JP4934717B2 - 回転工具 - Google Patents

回転工具 Download PDF

Info

Publication number
JP4934717B2
JP4934717B2 JP2009291063A JP2009291063A JP4934717B2 JP 4934717 B2 JP4934717 B2 JP 4934717B2 JP 2009291063 A JP2009291063 A JP 2009291063A JP 2009291063 A JP2009291063 A JP 2009291063A JP 4934717 B2 JP4934717 B2 JP 4934717B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
handle
work tool
main handle
spherical surface
surface portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009291063A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010064246A (ja
Inventor
貞治 沖
伸 杉浦
伸治 平林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makita Corp
Original Assignee
Makita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Makita Corp filed Critical Makita Corp
Priority to JP2009291063A priority Critical patent/JP4934717B2/ja
Publication of JP2010064246A publication Critical patent/JP2010064246A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4934717B2 publication Critical patent/JP4934717B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Portable Power Tools In General (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

本発明は、先端工具を回転させて被加工材に所定の加工作業を行う回転式作業工具に関する。
独国特許出願公開第10248866号明細書(特許文献1)には、作業工具本体を構成するハウジングの長軸方向の一端部(前端部)に先端工具としての研削用の砥石が配置され、長軸方向の他端部(後端部)にハンドルが配置された電動ディスクグラインダーが開示されている。特許文献1に記載のハンドルは、ハウジングの後端部に防振ゴムを介して連接された防振構造とされている。そして防振ゴムは、剛性材料製の複数のプレートとゴム板とを組み合わせた多重構造のユニットとして構成され、ハウジングの後端面とハンドルの前端面間に介在される構成である。かかる構成によれば、電動ディスクグラインダーの駆動時にハウジングに発生する三次元的な振動を防振ゴムによって吸収し、ハンドルに伝達する振動を低減することができる。
ところが、特許文献1に記載の電動ディスクグラインダーの場合、防振ゴムが多重構造である上に、固定用のネジが必要なことから、部品点数が多く、コストが高くつくという点で、なお改良の余地がある。
独国特許出願公開第10248866号明細書
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、回転式作業工具のハンドルにつき、防振構造を簡素化する上で有効な技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、各請求項記載の発明が構成される。
請求項1に記載の発明によれば、回転運動を行うことで被加工材に所定の加工作業を行う先端工具を有する作業工具本体と、作業工具本体における所定の初期位置に配置されるとともに、当該作業工具本体の長軸方向に延在するハンドルと、を有する回転式作業工具が構成される。本発明における「回転式作業工具」としては、砥石を回転させて被加工材の研削作業や切断作業を行うグラインダー、あるいはパッドを回転させて被加工材の研磨作業を行うポリッシャ等に好適に適用される。また本発明における「作業工具本体の長軸方向に延在するハンドル」とは、ハンドルが作業工具本体の長軸方向に概ね直線状に延在する態様、ハンドルが作業工具本体の長軸方向に湾曲状に延在する態様、ハンドルが作業工具本体の長軸方向に若干傾斜して直線状に延在する態様等を広く包含する。
本発明の回転式作業工具においては、作業工具本体とハンドルとの間に配置され、球面部と当該球面部に対して相対回動動作可能に係合する球面状の凹面部とによって構成されるハンドルの作業工具本体に対する結合領域を有する。そしてハンドルは、作業工具本体に対し、結合領域を回動支点とする当該作業工具本体の長軸方向と交差する任意の方向への相対回動動作が可能とされている。またハンドルを作業工具本体に対する初期位置に戻すように当該ハンドルに対して弾発力を作用する弾性体を更に有する。そして作業工具側を前、ハンドル側を後と定めたとき、弾性体は、結合領域の前方において、前端部が作業工具本体に当接し、後端部がハンドルに当接して配置されている。ここで「任意の方向」とは、作業工具本体の長軸方向から見て上下左右の任意の方向をいい、全方位ともいう。また「初期位置」とは、ハンドルに対して外力が作用していない状態において、当該ハンドルが静止状態に置かれる位置であり、弾性体の弾発力がハンドルを回動させる力として作用しない位置がこれに該当する。また「弾性体」としてはゴムやバネがこれに該当する。
本発明によれば、作業者が握るハンドルを、作業工具本体に対し結合領域を回動支点として当該作業工具本体の長軸方向と交差する任意の方向に相対回動可能となし、当該ハンドルに対して初期位置に戻すように弾性体による弾発力を作用させる構成としたことによって、作業工具本体に発生する振動の方向が一定でない回転式作業工具において、作業工具本体からハンドルに伝達する振動を弾性体によって効率的に低減することができる。また本発明においては、作業工具本体と、当該作業工具に対して相対回動可能に結合されるハンドルとの間に弾性体を介在するだけの簡単な構成で、ハンドルの防振構造が実現される。すなわち、少ない部品点数でハンドルの防振構造を構成することができ、防振構造の簡素化を図る上で有効となる。また、本発明の防振構造は、ハンドルが作業工具本体の長軸方向には動かない構成である。このため、例えば作業者がハンドルを握り作業工具本体の長軸方向に動かしながら加工作業を行うような場合、ハンドルの動きに対し作業工具本体が一体となって動くことになり、使用感が良好となる。
(請求項2に記載の発明)
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の回転式作業工具において、作業工具本体は、当該作業工具本体の後端側に環状溝を有する。また、弾性体は、リング状に形成されるとともに、前端側にフランジを有する。そして、フランジが環状溝に係合されている。このような構成としたことで、弾性部材を作業工具本体に対し長軸方向に関してしっかりと固定することができる。
本発明によれば、回転式作業工具のハンドルにつき、防振構造の簡素化に有効な技術が提供されることとなった。
以下、本発明の実施形態につき、図1〜図13を参照しつつ詳細に説明する。
本発明の実施の形態は、回転式作業工具の一例として電動ディスクグラインダーを用いて説明する。図1および図2には防振構造のメインハンドルを有する電動ディスクグラインダーの全体構成が示される。また図3〜図9には本発明の主要部がそれぞれ断面図として示され、図10および図11にはモータハウジングの全体が示され、図12には図11のD部が拡大して示され、更に図13には防振ゴムが断面図で示される。本実施の形態に係る電動ディスクグラインダー101(以下、グラインダーという)は、図1および図2に示すように、長軸方向を前後方向(図示左右方向)とするものであって、モータハウジング105およびギアハウジング107からなる本体部103によって外郭が構成されている。本体部103は、本発明における「作業工具本体」に対応する。モータハウジング105は、概ね円筒形状(図10参照)に形成され、当該モータハウジング105内には、駆動モータ111が収容されている。駆動モータ111は、本発明における「モータ」に対応する。駆動モータ111は、その回転軸線方向がグラインダー101の長軸方向、すなわち本体部103の長軸方向となるように配置されている。
モータハウジング105の前端部に連接されるギアハウジング107内には、駆動モータ111の回転出力を砥石115に伝達する動力伝達機構(図示省略)が収容されている。砥石115は、本発明における「先端工具」に対応する。駆動モータ111の回転出力は、動力伝達機構を介して砥石115に周方向の回転運動として伝達される。砥石115は、本体部103の長軸方向の一端側(前側)において、その回転軸線が本体部103の長軸方向(駆動モータ111の回転軸線)に対して直交するように配置される。またモータハウジング105の他端側(後側)には、メインハンドル109が連接されている。メインハンドル109は、本発明における「ハンドル」に対応する。メインハンドル109は、その長軸方向が本体部103の長軸方向となるように設けられる。すなわち、メインハンドル109は、本体部103の長軸方向に概ね直線状に延在されている。なお図示はしないが、大型のグラインダー101の場合、メインハンドル109のほかに、ギアハウジング107の側面あるいは上面に取り外し可能な補助ハンドルが設けられ、当該補助ハンドルは、その長軸方向が本体部103の長軸方向に概ね直交するように装着される。作業者はこのメインハンドル109および補助ハンドルを手で握り、砥石115を回転駆動して被加工材の研削作業あるいは切断作業を行うことができる。
次に図3〜図8を参照しつつメインハンドル109の防振構造につき説明する。メインハンドル109は、中空状に形成された筒状部材であり、その前端部が本体部103の構成部材であるモータハウジング105の後端部に対し球面部123と、当該球面部123に対し相対回動可能に係合する球面状の凹面部125とを介して結合されている。この球面部123と凹面部125とによって、本体部103とメインハンドル109の結合領域121が構成される。結合領域121を構成する球面部123と凹面部125は、滑り接触による係合構造であり、その軸方向が本体部103の長軸方向と一致している。
球面部123は、モータハウジング105に一体に形成されている。すなわち、モータハウジング105の後端側には、後方に向かって所定長さで延出する中空状の円筒部127が一体に形成されるとともに、当該円筒部127の後端側に連続する態様で球面部123が形成されている(図10参照)。なお球面部123の外周に半径Rで形成される球面123aの中心Pは、当該球面部123の軸線上に定められている。また円筒部127の外径は、モータハウジング105の外径よりも小径に形成されている。これによってモータハウジング105と円筒部127との境界部には、当該モータハウジング105の軸線に直交する垂直な端面105aが形成されている。
他方、凹面部125は、メインハンドル109に一体に形成されている。すなわち、メインハンドル109は、作業者が手で握るグリップ部109aよりも前側部分が前方に向って概ねラッパ状に拡張されており、この拡張部109bの内周部に凹面部125が一体に形成されている。本実施の形態においては、凹面部125は、図6に示すように、拡張部109bの内周面から内側に向って所定長さで延出する(出っ張る)前後2条の環状リブ125aによって構成されている。環状リブ125aは、その内周面が球面部123の球面123aに対応した球面状に形成され、当該球面部123の球面123aに摺動可能に係合する。なお2条の環状リブ125aは、球面部123の軸方向(前後方向)に所定間隔を置いて並設され、当該環状リブ125a相互間にはポケット125bが形成されている。
メインハンドル109は、図7および図8に示すように、当該メインハンドル109の軸線を通る垂直面に沿った2つ割り構造であり、凹面部125が球面部123に被さるように半割り部品109A,109Bを互いに突き合わせた後、所定の複数箇所を通しボルト141(図8参照)によって締結することでモータハウジング105に装着される。装着状態のメインハンドル109は、モータハウジング105に対して結合領域121を介して連接されることになり、球面部123の球面中心Pを回動中心(支点)として、本体部103の長軸方向から見て上下左右の任意の方向(以下、全方位という)に相対回動可能とされる。なお球面部123の球面123aには、図6に示すように、メインハンドル109の相対回動範囲を規定するための突部123bが、環状リブ125a間のポケット125bに位置するように設けられており、当該突部123bと環状リブ125aが当接することでメインハンドル109の相対回動動作が規制される構成とされる。
図3〜図5に示すように、メインハンドル109とモータハウジング105との間には、当該メインハンドル109のモータハウジング105に対する全方位の相対回動動作に対して弾発力を作用する防振ゴム129が介在されている。防振ゴム129は、本発明における「弾性体」に対応する。防振ゴム129は、略リング状に形成(図13参照)され、モータハウジング105の円筒部127の外周に周方向に相対回動自在に嵌合されている。防振ゴム129は、図6に示すように、その軸方向の一端部(前端部)がモータハウジング105の後側の端面105aに当接され、軸方向の他端部(後端部)がメインハンドル109の前側の端面109cに当接されている。また防振ゴム129は、軸方向の一端部(前端部)のフランジ129aが円筒部127の環状溝127aに係合し、軸方向の他端部(後端部)のフランジ129bがメインハンドル109の環状溝109dに係合する構成とされている。かくして、防振ゴム129は、モータハウジング105およびメインハンドル109に対し軸方向にしっかりと固定される。
なお防振ゴム129のモータハウジング105側への取り付けは、当該モータハウジング105に対するメインハンドル109の組付け作業に先立って行われ、そしてメインハンドル109がモータハウジング105に組み付けられる際に、後側のフランジ129bがメインハンドル109の環状溝109dに係合される。また防振ゴム129の内周には、当該防振ゴム129の弾性係数を調整するための環状溝129cが全周にわたって設けられている。この環状溝129cには、円筒部127の外周に設けた突起127bが係合する構成とされ、これによって防振ゴム129のメインハンドル109側への移動が抑えられている。
また球面部123は、その軸線方向に貫通する貫通孔123cを有する中空状に形成され、この貫通孔123cを介してモータハウジング105の内部空間とメインハンドル109の内部空間が連通される構成とされる(図3〜図5参照)。そしてメインハンドル109の拡張部109bには、外気取込用の通風窓109eが形成されている。これにより、駆動モータ111の駆動時において、冷却ファン(図示省略)によって通風窓109eから取り込まれた(吸引された)外気が貫通孔123cを経てモータハウジング105内に導入され、当該モータハウジング105内の駆動モータ111を冷却した後、ギアハウジング107から外部へ放出される構成とされる。すなわち、球面部123の貫通孔123cは、モータハウジング105内のモータ収容空間に冷却用の空気を導入する通気用の通路として機能する。またメインハンドル109内には、図1および図3に示すように、駆動モータ111を駆動あるいは停止するべくトリガ117によって操作される電源スイッチ119が配置されており、当該電源スイッチ119は、貫通孔123cを通して配線される電線(図示省略)によって駆動モータ111と接続される。すなわち、貫通孔123cはモータハウジング105内に配置される電気部品と、メインハンドル109内に配置される電気部品とを互いに接続する電線の配線用通路としての機能も備えている。
モータハウジング105に球面部123と凹面部125を介して連接されたメインハンドル109は、当該モータハウジング105に対し、当該球面部123の軸線回りに周方向に相対回転することが可能とされる。しかしメインハンドル109が球面部123の軸線回り、すなわち本体部103の長軸回りに自由に回転したときは、ハンドル109の向き(握りの方向)と砥石115の向き(回転軸線の方向)の向きが相対的に変化してしまい、使い勝手が悪いものとなってしまう。そこでこの周方向の回転を規制するべく、図3および図9に示すように、メインハンドル109には、ロックレバー131が設けてある。ロックレバー131は、本発明における「回り止め部材」に対応する。ロックレバー131は、本体部103がその長軸方向を水平とする姿勢に置かれた状態において、作業者がメインハンドル109を握ったときに下側となる領域の拡張部109bに配置されるとともに、当該メインハンドル109の軸線方向と交差する水平方向に延びる支持軸135を介して上下方向に回動自在に取り付けられている。ロックレバー131は、一端部(前端側)に内向きに突出する概ね直方体状の係合部133を有し、この係合部133が前記球面部123の外周後端部に形成された係合溝137に係合することによって、メインハンドル109が球面部123の軸線回りに回転しないように固定する。かくして、メインハンドル109の向きと砥石115の向きが一定に保持される。
そして係合部133が係合溝137に係合されてメインハンドル109の周方向の回転が規制された状態(図3に示す状態)において、当該係合溝137の周方向の両側壁面137aおよび底面137bに対して係合部133がそれぞれ概ね点接触の態様で当接するように係合溝137の形状が設定されている。すなわち、係合溝137は、図12に示すように、球面部123の軸方向に所定長さで延在するとともに、延在方向の中程が最小幅、両端部で最大幅となるように、両側壁面137aを球面部123の軸線と直交する直線Xに対して所定の傾き角度θを有する傾斜面によって形成している。なお傾斜面の傾き角度θは、1度〜5度程度が好ましい。また係合溝137の底面137bは、球面部123の球面中心Pを中心とする球面によって形成されている。かかる構成とすることによって、係合部133が係合溝137の周方向の両側壁面137aおよび底面137bに対してそれぞれ概ね点接触の状態で当接することになり、これによってメインハンドル109は、球面部123の軸線回りの回転がロックレバー131により規制された状態において、球面部123の球面中心Pを回動中心としてモータハウジング105に対し全方位に相対回動することが許容される。
ところで、グラインダー101は被加工材の研削作業のほか、切断作業に使用することがある。この場合、被加工材の研削作業は、主として砥石115の平面領域を使って行い、被加工材の切断作業は、砥石115の周面領域を使って行う。このため、被加工材の研削作業は、砥石115の回転軸線が被加工材の加工面に対して交差する態様で行い、被加工材の切断作業は、砥石115の回転軸線が被加工材の加工面に対して平行となる態様で行う。すなわち、研削作業時と切断作業時とでは、砥石115の向きを概ね90度変えることになるが、そのときは作業者によるメインハンドル109の握り方向(向き)も90度変わってしまうことになり、使い勝手が悪くなる。
そこで本実施の形態では、作業態様に応じて、作業者がメインハンドル109を握る方向(握力の作用方向)が砥石115の回転軸線と平行になる研削位置と、作業者がメインハンドル109を握る方向が砥石115の回転軸線と直交する切断位置、すなわち研削位置から右回りまたは左回りにそれぞれ90度回転した位置との間でメインハンドル109の向きを変更するべく(切り換えるべく)、当該メインハンドル109を回転操作可能としている。上記の研削位置が、本発明における「第1の位置」に対応し、切断位置が本発明における「第2の位置」に対応する。かかるメインハンドル109の向き変更を可能とするべく、図7および図10に示すように、球面部123の周方向にそれぞれ90度の間隔を置いて3個の係合溝137,137A,137Bが設けられるとともに、前記ロックレバー131が各係合溝137に対して係合可能および係合解除可能に構成される。そして3つの係合溝137のうち、本体部103を水平にした状態において、下側に位置する(中央に位置する)1つの係合溝137が研削作業用として備えられ、他の2つの係合溝137A,137Bがそれぞれ切断作業用として備えられている。なお切断作業用の係合溝137A,137Bの側面および底面形状については、研削作業用の係合溝137と同一に構成されている。
また本実施の形態では、メインハンドル109が回転操作されたとき、防振ゴム129が当該メインハンドル109とともに回転するように構成されている。すなわち、防振ゴム129における前側のフランジ129aと円筒部127の環状溝127aとの係合力が後側のフランジ129bとメインハンドル109の環状溝109dとの係合力よりも小さく設定され、これによって防振ゴム129は、モータハウジング105側に対して相対回動される構成とされる。また係合部133の係合溝137に対する係合操作は、ロックレバー131の一端部(前端側)を押圧回動させることで行い、係合解除操作は、ロックレバー131の他端部(後端側)を押圧回動させることで行う構成とされる。係合部133と係合溝137の係合状態が図3に示され、係合解除状態が図9に示される。
また球面部123の軸方向端面には、突部によって構成される回転ストッパ139が切断作業用の係合溝137a,137bの近くにそれぞれ設けられている(図10参照)。この回転ストッパ139は、メインハンドル109の周方向への回転操作時に、ロックレバー131と当接することで当該メインハンドル109の回転範囲が360度を越えない(本実施の形態では、概ね290度前後に抑えられる)ように規制する。
本実施の形態に係るグラインダー101は、上記のように構成される。以下、その作用および使用方法を説明する。グラインダー101による被加工材の加工作業には、本体部103には方向が一定でない振動が発生する。本体部103に発生した振動は、メインハンドル109へと入力される際、当該メインハンドル109がモータハウジング105に対して球面部123と凹面部125を介して全方位に相対回動できること、そしてその相対回動動作に対して防振ゴム129が弾性変形することによって吸収される。これによって本体部103からメインハンドル109に伝達される振動を低減し、当該メインハンドル109の使用性を向上できる。
また本実施の形態によれば、ロックレバー131を支持軸135回りに回動操作して係合部133をいずれかの係合溝173,173A,173Bから離脱し、メインハンドル109の回転規制を解除した状態では、メインハンドル109を球面部123の軸線回りに周方向に回転させることが可能とされる。このため、作業者は、必要に応じてメインハンドル109を握る方向(握力の作用方向)が砥石115の回転軸線と平行になる研削位置と、砥石115の回転軸線と直交する切断位置とに変更し、変更後は、ロックレバー131の係合部133を変更後の位置に対応する係合溝137,137A,137Bに係合することで、メインハンドル109を当該位置に固定することができる。すなわち、本実施の形態によれば、砥石115に対してメインハンドル109の向きを研削作業と切断作業とに応じて変更し、メインハンドル109の向きを作業者が握り易い向きに維持した使い勝手のよい状態で、研削作業、あるいは切断作業を行うことができる。
このように、本実施の形態によれば、メインハンドル109をモータハウジング105に対して球面部123および凹面部125を介して全方位に相対回動可能に連接するとともに、防振ゴム129をモータハウジング105とメインハンドル109との間に介在させる簡単な構成で、メインハンドル109の防振機能を得ることができるとともに、ロックレバー131を係合溝137に選択的に係合することによって砥石115の向きに対するメインハンドル109の向き調整機能を得ることができた。この場合、モータハウジング105に一体に設けた球面部123と、メインハンドル109に一体に設けた凹面部125とによって結合領域121を構成しているため、部品点数を少なくできる。
また本実施の形態に係るメインハンドル109は、球面部123と凹面部125を介してモータハウジング105に連接されていることで、メインハンドル109が本体部103に対し当該本体部103の長軸方向、すなわち前後方向には相対的に動かない構成である。このため、例えば作業者がメインハンドル109を前後方向に動かしながら加工作業を行うような場合、メインハンドル109の前後方向の動きに対し本体部103が一体となって動くことになり、良好な使用感を得ることができる。
また本実施の形態では、球面部123の球面中心Pを回動中心とするメインハンドル109の全方位への相対回動動作を許容しつつロックレバー131によって当該メインハンドル109の周方向の回転を規制する構成のため、メインハンドル109の向きと砥石115の向きを常時に一定の位置関係に保持できる。その結果、メインハンドル109の使い勝手を損なうことなく、防振効果を得ることができる。
また本実施の形態では、球面部123を中空状に形成したことによって、駆動モータ111の冷却用の通風通路および配線用の通路を合理的に確保できる。また防振ゴム129を球面部123に連なる円筒部127の外周に配置したことによって、球面部123の中心Pから防振ゴム129までの距離を大きく取ることが可能となる。つまり、振動によって生じるメインハンドル109の振幅が大きくなる位置に防振ゴム129が配置されるため、振動を効率的に吸収することができる。例えば、防振ゴム129を、球面部123の軸線に近い位置でかつ球面中心Pから離れた位置(振動の振幅が極力大きくなる位置)に配置しようとすると、トリガ117や電源スイッチ119等が邪魔になり、メインハンドル109を軸方向に長くしなければならない。その結果、グラインダー101の全長が長くなってしまうが、本実施の形態によれば、このような問題が生じない。
また本実施の形態では、凹面部125を複数の環状リブ125aで構成したことによって、球面部123に対する必要最小限の接触面積を確保した上でメインハンドル109の肉厚を減らすことができるとともに、メインハンドル109のモータハウジング105に対する相対回動動作の安定化を得ることができる。また球面部123と凹面部125の接触面間に粉塵が侵入した際、当該球面部123に対する凹面部125の接触面の軸方向幅を狭く設定できるため、当該粉塵が接触面から脱出し易い。
また本実施の形態では、防振ゴム129は、メインハンドル109とモータハウジング105に対して、フランジ129a、129bと環状溝109d、127aとの係合によって固定する構成である。このため、例えば防振ゴムに固定用としての樹脂部品を接着し、その樹脂部品をメインハンドルとモータハウジングに固定する構成に比べて、部品が少なく、生産工数も少なくて済み、コストを低減できる。
また本実施の形態によれば、防振ゴム129の弾性係数を環状溝129cによって任意に調整できるとともに、当該環状溝129cを内周側に設けたことによって、防振ゴム129の外周面に施されるデザインの自由度を増やすことが可能となった。またメインハンドル109の向きを変更するべく、当該メインハンドル109を球面部123の軸線回りに回転操作したとき、防振ゴム129が当該メインハンドル109とともに回転する構成としている。このため、防振ゴム129とモータハウジング105との軸方向の当接面から球面部123と凹面部125の滑り接触面までの距離を稼ぐことができ、その結果、当該当接面の隙間から粉塵が侵入した場合であっても、滑り接触面に達し難い。
なお本実施の形態では、結合領域121を構成する球面部123と凹面部125の係合態様が、滑り接触面を有する球面滑り構造の場合で説明したが、転がり接触面による球面転がり構造に変更してもよい。また結合領域121につき、モータハウジング105に球面部123を設け、メインハンドル109に凹面部125を設けたが、モータハウジング105に凹面部125を設け、メインハンドル109に球面部123を設けてもよい。また結合領域121はモータハウジング105およびメインハンドル109とは別々に設定しても差し支えない。
また本実施の形態は、回転式作業工具の一例としてグラインダー101を用いて説明したが、グラインダー101に限るものではなく、例えば研磨作業を行うポリッシャのように、先端工具が回転運動を行う形態で被加工材の加工作業を遂行する回転式作業工具であれば、適用可能である。
本発明の実施形態に係る電動ディスクグラインダーの全体構成を示す一部切断側面図である。 同じく電動ディスクグラインダーの全体構成を示す一部切断平面図である。 図1のA部拡大図である。 図2のB部拡大図である。 メインハンドルの防振構造を示す平断面図である。 図5のC部拡大図である。 図1のVII−VII線断面図である。 図1のIIX−IIX線断面図である。 ロックレバーによるメインハンドルの回転規制を示す断面図である。 モータハウジングの全体構成を示す斜視図である。 モータハウジングの全体構成を示す正面図である。 図11のD部拡大図である。 防振ゴムを示す断面図である。
101 電動ディスクグラインダー(回転式作業工具)
103 本体部(作業工具本体)
105 モータハウジング
105a 端面
107 ギアハウジング
109 メインハンドル
109a グリップ部
109b 拡張部
109c 端面
109d 環状溝
109e 通風窓
111 駆動モータ(モータ)
115 砥石(先端工具)
117 トリガ
119 電源スイッチ
121 結合領域
123 球面部
123a 球面
123b 突部
123c 貫通孔
125 凹面部
125a 環状リブ
125b ポケット
127 円筒部
127a 環状溝
127b 突起
129 防振ゴム(弾性体)
129a 前側のフランジ
129b 後側のフランジ
129c 環状溝
131 ロックレバー(回り止め部材)
133 係合部
135 支持軸
137 係合溝
137A 係合溝
137B 係合溝
137a 側壁面
137b 底面
139 回転ストッパ
141 通しボルト

Claims (2)

  1. 回転運動を行うことで被加工材に所定の加工作業を行う先端工具を有する作業工具本体と、
    前記作業工具本体における所定の初期位置に結合されるとともに、当該作業工具本体の長軸方向に延在するハンドルと、
    前記作業工具本体と前記ハンドルとの間に配置され、球面部と当該球面部に対して相対回動動作可能に係合する球面状の凹面部とによって構成される前記ハンドルの前記作業工具本体に対する結合領域と、を有し、
    前記ハンドルは、前記作業工具本体に対し、前記結合領域を回動支点とする当該作業工具本体の長軸方向と交差する任意の方向への相対回動動作が可能とされており、
    前記ハンドルを前記作業工具本体に対する前記初期位置に戻すように当該ハンドルに対して弾発力を作用する弾性体を更に有し、
    前記作業工具側を前、ハンドル側を後と定めたとき、
    前記弾性体は、前記結合領域の前方において、前端部が前記作業工具本体に当接し、後端部が前記ハンドルに当接して配置されていることを特徴とする回転式作業工具。
  2. 請求項1に記載の回転式作業工具であって、
    前記作業工具本体は、当該作業工具本体の後端側に環状溝を有し、
    前記弾性体は、リング状に形成されるとともに、前端側にフランジを有し、
    前記フランジが前記環状溝に係合されていることを特徴とする回転式作業工具。
JP2009291063A 2009-12-22 2009-12-22 回転工具 Active JP4934717B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009291063A JP4934717B2 (ja) 2009-12-22 2009-12-22 回転工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009291063A JP4934717B2 (ja) 2009-12-22 2009-12-22 回転工具

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005122320A Division JP4575223B2 (ja) 2005-04-20 2005-04-20 回転工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010064246A JP2010064246A (ja) 2010-03-25
JP4934717B2 true JP4934717B2 (ja) 2012-05-16

Family

ID=42190274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009291063A Active JP4934717B2 (ja) 2009-12-22 2009-12-22 回転工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4934717B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7458162B2 (ja) * 2019-09-26 2024-03-29 株式会社マキタ グラインダ

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2534318B2 (ja) * 1988-04-30 1996-09-11 日立工機株式会社 動力工具の防振ハンドル
JP3276386B2 (ja) * 1991-12-20 2002-04-22 兼松日産農林株式会社 手持ち式打撃工具の防振ハンドル
DE19546328B4 (de) * 1995-12-12 2007-12-13 Robert Bosch Gmbh Handwerkzeugmaschine mit einem drehbaren Handgriff
JPH09290379A (ja) * 1996-04-26 1997-11-11 Ryobi Ltd 電動工具
DE10248866B4 (de) * 2002-10-18 2016-03-17 Robert Bosch Gmbh Handwerkzeugmaschine
JP4228720B2 (ja) * 2003-02-21 2009-02-25 日立工機株式会社 防振ハンドル
JP4857542B2 (ja) * 2004-10-29 2012-01-18 日立工機株式会社 動力工具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010064246A (ja) 2010-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4575223B2 (ja) 回転工具
US7721818B2 (en) Power tool having a vibration isolating handle
US10058926B2 (en) Power tool
US10307904B2 (en) Power tool
US8966773B2 (en) Power tool including an anti-vibration handle
JP4962896B2 (ja) 動力工具
JP5704955B2 (ja) 防振ハンドル
JP6095460B2 (ja) ハンドルおよび動力工具
WO2013084655A1 (ja) 電動工具
JP4819623B2 (ja) サンダ
US20100068977A1 (en) Sander having a damping element
JP4934717B2 (ja) 回転工具
JP4451344B2 (ja) ハンドル
JP6940379B2 (ja) 作業工具
JP2008264935A (ja) 手持ち工具のハンドル
JP2013063494A (ja) 電動工具
WO2023243359A1 (ja) 作業機
JP6678925B2 (ja) 作業工具
WO2017064901A1 (ja) 電動工具
JP7555786B2 (ja) 電動工具
JP7473450B2 (ja) 電動工具
JP7497237B2 (ja) 作業工具
US20130284476A1 (en) Hand power tool
JP2022071996A5 (ja)
TWM595563U (zh) 減振手提砂輪機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100108

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110708

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120127

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4934717

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150224

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250