JP3276386B2 - 手持ち式打撃工具の防振ハンドル - Google Patents
手持ち式打撃工具の防振ハンドルInfo
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- grip
- grip portion
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- Percussive Tools And Related Accessories (AREA)
Description
によって対象物に打込む釘打機等の手持ち式打撃工具に
関し、特に、打撃部材の移動によって生ずる衝撃を吸収
する防振機能を有する手持ち式打撃工具のハンドルに関
する。
に打込む釘打機等の手持ち式打撃工具は良く知られ、建
築現場等で多用されている。この工具の代表的な構成
は、加圧空気等の流体が供給されるシリンダが形成され
た本体部分と、この本体部分に一体成形されてハンドル
を構成し、端部に加圧流体が供給されるグリップ部分
と、本体部分の先端側に設けられたノーズとで成り、シ
リンダ内のピストンに取付けられた打撃部材によってノ
ーズに給送された釘等の固着具を対象物に打込むように
なっている。
ち式打撃工具において、作業者が握るハンドル部分には
夏場において汗で滑らないようにし冬場において手が冷
えないようにするためゴムチューブを巻いたりしてい
た。かかるゴムチューブは、その本来の機能は発揮する
のであるが、打撃工具における、作業者への衝撃を吸収
するには十分でなく腕にかかる負担が大きかった。
インダー等の動力工具のハンドルを防振構造にしたもの
が特開平1−281881号公報に記載されている。こ
の動力工具では、ハンドルと本体との間に防振材料を設
けてハンドルを防振構造にしているのであるが、その連
結部分は、本体から延びるホルダーに半径方向外方に張
出す突部を形成してそこに防振材料を置き、ハンドルの
グリップ部分の倍位の外径に形成した部分で防振材料ご
と本体ホルダーを覆ってしまう構造になっている。この
ため、ハンドル部分が全体として大きくならざるを得
ず、工具としても重量を増大してしまう。また、ハンド
ル部分は、本体への連結において、本体ホルダーを覆う
構造のため、長手方向に2分割せねばならず、更に、連
結後には2つのハンドル部分を相互にねじ止めする必要
がある。
単純な筒状体のままで大きくせずに重量の増大も最少に
抑え、更に、連結作業の簡単な手持ち式打撃工具のハン
ドルを提供することにある。
め、本発明によれば、グリップ部分の端部から供給され
た加圧流体を、更に該グリップ部分に連続する本体部分
に設けられたシリンダへ供給することによってピストン
を移動させ、釘等の固着具を打撃する手持ち式打撃工具
のハンドルであって、グリップ部分が本体部分から分離
して筒状に形成され、本体部分とグリップ部分は、両部
分が直接接しないように防振部材が介挿された状態で連
結され、この連結がグリップ部分の中空部分から本体部
分の中空部分に延びる連結部材によって行われ、前記連
結部材は、グリップ部分に供給された加圧流体が支障な
く本体部分に供給される中空の筒状体に形成されてお
り、更に、前記連結部材には、前記本体部分に形成され
た雌ねじに螺入できる雄ねじが形成されるとともに、該
連結部材の一端には前記グリップ部分に形成された内方
出張部に当接できるフランジが形成されており、前記連
結部材を前記グリップ部分の側から前記本体部分に螺入
し、前記フランジが前記グリップ部分の内方出張部を防
振部材を挟んで押圧するまで前記本体部分に螺入するこ
とによって、グリップ部分が本体部分に防振部材を間に
して連結されることを特徴とする手持ち式打撃工具のハ
ンドルが提供される。
参照しながら説明する。図1において、手持ち式打撃工
具としての釘打機1は、本体2と、本体2から延びる本
体部分3と作業者が握る部分となるグリップ部分4とか
ら成るハンドル5とを有する。よく知られているよう
に、釘打機は、図示部分以外に、本体2の下方に延びる
ノーズと本体の上方に設けられたキャップとを備え、ま
た内部にはシリンダとメインバルブが設けられており、
グリップ部分4の端部から加圧流体としての加圧空気が
供給されて本体2のメインバルブを介してシリンダへ加
圧空気が供給されると、シリンダ内のピストンが下方に
急激に移動してノーズにある釘等の固着具が打撃され、
木材等の打込対象物に打込まれる。
る本体部分3とグリップ部分4とで構成されるハンドル
5において、グリップ部分4が本体部分3から分離して
筒状に形成されている。そして、本体部分3とグリップ
部分4は、両部分が直接接しないように防振部材6が介
挿された状態で連結されている。この連結は、グリップ
部分5の中空部分すなわち内側から本体部分3の中空部
分すなわち内側に延びる連結部材としての中空のジョイ
ントスリーブ8によって行われている。この連結のた
め、ジョイントスリーブ8の一側(図1の左側)には雄
ねじが形成され、本体部分3には雌ねじが形成されてい
て、ジョイントスリーブ8の回転によって本体部分3に
螺入できる。他方、ジョイントスリーブ8の他端にはフ
ランジ9が形成され、グリップ部分4の本体部分側の端
部には、半径方向内方に出張る内方出張部10が形成さ
れている。そして、防振部材6が、本体部分側のグリッ
プ部分4の端面と内方出張部10を覆うように取付けら
れる。
本体部分3に螺入すると、ジョイントスリーブ8のフラ
ンジ9がグリップ部分4の内方出張部10に保持された
防振部材6を徐々に押し始め、更に螺入することによっ
て、ジョイントスリーブ8のフランジ9が、防振部材6
を間にして、グリップ部分4の内方出張部10を本体部
3の端面に押圧し、グリップ部分4が本体部分3に強固
に連結される。このジョイントスリーブ8のグリップ部
分3への螺入を可能にするため、グリップ部分4の端部
は開放できるようになっている。すなわち、グリップ部
分4の端部には蓋12が螺合していて、この蓋12は回
転によって着脱できる。この端部蓋12を回転して、グ
リップ部分4から外すと開放してジョイントスリーブ8
をグリップ部分4の中空部分を通して本体部分3に至る
まで挿入でき、その後のジョイントスリーブ8の回転に
よって連結できる。なお、端部蓋12には、加圧空気の
供給ポート13が設けられている。また、フランジ10
と防振部材6の間にはスチール製のワッシャ14を設け
るとよい。防振部材6は、本体部分3とグリップ部分4
の間の部分と、内方出張部10とジョイントスリーブ8
との間の部分とを一体成形してもよいが、別々にしても
よい。そして、この防振部材6には、防振の機能だけで
なくシールの機能も有する合成ゴム等で形成される。
らの衝撃は防振部材6の防振作用によってグリップ部分
4には殆ど伝達されず、作業者の手や腕への負担が大き
く減少される。そして、連結は、本体部分3及びグリッ
プ部分4の内部に挿通されるジョイントスリーブ8で行
われるので、ハンドル5全体の直径は増大せず、作業者
に手に持ち易い小径のままに維持され、ハンドル5の重
量も殆ど増大しない。また、中空のジョイントスリーブ
8の連結によって、グリップ部分4から供給された加圧
空気等の加圧流体は、なんら邪魔されずにそのまま本体
部分3に送られ、打撃工具の動作を阻害することもな
い。特に、防振部材6にはシールの機能があるので、加
圧流体の連結部分での漏洩の問題もない。
ンドルの第2の実施例を示している。この実施例では、
ハンドル5の外周面のほぼ全体が防振部材6と同じ防振
材で成るクッション部材16で覆われている。このクッ
ション部材16は防振部材6と一体成形されてもよく、
防振部材6とは分離して筒状のカバーに形成してもよ
い。このクッション部材16によって、作業者の手や腕
への防振効果が更に高くなって作業者への負担が大きく
減少されるだけでなく、夏場においては汗で滑らないよ
うに、また、冬場において手が冷えないようにする効果
もある。
の実施例では防振部材6によるシールの機能を更に完全
にするため、防振部材6とは別の部材すなわちシール用
Oリングが設けられる。具体的には、図示のように、ジ
ョイントスリーブ8の外周面と本体部分3の内周面との
間に、シール用の第1のOリング18が設けられてお
り、また、ジョイントスリーブ8の外周面とグリップ部
分4の内方出張部10の内周面との間にはシール兼防振
用の第2のOリング19が設けられている。これによ
り、連結部のシールの機能が向上して相当に圧力の高い
加圧空気でもその漏洩が防止できる。
分3とグリップ部分4との相対回転を防止する実施例を
示す。図4では、本体部分3とグリップ部分4との間の
防振部材6に両部分の端面に係合するピン21を設けた
例を示しており、図5では、本体部分3とグリップ部分
4との間の防振部材6に両部分の端面に係合するボス2
2が一体成形されている。これらのピン21またはボス
22によって、本体部分3とグリップ部分4とが相互に
回転しないように規制され、これによって、連結の一体
性が更に向上する。
よれば、本体部分から分離して筒状に形成されたグリッ
プ部分が本体部分に防振部材を介挿した状態で両部分の
内側を延びる連結部材によって連結され、その連結部材
は中空に形成されてグリップ部分に供給された加圧流体
がそのまま本体部分に供給されるので、加圧流体の供給
は何ら障害や漏洩なく維持される上、本体部分からの衝
撃はグリップ部分には伝達されず、作業者の手や腕への
負担が大きく減少され、連結が本体部分及びグリップ部
分の内部に挿通される連結部材で行われるので、ハンド
ル全体の直径は増大せず、作業者の手に持ち易い小径の
ままに維持され、ハンドルの重量も増大しない。また、
グリップ部分は作業者に握り易い大きさや形状のものに
形成することによって、ちょ諸元の異なる種々の打撃工
具に汎用的に取付けることができる利点があり、この汎
用性により、ハンドルの製造の金型を多種類作る必要が
なくなりコストも下げることができる。更に、連結作業
も連結部材をグリップ部分に挿入して回転させるだけで
簡単に行える。
造の第1実施例を示す部分的に断面にした正面図であ
る。
造の第2実施例を示す部分的に断面にした正面図であ
る。
って、連結部分の主要部の断面図である。
って、連結部分の主要部の断面図である。
って、連結部分の主要部の断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 グリップ部分の端部から供給された加圧
流体を、更に該グリップ部分に連続する本体部分に設け
られたシリンダへ供給することによってピストンを移動
させて、釘等の固着具を打撃する手持ち式打撃工具のハ
ンドルにおいて、 グリップ部分が本体部分から分離して筒状に形成され、
本体部分とグリップ部分は、両部分が直接接しないよう
に防振部材が介挿された状態で連結され、この連結がグ
リップ部分の中空部分から本体部分の中空部分に延びる
連結部材によって行われ、前記連結部材は、グリップ部
分に供給された加圧流体が支障なく本体部分に供給され
る中空の筒状体に形成されており、更に、前記連結部材
には、前記本体部分に形成された雌ねじに螺入できる雄
ねじが形成されるとともに、該連結部材の一端には前記
グリップ部分に形成された内方出張部に当接できるフラ
ンジが形成されており、前記連結部材を前記グリップ部
分の側から前記本体部分に螺入し、前記フランジが前記
グリップ部分の内方出張部を防振部材を挟んで押圧する
まで前記本体部分に螺入することによって、グリップ部
分が本体部分に防振部材を間にして連結されることを特
徴とする手持ち式打撃工具のハンドル。 - 【請求項2】 グリップ部分の外周面の、作業者が握る
部分は、防振部材で覆われていることを特徴とする請求
項1に記載のハンドル。 - 【請求項3】 グリップ部分の加圧流体が供給される端
部は、筒状部分に螺合する蓋として形成され、該端部蓋
を外すとそこから連結部材をグリップ部分の中空部分を
通して本体部分に至るまで挿入できることを特徴とする
請求項1に記載のハンドル。 - 【請求項4】 連結部材外周面と本体部分の内周面との
間にはシール用Oリングが設けられ、連結部材外周面と
グリップ部分の内周面との間にはシール兼防振用のOリ
ングが設けられたことを特徴とする請求項1に記載のハ
ンドル。 - 【請求項5】 連結部分における本体部分とグリップ部
分の間の防振部材には、本体部分とグリップ部分とが相
互に回転しないように、両部分の端面に係合するピンま
たはボスが設けられていることを特徴とする請求項1に
記載のハンドル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33899491A JP3276386B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 手持ち式打撃工具の防振ハンドル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33899491A JP3276386B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 手持ち式打撃工具の防振ハンドル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05169375A JPH05169375A (ja) | 1993-07-09 |
JP3276386B2 true JP3276386B2 (ja) | 2002-04-22 |
Family
ID=18323265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33899491A Expired - Lifetime JP3276386B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 手持ち式打撃工具の防振ハンドル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3276386B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4857542B2 (ja) * | 2004-10-29 | 2012-01-18 | 日立工機株式会社 | 動力工具 |
JP4962896B2 (ja) * | 2006-03-10 | 2012-06-27 | 日立工機株式会社 | 動力工具 |
SE531283C2 (sv) * | 2007-06-11 | 2009-02-10 | Atlas Copco Tools Ab | Husskarv för ett kraftverktyg |
JP4934717B2 (ja) * | 2009-12-22 | 2012-05-16 | 株式会社マキタ | 回転工具 |
JP2013119129A (ja) * | 2011-12-06 | 2013-06-17 | Makita Corp | 電動工具 |
-
1991
- 1991-12-20 JP JP33899491A patent/JP3276386B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05169375A (ja) | 1993-07-09 |
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