JP2986035B2 - 電子楽器用効果装置 - Google Patents

電子楽器用効果装置

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JP2986035B2 JP4189670A JP18967092A JP2986035B2 JP 2986035 B2 JP2986035 B2 JP 2986035B2 JP 4189670 A JP4189670 A JP 4189670A JP 18967092 A JP18967092 A JP 18967092A JP 2986035 B2 JP2986035 B2 JP 2986035B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音源から出力される楽音
を入力として波形に加工を施すための電子楽器用効果装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、音源から出力される楽音波形に音
声処理加工を施す電子楽器用効果装置(以下、単に効果
装置ともいう)では、例えば、図8(a)に示すDSP
(ディジタルシグナルプロセッサ)101を用いて楽音
に効果を付加するプログラムを作成していた。DSP1
01は、12個の乗算器(第1乗算器103a,第2乗
算器103b,・・・,第12乗算器103m)、5個
の加算器(第1加算器105a,第2加算器105b,
・・・,第5加算器105e)、4個の遅延素子(第1
遅延素子107a,第2遅延素子107b,第3遅延素
子107c,第4遅延素子107d)等から構成されて
いる。
【0003】このDSP101を用いたプログラムで
は、各乗算器103a〜103mの乗算係数それぞれに
対応したラベルC1〜C12が付けられている。これら
ラベルC1〜C12を基に、乗算器103a〜103m
にて波形に乗算処理を施す際にメモリ内に格納されてい
る乗算係数が読み出される。図8(b)はこれら乗算係
数がメモリ内に格納されている状態を示している。図に
示すように例えば、アドレス4A(16進)には、デー
タ(つまり乗算係数)として4000H(16進)が格
納されており、そのフラグは第1乗算器103aのラベ
ルとなっているC1である。第1乗算器103aが乗算
処理を実行する際には、フラグC1からアドレス4Aに
格納されている乗算係数4000Hが読み出されること
になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのような従来
の効果装置では、DSP101の乗算器103a〜10
3mの乗算係数全てに対して、それぞれメモリのアドレ
スが割り当てられ、データとして格納されていた。つま
りDSP101として所望の機能を果たす際、多くの場
合同一の乗算係数を用いていた。そのため従来の効果装
置では、メモリ内に同一の乗算係数が複数格納されるこ
とになり、メモリの使用効率が悪いという問題があっ
た。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、効果装置のDSPを構成する基本構成
要素で用いられるデータをメモリの使用効率良く格納す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成をしている。即ち、図7に
例示するように、入力される楽音波形を複数の信号経路
に分け、各信号経路への入力を各信号経路中に配された
基本構成要素である乗算器、加算器、遅延素子によって
加工し、上記複数の信号経路からの各出力をすべて加算
することにより、加工が施された楽音波形を出力するよ
うに構成されていて、しかも、上記遅延素子の出力の一
部を該遅延素子の入力側へと戻すフィードバック路が、
上記複数の信号経路のそれぞれに含まれるように構成さ
れているディジタルシグナルプロセッサを備えた電子楽
器用効果装置において、上記複数の信号経路中にそれぞ
れ配された複数の基本構成要素で用いるデータの内、複
数の基本構成要素で共有可能なデータを単一の共有デー
タとして格納する共有記憶手段を備え、上記ディジタル
シグナルプロセッサは、上記単一の共有データを上記共
有記憶手段から読み出し、該読み出した単一の共有デー
タを上記複数の基本構成要素で用いることを特徴とする
電子楽器用効果装置を要旨とする。
【0007】
【作用】本発明の電子楽器用効果装置では、DSPを構
成する複数の基本構成要素(乗算器、加算器、遅延要素
等)で用いるデータの内、共有可能なデータは単一の共
有データとして共有記憶手段に格納される。つまりDS
Pが所望の機能を果たすために各基本構成要素で用いる
データが格納される際、同一のデータで処理できる基本
構成要素のデータが予め定められており、それら予め定
められた複数データについては、単一の共有データとし
て格納される。格納された共有データは、複数の基本構
成要素で共通して用いられる。そのためメモリの使用効
率が向上する。
【0008】
【実施例】図1は、本願発明の一実施例としての効果装
置1の要部ブロック図である。効果装置1は、システム
コントロール部3、信号処理部5、パネルSW(スイッ
チ)群7、表示部9、トーンジェネレータ11、サンド
システム13等から構成されている。
【0009】システムコントロール部3は、RAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)15、システムコントロールC
PU17、ROM(リードオンリメモリ)19等から構
成されている。RAM15は、データが一時的に格納さ
れるランダムアクセスメモリである。システムコントロ
ールCPU17は、効果装置1のシステムコントロール
等に関する各種制御処理を実行する中央処理装置であ
る。ROM7は、システムコントロールの処理に用いる
データやプログラム等が格納されているリードオンリメ
モリである。
【0010】信号処理部5は、信号処理用ROM21、
DSP23、信号処理用RAM25等から構成されてい
る。信号処理用ROM21は、DSP23にて処理され
るデータやプログラム等が格納されているリードオンリ
メモリである。DSP23は、ディジタル信号として入
力される楽音波形に対して所定の加工処理を施し、目的
とする楽音波形をディジタル信号として出力するデジタ
ルシグナルプロセッサである。デジタルシグナルプロセ
ッサは、パイプライン処理により高速にディジタル信号
処理を実行するもので、一般に、図2(b)に示すよう
に、乗算器23a、加算器23b、2つのバッファ(A
バッファ23d,Bバッファ23e)等から構成されて
いる。本実施例のDSP23の詳細な構成については後
述する。信号処理用RAM25は、楽音波形、DSP2
3で用いる各種係数等のデータが一時的に格納されるラ
ンダムアクセスメモリである。信号処理用RAM25は
図2(b)に示すように、DSP23の処理で用いる乗
算係数等が格納される係数RAM25a、楽音波形デー
タ等が格納されるデータRAM等を備えている。
【0011】パネルSW群7は、効果装置1に備えられ
ている各種機能の操作を行う等のパネルスイッチが集合
している。パネルSW群7は、モードセレクトSW部2
7、パラメータセレクトSW部29等を備えている。モ
ードセレクトSW部27は、DSP23が楽音波形に施
す処理として例えば、リーバーブ、ディレイ、コーラ
ス、フランジャ、ディストーション等の中からユーザが
所望とするものを選択するためのスイッチである。パラ
メータセレクトSW部29は、DSP23の乗算係数等
の変数を設定するためのスイッチであり、例えばリバー
ブやディレイならばタイム、コーラスやフランジャなら
ばモジュレーションスピードやモジュレーションディプ
ス、ディストーションならばレベルといった各種パラメ
ータを設定できる。
【0012】表示部9は、処理する楽音波形、各種設定
値等を表示する液晶パネルである。トーンジェネレータ
11は、データバスを通して送られてくる楽音波形に、
ピッチコントロール等の処理を施し、処理が施された楽
音波形をサウンドシステム13に送る電気回路である。
サウンドシステム13は、トーンジェネレータ11から
送られてくる楽音波形を外部に送出するためのインタフ
ェース回路である。サウンドシステム13は、D/A変
換器13a,第1アンプ13b,スピーカ13c,マイ
ク13d,第2アンプ13e,A/D変換器13f等を
備えている。D/A変換器13aは、ピッチコントロー
ル等の処理が施された楽音波形をトーンジェネレータ1
1から受け、ディジタル信号からアナログ信号へ変換す
るディジタル/アナログ変換器である。第1アンプ13
bは、D/A変換器13aから送られてくるアナログ信
号としての楽音波形を電気的に増幅する増幅器である。
スピーカ13cは、第1アンプ13bから送られる増幅
された楽音信号を外部に出力するスピーカである。マイ
ク13dは、外部の音源から出力される楽音等を入力
し、その楽音等を電気信号として第2アンプ13eに送
信するマイクロフォンである。第2アンプ13eは、マ
イク13dから送られる楽音信号としての電気信号を電
気的に増幅する増幅器である。A/D変換器13fは、
第2アンプ13eから送られてくるアナログ信号として
の楽音信号をディジタル信号に変換するアナログ/ディ
ジタル変換器である。
【0013】図2(a)は、効果装置1の楽音処理過程
を示している。入力されるアナログ信号としての楽音信
号はA/D変換器13fでディジタルデータとしての楽
音波形に変換され、信号処理部5でDSP23により楽
音波形に加工処理が施され、D/A変換器13aでアナ
ログ信号としての楽音信号に変換される。
【0014】図2(b)は、信号処理部5の要部を示し
ている。図示するようにDSP23および信号処理用R
AM25は、データバスおよび係数バスを介して信号の
送受信を実行する。図3(a)は、DSP23の構成を
示している。DSP23は、12個の乗算器(第1乗算
器31a,第2乗算器31b,・・・,第12乗算器3
1m)、5個の加算器(第1加算器33a,第2加算器
33b,・・・,第5加算器33e)、4個の遅延素子
(第1遅延素子35a,第2遅延素子35b,第3遅延
素子35c,第4遅延素子35d)等から構成されてい
る。DSP23の場合、楽音波形に例えばリバーブ(初
期反射音および残響音から構成される)等の処理を施す
際、各乗算器31a〜31mの内で、例えば第1〜4乗
算器31a〜31dの乗算係数を共有できることがわか
っている。そのため予め楽音波形に加工を施すプログラ
ムでは、第1〜4乗算器31a〜31dのラベルは同一
のC1とされており、係数RAM25a内から同一のデ
ータを乗算係数として読み出す。
【0015】図3(b)は、係数RAM25a内にて乗
算係数が格納されている状態を示している。このように
第1〜4乗算器31a〜31dの乗算係数のデータは全
て4000H(16進)としてアドレス4Aに格納され
ている。図4および図5は、効果装置1のCPU17に
て実行されるプログラムのフローチャートである。この
プログラムは、楽音に効果を施す際に操作者がパネルS
W群7を操作して、各種設定値を信号処理用RAM25
等に書き込む処理を実行する。
【0016】効果装置1の電源が入れられ、初期化処理
が終了すると、CPU17はパネルSW群7のいずれか
のスイッチが押されることで、スイッチのイベントがオ
ンされるのを待機する(ステップ41、以下S41とす
る)。ここでパネルSW群7のいずれかのスイッチが押
されイベントが発生すると次の処理に進み、それがコネ
クションスイッチであるかどうかが判断される(S4
3)。コネクションスイッチは、効果装置1にてDSP
23が複数使用される場合に、それらDSP23の接続
状態(例えば並列や直列等)を選択するためのスイッチ
である。イベントがコネクションスイッチであった場
合、現在の設定値を一つだけ増加させるINCボタンが
押されているがどうかの判断がされる(S45)。IN
Cボタンが押されていると判断された場合は、現在のコ
ネクションの一つ後の設定に変更され、変更後の値が表
示部9に表示される(S47,S49)。ステップ45
にて、INCボタンが押されていないと判断された場合
は、現在のコネクションの一つ前の設定に変更され変更
後の設定値が表示部9に表示される(S51,S5
3)。ここで、INCボタンが押されていないのに設定
を変更するのは、既にステップ43でコネクションスイ
ッチが押されていて、操作者はコネクションを変更する
ことを決定しているためである。この設定方法について
は、例えばプラス,マイナスボタンを設ける等さまざま
な方法を採用することができる。
【0017】ステップ43にて、イベントがコネクショ
ンスイッチによるものでないと判断された場合、そのイ
ベントがモードセレクトSW部27によるものであるか
どうかが判断される(S55)。モードセレクトSW部
27は、既に記述したように例えばリーバーブ、ディレ
イ、コーラス、フランジャ、ディストーション等の楽音
に効果を与えるモードの選択を行うためのスイッチであ
る。イベントがモードセレクトSW部27であった場
合、現在の設定値を一つだけ増加させるINCボタンが
押されているがどうかの判断がされる(S57)。以下
の処理はコネクションスイッチの場合と同様であり、変
更後の設定値が表示部9に表示される(S59,S6
1,S63,S65)。モードの選択によりDSP23
にて実行されるプログラムが変更される。この際に例え
ばリバーブならば、第1〜4乗算器31a〜31dの乗
算係数の乗算係数が共有できる等のように、予め各モー
ドに応じて共有できる乗算係数は同一のラベルが付けら
れ、係数RAM25aの同一アドレスに格納される。
【0018】ステップ55にて、イベントがモードセレ
クトSW部27によるものでないと判断された場合、そ
のイベントがパラメータセレクトSW部29によるもの
であるかどうかが判断される(S69)。以下の処理は
コネクションスイッチの場合と同様であり、変更後の設
定値が表示部9に表示される(S71,S73,S7
5,S77)。パラメータの設定により、DSP23の
乗算係数等の変数を設定するためのスイッチであり、例
えばリバーブやディレイならばタイム、コーラスやフラ
ンジャならばモジュレーションスピードやモジュレーシ
ョンディプス、ディストーションならばレベルといった
各種パラメータを設定できる。
【0019】ステップ67でパラメータセレクトSW部
29によるものでないと判断された場合、および各種設
定値が変更されて表示部9に表示された後は、再びステ
ップ41に戻り、スイッチのイベントがオンされるのを
待機する。図5は、パラメータが変更になった場合、そ
の変更後の設定値を係数RAM25aに格納する際に実
行されるプログラムのフローチャートである。図4に示
したフローチャートのステップ71,75にて新しいパ
ラメータに設定されると、CPU17は、図5に示すフ
ローチャートに基づいて処理を実行する。
【0020】例えばリバーブタイムを長くする等のパラ
メータの変更に対し、まず対応した係数RAM25aの
アドレスに格納されている係数を入れ替える(S8
1)。次に、その変更にともない、乗算係数等の係数が
共有可能であるかどうか、つまり同一のアドレスに格納
できるかどうかが判断される(S83)。例えばリバー
ブならば第1〜4乗算器31a〜31dの乗算係数をア
ドレス値4Aに格納できるというように判断される。同
一のアドレスに格納できると判断された場合、同一のア
ドレスに共有データとしての係数値が格納される(S8
5)。乗算係数等のデータを同一のアドレスに格納でき
ないと判断された場合は、各アドレスに対応したデータ
をそれぞれ格納する(S87)。このようにしてパラメ
ータ設定のイベントが実行される。
【0021】次に、CPU17が処理の一つとして行っ
ている楽音波形の加工処理手順を図6のフローチャート
に基づき説明する。処理を行う前の楽音波形は信号処理
用RAM25等に格納されている。波形処理を行おうと
する者が、各種パラメータを設定し、効果装置1を操作
することで、CPU17は図6に示すフローを開始す
る。まず最初に、信号処理用RAM25等に格納されて
いる処理を行う前の楽音波形を読み出す(S91)。次
に、この波形をDSP23に通して加工処理を施す(S
93)。加工処理が施された楽音波形は、信号処理用R
AM25に格納される(S95)。以上の手順でCPU
17は楽音波形の加工処理を実行する。
【0022】以上説明したように、本実施例の効果装置
1は、入力される楽音波形にリバーブ等の加工を施すD
SP23にて、共有できる乗算係数が係数RAM25a
の同一のアドレスに格納される。そのため係数RAM2
5aでは、従来のように重複したデータが格納されるこ
とがなくなり、メモリの使用効率が向上した。
【0023】また係数RAM25a内にて、データが一
箇所に格納されるのでアクセス効率が良く転送処理時間
が短くなるという効果もある。また本実施例では、リバ
ーブの乗算係数が共有できることを示したが、ディレ
イ、コーラス、フランジャ、ディストーション等の効果
を与えるプログラムを選択した場合においても、特に乗
算係数が共有できる箇所は多くあり、それぞれを共有に
することで全体としてのメモリ効率はかなり向上する。
DSPのデータとしては、乗算係数だけでなく、他にも
遅延時間等さまざまなパラメータがあり、それらを共有
化することで、さらに使用されるメモリの領域を小さく
することができる。
【0024】尚、効果装置1としては、シンセサイザ、
電子ピアノ、電子オルガン等、DSPを用いて楽音加工
を実行するさまざまな電子楽器に適用することができ
る。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、電子楽
器用効果装置のDSPを構成する基本構成要素で用いら
れるデータの内、複数の基本構成要素で共有可能なデー
タについては、単一の共有データとしてメモリに格納さ
れる。共有可能なデータが単一の共有データとして格納
されることでメモリの使用効率は向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明一実施例としての効果装置の楽音波
形加工処理を示す要部構成図である。
【図2】 DSPの波形処理手順の要部構成図であ
る。(a)は楽音信号を処理する過程を示すブロック図
であり、(b)はDSPの構成を示すブロック図であ
る。
【図3】 本実施例のDSPの構成および乗算係数が
係数RAMに格納される状態を示す説明図である。
(a)はDSPの構成を示す構成図であり、(b)は、
乗算係数が係数RAMに格納されている状態を示すメモ
リマップである。
【図4】 本実施例のCPUが実行する第1フローチ
ャートである。
【図5】 本実施例のCPUが実行する第2フローチ
ャートである。
【図6】 本実施例のCPUが実行する第3フローチ
ャートである。
【図7】 本発明の構成例示図である。
【図8】 従来技術としてのDSPの構成および乗算
係数が係数RAMに格納される状態を示す説明図であ
る。(a)はDSPの構成を示す構成図、(b)は乗算
係数が係数RAMに格納されている状態を示すメモリマ
ップである。
【符号の説明】
1・・・効果装置、3・・・システムコントロール部、
5・・・信号処理部、7・・・パネルSW群、17・・
・CPU、21・・・信号処理用ROM、23・・・D
SP、25・・・信号処理用RAM、25a・・・係数
RAM、25b・・・係数ROM、27・・・モードセ
レクトSW部、29・・・パラメータセレクトSW部、
31a・・・第1乗算器、31b・・・第2乗算器、3
1c・・・第3乗算器、31d・・・第4乗算器

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される楽音波形を複数の信号経路に
    分け、各信号経路への入力を各信号経路中に配された基
    本構成要素である乗算器、加算器、遅延素子によって加
    工し、上記複数の信号経路からの各出力をすべて加算す
    ることにより、加工が施された楽音波形を出力するよう
    に構成されていて、しかも、上記遅延素子の出力の一部
    を該遅延素子の入力側へと戻すフィードバック路が、上
    記複数の信号経路のそれぞれに含まれるように構成され
    ているディジタルシグナルプロセッサを備えた電子楽器
    用効果装置において、上記複数の信号経路中にそれぞれ配された複数の基本構
    成要素で用いる データの内、複数の基本構成要素で共有
    可能なデータを単一の共有データとして格納する共有記
    憶手段を備え、 上記ディジタルシグナルプロセッサは、上記単一の共有
    データを上記共有記憶手段から読み出し、該読み出した
    単一の共有データを上記複数の基本構成要素で用いるこ
    とを特徴とする電子楽器用効果装置。
  2. 【請求項2】 上記共有データは上記ディジタルシグナ
    ルプロセッサの乗算器で用いる乗算係数であることを特
    徴とする請求項1記載の電子楽器用効果装置。
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