JP3277193B2 - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置およ
び半導体装置の製造方法に係り、特にゲート絶縁膜の電
気的ストレスによるリーク電流の減少を図る技術に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の半導体装置の構成を示す断
面図である。図において、1はシリコン基板、2はゲー
ト絶縁膜としてのシリコン酸化膜で、このシリコン酸化
膜2はシリコン基板1上に熱拡散法により形成された熱
酸化膜にてなる。3はシリコン酸化膜2上に形成された
ゲート電極である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体装置は以
上のように構成され、この中でもゲート絶縁膜として
は、シリコン酸化膜2からなる単層が用いられてきた。
そして、この半導体装置を例えばフラッシュメモリ等に
用いて、繰り返しデータの書換を行うと、印加される高
電界ストレスにより膜質が劣化し、リーク電流が増大し
ていた。よって、このことによりデータ保持特性が劣化
していた。
【0004】この原因として考えられることは、シリコ
ン酸化膜2の膜自体が引っ張り応力を有し、不完全酸化
により歪んだSi−O−Siの結合およびSi−Siの
結合などの正孔トラップが存在するためだと推測され
る。このように、正孔トラップを有すると、この箇所に
電気的なストレスが掛かり易くなり、上記のような現象
が生じると考えられる。
【0005】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、半導体装置のゲート絶縁膜の膜
応力を緩和し、不完全酸化により歪んだSi−O−Si
の結合およびSi−Siの結合などの正孔トラップを減
少させ、電気的ストレスに強い半導体装置および半導体
装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
の半導体装置は、シリコン基板上にゲート絶縁膜および
ゲート電極が順次形成されてなる半導体装置において、
ゲート絶縁膜が、シリコン基板上に形成されたシリコン
酸化膜と、シリコン酸化膜上に形成され、シリコン酸化
膜の膜応力を打ち消す膜応力を有するオキシナイトライ
ド膜とを有し、オキシナイトライド膜の窒素濃度分布
を、オキシナイトライド膜のシリコン酸化膜と接する側
から相反する側に連れて徐々に大きくなるように設定
し、且つ、オキシナイトライド膜の平均窒素濃度を0.
7atm.%ないし2.6atm.%としたものである。
【0007】又、この発明に係る請求項2の半導体装置
は、請求項1において、シリコン酸化膜の膜厚を30オン
ク゛ストローム未満としたものである。
【0008】又、この発明に係る請求項3の半導体装置
の製造方法は、シリコン基板上にゲート絶縁膜およびゲ
ート電極が順次形成されてなる半導体装置の製造方法に
おいて、ゲート絶縁膜を、シリコン基板上に熱拡散法に
て膜厚が30オンク゛ストローム未満のシリコン酸化膜を形成
し、シリコン酸化膜上にCVD法により、シリコン酸化
膜と接する側から相反する側に連れて徐々に窒素濃度が
大きくなる窒素濃度分布を有し、且つ、平均窒素濃度が
2.3atm.%ないし6.4atm.%となるオキシナイト
ライド膜を形成し、オキシナイトライド膜をアニールに
より処理し、平均窒素濃度を0.7atm.%ないし2.
6atm.%とするものである。
【0009】又、この発明に係る請求項4の半導体装置
の製造方法は、請求項3に記載の半導体装置の製造方法
のアニールにおいて、亜酸化窒素ガス、一酸化窒素ガ
ス、酸素ガスのいずれかを用い脱窒素或いは再酸化する
ことにより、オキシナイトライド膜の平均窒素濃度を
0.7atm.%ないし2.6atm.%とするものである。
【0010】又、この発明に係る請求項5の半導体装置
の製造方法は、請求項3または請求項4において、オキ
シナイトライド膜の原料ガスとして、亜酸化窒素ガスと
アンモニアガスとを用い、その平均流量比をアンモニア
ガス/亜酸化窒素ガス=0.005ないし0.033に
て設定するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 以下、この発明の実施の形態を図について説明する。図
1は、この発明の実施の形態1における半導体装置の構
成を示す断面図である。図において、従来の場合と同様
の部分は、同一符号を付して説明を省略する。4はシリ
コン基板1上に形成されたシリコン酸化膜、5はシリコ
ン酸化膜4上に形成されたオキシナイトライド膜、6は
シリコン酸化膜4およびオキシナイトライド膜5にてな
るゲート絶縁膜、7はゲート絶縁膜6上に形成されたゲ
ート電極である。
【0012】次いで上記のように構成された実施の形態
1の半導体装置の製造方法について説明する。まず、シ
リコン基板1に熱拡散法により、熱酸化膜としてのシリ
コン酸化膜4が形成される。この熱拡散法における条件
としては、例えば酸素と水素との混合ガス(O
)、酸素ガス(O)、亜酸化窒素ガス(NO)
および、一酸化窒素ガス(NO)などの酸化性ガスを用
いる。
【0013】又、この原料ガスの中でも酸素と水素との
混合ガスを用いる場合は、その流量比を0.1ないし1
0の範囲に設定するのが望ましい。そして、酸化温度は
600℃ないし1100℃の範囲にて設定する、この際
の加熱方法は、シリコン基板1をヒータまたはランプな
どにて加熱する方法が考えられる。上記条件により形成
されたシリコン酸化膜4は、圧縮応力を有する膜とな
る。
【0014】次に、このシリコン酸化膜4上に、CVD
法によりオキシナイトライド膜5を形成する。このCV
D法における条件としては、原料ガスに例えばジクロロ
シラン(SiHCl)/アンモニアガス(NH
/亜酸化窒素ガス(NO)などの混合ガスを用いる。
この際形成されたオキシナイトライド膜5は、シリコン
酸化膜4の膜応力を打ち消す膜応力を有する膜にて形成
されている。よって、シリコン酸化膜4およびオキシナ
イトライド膜5にてなるゲート絶縁膜6は全体として膜
応力の小さい膜にて形成されることとなる。次に、この
ゲート絶縁膜6上にゲート電極7を形成する。
【0015】上記のように構成された実施の形態1の半
導体装置はシリコン酸化膜4上に、このシリコン酸化膜
4が有する膜応力を打ち消す膜応力を有するオキシナイ
トライド膜5を形成したので、シリコン酸化膜4内に存
在する、不完全酸化により歪んだSi−O−Siの結合
およびSi−Siの結合などの正孔トラップが減少し、
電気的ストレスに強い半導体装置を得ることができる。
【0016】実施の形態2. 上記実施の形態1では、シリコン酸化膜4の膜厚につい
て特に限定しなかったが、例えばシリコン酸化膜を上記
実施の形態1にて示した条件にて堆積していくと、図2
に示すように、シリコン酸化膜(SiO)膜厚と正孔
トラップ量との関係が検出される。図から明かなよう
に、シリコン酸化膜での正孔トラップ量の最大検出箇所
は、膜厚が30オンク゛ストローム付近の時であることが判る。
【0017】よって、シリコン酸化膜の膜厚を30オンク゛
ストローム未満にて形成し、このシリコン酸化膜上に、この
シリコン酸化膜が有する膜応力を打ち消す膜応力を有す
るオキシナイトライド膜を形成すれば、ゲート絶縁膜全
体としての、正孔トラップ量を極力減少することができ
る。よって、不完全酸化により歪んだSi−O−Siの
結合およびSi−Siの結合などの正孔トラップによ
る、電気的ストレスは一層緩和され、電気的ストレスに
一層強い半導体装置を得ることができる。
【0018】実施の形態3. 図3はこの発明の実施の形態3の半導体装置の構成を示
す断面図である。図において、上記実施の形態1と同様
の部分は同一符号を付して説明を省略する。8はシリコ
ン基板1上に形成されたシリコン酸化膜、9はシリコン
酸化膜8上に形成されたオキシナイトライド膜、10は
シリコン酸化膜8およびオキシナイトライド膜9にてな
るゲート絶縁膜、11はゲート絶縁膜10上に形成され
たゲート電極である。
【0019】次いで上記のように構成された実施の形態
3の半導体装置の製造方法について説明する。まず、シ
リコン基板1上に熱拡散法により、熱酸化膜としてのシ
リコン酸化膜8を例えば厚み25オンク゛ストロームにて形成す
る。この熱拡散法における条件としては、例えば酸素と
水素との混合ガス(O/H)、酸素ガス(O)、
亜酸化窒素ガス(NO)および、一酸化窒素ガス(N
O)などの酸化性ガスを用いる。
【0020】又、この原料ガスの中でも酸素と水素との
混合ガスを用いる場合は、その流量比を0.1ないし1
0の範囲に設定するのが望ましい。そして、酸化温度は
600℃ないし1100℃の範囲にて設定する。この際
の加熱方法は、シリコン基板1をヒータまたはランプな
どに加熱する方法が考えられる。上記条件により形成さ
れたシリコン酸化膜8は、圧縮応力を有する膜となる。
【0021】次に、このシリコン酸化膜8上に、CVD
法にて例えば厚み40オンク゛ストロームのオキシナイトライド
膜9を形成する。このCVD法における条件としては、
形成温度を800℃ないし900℃、反応圧力を0.1
Torrないし10Torrに設定し、また、原料ガス
はジクロロシラン(SiHCl)/アンモニアガス
(NH)/亜酸化窒素ガス(NO)などの混合ガス
を用いる。
【0022】このCVD法での形成時に、原料ガスを供
給する方法として、例えば亜酸化窒素ガス→アンモニア
ガス→ジクロロシラン、亜酸化窒素ガス→ジクロロシラ
ン→アンモニアガス、または、亜酸化窒素ガス+ジクロ
ロシラン(亜酸化窒素ガスとジクロロシランとを同時に
供給する)→アンモニアガス等の供給方法が考えられ
る。
【0023】このように、最初に酸化性ガスとしての亜
酸化窒素ガスを供給し、その後に、アンモニアガスを徐
々に供給することにより、CVD法での形成初期段階に
おける窒素濃度を少なくし、徐々に窒素濃度を多くする
ことができる。そして、図4にて示した、アンモニアガ
ス(NH)/亜酸化窒素ガス(NO)の流量比と窒
素濃度との関係から、この際の平均流量比をアンモニア
ガス/亜酸化窒素ガス=0.005ないし0.033に
て設定すると、形成されたオキシナイトライド膜9の平
均窒素濃度は2.3atm.%ないし6.4atm.%となる
ことが判る。
【0024】次に、アニールを行う。このアニールにお
ける条件としては、温度を800℃ないし1100℃に
て設定し、時間を5分ないし60分にて設定し、また、
亜酸化窒素ガス(NO)、一酸化窒素ガス(NO)、
酸素ガス(O)のいずれかを用い、オキシナイトライ
ド膜9内に存在する余分な窒素を、脱窒素或いは再酸化
することにより、当初のオキシナイトライド膜9内に存
在する窒素濃度を減少させている。
【0025】このようにすれば、オキシナイトライド膜
9内の平均窒素濃度を2.3atm.%ないし6.4atm.
%から、平均窒素濃度を0.7atm.%ないし2.6at
m.%に減少させる。このアニール前の窒素濃度と、ア
ニール後の窒素濃度との窒素濃度の変化の関係は、例え
ばアニールの条件の温度を900℃、時間を7分ないし
15分にて行う場合は、図5に示すようになり、例えば
オキシナイトライド膜9のアニール前の平均窒素濃度が
5atm.%だとすると、アニール後の平均窒素濃度は約
1.5atm.%となるというように、容易に特定できる
ことが判る。
【0026】この際形成されたオキシナイトライド膜9
は、シリコン酸化膜8の膜応力を打ち消す膜応力を有す
る膜にて形成されているのはもちろんのこと、オキシナ
イトライド膜9内の窒素濃度は、図3にて示す膜厚と窒
素濃度との関係から明らかなように、シリコン酸化膜8
と接する側から相反する側に連れて徐々に大きくなるよ
うに設定されている。
【0027】そして、シリコン酸化膜8とオキシナイト
ライド膜9との界面にて膜応力は、図3にて示す膜厚と
膜応力との関係から明らかなように、膜応力が圧縮応力
から引張応力に変化するようなミスフィットが急峻とな
るのを防止している。そして、シリコン酸化膜8および
オキシナイトライド膜9にてなるゲート絶縁膜10が形
成されることとなる。次に、このゲート絶縁膜10上に
ゲート電極11を形成する。
【0028】このように形成されたオキシナイトライド
膜9の平均窒素濃度を0.7atm.%ないし2.6atm.
%と設定したのは、以下のことより決定された。まず、
上記にて示した発明の半導体装置と、上記従来例にて示
したような、ゲート絶縁膜を厚みが65オンク゛ストロームのシ
リコン酸化膜の単層にて形成された従来の半導体装置と
を用い、同一の電気的ストレスを与えた後、各半導体装
置のリーク電流を測定する。
【0029】そして、従来の半導体装置のリーク電流を
1とした場合の、本発明の各窒素濃度における半導体装
置のリーク電流比を求めると、図6に示すような関係が
明らかになった。よってこの関係から、従来の半導体装
置よりリーク電流を低減させるためには、オキシナイト
ライド膜9の平均窒素濃度を0.7atm.%ないし2.
6atm.%に設定すればよいことが確認された。
【0030】そして、例えばオキシナイトライド膜9の
アニール後の平均窒素濃度が1.5atm.%となるよう
に形成すると、図6に示すように、リーク電流比は0.
20となり、従来の半導体装置に比較して、リーク電流
を1/5にすることができる。
【0031】上記のように構成された実施の形態3の半
導体装置のオキシナイトライド膜9は、シリコン酸化膜
8が有する膜応力を打ち消す膜応力を有するとともに、
図3にて示す膜厚と窒素濃度との関係から明らかなよう
に、窒素濃度がシリコン酸化膜8と接する側から相反す
る側に連れて徐々に大きくなるように形成しているた
め、図3にて示す膜と窒素濃度との関係から、シリコン
酸化膜8との界面にて膜応力のミスフィットが急峻とな
るのを防止している。
【0032】これは例えば、圧縮応力を有するシリコン
酸化膜上に直接、引張り応力を有するオキシナイトライ
ド膜を形成したのでは、シリコン酸化膜とオキシナイト
ライド膜との界面にて、膜応力のミスフィットが急峻と
なり、上記界面にて局部的に格子の歪みが集中する。そ
して、このことにより物理的にも、又、電気的にも弱い
界面を有する膜になると推定されるためであり、実施の
形態3では上述したようにこの原因を回避している。よ
って、電気的ストレスに一層強い半導体装置を得ること
ができる。
【0033】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、シリコン基板上にゲート絶縁膜およびゲート電極が
順次形成されてなる半導体装置において、ゲート絶縁膜
が、シリコン基板上に形成されたシリコン酸化膜と、シ
リコン酸化膜上に形成され、シリコン酸化膜の膜応力を
打ち消す膜応力を有するオキシナイトライド膜とを有
し、オキシナイトライド膜の窒素濃度分布を、オキシナ
イトライド膜のシリコン酸化膜と接する側から相反する
側に連れて徐々に大きくなるように設定し、且つ、オキ
シナイトライド膜の平均窒素濃度を0.7atm.%ない
し2.6atm.%としたので、ゲート絶縁膜の全体とし
ての膜応力が減少するため、電気的ストレスに強い半導
体装置を提供することができるという効果がある。さら
に、シリコン酸化膜とオキシナイトライド膜との界面で
の膜応力のミスフィットが急峻となるのを防止できるた
め、電気的ストレスにより一層強い半導体装置を提供す
ることが可能という効果がある。
【0034】又、この発明の請求項2によれば、請求項
1において、シリコン酸化膜の膜厚を30オンク゛ストローム未
満としたので、正孔トラップ量を極力減少することがで
きるため、電気的ストレスにより一層強い半導体装置を
提供することが可能という効果がある。
【0035】又、この発明の請求項3によれば、シリコ
ン基板上にゲート絶縁膜およびゲート電極が順次形成さ
れてなる半導体装置の製造方法において、ゲート絶縁膜
を、シリコン基板上に熱拡散法にて膜厚が30オンク゛ストロー
ム未満のシリコン酸化膜を形成し、シリコン酸化膜上に
CVD法により、シリコン酸化膜と接する側から相反す
る側に連れて窒素濃度が大きくなる窒素濃度分布を有
し、且つ、平均窒素濃度が2.3atm.%ないし6.4a
tm.%となるオキシナイトライド膜を形成し、オキシナ
イトライド膜をアニールにより処理し、平均窒素濃度を
0.7atm.%ないし2.6atm.%とするので、ゲート
絶縁膜の全体としての膜応力が減少し、正孔トラップ量
を極力減少することができ、更に、シリコン酸化膜とオ
キシナイトライド膜との界面での応力のミスフィットが
急峻となるのを防止できるため、電気的ストレスにより
一層強い半導体装置の製造方法を提供することが可能と
いう効果がある。
【0036】又、この発明の請求項4によれば、請求項
に記載の半導体装置の製造方法のアニールにおいて、
亜酸化窒素ガス、一酸化窒素ガス、酸素ガスのいずれか
を用い脱窒素或いは再酸化することにより、オキシナイ
トライド膜の平均窒素濃度を0.7atm.%ないし2.
6atm.%とするので、窒素濃度を確実に所望の値にす
ることができる、半導体装置の製造方法を提供すること
が可能という効果がある。
【0037】又、この発明の請求項5によれば、請求項
3または請求項4において、オキシナイトライド膜の原
料ガスとして、亜酸化窒素ガスとアンモニアガスとを用
い、その平均流量比をアンモニアガス/亜酸化窒素ガス
=0.005ないし0.033にて設定するので、窒素
濃度を確実に所望の値にすることができる、半導体装置
の製造方法を提供することが可能という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による半導体装置の
構成を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による半導体装置の
シリコン酸化膜膜厚と正孔トラップ量との関係を示す図
である。
【図3】 この発明の実施の形態3による半導体装置の
構成を示す断面図、膜厚と窒素濃度との関係を示す図、
および膜厚と膜応力との関係を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態3によるアンモニアガ
ス/亜酸化窒素ガスの流量比と窒素濃度との関係を示す
図である。
【図5】 この発明の実施の形態3によるアニール後の
窒素濃度とアニール前の窒素濃度との関係を示す図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態3による窒素濃度とリ
ーク電流比との関係を示す図である。
【図7】 従来の半導体装置の構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 シリコン基板、4,8 シリコン酸化膜、5,9
オキシナイトライド膜、6,10 ゲート絶縁膜、7,
11 ゲート電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 清輝 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 緒方 完 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭47−23078(JP,A) 特開 平8−306687(JP,A) 特開 平7−254704(JP,A) 特開 平5−145069(JP,A) 特開 平6−302814(JP,A) 特開 平7−45608(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/78 H01L 21/316 H01L 21/318

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板上にゲート絶縁膜およびゲ
    ート電極が順次形成されてなる半導体装置において、上
    記ゲート絶縁膜が、上記シリコン基板上に形成されたシ
    リコン酸化膜と、上記シリコン酸化膜上に形成され、上
    記シリコン酸化膜の膜応力を打ち消す膜応力を有するオ
    キシナイトライド膜とを有し、上記オキシナイトライド
    膜の窒素濃度分布を、上記オキシナイトライド膜のシリ
    コン酸化膜と接する側から相反する側に連れて徐々に大
    きくなるように設定し、且つ、上記オキシナイトライド
    膜の平均窒素濃度を0.7atm.%ないし2.6atm.%
    としたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 シリコン酸化膜の膜厚を30オンク゛ストローム
    未満としたことを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 シリコン基板上にゲート絶縁膜およびゲ
    ート電極が順次形成されてなる半導体装置の製造方法に
    おいて、上記ゲート絶縁膜が、シリコン基板上に熱拡散
    法にて膜厚が30オンク゛ストローム未満のシリコン酸化膜を形
    成する工程と、上記シリコン酸化膜上にCVD法によ
    り、上記シリコン酸化膜と接する側から相反する側に連
    れて徐々に窒素濃度が大きくなる窒素濃度分布を有し、
    且つ、平均窒素濃度が2.3atm.%ないし6.4atm.
    %となるオキシナイトライド膜を形成する工程と、上記
    オキシナイトライド膜をアニールにより処理し、平均窒
    素濃度を0.7atm.%ないし2.6atm.%とする工程
    とにて形成されることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の半導体装置の製造方法
    のアニールにおいて、亜酸化窒素ガス、一酸化窒素ガ
    ス、酸素ガスのいずれかを用い脱窒素或いは再酸化する
    ことにより、オキシナイトライド膜の平均窒素濃度を
    0.7atm.%ないし2.6atm.%とすることを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 オキシナイトライド膜の原料ガスとし
    て、亜酸化窒素ガスとアンモニアガスとを用い、その平
    均流量比をアンモニアガス/亜酸化窒素ガス=0.00
    5ないし0.033にて設定することを特徴とする請求
    項3または請求 項4に記載の半導体装置の製造方法。
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