JP3277902B2 - マイクロレンズ内蔵基板及びその製造方法 - Google Patents

マイクロレンズ内蔵基板及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示素子の光利
用効率の向上に好適なマイクロレンズ内蔵基板及びその
製造方法に関し、特に、マイクロレンズの焦点距離の短
縮化を図ったマイクロレンズ内蔵基板及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、液晶表示素子は、直視型のモニタ
ばかりでなく投射型のプロジェクタにも利用されてい
る。そして、直視型のモニタに使用される液晶表示素子
に高画質及び大画面が求められているのと同様に、投射
型のプロジェクタに対しても、高画質及び大画面が要求
されている。しかし、従来の液晶表示素子を使用して単
に拡大率を上げただけでは、画面の粗さが目立つように
なるので、液晶表示素子の画素数を増やすことが必要と
なる。また、投射光学系のコストの観点から液晶表示素
子を大きくすることは好ましくないので、大きさはその
ままにして画素数を増やすことが必要となる。
【0003】液晶プロジェクタには、一般的に画質の点
で優れている薄膜トランジスタ(TFT;Thin Film Tr
ansistor)駆動方式の液晶表示素子が利用されている。
一方、TFT駆動方式では、画素への印加電圧を制御す
るためにTFTが各画素に整合するようにして配置さ
れ、TFTと信号配線とがブラックマトリクスとよばれ
る遮光膜で覆われることにより、光が透過しないように
されている。しかし、TFT及び信号配線を微細にする
ことは困難であるので、ブラックマトリクスの面積を減
らすことは困難である。このため、TFT駆動方式で
は、液晶表示素子の大きさを従来の大きさに保持して画
素数を増やすと、開口率が低下して光利用効率が低下す
るという欠点がある。なお、開口率とは、光が透過する
開口部の面積を全体の面積で割った値である。
【0004】そこで、この欠点を解決するために、マイ
クロレンズと組み合わされた液晶表示素子が提案されて
いる(特開昭60−165621号公報)。この公報に
記載された従来の液晶表示素子においては、各画素に対
応するマイクロレンズにより本来ブラックマトリクスで
吸収及び反射される光が開口部に集光されている。この
ため、光利用効率が向上している。
【0005】マイクロレンズを備えた液晶表示素子をプ
ロジェクタに利用する場合、開口部の画素サイズwと照
明光の広がり角αとマイクロレンズの焦点距離fの関係
が重要になる。プロジェクタの場合、照明光は完全な平
行光ではなく広がりをもった光であるので、集光スポッ
トは点ではなく一定の大きさを持つことになる。従っ
て、開口部内に集光スポットが収まっていないと、有効
に光を利用することができない。このため、有効に光を
利用するためには下記数式1に示す関係が満たされる必
要がある。
【0006】
【数1】w>2×f×tanα
【0007】数式1が満たされるようにマイクロレンズ
等を調整するには、マイクロレンズの焦点距離fを短く
するか、又は照明光の広がり角αを小さくする必要があ
る。
【0008】しかし、現在の技術水準では照明光の広が
り角αを小さくすることは困難であるので、マイクロレ
ンズの焦点距離を小さくする必要がある。例えば、1.
3インチのXGA(1024×768画素)液晶表示素
子では、画素ピッチは約26μmであり、開口率を60
%とすると開口部の画素サイズwは約20μmとなる。
このとき、照明光の広がり角αを5°とすると、焦点距
離fは114μm以下とする必要がある。この114μ
m以下という値は空気中で要求される焦点距離であるの
で、屈折率が約1.5であるガラス中ではマイクロレン
ズの焦点距離fが171μm以下であることが好ましい
ことになる。
【0009】また、液晶表示素子に使用されるガラス基
板の厚さは、通常0.7mm又は1.1mmであるの
で、液晶表示素子の一方のガラス基板にマイクロレンズ
を張り合わせる方法では、光の利用効率の向上は難し
い。更に、厚さが0.2mm以下であるガラス基板を一
方の基板として液晶表示素子を製造しようとしても、薄
いガラス基板の取扱いが困難であるため、生産性を向上
させるのは極めて困難である。従って、予めマイクロレ
ンズがガラス基板に内蔵された基板を使用して液晶表示
素子を作製する必要がある。
【0010】そこで、マイクロレンズがガラス基板に内
蔵されたマイクロレンズ内蔵基板の製造方法が提案され
ている(特開平3−248125号公報、特開平9−2
58195号公報)。特開平3−248125号公報に
記載された従来の技術においては、基板の表面にマイク
ロレンズを形成し、その表面にマイクロレンズの焦点距
離に合わせた厚さのカバーガラス又はフィルム基板を接
着することにより、マイクロレンズ内蔵基板を製造して
いる。
【0011】図10は特開平9−258195号公報に
記載された従来のマイクロレンズ内蔵基板の製造方法を
示すフローチャートである。また、図11は特開平9−
258195号公報に記載された方法により製造された
マイクロレンズ内蔵基板を示す断面図である。
【0012】この公報に記載された従来のマイクロレン
ズ内蔵基板の製造方法においては、第1の透明基板71
の一方の表面中央部上に複数の凸型のマイクロレンズ7
4を形成する(ステップS11)。第1の透明基板71
の周縁部上、即ち、マイクロレンズ74の周囲にシール
樹脂材75を塗布する。このとき、シール樹脂材75に
は、透明樹脂材を注入するための注入口を設けておく。
次いで、第1の透明基板71のマイクロレンズ74が形
成された表面と対向するように、第2の透明基板72を
張り合わせる(ステップS12)。
【0013】次に、シール樹脂材75に設けられた注入
口からマイクロレンズ74と屈折率が異なる透明樹脂材
76を注入しこれを硬化させる(ステップS13)。
【0014】その後、第2の透明基板72上に液晶に電
場を印加するための透明電極を形成する(ステップS1
4)。更に、この透明電極上に液晶を配向させるため配
向膜を形成してこれを焼成し(ステップS15)、これ
らを対向基板とする。
【0015】また、特開平9−80407号公報には、
液晶の注入及び充填を行った後に平板型マイクロレンズ
を片方の基板に接合する方法が提案されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3−248125号公報又は特開平9−258195号
公報に記載された製造方法においては、透明電極作製、
配向膜作製及び組立焼成等の180℃以上に加熱する工
程の前に、マイクロレンズの焦点距離を調整するための
透明樹脂材を注入しているので、透明樹脂材にも180
℃以上の耐熱性が要求される。しかし、一般に屈折率が
1.6以上である高屈折率の透明樹脂及び屈折率が1.
4以下である低屈折率の透明樹脂の180℃以上におけ
る耐熱性は低く、溶解、変色及び分解等の不具合が発生
するため、生産性に問題点がある。
【0017】一方、特開平9−80407号公報に記載
された従来の製造方法においては、平板型マイクロレン
ズを片方の基板に接合する際に、マイクロレンズとの屈
折率差を制御するために透明樹脂材を注入しても、この
後には180℃以上に加熱する工程がないので、透明樹
脂材には180℃以上の耐熱性は要求されない。
【0018】しかし、光利用効率を向上させるためには
マイクロレンズの焦点距離を0.2mm以下にする必要
があるが、この従来の製造方法は単にマイクロレンズ基
板を液晶表示素子に張り合わせる方法であり、マイクロ
レンズが内蔵された基板を使用しているのではないの
で、前述のように、この従来の製造方法で0.2mm以
下のガラス基板を使用して液晶表示素子を作製するため
は、洗浄、透明電極作製、配向膜焼成、ラビング、組立
焼成工程等の機械的強度が要求される工程において薄い
ガラスを取り扱う必要がある。このため、生産性を向上
させることは困難である。
【0019】また、厚さが0.7mm又は1.1mmで
あるガラス基板を使用して液晶表示素子を作製し、片方
の基板のみを機械的研磨又は化学的研磨により0.2m
m以下に薄化してマイクロレンズ基板を接合する方法を
とった場合には、基板に負担がかかる機械的研磨又は化
学的研磨等の工程で不良が発生する虞がある。このよう
な不良が発生すると、それまでの工程で作製した液晶表
示素子が使用できなくなり、コストが高い工程が無駄と
なり、生産性が低下する。
【0020】また、透明樹脂材をマイクロレンズ内蔵基
板に注入しなくても屈折率の調整は可能であるが、この
場合には十分な機械的強度が得られないので、液晶表示
素子の作製工程において破損の虞がある。
【0021】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、十分な機械的強度を確保することができる
と共に、短い焦点距離を得ることができるマイクロレン
ズ内蔵基板及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明に係るマイクロレ
ンズ内蔵基板は、第1の透明基板と、この第1の透明基
板上に形成され頂部が平坦化された複数の凸型マイクロ
レンズと、前記第1の透明基板に張り合わされた第2の
透明基板と、前記第1の透明基板と前記第2の透明基板
との間で複数個の前記凸型マイクロレンズを包囲する壁
と、を有するマイクロレンズ内蔵基板において、前記第
2の透明基板は前記凸型マイクロレンズの頂部に接着さ
れていることを特徴とする。
【0023】本発明においては、凸型マイクロレンズの
頂部が平坦化され、この頂部と壁とに第2の透明基板が
張り合わされているので、高い機械的強度が得られる。
【0024】前記第1及び第2の透明基板と前記壁とに
より囲まれた空間に注入され前記凸型マイクロレンズよ
り屈折率が低い低屈折率材を有してもよい。
【0025】また、前記第1及び第2の透明基板と前記
壁とにより囲まれた空間は真空に保持されていてもよ
い。
【0026】本発明に係るマイクロレンズ内蔵基板の製
造方法は、第1の透明基板の表面に複数個のマイクロレ
ンズを形成する工程と、次いで前記第1の透明基板の複
数個の前記マイクロレンズの周囲に壁を形成する工程
と、次いで複数個の前記マイクロレンズ及び前記壁上に
第2の透明基板を張り合わせる工程と、次いで液晶が注
入される空間を有する2枚の透明電極を前記第2の透明
基板上に形成し組立焼成を行う工程と、次いで前記第1
の透明基板と前記第2の透明基板との間に前記マイクロ
レンズとは屈折率が異なる異屈折率材を注入する工程
と、を有することを特徴とする。
【0027】本発明においては、組立焼成等の高温での
熱処理工程の後に、異屈折率材を注入しているので、異
屈折率材の耐熱性が低くても熱処理によるその溶解及び
変色等が防止される。従って、マイクロレンズ内蔵基板
に短い焦点距離が得られる。
【0028】前記マイクロレンズは凹型マイクロレンズ
であり、前記異屈折率材の屈折率は、前記マイクロレン
ズのそれよりも高くてもよい。また、前記マイクロレン
ズは凸型マイクロレンズであり、前記異屈折率材の屈折
率は、前記マイクロレンズのそれよりも低くてもよい。
【0029】また、前記マイクロレンズの頂部は平坦化
されていてもよい。
【0030】更に、前記第1の透明基板又は前記壁は、
前記異屈折率材が注入される注入口を有することができ
る。
【0031】更にまた、2枚の前記透明電極を形成し組
立焼成を行う工程は、前記第2の透明基板上に第1の透
明電極を形成する工程と、次いで前記第1の透明電極上
に前記注入口の直上からずれた位置に液晶注入口を有す
る第2の壁を形成する工程と、次いでこの第2の壁上に
第2の透明電極を張り付ける工程と、を有することがで
きる。
【0032】また、前記注入口は、画素に整合する位置
からずれた位置に設けられていることが好ましい。注入
口の形成位置を画素に整合する位置からずらすことによ
り、画面への悪影響が防止される。
【0033】更に、前記組立焼成を行う工程は、前記第
1及び第2の透明電極との間の空間を真空にして行うこ
とができる。
【0034】更にまた、前記異屈折率材は、熱硬化樹脂
及び光硬化樹脂からなる群から選択された1種の樹脂製
であってもよい。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例方法に係る
マイクロレンズ内蔵基板の製造方法について、添付の図
面を参照して具体的に説明する。図1(a)乃至(e)
は本発明の第1の実施例方法に係るマイクロレンズ内蔵
基板の製造方法を工程順に示す断面図である。また、図
2は本発明の第1の実施例方法に係るマイクロレンズ内
蔵基板の製造方法を示すフローチャートである。本実施
例方法では、凸型マイクロレンズが内蔵された基板を製
造する。
【0036】本実施例方法においては、先ず、図1
(a)に示すように、ガラス基板からなる第1の透明基
板1の一方の表面中央部上に複数の凸型のマイクロレン
ズ4を形成する(ステップS1)。
【0037】次に、図1(b)に示すように、第1の透
明基板1の周縁部上、即ち、マイクロレンズ4の周囲に
透明基板間の壁としてのシール樹脂材10を塗布する。
このとき、シール樹脂材10には、後の工程で光硬化性
樹脂等を注入するための注入口を設けておく。なお、シ
ール樹脂材10には、その高さを保持するためにスペー
サを混ぜておくことが好ましい。
【0038】次いで、図1(c)に示すように、第1の
透明基板1のマイクロレンズ4が形成された表面と対向
するように、厚さが0.2mm以下のカバーガラス板か
らなる第2の透明基板2を張り合わせる。その後、シー
ル樹脂材10を硬化させる。これにより、第1の透明基
板1と第2の透明基板2との間に中空部8が形成される
(ステップS2)。
【0039】その後、図1(d)に示すように、中空部
8を中空に保持したまま、第2の透明基板2上に液晶に
電場を印加するための透明電極12を形成する(ステッ
プS3)。更に、透明電極12上に液晶を配向させるた
め配向膜13を形成してこれを焼成し(ステップS
4)、これらを対向基板とする。次に、TFT等が形成
されたTFT基板(第3の透明基板)をこの対向基板と
電極が向かい合うようにして対向基板上に張り合わせ、
組立焼成を行う(ステップS5)。これらの透明電極及
び配向膜を形成する工程並びに組立焼成を行う工程は、
第1の透明基板1等を180℃以上の高温で加熱する工
程を含んでいる。
【0040】そして、図1(e)に示すように、シール
樹脂材10に設けられた注入口から中空部8内にマイク
ロレンズ4より屈折率が低い低屈折率材6を注入しこれ
を硬化させる(ステップS6)。これにより、所定の焦
点距離を持ったマイクロレンズ内蔵基板が完成する。な
お、図1(e)においては、対向基板は示されている
が、液晶が注入される空間及びTFT基板は省略されて
いる。また、低屈折率材6としては、例えば透明な熱硬
化樹脂又は光硬化樹脂等を使用することができるが、量
産性の観点から光硬化樹脂を使用することが好ましい。
また、透明樹脂ではなくても透明な無機材であってもよ
い。
【0041】このように、本実施例方法においては、透
明電極及び配向膜を形成し、組立焼成を行った後に、中
空部8内に低屈折率材6を注入しているので、低屈折率
材6は180℃以上の温度下にさらされることがなく、
低屈折率材6には180℃以上での耐熱性は要求されな
い。従って、耐熱性が低い材料であっても低屈折率材6
として使用することが可能となる。
【0042】次に、本発明の第2の実施例方法について
説明する。図3(a)乃至(e)は本発明の第2の実施
例方法に係るマイクロレンズ内蔵基板の製造方法を工程
順に示す断面図である。本実施例方法では、凹型マイク
ロレンズが内蔵された基板を製造する。
【0043】本実施例方法においては、先ず、図3
(a)に示すように、ガラス基板からなる第1の透明基
板1aの一方の表面中央部に複数の凹型のマイクロレン
ズ4aを形成する。
【0044】次に、図3(b)に示すように、第1の透
明基板1の周縁部上、即ち、マイクロレンズ4aの周囲
に透明基板間の壁としてのシール樹脂材10aを塗布す
る。このとき、シール樹脂材10aには、後の工程で光
硬化性樹脂等を注入するための注入口を設けておく。な
お、シール樹脂材10aには、その高さを保持するため
にスペーサを混ぜておくことが好ましい。
【0045】次いで、図3(c)に示すように、第1の
透明基板1aのマイクロレンズ4aが形成された表面と
対向するように、厚さが0.2mm以下のカバーガラス
板からなる第2の透明基板2aを張り合わせる。その
後、シール樹脂材10aを硬化させる。これにより、第
1の透明基板1aと第2の透明基板2aとの間に中空部
8aが形成される。
【0046】その後、図3(d)に示すように、中空部
8aを中空に保持したまま、第2の透明基板2a上に液
晶に電場を印加するための透明電極12aを形成する。
更に、この透明電極12a上に液晶を配向させるため配
向膜13aを形成して焼成し、これらを対向基板とす
る。次に、TFT等が形成されたTFT基板(第3の透
明基板)をこの対向基板と電極が向かい合うようにして
対向基板上に張り合わせ、組立焼成を行う。これらの透
明電極及び配向膜を形成する工程並びに組立焼成を行う
工程は、第1の透明基板1a等を180℃以上の高温で
加熱する工程を含んでいる。
【0047】そして、図3(e)に示すように、シール
樹脂材10aに設けられた注入口から中空部8a内にマ
イクロレンズ4aより屈折率が高い高屈折率材6aを注
入しこれを硬化させる。これにより、所定の焦点距離を
持ったマイクロレンズ内蔵基板が完成する。なお、図3
(e)においては、対向基板は示されているが、液晶が
注入される空間及びTFT基板は省略されている。ま
た、高屈折率材6aとしては、低屈折率材6と同様に、
透明な熱硬化樹脂又は光硬化樹脂等を使用することがで
きるが、量産性の観点から光硬化樹脂を使用することが
好ましい。また、透明樹脂ではなくても透明な無機材で
あってもよい。
【0048】このように、本実施例方法においては、透
明電極及び配向膜を形成し、組立焼成を行った後に、中
空部8a内に高屈折率材6aを注入しているので、第1
の実施例方法と同様に、耐熱性が低い材料であっても高
屈折率材6aとして使用することが可能となる。
【0049】なお、中空部8内に低屈折率材6又は高屈
折率材6aを注入するまでは、途中の工程で中空部8又
は8aが汚染されることを防止するために、その注入口
は封止しておくことが好ましい。但し、組立焼成工程等
の高温加熱工程中に注入口が封止されていると、中空部
8又は8a内の空気の熱膨張により、第1及び第2の透
明基板1及び2又は1a及び2aが破損する虞がある。
従って、これを防ぐために、高温加熱工程中には、中空
部8又は8aを完全に封止せずに汚染が生じない程度の
空気孔を設けておくことが好ましい。この空気孔は低屈
折率材6又は高屈折率材6aの注入口と兼用してもよい
し、別に設けてもよい。
【0050】また、第1の透明基板1又は1aと第2の
透明基板2又は2aとを張り合わせた後、中空部8又は
8aを真空にし、この状態で注入口を封止することによ
っても、高温加熱工程中での空気の熱膨張による第1及
び第2の透明基板1及び2又は1a及び2aの破損を防
ぐことができる。この場合、中空部8又は8aを真空に
引くときの空気孔は低屈折率材6又は高屈折率材6aの
注入口と兼用してもよいし、別に設けてもよい。
【0051】更に、真空中で第1の透明基板1又は1a
と第2の透明基板2又は2aとを張り合わせることによ
っても、第1及び第2の透明基板1及び2又は1a及び
2aの破損を防ぐことができる。この場合には、注入口
を予め封止しておくか、又は張り合わせた後に真空中で
注入口を封止することにより、中空部8又は8aを真空
に保持した状態で密封すればよい。この方法によれば、
中空部8又は8aを真空に引く工程が省略される。
【0052】なお、液晶の注入は、低屈折率材6又は高
屈折率材6aの注入より先に行ってもよいし、後から行
ってもよいし、低屈折率材6又は高屈折率材6aの注入
と同時に行ってもよい。但し、注入時の低屈折率材6又
は高屈折率材6aと液晶との混入を防ぐために、低屈折
率材6又は高屈折率材6aを先に注入し、これを硬化さ
せてから液晶を注入する方が好ましい。
【0053】また、低屈折率材6又は高屈折率材6aの
注入口とマイクロレンズ内蔵基板上に形成された液晶表
示素子の液晶の注入口とが互いに近い位置に形成されて
いると、相互間の混入及び汚染の虞があるので、それら
は互いに離れた位置に形成されていることが好ましい。
図4(a)乃至(c)は本発明の実施例に係るマイクロ
レンズ内蔵基板を使用した液晶表示素子の液晶と低屈折
率材又は高屈折率材との注入口の位置関係を示した模式
図である。
【0054】図4(a)に示すように、液晶の注入口1
5が液晶用シール樹脂材16の一側面に形成され、低屈
折率材又は高屈折率材の注入口17aが屈折率材用シー
ル樹脂材18aの前記一側面に対向する側面に形成され
ていることが好ましい。
【0055】また、図4(b)に示すように、液晶の注
入口15が液晶用シール樹脂材16の一側面に形成さ
れ、低屈折率材又は高屈折率材の注入口17bが屈折率
材用シール樹脂材18bの前記一側面に隣接するする一
側面に形成されていてもよい。
【0056】更に、図4(c)に示すように、液晶の注
入口15が液晶用シール樹脂材16の一側面に形成さ
れ、低屈折率材又は高屈折率材の注入口17cが屈折率
材用シール樹脂材18cの液晶用シール樹脂材16から
最も離れた角部に形成されていてもよい。
【0057】また、一方の材料の注入中は、他方の注入
口は混入を防ぐため封止しておくことが好ましい。
【0058】更に、第1及び第2の実施例方法において
は、第2の透明基板として厚さが0.2mm以下のカバ
ーガラス板を使用したが、0.2mm以上のガラス板を
使用し、第1の透明基板と張り合わせた後に、機械的研
磨又は化学的研磨により、例えば0.2mm以下まで薄
くしてもよい。この方法によれば、仮に機械的研磨又は
化学的研磨で不良が発生しても、液晶表示素子を作製し
てから透明基板の一方を研磨して透明基板同士を接合す
る方法と異なり、高コストの工程により作製されたTF
T基板までもが不良となることが防止され、マイクロレ
ンズ内蔵基板のみの不良となるので、生産性への影響が
小さくなる。
【0059】更にまた、透明基板としてガラス板を使用
したが、少なくとも1個の透明基板としてプラスティッ
ク基板を使用してもよい。
【0060】次に、本発明の第3の実施例方法に係るマ
イクロレンズ内蔵基板の製造方法について説明する。図
5(a)乃至(c)は本発明の第3の実施例方法に係る
マイクロレンズ内蔵基板の製造方法を工程順に示す断面
図である。
【0061】本実施例方法においては、先ず、図5
(a)に示すように、ガラス基板からなる第1の透明基
板21の一方の表面中央部上に頂部が平坦化され平坦部
35が形成された複数の凸型のマイクロレンズ24を形
成する。次いで、第1の透明基板21の周縁部上、即
ち、マイクロレンズ24の周囲にマイクロレンズ24と
ほぼ同じ高さの壁29を形成する。このとき、画素に対
応しないところに、後工程でマイクロレンズ24より屈
折率が低い低屈折率材を注入するための低屈折率材注入
口を壁29に設けておく。なお、この壁29はマイクロ
レンズ24を形成するときに同時に形成してもよく、マ
イクロレンズ24より先に形成してもよい。また、壁2
9はスペーサを混ぜたシール樹脂材であってもよい。図
6は屈折率材注入口の位置を示す模式図である。例え
ば、低屈折率材注入口30は壁29aの一側面に形成さ
れる。
【0062】次に、図5(b)に示すように、第2の透
明基板22の第1の透明基板21と張り合わせる表面の
全面に透明な接着剤36を塗布する。接着剤36として
は、例えば熱硬化樹脂又は光硬化樹脂等を使用すること
ができるが、特に紫外線硬化樹脂は量産性の観点から好
ましい。
【0063】なお、接着剤を第1の透明基板21のマイ
クロレンズ24が形成された表面の全面又はこの表面と
第2の透明基板22の表面との両方に塗布してもよい。
第1の透明基板21のマイクロレンズ24形成側表面の
全面に接着剤を塗布しても、凸型のマイクロレンズ24
の厚さに比べて十分に接着剤の膜厚が薄ければレンズ機
能の低下は問題とならない。
【0064】次いで、図5(c)に示すように、第1の
透明基板21と第2の透明基板22とを張り合わせ、接
着剤36を硬化させる。その後、第1の実施例方法と同
様にして透明電極及び配向膜等を形成し、組立焼成を行
った後に、第1の透明基板21と第2の透明基板22と
の間の中空部28内に低屈折率材を注入し、これを硬化
させる。これにより、所定の焦点距離を持ったマイクロ
レンズ内蔵基板が完成する。
【0065】本実施例方法においても、耐熱性が低い材
料であっても低屈折率材として使用することが可能であ
る。
【0066】図7は本発明の第3の実施例方法により製
造されたマイクロレンズ内蔵基板を使用して作製された
液晶表示素子を示す模式図である。
【0067】上述の第3の実施例方法により製造された
マイクロレンズ内蔵基板においては、第1の透明基板2
1と第2の透明基板22との間に平坦部35が形成され
たマイクロレンズ24が挟み込まれている。そして、そ
の周囲には、壁29が設けられている。また、第1の透
明基板21と第2の透明基板22との間の中空部は低屈
折率材26により満たされている。なお、図示しない
が、第2の透明基板22は接着剤により平坦部35及び
壁29に張り付けられている。
【0068】このように構成されたマイクロレンズ内蔵
基板においては、第2の透明基板22が接着剤により張
り付けられ、凸型のマイクロレンズ24の頂部に形成さ
れた平坦部35及び壁29に支持されるので、低屈折率
材26が注入されずに中空のままの状態でも機械的強度
が高い。従って、液晶表示素子の作製工程で行われる洗
浄、透明電極作製、配向膜焼成、ラビング及び組立焼成
工程等の機械的強度が要求される工程においても、この
ようなマイクロレンズ内蔵基板は破壊されにくいので、
液晶表示装置の生産性が向上する。
【0069】上述のように構成されたマイクロレンズ基
板を使用した液晶表示素子においては、第2の透明基板
22上に液晶に電場を印加するための透明電極32aが
設けられ、この透明電極32a上に液晶を配向させるた
めの配向膜33aが設けられている。更に、透明電極3
2a上には壁29と同様の壁(図示せず)を介して配向
膜33bが張り付けられている。そして、配向膜33a
及び33bと壁とにより囲まれた空間に液晶34が注入
されている。また、配向膜33bの上には、透明電極3
2bが設けられている。そして、透明電極32b上に第
3の透明基板31が設けられている。
【0070】このように構成された液晶表示素子におい
ては、マイクロレンズ24の頂部に平坦部35が形成さ
れているが、液晶表示素子に組み合わせるマイクロレン
ズ24の本来の目的はブラックマトリクスで吸収及び反
射される光を開口部に集光することであるので、平坦部
35に整合するように開口部を配置すれば、ブラックマ
トリクスで吸収及び反射される光は曲面部により開口部
に集光されるので、光利用効率の向上に何ら問題は生じ
ない。
【0071】なお、第3の実施例においては、中空部2
8内に低屈折率材26を注入しているが、マイクロレン
ズ24に平坦部35を形成したことにより十分な機械的
強度が得られるので、低屈折率材26を注入せずに、中
空部28内に空気を存在させておくか、又は中空部28
内を真空とすることにより、この領域を低屈折率層とし
てもよい。
【0072】次に、本発明の第4の実施例方法について
説明する。本実施例方法においては、屈折率材の注入口
が設けられている位置が第1及び第3の実施例方法と相
違している。図8(a)は本発明の第4の実施例方法に
係るマイクロレンズ内蔵基板の製造方法を示す断面図で
あり、(b)及び(c)は同じくマイクロレンズ内蔵基
板の製造方法を工程順に示す模式図である。
【0073】本実施例方法においては、先ず、図8
(a)及び(b)に示すように、第1の透明基板41に
注入口45を形成し、第1の実施例と同様にシール樹脂
材50を塗布する。但し、シール樹脂材50に注入口は
形成しない。その後、マイクロレンズ44を第1の透明
基板41上に形成し、第2の透明基板42をシール樹脂
材50上に張り付ける。なお、注入口45は表示画素に
整合する領域外に設けるのことが好ましい。また、注入
口45の数は1つでもよいし、複数であってもよい。
【0074】その後、第2の透明基板42上に透明電極
及び配向膜43を形成し、図8(c)に示すように、配
向膜43の周縁部に液晶用のシール樹脂材50aを塗布
する。このとき、シール樹脂材50aには、後の工程で
液晶を注入するための注入口45aを設けておく。注入
口45aは、例えば注入口45から最も離れた側面に設
けられる。
【0075】このように、本実施例によれば、低屈折率
材の注入口45を第1の透明基板41に形成しているの
で、液晶と低屈折率材とを同時に注入しても混入するこ
とが防止される。また、同時に注入しない場合、例えば
低屈折率材を先に注入する場合では、注入中に液晶の注
入口を封止していなくても、低屈折率材を注入口45a
に注入する虞がないので、混入が防止される。
【0076】なお、第4の実施例においては、凸型のマ
イクロレンズ44を使用しているが、第2の実施例のよ
うに凹型のマイクロレンズを使用してもよく、また、第
3の実施例のように頂部に平坦部が形成されたマイクロ
レンズを使用してもよい。
【0077】なお、本発明においては、第1乃至第4の
実施例方法の中から2種以上を組み合わせて適用するこ
とができる。また、1組の透明基板から複数個のマイク
ロレンズ内蔵基板を製造し、即ち、多面取りしてもよ
い。図9(a)乃至(c)は種々の多面取りパターンを
示す模式図である。
【0078】例えば、3列3行で総計9個のマイクロレ
ンズ内蔵基板を1組の透明基板から多面取りする場合、
図9(a)に示すように、シール樹脂材60aの側面に
1列毎に1個の注入口61aを設け、1列をなす3個の
マイクロレンズ内蔵基板62aでその注入口61aを共
有するようにすることができる。
【0079】また、図9(b)に示すように、第1の透
明基板63bに1個のマイクロレンズ内蔵基板毎に1個
の注入口61bを設け、各マイクロレンズ内蔵基板62
bが独立した注入口61bを有するようにしてもよい。
【0080】更に、図9(c)に示すように、第1の透
明基板63cに1列毎に1個の注入口61cを設け、1
列をなす3個のマイクロレンズ内蔵基板62cでその注
入口61cを共有するようにしてもよい。
【0081】これらのパターンを利用して多面取りを行
えば、生産工程数の低減により生産性が向上する。
【0082】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
透明基板等を高温で処理した後に、マイクロレンズと屈
折率が異なる異屈折率材を透明基板間に注入するので、
高温での耐熱性が低い異屈折率材でも使用することがで
きるので、短い焦点距離を得ることができ、その生産性
を向上させることができる。また、凸型マイクロレンズ
を使用する場合に、その頂部を平坦化にすることによ
り、その上に張り合わされる透明基板との接触面積が大
きくなるので、十分な機械的強度を確保し、生産性を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)乃至(e)は本発明の第1の実施例方法
に係るマイクロレンズ内蔵基板の製造方法を工程順に示
す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例方法に係るマイクロレン
ズ内蔵基板の製造方法を示すフローチャートである。
【図3】(a)乃至(e)は本発明の第2の実施例方法
に係るマイクロレンズ内蔵基板の製造方法を工程順に示
す断面図である。
【図4】(a)乃至(c)は本発明の実施例に係るマイ
クロレンズ内蔵基板を使用した液晶表示素子の液晶と低
屈折率材又は高屈折率材との注入口の位置関係を示した
模式図である。
【図5】(a)乃至(c)は本発明の第3の実施例方法
に係るマイクロレンズ内蔵基板の製造方法を工程順に示
す断面図である。
【図6】屈折率材注入口の位置を示す模式図である。
【図7】本発明の第3の実施例方法により製造されたマ
イクロレンズ内蔵基板を使用して作製された液晶表示素
子を示す模式図である。
【図8】(a)は本発明の第4の実施例方法に係るマイ
クロレンズ内蔵基板の製造方法を示す断面図であり、
(b)及び(c)は同じくマイクロレンズ内蔵基板の製
造方法を工程順に示す模式図である。
【図9】(a)乃至(c)は種々の多面取りパターンを
示す模式図である。
【図10】特開平9−258195号公報に記載された
従来のマイクロレンズ内蔵基板の製造方法を示すフロー
チャートである。
【図11】特開平9−258195号公報に記載された
方法により製造されたマイクロレンズ内蔵基板を示す断
面図である。
【符号の説明】
1、1a、2、2a、21、22、31、41、42、
63b、63c;透明基板 4、4a、24、44;マイクロレンズ 6、26;低屈折率材 6a;高屈折率材 8、8a、28;中空部 10、10a、16、18a、18b、18c、50、
50a、60a;シール樹脂材 12、12a、32a、32b;透明電極 13、13a、33a、33b、43;配向膜 15、17a、17b、17c、30、45、45a、
61a、61b、61c;注入口 29、29a;壁 34;液晶 35;平坦部 36;接着剤 62a、62b、62c;マイクロレンズ内蔵基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−258195(JP,A) 特開 平10−232388(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 3/00 G02F 1/1335

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の透明基板の表面に複数個のマイク
    ロレンズを形成する工程と、次いで前記第1の透明基板
    の複数個の前記マイクロレンズの周囲に壁を形成する工
    程と、次いで複数個の前記マイクロレンズ及び前記壁上
    に第2の透明基板を張り合わせる工程と、次いで液晶が
    注入される空間を有する2枚の透明電極を前記第2の透
    明基板上に形成し組立焼成を行う工程と、次いで前記第
    1の透明基板と前記第2の透明基板との間に前記マイク
    ロレンズとは屈折率が異なる異屈折率材を注入する工程
    と、を有することを特徴とするマイクロレンズ内蔵基板
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記マイクロレンズは凹型マイクロレン
    ズであり、前記異屈折率材の屈折率は、前記マイクロレ
    ンズのそれよりも高いことを特徴とする請求項に記載
    のマイクロレンズ内蔵基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記マイクロレンズは凸型マイクロレン
    ズであり、前記異屈折率材の屈折率は、前記マイクロレ
    ンズのそれよりも低いことを特徴とする請求項に記載
    のマイクロレンズ内蔵基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記マイクロレンズの頂部は平坦化され
    ていることを特徴とする請求項に記載のマイクロレン
    ズ内蔵基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の透明基板は、前記異屈折率材
    が注入される注入口を有することを特徴とする請求項
    1、3又は4に記載のマイクロレンズ内蔵基板の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記壁は、前記異屈折率材が注入される
    注入口を有することを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れか1項に記載のマイクロレンズ内蔵基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 2枚の前記透明電極を形成し組立焼成を
    行う工程は、前記第2の透明基板上に第1の透明電極を
    形成する工程と、次いで前記第1の透明電極上に前記注
    入口の直上からずれた位置に液晶注入口を有する第2の
    壁を形成する工程と、次いでこの第2の壁上に第2の透
    明電極を張り付ける工程と、を有することを特徴とする
    請求項5又は6に記載のマイクロレンズ内蔵基板の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 前記注入口は、画素に整合する位置から
    ずれた位置に設けられていることを特徴とする請求項
    乃至7のいずれか1項に記載のマイクロレンズ内蔵基板
    の製造方。
  9. 【請求項9】 前記組立焼成を行う工程は、前記第1及
    び第2の透明電極との間の空間を真空にして行うことを
    特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のマイ
    クロレンズ内蔵基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記異屈折率材は、熱硬化樹脂及び光
    硬化樹脂からなる群から選択された1種の樹脂製である
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載
    のマイクロレンズ内蔵基板の製造方法。
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