JP3277559B2 - 効果付加装置 - Google Patents

効果付加装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、効果付加装置、詳細に
は、効果付加処理(エフェクト処理)に使用する遅延用
メモリの利用方法を改良した効果付加装置に関する。
【0002】
【従来の技術】効果付加装置(エフェクト装置)には、
複数種のエフェクト処理のアルゴリズムを記憶し、この
複数種のエフェクト処理のうちから適宜選択された複数
のエフェクト処理を順次実行して、入力音響信号に選択
された複数の効果を付加するものがある。
【0003】このような選択された複数のエフェクト処
理を順次実行する従来の効果付加装置は、一般に、音響
信号を遅延させるための遅延用メモリを備え、選択され
たエフェクト処理をこの遅延用メモリを利用して、実行
している。通常この遅延用メモリは、効果付加装置が実
行可能な各エフェクト処理毎に割り当てられた記憶領域
を有している。
【0004】この従来の効果付加装置は、DSP(Digi
tal Signal Processor:ディジタル信号処理装置)を使
用してエフェクト処理を行なっており、実行対象のエフ
ェクト処理が切り換えられると、まず、処理内容を示す
アルゴリズムを切り換えるとともに、新たに実行対象と
なったエフェクト処理用に割り当てられた遅延用メモリ
の記憶領域のクリア処理を行なう。この遅延用メモリの
クリア処理が完了すると、次に、その新たに実行対象と
なったエフェクト処理を開始する。
【0005】すなわち、図9に示すように、実行対象の
エフェクト処理が切り換えられると、DSPの係数RA
Mに係数をセットし(ステップT1)、DSPのメモリ
の作業エリアに所定の初期値をセットして、新たなエフ
ェクト用の係数とデータの準備を行なう(ステップT
2)。続いて、遅延用RAMの当該エフェクト用に新規
に利用するエリアをクリアし(ステップT3)、新たな
エフェクトのレベルを「0」にセットして、新たなエフ
ェクトが付加された出力音が急激に発生して不自然に聞
こえることを防止する(ステップT4)。その後、新た
なエフェクトのエフェクト処理を開始し(ステップT
5)、新たなエフェクトの付加された出力音のレベルを
徐々に所定値まで上げる(ステップT6)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の効果付加装置にあっては、選択された複数の
エフェクト処理を順次一定サンプリング時間毎に実行し
ている途中で付加すべきエフェクト処理が切り換えられ
ると、切り換えられた新たなエフェクト処理に先立っ
て、まず、遅延用メモリの当該新たなエフェクト用の記
憶領域のクリア処理を行なうようになっていたため、こ
の遅延用メモリのクリア処理に上記サンプリング時間に
対して長時間要すると、全体のエフェクト処理が上記サ
ンプリング時間内に実行されず、出力される音が途切
れ、音楽として不自然なものとなるという問題があっ
た。
【0007】そこで、本発明は、出力される音が途切れ
ることがなく、音楽として自然なものとすることを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の効果付加装置は、複数種のエフェクト処理
を所定の順序で行なう動作を表わすアルゴリズムを記憶
したアルゴリズム記憶手段と、前記複数種のエフェクト
処理のうち所望のエフェクト処理を選択する選択手段
と、前記各エフェクト処理毎に各エフェクト処理用に割
り当てられた記憶領域を有する記憶手段と、前記アルゴ
リズム記憶手段から読み出されたアルゴリズムが前記選
択手段によって選択されたエフェクト処理に対応すると
き、一定時間毎に入力する音響信号を前記エフェクト処
理に割り当てられた前記記憶手段の記憶領域に順次記憶
するとともに、以前に記憶された該音響信号を読み出す
記憶制御手段と、前記アルゴリズム記憶手段から読み出
されたアルゴリズムが前記選択手段によって選択されて
いないエフェクト処理に対応するとき、前記エフェクト
処理に割り当てられた前記記憶手段の記憶領域をクリア
するクリア手段と、前記アルゴリズム記憶手段に記憶さ
れるアルゴリズムに従って、前記入力する音響信号及び
前記記憶手段から読み出された音響信号を演算して出力
する演算手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
【作用】上記目的は、上記本発明の構成によれば、予め
設定されたアルゴリズムに従って、複数種のエフェクト
処理を所定の順序で動作させるが、この複数種のエフェ
クト処理のうち選択手段により選択されたエフェクト処
理を上記所定の順序に従って実行する。このとき、各エ
フェクト処理毎に各エフェクト処理用に割り当てられた
記憶領域を有する記憶手段を使用し、アルゴリズムが前
記選択手段によって選択されたエフェクト処理に対応す
るとき、該エフェクト処理に基づいて一定間隔毎に入力
する音響信号を前記エフェクト処理に割り当てられた前
記記憶手段の記憶領域に順次記憶するとともに、以前に
記憶された該音響信号を読み出す。このアルゴリズムに
従って前記入力する音響信号及び前記記憶手段から読み
出された音響信号を演算して出力する。また、読み出さ
れたアルゴリズムが前記選択手段によって選択されてい
ないエフェクト処理に対応するとき、前記エフェクト処
理に割り当てられた前記記憶手段の記憶領域をクリアす
る。
【0010】したがって、所定の順番で動作対象として
割り当てられた複数種のエフェクト処理のうち、実行対
象として選択されていないエフェクト処理用に割り当て
られた遅延用メモリの記憶領域を、該実行対象として選
択されていないエフェクト処理の動作タイミングに、ク
リアすることができ、複数のエフェクト処理を順次実行
している途中で実行対象のエフェクト処理が切り換えら
れたときには、遅延用メモリの該新たに実行対象となっ
たエフェクト用の記憶領域が、既にクリアされているよ
うにすることができる。その結果、遅延用メモリの新た
に実行対象となったエフェクト用の記憶領域を、当該新
たなエフェクト処理に先立ってクリア処理を行なう必要
がなく、全体のエフェクト処理を上記サンプリング時間
内に確実に実行することができる。したがって、出力さ
れる音が途切れることがなく、音楽として自然なものと
することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0012】図1〜図8は、本発明の効果付加装置の一
実施例を示す図である。
【0013】図1は、本発明の効果付加装置を適用した
電子楽器1のブロック図であり、電子楽器1は、CPU
(Central Processing Unit)2、操作部3、メモリ4、
音源5、音源用メモリ6、DSP7、遅延用メモリ(記
憶手段)8、ミキサー9、D/A変換器10、フィルタ
11、アンプ12及びスピーカ13L、13R等を備え
ている。
【0014】操作部は、鍵盤やDSP7で付加するエ
フェクト (効果)を選択するスイッチ及び音色やレベル等を設定
する各種スイッチを備えており、演奏者が演奏時に鍵盤
を打鍵することにより、ノートオン/オフ情報やピッチ
データ及び音長データ等の演奏情報を入力し、また、ス
イッチ操作によりエフェクトの選択及び音色やレベル設
定を行なう。CPU2は、操作部を走査し、操作部
の操作内容に応じて、電子楽器1の各部を制御して、選
択されたエフェクトを付加するとともに、操作内容に応
じた楽音を発生させる。したがって、操作部は、複数
種のエフェクト処理のうち所望のエフェクト処理を選択
する選択手段として機能する。
【0015】メモリ4は、ROM(Read Only Memory)
やRAM(Random Access Memory)で構成され、ROM
内には、電子楽器1としてのプログラム、特に、操作部
3の操作に対応した楽音情報を音源5に出力し、音源5
に該楽音情報に基づいた音響信号を発生させてDSP7
に出力させる音響信号発生処理プログラムや操作部3で
選択されたエフェクトに対応した係数をDSP7に転送
して、DSP7にエフェクト処理を行なわせるエフェク
ト処理等のプログラムを格納している。また、メモリ4
のROM内には、操作部3の鍵操作に対応した楽音情報
が記憶されており、CPU2は、鍵操作やスイッチ操作
に対応した楽音情報を音源5に出力する。
【0016】音源5は、CPU2から入力される楽音情
報に基づいて音源用メモリ6に記憶されている波形デー
タやエンベロープデータ等の種々のデータを読み込ん
で、演算処理し、ディジタル楽音信号をSEND端子か
らDSP7に出力する。また、音源5は、ディジタル楽
音信号をDRY端子からミキサー9に出力する。このD
RY端子から出力されるディジタル楽音信号は、コーラ
ス等のエフェクトを付与する場合に、使用される。
【0017】DSP7は、CPU2の制御下で作動し
て、CPU2から転送されてくる係数を使用し、遅延用
メモリ8を利用して、音源5から入力されるディジタル
楽音信号にエフェクト処理を施して、最終楽音信号とし
てミキサー9に出力する。
【0018】すなわち、DSP7は、CPUI/F2
1、音源I/F22、演算部23、作業メモリ24、係
数メモリ25、命令メモリ26及び出力I/F27等を
備えており、演算部23は、乗算器28とALU29に
より構成されている。
【0019】DSP7は、命令メモリ(アルゴリズム記
憶手段)26に、DSP7が実行可能な複数種、例え
ば、6種類のエフェクト処理を所定の順番で行なう動作
を表わすアルゴリズムを記憶しており、そのアルゴリズ
ムに従って入力されるディジタル楽音信号にエフェクト
処理を施す。すなわち、DSP7は、CPU2から転送
されてくるエフェクト用係数をCPUI/F21を介し
て係数メモリ25に格納し、音源5から転送されてくる
ディジタル楽音信号を、音源I/F22を介してバッフ
ァに取り込む。そして、DSP7は、作業メモリ24や
遅延用メモリ8を利用して、乗算器28及びALU29
で乗算処理することによりディジタル楽音信号に対して
エフェクト処理を施して、最終出力楽音信号として出力
I/F27を介して図1のミキサー9に出力する。ミキ
サー9では、必要に応じて、このDSP7からの最終出
力楽音信号と音源5からのDRY端子からのディジタル
楽音信号を加算して、D/A変換器10に出力する。こ
のとき、DSP7は、音源5からのディジタル楽音信号
を遅延させるために遅延用メモリ8を使用する。
【0020】この遅延用メモリ8は、図3に示すよう
に、その記憶領域が、各エフェクト用に分割されてお
り、各エフェクト用の記憶領域のアドレスは、相対アド
レス指定される。
【0021】図1に戻って、ミキサー9は、上述のよう
に、必要に応じて、DSP7からの最終出力楽音信号と
音源5からのDRY端子からのディジタル楽音信号を加
算(ミックス)して、D/A変換器10に出力し、D/
A変換器10は、ミキサー9からのディジタル出力楽音
信号をアナログ出力楽音信号に変換するとともに、ステ
レオ信号に分けてフィルタ11に出力する。フィルタ1
1は、アンチエリアシングフィルタが使用されており、
アナログ出力楽音信号にフィルタ処理を施して、アンプ
12に出力する。アンプ12は、フィルタ処理されたア
ナログ出力楽音信号を増幅して、左右の各スピーカ13
L、13Rに出力し、スピーカ13L、13Rは、入力
されるアナログ楽音信号に応じた音を拡声出力する。
【0022】次に、作用を説明する。
【0023】この電子楽器1は、遅延メモリ8を利用し
て複数のエフェクト処理をアルゴリズムに従って所定の
順序で実行するに際し、実行対象となっていないエフェ
クト処理の実行タイミングに、遅延用メモリ8の当該エ
フェクト用に割り当てられたエリアをクリアし、その実
行対象となっていないエフェクトが新たに実行対象とな
ったときに、出力音の途切れを防止するところにその特
徴がある。
【0024】電子楽器1は、図4に示すように、電源が
投入されると、まず、パワーオンイニシャル処理を行な
い(ステップS1)、このイニシャライズ処理によりC
PU2の各種レジスタのクリアと初期値の設定や音源5
及びDSP7の初期化等を行なう。
【0025】このイニシャライズ処理が終了すると、C
PU2は、操作部3を走査して、操作部3のスイッチの
操作状態を識別し、この識別結果をCPU2の機能キー
バッファ領域のレジスタにオン/オフ状態として取り込
む機能キー取り込み処理を行なう(ステップS2)。C
PU2は、この機能キー取り込み処理で取り込んだ状態
により音色切り換え処理等の各種動作を実行させる機能
キー処理を行なう(ステップS3)。
【0026】次に、操作部3を走査して、操作部3の鍵
盤の鍵状態を識別し、この識別結果をCPU2の鍵盤バ
ッファ領域のレジスタに押鍵/離鍵状態として記憶する
鍵盤取り込み処理を実行する(ステップS4)。この状
態に基づいて音源5での楽音発生処理に必要なデータを
セットする鍵盤処理を実行する(ステップS5)。
【0027】鍵盤処理を完了すると、CPU2は、上記
機能キーの設定に応じたエフェクト状態の指定によりD
SP7に制御信号と必要な係数を出力して、エフェクト
指示処理を行ない(ステップS6)、その後、現在指定
されている音色、押鍵/離鍵状態により音源5に制御信
号と楽音情報を出力し、発音処理を行なう(ステップS
7)。
【0028】発音処理が完了すると、ステップS2に戻
って、同様に、機能キー取り込み処理から順次繰り返し
実行する。
【0029】次に、DSP7でのエフェクト処理につい
て、図5及び図6に基づいて説明する。
【0030】図5は、DSP7のエフェクト処理のゼネ
ラル処理を示すフローチャートであり、このゼネラル処
理は、一定サンプリング時間毎に1回実行される。
【0031】DSP7は、まず、音響信号入力処理によ
り、音源5から送られてくるディジタル楽音信号を入力
バッファに格納し(ステップP1)、そのディジタル楽
音信号に対して、命令メモリ26に記憶されているアル
ゴリズムに従って順次エフェクト1からエフェクト6ま
でのエフェクト処理を実行する(ステップP2〜ステッ
プP7)。これらの各エフェクト処理の実行時間は、各
エフェクト1〜エフェクト6によって異なるが、ゼネラ
ル処理自体は、一定のサンプリング時間で完了する必要
がある。そこで、ステップP8で、タイマー処理を行な
い、ゼネラル処理を一定サンプリング時間で1周させる
ための時間調整と、遅延用メモリ8のアドレス生成に用
いるカウンタ値のディクリメントを行なう。その後、各
エフェクト処理を施した最終出力楽音信号の出力処理を
行ない、ミキサー9に出力する(ステップP9)。
【0032】上記エフェクト1〜エフェクト6の各エフ
ェクト処理は、図6に示すフローチャートに従って実行
される。
【0033】すなわち、DSP7は、エフェクト処理に
入ると、まず、動作レジスタを確認して、レジスタの内
容を取り込み(ステップQ1)、動作レジスタの内容が
アクティブかどうか、すなわち、当該エフェクトが実行
対象として選択されているかどうかチェックする(ステ
ップQ2)。
【0034】動作レジスタの内容がアクティブのときに
は、当該エフェクト処理用に初期設定を行ない(ステッ
プQ3)、入力バッファからデータ、すなわちディジタ
ル楽音信号を読み込む(ステップQ4)。このディジタ
ル楽音信号に対して当該エフェクト処理を施し(ステッ
プQ5)、エフェクト処理が完了すると、処理済のディ
ジタル楽音信号を出力バッファに書き込んで、処理を終
了する(ステップQ6)。そして、このエフェクト処理
では、遅延用メモリ8を使用して処理を実行するが、こ
の遅延用メモリ8のアドレス指定は、相対アドレス指定
方式が採用されており、遅延用メモリ8の実アドレス
は、図7に示すように、そのエフェクトプログラムの指
定する相対アドレス値と、1サンプリング時間に「1」
ずつ減算されるカウンタ値との加算値により与えられ
る。したがって、エフェクトプログラムとしては、時間
の遅延を意識することなく、遅延用メモリ8を、図8に
示すように、リング状に用いることができ、例えば、プ
ログラム中に相対アドレス4000hにデータを書き込
む命令があったとき、4001h番地は、1サンプリン
グ時間前のデータを表わすことになる。DSP7は、こ
のアドレス指定に従って遅延用メモリ8へのデータの書
き込み及び以前に書き込んだデータの読み出しを行な
い、エフェクト処理を実行する。
【0035】上記エフェクト処理を1サンプルディジタ
ル楽音信号毎に実行し、1つのエフェクト処理を完了す
ると、次のエフェクトに対して、同様にステップQ1か
ら順次繰り返し実行する。
【0036】そして、ステップQ1で取り込んだ動作レ
ジスタの内容が、ステップQ2でチェックして、アクテ
ィブでないときには、遅延用メモリ8の当該休止中のエ
フェクト用に割り当てられた記憶領域に「0」を書き込
んでクリアし(ステップQ7)、次の処理に移行する。
【0037】この遅延用メモリ8のクリア処理では、遅
延用メモリ8の当該休止中のエフェクト用に割り当てら
れた記憶領域の先頭アドレス(4000h)から、1サ
ンプリングタイミング毎、すなわち、図5のゼネラルフ
ローチャートが実行される毎に、「0」を1つ書き込
む。このとき、遅延用メモリ8は、上述のように、その
アドレスが相対アドレス指定方式で指定されるため、図
8に示すように、リング状に捕らえることができ、休止
中のエフェクト用に割り当てられた記憶領域には、図3
の右側の図に示すように、1サンプリングタイミング毎
に、順次「0」が書き込まれることになる。そして、当
該エフェクトが休止中になったときから、そのエフェク
ト用の記憶領域のワード数に、サンプリング時間(サン
プリング間隔×サンプリング回数)を乗じた時間だけ経
過すると、休止中のエフェクト用に割り当てられた記憶
領域は、全て「0」で書き換えられ、クリアされた状態
となる。したがって、その後この休止中のエフェクトが
選択されてアクティブになると、改めて遅延メモリ8の
当該エフェクト用の記憶領域をクリアする必要がなく、
あるいは、クリアする領域が少なくて済み、1サンプリ
ング時間内に、上記ゼネラルフローチャートを確実に実
行することができる。その結果、遅延用メモリ8のクリ
ア処理のために、出力音が途切れることを防止すること
ができ、音楽として自然なものとすることができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、所定の順番で動作対象
として割り当てられた複数種のエフェクト処理のうち、
実行対象として選択されていないエフェクト処理用に割
り当てられた遅延用メモリの記憶領域を、該実行対象と
して選択されていないエフェクト処理の動作タイミング
に、クリアすることができるので、選択された複数のエ
フェクト処理を順次実行している途中で実行対象のエフ
ェクト処理が切り換えられたときには、遅延用メモリの
該新たに実行対象となったエフェクト用の記憶領域が、
既にクリアされた状態とすることができ、遅延用メモリ
の新たな実行対象となったエフェクト用の記憶領域を、
当該新たなエフェクト処理に先立ってクリア処理を行な
う時間を省くことができる。その結果、全体のエフェク
ト処理を上記サンプリング時間内に確実に実行すること
ができ、出力される音が途切れることがなく、音楽とし
て自然なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による効果付加装置を適用した電子楽器
のブロック構成図。
【図2】図1のDSPと遅延用メモリの回路ブロック
図。
【図3】遅延用メモリのエリア区分図。
【図4】CPUのゼネラル処理を示すフローチャート。
【図5】DSPのゼネラル処理を示すフローチャート。
【図6】DSPのエフェクト処理及び遅延用メモリのク
リア処理を示すフローチャート。
【図7】遅延用メモリのアドレス指定の説明図。
【図8】遅延用メモリのアドレス概念図。
【図9】従来のエフェクト切り換え時のエフェクト開始
処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 電子楽器 2 CPU 3 操作部 4 メモリ 5 音源 6 音源用メモリ 7 DSP 8 遅延用メモリ 9 ミキサー 10 D/A変換器 11 フィルタ 12 アンプ 13L、13R スピーカ 21 CPUI/F 22 音源I/F 23 演算部 24 作業メモリ 25 係数メモリ 26 命令メモリ 27 出力I/F 28 乗算器 29 ALU

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種のエフェクト処理を所定の順序
    で行なう動作を表わすアルゴリズムを記憶したアルゴリ
    ズム記憶手段と、 前記複数種のエフェクト処理のうち所望のエフェクト処
    理を選択する選択手段と、前記各エフェクト処理毎に各エフェクト処理用に割り当
    てられた記憶領域を有する記憶手段と、 前記アルゴリズム記憶手段から読み出されたアルゴリズ
    ムが前記選択手段によって選択されたエフェクト処理に
    対応するとき、一定時間毎に入力する音響信号を前記エ
    フェクト処理に割り当てられた前記記憶手段の記憶領域
    に順次記憶するとともに、以前に記憶された該音響信号
    を読み出す記憶制御手段と、前記アルゴリズム記憶手段から 読み出されたアルゴリズ
    ムが前記選択手段によって選択されていないエフェクト
    処理に対応するとき、前記エフェクト処理に割り当てら
    れた前記記憶手段の記憶領域をクリアするクリア手段
    と、 前記アルゴリズム記憶手段に記憶されるアルゴリズムに
    従って、前記入力する音響信号及び前記記憶手段から読
    み出された音響信号を演算して出力する演算手段と、 を備えたことを特徴とする効果付加装置。
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