、ダンパモータにかかるトルクが
大きく、ダンパモータへの負担が大きい。これに対し
て、本実施の形態では、ダンパ前後の圧力損失が小さく
なるため、ダンパモータにかかるトルクが小さく、ダン
パモータへの負担が軽減される。
制御〕実施の形態1では外気ダンパ4と排気ダンパ5を
連動して制御するようにした。これに対し、実施の形態
2では、排気ダンパ5を独立して制御し、外気ダンパ4
と還気ダンパ6について図1(b)に示したダンパ開度
決定テーブルを使用する。図7にそのシステム構成図を
示す。同図において、図2と同一符号は同一或いは同等
構成要素を示し、その説明は省略する。
速センサ10を設け、この風速センサ10からの検出々
力から風速演算部9−5において排気ダクト内の風速V
2を求める。そして、この求めた排気ダクト内の風速V
2を風量演算部9−10へ与え、風速V2にダクト断面
積A2を乗じて排気ダクト内の実風量(排気実風量)Q
2を求め、この求めた排気実風量Q2を実風量値演算部
9−11へ与える。
−10からの排気実風量Q2の空調機の定格排風量に対
する比率(%)を排気実風量値PV2として求め、ダン
パ制御部9−12へ与える。ダンパ制御部9−12は、
排出されるべき外部への排気量として設定される排気量
設定値(%)SP2と実風量値演算部9−11からの排
気実風量値PV2とが一致するように排気ダンパ5を制
御する。
ト部9−4からの外気取り入れ風量設定値SP1を制御
信号出力として入力し、この制御信号出力SP1に応ず
る外気ダンパ4へのダンパ開度θ1および還気ダンパ6
へのダンパ開度θ3を図1(b)に示したダンパ開度決
定テーブルより読み出す。ダンパ制御部9−8で読み出
されたダンパ開度θ1およびθ3は操作端補正部9−9
へ与えられる。操作端補正部9−9はダンパ開度θ1お
よびθ3に線形化操作端補正を施してθ1’およびθ
3’として外気ダンパ4および還気ダンパ6へ指示す
る。
ことで、風量(圧力)バランスがより適正になる。すな
わち、室内の圧力を適正に保つためには、給気,外気取
入量,排気量,余剰排気(排気ダクト以外から外部に排
出される排気)の収支を合わさねばならないが、排気量
を制御することで風量(圧力)バランスがより適正にな
る。
の形態1では、風量決定部9−2および9−3におい
て、空調機の定格送風量に対する外気取り入れ風量の比
率として外冷SPおよび濃度SPを決定するものとし
た。また、実風量値演算部9−7において、外気取り入
れ実風量Q1の空調機の定格送風量に対する比率として
外気取り入れ実風量値PV1を求めるようにした。
給気風量に対する外気取り入れ風量の比率として外冷S
Pおよび濃度SPを決定する。また、外気取り入れ実風
量Q1の現在の給気風量に対する比率として外気取り入
れ実風量値PV1を求める。図8にそのシステム構成図
を示す。同図において、図2と同一符号は同一或いは同
等構成要素を示し、その説明は省略する。
速センサ11を設け、この風速センサ10からの検出々
力から風速演算部9−13において給気ダクト内の風速
V3を求める。そして、この求めた給気ダクト内の風速
V3を風量演算部9−14へ与え、風速V3にダクト断
面積A3を乗じて給気ダクト内の現在の給気風量Q3を
求め、この求めた給気風量Q3を風量決定部9−2’,
9−3’および実風量値演算部9−7’へ与える。
演算部9−14からの現在の給気風量Q3に対する外気
取り入れ風量の比率として外冷SPおよび濃度SPを決
定する。実風量値演算部9−7’は風量演算部9−14
からの現在の給気風量Q3に対する比率として外気取り
入れ実風量値PV1を求める。風量決定部9−2’およ
び9−3’で決定された外冷SPおよび濃度SPはハイ
セレクト部9−4で選択され制御信号出力SP1として
ダンパ制御部9−8へ与えられる。ダンパ制御部9−8
は、制御信号出力SP1に応ずるダンパ開度θ1,θ
2,θ3を図1(a)に示したダンパ開度決定テーブル
より読み出し、操作端補正部9−9へ与える。
現在の給気風量との比率に基づいて外気ダンパ4,排気
ダンパ5,還気ダンパ6の開度を制御するので、給気風
量が変化した場合でも、外乱を制御して、かつ優れた応
答で必要な外気取り入れ量を確保できる。すなわち、給
気風量が変化しても比率でみているので、自動的にゲイ
ンやレンジの補正が行われることになる。
の形態2と同様、排気ダンパ5を独立して制御し、外気
ダンパ4と還気ダンパ6について図1(b)に示したダ
ンパ開度決定テーブルを使用するようにしてもよい。ま
た、この実施の形態3では、給気ダクト内に風速センサ
11を配置して現在の給気風量を計測するようにした
が、VAV等の計測風量もしくは要求信号を合計して現
在の給気風量を求めるようにしてもよい。また、本発明
は、熱交換器のないシステムでも適用できる。
発明によれば、第1発明では、必要外気取入量の増加に
従って、還気ダンパを全開にしながら外気ダンパおよび
排気ダンパの開度が開いて行き、外気ダンパおよび排気
ダンパが全開に達したならば還気ダンパが閉じて行くも
のとなり、外気ダンパ,排気ダンパ,還気ダンパがなる
べく全開となるように制御されるので、外気ダンパや排
気ダンパ,還気ダンパでの圧力損失が抑制され、静圧や
風量の確保を促進し、送風能力を確保するための余計な
エネルギーを軽減し、省エネルギーを実現することので
きる。また、ダンパ前後の圧力損失が小さくなるため、
ダンパモータにかかるトルクが小さく、ダンパモータへ
の負担が軽減される。
って、還気ダンパを全開にしながら外気ダンパの開度が
開いて行き、外気ダンパが全開に達したならば還気ダン
パが閉じて行く一方、排気ダンパは設定排気量が確保さ
れるようにその開度が制御されるものとなり、外気ダン
パおよび還気ダンパがなるべく全開となるように制御さ
れるので、外気ダンパや排気ダンパでの圧力損失が抑制
され、静圧や風量の確保を促進し、送風能力を確保する
ための余計なエネルギーを軽減し、省エネルギーを実現
することのできる。また、ダンパ前後の圧力損失が小さ
くなるため、ダンパモータにかかるトルクが小さく、ダ
ンパモータへの負担が軽減される。また、室内の圧力を
適正に保つためには、給気,外気取入量,排気量,余剰
排気(排気ダクト以外から外部に排出される排気)の収
支を合わさねばならないが、排気量を制御することで風
量(圧力)バランスがより適正になる。
気風量との比率の増加に従って、還気ダンパを全開にし
ながら外気ダンパおよび排気ダンパの開度が開いて行
き、外気ダンパおよび排気ダンパが全開に達したならば
還気ダンパが閉じて行くものとなり、第1発明の効果に
加えて、給気風量が変化した場合でも、外乱を制御し
て、かつ優れた応答で必要な外気取り入れ量を確保でき
るようになる。第4発明では、必要外気取入量と現在の
給気風量との比率の増加に従って、還気ダンパを全開に
しながら外気ダンパの開度が開いて行き、外気ダンパが
全開に達したならば還気ダンパが閉じて行く一方、排気
ダンパは設定排気量が確保されるようにその開度が制御
されるものとなり、第2発明の効果に加えて、給気風量
が変化した場合でも、外乱を制御して、かつ優れた応答
で必要な外気取り入れ量を確保できるようになる。
び還気ダンパの開度を制御する制御出力に対して線形化
操作端補正が行われ、制御信号出力と外気の取り入れ量
との関係が線形とされ、制御が良好となる。第6発明で
は、少なくとも外気ダンパおよび還気ダンパの開度を制
御する制御出力に対して実測結果に基づく線形化操作端
補正が行われ、制御出力と外気の取り入れ量との関係が
線形とされ、信頼性の高い正確な補正が行われ、制御が
良好となる。第7発明では、少なくとも外気ダンパおよ
び還気ダンパの開度を制御する制御出力に対してシミュ
レーションした結果に基づく線形化操作端補正が行わ
れ、制御出力と外気の取り入れ量との関係が線形とさ
れ、第6発明のような実測による現場調整が不要とな
る。
パ開度決定テーブルを示す図である。
1)の要部を示すブロック図である。
である。
60%とした場合の制御信号出力に対する外気取入量の
実測結果を示す図である。
である。
−風量特性を示す図である。
2)の要部を示すブロック図である。
3)の要部を示すブロック図である。
る。
ンパ、5…排気ダンパ、6…還気ダンパ、7,10,1
1…風速センサ、8…給気温度センサ、9…外気取り入
れ制御装置、9−1,9−1’…第1の風量決定部、9
−2,9−2’…第2の風量決定部、9−3…第3の風
量決定部、9−4…ハイセレクト部、9−5,9−13
…風速演算部,9−6,9−10,9−14…風量演算
部、9−7,9−7’,9−11…実風量値演算部、9
−8,9−12…ダンパ制御部、9−9…操作端補正
部。
Claims (7)
- 【請求項1】 外気ダンパ,排気ダンパ,還気ダンパの
開度を制御することによって給気に含まれる外気の取り
入れ量を制御する外気取入量制御手段を備えた空調制御
システムにおいて、 必要とする外気の取り入れ量を設定する外気取入量設定
手段と、 この外気取入量設定手段によって設定された必要外気取
入量に基づき、予め定められたダンパ開度決定テーブル
に従って、前記還気ダンパを全開にしながら前記外気ダ
ンパおよび前記排気ダンパの開度を前記必要外気取入量
の増加に従って開いて行き、前記外気ダンパおよび前記
排気ダンパが全開に達したならば前記還気ダンパを前記
必要外気取入量の増加に従って閉じて行くように、前記
外気ダンパ,排気ダンパ,還気ダンパの開度を制御する
ダンパ開度制御手段とを備えたことを特徴とする空調制
御システム。 - 【請求項2】 外気ダンパ,排気ダンパ,還気ダンパの
開度を制御することによって給気に含まれる外気の取り
入れ量を制御する外気取入量制御手段を備えた空調制御
システムにおいて、 必要とする外気の取り入れ量を設定する外気取入量設定
手段と、 この外気取入量設定手段によって設定された必要外気取
入量に基づき、予め定められたダンパ開度決定テーブル
に従って、前記還気ダンパを全開にしながら前記外気ダ
ンパの開度を前記必要外気取入量の増加に従って開いて
行き、前記外気ダンパが全開に達したならば前記還気ダ
ンパを前記必要外気取入量の増加に従って閉じて行くよ
うに、前記外気ダンパおよび還気ダンパの開度を制御す
る第1のダンパ開度制御手段と、 排出されるべき外部への排気量を設定する排気量設定手
段と、 この排気量設定手段によって設定された設定排気量に基
づいてこの設定排気量が確保されるように前記排気ダン
パの開度を制御する第2のダンパ開度制御手段とを備え
たことを特徴とする空調制御システム。 - 【請求項3】 請求項1において、前記ダンパ開度制御
手段に代えて、前記外気取入量設定手段によって設定さ
れた必要外気取入量と現在の給気風量との比率に基づ
き、予め定められたダンパ開度決定テーブルに従って、
前記還気ダンパを全開にしながら前記外気ダンパおよび
前記排気ダンパの開度を前記比率の増加に従って開いて
行き、前記外気ダンパおよび前記排気ダンパが全開に達
したならば前記還気ダンパを前記比率の増加に従って閉
じて行くように、前記外気ダンパ,排気ダンパ,還気ダ
ンパの開度を制御するダンパ開度制御手段を設けたこと
を特徴とする空調制御システム。 - 【請求項4】 請求項2において、前記第1のダンパ開
度制御手段に代えて、前記外気取入量設定手段によって
設定された必要外気取入量と現在の給気風量との比率に
基づき、予め定められたダンパ開度決定テーブルに従っ
て、前記還気ダンパを全開にしながら前記外気ダンパの
開度を前記比率の増加に従って開いて行き、前記外気ダ
ンパが全開に達したならば前記還気ダンパを前記比率の
増加に従って閉じて行くように、前記外気ダンパおよび
還気ダンパの開度を制御する第1のダンパ開度制御手段
を設けたことを特徴とする空調制御システム。 - 【請求項5】 請求項1〜4の何れか1項において、少
なくとも前記外気ダンパおよび還気ダンパの開度を制御
する制御出力に対して線形化操作端補正を行うようにし
たことを特徴とする空調制御システム。 - 【請求項6】 請求項5において、少なくとも前記外気
ダンパおよび還気ダンパの開度を前記ダンパ開度決定テ
ーブルに従って制御した際に実測される外気取量と制御
信号出力との関係に基づいて、少なくとも前記外気ダン
パおよび還気ダンパの開度を制御する制御出力に対して
線形化操作端補正を行うようにしたことを特徴とする空
調制御システム。 - 【請求項7】 請求項5において、前記外気ダンパが設
けられている外気ダクト,前記排気ダンパが設けられて
いる排気ダクト,前記還気ダンパが設けられている還気
ダクトの抵抗、前記外気ダンパ,排気ダンパ,還気ダン
パの特性、送風機や排風機の特性等に基づき空調制御シ
ステムの計装モデルを作成し、 この計装モデルから少なくとも前記外気ダンパに対して
シミュレーションによって制御信号出力−風量特性を求
め、この求めた制御信号出力−風量特性に基づいて少な
くとも前記外気ダンパおよび還気ダンパの開度を制御す
る制御出力に対して線形化操作端補正を行うようにした
ことを特徴とする空調制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15426598A JP3278821B2 (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | 空調制御システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP15426598A JP3278821B2 (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | 空調制御システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11344252A JPH11344252A (ja) | 1999-12-14 |
JP3278821B2 true JP3278821B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=15580407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15426598A Expired - Fee Related JP3278821B2 (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | 空調制御システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3278821B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4479111B2 (ja) * | 2001-02-20 | 2010-06-09 | 三菱電機株式会社 | 空気調和機、及び空気調和機の制御方法 |
JP4579810B2 (ja) * | 2005-11-08 | 2010-11-10 | 株式会社山武 | 空調制御システム |
JP2009109143A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Daikin Ind Ltd | 調湿装置 |
-
1998
- 1998-06-03 JP JP15426598A patent/JP3278821B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11344252A (ja) | 1999-12-14 |
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