JPH05289666A - 効果付加装置 - Google Patents

効果付加装置

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JPH05289666A
JPH05289666A JP4118064A JP11806492A JPH05289666A JP H05289666 A JPH05289666 A JP H05289666A JP 4118064 A JP4118064 A JP 4118064A JP 11806492 A JP11806492 A JP 11806492A JP H05289666 A JPH05289666 A JP H05289666A
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JP4118064A
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Toshihisa Nakamura
利久 中村
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノイズを発生させることなく、入力音響信号
に付加されるエフェクトを切り換える。 【構成】 エフェクトの切換えを行うとき(ステップS
501)、DSP8の動作を停止する前にアウトプット
ボリューム係数値Onを徐々に小さくして出力音響信号
のレベルを次第に小さくする(ステップS502、50
3)。その後、DSP8のマイクロプログラムを新たな
エフェクトに対応するものに入れ換え、必要な係数を設
定する(ステップS505、506)。次いで、DSP
8の動作を開始し、アウトプットボリューム係数値On
を[0]から徐々に大きくして出力音響信号のレベルを
次第に大きくする。したがって、音響信号が急激に寸断
されず、不連続にならない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子楽器等から
入力される音響信号に対して複数の音響効果(以下、適
宜エフェクトという)を付加可能な効果付加装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子楽器等から入力される音響信
号に対して複数の音響効果、例えば、ディストーショ
ン、コーラス、ディレィ、リバーブ等を付与する、いわ
ゆるマルチエフェクタが提案され、実用化されている。
【0003】このようなマルチエフェクタの1つにデジ
タルエフェクタがあり、デジダルエフェクタは、例えば
DSPで構成され、このDSPにエフェクト処理のアル
ゴリズムを含んだマイクロプログラムおよび係数を転送
し、このマイクロプログラムおよび係数に基づいて演算
処理を行うことにより、音響効果を得るとともに、他の
エフェクト処理のアルゴリズムを含んだマイクロプログ
ラムおよび係数に入れ換えてやることにより、エフェク
トが変更できる。
【0004】エフェクトの変更は、上記のようなマルチ
エフェクタを電子楽器に用いて発生する楽音の雰囲気を
変えようとする場合(普通は奏法を変えて行う)に必要
となってくるためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の効果付加装置にあっては、エフェクトを変更
する際にDSPの動作停止、およびその後の動作再開を
行う必要があるが、エフェクトを付加した出力信号に不
連続点が発生して耳障りな「ノイズ」になるという問題
点があった。
【0006】具体的には、例えば図13は電気ギターか
ら出力される音響信号に対するエフェクトを変更しよう
とする際の波形図であり、この図に示すように、エフェ
クトを変更する際の手順は次のようになる。 a)音響信号の途中で、DSPの動作を停止する。 b)DSPのマイクロプログラムを、他のエフェクト処
理に対応するものに入れ換える。 c)DSPに他のエフェクト処理の係数を設定する。 d)DSPの動作を開始する。再び、音響信号が出力さ
れる。
【0007】上記タイミング(a)では音響信号が急激
に寸断され、またタイミング(d)では音響信号が急激
に立ち上がる。実際上は、エフェクトの切換タイミング
は瞬時であるが、エフェクタの出力信号が不連続とな
る。その結果、人間の耳には「パチッ」と聞える耳障り
な「ノイズ」となる。
【0008】そこで本発明は、ノイズを発生させること
なく、入力音響信号に付加されるエフェクトの切り換え
が可能な効果付加装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明による効果付加装置は、入力される音響信号に対し
て複数の音響効果を付加するそれぞれの効果プログラム
および必要な係数を、各音響効果毎に記憶するプログラ
ム記憶手段と、入力される音響信号に対して付加する音
響効果に対応する効果プログラムおよび必要な係数を前
記プログラム記憶手段から読み出し、このプログラムを
転送するプログラム転送手段と、入力される音響信号に
対して、前記プログラム転送手段によって転送された効
果プログラムおよび必要な係数に基づいて音響効果を付
加する効果付加手段と、音響効果の切換えを指令する切
換指令手段と、前記効果付加手段の出力信号のレベルあ
るいは効果付加手段に入力される音響信号のレベルう
ち、少なくとも1つ以上を変化させる可変係数を設定
し、該可変係数は、前記切換指令手段によって音響効果
の切換えが指令されると、効果付加手段の動作停止前に
徐々に小さくなり、効果付加手段の動作開始後に徐々に
大きくなるように変化する可変係数設定手段と、前記切
換指令手段により音響効果の切換えが指令されると、前
記効果付加手段の動作を停止させ、前記プログラム転送
手段によるプログラムの転送を指令し、該転送後に、前
記効果付加手段の動作を開始させるとともに、前記効果
付加手段の動作停止前あるいは開始後のうち少なくとも
何れかの場合に、前記可変係数設定手段によって設定さ
れた可変係数を用いて効果付加手段の出力信号あるいは
効果付加手段に入力される音響信号のうちの少なくとも
1つのレベルを可変するように制御する制御手段と、を
備えたことを特徴とする。
【0010】また、好ましい態様として、請求項2記載
の効果付加装置では、前記可変係数設定手段は、前記効
果付加手段の出力信号のレベルを変化させる出力可変係
数を設定し、前記切換指令手段によって音響効果の切換
えが指令されると、効果付加手段の動作停止前に徐々に
小さくなり、効果付加手段の動作開始後に徐々に大きく
なるように該出力可変係数を可変することを特徴とす
る。
【0011】請求項3記載の効果付加装置では、前記可
変係数設定手段は、前記効果付加手段に入力される音響
信号のレベルを変化させる入力可変係数を設定し、前記
切換指令手段によって音響効果の切換えが指令される
と、効果付加手段の動作開始後に徐々に大きくなるよう
に該入力可変係数を可変することを特徴とする。
【0012】請求項4記載の効果付加装置では、前記可
変係数設定手段は、前記効果付加手段の出力信号のレベ
ルを変化させる出力可変係数を設定するとともに、前記
効果付加手段に入力される音響信号のレベルを変化させ
る入力可変係数を設定し、前記切換指令手段によって音
響効果の切換えが指令されると、前記効果付加手段の動
作停止前に徐々に小さくなり、効果付加手段の動作開始
後に徐々に大きくなるように該出力可変係数を可変し、
一方、前記効果付加手段の動作開始後に徐々に大きくな
るように該入力可変係数を可変することを特徴とする。
【0013】請求項5記載の効果付加装置では、前記可
変係数設定手段は、前記切換指令手段によって音響効果
の切換えが指令されると、前記出力可変係数を前記効果
付加手段の動作開始後に徐々に大きくして所定値にした
後に、前記入力可変係数の可変を開始して、徐々に大き
くなるように変化させることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明では、音響効果の切換えが指令される
と、最初に効果付加手段(例えば、DSP)の出力信号
のレベルを変化させる出力可変係数が効果付加手段の動
作停止前に徐々に小さくなり、次いで、効果付加手段の
動作が停止する。
【0015】その後、効果プログラムおよび必要な係数
がプログラム記憶手段から読み出されて効果付加手段に
転送され、効果付加手段の動作が開始する。この動作開
始後に、出力可変係数が徐々に大きくなり、また効果付
加手段に入力される音響信号のレベルを変化させる入力
可変係数が徐々に大きくなる。なお、出力可変係数およ
び入力可変係数は、効果付加手段の動作停止前あるいは
開始後のうち少なくとも何れかの場合に、その大きさが
変ればよい。
【0016】したがって、エフェクトを変更する際に、
効果付加手段の出力信号が徐々に小さくなって動作が停
止し、その後、動作が再開されると、この出力信号が徐
々に大きくなり、出力信号のレベルの不連続点が発生せ
ず、耳障りな「ノイズ」が生じない。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。図1は本発明に係る効果付加装置(デジ
タルエフェクタ)を電子楽器(特に、電気ギター)に適
用したときの一実施例の全体構成図である。
【0018】図1において、1、2は電気ギターのピッ
クアップであり、これらのピックアップ1、2は演奏者
の弾弦による弦の振動を検出し、アナログの音声信号と
して電子スイッチ3、4をそれぞれ介してミックスアン
プ5に出力する。電子スイッチ3、4はCPU6からの
制御信号によって開閉が制御され、ピックアップ1、2
を選択して、対応する音声信号をミックスアンプ5に出
力し、ミックスアンプ5の出力信号はA/Dコンバータ
7によってデジタル信号に変換され、DSP(Digital
signal Proccesor)8に供給される。
【0019】DSP8にはCPU6の転送制御により効
果付加のためのマイクロプログラムおよび効果付加のた
めに必要な係数が転送され、この転送されたマイクロプ
ログラムを実行することにより、ピックアップ1、2に
よって検出され、A/Dコンバータ7によってデジタル
化された音声信号(すなわち、入力音響信号)に対して
複数のうちの1つあるいは複数のエフェクトを付与す
る。
【0020】したがって、DSP8は効果付加手段とし
ての機能を有する。エフェクトとしては、例えばディス
トーション、コーラス、ディレイ等がある。RAM9は
DSP8が各種のエフェクトを付加する際のワークメモ
リとして用いられる。
【0021】CPU6はプログラム転送手段、可変係数
設定手段および制御手段としての機能を有し、ROM1
0に記憶された効果付加のためのマイクロプログラムお
よび効果付加のために必要な係数を、RAM11をワー
クメモリとして使用することによって、DSP8の制御
を行う。また、CPU6はスイッチ群12に設けられて
いる各種スイッチ類を走査し、それらの状態の変化に応
じた制御動作を行う。
【0022】ROM10はプログラム記憶手段としての
機能を有し、入力される音響信号(この場合は上述した
楽音信号)に対して複数のエフェクトを付加するそれぞ
れのマイクロプログラムおよび必要な係数を、各エフェ
クト毎に記憶している。
【0023】スイッチ群12は各種のスイッチ類を有
し、これらのスイッチ類は、例えば複数のエフェクトの
うちの1つ、あるいは複数のエフェクトおよびこれらの
エフェクトを適切に組み合わせた形態を選択するために
操作されるもので、ある1つのスイッチが操作される
と、これに対応するエフェクトが入力音響信号に対して
付加されるように、CPU6に指令信号が出力される。
【0024】したがって、スイッチ群12はエフェクト
の切換えを指令する切換指令手段としての機能を有す
る。また、2つのスイッチが操作されると、同様にこれ
に対応する複数のエフェクトが所望の組み合せ形態で付
加されるように指令信号が出力される。
【0025】CPU6はスイッチ群12に設けられてい
る各種スイッチ類からの制御信号に基づいて入力される
音響信号に対して付加するエフェクト指令を判定し、こ
の指令結果に応じて、ROM10から効果付加のための
マイクロプログラムおよび効果付加のために必要な係数
を読み出し、これらのDSP8に転送する。
【0026】また、CPU6はDSP8の動作を停止お
よび再開させるための制御を行うとともに、DSP8の
出力信号のレベルを変化させる出力可変係数およびDS
P8に入力される音響信号のレベルを変化させる入力可
変係数を設定し、スイッチ群11によってエフェクトの
切換えが指令されたとき、出力可変係数および入力可変
係数の大きさを変化させる制御を行う。
【0027】このようにしてDSP8により所望のエフ
ェクトが付与されたデジタル音響信号はD/Aコンバー
タ13でアナログ信号に変換された後、出力アンプ14
により増幅されて出力される。
【0028】次に、図2はDSP8の内部構成を示す図
である。図2において、プログラムメモリ101は所定
のマイクロプログラムを格納するメモリであり、図1の
CPU6から転送されてきた1つのプログラムの指示に
従って所定の動作プログラムを制御回路102に出力す
る。このとき、プログラムメモリ101には特に図示し
ないアドレスカウンタが接続されている。そして、プロ
グラムメモリ101は、このアドレスカウンタからのア
ドレス指示に従ってプログラム内容を順次制御回路10
2に供給する。
【0029】制御回路102はプログラムメモリ101
の出力内容に基づいて後述する各レジスタ、メモリ間の
データ転送と演算、各ゲートやラッチを開閉制御するた
めの各種信号、並びにサンプルタイミング毎にインクリ
メントされるカウンタ値SCを出力し、所望の信号処理
動作を実行する。
【0030】係数メモリ(P)103は後述する図5に
示すような各種の係数を格納するレジスタであり、これ
らの係数はCPU6の制御によって図1のRAM11か
ら読み出されて係数メモリ(P)103に格納される。
【0031】ワークメモリ(W)104は後述する図4
に示すように、DSP8内で作成される波形信号等を一
時的に退避させておく作業用のメモリである。入力レジ
スタ(PI)121は図1のA/Dコンバータ7からD
SP8内に入力されるデジタル音響信号を格納し、同信
号を内部バス122を介して各部へ供給する。
【0032】前述の係数メモリ(P)103、ワークメ
モリ(W)104の出力、入力レジスタ(PI)121
の出力は、後述する各レジスタからの出力とともにゲー
ト131〜134のゲート端子に入力され、ゲート13
1〜134からの出力はレジスタ(M0)141、(M
1)142、(A0)143、(A1)144に入力さ
れる。
【0033】レジスタ(M0)141、(M1)142
には乗算器145に供給される演算途中のデータが格納
され、レジスタ(A0)143、(A1)144には加
減算器146に供給される演算途中のデータが格納され
る。
【0034】また、レジスタ(M1)142の出力、お
よび後述するレジスタ(SR)153の出力はゲート1
47を介して乗算器145に入力されるとともに、レジ
スタ(A0)143の出力、および後述するレジスタ
(MR)150の出力はゲート148を介して加減算器
146に入力され、さらにレジスタ(A1)144の出
力、および後述するレジスタ(AR)151の出力はゲ
ート149を介して加減算器146に入力される。
【0035】加減算器146は制御回路102からの命
令に基づいて加算、減算を実行するとともに、必要に応
じて単にデータを通過させるのみの処理(いわゆるスル
ー処理)を行う。
【0036】乗算器145の乗算結果はレジスタ(M
R)150に格納され、レジスタ(MR)150の出力
はゲート132およびゲート148に供給される。ま
た、加減算器146の演算結果はレジスタ(AR)15
1に格納され、レジスタ(AR)151の出力はゲート
149に供給されるとともに、クリッパ回路152を介
してレジスタ(SR)153に供給される。
【0037】クリッパ回路152は、オーバフロー(桁
あふれ)を防止するためのものであるとともに、入力さ
れたデータを1ビッずつ上位へシフトさせることによっ
て2倍するという機能(すなわち、ビットシフタとして
の機能)を有している。レジスタ(SR)153の出力
はゲート147に供給され、また、ある1音についての
処理の演算結果として内部バス122を介してワークメ
モリ(W)104に格納される。
【0038】上述の演算結果がワークメモリ(W)10
4に記憶されて一連の処理が終了すると、同メモリに記
憶されたデータは出力レジスタ(OR)154に転送さ
れ、同レジスタから図1のD/Aコンバータ13に出力
される。
【0039】次に、図3はDSP8におけるエフェクト
付加処理の一例を疑似的にハード回路で示す図である。
同図において用いられるDSP8の係数メモリ(P)1
03およびワークメモリ(WE)104の各内容はそれ
ぞれ後述の図4、5にて示される。また、この例は、エ
フェクトとしてディストーションを付加するものであ
る。
【0040】図3において、まず入力波形W(IN
P)、すなわちDSP8への入力音響信号に対して入力
処理50が行われる。入力処理50では、入力波形W
(INP)が乗算器51に入力され、ここで乗算係数と
してのインプットボリュームP(IN)が乗算され、乗
算結果は入力制御波形W(IN)としてディストーショ
ン処理60に送られる。
【0041】インプットボリュームP(IN)はDSP
8に入力される音響信号のレベルを変化させる入力可変
係数に相当し、後述のようにエフェクトの切換えが指令
されると、DSP8の動作開始後に徐々に大きくなるよ
うに変化する。
【0042】ディストーション処理60では、入力され
る入力制御波形W(IN)を2倍した後、4段からなる
4倍処理を実行する。4倍処理では、最初に入力される
波形同士を加算するとともに、この加算結果を2倍し
(レジスタで1ビットずつ上位へシフトさせる処理を行
う)、その後、このような加算およびその結果の2倍と
いう処理を所定段数(本実施例では4段)繰り返す。
【0043】そして、このようにして、入力波形の振幅
を増大させ、波形をラッチしているDSP8のレジスタ
が桁あふれを起こして、あたかも波形の上部が一定レベ
ルでカットされたかのような波形にして一定振幅の矩形
波を発生させ、ディストーションを付加する。
【0044】具体的には、まず入力制御波形W(IN)
が乗算器61に入力され、ここで乗算係数[2]が乗じ
られる。したがって、入力制御波形W(IN)は2倍さ
れることになり、乗算結果は加算器62に送られる。加
算器62では、乗算器61の演算結果同士が加算され、
その後、乗算器63に送られる。乗算器63では加算器
62の加算結果を乗算係数[2]によって示される数だ
け乗算する。この場合、乗算係数が[2]であるから、
乗算器63では送られてきた加算結果が2倍され、2倍
波形が得られる。この2倍波形は次段に送られ、同様の
加算および2倍処理が実行順次されていく。
【0045】すなわち、加算器62および乗算器63と
同様の処理を行う一連の加算器64、66、68および
乗算器65、67、69が、以後3段継続している。し
たがって、全体では入力される乗算器61の演算結果に
対して4段の[加算および2倍の乗算]という処理がハ
ード的に実行される。その後、乗算器69の乗算結果は
加算器70に送られる。加算器70では、乗算器69の
演算結果同士が加算され、結局、2倍されて出力制御波
形W(OT)として出力処理80に送られる。
【0046】このような処理により、各段の演算波形を
ラッチしているDSP8のレジスタが桁あふれを起こし
て波形の上部が一定レベルでカットされたようになって
一定振幅の矩形波が発生し、加算器70からディストー
ションの付加されたクリップ波形(すなわち、出力制御
波形W(OT))として出力される。
【0047】次いで、ディストーション処理60の後に
出力処理80を実行する。出力処理80では、出力制御
波形W(OT)が乗算器81に入力され、ここで乗算係
数としてのアウトプットボリュームP(OUT)が乗算
され、乗算結果は出力波形W(OUT)として出力され
る。
【0048】アウトプットボリュームP(OUT)はD
SP8から出力されるエフェクト付加後の音響信号のレ
ベルを変化させる出力可変係数に相当し、後述のように
エフェクトの切換えが指令されると、DSP8の動作開
始前に徐々に大きくなるとともに、DSP8の動作再開
後に徐々に大きくなるように変化する。
【0049】次に、図3に示したエフェクト付加処理を
実行するためのDSP8の具体的な動作について、図6
〜図10の動作フローチャートに基づいて説明する。な
お、これらの動作は、エフェクトを切換えるとき、CP
U6により1つのプログラムが選択されてDSP8に転
送された場合に、この転送プログラムをDSP8がプロ
グラムメモリ101に記憶しておいて順次マイクロプロ
グラムとして取り出して実行する処理として実現され
る。
【0050】また、係数メモリ(P)103に格納され
ている係数(定数)または変数、あるいはワークメモリ
(W)104内に一時的に格納されるデータについての
メモリ上でのアドレスと名称および内容は、図4、5に
示される通りである。
【0051】図6はエフェクト付加処理のメインフロー
である。図6において、まずステップS200で音響信
号をDSP8内に取り込むための入力処理を行う。この
入力処理により、ピックアップ1、2によって検出さ
れ、A/Dコンバータ7によってデジタル化された音声
信号(すなわち、入力音響信号)がDSP8内に取り込
まれる。
【0052】次いで、ステップS300でディストーシ
ョン処理を行う。このディストーション処理により入力
音響信号に対してディストーションが付加され、クリッ
プ波形となる。そして、最後にステップS400でディ
ストーション処理を行った音響信号をDSP8から外部
に取り出すための出力処理を行う。この出力処理によ
り、ディストーション処理の行われた出力音響信号がD
SP8から取り出される。
【0053】以上の各処理の詳細は、図7以降の各図に
示され、次に詳細な処理内容を説明する。図7は入力処
理(ステップS200)の詳細を示すものである。図7
において、まずステップS201で入力レジスタ(P
I)121に取り込まれた音響信号を入力波形W(IN
P)としてワークメモリ(W)104に格納する。次い
で、ステップS202で係数メモリ(P)103に格納
されているインプットボリュームP(IN)を読み出し
てレジスタ(M0)141に格納するとともに、ワーク
メモリ(W)104に格納した入力波形W(INP)を
読み出してレジスタ(M1)142に格納する。
【0054】次いで、ステップS203でレジスタ(M
0)141にセットしたインプットボリュームP(I
N)を乗算器145に供給するとともに、レジスタ(M
1)142にセットした入力波形W(INP)をゲート
147を介して乗算器145に供給する。そして、両者
を乗算器145において乗算し、その演算結果をレジス
タ(MR)150に格納する。これにより、図3の乗算
器51の機能と等価な処理が実現される。
【0055】次いで、ステップS204でレジスタ(M
R)150に格納した乗算器145の演算結果をゲート
148および加減算器146を順次スルーしてレジスタ
(AR)151に移す。その後、レジスタ(AR)15
1に格納した乗算器145の演算結果をクリッパ回路1
52を通してレジスタ(SR)153に格納する。
【0056】次いで、ステップS205でレジスタ(S
R)153に格納したデータを内部バス122を介して
入力制御波形W(IN)としてワークメモリ(W)10
4の該当するアドレスに格納する。この入力制御波形W
(IN)に対して、その後、後述のディストーション処
理が付加されることになる。これにより、図3の乗算器
51の機能と等価な処理が実現される。
【0057】図8はディストーション処理(ステップS
300)の詳細を示すものである。図8において、まず
ステップS301でワークメモリ(W)104から入力
制御波形W(IN)を読み出してレジスタ(A0)14
3に格納する。次いで、ステップS302でレジスタ
(A0)143に格納した入力制御波形W(IN)をゲ
ート148および加減算器146を順次介してレジスタ
(AR)151に移す。
【0058】その後、ステップS303でレジスタ(A
R)151に移した入力制御波形W(IN)をクリッパ
回路152により2倍処理してレジスタ(SR)153
に格納する。このとき、クリッパ回路152では入力さ
れたデータを1ビッずつ上位へシフトさせることによっ
て2倍するという処理、すなわち、ビットシフタとして
の処理が行われる。これにより、図3の乗算器61の機
能と等価な処理が実現される。
【0059】次いで、ステップS304〜ステップS3
07で4倍処理を行い、結局、4倍処理を4回実行す
る。一例としてステップS304における4倍処理の詳
細を示すと、図9のようになる。
【0060】図9において、ステップS320でレジス
タ(SR)153に格納した入力制御波形W(IN)の
2倍波形をレジスタ(A0)143およびレジスタ(A
1)144に移す。
【0061】次いで、ステップS321でレジスタ(A
0)143に移した入力制御波形W(IN)の2倍波形
をゲート148を介して加減算器146の一方の入力端
子に供給するとともに、レジスタ(A1)144に移し
た入力制御波形W(IN)の2倍波形をゲート149を
介して加減算器146の他方の入力端子に供給し、両者
を加減算器146で加算してその結果をレジスタ(A
R)151に格納する。これにより、図3の加算器62
の機能と等価な処理が実現される。
【0062】次いで、ステップS322でレジスタ(A
R)151に格納した入力制御波形W(IN)の4倍波
形をクリッパ回路152により2倍処理してレジスタ
(SR)153に格納する。このとき、クリッパ回路1
52では入力されたデータを1ビッずつ上位へシフトさ
せることによって2倍するという処理、すなわち、ビッ
トシフタとしての処理が行われる。したがって、この時
点で入力制御波形W(IN)は8倍されることになる。
【0063】これにより、図3の乗算器63の機能と等
価な処理が実現される。なお、4倍処理の詳細は他のス
テップS305〜ステップS307においても同様であ
り、これらの各ステップで図3の加算器64、66、6
8および乗算器65、67、69の機能と等価な処理が
実現される。
【0064】再び図8のディストーション処理に戻り、
4段の4倍処理を経ると、次いでステップS308に進
む。ステップS308ではレジスタ(SR)153に格
納した入力制御波形W(IN)の512倍波形(すなわ
ち、図3の乗算器69の出力波形に相当)をレジスタ
(A0)143およびレジスタ(A1)144に移す。
【0065】次いで、ステップS309でレジスタ(A
0)143に移した入力制御波形W(IN)の512倍
波形をゲート148を介して加減算器146の一方の入
力端子に供給するとともに、レジスタ(A1)144に
移した入力制御波形W(IN)の512倍波形をゲート
149を介して加減算器146の他方の入力端子に供給
し、両者を加減算器146で加算してその結果をレジス
タ(AR)151に格納する。これにより、図3の加算
器70の機能と等価な処理が実現される。
【0066】次いで、ステップS310でレジスタ(A
R)151に格納した加減算器146の加算結果をクリ
ッパ回路152を通して(単なるスルー)レジスタ(S
R)153に移し、さらにレジスタ(SR)153に移
したデータを出力制御波形W(OT)としてワークメモ
リ(W)104に格納する。以上の処理により、図3の
ディストーション処理60の機能と等価な処理が実現さ
れる。
【0067】図10は出力処理(ステップS400)の
詳細を示すものである。図10において、まずステップ
S401で係数メモリ(P)103に格納されているア
ウトプットボリュームP(OUT)を読み出してレジス
タ(M0)141に格納するとともに、ワークメモリ
(W)104に格納した出力制御波形W(OT)を読み
出してレジスタ(M1)142に格納する。
【0068】次いで、ステップS402でレジスタ(M
0)141にセットしたアウトプットボリュームP(O
UT)を乗算器145に供給するとともに、レジスタ
(M1)142にセットした出力制御波形W(OT)を
ゲート147を介して乗算器145に供給する。そし
て、両者を乗算器145において乗算し、その演算結果
をレジスタ(MR)150に格納する。これにより、図
3の乗算器81の機能と等価な処理が実現される。
【0069】次いで、ステップS403でレジスタ(M
R)150に格納した乗算器145の演算結果をゲート
148および加減算器146を順次スルーしてレジスタ
(AR)151に移す。その後、レジスタ(AR)15
1に格納した乗算器145の演算結果をクリッパ回路1
52を通してレジスタ(SR)153に格納する。
【0070】次いで、ステップS404でレジスタ(S
R)153に格納したデータを内部バス122を介して
出力波形W(OUT)としてワークメモリ(W)104
の該当するアドレスに格納する。次いで、ステップS4
05でワークメモリ(W)104から出力波形W(OU
T)を読み出して出力レジスタ(OR)154に格納
し、このデータを同レジスタから図1のD/Aコンバー
タ13に出力する。以上の処理により、図3の出力処理
80の機能と等価な処理が実現される。
【0071】次に、本発明の特徴部分であるエフェクト
切換え時の動作を説明する。図11は、CPU6によっ
て実行されるエフェクト切換動作のフローチャートであ
る。この例では、エフェクトの切換えとして、例えばデ
ィレイからディストーションに切換える場合について説
明する。
【0072】図11において、まずステップS501で
スイッチ群12の走査を行い、外部の演奏者(例えば、
電気ギターの演奏者)によってエフェクト切換えのため
にスイッチ群12の操作が行われたか否か、すなわち効
果(エフェクト)切換えスイッチがオンであるか否かを
判別する。
【0073】オンしていないときは、このステップに待
機し、オンすると、続くステップS502で係数メモリ
(P)103に格納されているアウトプットボリューム
P(OUT)の値(以下、アウトプットボリューム係数
値という)Onを一定値[K1]だけデクリメントす
る。すなわち、On←On−K1という演算を行う。
【0074】次いで、ステップS503でアウトプット
ボリューム係数値Onが[0]になったか否かを判別
し、[0]でないときはステップS502に戻って同様
のデクリメントを繰り返す。そして、On=[0]にな
ると、ステップS504でDSP8に対して動作停止命
令を送る。これにより、DSP8が動作を停止する。
【0075】したがって、DSP8の動作が停止する前
にアウトプットボリューム係数値Onが徐々に小さくな
って[0]になるため、エフェクトの付加されたDSP
8の出力音響信号は次第にそのレベルが小さくなり、レ
ベル=[0]になると、DSP8の動作が停止する。
【0076】次いで、ステップS505でDSP8に新
たなエフェクトに対応するマイクロプログラムを送る。
これにより、ROM10から新たなエフェクトであるデ
ィストーション付加のためのマイクロプログラムが読み
出されて、DSP8内のプログラムメモリ101に転送
される。
【0077】また、ステップS506で同じく新たなエ
フェクトであるディストーション付加のために必要な係
数がROM10から読み出されて、DSP8内の係数メ
モリ(P)103に転送される。この場合、係数として
は、例えばアウトプットボリュームP(OUT)やイン
プットボリュームP(IN)がある。そして、この時点
ではアウトプットボリューム係数値Onの初期値は
[0]であるとともに、インプットボリュームP(I
N)の値(以下、インプットボリューム係数値という)
Inも初期値は[0]になっている。
【0078】ステップS505およびステップS506
の処理により、新たなエフェクトであるディストーショ
ン付加のためのプログラム等の入れ換え処理が実行され
たことになる。次いで、ステップS507でDSP8に
動作開始命令を送る。これにより、DSP8が再び動作
を開始する。
【0079】ステップS508では、電気ギターのピッ
クアップの切換えを行う。ピックアップ1、2は演奏者
の弾弦による弦の振動を検出するものであるが、新たな
エフェクトに最適なピックアップ(1あるいは2)を選
択するためである。
【0080】次いで、ステップS509で係数メモリ
(P)103に格納されているアウトプットボリューム
係数値On(この時点では初期値でOn=[0])を一
定値[K2]だけインクリメントしてアップする。すな
わち、On←On+K2という演算を行う。
【0081】次いで、ステップS510でアウトプット
ボリューム係数値Onが所定値(例えば、Onを乗じて
通常の出力レベルになるような値)になったか否かを判
別し、所定値でないときはステップS509に戻って同
様のインクリメントを繰り返す。
【0082】したがって、DSP8の動作が再開した後
にアウトプットボリューム係数値Onが[0]から徐々
に大きくなって最終的に所定値になるため、エフェクト
の付加されたDSP8の出力音響信号は次第にそのレベ
ルが大きくなり、最終的にに通常の出力レベルになる。
【0083】次いで、ステップS511で同様に係数メ
モリ(P)103に格納されているインプットボリュー
ム係数値In(この時点では初期値でIn=[0])を
一定値[K3]だけインクリメントしてアップする。す
なわち、In←In+K3という演算を行う。
【0084】次いで、ステップS512でインプットボ
リューム係数値Inが所定値(例えば、Inを乗じて通
常の入力レベルになるような値)になったか否かを判別
し、所定値でないときはステップS511に戻って同様
のインクリメントを繰り返す。
【0085】したがって、DSP8の動作が再開した後
にインプットボリューム係数値Inが[0]から徐々に
大きくなって最終的に所定値になるため、エフェクトを
付加すべき入力音響信号は次第にそのレベルが大きくな
り、最終的にに通常の入力レベルになる。
【0086】図12は、エフェクト切換え時(例えばデ
ィレイからディストーションに切換える場合)の動作波
形を示す図である。この図に示すように、エフェクトを
変更する際の手順は次のようになる。まず、DSP8の
動作を停止するタイミング(a)以前において、アウト
プットボリューム係数値Onが徐々に小さくなり、最終
的に[0]になる。そのため、出力音響信号のレベルが
次第に小さくなり、タイミング(a)で[0]になる。
【0087】a)出力音響信号のレベルが[0]になっ
た時点で、DSP8の動作を停止する。この点は従来例
と相違する。 b)DSP8のマイクロプログラムを、ディレイからデ
ィストーション付加処理に対応するものに入れ換える。 c)DSP8にディストーション付加処理ための係数を
設定する。
【0088】d)DSP8の動作を開始するとともに、
同時にアウトプットボリューム係数値Onのインクリメ
ントを開始し、[0]から徐々に大きくする。そのた
め、最初はアウトプットボリューム係数値Onが[0]
であり、その後、徐々に大きくなる。したがって、タイ
ミング(d)では、出力音響信号のレベルが[0]であ
る。この点は従来例と相違する。すなわち、ディストー
ションを付加した音響信号はDSP8から出力されな
い。
【0089】e)電気ギターのピックアップを切り換え
る。このタイミング(e)でアウトプットボリューム係
数値Onは多少大きくなっており、わずかにディストー
ションを付加した音響信号がDSP8から出力される。
【0090】f)インプットボリューム係数値Inのイ
ンクリメントを開始し、[0]から徐々に大きくする。
したがって、タイミング(f)では、入力音響信号のレ
ベルが[0]であり、ディストーションを付加すべき音
響信号はDSP8に入力されない。
【0091】上記の動作波形図から明らかであるよう
に、本実施例ではエフェクト切換え前のDSP8動作停
止時に音響信号が急激に寸断されず、そのレベルが次第
に小さくなるとともに、エフェクト切換後のDSP8動
作開始時にあっても音響信号が急激に立ち上がらない。
【0092】したがって、エフェクトの切換タイミング
にDSP8の出力信号が急激に不連続にならない。その
結果、人間の耳に「パチッ」と聞えるような耳障りな
「ノイズ」が発生せず、不快な「ノイズ」なしにエフェ
クトの切換えを行うことができる。
【0093】また、本実施例ではアウトプットボリュー
ム係数値Onのインクリメントを開始した後、一定時間
後に、インプットボリューム係数値Inのインクリメン
トを開始しているので、アウトプットボリューム係数値
Onのインクリメントを開始する前にDSP8に入力さ
れた音響信号に対して付加されたディレイ音(遅延音)
があっても、すなわちディレイが付加されていても、新
たなエフェクトに切換えられた後に、そのディレイ音が
発生しないという利点がある。
【0094】なお、新たなエフェクトとしては、上記実
施例のようなディストーションを付加する例に限らず、
コーラス、ディレイ等を付加してもよい。
【0095】また、本実施例ではアウトプットボリュー
ム係数値Onおよびインプットボリューム係数値Inの
両方を設定して可変しているが、これに限るものではな
い。例えば、アウトプットボリューム係数値Onあるい
はインプットボリューム係数値Inの何れか1つを設定
して可変するようにしてもよい。さらに、アウトプット
ボリューム係数値Onあるいはインプットボリューム係
数値Inの可変程度は対象となる電子楽器等に応じて適
切に定めればよい。
【0096】なお、上記実施例では、効果付加処理のた
めに信号をデジタル的に処理するDSPを用いているの
で、このようなDSPを他のデジタル信号処理装置と組
み合われば、電子楽器の分野でも上記のような電気ギタ
ーの楽音信号以外の種々の楽音に対して音響効果を付加
することができる。
【0097】また、上記実施例は本発明を楽音信号を発
生する電子楽器に適用した例であるが、本発明はこれに
限るものではなく、電子楽器以外の他の音響装置(例え
ば、カラオケ装置)についても幅広く適用が可能であ
る。
【0098】
【発明の効果】本発明によれば、エフェクトを切換える
際に、効果付加手段の出力信号のレベルが急激に変動し
て不連続になるのを防止することができ、人間の耳に
「パチッ」と聞えるような耳障りな「ノイズ」の発生を
防ぐことができる。その結果、不快な「ノイズ」なしに
エフェクトの切換えを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の効果付加装置の一実施例の全体構成を
示す図である。
【図2】同実施例のDSPの構成を示す回路図である。
【図3】同実施例のエフェクト付加処理の1つの形態を
実行するハード回路を示す回路図である。
【図4】同実施例で使用するデータを示す図である。
【図5】同実施例で使用する係数を示す図である。
【図6】同実施例のエフェクト付加のための全体処理の
動作フローチャートである。
【図7】同実施例の入力処理の詳細を示す動作フローチ
ャートである。
【図8】同実施例のディストーション処理の詳細を示す
動作フローチャートである。
【図9】同実施例の4倍処理の詳細を示す動作フローチ
ャートである。
【図10】同実施例の出力処理の詳細を示す動作フロー
チャートである。
【図11】同実施例のCPUによって実行されるエフェ
クト切換処理の動作フローチャートである。
【図12】同実施例のエフェクト切換処理の動作波形図
である。
【図13】従来のエフェクト切換処理の動作波形図であ
る。
【符号の説明】
1、2 ピックアップ 6 CPU(プログラム転送手段、可変係数設定手段、
制御手段) 8 DSP(効果付加手段) 9 RAM 10 ROM(プログラム記憶手段) 11 RAM 12 スイッチ群(切換指令手段) 101 プログラムメモリ 102 制御回路 103 係数メモリ(P) 104 ワークメモリ(W) 121 入力レジスタ(PI) 122 内部バス 131〜134、147〜149 ゲート 141 レジスタ(M0) 142 レジスタ(M1) 143 レジスタ(A0) 144 レジスタ(A1) 145 乗算器 146 加減算器 150 レジスタ(MR) 151 レジスタ(AR) 152 クリッパ回路 153 レジスタ(SR) 154 出力レジスタ(OR)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G10H 1/14 7406−5H G10K 15/12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される音響信号に対して複数の音響
    効果を付加するそれぞれの効果プログラムおよび必要な
    係数を、各音響効果毎に記憶するプログラム記憶手段
    と、 入力される音響信号に対して付加する音響効果に対応す
    る効果プログラムおよび必要な係数を前記プログラム記
    憶手段から読み出し、このプログラムを転送するプログ
    ラム転送手段と、 入力される音響信号に対して、前記プログラム転送手段
    によって転送された効果プログラムおよび必要な係数に
    基づいて音響効果を付加する効果付加手段と、 音響効果の切換えを指令する切換指令手段と、 前記効果付加手段の出力信号のレベルあるいは効果付加
    手段に入力される音響信号のレベルうち、少なくとも1
    つ以上を変化させる可変係数を設定し、該可変係数は、
    前記切換指令手段によって音響効果の切換えが指令され
    ると、効果付加手段の動作停止前に徐々に小さくなり、
    効果付加手段の動作開始後に徐々に大きくなるように変
    化する可変係数設定手段と、 前記切換指令手段により音響効果の切換えが指令される
    と、前記効果付加手段の動作を停止させ、前記プログラ
    ム転送手段によるプログラムの転送を指令し、該転送後
    に、前記効果付加手段の動作を開始させるとともに、前
    記効果付加手段の動作停止前あるいは開始後のうち少な
    くとも何れかの場合に、前記可変係数設定手段によって
    設定された可変係数を用いて効果付加手段の出力信号あ
    るいは効果付加手段に入力される音響信号のうちの少な
    くとも1つのレベルを可変するように制御する制御手段
    と、を備えたことを特徴とする効果付加装置。
  2. 【請求項2】 前記可変係数設定手段は、前記効果付加
    手段の出力信号のレベルを変化させる出力可変係数を設
    定し、 前記切換指令手段によって音響効果の切換えが指令され
    ると、効果付加手段の動作停止前に徐々に小さくなり、
    効果付加手段の動作開始後に徐々に大きくなるように該
    出力可変係数を可変することを特徴とする請求項1記載
    の効果付加装置。
  3. 【請求項3】 前記可変係数設定手段は、前記効果付加
    手段に入力される音響信号のレベルを変化させる入力可
    変係数を設定し、 前記切換指令手段によって音響効果の切換えが指令され
    ると、効果付加手段の動作開始後に徐々に大きくなるよ
    うに該入力可変係数を可変することを特徴とする請求項
    1記載の効果付加装置。
  4. 【請求項4】 前記可変係数設定手段は、前記効果付加
    手段の出力信号のレベルを変化させる出力可変係数を設
    定するとともに、前記効果付加手段に入力される音響信
    号のレベルを変化させる入力可変係数を設定し、 前記切換指令手段によって音響効果の切換えが指令され
    ると、前記効果付加手段の動作停止前に徐々に小さくな
    り、効果付加手段の動作開始後に徐々に大きくなるよう
    に該出力可変係数を可変し、 一方、前記効果付加手段の動作開始後に徐々に大きくな
    るように該入力可変係数を可変することを特徴とする請
    求項1記載の効果付加装置。
  5. 【請求項5】 前記可変係数設定手段は、前記切換指令
    手段によって音響効果の切換えが指令されると、前記出
    力可変係数を前記効果付加手段の動作開始後に徐々に大
    きくして所定値にした後に、 前記入力可変係数の可変を開始して、徐々に大きくなる
    ように変化させることを特徴とする請求項4記載の効果
    付加装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006050325A (ja) * 2004-08-05 2006-02-16 Yamaha Corp オーディオ信号処理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006050325A (ja) * 2004-08-05 2006-02-16 Yamaha Corp オーディオ信号処理装置
JP4561224B2 (ja) * 2004-08-05 2010-10-13 ヤマハ株式会社 オーディオ信号処理装置

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