JP3278435B1 - 目標検出装置 - Google Patents

目標検出装置

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JP3278435B1
JP3278435B1 JP2001154400A JP2001154400A JP3278435B1 JP 3278435 B1 JP3278435 B1 JP 3278435B1 JP 2001154400 A JP2001154400 A JP 2001154400A JP 2001154400 A JP2001154400 A JP 2001154400A JP 3278435 B1 JP3278435 B1 JP 3278435B1
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Abstract

【要約】 【課題】 目標と誤警報の誤相関の頻度を低減させるた
めに、従来の位置情報による相関に加えて、検出信号の
ドップラ周波数情報を相関に利用して、誤相関の発生を
抑えることが可能な目標検出装置を得る。 【解決手段】 レーダの受信信号を入力とし、所定のし
きい値を越えた受信信号を検出信号として出力するCF
AR検出手段1と、検出信号のドップラ周波数を抽出す
るドップラ抽出手段2と、仮検出目標との相関をとる相
関手段3と、仮検出目標と相関がとれた検出信号を用い
て、追尾フィルタによって仮検出目標の運動諸元を更新
する仮目標更新手段4と、仮検出目標と相関がとれなか
った検出信号を新たな仮検出目標として登録する新規仮
目標登録手段5と、仮検出目標が検出信号と相関がとれ
たサンプル数によって目標検出を判定する検出判定手段
6と、前記所定のしきい値の値を制御するしきい値制御
手段7とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は目標検出装置に関
し、特に、センサによる目標検出技術、特にS/N(信
号対雑音電力比)が低い環境下で有効な目標検出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の目標検出装置では、信号検出のし
きい値を越えた検出信号の位置情報(距離、仰角、方位
角)と仮検出目標との相関をとり、仮検出目標と相関が
とれたサンプル数によって目標検出の判定を行ってい
る。
【0003】図16は、例えば、S.S.Blackman,"Mul
tiple-Target Tracking with RadarApplication",Arte
ch House,1986.に示された従来の目標検出装置の構成
を示すブロック図である。まず、図16を用いて、従来
の目標検出装置の構成を説明する。
【0004】従来の目標検出装置は、図16に示すよう
に、レーダの受信信号を入力し、入力された受信信号と
予め定められた所定の信号検出のためのしきい値とを比
較して、しきい値を越えた信号を検出信号として出力す
るCFAR検出手段1と、当該検出信号を入力とし、当
該検出信号と仮検出目標との相関をとる相関手段20
と、相関手段20による相関の結果が入力されて、仮検
出目標が検出信号と相関がとれたサンプル数によって目
標検出を判定する検出判定手段30とから構成される。
【0005】上述したように、CFAR検出手段1で
は、レーダ受信信号のうち、信号検出のしきい値を越え
た信号を検出信号として出力する。
【0006】特に低S/Nを想定した場合、図17のよ
うに従来の信号検出のしきい値ではしきい値を越える信
号がほとんど存在せず、目標検出が極めて困難となる。
そこで信号検出のしきい値を図18のように従来の設定
値よりも低めにとり信号検出を容易にする。ただし誤警
報もしきい値を越えてくるため、誤警報の抑圧、目標信
号の検出判定をスキャン毎の相関をとることによって実
現する。
【0007】相関手段20では、信号検出のしきい値を
越えた検出信号と仮検出目標との相関をとる。ここで相
関とは仮検出目標に対して次サンプルに得られる可能性
の高い領域を設定し、その領域内に検出信号が存在する
か否かの判定を行う処理である。この領域を相関ゲート
と呼ぶ。
【0008】ある仮検出目標に対する相関ゲート内に検
出信号が存在する場合、検出信号は、その仮検出目標と
の相関がとれたものと判定する。この際、仮検出目標は
相関がとれた回数をカウントする。
【0009】どの仮検出目標の相関ゲート内にも存在し
なかった検出信号は、新規仮検出目標として処理され、
その検出信号を中心とする相関ゲートを設定し、次サン
プル以降、検出信号との相関をとる。
【0010】また、1つの検出信号を複数の仮検出目標
の相関ゲートが共有する場合は、Nearest Neighbour、
すなわち、相関ゲートの中心が検出信号に最も近い仮検
出目標に割当てるという処理によって仮検出信号との相
関をとる。
【0011】目標検出判定手段30は、相関手段20に
よって得られた仮検出目標の相関回数を入力し、SPR
T(Sequential Probability Ratio Test)法によって
仮検出目標が目標であるか、誤目標であるか、あるいは
判定を次サンプル以降に持ち越すかの判定を行う。
【0012】図18はSPRT法による検出判定の経過
を表したものである。これは仮検出目標毎に判定が行わ
れる。S(k)は仮検出目標が検出信号と相関がとれた
回数に比例する関数である。この比例定数は信号検出の
しきい値によって決まる。なお、kは仮検出目標が登録
されてからのスキャン数を表す。また、TU(k)、TL
(k)はそれぞれ目標信号検出、誤目標検出判定のしき
い値を表している。S(k)がTU(k)を上回った場
合、その仮検出目標は目標検出と判定される。一方、S
(k)がTL(k)を下回った場合、その仮検出は誤目
標と判定される。また、S(k)がTU(k)とT
L(k)で挟まれる区間に存在する場合は、判定保留扱
いとなり、判定を次サンプル以降に持ち越す。
【0013】次に、従来の目標検出装置の動作について
図19のフローチャートに従って説明する。この際、目
標検出の判定に関し、2つの仮説を定義する。
【0014】仮説H0:目標が存在しない、すなわち、検
出信号は誤警報またはクラッタである。仮説H1:目標が
存在する。
【0015】従来の目標検出装置では、スキャン毎にH
0、H1の尤度比を評価し、その結果により以下3つの
いずれかを選択する。すなわち、(1)H0を採択、
(2)H1を採択、(3)判定保留である。
【0016】図19において、ステップST50におい
て、信号検出のしきい値を従来よりも低く設定する。次
に、ステップST60では、CFAR検出手段1におい
て、従来よりも低く設定された信号検出のしきい値を越
えた検出信号を目標信号の候補として出力する。
【0017】ステップST70では、相関手段20が、
得られたCFAR検出手段1の出力である検出信号に対
し、仮検出目標との相関をとる。相関とは仮検出目標に
対して相関ゲートを設定し、相関ゲート内に検出信号が
存在するか否かの判定を行う処理である。
【0018】検出信号の距離、仰角、方位角によって構
成される観測値ベクトルをzkとおく。すなわち、検出
信号は式(1)のように構成される。ここでrk、e
k、bykはそれぞれ距離、仰角、方位角を表してい
る。この時、相関ゲート内に検出するか否かは式(2)
の判定条件に従う。ここで、Skは相関ゲートの広がり
を表し、zk(−)は相関ゲートの中心を表す。さらに
dはゲートサイズを決めるパラメータである。
【0019】
【数1】
【0020】
【数2】
【0021】どの仮検出目標の相関ゲート内にも存在し
なかった検出信号は、新規仮検出目標として処理され、
その検出信号を中心とする相関ゲートを設定し、次サン
プル以降、検出信号との相関をとる。
【0022】また、1つの検出信号を複数の仮検出目標
の相関ゲートが共有する場合は、Nearest Neighbour、
すなわち、相関ゲートの中心が検出信号に最も近い仮検
出目標に割当てる、処理によって仮検出信号との相関を
とる。この判定は、式(2)の左辺が最小となる検出信
号と仮検出目標の組み合わせを求めることで実現でき
る。
【0023】ステップST90では、目標検出判定手段
30が、相関手段20によって得られた仮検出目標の相
関回数を入力し、SPRT法によって仮検出目標が目標
であるか、誤目標であるか、あるいは、判定を次サンプ
ル以降に持ち越すかの判定を行う。
【0024】まず、信号検出のしきい値により、式
(3)に従い、S(k)の係数mを決定する。同様に第
1種の過誤確率α、第2種の過誤確率βを定め、目標検
出、誤目標判定のしきい値を決定する。第1種の過誤確
率とは、仮説H0が真であるのに、目標が存在するとの
仮説H1を採用した確率、つまり信号検出では複数スキ
ャン分の誤警報確率Pfa,kということになる。
【0025】
【数3】
【0026】一方、第2種の過誤確率とは、仮説H1が
真であるのに、仮説H0が真であると判定した確率。つ
まり信号検出では複数スキャン分の失検出確率1−P
d,kということになる。このα,βの設定値により式
(4)、(5)に従って目標検出、誤目標判定のしきい
値TU(k),TL(k)が決定する。
【0027】
【数4】
【0028】
【数5】
【0029】これで処理終了となるが、処理終了でない
場合には、上述のステップST50へ戻る。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】従来の目標検出装置
は、以上のような構成で、目標信号の検出を行う。ただ
し相関手段20で行われる相関処理は、位置情報のみに
基づいて行われる。そのため、誤警報による誤相関が頻
発する可能性が高い。さらに、相関ゲートの設定方法に
ついて必要以上に広い領域であったりする可能性が高
く、誤相関の要因となる。
【0031】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、目標と誤警報の誤相関の頻度を
低減させるために、従来の位置情報による相関に加え
て、検出信号のドップラ周波数情報を相関に利用して、
誤相関の発生を抑えることが可能な目標検出装置を得
る。
【0032】
【課題を解決するための手段】この発明は、レーダの受
信信号を入力とし、信号検出のための所定のしきい値と
前記受信信号とを比較して、前記所定のしきい値を越え
た受信信号を検出信号として出力するCFAR検出手段
と、出力された前記検出信号のドップラ周波数を抽出す
るドップラ周波数抽出手段と、仮検出目標との相関をと
る相関手段と、前記仮検出目標と相関がとれた前記検出
信号を用いて、追尾フィルタによって仮検出目標の運動
諸元を更新する仮目標更新手段と、前記仮検出目標と相
関がとれなかった前記検出信号を新たな仮検出目標とし
て登録する新規仮目標登録手段と、前記仮検出目標が前
記検出信号と相関がとれたサンプル数によって目標検出
を判定する検出判定手段と、前記CFAR検出手段で使
用する信号検出のための前記所定のしきい値の値を制御
するしきい値制御手段とを備えた目標検出装置である。
【0033】また、前記しきい値制御手段が、前記CF
AR検出手段で使用する信号検出のための前記しきい値
を、検出確率が常に所定値で一定となるように制御す
る。
【0034】また、前記しきい値制御手段が、前記CF
AR検出手段で使用する信号検出のための前記しきい値
を、誤警報確率が常に所定値で一定となるように制御す
る。
【0035】また、前記検出判定手段が、仮検出目標が
検出信号と相関がとれたサンプル数によって目標検出を
判定する検出判定において、本来の目標値である検出判
定条件によって目標検出を判定する第1検出判定手段
と、判定保留が長時間続くことを想定し、緩めに設定し
た検出判定条件によって目標検出を判定する第2検出判
定手段とを備えている。
【0036】また、前記検出判定手段が、仮検出目標が
検出信号と相関がとれたサンプル数によって目標検出を
判定する検出判定において、本来の目標値である検出判
定条件によって目標検出を判定する第1検出判定手段
と、判定保留が長時間続くことを想定し、検定保留領域
を設定しない検出判定によって目標検出を判定する第2
検出判定手段とを備えている。
【0037】また、前記検出判定手段が、仮検出目標が
検出信号と相関がとれたサンプル数によって目標検出を
判定する検出判定において、検定保留領域を設定しない
検出判定によって目標検出を判定する。
【0038】また、前記仮目標更新手段が、仮検出目標
と相関がとれた検出信号を利用し、仮検出目標の運動諸
元を更新する処理において、2以上の運動モデルに基づ
く追尾フィルタによって仮検出目標の運動諸元を更新す
る。
【0039】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本発明の
実施の形態1に係わる目標検出装置の構成を示すブロッ
ク図である。本発明の目標検出装置は、図1に示すよう
に、レーダの受信信号を入力し、信号検出のしきい値を
越えた信号を検出信号として出力するCFAR検出手段
1と、検出信号のドップラ周波数を抽出するドップラ周
波数抽出手段2と、仮検出目標との相関をとる相関手段
3と、仮検出目標と相関がとれた検出信号を利用し、追
尾フィルタによって仮検出目標の運動諸元を更新する仮
目標更新手段4と、仮検出目標と相関がとれなかった検
出信号を新たな仮仮検出目標として登録する新規仮目標
登録手段5と、仮検出目標が検出信号と相関がとれたサ
ンプル数によって目標検出を判定する検出判定手段6
と、CFAR検出手段で使用する信号検出のしきい値を
制御するしきい値制御手段7とから構成される。
【0040】しきい値制御手段7は、検出領域のS/N
(信号対雑音電力比)を予測し、検出信号がなかなか得
られないと想定される場合は、信号検出のしきい値を低
く設定し、1スキャン当りの検出確率を確保するように
制御する。
【0041】しきい値制御手段7において、71はSN
予測部であり、検出領域のS/N(信号対雑音電力比)
を予測する。
【0042】しきい値制御手段7において、72は検出
確率算出部であり、予測されたS/Nと従来の信号検出
のしきい値によって検出確率を算出する。
【0043】しきい値制御手段7において、73は、し
きい値制御部であり、検出確率算出部72によって算出
された検出確率を入力し、検出確率の値によって信号検
出のしきい値を制御する。
【0044】CFAR検出手段1では、レーダ受信信
号、しきい値制御手段7で設定された信号検出のしきい
値を入力し、しきい値を越えた信号を検出信号として出
力する。
【0045】ドップラ周波数抽出手段2では、CFAR
検出手段1により得られた検出信号のドップラ周波数を
抽出する。すなわち従来の検出装置は距離、角度による
位置情報のみで後述する相関をとるが、本発明ではドッ
プラ周波数も利用する。
【0046】相関手段3は、CFAR検出手段1により
得られた検出信号と仮検出目標との相関をとる機能を有
する。相関とは、仮検出目標の検出信号が得られると思
われる予測領域内に検出信号が得られたかを判定する処
理である。この予測領域を相関ゲートと呼ぶ。
【0047】相関ゲート内に検出信号が得られた場合、
その検出信号は後述する仮目標更新手段4への入力とな
り、該当する仮検出目標の状態を追尾フィルタにより更
新する。追尾フィルタでは検出信号を入力し、平滑、予
測処理を行う。
【0048】ここで複数の相関ゲートで検出信号を共有
する場合が考えられる。このような場合、Nearest Neig
hbour相関により検出信号にゲート中心が最も近い仮検
出目標に、その検出信号は割当てられる。ただし、従来
のNearest Neighbour相関とは異なり、一度割当てられ
た検出信号は他の仮検出目標には割当てないようにす
る。
【0049】一方、いずれの相関ゲート内にも入らない
検出信号は新規目標の可能性があるものとし、後述する
新規仮目標登録手段5へ入力され、新規の仮目標として
検出信号の位置とドップラ周波数が登録される。この検
出信号の位置とドップラ周波数を予測値として登録して
おく。
【0050】相関手段3は、検出信号と仮検出目標との
相関をとるたの相関ゲートを算出する相関ゲート算出部
32と、検出信号が相関ゲート内に存在するかを判定す
るゲート内外判定部31と、から構成される。
【0051】相関手段3では、まず、相関ゲート算出部
32が、仮目標更新手段4または新規仮目標登録手段5
の出力である仮検出目標の予測値を入力し、相関ゲート
の中心値を定める。
【0052】次に、相関ゲート算出部32は相関ゲート
の領域を算出する。仮目標更新手段4で1回以上処理さ
れた仮検出目標の場合は仮目標更新手段4における予測
部42で算出された追尾フィルタの予測誤差共分散行列
を、新規仮目標登録手段5で登録されているものの、検
出信号との相関がまだとれていない仮検出目標の場合は
初期ゲート算出部51において、目標の最大速度を仮定
した領域を利用して相関ゲートの領域S1|0を算出す
る。
【0053】相関手段3において、ドップラ情報を利用
することの効果は、図2のように、進行方向が大きく異
なる複数目標が混在する場合、相関ゲートが分離できる
点である。図3のように位置情報だけでは、複数目標が
近接した場合、相関ゲートは重なる。この時、相関ゲー
トと検出信号の対応付けが複数存在する。これに対し、
ドップラ周波数が利用できれば、位置空間では分離でき
なかった検出信号もドップラにより分離することがで
き、相関ゲートと検出信号の対応が容易となる。
【0054】次に、ゲート内外判定部32では、前述の
相関ゲート内に新たに得られたCFAR検出手段1の検
出信号が存在するかの判定を行う。相関ゲート内に検出
信号が得られた場合、その検出信号は後述する仮目標更
新手段4への入力となり、該当する仮検出目標の状態を
追尾フィルタにより更新する。追尾フィルタでは検出信
号を入力し、平滑部41で平滑処理、予測部42で予測
処理を行う。
【0055】ここで複数の相関ゲートで検出信号を共有
する場合が考えられる。このような場合、Nearest Neig
hbour相関により検出信号にゲート中心が最も近い仮検
出目標に、その検出信号は割当てられる。ただし、従来
のNearest Neighbour相関とは異なり、一度割当てられ
た検出信号は他の仮検出目標には割当てないようにす
る。
【0056】一方、いずれの相関ゲート内にも入らない
検出信号は新規目標の可能性があるものとし、後述する
新規仮目標登録手段5へ入力され、新規の仮目標として
検出信号の位置とドップラ周波数が登録される。
【0057】仮目標更新手段4は、相関手段3の出力で
ある検出信号を入力し、相関がとれた仮検出目標に対す
る追尾フィルタにより、運動緒元を出力する。なお運動
諸元とは、目標の位置、速度などを表す。すなわち平滑
部41で平滑処理、予測部42で予測処理を行う。
【0058】新規仮目標登録手段5は、相関手段3にお
いて、どの仮検出目標とも相関がとれなかった検出信号
を入力し、新規の仮目標として検出信号の位置とドップ
ラ周波数を登録する。この検出信号の位置とドップラ周
波数を予測値として登録しておく。
【0059】検出判定手段6は、仮検出目標が検出信号
と相関がとれたサンプル数、すなわち仮検出目標おのお
のに対し、仮目標更新手段4の処理が何回行われたかに
よって目標検出を判定する。
【0060】検出判定手段6は、仮目標更新手段4の処
理回数を仮検出目標おのおのについてカウントする相関
回数計数部62、目標検出、誤目標判定のしきい値を決
定するしきい値算出部61、SPRT(Sequential Pro
bability Ratio Test)法によって目標検出、誤目標の
判定を行う目標検出判定部63により構成される。
【0061】しきい値算出部61は、しきい値制御手段
7により決定した信号検出のしきい値より1スキャン当
りの検出確率、誤警報確率、さらに目標となる本信号検
出装置による検出確率、誤警報確率を入力し、目標検
出、誤目標判定のしきい値を決定する。
【0062】相関回数係数部62は、仮目標更新手段4
の処理回数mを仮検出目標おのおのについてカウントす
る。
【0063】目標検出判定部63は、仮検出目標おのお
のについて仮目標更新手段4の処理回数、仮検出目標が
新規登録されてからのサンプル数を入力し、SPRT
(Sequential Probability Ratio Test)法によって目
標検出の判定を行う。この処理は仮検出目標毎に行わ
れ、目標検出のしきい値TU(k)、誤目標判定のしき
い値TL(k)、相関回数に比例する関数S(k)をサ
ンプリング毎に算出する。ここでkは仮検出目標が新規
登録されてからのサンプリング数を表す。仮検出目標お
のおのについて算出される目標検出のしきい値T
U(k)、誤目標判定のしきい値TL(k)、相関回数に
比例する関数S(k)に従い、S(k)がTU(k)を
上回った場合に目標検出、S(k)がTL(k)を下回
った場合に誤目標判定、関数S(k)がTU(k)とTL
(k)に挟まれる領域内の場合、判定保留とみなす。
【0064】次に、本発明の実施の形態1に係る目標検
出装置の動作を図3のフローチャートに従って説明す
る。なお、ここで使用する数式を下記の式(6)〜(2
9)に示す。
【0065】図3において、ステップST1では、しき
い値制御手段7内のSN予測部71が検出領域のS/N
(信号対雑音電力比)を予測する。
【0066】ステップST2では、しきい値制御手段7
内の検出確率算出部72が、予測されたSNと従来の信号
検出のしきい値によって検出確率を式(6)に従って算
出する。
【0067】ステップST3では、しきい値制御部73
が、検出確率算出部72によって算出された検出確率を
入力し、検出確率の値によって信号検出のしきい値を式
(7)に従って制御する。
【0068】ステップST4では、CFAR検出手段1
が、レーダの受信信号を入力するとともに、しきい値制
御手段7で設定された信号検出のしきい値を入力し、し
きい値を越えた受信信号を検出信号として出力する。
【0069】ステップST5では、ドップラ周波数抽出
手段2が、CFAR検出手段1が出力した検出信号のド
ップラ周波数を抽出する。
【0070】ステップST6では、相関手段3が、CF
AR検出手段1が出力した検出信号が登録済みの仮検出
目標と相関があるかをゲート内外判定部31によって判
定する。相関とは、仮検出目標に対する相関ゲート内に
検出信号が存在するかを判定する処理である。この時、
観測値ベクトルを式(8)のように定義し、式(9)を
満足する検出信号が仮検出目標と相関があるものとす
る。ここで、Sk|k-1ティルダはゲートの広がりを表
し、式(19)または(24)より算出される。また、
k|k-1ティルダはゲート中心を表し、式(18)より
算出される。但し、新規仮目標に限っては、初期探知位
置をゲート中心とする。さらにdはゲートサイズを決め
るパラメータである。
【0071】相関ゲート内に検出信号が得られた場合、
その検出信号は、ステップST7で処理する仮目標更新
手段4への入力となり、該当する仮検出目標の状態を追
尾フィルタにより更新する。追尾フィルタでは検出信号
を入力し、平滑部41で平滑処理を式(21)〜(2
3)に従って行い、予測部42で予測処理を式(16)
〜(17)に従い行う。
【0072】複数の相関ゲートで検出信号を共有する場
合には、Nearest Neighbour相関により検出信号にゲー
ト中心が最も近い仮検出目標に、その検出信号は割当て
られる。すなわち、式(9)の左辺が最小となる検出信
号と仮検出目標との組み合わせを優先する。ただし、従
来のNearest Neighbour相関とは異なり、一度割当てら
れた検出信号は他の仮検出目標には割当てない。
【0073】一方、いずれの相関ゲート内にも入らない
検出信号は新規目標の可能性があるものとし、ステップ
ST8で、新規仮目標登録手段5へ入力され、新規の仮
目標として検出信号の位置とドップラ周波数が登録され
る。この検出信号の位置とドップラ周波数を予測値とし
て登録しておく。またゲートサイズを式(24)により
算出する。
【0074】ステップST9において、目標検出判定手
段6は、仮検出目標が検出信号と相関がとれたサンプル
数、すなわち、仮検出目標の各々に対し、仮目標更新手
段4の処理が何回行われたかによって目標検出を判定す
る。
【0075】しきい値算出部61は、しきい値制御手段
7により決定した信号検出のしきい値より1スキャン当
りの検出確率、誤警報確率、さらに目標となる本信号検
出装置による検出確率、誤警報確率を入力し、目標検
出、誤目標判定のしきい値を決定する。この結果、式
(25)〜(27)に従い、目標検出のしきい値T
U(k)、誤目標判定のしきい値TL(k)、相関回数m
に比例する関数S(k)の係数a1が決定する。
【0076】相関回数係数部62は、仮目標更新手段4
の処理回数を仮検出目標おのおのについてカウントす
る。これが式(25)におけるmとなる。
【0077】目標検出判定部63は、仮検出目標の各々
について仮目標更新手段4の処理回数、仮検出目標が新
規登録されてからのサンプル数を入力し、SPRT(Se
quential Probability Ratio Test)法によって目標検
出の判定を行う。この処理は仮検出目標毎に行われ、目
標検出のしきい値TU(k)、誤目標判定のしきい値TL
(k)、相関回数に比例する関数S(k)をサンプリン
グ毎に算出する。ここでkは仮検出目標が新規登録され
てからのサンプリング数を表す。
【0078】仮検出目標の各々について算出される目標
検出のしきい値TU(k)、誤目標判定のしきい値T
L(k)、相関回数に比例する関数S(k)に従い、式
(28)のようにS(k)がTU(k)を上回った場合
に目標検出とし、式(29)のようにS(k)がT
L(k)を下回った場合に誤目標判定とし、関数S
(k)がTU(k)とTL(k)に挟まれる領域内の場合
に判定保留とみなす。
【0079】これで処理が終了となるが、処理終了でな
い場合には、ステップST1に戻り以上の処理を繰り返
す。
【0080】
【数6】
【0081】
【数7】
【0082】
【数8】
【0083】
【数9】
【0084】
【数10】
【0085】
【数11】
【0086】
【数12】
【0087】
【数13】
【0088】
【数14】
【0089】
【数15】
【0090】
【数16】
【0091】
【数17】
【0092】
【数18】
【0093】
【数19】
【0094】
【数20】
【0095】
【数21】
【0096】
【数22】
【0097】
【数23】
【0098】
【数24】
【0099】
【数25】
【0100】
【数26】
【0101】
【数27】
【0102】
【数28】
【0103】
【数29】
【0104】以上説明したように、実施の形態1に係わ
る目標検出装置によれば、検出信号のドップラ周波数を
抽出するドップラ周波数抽出手段を付加したことで、信
号検出のしきい値を下げたことによって頻発する誤警報
と仮検出目標の誤相関を抑圧しつつ、目標の検出確率の
向上をはかることができる。
【0105】実施の形態2.図4は、本発明の実施の形
態2に係わる目標検出装置の構成を示すブロック図であ
る。なお、図1と同一符号を付けてあるものについて
は、実施の形態1と同じ機能を有するため説明は省略す
る。
【0106】図4において、8はしきい値制御手段であ
る。しきい値制御手段8は、検出領域のS/N(信号対
雑音電力比)を予測し、1スキャン当りの検出確率を一
定値に確保するように信号検出のしきい値を制御する。
【0107】しきい値制御手段8において、81はSN
予測部であり、検出領域のS/N(信号対雑音電力比)
を予測する。
【0108】しきい値制御手段8において、82は検出
確率設定部であり、1スキャン当りの検出確率の目標値
をあらかじめ設定する。
【0109】しきい値制御手段8において、83は、し
きい値制御部であり、検出確率設定部82によって設定
された検出確率より、その検出確率を確保するための信
号検出のしきい値を制御する。ただし、S/Nが良好で
従来の信号検出しきい値においても上記検出確率を達成
できるような条件となる場合は、従来のしきい値に戻
す。
【0110】次に、本実施の形態2に係わる目標検出装
置の動作を図5のフローチャートに従って説明する。こ
こで使用する数式を下記の式(30)に示す。
【0111】まず、ステップST10では、しきい値制
御手段8内のSN予測部81が検出領域のS/N(信号
対雑音電力比)を予測する。
【0112】次に、ステップST11では、しきい値制
御手段8内の検出確率設定部82が、1スキャン当りの
検出確率の目標値をあらかじめ設定する。
【0113】ステップST12では、しきい値制御部8
3が、検出確率設定部82によって設定された検出確率
を入力し、検出確率の値によって信号検出のしきい値を
式(30)に従って制御する。
【0114】ただし、S/Nが良好で従来の信号検出し
きい値においても上記検出確率を達成できるような条件
となる場合は、従来のしきい値に戻す。
【0115】なお、これ以降のステップST4〜ステッ
プST9の処理は、上述の実施の形態1(図3参照)で
示したものと同様であるため、ここでは説明を省略す
る。
【0116】これで処理が終了となるが、処理終了でな
い場合には、上述のST10へ戻る。
【0117】
【数30】
【0118】以上のように、実施の形態2においては、
CFAR検出手段で使用する信号検出のしきい値を検出
確率が常に一定の所定値となるように制御するしきい値
制御手段を設けたので、複数スキャン分の検出確率の目
標値を達成するために必要な1スキャン分の検出確率を
維持し、かつ、これに伴い頻発する誤警報をスキャン間
相関により抑圧することができる。
【0119】実施の形態3.図6は、本発明の実施の形
態3に係わる目標検出装置の構成を示すブロック図であ
る。なお、図1と同一符号を付けてあるものについて
は、実施の形態1と同じであるため説明は省略する。
【0120】図6において、9はしきい値制御手段であ
る。しきい値制御手段9は、検出領域のS/N(信号対
雑音電力比)を予測し、1スキャン当りの誤警報確率を
一定値に保つように信号検出のしきい値を制御する。た
だし従来の目標検出で定めている誤警報確率よりは大き
めの値を想定している。
【0121】しきい値制御手段9において、91はSN
予測部であり、検出領域のS/N(信号対雑音電力比)
を予測する。
【0122】しきい値制御手段9において、92は誤警
報確率設定部であり、1スキャン当りの誤警報確率の設
定値をあらかじめ設定する。
【0123】しきい値制御手段9において、93はしき
い値制御部であり、誤警報確率設定部92によって設定
された誤警報確率より、信号検出のしきい値を決定す
る。ただし、S/Nが良好で従来の信号検出しきい値で
も十分検出確率が確保できる場合は、信号検出のしきい
値は従来の信号検出で使用されている設定値に戻す。
【0124】次に、本実施の形態に係わる目標検出装置
の動作を図7のフローチャートに従って説明する。
【0125】まず、ステップST13では、しきい値制
御手段9内のSN予測部91が検出領域のS/N(信号
対雑音電力比)を予測する。
【0126】次に、ステップST14では、しきい値制
御手段9内の検出確率設定部92が、1スキャン当りの
誤警報確率をあらかじめ設定する。ここでは、従来の目
標検出で定めている誤警報確率よりは大きめの値を想定
している。
【0127】ステップST15では、しきい値制御部9
3が、誤警報確率設定部92によって設定された誤警報
確率より信号検出のしきい値を式(31)に従って決定
する。
【0128】ただし、S/Nが良好となり、従来の信号
検出しきい値でも十分検出確率が確保できる場合は、信
号検出のしきい値は従来の信号検出で使用されている設
定値に戻す。
【0129】なお、これ以降のステップST4〜ステッ
プST9の処理は、上述の実施の形態1(図3参照)で
示したものと同様であるため、ここでは説明を省略す
る。
【0130】これで処理が終了となるが、処理終了でな
い場合には、ステップST13に戻る。
【0131】
【数31】
【0132】以上のように、実施の形態3によれば、C
FAR検出手段で使用する信号検出のしきい値を誤警報
確率が常に一定の所定値となるように制御するしきい値
制御手段を設けたので、複数スキャン分の誤警報確率の
目標値を達成するために必要な1スキャン分の誤警報確
率を維持し、かつスキャン間相関により複数スキャン分
の検出確率を向上させることができる。
【0133】実施の形態4.図8は、本発明の実施の形
態4に係わる目標検出装置の構成を示すブロック図であ
る。なお、図1と同一符号を付けてあるものについて
は、実施の形態1と同じであるため説明は省略する。
【0134】図8において、10は第1検出判定手段で
ある。第1検出判定手段10は、仮検出目標が検出信号
と相関がとれたサンプル数、すなわち仮検出目標おのお
のに対し、仮目標更新手段4の処理が何回行われたかに
よって目標検出を判定する。
【0135】第1検出判定手段10は、仮目標更新手段
4の処理回数を仮検出目標の各々についてカウントする
相関回数計数部102、目標検出、誤目標判定のしきい
値を決定するしきい値算出部101、SPRT(Sequen
tial Probability Ratio Test)法によって目標検出、
誤目標の判定を行う目標検出判定部103により構成さ
れる。
【0136】しきい値算出部101は、しきい値制御手
段7により決定した信号検出のしきい値より1スキャン
当りの検出確率、誤警報確率、さらに目標となる本信号
検出装置による検出確率、誤警報確率を入力し、目標検
出、誤目標判定のしきい値を決定する。
【0137】相関回数計数部102は、仮目標更新手段
4の処理回数mを仮検出目標の各々についてカウントす
る。
【0138】目標検出判定部103は、仮検出目標の各
々について仮目標更新手段4の処理回数、仮検出目標が
新規登録されてからのサンプル数を入力し、SPRT
(Sequential Probability Ratio Test)法によって目
標検出の判定を行う。この処理は仮検出目標毎に行わ
れ、目標検出のしきい値TU(k)、誤目標判定のしき
い値TL(k)、相関回数に比例する関数S(k)をサ
ンプリング毎に算出する。ここでkは仮検出目標が新規
登録されてからのサンプリング数を表す。
【0139】仮検出目標の各々について算出される目標
検出のしきい値TU(k)、誤目標判定のしきい値T
L(k)、相関回数に比例する関数S(k)に従い、S
(k)がTU(k)を上回った場合に目標検出、S
(k)がTL(k)を下回った場合に誤目標判定、関数
S(k)がTU(k)とTL(k)に挟まれる領域内の場
合、判定保留とみなす。この判定保留領域が広い場合、
仮検出目標に対する検出、誤検出判定が遅くなる。そこ
で本実施の形態では、11の第2検出判定手段を設け
る。
【0140】図8において、11は第2検出判定手段で
ある。第2検出判定手段11は、仮検出目標が検出信号
と相関がとれたサンプル数、すなわち、仮検出目標の各
々に対し、仮目標更新手段4の処理が何回行われたかに
よって目標検出を判定する。この検出判定のしきい値は
第1検出判定手段10に比べて低めに設定されており、
第1検出判定手段10によって判定保留されている仮検
出目標の判定を行うものである。
【0141】第2検出判定手段11は、仮目標更新手段
4の処理回数を仮検出目標の各々についてカウントする
相関回数計数部112、目標検出、誤目標判定のしきい
値を決定するしきい値算出部111、SPRT(Sequential
Probability Ratio Test)法によって目標検出、誤目標
の判定を行う目標検出判定部113により構成される。
【0142】しきい値算出部111は、しきい値制御手
段7により決定した信号検出のしきい値より1スキャン
当りの検出確率、誤警報確率、さらに目標となる本目標
検出装置による検出確率、誤警報確率よりも低めの値を
入力し、目標検出、誤目標判定のしきい値を決定する。
【0143】相関回数係数部112は、仮目標更新手段
4の処理回数mを仮検出目標おのおのについてカウント
する。
【0144】目標検出判定部113は、仮検出目標の各
々について仮目標更新手段4の処理回数、仮検出目標が
新規登録されてからのサンプル数を入力し、SPRT
(Sequential Probability Ratio Test)法によって目
標検出の判定を行う。この処理は仮検出目標毎に行わ
れ、目標検出のしきい値TU'(k)、誤目標判定のしき
い値TL'(k)、相関回数に比例する関数S(k)をサ
ンプリング毎に算出する。ここでkは仮検出目標が新規
登録されてからのサンプリング数を表す。仮検出目標の
各々について算出される目標検出のしきい値TU'
(k)、誤目標判定のしきい値TL'(k)、相関回数に
比例する関数S(k)に従い、S(k)がTU'(k)を
上回った場合に目標検出とし、S(k)がTL'(k)を
下回った場合に誤目標判定とし、関数S(k)がTU'
(k)とTL'(k)に挟まれる領域内の場合、判定保留
とみなす。
【0145】次に、本実施の形態に係わる目標検出装置
の動作を図9のフローチャートに従って説明する。ここ
で使用する数式を式(32)〜(41)に示す。
【0146】図9において、ステップST1〜ST8ま
での処理は、上述の実施の形態1(図3)と同様である
ため、ここでは説明を省略する。
【0147】本実施の形態においては、図9に示すよう
に、ステップST7の処理の次にステップST10に進
み、ステップST10において、第1検出判定手段10
は、仮検出目標が検出信号と相関がとれたサンプル数、
すなわち、仮検出目標の各々に対し、仮目標更新手段4
の処理が何回行われたかによって目標検出を判定する。
【0148】しきい値算出部101は、しきい値制御手
段7により決定した信号検出のしきい値より1スキャン
当りの検出確率、誤警報確率、さらに目標となる本信号
検出装置による検出確率、誤警報確率を入力し、目標検
出、誤目標判定のしきい値を決定する。この結果、式
(32)〜(34)に従い、目標検出のしきい値T
U(k)、誤目標判定のしきい値TL(k)、相関回数m
に比例する関数S(k)の係数a1が決定する。
【0149】相関回数係数部102は、仮目標更新手段
4の処理回数を仮検出目標おのおのについてカウントす
る。これが式(32)におけるmとなる。
【0150】目標検出判定部103は、仮検出目標おの
おのについて仮目標更新手段4の処理回数、仮検出目標
が新規登録されてからのサンプル数を入力し、SPRT
(Sequential Probability Ratio Test)法によって目
標検出の判定を行う。この処理は仮検出目標毎に行わ
れ、目標検出のしきい値TU(k)、誤目標判定のしき
い値TL(k)、相関回数に比例する関数S(k)をサ
ンプリング毎に算出する。ここでkは仮検出目標が新規
登録されてからのサンプリング数を表す。
【0151】仮検出目標の各々について算出される目標
検出のしきい値TU(k)、誤目標判定のしきい値T
L(k)、相関回数に比例する関数S(k)に従い、式
(4)のようにS(k)がTU(k)を上回った場合に
目標検出とし、式(5)のようにS(k)がTL(k)
を下回った場合に誤目標判定とし、関数S(k)がTU
(k)とTL(k)に挟まれる領域内の場合に、判定保
留とみなす。
【0152】ステップST11において、第2検出判定
手段11は、仮検出目標が検出信号と相関がとれたサン
プル数、すなわち、仮検出目標の各々に対し、仮目標更
新手段4の処理が何回行われたかによって目標検出を判
定する。
【0153】しきい値算出部111は、しきい値制御手
段7により決定した信号検出のしきい値より1スキャン
当りの検出確率、誤警報確率、さらに、目標となる本信
号検出装置による検出確率、誤警報確率よりも低めの設
定値を入力し、目標検出、誤目標判定のしきい値を決定
する。このしきい値は目標検出第1判定手段10よりも
低めに設定されており、第1検出判定手段10によって
判定保留扱いとなっている仮検出目標の判定を行うもの
である。この結果、式(37)〜(39)に従い、目標
検出のしきい値TU'(k)、誤目標判定のしきい値TL'
(k)、相関回数mに比例する関数S(k)の係数a1
が決定する。
【0154】相関回数係数部112は、仮目標更新手段
4の処理回数を仮検出目標の各々についてカウントす
る。これが式(37)におけるmとなる。
【0155】目標検出判定部113は、仮検出目標の各
々について仮目標更新手段4の処理回数m、仮検出目標
が新規登録されてからのサンプル数を入力し、SPRT
(Sequential Probability Ratio Test)法によって目
標検出の判定を行う。この処理は仮検出目標毎に行わ
れ、目標検出のしきい値TU'(k)、誤目標判定のしき
い値TL'(k)、相関回数に比例する関数S(k)をサ
ンプリング毎に算出する。ここでkは仮検出目標が新規
登録されてからのサンプリング数を表す。
【0156】仮検出目標の各々について算出される目標
検出のしきい値TU'(k)、誤目標判定のしきい値TL'
(k)、相関回数に比例する関数S(k)に従い、式
(9)のようにS(k)がTU'(k)を上回った場合に
目標検出とし、式(10)のようにS(k)がTL'
(k)を下回った場合に誤目標判定とし、関数S(k)
がT U'(k)とTL'(k)に挟まれる領域内の場合に、
判定保留とみなす。
【0157】これで処理は終了となるが、処理終了でな
い場合には、ステップST1に戻り以上の処理を繰り返
す。
【0158】
【数32】
【0159】
【数33】
【0160】
【数34】
【0161】
【数35】
【0162】
【数36】
【0163】
【数37】
【0164】
【数38】
【0165】
【数39】
【0166】
【数40】
【0167】
【数41】
【0168】以上のように、実施の形態4においては、
仮検出目標が検出信号と相関がとれたサンプル数によっ
てSPRT法によって目標検出を判定する検出判定にお
いて、本来の目標値である検出判定条件によって目標検
出を判定する第1検出判定手段と、判定保留が長時間続
くことを想定し、緩めに設定した検出判定条件によって
目標検出を判定する第2検出判定手段を設けるようにし
たので、第1検出判定手段により検定保留となった仮検
出目標の判定をおこなうことができる。
【0169】実施の形態5.図10は、本発明の実施の
形態5に係わる目標検出装置の構成を示すブロック図で
ある。なお、図8と同一番号を付けてあるものについて
は、実施の形態4と同じ機能を有するため説明は省略す
る。
【0170】図10において、12は第2検出判定手段
である。第2検出判定手段12は、仮検出目標が検出信
号と相関がとれたサンプル数、すなわち、仮検出目標の
各々に対し、仮目標更新手段4の処理が何回行われたか
によって目標検出を判定する。この検出判定のしきい値
は第1検出判定手段10が検定保留の領域を持っている
が、目標検出第2判定手段では検定保留の領域は定めて
いない。第2検出判定手段は実施の形態4と同様に、第
1検出判定手段10によって判定保留されている仮検出
目標の判定を行うものである。
【0171】第2検出判定手段12は、仮目標更新手段
4の処理回数を仮検出目標おのおのについてカウントす
る相関回数計数部122、目標検出、誤目標判定のしき
い値を決定するしきい値算出部121、SPRT(Sequ
ential Probability Ratio Test)法によって目標検
出、誤目標の判定を行う目標検出判定部123により構
成される。
【0172】しきい値算出部121は、しきい値制御手
段7により決定した信号検出のしきい値より1スキャン
当りの検出確率、誤警報確率、さらに目標となる本信号
検出装置による検出確率、誤警報確率より目標検出、誤
目標判定のしきい値を決定する。
【0173】相関回数係数部122は、仮目標更新手段
4の処理回数を仮検出目標の各々についてカウントす
る。
【0174】目標検出判定部123は、仮検出目標おの
おのについて仮目標更新手段4の処理回数、仮検出目標
が新規登録されてからのサンプル数を入力し、SPRT
(Sequential Probability Ratio Test)法によって目
標検出の判定を行う。この処理は仮検出目標毎に行わ
れ、目標検出のしきい値T(k)、相関回数に比例する
関数S(k)をサンプリング毎に算出する。ここでkは
仮検出目標が新規登録されてからのサンプリング数を表
す。仮検出目標おのおのについて算出される目標検出の
しきい値T(k)、相関回数に比例する関数S(k)に
従い、S(k)がT(k)を上回った場合に目標検出、
S(k)がT(k)を下回った場合に誤目標判定とみな
す。
【0175】次に、本実施の形態に係わる目標検出装置
の動作を図11のフローチャートに従って説明する。こ
こで使用する数式を式(42)〜(50)に示す。
【0176】図11において、ステップST1〜ST8
及びST10の処理は、上述の実施の形態4(図9)と
同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0177】ステップST10の処理からステップST
12に進み、ステップST12において、第2検出判定
手段12は、仮検出目標が検出信号と相関がとれたサン
プル数、すなわち、仮検出目標の各々に対し、仮目標更
新手段4の処理が何回行われたかによって目標検出を判
定する。
【0178】しきい値算出部121は、しきい値制御手
段7により決定した信号検出のしきい値より1スキャン
当りの検出確率、誤警報確率、さらに目標となる本信号
検出装置による検出確率、誤警報確率設定値を入力し、
目標検出、誤目標判定のしきい値を決定する。この結
果、式(47)〜(48)に従い、目標検出のしきい値
T(k)、相関回数mに比例する関数S(k)の係数a
1が決定する。
【0179】相関回数係数部122は、仮目標更新手段
4の処理回数を仮検出目標の各々についてカウントす
る。これが式(47)におけるmとなる。
【0180】目標検出判定部123は、仮検出目標の各
々について仮目標更新手段4の処理回数、仮検出目標が
新規登録されてからのサンプル数を入力し、SPRT
(Sequential Probability Ratio Test)法によって目
標検出の判定を行う。この処理は仮検出目標毎に行わ
れ、目標検出のしきい値T(k)、相関回数に比例する
関数S(k)をサンプリング毎に算出する。ここでkは
仮検出目標が新規登録されてからのサンプリング数を表
す。
【0181】仮検出目標の各々について算出される目標
検出のしきい値T(k)、相関回数に比例する関数S
(k)に従い、式(49)のようにS(k)がT(k)
を上回った場合に目標検出とし、式(50)のようにS
(k)がT(k)を下回った場合に誤目標判定とみな
す。
【0182】これで処理が終了となるが、処理終了でな
い場合には、ステップST1に戻り以上の処理を繰り返
す。
【0183】
【数42】
【0184】
【数43】
【0185】
【数44】
【0186】
【数45】
【0187】
【数46】
【0188】
【数47】
【0189】
【数48】
【0190】
【数49】
【0191】
【数50】
【0192】以上のように、実施の形態5においては、
仮検出目標が検出信号と相関がとれたサンプル数によっ
てSPRT法によって目標検出を判定する検出判定にお
いて、本来の目標値である検出判定条件によって目標検
出を判定する第1検出判定手段と、判定保留が長時間続
くことを想定し、検定保留領域を設定しない検出判定に
よって目標検出を判定する第2検出判定手段とを設ける
ようにしたので、第1検出判定手段により検定保留とな
った仮検出目標の判定を検定保留なしにおこなうことが
できる。
【0193】実施の形態6.図12は、本発明の実施の
形態6に係わる目標検出装置の構成を示すブロック図で
ある。なお、図1と同一番号を付けてあるものについて
は、実施の形態1と同じであるため説明は省略する。
【0194】図12において、13は検出判定手段であ
る。目標検出判定手段13は、仮検出目標が検出信号と
相関がとれたサンプル数、すなわち、仮検出目標の各々
に対し、仮目標更新手段4の処理が何回行われたかによ
って目標検出を判定する。実施の形態1の検出判定手段
6は検定保留の領域を持っているが、本実施の形態の検
出判定手段13では検定保留の領域は定めていない。
【0195】検出判定手段13は、仮目標更新手段4の
処理回数を仮検出目標の各々についてカウントする相関
回数計数部132、目標検出、誤目標判定のしきい値を
決定するしきい値算出部131、SPRT(Sequential
Probability Ratio Test)法によって目標検出、誤目
標の判定を行う目標検出判定部133により構成され
る。
【0196】しきい値算出部131は、しきい値制御手
段7により決定した信号検出のしきい値より1スキャン
当りの検出確率、誤警報確率、さらに目標となる本信号
検出装置による検出確率、誤警報確率より目標検出、誤
目標判定のしきい値を決定する。
【0197】相関回数係数部132は、仮目標更新手段
4の処理回数mを仮検出目標の各々についてカウントす
る。
【0198】目標検出判定部133は、仮検出目標の各
々について仮目標更新手段4の処理回数、仮検出目標が
新規登録されてからのサンプル数を入力し、SPRT
(Sequential Probability Ratio Test)法によって目
標検出の判定を行う。この処理は仮検出目標毎に行わ
れ、目標検出のしきい値T(k)、相関回数に比例する
関数S(k)をサンプリング毎に算出する。ここでkは
仮検出目標が新規登録されてからのサンプリング数を表
す。仮検出目標の各々について算出される目標検出のし
きい値T(k)、相関回数に比例する関数S(k)に従
い、S(k)がT(k)を上回った場合に目標検出と
し、S(k)がT(k)を下回った場合に誤目標判定と
みなす。
【0199】次に、本実施の形態に係わる目標検出装置
の動作を図13のフローチャートに従って説明する。こ
こで使用する数式を式(51)〜式(54)に示す。
【0200】図13において、ステップST1〜ST8
までの処理は、上述の実施の形態1(図1)と同様であ
るため、ここでは説明を省略する。
【0201】ステップST7の処理の次はステップST
13に進み、ステップST13において、検出判定手段
13は、仮検出目標が検出信号と相関がとれたサンプル
数、すなわち、仮検出目標の各々に対し、仮目標更新手
段4の処理が何回行われたかによって目標検出を判定す
る。
【0202】しきい値算出部131は、しきい値制御手
段7により決定した信号検出のしきい値より1スキャン
当りの検出確率、誤警報確率、さらに目標となる本信号
検出装置による検出確率、誤警報確率よりも低めの設定
値を入力し、目標検出判定のしきい値を決定する。この
結果、式(51)〜(52)に従い、目標検出のしきい
値T(k)、相関回数mに比例する関数S(k)の係数
a1が決定する。
【0203】相関回数係数部132は、仮目標更新手段
4の処理回数を仮検出目標の各々についてカウントす
る。これが式(51)におけるmとなる。
【0204】目標検出判定部133は、仮検出目標おの
おのについて仮目標更新手段4の処理回数、仮検出目標
が新規登録されてからのサンプル数を入力し、SPRT
(Sequential Probability Ratio Test)法によって目
標検出の判定を行う。この処理は仮検出目標毎に行わ
れ、目標検出のしきい値T(k)、相関回数に比例する
関数S(k)をサンプリング毎に算出する。ここでkは
仮検出目標が新規登録されてからのサンプリング数を表
す。
【0205】仮検出目標の各々について算出される目標
検出のしきい値T(k)、相関回数に比例する関数S
(k)に従い、式(53)のようにS(k)がT(k)
を上回った場合に目標検出とし、式(54)のようにS
(k)がT(k)を下回った場合に誤目標判定とみな
す。
【0206】これで処理は終了するが、処理終了でない
場合には、ステップST1に戻り以上の処理を繰り返
す。
【0207】
【数51】
【0208】
【数52】
【0209】
【数53】
【0210】
【数54】
【0211】以上のように、実施の形態6によれば、仮
検出目標が検出信号と相関がとれたサンプル数によって
SPRT法によって目標検出を判定する検出判定におい
て、検定保留領域を設定しない検出判定によって目標検
出を判定する検出判定手段を設けたので、検定保留扱い
なしに仮検出目標の判定をおこなうことができる。
【0212】実施の形態7.図14は、本発明の実施の
形態7に係わる目標検出装置の構成を示すブロック図で
ある。なお、図1と同一符号を付けてあるものについて
は、実施の形態1と同じであるため説明は省略する。
【0213】図14において、14は仮目標更新手段で
ある。仮目標更新手段14は、相関手段3の出力である
検出信号を入力し、相関がとれた仮検出目標に対する追
尾フィルタにより、運動緒元を出力する。なお運動諸元
とは、目標の位置、速度などを表す。
【0214】ただし、これまでの発明では、仮検出目標
毎に処理される追尾フィルタ数は1つであるが、本実施
の形態では、仮検出目標毎に複数の追尾フィルタを使用
する。追尾フィルタの数は仮検出目標の運動を記述する
運動モデルの数に依存する。
【0215】例えば、運動モデルとして、これまでの実
施の形態のように等距離変化率運動、等角速度運動に基
づく場合と、等距離加速度運動、等角加速度運動に基づ
く場合の2つを想定した場合、追尾フィルタ数は2つと
なる。ここでは追尾フィルタ数、すなわち運動モデル数
をNとする。
【0216】仮目標更新手段14では、仮検出目標毎に
設定された相関ゲートと相関がとれた検出信号を入力
し、それぞれの運動モデルに基づく追尾フィルタ毎に平
滑処理と予測処理を平滑部141、予測部142で行
う。運動モデル毎に算出された平滑値および予測値、さ
らに検出信号によって運動モデルの適合度が適合度算出
部144により算出される。この運動モデルの適合度に
より各運動モデル毎の平滑値と予測値を重み付け平均す
ることで仮検出目標に対する平滑値と予測値を算出す
る。この処理は、平滑値統合部145、予測値統合部1
46で行う。
【0217】次に、本実施の形態に係わる目標検出装置
の動作を図15のフローチャートに従って説明する。こ
こで使用する数式を式(55)〜(77)に示す。
【0218】図15において、ステップST1〜ST6
及びステップST8の処理は、上述の実施の形態1(図
1)と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0219】ステップST6の判定の結果、相関ゲート
内に検出信号が得られた場合には、その検出信号は、ス
テップST14において、仮目標更新手段14への入力
となり、該当する仮検出目標の状態を追尾フィルタによ
り更新する。
【0220】ただし、これまでの発明では、仮検出目標
毎に処理される追尾フィルタ数は1つであるが、本実施
の形態では、仮検出目標毎に複数の追尾フィルタを使用
する。追尾フィルタの数は仮検出目標の運動を記述する
運動モデルの数に依存する。
【0221】例えば、運動モデルとして、これまでの実
施の形態のように式(57)に示す等距離変化率運動、
等角速度運動に基づく場合と、式(58)に示す等距離
加速度運動、等角加速度運動に基づく場合の2つを想定
した場合、追尾フィルタ数は2つとなる。ここでは追尾
フィルタ数、すなわち運動モデル数をNとする。
【0222】このように設定されたそれぞれの運動モデ
ルに基づく追尾フィルタでは検出信号を入力し、平滑、
予測処理を平滑部141、予測部142で行う。この際
の処理は式(64)〜(66)、(72)〜(74)に
従う。
【0223】運動モデル毎に算出された平滑値および予
測値、さらに検出信号によって運動モデルの適合度が適
合度算出部144によって式(75)に従い算出され
る。この運動モデルの適合度により各運動モデル毎の平
滑値と予測値を式(67)、(68)、(75)〜(7
7)に従って重み付け平均することで仮検出目標に対す
る平滑値と予測値を算出する。この処理は、平滑値統合
部145、予測値統合部146で行う。またPabは運動
モデル間の推移確率を表し、これは運用前に決めるパラ
メータである。
【0224】ステップST14の次は、ステップST1
3に進む。ステップST13の処理については、実施の
形態6で示した通りであるため、ここでは説明を省略す
る。
【0225】これで処理は終了となるが、処理終了でな
い場合には、ステップST1に戻り以上の処理を繰り返
す。
【0226】
【数55】
【0227】
【数56】
【0228】
【数57】
【0229】
【数58】
【0230】
【数59】
【0231】
【数60】
【0232】
【数61】
【0233】
【数62】
【0234】
【数63】
【0235】
【数64】
【0236】
【数65】
【0237】
【数66】
【0238】
【数67】
【0239】
【数68】
【0240】
【数69】
【0241】
【数70】
【0242】
【数71】
【0243】
【数72】
【0244】
【数73】
【0245】
【数74】
【0246】
【数75】
【0247】
【数76】
【0248】
【数77】
【0249】以上のように、実施の形態7によれば、仮
検出目標と相関がとれた検出信号を利用し、仮検出目標
の運動諸元を追尾フィルタにより更新する仮検出目標更
新手段において、直進運動モデル及び旋回運動モデルな
どの複数運動モデルに基づく追尾フィルタによって仮検
出目標の運動諸元を更新する仮目標更新手段を設けたの
で、目標の運動が変化しても検出性能を向上させること
ができる。
【0250】
【発明の効果】この発明は、レーダの受信信号を入力と
し、信号検出のための所定のしきい値と前記受信信号と
を比較して、前記所定のしきい値を越えた受信信号を検
出信号として出力するCFAR検出手段と、出力された
前記検出信号のドップラ周波数を抽出するドップラ周波
数抽出手段と、仮検出目標との相関をとる相関手段と、
前記仮検出目標と相関がとれた前記検出信号を用いて、
追尾フィルタによって仮検出目標の運動諸元を更新する
仮目標更新手段と、前記仮検出目標と相関がとれなかっ
た前記検出信号を新たな仮検出目標として登録する新規
仮目標登録手段と、前記仮検出目標が前記検出信号と相
関がとれたサンプル数によって目標検出を判定する検出
判定手段と、前記CFAR検出手段で使用する信号検出
のための前記所定のしきい値の値を制御するしきい値制
御手段とを備えた目標検出装置であるので、検出信号の
ドップラ周波数を抽出するドップラ周波数抽出手段を付
加したことで、信号検出のしきい値を下げたことによっ
て頻発する誤警報と仮検出目標の誤相関を抑圧しつつ、
目標の検出確率の向上をはかることができる。
【0251】また、前記しきい値制御手段が、前記CF
AR検出手段で使用する信号検出のための前記しきい値
を、検出確率が常に所定値で一定となるように制御する
ようにしたので、複数スキャン分の検出確率の目標値を
達成するために必要な1スキャン分の検出確率を維持
し、かつ、これに伴い頻発する誤警報をスキャン間相関
により抑圧することができる。
【0252】また、前記しきい値制御手段が、前記CF
AR検出手段で使用する信号検出のための前記しきい値
を、誤警報確率が常に所定値で一定となるように制御す
るようにしたので、複数スキャン分の誤警報確率の目標
値を達成するために必要な1スキャン分の誤警報確率を
維持し、かつ、スキャン間相関により複数スキャン分の
検出確率を向上させることができる。
【0253】また、前記検出判定手段が、仮検出目標が
検出信号と相関がとれたサンプル数によって目標検出を
判定する検出判定において、本来の目標値である検出判
定条件によって目標検出を判定する第1検出判定手段
と、判定保留が長時間続くことを想定し、緩めに設定し
た検出判定条件によって目標検出を判定する第2検出判
定手段とを備え、仮検出目標が検出信号と相関がとれた
サンプル数によってSPRT法によって目標検出を判定
する検出判定において、第1検出判定手段が、本来の目
標値である検出判定条件によって目標検出を判定し、第
2検出判定手段が、判定保留が長時間続くことを想定
し、緩めに設定した検出判定条件によって目標検出を判
定するようにしたので、第1検出判定手段により検定保
留となった仮検出目標の判定をおこなうことができる。
【0254】また、前記検出判定手段が、仮検出目標が
検出信号と相関がとれたサンプル数によって目標検出を
判定する検出判定において、本来の目標値である検出判
定条件によって目標検出を判定する第1検出判定手段
と、判定保留が長時間続くことを想定し、検定保留領域
を設定しない検出判定によって目標検出を判定する第2
検出判定手段とを備えているので、仮検出目標が検出信
号と相関がとれたサンプル数によってSPRT法によっ
て目標検出を判定する検出判定において、第1検出判定
手段が、本来の目標値である検出判定条件によって目標
検出を判定し、第2検出判定手段が、判定保留が長時間
続くことを想定し、検定保留領域を設定しない検出判定
によって目標検出を判定するので、第1検出判定手段に
より検定保留となった仮検出目標の判定を検定保留なし
におこなうことができる。
【0255】また、前記検出判定手段が、仮検出目標が
検出信号と相関がとれたサンプル数によって目標検出を
判定する検出判定において、検定保留領域を設定しない
検出判定によって目標検出を判定するようにしたので、
仮検出目標が検出信号と相関がとれたサンプル数によっ
てSPRT法によって目標検出を判定する検出判定にお
いて、検定保留領域を設定しない検出判定によって目標
検出を判定するため、検定保留扱いなしに仮検出目標の
判定をおこなうことができる。
【0256】また、前記仮目標更新手段が、仮検出目標
と相関がとれた検出信号を利用し、仮検出目標の運動諸
元を更新する処理において、2以上の運動モデルに基づ
く追尾フィルタによって仮検出目標の運動諸元を更新す
るようにしたので、仮検出目標と相関がとれた検出信号
を利用し、仮検出目標の運動諸元を追尾フィルタにより
更新する仮検出目標更新手段において、仮目標更新手段
が、直進運動モデル及び旋回運動モデルなどの複数運動
モデルに基づく追尾フィルタによって仮検出目標の運動
諸元を更新するため、目標の運動が変化しても検出性能
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の目標検出装置の実施の形態1を示
すブロック図である。
【図2】 属性情報を使用した相関ゲートの効果を示す
説明図である。
【図3】 図1の動作を示す流れ図である。
【図4】 この発明の目標検出装置の実施の形態2を示
すブロック図である。
【図5】 図4の動作を示すフローチャートである。
【図6】 この発明の目標検出装置の実施の形態3を示
すブロック図である。
【図7】 図6の動作を示すフローチャートである。
【図8】 この発明の目標検出装置の実施の形態4を示
すブロック図である。
【図9】 図8の動作を示すフローチャートである。
【図10】 この発明の目標検出装置の実施の形態5を
示すブロック図である。
【図11】 図10の動作を示すフローチャートであ
る。
【図12】 この発明の目標検出装置の実施の形態6を
示すブロック図である。
【図13】 図12の動作を示すフローチャートであ
る。
【図14】 この発明の目標検出装置の実施の形態7を
示すブロック図である。
【図15】 図14の動作を示すフローチャートであ
る。
【図16】 従来の目標検出装置の構成を示すブロック
図である。
【図17】 低S/N時のスキャン間相関の原理を表す
説明図である。
【図18】 SPRT法の原理を表す説明図である。
【図19】 図16の動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 CFAR検出手段、2 ドップラ抽出手段、3 相
関手段、4 仮目標更新手段、5 新規仮目標登録手
段、6 検出判定手段、7 しきい値制御手段、8 し
きい値制御手段、9 しきい値制御手段、10 第1検
出判定手段、11第2検出判定手段、12 第2検出判
定手段、13 検出判定手段、14 仮目標更新手段、
31 ゲート内外判定部、32 相関ゲート算出部、4
1 平滑部、42 予測部、43 遅延要素、51 初
期ゲート算出部、61 しきい値算出部、62 相関回
数計数部、63 目標検出判定部、71 SN予測部、
72 検出確率算出部、73 しきい値制御部、81
SN予測部、82 検出確率設定部、83 しきい値制
御部、91 SN予測部、92 誤警報確率設定部、9
3 しきい値制御部、101 しきい値算出部、102
相関回数計数部、103 目標検出判定部、111
しきい値算出部、112 相関回数計数部、113 目
標検出判定部、121 しきい値算出部、122 相関
回数計数部、123 目標検出判定部、131 しきい
値算出部、132 相関回数計数部133 目標検出判
定部、141 平滑部、142 予測部、143 遅延
要素、144 適合度算出部、145 平滑値統合部、
146 予測値統合部、147 遅延要素。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小菅 義夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 大岡 秀一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 山本 真之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開2000−147110(JP,A) 特開 平7−159515(JP,A) 特開2000−147108(JP,A) 特開 平10−31067(JP,A) 特開 平7−523(JP,A) 特開 平11−248829(JP,A) 特開2000−147107(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーダの受信信号を入力とし、信号検出の
    ための所定のしきい値と前記受信信号とを比較して、前
    記所定のしきい値を越えた受信信号を検出信号として出
    力するCFAR検出手段と、 出力された前記検出信号のドップラ周波数を抽出するド
    ップラ周波数抽出手段と、 仮検出目標との相関をとる相関手段と、 前記仮検出目標と相関がとれた前記検出信号を用いて、
    追尾フィルタによって仮検出目標の運動諸元を更新する
    仮目標更新手段と、 前記仮検出目標と相関がとれなかった前記検出信号を新
    たな仮検出目標として登録する新規仮目標登録手段と、 前記仮検出目標が前記検出信号と相関がとれたサンプル
    数によって目標検出を判定する検出判定手段と、 前記CFAR検出手段で使用する信号検出のための前記
    所定のしきい値の値を制御するしきい値制御手段とを備
    えたことを特徴とする目標検出装置。
  2. 【請求項2】 前記しきい値制御手段が、 前記CFAR検出手段で使用する信号検出のための前記
    しきい値を、検出確率が常に所定値で一定となるように
    制御することを特徴とする請求項1記載の目標検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記しきい値制御手段が、 前記CFAR検出手段で使用する信号検出のための前記
    しきい値を、誤警報確率が常に所定値で一定となるよう
    に制御することを特徴とする請求項1記載の目標検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記検出判定手段が、 仮検出目標が検出信号と相関がとれたサンプル数によっ
    て目標検出を判定する検出判定において、本来の目標値
    である検出判定条件によって目標検出を判定する第1検
    出判定手段と、 判定保留が長時間続くことを想定し、緩めに設定した検
    出判定条件によって目標検出を判定する第2検出判定手
    段とを備えていることを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれかに記載の目標検出装置。
  5. 【請求項5】 前記検出判定手段が、 仮検出目標が検出信号と相関がとれたサンプル数によっ
    て目標検出を判定する検出判定において、本来の目標値
    である検出判定条件によって目標検出を判定する第1検
    出判定手段と、 判定保留が長時間続くことを想定し、検定保留領域を設
    定しない検出判定によって目標検出を判定する第2検出
    判定手段とを備えていることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれかに記載の目標検出装置。
  6. 【請求項6】 前記検出判定手段が、 仮検出目標が検出信号と相関がとれたサンプル数によっ
    て目標検出を判定する検出判定において、検定保留領域
    を設定しない検出判定によって目標検出を判定すること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の目標
    検出装置。
  7. 【請求項7】 前記仮目標更新手段が、 仮検出目標と相関がとれた検出信号を利用し、仮検出目
    標の運動諸元を更新する処理において、2以上の運動モ
    デルに基づく追尾フィルタによって仮検出目標の運動諸
    元を更新することを特徴とする請求項1ないしは6のい
    ずれかに記載の目標検出装置。
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