JP3277621B2 - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

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JP3277621B2 JP17675793A JP17675793A JP3277621B2 JP 3277621 B2 JP3277621 B2 JP 3277621B2 JP 17675793 A JP17675793 A JP 17675793A JP 17675793 A JP17675793 A JP 17675793A JP 3277621 B2 JP3277621 B2 JP 3277621B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像装置、特に、
3層の転送電極を有し、各転送電極に夫々位相の異なる
3相の駆動パルスが供給される全画素読出し方式の固体
撮像素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の例えばCCD固体撮像素子の垂直
レジスタにおける転送電極は、水平方向に延びる導線部
と垂直レジスタに沿って突出する電極部とが例えば多結
晶シリコン層により一体に形成されてその配線がなされ
ている。
【0003】具体的に、3層の転送電極を有し、各転送
電極に夫々位相の異なる3相の駆動パルスが供給される
全画素読出し方式のCCD固体撮像素子についてみる
と、図8に示すように、1層目の多結晶シリコン層で形
成された第1の転送電極101は、垂直方向の受光部1
14(幅Wsで示す領域)間において水平方向に延びる
第1の導線部101aと、垂直レジスタ112(幅Wr
で示す領域)に沿って図面上、下方に突出する第1の電
極部101bとから構成され(実線参照)、2層目の多
結晶シリコン層で形成された第2の転送電極102は、
上記第1の導線部101a上において水平方向に延びる
第2の導線部102aと、垂直レジスタ112に沿って
図面上、上方に突出する第2の電極部102bとから構
成されている(破線参照)。
【0004】また、3層目の多結晶シリコン層で形成さ
れた第3の転送電極103は、上記第2の導線部102
a上において水平方向に延びる第3の導線部103a
と、垂直レジスタ112に沿って図面上、上記第2の電
極部102bの端部よりも更に上方に突出する第3の電
極部103bとから構成されている(一点鎖線参照)。
ここで、この第3の転送電極103において、上記第2
の転送電極102の電極部102bと平面的に重なる部
分(図中斜線で示す)を電極引出し部と記す。尚、図8
において、幅Wcで示す領域はチャンネル・ストッパ領
域である。
【0005】また、他の従来例に係るCCD固体撮像素
子においては、図9に示すように、第1の転送電極10
1及び第2の転送電極102を、図8で示す従来のCC
D固体撮像素子と同様に、各導線部101a及び102
aを水平方向に延ばして配線し、第3の転送電極103
を、垂直レジスタ112上を被覆するように、この垂直
レジスタ112に沿って垂直方向に形成して構成されて
いる(一点鎖線参照)。この場合、第3の転送電極10
3は、電極部103b以外の部分(図中斜線で示す)が
電極引出し部を構成することになる。
【0006】そして、上記図8及び図9で示す従来のC
CD固体撮像素子においては、いずれも電極部101
a,102a及び103aの幅がほぼ同じに形成され、
特に第3の転送電極103においては、その電極引出し
部の幅と電極部103bの幅がほぼ同じになるように形
成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のCCD固体撮像素子においては、第3の転送電極1
03における電極引出し部を電極部103b(他の転送
電極101及び102における電極部101a及び10
2aも含む)と同じ幅に設定して形成するようにしてい
るため、この第3の転送電極103における他の転送電
極101及び102との平面的な重なり部分の面積が増
大するという問題がある。
【0008】すなわち、図8で示す従来のCCD固体撮
像素子においては、第3の転送電極103における電極
引出し部分が、平面的に第2の転送電極102における
電極部102aと重なっており、その部分で寄生容量が
付加されたかたちとなっている。
【0009】一方、図9で示す他の従来例のCCD固体
撮像素子においては、第3の転送電極103における電
極引出し部分は、第2の転送電極102における電極部
102bと平面的に重なるほか、別の領域において、第
1の転送電極101における電極部101bと平面的に
重なっている。このため、上記電極引出し部は、第1の
転送電極101における電極部101b間と、第2の転
送電極102における電極部102b間とにそれぞれ寄
生容量が付加されたかたちとなっている。
【0010】そして、従来のCCD固体撮像素子におい
ては、上述したように、第3の転送電極103における
電極引出し部と第2の転送電極102における電極部1
02b並びに第1の転送電極101における電極部10
1bとの幅がほぼ同一で、そのオーバーラップ面積が広
くなっていることから、上記電極引出し部と第2の転送
電極102における電極部102b間及び上記電極引出
し部と第1の転送電極101における電極部101bの
各寄生容量が大きくなる。
【0011】その結果、特に、図9で示す構造の場合、
図10の波形図に示すように、第1の転送電極101に
印加される第1の垂直転送クロックV1及び第2の転送
電極102に印加される第2の垂直転送クロックV2の
伝搬遅延が大きくなり(aで示す波形のなまりを参
照)、垂直レジスタ112の取扱い電荷不良や電荷転送
不良等を引き起こし、画質を著しく劣化させるという不
都合が生じる。
【0012】また、上記寄生容量の増大化は、第1の転
送電極101及び第2の転送電極102における電荷転
送時の実効振幅D1及びD2が小さくなり、ダイナミッ
クレンジの確保が困難になるという問題を引き起こす。
【0013】即ち、いま、受光部に蓄積されていた信号
電荷を、読出し期間に例えば第3の転送電極103にお
ける電極部103b下に転送し、更に第1〜第3の転送
電極101〜103に対して、図10で示すように、そ
れぞれ第1〜第3の垂直転送クロックV1〜V3を印加
することにより、上記受光部から転送された信号電荷
を、順次水平レジスタ側に転送する場合を考える。
【0014】このとき、例えば、図10中、第2の垂直
転送クロックV2に関する波形図に示すように、第2の
転送電極102に印加されている第2の垂直転送クロッ
クV2が高レベルのときに、第3の垂直転送クロックV
3が低レベルになった瞬間において、第3の転送電極1
03における電極引出し部と第2の転送電極102にお
ける電極部102bとの間の寄生容量によるカップリン
グにより、上記第2の垂直転送クロックV2は、第3の
垂直転送クロックV3に引き込まれて、その振幅が低下
することになる。
【0015】従来の場合、この寄生容量が大きいことか
ら、この寄生容量のカップリングによる振幅D2の低下
が非常に大きくなり、特に、撮像領域の中央部において
は、クロックの規定の振幅変化レベルが例えば9Vであ
る場合、上記振幅の低下によって、振幅変化レベルが6
V前後にまで低下するという問題が生じる。
【0016】従って、信号電荷を第2の転送電極102
下から第3の転送電極103下に転送する際、この転送
される信号電荷の量が上記振幅レベルの低下によって少
なくなり、後段の出力回路において信号電荷を撮像信号
として変換させた場合のダイナミックレンジが狭いもの
となり、所定のダイナミックレンジを確保することが難
しくなる。
【0017】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、各転送電極の平面的な
重なりによって生じる寄生容量を低減することができ、
信号電荷の転送時における垂直転送クロックの実効振幅
の低下の抑制並びに垂直転送クロックの伝搬遅延を少な
くすることができる固体撮像素子を提供することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、3層の転送電
極1,2及び3を有し、各転送電極1,2及び3に夫々
位相の異なる3相の駆動パルスV1,V2,V3が供給
される全画素読出し方式の固体撮像素子において、上記
3つの転送電極1,2及び3のうち、1つの転送電極3
について、垂直レジスタ12に沿って形成され、かつ他
の転送電極1又は2と平面的に重なる電極引出し部3c
が形成され、上記電極引き出し部3cの幅は、上記1つ
の転送電極3の電荷転送に寄与する部分の幅より狭く、
上記電極引き出し部3cの幅は、上記他の転送電極1又
は2の上記電極引き出し部3cと平面的に重なる領域を
有する部分の幅より狭くしたものである。
【0019】この場合、上記1つの転送電極3として
は、全体が垂直レジスタ12に沿って形成された転送電
極とすることができ、あるいは垂直レジスタ12と直交
する方向に配線された導線部3aと、電極引出し部3c
と、電極部3bとで構成された転送電極3とすることが
できる。
【0020】
【作用】本発明に係る固体撮像素子においては、垂直レ
ジスタ12に沿って形成され、かつ他の転送電極1又は
2と平面的に重なる電極引出し部3cが、電荷転送に寄
与する電極部3bよりも細く形成されていることから、
この電極引出し部3cと他の転送電極1又は2の電極部
1b又は2bとが平面的に重なった部分の面積が小さく
なり、その結果、電極引出し部3cと他の転送電極1又
は2の電極部1b又は2bとの間に形成される寄生容量
が低減される。
【0021】従って、各転送電極1,2及び3に印加さ
れる3相の駆動パルスV1,V2及びV3の伝搬遅延を
小さく抑えるが可能となり、垂直レジスタ12の電荷転
送効率の向上を図ることができると共に、伝搬遅延に起
因する画質の劣化を回避させることができる。
【0022】また、上記寄生容量が小さくなることか
ら、3相の駆動パルスV1,V2及びV3のそれぞれの
立ち上がり又は立ち下がり時において、上記寄生容量の
カップリングによって生じる各駆動パルスV1及びV2
の振幅レベルD1及びD2の変化を小さく抑えることが
でき、電荷転送時における垂直レジスタ12の取扱電荷
量の低減を有効に抑制することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係る固体撮像素子の実施例を
図1〜図7を参照しながら説明する。
【0024】この実施例に係るCCD固体撮像素子は、
例えば垂直レジスタが3相駆動とされた全画素読出し方
式のCCD固体撮像素子、例えばインターライン転送
(IT)方式の構造を例にとると、撮像領域に入射され
た光をその光量に応じた量の電荷に変換する受光部が多
数個マトリクス状に配列され、列方向に配列された受光
部に対して共通とされた垂直レジスタが多数本、それぞ
れ水平レジスタ側に延長形成され、3枚の垂直転送電極
を一組とする電極群が垂直レジスタに沿って多数組配列
された構造を有し、各受光部から対応する垂直レジスタ
に転送された信号電荷を、各垂直転送電極にそれぞれ互
いに位相の異なる3相の垂直転送クロックを印加するこ
とにより、垂直レジスタに沿って水平レジスタ側に行単
位に転送するように構成される。
【0025】この3相駆動における垂直転送の機能を具
体的に説明すると、図1に示すように、各垂直転送電極
1,2及び3にそれぞれ互いに位相の異なる例えば図2
で示す3相の垂直転送クロックV1,V2及びV3を印
加することにより、図3に示すように、信号電荷eは垂
直レジスタに沿って第1〜第3の垂直転送電極1〜3下
を順次転送される。
【0026】すなわち、期間T1では、第1及び第3の
垂直転送クロックV1及びV3が低レベル、第2の垂直
転送クロックV2が高レベルであることから、図3に示
すように、第2垂直転送電極2下にポテンシャル井戸が
形成され、信号電荷eは、該ポテンシャル井戸に転送、
蓄積される。
【0027】次の期間T2では、第1の垂直転送クロッ
クV1が高レベルになることから、第1の垂直転送電極
1下にポテンシャル井戸が形成され、信号電荷eは、第
1及び第2の垂直転送電極1及び2下に連続形成された
ポテンシャル井戸に転送、蓄積される。
【0028】次の期間T3では、第2の垂直転送クロッ
クV2が低レベルになることから、第2の垂直転送クロ
ックV2下にポテンシャル障壁が形成され、信号電荷e
は、第1の垂直転送電極1下に形成されたポテンシャル
井戸に転送、蓄積される。この一連の動作により、信号
電荷eは、垂直転送電極1つ分だけ移動されたことにな
る。この後、期間T4〜T7においても同様な動作が行
われる。
【0029】すなわち、第1〜第3の垂直転送クロック
V1〜V3が印加されることにより、信号電荷eは、矢
印で示すように、一組(3枚)の垂直転送電極分だけ移
動されたことになる。このようにして、信号電荷eは順
次垂直レジスタ12に沿って水平レジスタ側に行単位に
転送されていく。
【0030】ところで、従来のCCD固体撮像素子のよ
うに第3の垂直転送電極3と第2の垂直転送電極2との
間に大きな寄生容量が存在する場合に、図3において例
えば第2の垂直転送クロックV2が高レベルである期間
Sにおいて、第3の垂直転送クロックV3が高レベルか
ら低レベルとなる時刻tでは、第2の垂直転送クロック
V2は、第3の垂直転送クロックV3に引き込まれて、
上記図10に示すように、その振幅が低下することにな
る。
【0031】そこで、本実施例のCCD固体撮像素子
は、以下に示す構造を有することにより、上記寄生容量
を低減させる。
【0032】すなわち、本実施例に係る固体撮像素子
は、図4に示すように、P型のシリコン基板あるいはP
型のウェル領域11上に、N型の不純物拡散領域による
垂直レジスタ12が形成され、この垂直レジスタ12上
に酸化膜13を介してそれぞれ多層膜シリコンからなる
3層の垂直転送電極1,2及び3が順次形成されて構成
されている。
【0033】そして、図5に示すように、1層目の多結
晶シリコン層で形成された第1の垂直転送電極1は、垂
直方向の受光部14(幅Wsで示す領域)間において水
平方向に延びる第1の導線部1aと、垂直レジスタ12
(幅Wrで示す領域)に沿って図面上、下方に突出する
第1の電極部1bとから構成され(実線参照)、2層目
の多結晶シリコン層で形成された第2の垂直転送電極2
は、上記第1の導線部1a上において水平方向に延びる
第2の導線部2aと、上記垂直レジスタ12に沿って図
面上、上方に突出する第2の電極部2bとから構成され
ている(破線参照)。
【0034】また、3層目の多結晶シリコン層で形成さ
れた第3の垂直転送電極3(図中斜線で示す)は、垂直
レジスタ12に沿って垂直方向に形成して構成され(一
点鎖線参照)、上記第1及び第2の垂直転送電極1及び
2と平面的に重なる電極引出し部3cが、電荷転送に寄
与する電極部3bよりも細く形成されて構成されてい
る。すなわち、上記第1及び第2の垂直転送電極1及び
2と平面的に重なる部分の電極引出し部3cの幅Waと
電極部3bの幅Wbとの関係が、Wa<Wbとなるよう
に形成されて構成される。尚、図4において、幅Wcで
示す領域はチャンネル・ストッパ領域である。
【0035】上述のように、上記第3の垂直転送電極3
における、第1及び第2の垂直転送電極1及び2とのオ
ーバーラップ部分の電極引出し部3cを細くして、オー
バーラップ部分の面積を減少させる構成とすることによ
って、以下に示す効果が生じる。
【0036】一般に、上記電極引出し部3cにおいて、
第1の垂直転送電極1における電極部1a間と、第2の
垂直転送電極2における電極部2aとの間とに付加され
る寄生容量は、上記オーバーラップ部分の面積に比例す
るが、本実施例においては、この面積が減少するため
に、上記寄生容量が低減されることになる。
【0037】その結果、図6の波形図に示すように、第
1の垂直転送電極1に印加される第1の垂直転送クロッ
クV1及び第2の垂直転送電極2に印加される第2の垂
直転送クロックV2の伝搬遅延が小さくなり、上記図1
0のaで示す波形のなまりと比較して、その波形のなま
りは大幅に減少する(図6のaで示す波形参照)。従っ
て、垂直レジスタ12の取扱い電荷不良や電荷転送不良
等が改善され、画質を向上させることが可能となる。
【0038】また、上記寄生容量が減少することによ
り、第1の垂直転送電極1及び第2の垂直転送電極2に
おける電荷転送時の実効振幅D1及びD2の減少が抑制
され、ダイナミックレンジの確保が可能になる。
【0039】ところで、上記第1及び第2の垂直転送電
極1及び2と平面的に重なる部分の幅Waの値は、小さ
過ぎると第3の垂直転送電極3の抵抗値が大きくなり、
この垂直転送電極3に印加される第3の垂直転送クロッ
クV3の遅延を引き起こす。そのため、本実施例では、
上記第1及び第2の垂直転送電極1及び2と平面的に重
なる部分の幅Waの値は、その値を小さくすることで発
揮される効果、すなわち上記寄生容量の改善と、抵抗値
の増大化に伴う第3の垂直転送クロックV3の伝播遅延
との均衡値を採用する。
【0040】次に、本実施例の変形例を図7を用いて説
明する。なお、図4と対応するものについては同符号を
記す。
【0041】この変形例に係るCCD固体撮像素子は、
図7に示すように、第1の垂直転送電極1及び第2の垂
直転送電極2を上記図4で示す実施例に係るCCD固体
撮像素子と同様に、各導線部1a及び2aを水平方向に
延ばして配線し、第1の電極部1bは垂直レジスタ12
に沿って図面上、下方に突出され、第2の電極部2bは
垂直レジスタ12に沿って図面上、上方に突出されて構
成されている。
【0042】そして、3層目の多結晶シリコン層で形成
された第3の垂直転送電極3(図中斜線で示す)は、上
記第2の導線部2a上において水平方向に延びる第3の
導線部3aと、垂直レジスタ12に沿って図面上、上記
第1の電極部1bの端部よりも更に上方に突出する第3
の電極部3bを有する(一点鎖線参照)。ここで、この
第3の垂直転送電極3において、上記第2の垂直転送電
極2の電極部2bと平面的に重なる部分を電極引出し部
3cと記す。
【0043】そして、この場合も上記実施例と同様に、
電極引出し部3cを、垂直レジスタ12に沿って上記電
極部3bよりも細く形成する。すなわち、第3の垂直転
送電極3と第2の垂直転送電極2の電極部2bとの平面
的に重なる部分の幅Waと、第3の電極部3bの幅Wb
との関係が、Wa<Wbとなるように形成して構成され
る。
【0044】この場合においても、上記実施例と同様
に、第3の垂直転送電極3中、第2の垂直転送電極2の
電極部2bと平面的に重なる部分の電極引出し部3cを
細くして、その部分の面積を減少させる構成にしている
ため、第2の垂直転送電極2の電極部2bと、第3の垂
直転送電極3の電極引出し部3c間に付加される寄生容
量は低減される。従って、垂直レジスタ12の取扱い電
荷不良や電荷転送不良等が改善され、画質を向上させる
ことが可能となり、しかもダイナミックレンジの確保が
可能になる。
【0045】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る固体撮像素
子によれば、3層の垂直転送電極を有し、各垂直転送電
極に夫々位相の異なる3相の駆動パルスが供給される全
画素読出し方式の固体撮像素子において、上記3つの垂
直転送電極のうち、1つの垂直転送電極について、垂直
レジスタに沿って形成し、かつ他の垂直転送電極と平面
的に重なる電極引出し部を、電荷転送に寄与する電極部
よりも細く形成して構成したので、各転送電極の平面的
な重なりによって生じる寄生容量を低減することがで
き、信号電荷の転送時における垂直転送クロックの実効
振幅の低下の抑制並びに垂直転送クロックの伝搬遅延を
少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体撮像素子を、垂直レジスタが
3相駆動とされた全画素読出し方式のCCD固体撮像素
子に適用した実施例(以下、実施例に係る固体撮像素子
と記す)において、3枚の垂直転送電極を一組とする電
極群が垂直レジスタに沿って多数組配列された構造を模
式的に示す平面図である。
【図2】本実施例に係る固体撮像素子の各転送電極にそ
れぞれ印加される3相の垂直転送クロックの波形を示す
図である。
【図3】本実施例に係る固体撮像素子の垂直レジスタで
の信号電荷の垂直転送動作を示す動作概念図である。
【図4】本実施例に係る固体撮像素子の要部を示す概略
断面図である。
【図5】本実施例に係る固体撮像素子の要部を示す概略
平面図である。
【図6】本実施例に係る固体撮像素子の各垂直転送電極
にそれぞれ印加される3相の垂直転送クロックを示す波
形図である。
【図7】本実施例に係る固体撮像素子の変形例の要部を
示す概略平面図である。
【図8】従来例に係る固体撮像素子の要部を示す概略平
面図である。
【図9】他の従来例に係る固体撮像素子の要部を示す概
略平面図である。
【図10】他の従来例に係る固体撮像素子の各垂直転送
電極にそれぞれに印加される3相の垂直転送クロックを
示す波形図である。
【符号の説明】
1 第1の垂直転送電極 1a 第1の導線部 1b 第1の電極部 2 第2の垂直転送電極 2a 第2の導線部 2b 第2の電極部 3 第3の垂直転送電極 3a 第3の導線部 3b 第3の電極部 3c 電極引出し部 12 垂直レジスタ 14 受光部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3層の転送電極を有し、各転送電極に夫
    々位相の異なる3相の駆動パルスが供給される全画素読
    出し方式の固体撮像素子において、 上記3つの転送電極のうち、1つの転送電極について、
    垂直レジスタに沿って形成され、かつ他の転送電極と平
    面的に重なる電極引出し部が形成され、 上記電極引き出し部の幅は、上記1つの転送電極の電荷
    転送に寄与する部分の幅より狭く、 上記電極引き出し部の幅は、上記他の転送電極の上記電
    極引き出し部と平面的に重なる領域を有する部分の幅よ
    り狭い ことを特徴とする固体撮像素子。
JP17675793A 1993-07-16 1993-07-16 固体撮像素子 Expired - Fee Related JP3277621B2 (ja)

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