JP3277707B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP3277707B2
JP3277707B2 JP18642994A JP18642994A JP3277707B2 JP 3277707 B2 JP3277707 B2 JP 3277707B2 JP 18642994 A JP18642994 A JP 18642994A JP 18642994 A JP18642994 A JP 18642994A JP 3277707 B2 JP3277707 B2 JP 3277707B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、楽音パラメータの値を
変更または更新することができる電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の音色を重ねて同時に発音す
ることにより楽音を生成するように構成された電子楽器
が提案されている(例えば、特開平5−188970号
公報参照)。この提案に係る電子楽器は、演奏者の押鍵
等に応じて数個の単位音色(以下、「エレメント」とい
う)を重ねて同時に1つの音色として発音するように構
成されている。この同時に発音するエレメントの集合で
ある音色をボイス(voice)と云い、各ボイスおよびこ
れを構成するエレメントは、予めメモリに記憶されてい
る。
【0003】また、楽音を演奏者の好みに合うように変
更するために、上記エレメントを含む複数の楽音パラメ
ータから所望の楽音パラメータを選択し、共通の操作子
によって設定するように構成された電子楽器も提案され
ている(例えば、特公平5−36796号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電子楽器では、複数の楽音パラメータを同時に同率
または同一値に変更または更新することができなかっ
た。したがって、かかる変更または更新を行う場合に
は、変更または更新すべき楽音パラメータを1つずつ選
択し、その都度、各楽音パラメータに対して同様の変更
または更新処理を施さなければならず、楽音パラメータ
の設定変更操作が面倒であると云う問題があった。特
に、上記した複数エレメントを重ねてボイスとして発音
する電子楽器では、各エレメントの同種パラメータを一
斉に変更・更新させたいことが多々あるので、操作の簡
便性が特に求められる。
【0005】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、複数の楽音パラメータを同時に同率または同一値に
変更または更新することを可能とし、楽音パラメータの
設定変更操作の簡単化および迅速化を図ることができる
電子楽器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、複数の楽音パラメータから成る楽音データを
複数記憶する記憶手段と、前記複数の楽音データに基づ
いた各楽音信号をそれぞれ独立して発生し、該発生され
た各楽音信号を組み合わせて出力する楽音信号形成手段
と、前記複数の楽音データのすべてを設定対象として選
択する選択手段と、前記選択手段によって前記複数の楽
音データのすべてが選択されたときに、該複数の楽音デ
ータそれぞれについて個別に楽音パラメータの変更また
は更新を許可するか否かを設定する設定手段と、前記楽
音パラメータの値を設定入力するための設定入力手段
と、前記選択手段によって前記複数の楽音データのすべ
てが設定対象として選択されたときに、前記設定入力手
段により設定入力された値に応じて、前記複数の楽音デ
ータのうち、前記設定手段によって楽音パラメータの変
更または更新が許可されたものについて、該各楽音デー
タをそれぞれ構成する前記複数の楽音パラメータのう
ち、同じ種類の楽音パラメータの値を同時に変更または
更新し、該変更または更新された楽音パラメータを前記
記憶手段に記憶する制御手段とを有することを特徴とす
る。
【0007】好ましくは、前記設定入力手段による入力
モードを指定する指定手段と、前記制御手段は、前記指
定手段により所定の入力モードが指定されたとき、前記
複数の楽音データのうちいずれかの楽音データを構成す
所定の少くとも1つ以上の楽音パラメータの値を前記
設定入力手段により設定入力された値に応じて個別に変
更または更新することを特徴とする。
【0008】また、好ましくは、前記複数の楽音データ
は、1つの音色を形成する際に、重ねて同時に発音され
る、複数の単位音色に係る複数のエレメント音色データ
であり、前記楽音パラメータは、前記エレメント音色デ
ータに含まれるパラメータであることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の構成に依れば、選択手段によって複数
の楽音データのすべてが設定対象として選択されたとき
に、設定入力手段により設定入力された値に応じて、制
御手段により、前記複数の楽音データのうち、設定手段
によって楽音パラメータの変更または更新が許可された
ものについて、該各楽音データをそれぞれ構成する複数
の楽音パラメータのうち、同じ種類の楽音パラメータの
値が同時に変更または更新され、記憶手段に記憶され
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0011】図1は、本発明の一実施例に係る電子楽器
の概略構成を示すブロック図である。同図において、本
実施例の電子楽器は、キーボード等から成る演奏操作子
1と、ボイス(楽音データ)を構成する各エレメント
(複数の楽音パラメータ)をエディットするためのスイ
ッチ群や表示器(例えば、LCDディスプレイ)等から
成るパネル部2と、装置全体の制御を司るCPU3と、
該CPU3が実行するプログラムやテーブルデータ等を
記憶するプログラムメモリ4と、エレメントデータを記
憶するエレメント音色データメモリ(EDM)5と、ボ
イスデータを記憶する音色データメモリ(VM)6と、
該音色データメモリ6から読み出されたボイスデータを
一時的に格納し、その編集等を行う音色データバッファ
メモリ(VDBM)7と、該音色データバッファメモリ
7に格納されたボイスデータに応じて楽音信号を発生す
る楽音信号発生部8と、該楽音信号発生部8からの楽音
信号を音響に変換する、スピーカ等から成るサウンドシ
ステム9とにより構成されている。
【0012】ここで、プログラムメモリ4およびエレメ
ント音色データメモリ5は、ROMにより構成されてい
る。また、音色データメモリ6は、プリセット領域、ユ
ーザ領域、および、ソング領域から成り、プリセット領
域は、ROMにより構成され、ユーザ領域は、バックア
ップ電源が供給されたRAMにより構成され、ソング領
域は、通常のRAMにより構成されている。さらに、音
色データバッファメモリ7は、通常のRAMにより構成
されている。
【0013】また、各構成要素1〜4,6〜8は、バス
10を介して相互に接続され、楽音信号発生部8は、エ
レメント音色データメモリ5と相互に接続されるととも
に、サウンドシステム9に接続されている。
【0014】図2は、前記メモリ5〜7のメモリマップ
の一例を示す図であり、(a)は、エレメント音色デー
タメモリ5のメモリマップを示し、(b)は、音色デー
タメモリ6のメモリマップを示し、(c)は、音色デー
タバッファメモリ7のメモリマップを示している。
【0015】図2(a)に示すように、エレメント音色
データメモリ(EDM)5の領域E01〜E03にはそ
れぞれヴァイオリン(VIOLIN)、ヴィオラ(VIOLA)、
チェロ(CELLO)の音色を示すエレメントデータが記憶
され、領域E11にはコントラバス(C.BASS)の音色を
示すエレメントデータが記憶されている。ここで、各エ
レメントデータの内容は前記楽音発生部8の構成によっ
て異なるが、例えば、楽音発生部8が波形メモリ読み出
し方式により楽音信号を生成する場合には、各エレメン
トデータは、対応楽音の波形データあるいは波形を指定
するデータが主体となる。
【0016】また、図2(b)に示すように、音色デー
タメモリ(VM)6の領域V01〜V03には、それぞ
れストリングス(STRINGS)、ピアノ(PIANO)、ギター
(GUITAR)の音色を示すボイスデータが記憶されてい
る。そして、各領域V01,…に記憶されているボイス
データは、主として複数の(本実施例では最大4個の)
エレメントデータから構成されている。
【0017】図2(c)に示すように、前記領域V01
に記憶されているボイスデータ(STRINGS)は、4個の
エレメントデータおよび該各エレメントデータに共通す
るデータから構成され、各エレメントデータは、エレメ
ント番号データ、エレメントレベルデータ、および、そ
の他のデータから構成されている。そして、各エレメン
ト番号データは、それぞれ領域EL1No.〜EL4N
o.(以下、この内容をそれぞれ「エレメント番号EL
1No.〜EL4No.」という)に格納され、各エレ
メントレベルデータは、それぞれ領域EL1LEVEL
〜EL4LEVEL(以下、この内容をそれぞれ「エレ
メントレベルEL1LEVEL〜EL4LEVELとい
う)に格納されている。本実施例では、領域EL1N
o.〜EL4No.には、それぞれ前記エレメント音色
データメモリ5に記憶されたエレメントを示す番号、具
体的には、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、および、
コントラバスのエレメントを示す番号(E01〜E0
3,E11)が格納されている。また、領域EL1LE
VEL〜EL4LEVELには、一例としてそれぞれ設
定値90,85,70,60が格納された状態にある。
即ち、本実施例のストリングス(STRINGS)の音色は、
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、および、コントラバ
スの4音色を、それぞれエレメントレベルEL1LEV
EL〜EL4LEVELで示す比率で混合したものであ
る。
【0018】また、図2(c)は、領域V01に格納さ
れたボイスデータ(STRINGS)が読み出されて前記音色
データバッファメモリ(VDBM)7に格納されたとき
の音色データバッファメモリ7のメモリマップをも示し
ている。演奏者の1押鍵により1押鍵イベントが発生さ
れると、その押鍵に応じたボイスデータが音色データメ
モリ6から読み出されて音色データバッファメモリ7に
格納される。そして、その格納されたボイスデータが領
域V01に格納されたデータであるときには、前記CP
U3は、前記4個のエレメント番号EL1No.〜EL
4No.に応じて、エレメント音色データメモリ5から
当該エレメントデータを読み出して、エレメントレベル
EL1LEVEL〜EL4LEVEL等の他のエレメン
トデータとともに、楽音発生部8の4個の発音チャンネ
ルに割り当て、重ね発音制御を行う。
【0019】なお、ボイスデータは、主として複数のエ
レメントデータから構成されているが、ボイスデータを
構成するエレメントデータの個数は、各ボイスデータ毎
にまちまちであり、また、複数ではなく1個のときもあ
る。
【0020】図3は、前記図1のパネル部2の外観を示
す図であり、前述したように、パネル部2は、表示部2
1およびスイッチ群22により構成されている。そし
て、スイッチ群22は、表示部21に表示されたカーソ
ル211を上方向(UPW)、下方向(DWNW)、左
方向(LW)、または、右方向(RW)へ移動させるた
めのカーソルキー221と、所望の数値情報を設定入力
するためのテンキー222と、該数値情報の確定等を行
うためのエンター(ENTER)キー223と、既に設
定入力されている数値情報を所望の値だけ増減させるた
めのジョグダイヤル224と、既に設定入力されている
数値情報を、それぞれ“1”だけデクリメントまたはイ
ンクリメントするためのインク(INC)/デック(D
EC)スイッチ225,226と、エレメントデータの
内、所定のパラメータ(本実施例ではエレメントレベル
データ)のすべての値を、前記スイッチ222〜226
いずれかのスイッチ操作により一度に変更するためのオ
ール(ALL)スイッチ227と、現在のモードを解除
して次のモードに移行する指示を行うためのイグジット
(EXIT)スイッチ228と、7個のファンクション
スイッチF1〜F7とにより構成されている。
【0021】前記表示部21には各種情報が表示される
が、図3には音色パラメータの編集画面の一例が表示さ
れ、前記図2(c)の音色データバッファメモリ7に格
納されているボイスデータ(V01:STRINGS)の情報
(VIOLIN,VIOLA,CELLO,C.BASS)、現在選択されている
モード(PLAY)、および、ファンクションスイッチに割
り当てられているモード(PLAY,EDIT,EL.LEVEL)が表示
されている。
【0022】図4および図5は、前記オールスイッチ2
7を用いてエレメントレベルデータを変更したときの
表示部21の表示の変化を示す図であり、図4は、前記
テンキー222により数値“95”を選択してエレメン
トレベルデータを変更した場合を示し、図5は、前記ジ
ョグダイヤル224またはインク/デックスイッチ2
5,226により、前記図2(c)で説明したエレメン
トレベルデータの値をそれぞれ“5”だけ増加させた場
合を示している。これらの詳細な制御処理については、
後述する。
【0023】以上のように構成された電子楽器のCPU
3が行う制御処理を、以下、図6〜図9のフローチャー
トに基づいて説明する。
【0024】図6は、メインプログラムの手順を示すフ
ローチャートである。
【0025】まず、RAMのクリアや各種ポートのクリ
ア等の初期設定を行う(ステップS1)。
【0026】次に、前記図2の各種スイッチ221〜2
8,F1〜F7が操作されたか否かを検出するパネル
操作イベント検出処理を行い(ステップS2)、ボイス
データの選択、編集、各エレメントレベルデータの設定
処理等を行う音色選択設定処理サブルーチンを実行する
(ステップS3)。
【0027】さらに、自動演奏を行うときの演奏イベン
トを検出する演奏イベント検出処理を行い(ステップS
4)、この演奏イベント検出処理によって検出された演
奏イベントや演奏者による鍵盤からの入力に応じた発音
処理を行い(ステップS5)、その他の処理を行った
(ステップS6)後に、前記ステップS2に戻り、上述
の処理を繰り返す。
【0028】図7は、前記ステップS3の音色選択設定
処理サブルーチンの詳細な手順を示すフローチャートで
ある。
【0029】まず、各モードに応じて、モード移行やそ
の禁止等の管理を行うモード管理処理を行った(ステッ
プS11)後に、そのモードが、プレイ(PLAY)モ
ードであるか、または、エディット(EDIT)モード
であるかの判別を行う(ステップS12)。
【0030】ステップS12の判別で、プレイモードの
ときには、そのモード中で、エレメントレベルデータ設
定(EL.LEVEL)モードであるか否かを判別し
(ステップS13)、エレメントレベルデータ設定モー
ドでないときにはボイス音色選択処理を行った(ステッ
プS14)後に、本サブルーチン処理を終了する。ここ
で、ボイス音色選択処理とは、具体的には、選択された
ボイスデータを前記音色データメモリ6(図2(b))
から読み出して、前記音色データバッファメモリ7に転
送する処理をいう。
【0031】前記ステップS13の判別で、エレメント
レベルデータ設定モードのときには後述するエレメント
レベルデータ設定処理サブルーチンを実行した(ステッ
プS15)後に、本サブルーチン処理を終了する。
【0032】また、前記ステップS12の判別で、エデ
ィットモードのときにはボイスデータエディット処理を
行った(ステップS16)後に、本サブルーチン処理を
終了する。
【0033】図8および図9は、前記ステップS15の
エレメントレベルデータ設定処理サブルーチンの詳細な
手順を示すフローチャートである。
【0034】図8において、まず、前記図3のカーソル
キー221の内、上方向(UPW)または下方向(DW
NW)のカーソルキー221の操作イベントがあったか
否かを判別し、どちらかの操作イベントがあった場合に
はエレメントレベル設定対象エレメント指定処理、即
ち、その方向にカーソルを移動させるとともに、カーソ
ルが位置するエレメントレベルデータが格納された領域
の番号(1〜4の内のいずれかの番号)を図示しないワ
ークメモリ(RAM)に確保された領域x(以下、この
内容を「番号x」という)に格納する処理を行う(ステ
ップS22)。
【0035】前記ステップS21の判別で、カーソルキ
ー221の操作イベントがない場合にはステップS22
をスキップしてステップS23に進む。
【0036】なお、本実施例では、カーソルキー221
の操作イベントとして、上方向(UPW)または下方向
(DWNW)の操作イベントのみを判別しているが、こ
れは、変更できるデータの数が少なく、カーソルは上下
方向に移動できるのみであるからであり、変更できるデ
ータの数が多く、カーソルが上下左右方向に移動できる
場合には、上下左右の4つの操作イベントを判別するよ
うにすれば、所望のデータの選択を迅速に行うことがで
きる。
【0037】ステップS23では、前記テンキー222
からエレメントレベルデータの入力があったか否かを判
別し、入力があったときにはその入力値を前記ワークメ
モリに確保された領域t(以下、この内容を「入力値
t」という)に格納した(ステップS24)後に、前記
オールスイッチ227がオン状態か否かを判別する(ス
テップS25)。
【0038】ステップS25の判別で、オールスイッチ
227がオン状態のとき、即ち、すべてのエレメントレ
ベルデータを同時に変更したいときには、入力値tを前
記図2の領域EL1LEVEL〜EL4LEVELに格
納する(ステップS26)。一方、ステップS25の判
別で、オールスイッチ228がオン状態でないとき、即
ち、カーソルが位置するエレメントレベルデータの値の
みを変更したいときには、入力値tを前記番号xにより
示される領域ELxLEVELに格納する(ステップS
27)。ここで、ステップS25の判別は、前記エンタ
ーキー223が押下されたときに行われる。即ち、テン
キー222により所望の数値情報が入力され、エンター
キー223が押下された時点で、オールスイッチ227
押下されているときには、前記図4に示すように、その
数値情報の数値(“95”)にすべてのエレメントレベ
ルデータが変更される。
【0039】続くステップS28(図8)では、前記イ
ンク(INC)/デック(DEC)スイッチ225,2
6のいずれかのオンイベントがあったか否かを判別し
(ステップS28)、いずれかのオンイベントがあった
ときにはオールスイッチ227がオン状態か否かを判別
する(ステップS29)。
【0040】ステップS29の判別で、オールスイッチ
227がオン状態のときには、領域EL1LEVEL〜
EL4LEVELに格納されたすべて値が、インク/デ
ックスイッチ225,226に応じて“1”だけ、それぞ
れ同時に加算または減算され、一方、オールスイッチ2
7がオン状態でないときには、前記番号xにより示さ
れる領域ELxLEVELに格納された値が、“1”だ
け、それぞれ加算または減算される。
【0041】一方、ステップS28の判別で、インク/
デックスイッチ225,226のいずれのオンイベントも
ないときには、前記ステップS29〜S31をスキップ
してステップS32に進む。
【0042】ステップS32では、前記ステップS30
またはS31により加算または減算されたエレメントレ
ベルの値が、下限(本実施例では“0”)を下回った場
合または上限(本実施例では”99”)を上回った場合
に、その下限値または上限値にエレメントレベルの値を
修正するエレメントレベル(EL.LEVEL)設定値
リミット処理を行う(ステップS32)。
【0043】続くステップS33では、前記ジョグダイ
ヤル224の回転入力イベントがあったか否かを判別し
(ステップS33)、回転入力イベントがあったときに
はその入力値を前記ワークメモリに確保された領域j
(以下、この内容を「入力値j」という)に格納した
(ステップS34)後に、オールスイッチ227がオン
状態か否かを判別する(ステップS35)。
【0044】ステップS35の判別で、オールスイッチ
227がオン状態のときには、各エレメントレベル値E
L1LEVEL〜EL4LEVELをそれぞれ前記入力
値jだけ加算し、一方、オールスイッチ227がオン状
態でないときには、前記エレメント番号xにより示され
るエレメントレベル値ELxLEVELを入力値jだけ
加算する。ここで、入力値jの絶対値は、ジョグダイヤ
ル224の回転量に応じて決定され、入力値jの符号
は、回転方向に応じて決定される。即ち、時計回りに回
転させると正の値になり、反時計回りに回転させると負
の値になる。
【0045】一方、ステップS33の判別で、ジョグダ
イヤル224の回転入力イベントがない場合には、前記
ステップS34〜S37をスキップしてステップS38
に進む。
【0046】ステップS38では、前記ステップS32
と同様のエレメントレベル設定値リミット処理を行い、
ステップS39では、エレメントレベル値EL1LEV
EL〜EL4LEVELを前記表示器21に表示するE
L1〜4LEVEL設定値表示処理を行った後に、本サ
ブルーチン処理を終了する。
【0047】以上説明したように、本実施例に依れば、
オールスイッチ227によりボイスデータを構成するす
べてのエレメントレベルデータを、同時に同率または同
一値に変更または更新できるので、設定操作を簡単およ
び迅速に行うことができる。
【0048】なお、本実施例では、オールスイッチ22
7により同時に変更できる楽音パラメータとして、エレ
メントデータを例に挙げて説明したが、これに限る必要
はないことは云うまでもなく、どのような種類の楽音パ
ラメータであってもよい。また、本実施例では、ボイス
データを構成するすべてのエレメントデータを同時に変
更または更新するように構成したが、同時に変更または
更新できる楽音パラメータを自由に選択指定するように
構成してもよい。
【0049】また、本実施例では、同時に変更または更
新できる楽音パラメータは、ボイスデータを構成するエ
レメントのエレメントレベルデータであったが、これに
限らず、複数のボイスデータに共通するエレメントのパ
ラメータであってもよいし、さらに、エレメントレベル
データに限らず、エレメントデータを構成する他の要
素、例えばエレメント番号等であってもよい。
【0050】また、同時に変更または更新できるエレメ
ントデータを指定できるようにしてもよい。例えば、本
実施例において、4個のエレメントデータの内、所定の
3個のエレメントデータを同時に変更または更新するよ
うにしてもよい。このとき、オールスイッチ227の押
下回数に応じて、対象となるエレメントデータ(エレメ
ント数)が変更できるようにしてもよい。
【0051】本実施例では、オールスイッチ227を押
したときにも、エレメントレベルデータの表示に変化を
生じないようにしたが、オールスイッチ227を押した
ときには、同時に変更設定できるエレメントレベルデー
タの表示を変化させ、演奏者への注意をより促すように
してもよい。
【0052】また、誤操作を防止する等のために、オー
ルスイッチ227の機能では楽音パラメータの変更を行
うことができないように、オールスイッチ227の機能
の有効/無効を指定するデータを各エレメントに対応し
て記憶させたり、パネル操作により各エレメント毎にオ
ールスイッチ227の機能の有効/無効を指定できるよ
うにしてもよい。
【0053】さらに、オールスイッチ227により楽音
パラメータの値を同時に変更または更新した後に、変更
前の値に戻すことができるアンドゥ機能を設けてもよ
い。
【0054】また、さらに、同時変更できる対象は、楽
音パラメータに限る必要はなく、例えば、自動演奏の複
数のトラックデータ(音量、タッチ、音高等)等であっ
てもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に依れば、
選択手段によって複数の楽音データのすべてが設定対象
として選択されたときに、設定入力手段により設定入力
された値に応じて、制御手段により、前記複数の楽音デ
ータのうち、設定手段によって楽音パラメータの変更ま
たは更新が許可されたものについて、該各楽音データを
それぞれ構成する複数の楽音パラメータのうち、同じ種
類の楽音パラメータの値が同時に変更または更新され、
記憶手段に記憶されるので、複数のパラメータを同時に
同率または同一値に変更または更新することが可能とな
り、設定操作の簡単化および迅速化を図ることが可能と
なる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子楽器の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1のエレメント音色データメモリ、音色デー
タメモリ、および、音色データバッファメモリのメモリ
マップを示す図である。
【図3】図1のパネル部の外観を示す図である。
【図4】図3のテンキーにより数値“95”を選択して
すべてのエレメントレベルデータを変更した場合の表示
部の表示の変化を示す図である。
【図5】図3のジョグダイヤルまたはインク/デックス
イッチによりすべてのエレメントレベルデータの値をそ
れぞれ“5”だけ増加させた場合の表示部の表示の変化
を示す図である。
【図6】図1のCPU3が実行するメインプログラムの
手順を示すフローチャートである。
【図7】図6のステップS3の音色選択設定処理サブル
ーチンの詳細な手順を示すフローチャートである。
【図8】図7のステップS15のエレメントレベルデー
タ設定処理サブルーチンの詳細な手順を示すフローチャ
ートである。
【図9】図7のステップS15のエレメントレベルデー
タ設定処理サブルーチンの詳細な手順を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
3 CPU(制御手段) 7 音色データバッファメモリ(記憶手段) 222 テンキー(設定入力手段) 224 ジョグダイヤル(設定入力手段) 225 インクスイッチ(設定入力手段) 226 デックスイッチ(設定入力手段) 227 オールスイッチ(指定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−52694(JP,A) 特開 昭62−186293(JP,A) 特開 昭63−223791(JP,A) 特開 平6−149255(JP,A) 特開 昭63−254493(JP,A) 特開 平4−282693(JP,A) Roland リニア・デジタル・シ ンセサイザー D−10/D−20 スーパ ー活用ブック,日本,株式会社リットー ミュージック,1988年 8月 5日,第 61〜72頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 - 7/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の楽音パラメータから成る楽音デー
    タを複数記憶する記憶手段と、 前記複数の楽音データに基づいた各楽音信号をそれぞれ
    独立して発生し、該発生された各楽音信号を組み合わせ
    て出力する楽音信号形成手段と、 前記複数の楽音データのすべてを設定対象として選択す
    る選択手段と、前記選択手段によって前記複数の楽音データのすべてが
    選択されたときに、該複数の楽音データそれぞれについ
    て個別に 楽音パラメータの変更または更新を許可するか
    否かを設定する設定手段と、 前記楽音パラメータの値を設定入力するための設定入力
    手段と、 前記選択手段によって前記複数の楽音データのすべてが
    設定対象として選択されたときに、 前記設定入力手段により設定入力された値に応じて、前
    記複数の楽音データのうち、前記設定手段によって楽音
    パラメータの変更または更新が許可されたものについ
    て、該各楽音データをそれぞれ構成する前記複数の楽音
    パラメータのうち、同じ種類の楽音パラメータの値を同
    時に変更または更新し、該変更または更新された楽音パ
    ラメータを前記記憶手段に記憶する制御手段とを有する
    ことを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】 前記設定入力手段による入力モードを指
    定する指定手段と、 前記制御手段は、前記指定手段により所定の入力モード
    が指定されたとき、前記複数の楽音データのうちいずれ
    かの楽音データを構成する所定の少くとも1つ以上の楽
    音パラメータの値を前記設定入力手段により設定入力さ
    れた値に応じて個別に変更または更新することを特徴と
    する請求項1記載の電子楽器。
  3. 【請求項3】 前記複数の楽音データは、1つの音色を
    形成する際に、重ねて同時に発音される、複数の単位音
    色に係る複数のエレメント音色データであり、 前記楽音パラメータは、前記エレメント音色データに含
    まれるパラメータ であることを特徴とする請求項1また
    は2のいずれかに記載の電子楽器。
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