JP3918309B2 - エフェクト装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、特にカラオケに用いて好適な、楽音信号に対して各種効果を付与するエフェクト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、フィルター操作や変復調操作などの実時間信号処理をディジタル値の代数演算によって高精度かつ高安定に行うことのできる信号処理装置(Digital Signal Processor:DSP)が、電子楽器のエフェクタとして使用されている。
例えば、特開平9−6349号公報に記載されているように、このようなDSPは、乗算や加算などの演算を高速に実行することができる高速演算部、それらの演算に使用するパラメータを格納するパラメータレジスタなどを有している。そして、高速演算部は、パラメータレジスタに格納されているパラメータの値を用いて入力データに所定の演算処理を行うことにより、所定のエフェクト処理を行う。また、この技術においては、演算に使用されるパラメータを、コントローラの操作に従って書き換えることにより、音色や楽音に付加される効果を実時間制御することができる。
一方、特開平9−44157号公報には、DSPを制御するプログラムを複数記憶することによって、複数の異なるエフェクト処理を実施できる技術が開示されている。特開平9−44157号公報に記載された技術では、実施するエフェクトタイプを選択することができ、CPUは選択されたエフェクトタイプに対応したプログラム、および予め設定されたパラメータに従ってDSPを制御する。例えば、エフェクトタイプが「ディレイ」である場合は、ディレイ量を示すパラメータは、予めコントローラによって設定されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような電子楽器の技術を応用したカラオケ装置では、複数のパートの楽音を同時に出力する必要があるので、様々なタイプの楽器に対応したエフェクタ処理、特に、電子楽器のコントローラの操作に対応した実時間制御のエフェクト処理を複数のエフェクトタイプについて行えることが望ましい。
そこで、複数の異なるエフェクト処理を実施できるDSPをエフェクタとして使用すると、選択可能な各エフェクトタイプのパラメータについて実時間制御する必要があり、電子楽器のコントローラの操作に対応したデータを各パラメータに応じて作成しなくてはならない。
ここで、カラオケ装置において曲データとして広く用いられているMIDI(Musical Instrument Digital Interface)データには、ピッチベンドやコントロールチェンジといった電子楽器のコントローラの操作量を示すデータ(以下、このようなデータを総称して「コントローラデータ」とする)があるが、従来は、音源を制御するためのデータとしてコントローラデータが作成されていた。
そして、エフェクタを制御するためのデータはコントローラデータとは別途作成され、かつ、選択可能なエフェクトタイプの一部のパラメータについてのみ実時間制御を行うように作成されていた。
【0004】
しかしながら、よりきめの細かい効果を付与するためには、任意に選択可能なエフェクトタイプの全てのパラメータを実時間制御可能にする必要があり、エフェクタを制御するためのデータを大量に作成しなければならず、曲データのサイズが大きくなってしまうという問題があった。
また、よりきめの細かい効果を付与するために、複数のエフェクタを同時に制御してエフェクト処理を行う場合にも、エフェクタを制御するためのデータを大量に作成しなければならなかった。
このように、従来のカラオケ装置に用いる楽音信号処理装置は、楽音信号に対してよりきめの細かい効果を効率的に付与することができなかった。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、楽音信号に対するエフェクト処理を、よりきめ細かく効率的に実時間制御することができるエフェクト装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、入力される時間軸上で変化するパラメータ制御データに基づいて、当該パラメータ制御データに予め割り当てられたエフェクト処理に対応したエフェクトパラメータを実時間で生成するエフェクトパラメータ生成手段と、前記パラメータ制御データに従って音響処理を施した楽音信号を出力する音源と、前記エフェクトパラメータ生成手段が生成したエフェクトパラメータを用いて、前記音源から受取った楽音信号に対するエフェクト処理を実時間で行う処理手段と、を備えたことを特徴とする。また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載のエフェクト装置において、複数の前記エフェクト処理が一の前記パラメータ制御データに割り当てられることを特徴とする。また、請求項3に記載の発明は、請求項1記載のエフェクト装置において、前記エフェクト処理が複数の前記パラメータ制御データに割り当てられることを特徴とする。また、請求項4に記載の発明は、請求項1記載のエフェクト装置において、前記エフェクトパラメータ生成手段は、前記エフェクト処理の種類に対応して予め設定された変換テーブルを用いて前記エフェクトパラメータを実時間で生成することを特徴とする。また、請求項5に記載の発明は、請求項4記載のエフェクト装置において、前記変換テーブルを複数備えていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
【0008】
1.実施形態の構成
1−1.全体構成
図1は、本実施例による音楽信号発生装置の電気的構成を示すブロック図である。この図において、CPU10は、ROM20に記憶された制御プログラムに基づいて、バスを介して接続された各部を制御する。また、ROM20には、後述するように、選択可能なパラメータ変換テーブルを示すパラメータ変換テーブルリストが予め記憶されている。
また、RAM30は、エフェクト処理の際に使用するパラメータや読み出しアドレスなどのデータを一時的に記憶するために用いられる。ハードディスク40は、通信インターフェイス50を介して入力された曲データなどを記憶するために用いられる大容量記憶媒体である。音源60は、MIDIデータに基づいて楽音信号を発生するものである。
次に、DSP70は、後述するように、CPU10の制御下において、入力楽音信号に種々の効果を付与するエフェクタユニットとして機能するものである。そして、DSP70の出力信号は、アンプ、スピーカ等を備えて構成されるサウンドシステム80から楽音として出力される。
【0009】
1−2.DSP70の構成
次に、図2に示す機能ブロック図を参照してDSP70の構成について説明する。本実施形態では、図示するように、第1エフェクタ71、第2エフェクタ72、および第3エフェクタ73の複数(3個)のエフェクタ、ミキサ74、およびパッチ75を備えている。
【0010】
ミキサ74は、入力された複数の楽音信号をミキシングしてDSP70の外部に楽音信号Soutとして出力するものである。
また、パッチ75は、入力信号の出力先を任意に切り換えるためのものであり、音源60によって生成された音楽信号Sinの他、第1エフェクタ71によって効果の付与された信号Se1、第2エフェクタ72によって効果の付与された信号Se2、および第3エフェクタ73によって効果の付与された信号Se3が入力されている。そして、これらの入力信号を、ミキサ74、第1エフェクタ71、第2エフェクタ72、および第3エフェクタ73のいずれかに出力することができる。
このように、DSP70は、第1ないし第3エフェクタ71〜73において行うエフェクト処理およびパッチ75の入出力関係によって、音源60において生成された楽音信号に対して様々な効果を付与することができるように構成されている。
【0011】
第1ないし第3エフェクタ71〜73においては、複数の異なるエフェクトタイプの中から任意のエフェクト処理を実施することができる。
すなわち、ROM20には、「ボリューム」、「パンニング」、「ディストーション」、「リバーブ」などのエフェクトタイプに対応したエフェクト処理を実行するプログラムが記憶されており、CPU10は実行すべきエフェクト処理のフェクトタイプに対応したプログラムに基づいて、第1ないし第3エフェクタ71〜73を制御して所定のエフェクト処理を行うようになっている。なお、第1ないし第3エフェクタ71〜73において実施すべきエフェクトタイプは、後に説明するように、曲データに基づいて決定される。
ここで、エフェクトタイプ「ボリューム」にかかる処理に対応したエフェクトパラメータをボリュームパラメータPvとし、同様に他のエフェクトパラメータをパンニングパラメータPp、ディストーションパラメータPd、リバーブパラメータPrとして以下の説明を行う。
【0012】
ところで、本実施形態では、曲データ中のコントローラデータを用いてエフェクト処理に用いるエフェクトパラメータを実時間制御できるようになっている。
ここで、図3を参照して曲データを構成するデータの内容について説明しておく。図3に示すように、本実施形態で使用する曲データは、MIDIデータおよびアサインデータを含んでいる。
MIDIデータは、処理の内容を示すステータスバイトと、処理に応じたデータバイトとから構成されている。
ステータスバイトには、まず、発音処理を指示する”ノートオン”がある。続くデータバイトには、発音すべき音高を示すナンバーなどが含まれている。
また、ステータスバイトには、ピッチベンドホイールの操作に対応する”ピッチベンド”、モジュレーションを指示するコントローラの操作に対応する”モジュレーションデプス”、トレモロを指示するコントローラの操作に対応する”トレモロデプス”などがある。続くデータバイトには、コントローラの操作量を示すデータが含まれている(以下、操作量データという)。
なお、以下の説明においては、図3に示すように、ステータスバイトがノートオンであるMIDIデータを「ノートオンデータ」と、ピッチベンドであるデータを「ピッチベンドデータ」、モジュレーションデプスであるデータを「モジュレーションデータ」、トレモロデプスであるデータを「トレモロデータ」とする。そして、従来技術において定義したように、ピッチベンドデータ、モジュレーションデータ、トレモロデータを総称して「コントローラデータ」という。
【0013】
次に、アサインデータについて説明する。本実施形態では、第1ないし第3エフェクタ71〜73の制御に用いるエフェクトパラメータを、当該エフェクトパラメータを制御すべきいずれかのコントローラデータに適宜割り当て(アサイン)することができるようになっており、アサインデータは、第1ないし第3エフェクタ71〜73における各パラメータ(Pv、Pp、Pd、P)毎に、いずれのかのコントローラデータに基づいて制御を行うように割り当てを行うことを指示するデータである。例えば、図3に例示するように、アサインデータA1は、第1エフェクタ71のボリューム量を制御するボリュームパラメータPを、モジュレーションデータに割り当てることを指示している。A1に示す割り当てがなされると、第1エフェクタ71のボリュームパラメータPは、モジュレーションデータの操作量データに基づいて制御される。そして、図示するように、各エフェクトパラメータ毎に任意のコントローラデータに対して割り当てすることができるので、図中A2およびA3に示すように、一つのコントローラデータに対して、複数のエフェクトパラメータを割り当てすることも可能である。
【0014】
ところで、上述のように第1ないし第3エフェクタ71〜73における各エフェクトパラメータPv、Pp、Pd、Prは任意のコントローラデータに割り当てすることができるが、必ずしも操作量データの変化量がエフェクト処理における変化量に適しているとは限らない場合がある。そこで、本実施形態では、後述するパラメータ変換テーブルを用いて、コントローラデータ中の操作量データをエフェクト処理に適したエフェクトパラメータに変換する。
このように、第1ないし第3エフェクタ71〜73を制御するエフェクトパラメータを任意のコントローラデータに割り当てできるので、エフェクトパラメータを制御するデータを別途曲データに含める必要がなくなり、曲データを効率的に利用することができる。
【0015】
1−3.パラメータ変換テーブル
次に、パラメータ変換テーブルについて説明する。パラメータ変換テーブルとは、コントローラデータ中の操作量データを、第1ないし第3エフェクタ71〜73におけるエフェクトパラメータに変換するためのテーブルである。
そして、図3に示したような各割り当てに対して、いずれのパラメータ変換テーブルを用いるかについては、ROM20に記憶されたパラメータ変換テーブルリスト中より選択することが可能となっている。
また、各割り当て毎に選択されるパラメータ変換テーブルは、上述したアサインデータによって指定される。
【0016】
ここで、図4はパラメータ変換テーブルの例を示した図である。図4に示すように、例えば、ある割り当てにおいてパラメータ変換テーブルTv1が選択された場合には、コントローラデータ中の操作量データ”x”を、エフェクトパラメータ”y1”に変換する。また、パラメータ変換テーブルTv2が選択された場合には、操作量データ”x”をエフェクトパラメータ”y2”に変換し、パラメータ変換テーブルTv3が選択された場合にはエフェクトパラメータ”y3”に変換する。そして、変換後のエフェクトパラメータに基づいてDSP70が制御されることになる。
【0017】
このように、パラメータ変換テーブルを用いて、コントローラデータ中の操作量データをエフェクトパラメータに適した値に変換するので、コントローラデータを用いたエフェクタ制御が不自然な処理になることを防止することができる。
【0018】
2.実施形態の動作
次に、本実施形態の動作について説明する。
【0019】
2−1.CPU10の動作
まず、図5に示すフローチャートを参照してCPU10の動作について説明する。
はじめに、CPU10は初期設定処理を実行する(S101)。初期設定処理とは、演奏を行う曲データをハードディスク40からRAM30に転送する処理や、エフェクトパラメータをコントローラデータに割り当てする処理、および、パラメータ変換テーブルをリストから選択する処理などをいう。
ここで、割り当ておよびパラメータ変換テーブルをリストから選択するする処理は、上述のように曲データ中のアサインデータに基づいて行われる。
【0020】
CPU10は、初期設定が終了するとRAM30に記憶された曲データ中のMIDIデータを読み出す(S102)。曲データ中のには多数のMIDIデータが含まれているので、CPU10は、処理する順にMIDIデータの読み出しを行う。
次に、CPU10は、ステップS102において読み出したMIDIデータに従って音源60を制御して楽音を生成する処理を行う(S103)。
そして、CPU10は、曲データ中のアサインデータを参照して、ステップS102において読み出したMIDIデータが、第1ないし第3エフェクタ71〜73のいずれかに割り当てされたコントローラデータであるか否かを判定する(S104)。
【0021】
ステップS104の判定において、第1ないし第3エフェクタ71〜73のいずれかに割り当てされたコントローラデータであると判定した場合(S104;YES)は、CPU10は、DSP70を制御して、ステップS103において音源60に生成させた楽音信号に対してエフェクト処理を実施する(S105)。ここでは、曲データ中のアサインデータによって示される割り当ておよびパラメータ変換テーブルに基づいて、コントローラデータ中の操作量データをエフェクトパラメータに変換し、変換後の値を用いて第1ないし第3エフェクタ71〜73を制御する。
そして、ステップS105の処理を終了すると、ステップS102に移行させ、CPU10は、次に処理すべきMIDIデータを読み出す。
一方、ステップS104の判定において、読み出したMIDIデータが、第1ないし第3エフェクタ71〜73のいずれかに割り当てされたコントローラデータではないと判定した場合は(S104;NO)、エフェクト処理を実施する必要がないので、そのまま処理をステップS102に移行させる。
【0022】
このように、ステップS102からステップS105の処理を循環する過程において、MIDIデータがRAM30から順次読み出され、MIDIデータに基づいて生成され、さらにエフェクト処理が行われた楽音がサウンドシステム80から出力されるようになる。
【0023】
2−2.具体的動作
次に、上述した実施形態の具体的動作について説明する。図6および図7は、RAM30から読み出されたMIDIデータと、CPU10が音源60およびDSP70に対して行う制御との対応を示す図である。ここで、図6および図7に示す例では、図3に示した割り当てがなされているものとする。
【0024】
(1)一つのコントローラデータに対して一つのエフェクトパラメータが割り当てされている場合
まず、図6を参照して、一つのコントローラデータに対して一つのエフェクトパラメータが割り当てされている場合について説明する。
図6に示した例では、モジュレーションデータは第1エフェクタ71に用いるボリュームパラメータPvに割り当てされており(図3に示すA1)、A1においてはパラメータ変換テーブルT1が選択されている。
ここで、図5のステップS102において読み出したMIDIデータがモジュレーションデータであり、操作量データがPmであると、CPU10は、まず操作量データPmに基づいて音源60を制御してMIDIデータに応じた楽音信号Sinを生成させる。
次に、パラメータ変換テーブルT1に基づいて操作量データPmをボリュームパラメータPvに変換する。そして、ボリュームパラメータPvに基づいて第1エフェクタ71を制御して、音源60から供給される楽音信号Sinに対してエフェクト処理を行う。
【0025】
このようにして第1エフェクタ71から出力される楽音信号Se1は、音源60において操作量データPmに対応した深さのビブラートがかかり、第1エフェクタ71においてボリュームパラメータPvに対応したボリュームになる。すなわち、モジュレーションデータという一つのMIDIデータが入力されると、音源60からビブラートのかかった楽音信号が出力され、次にDSP70で音量が調節されるので、奏法とその奏法に適した音量とを一つのMIDIデータを用いて細かく表現することが可能になり、少ないデータ量で効率的にエフェクト処理を行うことができるようになる。
【0026】
(2)一つのコントローラデータに対して複数のエフェクトパラメータが割り当てされている場合
次に、図7を参照して、一つのコントローラデータに対して複数のエフェクトパラメータが割り当てされている場合について説明する。
図7に示した例では、ピッチベンドデータは第1エフェクタ71に用いるディストーションパラメータPd(図3に示すA2)および第2エフェクタ72に用いるパンニングパラメータPp(図3に示すA3)に割り当てされている。そして、A2においてはパラメータ変換テーブルT2が選択され、A3においてはパラメータ変換テーブルT3が選択されている。
また、第1エフェクタ71において処理された楽音信号Se1は、パッチ75を介して第2エフェクタ72に入力されるように設定されている。
ここで、図5のステップS102において読み出したMIDIデータがピッチベンドデータであり、操作量データがPbであると、CPU10は、まず操作量データPbに基づいて音源60を制御してピッチベンドデータに応じた楽音信号Sinを発生させる。
【0027】
次に、CPU10はパラメータ変換テーブルT2に基づいて操作量データPbをディストーションパラメータPdに変換する。そして、ディストーションパラメータPdに基づいて第1エフェクタ71を制御して、音源60から供給される楽音信号Sinに対してエフェクト処理を行う。
第1エフェクタ71から出力される楽音信号Se1は、次に第2エフェクタ72に供給される。CPU10は、パラメータ変換テーブルT3に基づいて操作量データPbをパンニングパラメータPpに変換し、パンニングパラメータPpに基づいて第2エフェクタ72を制御して、パッチ75を介して第1エフェクタ71から供給される楽音信号Se1に対してエフェクト処理を行う。
【0028】
このようにして、第2エフェクタ72から出力される楽音信号Se2は、音源60において操作量データPbに対応して変化した音高の楽音信号Sinが生成され、第1エフェクタ71においてディストーションパラメータPdに対応した歪みを付与する処理が行われ、さらに、第2エフェクタ72においてパンニングパラメータPpに対応して左右に楽音を振り分ける処理が行われる。
【0029】
このように、一つのコントローラデータによって、音源60と第1ないし第3エフェクタ71〜73とを関連づけて制御できるので、データ量を増大させずに、よりきめの細かい演奏処理を行うことが可能になる。
【0030】
3.変形例
なお、本発明は既述した実施形態に限定されるものではなく、以下のような各種の変形が可能である。
【0031】
エフェクタの数は上記実施形態に限定されるものではなく他の個数であってもよい。また、音源が複数あってもよく、その場合は、各音源毎にコントローラデータに割り当てできるようにしてもよい。
【0032】
また、上記実施形態においては、一つのコントローラデータに対して一または複数のエフェクトパラメータが割り当てされている場合について説明を行ったが、複数のコントローラデータに対して一のエフェクトパラメータが割り当てされている場合があってもよい。この場合は、複数のMIDI操作量データをパラメータ変換テーブルを用いて変換したエフェクトパラメータの値の総和に基づいてDSP70を制御するようにしてもよい。例えば、あるエフェクトパラメータをモジュレーションデータおよびピッチベンドデータに割り当てた場合に、モジュレーションデータ中の操作量データが変換されたエフェクトパラメータの値がP1で、ピッチベンドデータ中の操作量データが変換されたエフェクトパラメータの値がP2であれば、最終的なエフェクトパラメータはP1+P2となる。
【0033】
上記実施形態では、演奏データはMIDI規格を用いて作成しているが、これに限らず、音楽情報をデジタル信号によって扱うことができる規格であればどのようなものでもよく、独自の規格のデータであってもよい。
また、上記実施形態において曲データによって指定するものとした、例えばアサインデータやパラメータ変換テーブル選択データについては、使用者が操作子を操作することによって入力するようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、楽音信号に対するエフェクト処理を、よりきめ細かく効率的に実時間制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】 DSPの構成を示すブロック図である。
【図3】 曲データを構成するデータを説明する図である。
【図4】 パラメータ変換テーブルを示す図である。
【図5】 実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図6】 入力MIDIデータとエフェクト処理との対応を示す図である。
【図7】 入力MIDIデータとエフェクト処理との対応を示す図である。
【符号の説明】
10……CPU
20……ROM
30……RAM
40……ハードディスク
50……通信インターフェイス
60……音源
70……DSP
71……第1エフェクタ
72……第2エフェクタ
73……第3エフェクタ
74……ミキサ
75……パッチ
80……サウンドシステム

Claims (5)

  1. 入力される時間軸上で変化するパラメータ制御データに基づいて、当該パラメータ制御データに予め割り当てられたエフェクト処理に対応したエフェクトパラメータを実時間で生成するエフェクトパラメータ生成手段と、
    前記パラメータ制御データに従って音響処理を施した楽音信号を出力する音源と、
    前記エフェクトパラメータ生成手段が生成したエフェクトパラメータを用いて、前記音源から受取った楽音信号に対するエフェクト処理を実時間で行う処理手段と、
    を備えたことを特徴とするエフェクト装置。
  2. 請求項1記載のエフェクト装置において、複数の前記エフェクト処理が一の前記パラメータ制御データに割り当てられることを特徴とするエフェクト装置。
  3. 請求項1記載のエフェクト装置において、前記エフェクト処理が複数の前記パラメータ制御データに割り当てられることを特徴とするエフェクト装置。
  4. 請求項1記載のエフェクト装置において、前記エフェクトパラメータ生成手段は、前記エフェクト処理の種類に対応して予め設定された変換テーブルを用いて前記エフェクトパラメータを実時間で生成することを特徴とするエフェクト装置。
  5. 請求項4記載のエフェクト装置において、前記変換テーブルを複数備えていることを特徴とするエフェクト装置。
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