JP3278207B2 - 画像検査装置 - Google Patents

画像検査装置

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JP3278207B2
JP3278207B2 JP25652992A JP25652992A JP3278207B2 JP 3278207 B2 JP3278207 B2 JP 3278207B2 JP 25652992 A JP25652992 A JP 25652992A JP 25652992 A JP25652992 A JP 25652992A JP 3278207 B2 JP3278207 B2 JP 3278207B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、RGB画像を検査する
画像検査装置に係り、特に、中間色についてもより信頼
性良く検査し、被検査画像の検査の信頼性を向上させる
ことができる画像検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷物の不良には、印刷用紙の汚れや、
印刷不良など様々なものがある。又、その欠陥部分が微
小なものであっても、印刷物の品質上問題となる場合が
ある。更に、輪転印刷機等、印刷済みの印刷物が高速で
連続走行している場合、個々の印刷物の検査も高速に行
わなければならない。
【0003】従来、印刷物検査は、種々の方法で人手に
よって行われていた。例えば、印刷機や印刷物の種類に
よっては、印刷後の印刷物を適宜抜き取り、目視により
検査を行っていた。あるいは、一定速度で連続的に走行
する印刷物では、該走行速度に同期させてストロボを発
光し、該印刷物の目視検査を行っていた。
【0004】近年、印刷物検査を自動的に行う様々な技
術が開示されている。
【0005】例えば、特公平1−47823では、所定
の時点で走行印刷物の絵柄から読み取った画像データの
記憶が可能なメモリを備え、該メモリから読み出した画
像データを基準データ、上記走行印刷物の残余の絵柄か
ら読み取った画像データを検査データとし、これら基準
データと検査データとの比較に基づいて印刷の良否判定
を行う方式の印刷物の検査装置に関する技術が開示され
ている。この技術は、上記基準データの特徴と検査デー
タの特徴とを、それぞれ対応する画素単位毎に抽出比較
して印刷の良否判定を行う第1の特徴抽出比較判定手段
を用いると共に、上記基準データの特徴と検査データの
特徴とを、同一絵柄内での所定の範囲における画素の総
和として抽出比較することにより印刷の良否判定を行う
第2の特徴抽出比較判定手段を用い、更に、上記基準デ
ータの特徴と検査データの特徴とを、印刷物の走行方向
に沿って同一直線上に配列された画素の同一絵柄内にお
ける総和として抽出比較することにより印刷の良否判定
を行う第3の特徴抽出比較判定手段をも用い、これら第
1〜第3の各特徴抽出比較判定手段の判定結果を総合判
定して、最終的な印刷物の良否判定を行う。又、この技
術では、所定時点における走行印刷物の走行速度と、検
査データの読取り時における走行印刷物の走行速度との
差を所定値と比較する比較手段を用い、該比較の結果に
基づいて、このときの走行印刷物の絵柄から読み取った
検査データを上記基準データとして新たに書替える手段
をも備えている。この特公平1−47823で開示され
ている技術によれば、印刷物の絵柄など濃度変化が広い
範囲に亘っている場合の良否判定の精度を向上させると
共に、マスキング機能等も備え、印刷物の状態変化に対
しても常に安定した動作を得ることができる。
【0006】又、特公平1−20477では、印刷物の
試料絵柄を画素マトリックスに分解して検出した試料デ
ータを、標本印刷物から予め取り出されメモリに記録さ
れている標本データと1画素ずつ比較し、絵柄の良否判
定を行う印刷物の絵柄検査方法に関する技術が開示され
ている。この技術は、前記試料データ及び標本データの
一方を1画素ずつ印刷物の横方向に位置ずれさせて、前
記両データの他方と比較し、両データが最も一致に近付
いたときの前記両データ間の位置ずれ量により、前記試
料データ又は標本データを印刷物横方向に関し位置ずれ
補正した上で、前記標本データと比較するという技術で
ある。この特公平1−20477で開示されている技術
によれば、印刷物搬送系に位置ずれがあっても、比較的
安価な装置で高精度で絵柄検査を行うことができる。
【0007】又、特開昭62−11152では、印刷物
の走行方向と直角方向に互いに視野が重なり合い、画像
同士が重なり合った状態の画素データを取り出す検出手
段を用い、まず良品データを取り込んで基準データと
し、次に被検査データを取り込んで基準データと比較す
るようにしている。この比較は、各画素比較を行った上
で加算データ同士の比較を行うというものである。この
特開昭62−11152で開示されている技術によれ
ば、走行中の印刷物では避けられない位置ずれに影響さ
れることなく、正確な検査を行うことができる。
【0008】又、従来、赤成分R(red )と緑成分G
(green )と青成分B(blue)とによる、例えばカラー
カメラが出力するRGB画像を検査する際には、次式に
よって輝度Lを求め、前述の特公平1−47823等の
ようなモノクロームの画像検査装置にて検査を行ってい
る。
【0009】 L=0.3R+0.6G+0.1B …(1)
【0010】あるいは、このようなRGB画像を検査す
る際、合計3台の前述の特公平1−47823等のよう
なモノクロームの画像検査装置を用い、赤成分Rと緑成
分Gと青成分Bとをそれぞれ独立して検査した後、これ
ら検査結果に基づいて最終的な画像検査の判定を行って
いる。
【0011】
【発明が達成しようとする課題】しかしながら、RGB
画像を検査する輝度Lを用いた前記画像検査装置におい
ては、赤や緑や青ではない中間色の不良を識別すること
が困難であるという問題があった。例えば、黄色の不良
をみつけることが困難であった。このため、カラーカメ
ラに青の光学的な補正フィルタを入れるということが行
われている。青の補正フィルタを入れたときの前記輝度
Lは、次式のようになる。
【0012】 L=0.1R+0.2G+0.1B …(1a )
【0013】しかしながら、このような補正フィルタを
用いると、カラーカメラへの画像の光量が減少してしま
い、画像検査に用いる情報量が減少してしまい、かえっ
て画像検査の信頼性が低下してしまうことがあった。
【0014】又、RGB画像を検査するために合計3台
のモノクロームの画像検査装置を用いる前述の技術で
は、同様に、赤や緑や青に関して中間色となる色の画像
不良を識別することが難しいという問題があった。又、
用いるハードウェアの規模が増大してしまったり、ある
いは、処理速度が例えば1/3に低下してしまうという
問題があった。
【0015】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
く成されたもので、中間色についてもより信頼性良く検
査し、被検査画像の検査の信頼性を向上させることがで
きる画像検査装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を達成するための手段】本発明は、RGB画像を
検査する画像検査装置において、RGB被検査画像を
明度成分V以外の成分の解像度が、該明度成分Vの解像
度に比べ低くされたHVC被検査画像へと変換する表色
系変換部と、前記HVC被検査画像と、該HVC被検査
画像に対応するHVC基準画像とを照合する照合検査部
とを備えたことにより、前記課題を達成すると共に、画
像検査効率を向上し、ハードウェア量あるいは検査処理
量を減少したものである。
【0017】
【0018】
【作用】従来のRGB画像を検査する画像検査装置は、
前述のように合計3台のモノクロームの画像検査装置を
用い、赤成分R、緑成分G、青成分Bを独立して検査す
るものであっても、中間色の画像検査の信頼性が低下し
てしまうという問題が発明者等により確認されている。
この原因として、赤成分R、緑成分G、青成分Bとを独
立に検査したとしても、中間色の情報量が減少する傾向
があるためと思われる。又、例えば、検査対象となるR
GB画像が、例えば目視を前提とした印刷物の検査の場
合などには、色によって目視での画像不良の目立つ度合
いが異なるためであると思われる。前述したような中間
色のうち、例えば、黄色は、目視にて画像不良が目立ち
易い色である。黄色などの中間色の画像検査の信頼性を
向上させるためには、前述のようなRGB画像などの直
交座標系の表色系の画像を、一旦、極座標系の表色系、
例えばHVC(hue-value-croma )表色系の画像に変換
して検査することにより、画像検査の信頼性が向上でき
ることを見出して本発明は成されたものである。
【0019】図1は、本発明の要旨を示すブロック図で
ある。
【0020】この図1に示されるように、本発明の画像
検査装置の主要な構成は、表色系変換部30と、照合検
査部60である。又、必要に応じて、被検査画像を得る
ための例えばカラーカメラ10や、基準画像を得るため
の例えば基準画像メモリ48を備える。
【0021】本発明では、前記カラーカメラ10などの
所定の手段によって、前記表色系変換部30へと被検査
画像のRGB画像を入力する。前記表色系変換部30
は、入力されたRGB被検査画像をHVC被検査画像へ
と変換する。本発明は、該表色系変換部30の具体的な
構成を限定するものではなく、アナログ回路にて構成さ
れるものであってもよく、あるいは、デジタル回路にて
構成されるものであってもよい。又、本発明の該表色系
変換部30は、RGB画像からHVC画像への変換を行
うもののみに限定されるものではなく、直交座標系の表
色系の画像から、極座標系の表色系の画像へと変換する
ものであればよい。
【0022】前記照合検査部60は、前記表色系変換部
30にて変換された前記HVC被検査画像と、例えば前
記基準画像メモリ48に記憶されているHVC基準画像
とを照合する。該照合検査部60についても、前記表色
系変換部30と同様に、HVC表色系に限定されるもの
ではなく、極座標系の表色系の被検査画像と基準画像と
を照合し、これにより画像検査結果を得るための何等か
の情報を出力するものであればよい。例えば、該照合検
査部60は、前記HVC被検査画像の色相成分Hと明度
成分Vと彩度成分Cと、前記HVC被検査画像の色相成
分Hと明度成分Vと彩度成分Cとを、画素毎に又成分毎
に順次照合していくものであってもよい。又、このよう
な各成分毎又各画素毎の照合の際、本願発明出願時には
未公開の、本願発明の発明者等による特願平4−155
158、特願平4−223945などを適用するもので
あってもよい。又、該照合検査部60は、例えばHVC
表色系の色相を示す色相成分Hと、明度を示す明度成分
Vと、彩度を示す彩度成分Cとの全ての成分を同じ成分
同士照合するものに限定されるものではない。例えば、
中間色についてより信頼性良く検査するためには、少な
くとも色相を示す成分、例えばHVC表色系では色相成
分Hでの照合を行わなければならない。又、実用的な画
像検査装置としては、色相成分と明度成分、例えばHV
C表色系では色相成分Hと明度成分Vとを少なくとも用
いることが望ましい。
【0023】以上説明したような本発明の構成によれ
ば、極座標系の表色系にて被検査画像と基準画像とを照
合し検査することができ、中間色についてもより信頼性
良く画像検査することができる。
【0024】
【実施例】以下、図を用いて本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0025】図2は、本発明が適用された画像検査装置
の構成を示すブロック図である。
【0026】この図2に示されるように、本実施例の画
像検査装置は、主として、カラーカメラ10と、カメラ
制御部12と、表色系変換部30と、セレクタ40と、
被検査画像メモリ46と、基準画像メモリ48と、照合
検査部60と、基準入力指令入力部42と、パラメータ
入力部50とにより構成されている。
【0027】前記カラーカメラ10は、本実施例の検査
対象となる印刷物表面を撮影し、RGBアナログ画像を
出力する。本実施例においては、画像検査にあたってま
ず、該カラーカメラ10にて不良のない基準となる印刷
物を撮影し、基準画像を得る。この後、実際の画像検査
の際には、検査対象となる印刷物を逐次撮影し、被検査
画像を得る。
【0028】前記カメラ制御部12は、前記カラーカメ
ラ10が出力するRGBアナログ画像をA/D(analog
to digital )変換し、RGBデジタル画像を出力す
る。前記表色系変換部30は、前記カメラ制御部12が
出力するRGBデジタル画像を、RGB表色系からHV
C表色系へと変換し、HVCデジタル画像を出力する。
【0029】前記被検査画像メモリ46及び前記基準画
像メモリ48は、いずれも、前記印刷物1の画像検査の
1単位となる2次元フレーム状の、少なくとも1画面分
の画像を記憶できる記憶容量を有している。
【0030】前記基準入力指令入力部42は、画像検査
にあたって行う基準画像の撮影を選択するか、あるい
は、実際の画像検査の被検査画像の撮影を選択するかの
入力を行う。該基準入力指令入力部42で基準画像の撮
影の選択の入力があると、前記セレクタ40は前記基準
画像メモリ48へと切り換えられる。このとき、前記照
合検査部60は動作しない。一方、前記基準入力指令入
力部42にて被検査画像の撮影の選択の入力があると、
前記セレクタ40は前記被検査画像メモリ46へと切り
換えられ、前記照合検査部60はHVC表色系での被検
査画像と基準画像との照合検査を行う。
【0031】なお、前記パラメータ入力部50は、前記
照合検査部60で用いられるパラメータを設定するため
の入力を行う。例えば、該照合検査部60で前記被検査
画像と前記基準画像との比較を行う際の許容閾値を入力
する。
【0032】図3は、本実施例で用いられるカラーカメ
ラの取り付け状態を示す斜視図である。
【0033】前記カラーカメラ10は、図3に示される
如く、矢印の方向に走行中の印刷物1表面の印刷絵柄を
撮影するカラーラインセンサカメラである。該カラーカ
メラ10は、前記印刷物1の幅方向に、赤成分Rと緑成
分Gと青成分Bとのそれぞれのライン状の撮影を行う。
【0034】又、該カラーカメラ10での撮影個所近傍
には、ロータリエンコーダ24が取り付けられたフリー
ローラ3が設けられている。該フリーローラ3は、前記
印刷物1の走行に従って回転する。又、前記ロータリエ
ンコーダ24は、該印刷物1の所定走行距離(微小距
離)毎にパルス信号を発生する。
【0035】図4は、本実施例で用いられるカメラ制御
部の構成を示すブロック図である。
【0036】この図4に示されるように、前記カメラ制
御部12は、主として、合計3個のA/D変換回路14
a 〜14c と、合計3個の画像バッファ18a 〜18c
と、同期回路18とを備える。
【0037】前記A/D変換回路14a は、前記カラー
カメラ10が出力する前記RGBアナログ画像の赤成分
RをA/D変換し、これを前記R画像バッファ18a へ
と書き込む。前記A/D変換回路14b は、前記カラー
カメラ10が出力する前記RGBアナログ画像の緑成分
GをA/D変換し、これを前記G画像バッファ18bへ
と書き込む。前記A/D変換回路14c は、前記カラー
カメラ10が出力する前記RGBアナログ画像の青成分
BをA/D変換し、これを前記B画像バッファ18c へ
と書き込む。これら画像バッファ18a 〜18c は、そ
れぞれ、前記印刷物1の幅方向の1ライン分の8ビット
の画像データを記憶することができるようになってい
る。該画像バッファ18a 〜18c それぞれは、該1ラ
イン分の各画素の、赤成分Rあるいは緑成分Gあるいは
青成分Bの明度の8ビットのデジタル値を記憶するダブ
ルポートメモリがラインバッファとして用いられてい
る。
【0038】前記同期回路16は、前記印刷物1の走行
に従って前記ロータリエンコーダ24が出力するパルス
信号に従って、前記A/D変換回路14a 〜14c それ
ぞれがA/D変換する際に用いるタイミング信号(水平
同期信号)、又、A/D変換されたものを前記画像バッ
ファ18a 〜18c それぞれに書き込むためのタイミン
グ信号(水平同期信号)を生成する。
【0039】図5は、本実施例で用いられる表色系変換
部の構成を示すブロック図である。
【0040】この図5に示されるように、前記表色系変
換部30は、主として、表色系変換器32と、合計3個
の画像バッファ、即ち、H画像バッファ34a と、V画
像バッファ34b と、C画像バッファ34c とを備え
る。前記カメラ制御部12の前記画像バッファ18a 〜
18c から出力される前記RGBデジタル画像は、前記
表色系変換器32にてHVC表色系のデジタル画像に変
換される。又、該表色系変換器32で変換されたHVC
デジタル画像は、色相成分Hは前記H画像バッファ34
a へと書き込まれ、明度成分Vは前記V画像バッファ3
4b へと書き込まれ、彩度成分Cは前記C画像バッファ
34c へと書き込まれる。
【0041】図6は、本実施例で用いられているRGB
表色系を示す線図である。一方、図7は、本実施例で用
いられるHVC表色系を示す線図である。
【0042】まず、前記図6に示されるように、本実施
例で用いられているRGB表色系は、直交座標系の表色
系の1つである。該RGB表色系は、様々な色彩の色相
・明度・彩度を、赤成分Rと、緑成分Gと、青成分Bと
の、互いに直交する3成分の任意の合成で表わすという
ものである。例えば、黄色は、赤成分Rと緑成分Gとが
それぞれ1.0と表わされ、例えば白は、赤成分Rと緑
成分Gと青成分Bとが全て1.0で表わすことができ
る。なお、この図6において、符号BKは黒であり、符
号Yは黄であり、符号Cはシアンであり、符号Mはマゼ
ンタであり、符号Wは白である。
【0043】次に、前記図7に示されるように、本実施
例で用いられるHVC表色系は極座標系の表色系の1つ
である。該HVC表色系は、様々な色彩を、色相(H:
hue)成分と、明度(V:value )成分と、彩度(C:c
roma )成分との3次元極座標空間で表わす。前記色相
は色味を表わし、前記明度は明るさを表わし、前記彩度
は鮮やかさを表わす。例えば、真紅は、H=0°、V=
0.5、C=1で表わされ、Hが増えるに連れて黄色が
かった色となり、逆にHが減ると青色を帯びた色とな
る。又、Vが増えると明るくなり、Vが減ると暗くな
る。Cが増えると鮮やかになり、Cが減ると黒ずんだ色
になる。このようなHVC表色系は、前記RGB表色系
に比べ、人間の色彩感覚により近いものであり、人間の
色彩感覚を前提とした印刷物等のカラー画像検査により
適した特性を有していると言える。
【0044】本実施例の画像検査装置においては、前記
カメラ制御部12が出力し、前記表色系変換部30が入
力する前記RGBデジタル画像の赤成分R、緑成分G及
び青成分B、又、前記表色系変換部30の前記表色系変
換器32で変換され、該表色系変換部30から出力され
る色相成分H、明度成分V及び彩度成分Cは、いずれ
も、8ビットの符号無し2進数、即ち0〜255の数値
で表わされている。又、前記色相成分Hは、0〜2πに
対応する0〜254の数値で表わされていることにな
る。即ち、該色相成分Hが2πの角度のとき、その値は
0となる。又、該色相成分Hにおいて、255の値は不
定を示す。
【0045】以下、本実施例の前記表色系変換器32で
行われている、一般に良く知られるHVC双6角錐カラ
ーモデルを用いた、RGB表色系からHVC表色系への
変換について説明する。
【0046】まず、赤成分Rと緑成分Gと青成分Bとに
関して、次式に示すように、これら成分のうちの最大の
ものの値である最大成分Imax 、及び、これら成分のう
ち最小のものの値である最小成分Imin とを定義する。
【0047】 Imax =max {R,G,B} …(2a ) Imin =min {R,G,B} …(2b )
【0048】なお、上記関数max { }は、列挙した変
数のうちの最大値を取るものである。又、関数min {
}は、列挙した変数のうち最小値を取る関数である。
上記(2a )式により、前記最大成分Imax が求めら
れ、上記(2b )式により、前記最小成分Imin が求め
られると、次式に示す通り、これら最大成分Imax 及び
最小成分Imin によって明度成分Vを求めることができ
る。
【0049】 V=(Imax +Imin )/2 …(3)
【0050】次に、前記色相成分H及び前記彩度成分C
は、次のように場合分けされて求められる。
【0051】(1)まず、前記最大成分Imax の値と前
記最小成分Imin の値とが等しいとき、前記色相成分H
及び前記彩度成分Cは、それぞれ次式の通りとなる。
【0052】 H=255(即ち、色相は不定) …(4a ) C=0(即ち、グレイ成分のみである) …(4b )
【0053】(2)一方、前記最大成分Imax の値と前
記最小成分Imin の値とが等しくないとき、前記彩度成
分Cが次式により求められる。
【0054】C=Imax −Imin …(5)
【0055】ここで、前記色相成分Hを求めるにあた
り、正規化赤成分r と、正規化緑成分g と、正規化青成
分b とを次式のように定義する。
【0056】 r =255×(Imax −R)/C …(6a ) g =255×(Imax −G)/C …(6b ) b =255×(Imax −B)/C …(6c )
【0057】ここで、上記(2)の条件のように、前記
最大成分Imax の値と前記最小成分Imin の値とが異な
るという条件の元で、前記色相成分Hは次のように場合
分けして求められる。
【0058】(2a )前記赤成分Rの値と前記最大成分
Imax の値とが等しい場合、前記色相成分Hは次式によ
り求められる。
【0059】 H=(b −g )/6 …(7a )
【0060】(2b )前記緑成分Gの値と前記最大成分
Imax の値とが等しい場合、前記色相成分Hは次式によ
り求められる。
【0061】 H=(r −b +512)/6 …(7b )
【0062】(2c )前記青成分Bの値と前記最大成分
Imax の値とが等しい場合、前記色相成分Hは次式によ
り求められる。
【0063】 H=(g −r +1024)/6 …(7c )
【0064】なお、上記(7a )式〜(7c )式により
求められる前記色相成分Hの値が0未満となる場合に
は、255を加える。一方、該色相成分Hの値が255
以上となる場合には、該色相成分Hから255を引く。
このようにして、求められた該色相成分Hの値の範囲
を、0から254の範囲とする。
【0065】以上説明した通り、前記表色系変換器32
にてRGB表色系からHVC表色系への変換が行われる
と、該変換結果は、色相成分Hは前記H画像バッファ3
4aへと書き込まれ、前記明度成分Vは前記V画像バッ
ファ34b へと書き込まれ、前記彩度成分Cは前記C画
像バッファ34c へと書き込まれる。
【0066】図8は、主として前記照合検査部の構成を
示すブロック図である。
【0067】この図8に示されるように、本実施例で用
いられている前記照合検査部60は、主として、許容閾
値算出回路64と、閾値メモリ66と、比較回路70と
により構成されている。前記許容閾値算出回路64は、
前記パラメータ入力部50にて入力されたパラメータを
用いて、前記基準画像メモリ46に書き込まれた基準画
像に従って、前記比較回路70での前記被検査画像と前
記基準画像との比較検査の際に用いる閾値を求め、前記
閾値メモリ66へと書き込む。該許容閾値算出回路64
では、前記特開平4−155158で提案されている技
術が用いられている。
【0068】又、前記比較回路70は、前記被検査画像
メモリ46に記憶されている被検査画像のHVCデジタ
ル画像と、前記基準画像メモリ48に書き込まれている
基準画像のHVCデジタル画像とを、その成分毎に比較
し検査する。即ち、前記被検査画像の色相成分Hと前記
基準画像の前記色相成分Hとを比較し検査する。又、前
記被検査画像の明度成分Vと前記基準画像の明度成分V
とを比較し検査する。前記被検査画像の彩度成分Cと前
記基準画像の彩度成分Cとを比較し検査する。このよう
な各成分毎の比較の検査結果のうち、不良とされた検査
結果が1つでもあると、本実施例では該当する被検査画
像を不良画像としている。
【0069】図9は、本実施例で用いられている前記比
較回路の構成を示すブロック図である。
【0070】この図9に示されるように、前記比較回路
70は、主として、H画像比較検査回路72a と、V画
像比較検査回路72b と、C画像比較検査回路72c
と、OR回路74とにより構成されている。前記被検査
画像メモリ46から出力されるHVCデジタル画像、及
び、各成分毎に前記基準画像メモリ48から出力される
HVCデジタル画像は、その成分毎に、前記画像比較検
査回路72a 〜72c へと入力される。即ち、前記H画
像比較検査回路72a には、前記被検査画像メモリ46
からの色相成分Hと、前記基準画像メモリ48からの色
相成分Hとが入力される。前記V画像比較検査回路72
b には、前記被検査画像メモリ46からの前記明度成分
Vと、前記基準画像メモリ48からの前記明度成分Vと
が入力される。前記C画像比較検査回路72c には、前
記被検査画像メモリ46からの前記彩度成分Cと、前記
基準画像メモリ48からの前記彩度成分Cとが入力され
る。これら画像比較検査回路72a 〜72c は、それぞ
れ、この図9では図示されない前記図8の前記閾値メモ
リ66に記憶されている閾値を用いながら入力された成
分の画素毎の比較を行い、最終的に、該当する成分につ
いての前記被検査画像の検査結果を出力する。
【0071】これら比較検査回路72a 〜72c それぞ
れは、各画素毎に基準画像の画素値と被検査画像の画素
値との差の絶対値を求め、該絶対値と前記閾値メモリ6
6に記憶されている閾値と比較する。閾値より小さい画
素は“0”の値とし、閾値より大きい画素は“1”の値
とし、“1”の値の画素の数により、該当する被検査画
像での該当成分の検査結果を出力する。
【0072】前記OR回路74は、前記画像比較検査回
路72a 〜72c それぞれが出力する各成分の検査結果
に基づいて、該当する被検査画像の最終的な検査結果を
出力する。該OR回路74は、前記画像比較検査回路7
2a 〜72c の少なくともいずれか1つの検査結果に不
良があった場合、前記被検査画像の最終的な検査結果を
不良とするものである。
【0073】以上説明した通り、本実施例によれば、前
記カラーカメラ10にて撮影した前記印刷物1の被検査
画像のRGBアナログ画像を、まずRGBデジタル画像
へと変換し、更にHVCデジタル画像へと変換し、該H
VCデジタル画像の各成分毎に基準画像と比較し検査す
ることができる。従って、本実施例によれば、中間色に
ついてもより信頼性良く検査することができる。又、本
実施例では、前記カラーカメラ10及び前記カメラ制御
部12及び前記表色系変換部30は、前記セレクタ40
を切り換えることにより、前記基準画像のHVCデジタ
ル画像を得るためにも用いることができている。
【0074】なお、前記表色系変換部30の前記表色系
変換器32における前述のようなRGB表色系からHV
C表色系への変換の際、前記色相成分Hの画素数の間引
き、あるいは前記彩度成分Cの画素数の間引きの少なく
とも一方を行う。このように、比較検査の際の前記色相
成分Hの解像度や前記彩度成分Cの解像度を、前記明度
成分Vの解像度より低下させても、その検査結果の劣化
はあまり目立たないことが確認されている。このような
前記色相成分Hの画素の間引きや、前記彩度成分Cの画
素数の間引きを行うことにより、前記H画像バッファ3
4a 、前記C画像バッファ34c 、前記被検査画像メモ
リ46及び前記基準画像メモリ48の記憶容量を減少さ
せることができる。又、前記H画像比較検査回路72a
や前記C画像比較検査回路72c の処理速度を低減する
ことができる。例えば、これらH画像比較検査回路72
a とC画像比較検査回路72c とのそれぞれの処理速度
を1/2とすることができる場合には、例えば、1台の
比較検査回路で、前記色相成分Hの比較検査と前記彩度
成分Cの比較検査とを交互に行うことができる。即ち、
これらH画像比較検査回路72a あるいはC画像比較検
査回路72c のいずれか一方を省くことができる。
【0075】従来のRGB表色系での比較検査を行う画
像検査装置では、各成分全てが同等以上の解像度で検査
を行う必要があった。しかしながら、本実施例の如く、
HVC表色系で比較検査を行うものについては、特に明
度成分Vのみを高解像度で検査を行っても、色毎の検査
性能の格差が出難いという特徴がある。又、本実施例で
は、経過時間に従った前記色相成分Hの変化や前記彩度
成分Cの変化を検出し易く、色調変化の調査にもより良
好に用いることができる。
【0076】なお、本実施例の前記比較回路70におい
て、前記色相成分Hと前記明度成分Vと前記彩度成分C
とを独立して同時に検査するため、前記画像比較検査回
路72a 〜72c を合計3台用いている。しかしなが
ら、本実施例の変形例として、前記画像比較検査回路7
2a 〜72c を1台とし、各成分の比較検査を順次行う
ようにしてもよい。
【0077】あるいは、連続する同一絵柄の印刷物の多
数の被検査画像を検査する場合に、前記画像比較検査回
路72a 〜72c を1台のみ備えるようにし、1つの前
記被検査画像の比較検査の際には、まず色相成分Hの比
較検査のみを行い、次の被検査画像の比較検査の際には
前記明度成分Vのみの比較検査を行うようにし、更に次
の被検査画像の比較検査の際には、同一の前記画像比較
検査回路72a 〜72c にて、前記彩度成分Cの比較検
査のみを行うようにしてもよい。この場合、前記OR回
路74は、連続した3つの前記被検査画像に亘る前記色
相成分Hの比較検査結果と、前記明度成分Vの比較検査
結果と、前記彩度成分Cの比較検査との不良検査結果の
論理和を出力するようにしてもよい。
【0078】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、中
間色についてもより信頼性良く検査することができ、被
検査画像の信頼性を向上することができるという優れた
効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要旨を示すブロック図
【図2】本発明が適用された画像検査装置の実施例の全
体構成を示すブロック図
【図3】前記実施例で用いられるカラーカメラの取り付
け状態を示す斜視図
【図4】前記実施例で用いられるカメラ制御部の構成を
示すブロック図
【図5】前記実施例で用いられる表色系変換部の構成を
示すブロック図
【図6】前記実施例で用いられるRGB表色系を示す線
【図7】前記実施例で用いられるHVC表色系を示す線
【図8】前記実施例で用いられる照合検査部の構成を示
すブロック図
【図9】前記実施例で用いられる比較回路の構成を示す
ブロック図
【符号の説明】
1…印刷物 3…フリーローラ 10…カラーカメラ 12…カメラ制御部 14a 〜14c …A/D変換回路 16…同期回路 18a …R画像バッファ 18b …G画像バッファ 18c …B画像バッファ 24…ロータリエンコーダ 30…表色系変換部 32…表色系変換器 34a …H画像バッファ 34b …V画像バッファ 34c …C画像バッファ 40…セレクタ 42…基準入力指令入力部 46…被検査画像メモリ 48…基準画像メモリ 50…パラメータ入力部 60…照合検査部 64…許容閾値算出回路 66…閾値メモリ 70…比較回路 72a …H画像比較検査回路 72b …V画像比較検査回路 72c …C画像比較検査回路 74…OR回路 R…赤成分 G…緑成分 B…青成分 H…色相成分 V…明度成分 C…彩度成分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G06T 7/00 100 B41F 33/14 G (56)参考文献 特開 平5−314252(JP,A) 特開 昭58−181175(JP,A) 特開 昭59−99592(JP,A) 特開 昭62−11152(JP,A) 特開 昭63−99690(JP,A) 特開 昭62−52675(JP,A) 実開 平3−125245(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/84 - 21/958 G06T 1/00 - 9/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】RGB画像を検査する画像検査装置におい
    て、 RGB被検査画像を、明度成分V以外の成分の解像度
    が、該明度成分Vの解像度に比べ低くされたHVC被検
    査画像へと変換する表色系変換部と、 前記HVC被検査画像と、該HVC被検査画像に対応す
    るHVC基準画像とを照合する照合検査部とを備えたこ
    とを特徴とする画像検査装置。
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