JP3275008B2 - 防虫断熱材 - Google Patents
防虫断熱材Info
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- JP3275008B2 JP3275008B2 JP00020493A JP20493A JP3275008B2 JP 3275008 B2 JP3275008 B2 JP 3275008B2 JP 00020493 A JP00020493 A JP 00020493A JP 20493 A JP20493 A JP 20493A JP 3275008 B2 JP3275008 B2 JP 3275008B2
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- Japan
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- toluene
- polyurethane foam
- foam
- pyrethroid compound
- insect repellent
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は防虫断熱材に関するもの
であり、特に家屋の外断熱、中断熱、内断熱等に使用さ
れる優れた防虫機能を備えた断熱材に関するものであ
る。
であり、特に家屋の外断熱、中断熱、内断熱等に使用さ
れる優れた防虫機能を備えた断熱材に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】ポリウレタンフォームはその優れた断熱
性、自己接着性、製造の簡便性等の特長から、家屋等の
断熱材として使用するのに適している。しかし、一方で
ポリウレタンは白蟻により食害され易いという問題があ
り、有機塩素系殺虫剤、有機リン系殺虫剤、硼素化合
物、有機スズ化合物等を用いて白蟻による食害を防除し
ようという提案がなされている。
性、自己接着性、製造の簡便性等の特長から、家屋等の
断熱材として使用するのに適している。しかし、一方で
ポリウレタンは白蟻により食害され易いという問題があ
り、有機塩素系殺虫剤、有機リン系殺虫剤、硼素化合
物、有機スズ化合物等を用いて白蟻による食害を防除し
ようという提案がなされている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
でのところポリウレタンフォームの白蟻による食害を充
分に防除するのは困難であり、新たな白蟻防除法の開発
が望まれていた。
でのところポリウレタンフォームの白蟻による食害を充
分に防除するのは困難であり、新たな白蟻防除法の開発
が望まれていた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリウレ
タンフォームからなる家屋等の断熱材を白蟻による食害
から護るための方法について検討を重ねた結果、当該フ
ォーム中にピレスロイド化合物およびトルエンを混入す
ることにより白蟻による食害を非常によく防除できるこ
とを見出した。また、本発明者らはピレスロイド化合物
およびトルエンに、さらに防腐・防黴剤である３−ヨー
ド−２−プロピニル ブチルカーバメート（以下、ＩＰ
ＢＣと記す。）を加えることにより、防腐・防黴機能を
付加するのみならず、防蟻効果においてもさらに一層優
れたものにできることを見出し本発明に到った。
タンフォームからなる家屋等の断熱材を白蟻による食害
から護るための方法について検討を重ねた結果、当該フ
ォーム中にピレスロイド化合物およびトルエンを混入す
ることにより白蟻による食害を非常によく防除できるこ
とを見出した。また、本発明者らはピレスロイド化合物
およびトルエンに、さらに防腐・防黴剤である３−ヨー
ド−２−プロピニル ブチルカーバメート（以下、ＩＰ
ＢＣと記す。）を加えることにより、防腐・防黴機能を
付加するのみならず、防蟻効果においてもさらに一層優
れたものにできることを見出し本発明に到った。
【０００５】本発明において用いられるピレスロイド化
合物としては、例えばペルメトリン〔３−フェノキシベ
ンジル ３−（２，２−ジクロロビニル）−２，２−ジ
メチルシクロプロパンカルボキシラート〕、デカメスリ
ン〔（Ｓ）−α−シアノ−３−フェノキシベンジル
（１Ｒ）−シス−３−（２，２−ジブロモビニル）−
２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート〕等
が挙げられ、該ピレスロイド化合物のポリウレタンフォ
ーム中への混入量は、ピレスロイド化合物の種類や断熱
材の適用場所等の種々の条件により異なるが一般に０．
０５〜１０．０重量％程度である。
合物としては、例えばペルメトリン〔３−フェノキシベ
ンジル ３−（２，２−ジクロロビニル）−２，２−ジ
メチルシクロプロパンカルボキシラート〕、デカメスリ
ン〔（Ｓ）−α−シアノ−３−フェノキシベンジル
（１Ｒ）−シス−３−（２，２−ジブロモビニル）−
２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート〕等
が挙げられ、該ピレスロイド化合物のポリウレタンフォ
ーム中への混入量は、ピレスロイド化合物の種類や断熱
材の適用場所等の種々の条件により異なるが一般に０．
０５〜１０．０重量％程度である。
【０００６】本発明において、トルエンはピレスロイド
化合物の防蟻効果上昇の為に用いられているが、ピレス
ロイド化合物さらにはＩＰＢＣの溶剤としての機能を兼
用させて用いることができ、トルエンの使用量は一般に
ポリウレタンフォームに対して０．０５〜５．０重量％
程度である。また、ＩＰＢＣを加える場合、その使用量
は、一般にポリウレタンフォームに対して０．１〜１
０．０重量％程度である。
化合物の防蟻効果上昇の為に用いられているが、ピレス
ロイド化合物さらにはＩＰＢＣの溶剤としての機能を兼
用させて用いることができ、トルエンの使用量は一般に
ポリウレタンフォームに対して０．０５〜５．０重量％
程度である。また、ＩＰＢＣを加える場合、その使用量
は、一般にポリウレタンフォームに対して０．１〜１
０．０重量％程度である。
【０００７】本発明の防虫断熱材は、後述の実施例でも
示されるように、例えばポリオール成分とイソシアネー
ト成分とからなる系に、ピレスロイド化合物およびトル
エン、必要によりさらにＩＰＢＣ等を予め混入し、発泡
させることにより製造される。また、ポリオール成分と
イソシアネート成分とを混合、発泡させる際にピレスロ
イド化合物およびトルエン等を注入してもよい。
示されるように、例えばポリオール成分とイソシアネー
ト成分とからなる系に、ピレスロイド化合物およびトル
エン、必要によりさらにＩＰＢＣ等を予め混入し、発泡
させることにより製造される。また、ポリオール成分と
イソシアネート成分とを混合、発泡させる際にピレスロ
イド化合物およびトルエン等を注入してもよい。
【０００８】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいてより詳細に
説明する。 実施例１ ポリオール（花王株式会社製エディホームＡＲ）とイソ
シアネート（花王株式会社製エディホームＢ）とペルメ
トリン０．２５重量％（ポリオールとイソシアネートと
の合計量に対する割合）を含むトルエンとを室温で混
合、発泡させる。また、ペルメトリンの量を０．５重量
％および２．０重量％に代えたものおよびさらにＩＰＢ
Ｃ１．０重量％（ポリオールとイソシアネートとの合計
量に対する割合）を加えたものについても同様に混合、
発泡させる。さらに、比較のためにトルエンを含有しな
いペルメトリン、クロルピリホス（公知の殺蟻剤）、プ
ロペタンホス（公知の殺蟻剤）を用いて発泡製板したポ
リウレタンフォームを用意し、以下の防蟻効力試験を行
った。各発泡製板したポリウレタンフォームを２cm角の
立方体に切り取り、これを石英砂と白蟻（兵蟻１５頭＋
職蟻１５０頭）とを入れた試験管槽内に入れ、３日、７
日、１４日および２１日後のポリウレタンの重量減少率
を測定した。また、死虫率も測定した。結果を表１に示
す。
説明する。 実施例１ ポリオール（花王株式会社製エディホームＡＲ）とイソ
シアネート（花王株式会社製エディホームＢ）とペルメ
トリン０．２５重量％（ポリオールとイソシアネートと
の合計量に対する割合）を含むトルエンとを室温で混
合、発泡させる。また、ペルメトリンの量を０．５重量
％および２．０重量％に代えたものおよびさらにＩＰＢ
Ｃ１．０重量％（ポリオールとイソシアネートとの合計
量に対する割合）を加えたものについても同様に混合、
発泡させる。さらに、比較のためにトルエンを含有しな
いペルメトリン、クロルピリホス（公知の殺蟻剤）、プ
ロペタンホス（公知の殺蟻剤）を用いて発泡製板したポ
リウレタンフォームを用意し、以下の防蟻効力試験を行
った。各発泡製板したポリウレタンフォームを２cm角の
立方体に切り取り、これを石英砂と白蟻（兵蟻１５頭＋
職蟻１５０頭）とを入れた試験管槽内に入れ、３日、７
日、１４日および２１日後のポリウレタンの重量減少率
を測定した。また、死虫率も測定した。結果を表１に示
す。
【０００９】
【表１】 上表に示されるように、本願発明のトルエン含有ペルメ
トリンを混入したポリウレタンフォームは、クロルピリ
ホスやプロペタンホスに比べてより高い殺蟻効果を示す
のみならず、食害に相当する重量減少率においても優れ
た効果が認められた。また、トルエンを含有しないペル
メトリンと比べてもより高い殺蟻効果を示した。さら
に、ＩＰＢＣを加えたものはＩＰＢＣを加えないものに
比べてなお一層高い殺蟻効果を示した。
トリンを混入したポリウレタンフォームは、クロルピリ
ホスやプロペタンホスに比べてより高い殺蟻効果を示す
のみならず、食害に相当する重量減少率においても優れ
た効果が認められた。また、トルエンを含有しないペル
メトリンと比べてもより高い殺蟻効果を示した。さら
に、ＩＰＢＣを加えたものはＩＰＢＣを加えないものに
比べてなお一層高い殺蟻効果を示した。
【００１０】実施例２ 実施例１においてペルメトリンに代えてデカメスリンを
用い、ポリウレタンフォームを発泡製板し、上述と同様
の試験を行った。結果を表２に示す。
用い、ポリウレタンフォームを発泡製板し、上述と同様
の試験を行った。結果を表２に示す。
【表２】
【００１１】
【発明の効果】本発明によれば、ポリウレタンフォーム
からなる家屋等の断熱材について、白蟻による食害を極
めて有効に防除できる。
からなる家屋等の断熱材について、白蟻による食害を極
めて有効に防除できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ｅ０４Ｂ 1/80 Ａ０１Ｎ 53/00 ５０８Ｂ ５０８Ｃ (72)発明者 伏木 清行 京都府京都市下京区鍵屋町通烏丸西入 341番地 (72)発明者 勝沢 善永 東京都小平市鈴木町二丁目229番地 (72)発明者 手嶋 勇人 兵庫県宝塚市高司４丁目２番１号 住友 化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平２−174703（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−50904（ＪＰ，Ａ) 特開 昭64−３（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−275822（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−65509（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E04B 1/72 - 1/80 A01N 25/00 - 25/34 A01N 53/00
Claims (3)
- 【請求項１】ポリウレタンフォームからなる断熱材にお
いて、当該フォーム中にピレスロイド化合物およびトル
エンを混入してなることを特徴とする防虫断熱材 - 【請求項２】ポリウレタンフォームからなる断熱材にお
いて、当該フォーム中にピレスロイド化合物、３−ヨー
ド−２−プロピニル ブチルカーバメートおよびトルエ
ンを混入してなることを特徴とする防虫断熱材 - 【請求項３】ピレスロイド化合物がペルメトリンまたは
デカメスリンである請求項１または２に記載の防虫断熱
材
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00020493A JP3275008B2 (ja) | 1993-01-05 | 1993-01-05 | 防虫断熱材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00020493A JP3275008B2 (ja) | 1993-01-05 | 1993-01-05 | 防虫断熱材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06294165A JPH06294165A (ja) | 1994-10-21 |
| JP3275008B2 true JP3275008B2 (ja) | 2002-04-15 |
Family
ID=11467451
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP00020493A Expired - Lifetime JP3275008B2 (ja) | 1993-01-05 | 1993-01-05 | 防虫断熱材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3275008B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010121349A (ja) * | 2008-11-19 | 2010-06-03 | Achilles Corp | 防虫断熱材 |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| TR200002434T2 (tr) * | 1998-02-20 | 2001-01-22 | Battelle Memorial Institute | Ağaç yapılara giren ağç asalaklarını önleyen bariyer. |
| JP2006077055A (ja) * | 2004-09-07 | 2006-03-23 | Achilles Corp | 防蟻性ポリウレタンフォーム断熱材 |
| JP4777330B2 (ja) * | 2007-12-12 | 2011-09-21 | 株式会社イノアックコーポレーション | 防虫断熱材の製造方法 |
| JP5616724B2 (ja) * | 2010-09-07 | 2014-10-29 | 旭有機材工業株式会社 | ポリウレタンフォーム用発泡性組成物並びにポリウレタンフォーム材 |
| JP2018003267A (ja) * | 2016-06-27 | 2018-01-11 | 積水ハウス株式会社 | 建物基礎部の防蟻構造及びその施工法 |
-
1993
- 1993-01-05 JP JP00020493A patent/JP3275008B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010121349A (ja) * | 2008-11-19 | 2010-06-03 | Achilles Corp | 防虫断熱材 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06294165A (ja) | 1994-10-21 |
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