JP3276753B2 - カテプシンl特異的阻害ポリペプチド - Google Patents

カテプシンl特異的阻害ポリペプチド

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規ポリペプチドに関
し、更に詳しくはカテプシンLを特異的に阻害し、骨粗
鬆症治療剤として有用な新規ポリペプチドに関する。
【0002】
【従来の技術】人口構成に占める高齢者の割合が高い社
会、すなわち高齢者社会に向かっている現在、高齢者の
骨吸収の異常亢進は各種の身体障害(腰や脊髄の湾曲、
関節機能障害、骨折しやすくなる等)の多くに関与して
いる大問題であり、中でも骨粗鬆症は大きな社会問題で
もある。しかるにこの骨粗鬆症治療の現状を見てみると
決め手の治療法は無いと言うべきである。
【0003】骨粗鬆症の起こる要因には、カルシウムの
沈着障害と支持組織コラーゲンの異常分解との二つがあ
ると考えられている。このうち、カルシウムの沈着障害
に着目した薬剤としてはビタミンD3 誘導体及びリン酸
系化合物が研究されている。しかしながら、ビタミンD
3 誘導体は骨の成長期には有効であるが、高齢者の骨粗
鬆症には適用できないことが知られてきており、またリ
ン酸系化合物は骨表面をコートすることによる保護作用
だけであり、各種の副作用が強く治療には利用しにくい
と考えられている。
【0004】また、カルシトニンは、強い血清カルシウ
ム低下作用を有するが、内在性ホルモンであって、一時
的な鎮痛作用は著明であり、即効目的の薬としては有効
であるが、注射法しかないので連続投与による骨吸収抑
制をすることは不可能であると言われている。
【0005】一方、コラーゲン分解の異常亢進に着目し
た薬剤開発は始まったばかりである。このコラーゲン分
解にはある種のシステインプロテアーゼ、特にカテプシ
ン群が関与していることが明らかにされており、当該カ
テプシン群を阻害する薬剤もいくつか報告されている
〔特開昭63−284127号公報、特開平2−218
610号公報〕。しかし、更に最近の研究によればカテ
プシン群(カテプシンB、カテプシンH、カテプシン
L)の中でも、カテプシンLはコラーゲンの分解能が他
のカテプシンに比べて非常に強いことが知られており、
実験動物ではカテプシンLの阻害剤は著明な骨コラーゲ
ン分解を抑制することが明らかにされた。従ってカテプ
シンLを特異的に阻害する物質が骨粗鬆症治療剤として
有望であると言われている〔FEBS Letter
s,Vol.269,No.1,p.189〜193
(1990)、細胞内タンパク質分解、第118〜12
8頁(東京化学同人)〕。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は骨疾
患、例えば骨粗鬆症等の予防又は治療に有用な新規ポリ
ペプチドを提供することにある。より詳細にはコラーゲ
ン分解に最も大きく関与していると考えられるカテプシ
ンLを特異的に阻害することにより骨粗鬆症の根本的な
予防及び治療を可能にする新規ポリペプチドを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、動
物の白血球に着目し、カテプシンLの特異的阻害剤を見
出すべく、種々研究してきた結果、ブタ白血球細胞質中
に、新規なポリペプチドが存在し、この新規ポリペプチ
ドが強いカテプシンL特異的阻害作用及び骨吸収抑制作
用を有し、骨粗鬆症治療剤として有用であることを見出
し、このポリペプチドを「エルスタチン(Elstat
in)」と命名し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明は、配列表の配列番号1記
載のアミノ酸配列を有するポリペプチドに係るものであ
る。
【0009】また、本発明は当該ポリペプチドを有効成
分とするカテプシンL特異的阻害剤及び骨粗鬆症治療剤
に係るものである。
【0010】本発明のポリペプチドは、例えばブタ白血
球の細胞質画分よりイオン交換クロマトグラフィー、ゲ
ル濾過及びパパイン結合アフィニティカラムクロマトグ
ラフィーを適宜組み合せて用いることにより分離するこ
とができる。好ましくは、イオン交換クロマトグラフィ
ー、ゲル濾過、イオン交換クロマトグラフィー及びパパ
イン結合アフィニティカラムクロマトグラフィーの順に
行われる。ここで、イオン交換クロマトグラフィーとし
てはDEAE−セルロースカラムが、ゲル濾過としては
セファデックスG−50を用いるのが好ましい。
【0011】かくして分離精製された本発明ポリペプチ
ドは、分子量(SDS電気泳動法及びアミノ酸組成から
の計算による)11,768、等電点(pI)4.6で
あり、配列番号1に示すアミノ酸配列を有する。また、
本発明ポリペプチドは、配列番号1記載の103アミノ
酸残基を有すればよく、この配列のN末端側及び/又は
C末端側に更に1〜10個程度のアミノ酸残基を有して
いてもよい。
【0012】本発明ポリペプチドは、強い特異的カテプ
シンL阻害作用を有し、かつinvitroピット形成
法において強い骨吸収抑制作用を有し、骨粗鬆症治療剤
の有効成分として使用できる。
【0013】本発明の有効成分は、常法に従って種々の
剤型での投与が可能である。例えば経口投与剤として
は、錠剤、顆粒剤、細粒剤、カプセル剤、シロップ剤、
ドライシロップ剤、液剤、懸濁剤、乳剤等が例示でき、
非経口投与剤としては、注射剤、坐剤、経鼻投与剤、軟
膏剤、パップ剤等の経皮吸収剤が挙げられる。
【0014】本発明の治療剤を、骨粗鬆症の患者に投与
する有効成分の量の目安としては、通常成人1日当たり
0.1〜1000mg/kg、好ましくは1〜100mg/kg
を1〜4回に分けて経口又は非経口投与すればよい。こ
の投与量は用法、患者の年齢、性別、疾患の程度により
適宜増減することができる。
【0015】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれに何ら限定されるものではない。
【0016】実施例1 (1)白血球の分離、細胞分画及び蛋白の抽出 ブタ血液よりデキストラン赤血球沈降法を用いて白血球
を分離した。実験のたびに動物を屠殺後直ちに屠殺場に
て4×1600mlの血液を採取した。1600mlの血液
に対して1%ヘパリンを含む0.9%塩化ナトリウム水
溶液を100ml及び6%デキストランを含むハンクス緩
衝液を400ml加えた。30分間静置後上層を得、15
分間、60×gで遠心した。得られた沈査に4%アルブ
ミンを含む0.32%塩化ナトリウム低張液を加え、1
5分間、60×gで遠心した。細胞は0.32%塩化ナ
トリウム低張液、ハンクス液、0.9%塩化ナトリウ
ム、0.34M蔗糖の順に更に洗浄した。その後、15
分間、60×gで遠心した。庶糖液に再懸濁させた細胞
をテフロンホモゲナイザー(20往復)で破砕した。ホ
モジネートを15分間、60×gで遠心した。上清(白
血球細胞質)と沈査(顆粒画分)を併せて15分間、8
000×gで再度遠心した。澄明な白血球細胞質に顆粒
画分の上清を加え凍結乾燥によって濃縮した。
【0017】(2)本発明ポリペプチド 凍結乾燥サンプルをpH7.5の0.05Mトリス緩衝液
で透析し、必要に応じて遠心した。澄明なサンプルをD
EAE−セルロースカラム(4×60cm)にアプライ
し、溶出液を0〜0.3Mの塩化ナトリウム直線濃度勾
配にかけた。溶出速度は20ml/hであった。パパイン
阻害活性ピークは3つ得られ、3つ目のピーク(0.1
8M塩化ナトリウムで溶出される)のみを凍結乾燥によ
って濃縮し、更に18ml/hの流速でセファデックスG
−50(4.5×120cm)で分離した。阻害活性画分
を集め、濃縮し、更にpH6.8の0.05M酢酸アンモ
ニウム緩衝液で前もって平衡化したDEAE−セルロー
スカラム(2×40cm)で分画した。蛋白は塩化ナトリ
ウム(0〜0.2M)の濃度勾配を増加させることによ
り溶出させた。0.025M塩化ナトリウムで溶出され
る2つ目の阻害活性ピークの最終精製はCm−パパインセ
ファロースで行った。パパイン非結合性蛋白は0.5M
塩化ナトリウムを含むpH7.8の0.1Mトリス緩衝液
で除去した。パパイン結合蛋白は0.01M水酸化ナト
リウムで溶出した。溶出画分のpHを3M塩酸で直ちにpH
7.5に調整し、本発明ポリペプチドを得た。
【0018】この方法により単離された本発明ポリペプ
チドのアミノ酸配列をBiol.Chem.Hoppe
−Seyler,Vol.370,pp1147(19
89)記載の方法に従って決定した。その結果を配列表
の配列番号1に示す。またその物性は下記の通りであ
る。
【0019】分子量:11,768(SDS電気泳動法
及びアミノ酸組成からの計算による) pI:4.6
【0020】実施例2酵素阻害活性 Elstatin(本発明ポリペプチド)のパパイン及
びカテプシンLに対する阻害活性は、Bz−DL−Ar
g−2−ナフチルアミドあるいはZ−Phe−Arg−
AMCを基質として、Barrett,A.JとKir
schke,H.Methods Enzymol.8
0,535−562(1981)の方法に従い測定した
(ここで、Bzはベンゾイルを、Zはベンジルオキシカ
ルボニルを、AMCは4−メチル−7−クマリルアミド
を表す)。酵素の活性中心はシステインプロテアーゼ阻
害剤Ep−475(L−3−カルボキシ−trans−
2,3−エポキシプロピル−ロイシルアミド−(3−グ
アニジノ)ブタン)によって滴定した。活性中心を滴定
したパパインは阻害物質のモル数を測定するために用い
た(Turk,B.等J.Biol.Chem.26
8,7323−7329(1993))。Elstat
inとカテプシンB及びHの平衡解離定数(Ki)は反
応停止法により測定した。即ち、カテプシンB(最終濃
度130nM)及びカテプシンH(最終濃度25nM)を2
mMジチオトレイトール(dithiothreito
l)及び1.5mM EDTAを含む0.1Mリン酸緩衝
液(pH6.0)中で種々の濃度のElstatin(最
終濃度50−750nM)と共に25℃で20分間インキ
ュベートした。残存活性は、前記Barrett,A.
JとKirschke,Hの方法と同様の条件で基質と
してBz−DL−Arg−2−ナフチルアミドを用いて
測定した。Ki値はHendersonの方法(Bio
chem.J.127,321−333(1972))
により算出した。基質としてZ−Phe−Arg−AM
Cを用いた反応速度は、Elstatinとパパイン、
カテプシンLの速度解析により測定した。種々の濃度の
Elstatinと基質(パパインの場合は5μM 、カ
テプシンLの場合は10μM )を上記同様の緩衝液1.
97mlに溶解した。カテプシンLの測定には、2mMジチ
オトレイトール及び1.5mM EDTAを含む0.34
M酢酸緩衝液(pH5.5)を用いた。反応は30μl の
活性化パパイン(最終濃度380pM)、カテプシンL
(最終濃度60pM)を添加することにより開始した。全
ての実験はElstatinの濃度が酵素濃度より少な
くとも10倍高い擬1次条件で行った。データはMor
risonによる非線形回帰解析法(Trends B
iochem.Sci.7,102−105(198
2))により解析した。この方法による酵素阻害活性を
表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】この結果より、本発明ポリペプチドはカテ
プシン群の中でも特にカテプシンLのみを特異的に阻害
することが判明した。
【0023】実施例3骨吸収抑制作用 McSheehy,P.M.J.とChambers,
T.J.,J.Clin.Invest.80,425
〜429(1987)の方法を一部改変して行った。生
後1〜2日のSprague−Dawleyラットの脛
骨、大腿骨及び上腕骨から未分画骨細胞を調製した。2
0mM N−2−ヒドロキシエチル−ピペラジン−N′−
エタンスルホン酸(HEPES)を含む氷冷培地(pH
7.2)〔100IU/ml ベンジルペニシリン添加a
lpha−minimum essential me
dium(α−MEM)(Flow Laborato
ries,McLean,VA)〕中で骨を軟組織に細
切した。骨細胞の調製のため長骨は同一培地中でハサミ
で細切した。次に、広管腔のプラスチックピペットを用
い細胞懸濁液を破砕した。200μl の細胞懸濁液(1
×106 cells/ml)を象牙切片(厚さ:150μm 、
直径:6mmで超音波処理後75%エタノールで殺菌した
もの)を入れた96ウェルプレートの各ウエルに加え、
細胞は37℃で2時間CO2 インキュベーター(5%
CO2 :95% air)でインキュベートした。切片
をα−MEMで洗浄後、10%FBS、各種濃度の被検
サンプルと50nMヒト副甲状腺ホルモン(PTH)(P
eninsula Laboratories In
c.,Belmond,CA)を含むHEPESを含ま
ない新鮮培地に移し、72時間インキュベートした。蒸
留水で激しく洗浄することにより細胞を除去し、切片を
0.1%トルイジンブルーで5分間染色した。ピットの
総面積を顕微鏡下で測定し、破骨細胞による骨吸収を検
出した。この結果を図1に示す。図1より、本発明ポリ
ペプチドは極めて強い骨吸収抑制作用を有することが判
明した。
【0024】
【発明の効果】本発明ポリペプチドは、強いカテプシン
L特異的阻害作用を有し、更に強い骨吸収抑制作用を有
するため、骨粗鬆症、特に老人性骨粗鬆症の治療に有用
である。
【0025】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:103 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Met Glu Ser Glu Glu Met Leu Ala Gly Gly Leu Thr Glu Pro Arg Pro 5 10 15 Ala Thr Pro Glu Ile Gln Glu Ile Ala Asn Lys Val Lys Pro Gln Leu 20 25 30 Glu Glu Lys Thr Asn Lys Thr Tyr Glu Lys Phe Glu Ala Ile Ile Tyr 35 40 45 Arg Ser Gln Val Val Ala Gly Thr Asn Tyr Tyr Ile Lys Val His Val 50 55 60 Gly Gly Asn Asn Tyr Val His Ile Arg Val Phe Gln Ser Leu Pro His 65 70 75 80 Gln Glu Asp Pro Leu Lys Leu Ile Gly Tyr Gln Val Asp Lys Thr Lys 85 90 95 Asp Asp Glu Leu Thr Gly Phe 100 103
【図面の簡単な説明】
【図1】副甲状腺ホルモン誘発骨吸収に対する本発明ポ
リペプチドの作用を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 Hoppe−Seyler’s Z. Physiol.Chem.,1983,V o364.,No.11 FEBS Lett.,255(1989), p.211−214 FEBS Lett.,321(1993), p.247−250 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) BIOSIS(DIALOG) EPAT(QUESTEL) GenBank/EMBL/DDBJ/G eneSeq WPI(DIALOG)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号1記載のアミノ酸配列を有する
    ポリペプチド。
  2. 【請求項2】 配列番号1記載のアミノ酸配列を有する
    ポリペプチドを有効成分とするカテプシンL特異的阻害
    剤。
  3. 【請求項3】 配列番号1記載のアミノ酸配列を有する
    ポリペプチドを有効成分とする骨粗鬆症治療剤。
JP31353393A 1993-11-12 1993-12-14 カテプシンl特異的阻害ポリペプチド Expired - Fee Related JP3276753B2 (ja)

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HU9501580A HU214343B (hu) 1993-11-12 1994-11-08 Polipeptid, mely specifikus katepszin L gátló hatású és hatóanyagként ezt tartalmazó gyógyszerkészítmény
DE69417872T DE69417872T2 (de) 1993-11-12 1994-11-08 Inhibitor peptid spezifisch für cathepsin-l
AU80674/94A AU671783B2 (en) 1993-11-12 1994-11-08 Cathepsin-L-specific inhibitor polypeptide
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