JP3276525B2 - 弁流量飽和域での作動頻度低減回路 - Google Patents

弁流量飽和域での作動頻度低減回路

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JP3276525B2
JP3276525B2 JP03054095A JP3054095A JP3276525B2 JP 3276525 B2 JP3276525 B2 JP 3276525B2 JP 03054095 A JP03054095 A JP 03054095A JP 3054095 A JP3054095 A JP 3054095A JP 3276525 B2 JP3276525 B2 JP 3276525B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は再熱形タービンの弁流量
飽和域(高開度域)での調速弁の作動頻度を抑えるため
の低減回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は再熱形タービンの主要弁の配列図
である。高圧タービン1の入口には、主蒸気止め弁(M
SV)2及び調速弁(以下GV弁と呼ぶ)3が設けられ
ている。主蒸気止め弁2は、内部に小形の弁或いはバイ
パス弁を備え始動時には、この弁を開いてから主弁を開
くようになっている。GV弁3は主蒸気止め弁2と高圧
タービン1の本体との間に置かれ、図示省略の調速制御
装置によって開閉する弁でタービンへ流入する蒸気量を
加減し負荷や速度を調整する。
【0003】中圧タービン4の入口には、再熱蒸気止め
弁(RSV)5及びインターセプト弁(ICV)6が設
けられていて前記主蒸気止め弁2及びGV弁3とそれぞ
れ同様の作動をする。なお符号7,8は低圧タービン、
符号9は発電機である。
【0004】このように配列された主要弁において、通
常負荷制御は、GV弁3及びインターセプト弁(以下I
CV弁と呼ぶ)6を使用して行うが、ICV弁6の開度
は、低負荷にて全開するため負荷制御は、実質的には、
GV弁3にて行うことになる。
【0005】図8は、GV弁開度設定図である。図にお
いて、GV弁のアクチュエータリフトの二点斜線a以上
は、弁通過蒸気量は飽和域であるため弁開度指示信号量
に対するリフト変化量を高めている。(これは、GV弁
開度指令と実負荷がほぼ直線的に対応するようにGV
弁、ICV弁のカム特性の傾斜を急勾配にしているため
である。)即ち、この領域ではGV弁のリフト変化が頻
繁に行なわれることになる。
【0006】図9はガバナ制御の回路図である。ガバナ
設定値とロードリミッタ設定値は低値選択10により低
い方の値が選択されてGV開度指令11が出るようにな
っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような再熱形ター
ビンの弁制御において、図8に示す弁流量飽和域でガバ
ナ制御を行っている場合、ロードリミッタ設定値よりガ
バナ開度指令が低値になっているため、図9に示すよう
に低値選択回路10によりガバナ設定値が選択される。
このため、GV開度指令11は回転数(周波数)の変動
により補正され変化する。従ってカム特性の傾向が急な
ポイント(弁流量飽和域)では弁の作動頻度が多く、弁
の作動距離も長くなる。そのため、アクチュエータのオ
イルシールの摩耗を速める結果となっている。
【0008】本発明はこの欠点を解消するためになされ
たもので、GV弁の開度指令ラインに高開度域において
作動頻度を抑えるようなロジックを追加するようにした
弁の低減回路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は調速弁を
構成する各弁の開度指令ラインにフィルターロジックを
追加し、該ロジックを通し出力することにより高開度域
での一次遅れ要素による同弁の作動頻度を抑える構成と
する。
【0010】即ち、本発明は、主蒸気止め弁、及び調速
弁を有する高圧タービンラインと、再熱蒸気止め弁及び
インターセプト弁を有する中圧タービンラインとを備
え、これら弁により流入蒸気量を制御する再熱形タービ
ンにおける前記調速弁の開度指令出力のカム特性を通し
ラインの後に高開度域での一次遅れ要素を有するフィ
ルターロジックを追加したことを特徴とする作動頻度低
減回路を提供する。
【0011】
【作用】再熱形タービンにおいて、調整弁の開度指令に
より流入蒸気量を制御する運転状態では、周波数変動に
応じて調速弁開度指令が変化するためカム特性に従って
同弁の開度は変化する。特にカム特性の傾斜が急なポイ
ント即ち、弁流量飽和域(高開度域)では、周波数変動
により弁開度の動きが大きくなる。そこで本発明では調
速弁の開度指令ラインにカム特性の急なポイントに対し
て作動するフィルターロジックを追加し、カム特性の急
な入力に対して一時遅れ要素を通し、各弁の弁開度指令
の動きを鈍くする。そのため、急激な傾斜の特性部分が
緩慢な作動となるので一次遅れを通すことにより現状よ
り振れ幅を低減し、周波数変動による弁開度の変動も少
くすることができる。
【0012】従って調速弁の弁流量飽和域での急激な作
動頻度が低減し、アクチュエータの寿命が延長し、信頼
性も向上するものである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1は本発明に係る弁流量飽和域での作
動頻度低減回路のフィルターロジックの挿入位置図であ
る。図において、GV開度指令11が各GV弁に分岐さ
れるラインには、カム特性FXが設けられていて各GV
弁との間には、フィルターロジック12が設置されてい
る。そしてアクチュエータの作動頻度を抑えている。な
おフィルターロジック12はカム特性FXの前後どちら
に設置されても良い。なお、このカム特性FXとは、後
述の図8に示す弁開度指令の曲線の特性を示すもので、
特性の接点関数となるものである。
【0014】次にフィルターロジック12の内部構成の
具体例を図2乃至図5により説明する。図2はフィルタ
ーロジックの第1実施例であり、図において、MON1
4はモニターを示し、その設定をA>B(X>L)に設
定する。このMON14をモニターし、入力X(A)が
SG(Signal generator) の出力する固定値Lよりも低
い場合(A<B)は許可条件13を「OFF」としてバ
イパスとし、Lよりも高ければ(A>B)、(流量飽和
域であれば)許可条件13を「ON」にし、高値選択回
路15により選択されて一次遅れLAG16を通す。許
可条件13は、「OFF」の時にLAG16を通さず出
力する。なお、圧力制御等の応答性の速い制御を行う場
合等には、許可条件をOFFにする。17は切替回路で
それぞれの制御に応じて信号を切換え、GV弁開度指令
Yを出力する。
【0015】LAG16とは一時遅れを意味し、時間遅
れの要素である。従って、入力に対して出力は遅れて作
動し、静特性としては特性曲線の傾斜は変わらないが、
動特性としては図6(a),(b)に示すように入力に
対し、出力は動きが緩慢となる。
【0016】図3はフィルターロジックの第2実施例で
あり、図2の代替回路である。図において、23はNO
T(否定)回路であり、基本的には図2と同じ動作をす
る。即ち、入力XがLよりも大きい場合、LAG16を
経由して一時遅れ要素を付加し、出力するものである。
図において、MON14で入力Xの状態をモニターし、
LAG16の入力信号であるトラック22が「ON」の
時がLAG16を通過するようにし、トラック22が
「OFF」の時は入力XはLAG演算されることにな
る。
【0017】図4はフィルターロジックの第3実施例で
あり、一時遅れLAGを段階設定する場合を20と21
の2段の場合を例にとったものである。図において、M
ON18,19にはそれぞれL1 ,L2 (L1 <L2
を設定しモニターを行い、LAG20,21にそれぞれ
1sec,T2sec(T1 <T2 )を設定したものである。
Xが,X<L2 であればT2 の二次遅れLAG21が選
択され、許可条件13によりトラック信号24を制御
し、入力Xの状態によりLAG20,LAG21を通す
ように制御するものである。
【0018】図5はフィルターロジックの第4実施例で
あり、一時遅れLAGの時定数を可変とする場合を示し
たものである。即ち、入力Xがトラック信号25により
LAG16を通る時には(a)図において、入力Xに変
換器FX26を通し、(b)に示すようにX>Lの範囲
で時定数を変え、出力Yを得るものである。
【0019】このように上記の第1〜第4実施例によれ
ばGV弁を構成する各小弁の開度指令ラインにフィルタ
ーロジック12を追加し、開度指令の入力が高開度域で
あれば該ロジック12を通し、各GV弁開度指令を出力
することにより高開度域での一次遅れ要素によるGV弁
の作動頻度を抑えることができる。そのため、アクチュ
エータの寿命が延び、信頼性が向上するものである。
【0020】
【発明の効果】以上、具体的に説明したように、本発明
は、調速弁を構成する各弁の開度指令出力のカム特性を
通したラインの後にフィルターロジックを追加し、該ロ
ジックを通し出力することにより、高開度域での一次遅
れ要素による同弁の作動頻度を抑える構成としたので調
速弁の作動頻度を低減でき、そのため、アクチュエータ
のオイルシールの摩耗を抑制することができ寿命を延ば
す。その結果、信頼性の向上、運転費の削減などの効果
を生む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る弁流量飽和域での作動頻度低減回
路のブロック図である。
【図2】図1におけるフィルターロジックの内部構成を
示すブロック図の第1実施例である。
【図3】図1におけるフィルターロジックの内部構成を
示すブロック図の第2実施例である。
【図4】図1におけるフィルターロジックの内部構成を
示すブロック図の第3実施例である。
【図5】図1におけるフィルターロジックの内部構成を
示すブロック図の第4実施例で、(a)はその構成を示
し、(b)は時定時交換のグラフである。
【図6】本発明に係るフィルターロジックによる一時遅
れ要素の例を説明する図で、(a)は直線状の傾斜を入
力とする場合、(b)は傾斜が比較的ゆるやかな入力の
場合の出力をそれぞれ示す。
【図7】再熱形タービンの一般的な主要弁の配置図であ
る。
【図8】再熱形タービンのGV弁の一般的な弁開度設定
曲線である。
【図9】従来の再熱形タービンにおけるガバナ制御のブ
ロック図である。
【符号の説明】
3 調整弁(GV弁) 11 GV弁開度指令 12 フィルターロジック 13 許可条件 14 モニター 15 高値選択回路 16 一時遅れ回路 17 切換器 18,19 モニター 20,21 一時遅れ回路 22,23,24,25 トラック信号 26 変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F01K 7/24 F01K 7/24 H

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主蒸気止め弁、及び調速弁を有する高圧
    タービンラインと、再熱蒸気止め弁及びインターセプト
    弁を有する中圧タービンラインとを備え、これら弁によ
    り流入蒸気量を制御する再熱形タービンにおける前記調
    速弁の開度指令出力のカム特性を通したラインの後に高
    開度域での一次遅れ要素を有するフィルターロジックを
    追加したことを特徴とする作動頻度低減回路。
JP03054095A 1995-02-20 1995-02-20 弁流量飽和域での作動頻度低減回路 Expired - Lifetime JP3276525B2 (ja)

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CN105317476B (zh) * 2015-11-06 2017-01-18 国网河南省电力公司电力科学研究院 一种基于特征通流面积的汽轮机流量曲线辨识及优化方法

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