JP3008726B2 - 効果付与装置 - Google Patents

効果付与装置

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JP3008726B2
JP3008726B2 JP5101974A JP10197493A JP3008726B2 JP 3008726 B2 JP3008726 B2 JP 3008726B2 JP 5101974 A JP5101974 A JP 5101974A JP 10197493 A JP10197493 A JP 10197493A JP 3008726 B2 JP3008726 B2 JP 3008726B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、楽音信号に音楽的な
効果を付与する効果付与装置に関し、特に、効果の切り
替えを自然に行なうことのできる効果付与装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、楽音信号に音楽的な効果(例
えば、リバーブあるいはコーラスなど)を付与する効果
付与装置が知られている。特に、近年では、マイクロプ
ログラムを格納したDSP(ディジタル・シグナル・プ
ロセッサ)を用いて、ディジタル楽音信号にディジタル
信号処理を施すことにより、楽音に効果を付与する効果
付与装置が用いられるようになっている。
【0003】図9は、従来の効果付与回路を示す模式図
である。この図の効果付与回路は、DSPとそのDSP
に格納されたマイクロプログラムにより模擬される。9
01はDSPに格納されたマイクロプログラムにより実
現される機能を模式的に表した回路である。
【0004】この図において、入力した楽音信号(ディ
ジタル信号)は効果演算部902に入力する。効果演算
部902は、入力楽音信号に対し効果を付与する。一
方、入力楽音信号は、乗算部903で定数DBと乗算さ
れ、乗算結果は加算部905に入力する。効果演算部9
02の出力(効果が付与された出力)は、乗算部904
で定数WBと乗算され、乗算結果は加算部905に入力
する。
【0005】加算部905は、これらの入力信号を加算
する。乗算部906は、加算部905の加算結果にゲイ
ンGを乗算し、乗算結果を効果付与済みの楽音信号とし
て出力する。
【0006】ゲインGは、ボリューム調整用の乗数であ
り、不図示のCPU(中央処理装置)などにより制御さ
れる乗数である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに従来の効果付与回路においては、入力から出力まで
の信号処理をDSPのマイクロプログラム901で記述
していたので、付与する効果を切り替えるときには、そ
のマイクロプログラム901を変更(入れ替え)する必
要がある。そして、マイクロプログラム901を変更す
る際には、DSPの外にある乗算部906などでボリュ
ームを絞り、マイクロプログラム901を変更してか
ら、再びそのボリュームを上げるようにしていた。
【0008】そのため、効果切り替え時には音が一瞬と
ぎれてしまい、演奏中に効果を切り替えると、演奏音が
不自然になってしまうという問題があった。
【0009】この発明は、上述の従来例における問題点
に鑑み、効果切り替え時でも音がとぎれることがなく、
演奏中に効果を切り替えても不自然な感じを与えること
のない効果付与装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、入力された楽音信号をその
まま出力する第1の信号経路と入力された楽音信号に各
々独立に効果を付与して出力する複数の第2の信号経路
を備え効果付与装置であって、上記第1の信号経路
と上記複数の第2の信号経路とを任意に組み合わせて結
線することにより楽音信号を合成して出力する手段と、
上記各信号経路の信号レベルをそれぞれ制御する信号レ
ベル制御手段と、上記複数の第2の信号経路のうち任意
の信号経路に対し他の信号経路とは独立に効果を切り替
える指示を行う効果切り替え指示手段と、前記効果切り
替え指示手段の指示に応じて対応する前記第2の信号経
路の信号レベルを減衰させ、当該第2の信号経路の効果
の切り替えが完了した後、再び該信号経路の信号レベ
ルを所定値まで上げるように制御する制御手段とを備え
たことを特徴とする。さらに、請求項2に係る発明は、
請求項1の前記制御手段において、前記効果切り替え指
示手段の指示に応じて対応する前記第2の信号経路の信
号レベルが所定のレベルまで減衰するまでの時間を設定
する設定手段を備えたことを特徴とする。
【0011】
【0012】
【0013】
【作用】切り替えるべき効果に係る信号経路の信号レベ
ルを減衰させて効果を切り替えるから、他の信号経路の
信号は出力が継続されている。したがって、音がとぎれ
ることはない。特に、他の信号経路の信号レベルは所定
値まで上げるようにして、全体としての音量レベルが変
化しないようにすると良い。
【0014】
【実施例】以下、図面を用いて、この発明の実施例を説
明する。
【0015】図1(a)は、この発明の第1の実施例に
係る効果付与装置のブロック構成を示す。この図の装置
は、パネルスイッチ(SW)101、パネルSWインタ
ーフェース102、CPU103、ランダムアクセスメ
モリ(RAM)104、リードオンリメモリ(ROM)
105、アナログディジタル変換器(ADC)106、
DSP107、遅延用RAM108、ディジタルアナロ
グ変換器(DAC)109、およびサウンドシステム1
10を備えている。これら各部は、バスライン111に
より相互に接続されている。
【0016】図1(b)は、パネルSW101の一部の
外観を示す。特に、効果を設定変更するためのスイッチ
121〜125を図示した。これらのスイッチを押下す
ることにより、楽音に付与する効果を設定し変更するこ
とができる。例えば、スイッチ121を押下すると、楽
音にリバーブの効果が付与されて出力される。また、ス
イッチ122を押下すると、楽音にコーラスの効果が付
与されて出力される。効果の変更は、演奏途中で楽音が
出力されているときに行なってもよい。
【0017】パネルSWインターフェース102は、パ
ネルSW101の操作を検出し、バスライン111を介
してCPU103にその操作情報を送るためのインター
フェースである。CPU103は、この効果付与装置全
体の動作を制御する。特に、パネルSW101による効
果の変更操作があったときには、効果変更の処理を行な
う。
【0018】RAM104は、各種のワークエリアなど
に用いる。ROM105は、CPUが実行するプログラ
ムや効果付与のためのマイクロプログラムなどが格納さ
れている。
【0019】ADC106は、アナログ信号である入力
楽音信号をディジタル信号に変換する。ディジタル信号
とされた入力楽音信号は、DSP107に入力する。D
SP107には、効果付与のためのマイクロプログラム
がロードされている。DSP107は、そのマイクロプ
ログラムにしたがって動作し、内部で各種の演算(ディ
ジタル信号処理)を行なって入力楽音信号に効果を付与
し出力する。遅延用RAM108は、各種の信号を遅延
させるときに用いられるRAMである。
【0020】DSP107から出力された効果付与済み
の楽音信号は、DAC109によりアナログ信号に変換
され、サウンドシステム110により放音される。
【0021】図2は、ROM105の内容(一部)を示
す。ROM105には、DSP107にロードされるマ
イクロプログラムが格納されている。201は効果EF
1を付与するためのマイクロプログラム(以下、エフェ
クトプログラムと呼ぶ)、202は効果EF2を付与す
るためのエフェクトプログラム、203は効果EF3を
付与するためのエフェクトプログラム、…を示す。
【0022】また、211はやはりDSP107にロー
ドされるマイクロプログラムである入出力制御プログラ
ムを示す。入出力制御プログラム211は、DSP10
7による効果付与の動作のうち特に入出力関係あるいは
結線関係を規定するプログラムである。これについて
は、図3などを参照して後述する。
【0023】図3は、この実施例においてDSP107
により模擬する効果付与回路を表す模式図である。30
1はDSP107に格納されたマイクロプログラムによ
り模擬する機能を模式的に表した回路である。
【0024】この図において、入力した楽音信号は効果
演算部302に入力する。効果演算部302は、入力楽
音信号に対し効果を付与する。一方、入力楽音信号は、
乗算部303で定数DBと乗算され、乗算結果は加算部
305に入力する。効果演算部302の出力(効果が付
与された出力)は、乗算部304で定数WBと乗算さ
れ、乗算結果は加算部305に入力する。加算部305
は、これらの入力信号を加算し、加算結果を効果付与済
みの楽音信号として出力する。
【0025】上述したように、図3の回路301はDS
P107が模擬する回路であるから、実際には、DSP
107がマイクロプログラムを実行することにより、上
述の入力から出力に至る動作が実行される。マイクロプ
ログラムは、DSP107の内部のマイクロプログラム
RAM310(後述する図4の402)にロードされて
いる。
【0026】特に、この実施例では、効果演算部302
の機能を果たすためのエフェクトプログラム311と、
効果演算部302以外の部分の機能を果たすための入出
力制御プログラム312とが、明確に分けられるように
なっている。このように分けているので、効果切り替え
時には、エフェクトプログラムのみを入れ替え、入出力
制御プログラムは入れ替えずに済む。
【0027】DSP107は、まず、マイクロプログラ
ムRAM310上のエフェクトプログラム311を順次
読出して実行することにより効果演算部302による効
果付与処理を実行し、次に入出力制御プログラム312
を順次読出して実行することにより図のような入出力の
結線関係で入出力処理を実行する。
【0028】図3のエフェクトプログラム311として
は、図2のROM105に格納されているエフェクトプ
ログラム201,202,…の内の1つをロードして用
いる。電源オン直後の初期状態でロードされるものはあ
らかじめ定められているものとし、その後はユーザがパ
ネルSW101(図1(b))で選択した効果に応じた
エフェクトプログラムがロードされることとなる。ま
た、図3の入出力制御プログラム312としてロードさ
れるのは、図2の入出力制御プログラム211である。
【0029】図4は、DSP107の詳細なブロック構
成を示す。DSP107は、補間器401、マイクロプ
ログラムRAM402、読出制御部403、および演算
部404を備えている。演算部404の内部には一時記
憶用のテンポラリRAM(TRAM)405が設けられ
ている。
【0030】マイクロプログラムRAM402(図3の
付番310)には、演算部404が実行するためのマイ
クロプログラムがロードされる。このロードは、CPU
103の制御の元でバスライン111を介して行なわれ
る。マイクロプログラムは、図2,3で説明したよう
に、ROM105に格納されているものである。
【0031】読出制御部403は、クロック信号φ1に
応じて、マイクロプログラムRAM402にロードされ
ているマイクロプログラムの読出しアドレスを順次出力
する。この読出しアドレスにより読み出されたマイクロ
プログラムは、演算部404に順次入力する。
【0032】演算部404の内部には、加算や乗算など
の演算を行なう演算処理部が設けられている。演算部4
04は、入力されたマイクロプログラムにしたがって動
作することにより、入力楽音信号に対し各種のディジタ
ル信号処理を行なって効果を付与し出力する。
【0033】補間器401は、演算部404に与える各
種の定数を補間する。例えば、図3の模式図では乗算部
303,304が表されているが、その乗数DB,WB
は補間器401により設定する。例えば、乗数DBの現
在値がDB1であり、これをDB2に変更したいとき
は、以下のようにする。
【0034】まず、CPU103は、DSP107の補
間器401に、乗数DBの目標値DB2を送る。補間器
401には、各種の定数の目標値を格納するレジスタが
設けられており、乗数DBの目標値を格納するレジスタ
にDB2が設定される。目標値が設定されると、補間器
401は、現在値DB1から目標値DB2までを補間
し、徐々に目標値DB2に近付く値を乗数DBとして出
力する。演算部は、補間器401から出力されるこの値
を乗数DBとして乗算を実行する。所定時間が経過する
と、補間器401の出力は目標値DB2に到達し、以後
は乗数DBの値はDB2となる。
【0035】図5(a)は、この実施例の効果付与装置
のメインルーチン(CPU103の動作)を示す。
【0036】まず電源がオンされると、ステップS1で
初期設定を行なう。次に、ステップS2で、初期設定の
エフェクトプログラム(図2の201,202,…の内
の1つ)をROM105から読出して、DSP107の
マイクロプログラムRAM402にロードする。これに
より、図3に示したエフェクトプログラム311がロー
ドされたこととなる。
【0037】次に、ステップS3で入出力制御プログラ
ム(図2の211)をROM105から読出して、DS
P107のマイクロプログラムRAM402にロードす
る。これにより、図3に示した入出力制御プログラム3
12がロードされたこととなる。
【0038】ステップS4では、パネルSW101によ
る効果選択があったかどうか(すなわち、図1(b)の
スイッチの押下があったかどうか)を判別する。効果の
選択がなければ、ステップS11でその他の処理を行な
い、再びステップS4に戻る。
【0039】ステップS4で効果の選択があったとき
は、ステップS5で、補間器401の乗数WBの目標値
を0に設定する。また、ステップS6で、補間器401
の乗数DBの目標値を所定値Aに設定する。
【0040】図5(b)は、この実施例における補間器
401の動作を表すグラフである。ある係数に関して、
時刻t1において現在値がL1であり、ここで目標値を
0に設定すると、補間器401はこのグラフに示すよう
に徐々に目標値0に漸減していく値を順次出力する。所
定時間Tが経過すると現在値は0になる。なお、この補
間時間Tは、あらかじめ設定することができる。また、
この実施例では直線的に目標値に向かって増減するよう
な補間曲線を用いたが、その他の補間曲線を用いてもよ
い。補間の方式もどのようなものでもよい。
【0041】次に、ステップS7で、補間終了まで待機
する。すなわち、上記補間時間Tだけ待機する。これに
より、乗数WBは0に、乗数DBは所定値Aになる。し
たがって、図3から分かるように、入力楽音信号をその
まま出力する経路のみが有効で、効果演算部302によ
り効果を付与する経路では信号レベルが0となる。
【0042】次に、ステップS8で、選択された効果に
応じたエフェクトプログラムをROM105から読出し
て、DSP107のマイクロプログラムRAM402に
ロードする。これにより、図3に示したエフェクトプロ
グラム311が入れ替えられたこととなる。
【0043】そして、ステップS9で補間器401の乗
数DBの目標値を所定値Bに設定し、ステップS10で
補間器401の乗数WBの目標値を所定値Cに設定す
る。これにより、所定時間経過後は、乗数DBが所定値
Bに、乗数WBが所定値Cになる。次に、ステップS1
1でその他の処理を行ない、ステップS4に戻る。
【0044】上記実施例によれば、図3の乗算部304
の乗数を0とし乗算部303の乗数をAとして、効果演
算部302に係るマイクロプログラムを変更し、その後
乗算部303,304の乗数をそれぞれB,Cとしてい
る。したがって、効果切り替えに際して音がとぎれるよ
うなことはなく不自然にならない。また、乗算部30
3,304の乗数は、補間器401により徐々に目標値
に近付けるようにしているので、効果の切り替えは滑ら
かに行なわれる。
【0045】なお、所定値Aの値は、乗算部304の乗
数を0にする前後で全体の音量レベルが代わらないよう
に選択すると、効果の切り替えが自然に行なわれ好まし
い。また、上記実施例ではDSP107とマイクロプロ
グラムにより、図3のような機能を模擬した例を示した
が、模擬する回路はこれに限らない。効果演算部302
を複数設けても良いし、結線関係をさらに複雑にしても
良い。
【0046】次に、この発明の第2の実施例に係る効果
付与装置を説明する。この実施例の装置の構成は、図1
と同じである。また、DSP107の構成も図4と同じ
である。
【0047】図6は、この実施例の効果付与装置におい
てDSP107とマイクロプログラムにより模擬する効
果付与回路を示す模式図である。DSP107にロード
されるマイクロプログラムは、結線プログラム610、
エフェクトプログラム620、結線プログラム630、
エフェクトプログラム640、および結線プログラム6
50である。以下、図6を参照して、これらのプログラ
ムの作用動作を説明する。
【0048】図6において、RIN,RA,RB,RT
1,RT2はデータの受け渡しに用いられるレジスタを
示す。これらのレジスタは、図4のDSP内のTRAM
405に確保されている。
【0049】まず、結線プログラム610においては、
入力したディジタル楽音信号INPUTをレジスタRI
Nにセットする。乗算部611は、レジスタRINの値
に定数C1を乗算する。乗算部612は、レジスタRB
(エフェクトプログラム640の出力)の値に定数C2
を乗算する。加算部613は、乗算部611および乗算
部612の乗算結果を加算し、加算結果をレジスタRT
1にセットする。
【0050】次に、エフェクトプログラム620におい
ては、効果付与部621によりレジスタRT1の値に所
定の効果EF1を付与する。効果を付与した結果はレジ
スタRAにセットする。
【0051】結線プログラム630において、乗算部6
31は、レジスタRINの値に定数C3を乗算する。乗
算部632は、レジスタRA(エフェクトプログラム6
20の出力)の値に定数C4を乗算する。加算部633
は、乗算部631および乗算部632の乗算結果を加算
し、加算結果をレジスタRT2にセットする。
【0052】エフェクトプログラム640においては、
効果付与部641によりレジスタRT2の値に所定の効
果EF2を付与する。効果を付与した結果はレジスタR
Bにセットする。
【0053】結線プログラム650において、乗算部6
51は、レジスタRINの値に定数C5を乗算する。乗
算部652は、レジスタRAの値に定数C6を乗算す
る。乗算部653は、レジスタRBの値に定数C7を乗
算する。加算部654は、乗算部651、乗算部652
および乗算部653の乗算結果を加算し、加算結果を効
果付与済みの楽音信号OUTとして出力する。
【0054】図7は、図4のマイクロプログラムRAM
402にマイクロプログラムがロードされた状態を示す
図である。マイクロプログラムRAM402には、図6
の回路を模擬する結線プログラム610、エフェクトプ
ログラム620、結線プログラム630、エフェクトプ
ログラム640、および結線プログラム650がロード
されている。
【0055】これらのマイクロプログラムは、図1のR
OM105に格納されている。特に、エフェクトプログ
ラム620,640は、ROM105内の各種の効果
(リバーブ、コーラス、フランジャーなど)を付与する
ためのエフェクトプログラムを入れ替えて用いることが
できる。
【0056】図6のような回路例によれば、効果付与部
の結線の仕方を柔軟に変更できる。例えば、図6におい
て、C1=1,C2=0,C3=0,C4=1,C5=
1,C6=0,C7=1とすれば、図8(a)の回路と
等価となる。また、図6において、C1=0,C2=
1,C3=1,C4=0,C5=1,C6=1,C7=
0とすれば、図8(b)の回路と等価となる。さらに、
図6において、C1=1,C2=0,C3=1,C4=
0,C5=1,C6=1,C7=1とすれば、図8
(c)の回路と等価となる。
【0057】このように、定数C1〜C7の値を適宜設
定することにより、DSP107によって多様な回路が
模擬できる。
【0058】この実施例における効果の切り替えの手順
は、図5(a)と同様である。まず、ステップS1〜S
3で初期設定を行なう。これにより、図7に示したよう
にマイクロプログラムRAM402にマイクロプログラ
ム610〜650がロードされる。エフェクトプログラ
ム620,640としてロードされるプログラムは、あ
らかじめ初期設定するものとして定められているものと
する。
【0059】次に、効果の選択があったときは、ステッ
プS5〜S10と同様にしてエフェクトプログラムを変
更する。例えば、エフェクトプログラム620にリバー
ブプログラムが、エフェクトプログラム640にコーラ
スプログラムが、それぞれロードされている状態で、エ
フェクトプログラム620をディストーションプログラ
ムに変更する場合について、以下説明する。
【0060】まず、定数C4,C6の目標値を0として
これらの定数の値を徐々に下げる。他の定数C1,C
2,…は、全体の音量が変化しないように、所定の目標
値にまで上げる。所定時間だけ待機して、これらの定数
の変化が停止したら、エフェクトプログラム620とし
て、ディストーションプログラムをロードする。必要な
らば、係数情報なども設定する。次に、定数C4,C6
をそれぞれ所定の目標値にまで徐々に上げ、他の定数C
1,C2…もそれぞれ所定の目標値にまで下げる。
【0061】以上により、音をとぎれさせることなく、
エフェクトプログラム620を切り替えることができ
る。特に、一部分の効果だけを他の効果に切り替えるこ
とができるので、他の効果については、その効果を付与
した音が出力され続けることとなり、自然な効果の切り
替えが実現できる。
【0062】さらに、この実施例では、エフェクトプロ
グラムをロードせずに、図8(a)の結線から図8
(c)の結線に切り替えるときも、直接音(入力楽音信
号をそのまま出力したもの)だけにして切り替えれば音
がとぎれない。
【0063】また、CPU103によって適宜目標値を
設定すれば、切り替え前の結線から切り替え後の結線へ
音が途切れることなく滑らかに移行することができる。
例えば図8(a)の結線から図8(c)の結線に切り替
える場合には、C3を0から所定値へ、C4を所定値か
ら0へ、C6を0から所定値へ徐々に変化させるように
すればよい。
【0064】この実施例では、各エフェクトプログラム
や結線プログラムは、データの受け渡しに、必ず決まっ
たレジスタを用いている。そして、信号処理の後、別の
決まったレジスタにデータを記憶するようにしなければ
ならない。
【0065】しかし、例えば、図6のエフェクトプログ
ラム620はレジスタRT1からデータを入力し処理結
果はレジスタRAに記憶する、というようにプログラム
を固定してしまうと、エフェクトプログラム620とし
てロードするプログラム(入力がRT1、出力がRA)
とエフェクトプログラム640としてロードするプログ
ラム(入力がRT2、出力がRB)との2種類のプログ
ラムを用意しなければならなくなる。内容がほとんど同
じだがレジスタアドレスのみ異なる2種類のプログラム
を用意するのは、不経済である。
【0066】そこで、 RT1=(入力レジスタアドレス)+(EF1用入力レ
ジスタオフセットアドレス) RA =(出力レジスタアドレス)+(EF1用出力レ
ジスタオフセットアドレス) というようにして、各マイクロプログラムは相対アドレ
スを記憶しておき、ロードするのがEF1(エフェクト
プログラム620としてのロード)かEF2(エフェク
トプログラム640としてのロード)かによって、オフ
セットアドレスを異ならせて加算してからロードすると
よい。このようにすれば、2種類のプログラムを用意す
る必要はなくなる。
【0067】なお、第2の実施例では図6の回路を模擬
する例で説明したが、模擬する回路はこれに限らない。
さらに多くのエフェクトプログラムを用いても良いし、
さらに複雑な結線プログラムを用いても良い。
【0068】また、上述した実施例においては、レベル
を0にした後に効果を入れ替えるようにしたが、これに
限らず、レベルをある程度下げた後に効果を入れ替える
ようにしても聴感上不自然とはならない。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、効果の切り替えに係る信号経路の信号レベルを減衰
させて効果の切り替えを行ない、その後その信号経路の
信号レベルを所定値にまで上げるというようにしている
ので、効果切り替え時でも音がとぎれることがなく、演
奏中に効果を切り替えても不自然な感じを与えることが
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係る効果付与装置の
ブロック構成図およびパネル一部外観図
【図2】ROMの内容の一部を示すメモリ構造図
【図3】DSPにより模擬する回路を表す模式図
【図4】DSPの詳細なブロック構成図
【図5】第1の実施例の装置のメインルーチンのフロー
チャート図
【図6】第2の実施例においてDSPにより模擬される
効果付与回路を示す模式図
【図7】マイクロプログラムRAMにプログラムがロー
ドされた状態を示す図
【図8】第2の実施例においてDSPにより模擬される
効果付与回路の例を示す図
【図9】従来の効果付与回路を示す模式図
【符号の説明】
101…パネルスイッチ(SW)、102…パネルSW
インターフェース、103…CPU、104…RAM、
104…ROM、106…ADC、107…DSP、1
08…遅延用RAM、109…DAC、110…サウン
ドシステム、111…バスライン、401…補間器、4
02…マイクロプログラムRAM、403…読出制御
部、404…演算部、405…テンポラリRAM(TR
AM)。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された楽音信号をそのまま出力する
    1の信号経路と入力された楽音信号に各々独立に効果を
    付与して出力する複数の第2の信号経路を備え効果
    付与装置であって、上記第1の信号経路と上記複数の第2の信号経路とを任
    意に組み合わせて結線することにより楽音信号を合成し
    て出力する手段と、 上記各信号経路の信号レベルをそれぞれ制御する信号レ
    ベル制御手段と、上記複数の第2の信号経路のうち任意の信号経路に対し
    他の信号経路とは独立に 効果を切り替える指示を行う
    果切り替え指示手段と、前記効果切り替え指示手段の指示に応じて対応する前記
    第2の 信号経路の信号レベルを減衰させ、当該第2の信
    号経路の効果の切り替えが完了した後、再び該信号経
    路の信号レベルを所定値まで上げるように制御する制御
    手段とを備えたことを特徴とする効果付与装置。
  2. 【請求項2】さらに、 前記制御手段において、前記効果切り替え指示手段の指
    示に応じて対応する前記第2の信号経路の信号レベルが
    所定のレベルまで減衰するまでの時間を設定する設定手
    段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の効果付与
    装置。
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