JP3277207B2 - 酸洗装置 - Google Patents

酸洗装置

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JP3277207B2
JP3277207B2 JP06097593A JP6097593A JP3277207B2 JP 3277207 B2 JP3277207 B2 JP 3277207B2 JP 06097593 A JP06097593 A JP 06097593A JP 6097593 A JP6097593 A JP 6097593A JP 3277207 B2 JP3277207 B2 JP 3277207B2
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正保 久野
正博 牧
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株式会社五十鈴製作所
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、線材等の酸洗装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、線材例えばコイル状の鋼線材を酸
洗いするには、線材をC形のフックに引っ掛け、このフ
ックを天井を走行するホイストによりワイヤを介して吊
り下げて酸洗装置を構成し、この酸洗装置により線材を
酸洗槽に移送し、Cフックを下降させて線材を酸洗槽内
に浸漬し、Cフックに振動を加えて酸洗いを行った後C
フックを上昇させ、後続の処理のためにホイストにより
さらに搬送する手段がとられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の酸洗装置で
は、線材の搬送のために天井を走行するホイストを利用
するものであるため、酸洗装置全体の高さが極めて高く
なる欠点が有る。また、酸洗時にCフックに加わる振動
がホイストに伝わるのを防ぐため、Cフックをワイヤに
より吊り下げているが、このような構成では、搬送中に
Cフックが揺れ動き、線材の安定した保持が行えない欠
点を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の酸洗装置は、走
行台車と、該走行台車に昇降動可能に取付けられた昇降
部材と、該昇降部材に連結されて酸洗いされるべき線材
等を支持するフック部材と、該フック部材に上下方向の
振動を与えるための振動装置とを備え、前記フック部材
を前記昇降部材に対し、上下方向適宜範囲内で相対動可
能に連結し、前記振動装置による前記フック部材の上下
方向の振動が前記昇降部材に伝達されないように構成し
たことを特徴とする。
【0005】
【作用】本発明の酸洗装置は走行台車により移動可能で
あるため、装置高さを低くできる。また、フック部材を
昇降部材に対し、上下方向に適宜範囲内で相対動可能に
連結し、振動装置によるフック部材の上下方向の振動が
昇降部材に伝達されないように構成したので、昇降部材
及びこれを支持する走行台車の振動を防止できる。
【0006】
【実施例】次に本発明の一実施例を図面を参照して説明
すると、図1及び図2に正面視及び側面視でそれぞれ示
した酸洗装置は、概略構造として、酸洗槽T上方の床板
F上を走行可能な走行台車1と、この走行台車1に対し
昇降動可能なラックフレーム2と、このラックフレーム
2に連結部材3を介して連結されたCフック4と、架台
フレームFの支持床R上に載置されてCフック4に振動
を与える為の振動装置5とからなり、Cフック4には酸
洗すべきコイル状の線材Sが引っ掛けられている。
【0007】走行台車1は架台フレームFに取付けられ
た左右一対の走行レール6,6上を走行する走行輪7,
7を前後一対で備えており、これらは減速機付モータ8
により駆動される。
【0008】また、走行台車1には上記ラックフレーム
2を囲んで上下摺動可能に支持する昇降部フレーム9が
取付けられており、ラックフレーム2は走行台車1を上
下方向に貫通して図1及び図2に示すように、その下端
が架台フレームFのピットP内に突出可能となってい
る。
【0009】図3に示すように、昇降部フレーム9には
ラックフレーム2を昇降動させるための駆動装置10が
取付けられている。駆動装置10はモータ11、該モー
タ11にカップリング12を介して連結された減速機1
3からなっており、減速機13の出力軸14は昇降部フ
レーム9を前後方向に貫通し、一端側を該昇降部フレー
ム9に対し軸受15を介して支承されている。出力軸1
4には一対のピニオン16,16が軸方向に適宜距離を
隔てて取付けられており、これらのピニオン16,16
はラックフレーム2に上下方向で設けられた対応する前
後一対のラック17,17とそれぞれ噛み合っている。
【0010】また、ラックフレーム2の前端及び後端に
は上下方向のレール18,18がそれぞれ設けられてお
り、これらのレール18,18は昇降部フレーム9の対
応する側に各々設けられたローラ対19,19により左
右から挟持されている。このようなローラ対19,19
は昇降部フレーム9において上下方向に適宜距離を隔て
て3ヶ所に設けられ、また走行台車1におけるラックフ
レーム2の貫通部にも同様なローラ対19,19が設け
られている。さらに、昇降部フレーム9には対応する側
のレール18,18に当接してラックフレーム2を前後
から挟持するローラ対20,20が備えられており、こ
のローラ対20,20は上記ローラ対19,19と同
様、昇降部フレーム9において上下方向に適宜距離を隔
てて3ヶ所に設けられ、さらには走行台車1におけるラ
ックフレーム2の貫通部にも同様なローラ対20,20
が設けられている。このように、ラックフレーム2は複
数のローラ対19,19及び20,20により左右及び
前後から挟持され、駆動装置10のモータ11の駆動に
よる出力軸14の回転に伴って安定状態で上下摺動する
ものである。
【0011】次に、連結部材3によるラックフレーム2
とCフック4との連結構造に関し説明すると、ラックフ
レーム2の下端には図1に示すように前後一対の連結フ
ック21,21が下方に突出状態で設けられており、こ
れらの連結フック21,21は連結部材3に設けられた
対応する上下方向の挿通孔22,22を通って連結部材
3の下方に突出している。各連結フック21の下端部2
1aは下広がりのテーパ面21bを有する拡張状に形成
され、連結部材3の下面の各挿通孔22の周部にはテー
パ面21bに対応するテーパ面23aを有する当接部材
23が固着されている。連結部材3はこの構成により、
ラックフレーム2に対し連結フック21の長さで決定さ
れる所定の距離だけ上下方向に移動可能となっている。
また連結部材3の下面中央部にはCフック4との連結部
24が設けられており、この連結部24はCフック4に
対しピン25を介して連結されている。このピン25は
Cフック4の吊部4aと平行に配設されており、線材コ
イルSの吊り下げ位置のズレによる偏荷重が生じた時
に、Cフック4が傾くことを防止できるように構成され
ている。
【0012】Cフック4は振動装置5により連結部材3
を介して振動が加えられるもので、振動装置5は図2に
示すように、支持床R上に載置された空気バネ26、空
気バネ26に支承された振動フレーム27及びこの振動
フレーム27に取り付けられた振動機28を左右一対で
備えており、各振動フレーム27の上面には連結部材3
の左右各側において下面に突設された4面テーパ状の楔
形ピン29が嵌合する位置決め部材30が取り付けられ
ている。さらに、各振動フレーム27には一端にクラン
プ爪31を備えたリンク部材32が枢支されており、こ
のリンク部材32は支持床R上に取り付けられたシリン
ダ33に連結されており、シリンダ33の作動により、
クランプ爪31を連結部材3の上面への圧接により連結
部材3を振動フレーム27との間でクランプするクラン
プ位置と、クランプ状態を解放する解放位置とに可動と
なっている。
【0013】ここで、ラックフレーム2と振動フレーム
27との上下方向の位置関係は、ラックフレーム2が最
下降位置に位置した状態において、図1及び図2に示す
ように連結部材3が振動フレーム27上に載置された状
態となり、かつ連結部材3の当接部材23のテーパ面2
3aと、ラックフレーム2下端の連結フック21のテー
パ面21bとの間に適宜隙間ができ、連結部材3のラッ
クフレーム2に対する上下方向適宜距離の範囲内の移動
が許容されるように設定されている。
【0014】次に、上記実施例の作用に関し説明する
と、酸洗槽T位置への移動前の状態において、ラックフ
レーム2は図1及び図2に想像線で示すように駆動装置
10により上昇ストローク限まで上昇され、複数のロー
ラ対19,19及び20,20により左右及び前後から
挟持されて、安定状態に位置保持されている。またこの
状態では、後述するように、ラックフレーム2下端の連
結フック21のテーパ面21bが連結部材3の当接部材
23のテーパ面23aに嵌合して連結部材3さらにはこ
れに連結されたCフック4がラックフレーム2に対し安
定状態で支持されている。このため、減速機付モータ8
を起動し、走行輪7,7を駆動して走行台車1を走行レ
ール6,6に沿って酸洗槽Tに向けて動かした場合で
も、Cフック4は揺動等を生ずることなく定位置に保持
され、線材Sを安全に搬送できる。
【0015】走行台車1が図1及び図2に示した酸洗槽
Tの上方位置に達すると減速機付モータ8が停止され、
走行台車1がその位置に保持される。次に駆動装置10
を起動してラックフレーム2を下降させる。それに伴っ
てCフック4が酸洗槽T内を下降し、線材Sが酸中に浸
漬される。Cフック4は連結部材3が振動フレーム2
7,27に載せられるとその下降を停止し、一方、ラッ
クフレーム2はさらに僅かに下降され、図1に示すよう
に連結部材3の当接部材23のテーパ面23aと、ラッ
クフレーム2下端の連結フック21のテーパ面21bと
の間に適宜隙間ができた状態でその下降ストローク限に
達する。また、連結部材3は振動フレーム27,27に
載せられると、各楔形ピン29が対応する振動フレーム
27の位置決め部材30に自動的に嵌合し、水平面内で
の位置決めが成される。
【0016】この状態で各側のシリンダ33が作動さ
れ、対応するクランプ爪29が連結部材3の上面に圧接
して、連結部材3が振動フレーム27,27に対し上下
方向に位置固定される。次いで各振動機28を駆動する
とCフック4が連結部材3と共に上下に振動され、この
振動がさらに線材Sに伝達されて、振動を伴った線材S
の酸洗いが行われる。
【0017】ここで、連結部材3の当接部材23のテー
パ面23aと、ラックフレーム2下端の連結フック21
のテーパ面21bとの間には適宜隙間が有り、連結部材
3のラックフレーム2に対する上下方向適宜距離の範囲
内の移動が許容されているので、連結部材3の振動はラ
ックフレーム2には何ら伝達されず、従ってラックフレ
ーム2さらにはこれを支持する昇降フレーム9さらには
走行台車1への振動の影響を排除できるので、装置寿命
が向上する。
【0018】酸洗いが完了すればシリンダ33を逆方向
に作動させてクランプ爪29による連結部材3のクラン
プを解除し、駆動装置10を逆方向に駆動してラックフ
レーム2を上昇させ、Cフック4を酸洗槽Tから上げ
て、線材Sを酸中から取り出す。ラックフレーム2がそ
の上昇ストローク限に達したら駆動装置10を停止し、
減速機付モータ8を起動して走行台車1を走行レール
6,6に沿って動かし、線材Sを酸洗槽Tから後続の処
理のために搬送する。ここで、ラックフレーム2をその
ストロークの最下降限から上昇させると、まずラックフ
レーム2下端の連結フック21のテーパ面21bが連結
部材3の当接部材23のテーパ面23aに嵌合し、次い
でCフック4が連結部材3を介して持ち上げられるもの
であり、このようなテーパ面21bとテーパ面23aと
の嵌合状態は搬送の間常に維持されるものであり、先に
述べたように、Cフック4は揺動等を生ずることなく定
位置に保持され、線材Sを安全に搬送できる。
【0019】
【発明の効果】本発明の酸洗装置は装置高さを低くでき
るので構造がコンパクトとなる。また、振動装置の振動
が昇降部材及びこれを支持する走行台車に伝達されない
ので、装置寿命が向上する利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による酸洗装置の正面図であ
る。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図1の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 走行台車 2 ラックフレーム 3 連結部材 4 Cフック 5 振動装置 T 酸洗槽 S 線材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行台車と、該走行台車に昇降動可能に
    取付けられた昇降部材と、該昇降部材に連結されて酸洗
    いされるべき線材等を支持するフック部材と、該フック
    部材に上下方向の振動を与えるための振動装置とを備
    え、前記フック部材を前記昇降部材に対し、上下方向適
    宜範囲内で相対動可能に連結し、前記振動装置による前
    記フック部材の上下方向の振動が前記昇降部材に伝達さ
    れないように構成したことを特徴とする酸洗装置。
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